資格取り方選び方全ガイド 2017年 | |
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金曜日にテレビ東京ビートたけしの「ニッポンのミカタ」を観た。資格の特集だ。私と同じ資格マニアの鈴木さんのFBに情報があったため、観たものだ。テレビ東京は、鈴木さんと中村さんと3人で3年ほど前に一緒に出演した。またニッポンのミカタは、以前、関係者からメールや電話で問い合わせを戴いた番組だから、ちょっとは親近感がある。さて、番組では、稼げる資格、アームレスリング審判の資格、装蹄師、そして建築系の資格が紹介されていた。アームレスリングと装蹄師は特殊な資格で、コメントしない。残りの2つについてコメントしたい。
まず稼げる資格で「社労士」。私と同じ中小企業診断士と重複する分野の仕事の人もいる世界だ。年収900万円の方が紹介されていた。この方の話、嘘はないものの、事例としては成功例で年収は上限近いんじゃなかろうか。また、社労士の平均年収は600万円台と紹介されていた。上限が仮に900万円だとすると、下限は600-300で、300万円、これじゃ生活厳しいよね。私の知っている社労士さんで年収900万円近い方もいるが、逆に社労士を廃業する方も多いそうだ。そんな意味では、資格の事例としては高過ぎだ。社労士として成功するには、資格+クライアントを上手に捕まえることが重要だ。サラリーマン時代の付き合いとか、関係団体に所属して優良顧客を捕まえるとかだ。資格だけをとっても、とても900万円には至らないことを言っておこう。
もう一つ、建設関係は資格の山というコーナー。私もこの業界に近い。「足場の組み立て・・、木造・・組み立て作業主任者」で月収60~70万と言っていた。ちょっと高いとも思えるが、人材不足、特に若手の人材不足の業界、まあ仕事によっては妥当だろうと思う。建設関係は、一般の製造業やサービス業の管理、原価管理、工程管理、品質管理に加えて、安全管理が加わる。その危険な作業のため、労働安全衛生法などで沢山の縛りがある。仕事をするにはこれらのガテン系の資格が必須になる。ただし、この月収も資格を取ればこれだけ貰えるのではない。これらのガテン系資格は、講習などで比較的簡単に取れる。ただし受験資格が経験何年以上となっていて、経験が重要なのだ。実際に仕事ができない、経験の乏しい人はいくら資格を持っていても危なくて使えない。経験と資格取得のウエイトを数字で表すと、9:1とかいう程度になると思う。それだけ現場経験が重要視される。ユメユメ、あのテレビを観て、俺も資格を取って即月収70万円だ! なんて思わない方がいいです。
まあ、資格の番組だから、資格を持ち上げるのはしょうがないかな。別の話ですが、写真の「2017資格ガイド」では、十数個の資格評価をQ&A形式でしています。資格の評価は、主催団体は甘い評価(当然か)、ネット情報では辛い評価(ケチョンケチョンが多い)で、私はやや辛めの評価をしています。