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デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) |
藻谷 浩介 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
最近、眼からウロコの本を読んだ。その内容と感想を書きます。
(実態編)
小売の販売低迷は景気ではなく、生産人口(=消費人口)の減少である。年配者は金は持っているが、使わない、相続の平均年齢は67歳(相続する方ですよ)従って子供ももう金は使わない。何で溜めているのか、大病に備えて、しかしほとんどは多額の資産を残して死んでいく。都道府県別で消費が伸びているのは沖縄だけ。沖縄は若年人口が多い、年配者は戦争で死んでいる。デフレは景気の波ではなく、労働力人口の波で減少している。多くの社会現象はこれで説明がつく。
(対策編)
(1)高年齢者から若者へ所得を移転する。相続税をいじれば十分可能。 (2)女性の就労、ワークくライフバランス、専業主婦が4割勤めれば、団塊の世代の退職は補える。 (3)外国人観光客の誘致、 (4)最後に年金を現在の世代間扶養から、同年代扶養へ。若者に頼らず、同年代で年金を支えるしくみを導入する。
現在の年金制度はは、貧乏で少数の若者が、金持ちで大勢いる年寄りを支える仕組みになっている。これでは若者は報われず、年寄りもお金だけ残して死んでゆく。これを是正しようというものだ。取り寄りが死んだら、同世代に金が使われる、それがいやなら早めに相続して、使ってもらうようにする。世の中がうまく回るような気がする。まさに、眼からウロコの本である。私は上手に説明しきれてないから、一度はこの本買って読んで見てください。