“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

漢字というより言葉のお話ですが

2012-01-04 19:13:48 | 日記
今日は漢字というより言葉のお話です。

日本語検定キャラクター「にほごん」が大好きなしろねこ。
「にほごん」に会いたくなって日本語検定HPを久々に拝見したのですが、
そのコンテンツの一つ
「その日本語、相手を不快にします」という
マンスリーコラムを拝読しました。
日本語検定委員会研究主幹の川本信幹氏が執筆なさっています。
現在その24まで出ています。
(一つ言わせていただくと、
「不快な」という強めの言い回しは、しろねこには多少抵抗があるのですが、世代の問題なんでしょうか…それともやはりしろねこの甘さ?!)

その19「いただけない『会社の住所』」、
その9「大丈夫だけでは大丈夫ではない」、
その5「弁当代を回収とはこれいかに」
その4「『的』の多用は語彙不足の象徴」
(最新の記事ほど後の番号になっています)

に特に感銘を受けました。

19と5については、「所在地」や「回収」という言葉の定義に目から鱗の思いでした。
日本語をそこまで正確に使おうと意識している人はどれ程いるのでしょう。
9は、以前しろねこが、若い人が使う「オッケーです」について抱いた違和感に近いものを感じました。
4は、「的」の分析そのものよりも、「ぼく/わたし」、「気持ち的に理解できる」などの表現に見られる
社内の上下関係の意識の表れに対する分析に、身の引き締まる思いがしました。

その程度の日本語のぶれや不正確さ・不適切さは気にしないという人が、
しろねこも含めてしろねこの周囲の殆どだと思いますが、
ありきたりの敬語マナーや文法の知識だけでは解決できない、
人格や信用にかかわる重要な部分が、
やはり言葉には顕著に表れてくるのだと改めて思いました。

しろねこも気持ちの箍の緩みが言葉にうっかり出ることのないように、まだまだ襟を正して言葉に臨む必要がありそうです。

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2 コメント

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言葉について (fuji-moca)
2012-01-07 01:04:54
しろねこ様

新年明けましておめでとうございます。

最近、自分のブログはすっかり疎かになってしまい、
読者の方に申し訳なく思っております。

さて、日本語検定、前から少し興味はありましたが、
まだ一度も受検したことがありません。
時間に余裕が出来たら(いつになるやら)是非チャレンジしたいものです。

HPのコラムも拝見しました。
「度の過ぎた謙譲は卑屈に」の「~させていただきます」は、昨今過度に使われており、
違和感というか、何もそこまで謙譲しなくても、と感じていました。
「~的」、「どうも」、「速攻」・・・どれも不快ではないですが、
他にもっと適切な言い方があるのでは?と指摘したくなります。
何かこう、余計な言葉が贅疣のように引っ付いている、そんな気がします。

12月の川本氏のコラムに「2011年11月逝去」とありますが、
昨年亡くなられたのでしょうね。残念です。

それでは、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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言葉の基準 (しろねこ)
2012-01-07 17:44:32
fuji-moca様

旧年中は大変お世話になりました。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

検定日まであと20日ばかりですので、
やはりブログの更新よりは復習内容の定着に力を入れなければならなくなってきましたね。

最近の「言葉が贅疣のように」ついている印象は確かにありますね。
洗練された日本語は、敬語表現をはじめ、
嫋やかであり且つ無駄のない表現であるように思います。

川本氏の御逝去については、しろねこは気がついておりませんでした。
お教えくださいまして有難うございました。
本当に、このように日本語の基準を保ってくださる存在が消えてしまわれるのは、
非常に残念でなりません。

日本語検定についてですが、
10年更新なので、
そのうちまたしろねこも今持っている2級の受検が必要になります。
その時までに1級も受けたいですが、
いろんな観点の辞書(諺、語源など)に一冊まるまる目を通す必要がありそうで、
捗るのは何時になるのかと自分でも頼りない思いです。

漢字分野も、漢検1級の勉強が為になるところと、
全く異なるところとがあって、
両方できればいいなあ(そりゃそうだ!)と遠い眼をしてしまうんですよね…(笑)

漢検も然りですが、
自分の理想の基準を下げずに現実的に頑張っていきたいです。

では、またどうぞ宜しくお願いいたします。
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