ソメイヨシノの季節が終わったと思ったら、今度は八重桜、近所の公園では満開です。
しばらく前に今昔物語を読む、万葉集、伊勢物語、枕草子、源氏物語に続く、ビギナーズ・クラシックスだ。この文庫分は、古典が全部書かれているわけではない、抜粋だけで、それも現代かな使いと旧かな使い両方が書かれている。
今昔物語、書名は聞いたことあるが、内容は全く知らなかった。そして、内容を見て、ちょっと驚いた。例えば、弘法大師の章、弘法大師の伝説となると、普通、常人ではできないの能力のことがほとんどだが、この書では違う。「法力を競い合い、ライバルを祈り殺した弘法大師」だって。
「清少納言の夫、剛刀一閃、強盗一味を斬り捨てる」。「紫式部の父、絶妙の詩によって念願の国司になる」、どっちかというと、週刊誌ネタだよね。
さらに続く、「色香と鞭で若い男を調教する、盗賊団の美人首領」、果ては、「名刀と交換した弓矢でおどされ、妻を犯された夫」。「妻の悪口に乗せられ、老いたおばを山に捨てた夫」。
これ、まったく、今の週刊誌ネタだ。羅生門のことも出て来るが、これは映画「羅生門」とは別。古典なんだか、週刊誌か何だかよくわからん物語だった。