資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

法律以前に守るべきモラルや信義則がある

2018年10月19日 | 中小企業診断士資格とその活用
下町ロケット ゴースト
クリエーター情報なし
小学館

 テレビでもまた始まった、下町ロケット。私の企業研修でもこの本(ガウディだったかな)を使ったことがある。企業内の対立の解消方法として、受講生全員が文庫本の下町ロケットを買って、事前に読み、ディスカッションに入った。なかなか面白かった。

 さて、本書の最後のほうに、こんな文章がある。「合法的だがモラル無し、って会社少なくないですからね。なりふり構わず儲けに走る企業に、どれだけの人が泣かされるか」・・「法律以前に守るべきモラルや信義則があると思うんですけどね」・・ これ、著者が一番言いたかった事じゃないかな。

  我々中小企業診断士も、倫理規定というのがあって、法令以外でも「自ら守るべき職業倫理のあることを認識し、中小企業診断士の名誉と良識においてこの規程の精神に従わなければならない。」とされている。また、「深い教養と高い品性の保持に努め中小企業診断士としての名誉を重んじ、いやしくも信義にもとるような行為をしてはならない。とされている。

 知り合いの診断士からこんな話を聞いた。受講生のフリをして先進企業のビジネスモデルを根ほりは葉ほり聞き出して、そっくりその方法をパクる企業。また、消費者のために無料サービスしている商品を、取引先に無断で勝手に有料に切り替え、儲けを増やしていく企業、違法ではないが倫理的におかしい企業で、知り合いはこれらの企業に不信感を持っていた。

 そして、このような会社と付き合っていたら、こちらまでとばっちりを受けそうだったからと、早々に両方契約を打ち切ったそうだ。この企業に勤めている従業員は、モラルや信義則など、どのような気持ちで働いているのだろうか、マヒしているんじゃなかろうか。少し心配だが・・ この企業さん、長い目で見れば、どこかで躓く(つまずく)だろう。

 企業は法令だけ守ってればいいんじゃない、その上にある倫理的な責任、信義や誠実さが信用を作っていき、信頼されて、業容が拡大していくのである。この物語ゴーストの最後では、裁判に勝った企業が、佃を裏切るところまでになっている。次の物語は、ヤタガラス。展開が楽しみだな。

コメント
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