自助論―人生の師・人生の友・人生の書 | |
サミュエル スマイルズ | |
三笠書房 |
「天は自ら助くる者を助く」、私の中学校の体育館に飾られていた掲示板である。この著者S・スマイルズの自助論を偶然会社近くの本屋で発見。さっそく買って読んでみた。以前竹中平蔵氏の講演を聴いた際、一度読んで下さい、と言ってたのを覚えている。
この本の「自助」とは、勤勉に働いて、自分で自分の運命を切り拓くこと、現代風に言うと自己実現である。これをいろいろな人の例を引用してあるのがこの本の内容だ。
しかし驚くのは、この本の刊行。刊行はなんと1858年、明治維新の10年前である。坂本竜馬はすごかったが、この本はもっと凄い。内容的には現代に置き換えても何の違和感もない。明治の人達は福沢諭吉の学問すすめとこの本を読んだそうだ。そして勇気付けられたそうだ。
勝間和代さんの推薦の言葉にもあったが、もっと若いころに読んでおくべきだった。私は、今からでは少し遅い感じがするが、それでもこの考えは持ち続けたい。