自分をデフレ化しない方法 (文春新書)勝間 和代文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
おなじみ勝間和代さんの本である。表紙が手で×を作っている勝間さんである。この本、デフレ時代の読者のサバイバル術も少し載っている、資格マニアになるなという言葉も出て来る。しかし、大半は「政府にデフレ退治のインフレ目標をもつように」と訴えている本だ。
要は、日本の需要と供給のバランスが崩れ、供給が超過してモノが売れない。そこでモノの値段が下がり、コスト・人件費が下がり、生活者に夢も希望も、子供を産むことも難しくなり、自殺者も3万人を超すようになった。
そこで、需給ギャップの30兆円(一人当たり25万円)を政府が日銀引き受けの国債を発行し、国民に使ってもらう、そうすれば2%程度の緩いインフレになり、企業も売り上げが回復し、税収も回復し、夢も希望も出て来る。というものだ。
09年11月に勝間さんが、菅大臣にこの話を訴えたら、しばらくして、政府から、日本はデフレの状態である、とアナウンスがあったそうだ。そういえば、デフレ宣言は覚えている。そして円安になり、株価もアップしたそうだ。
また、政府の子供手当などはこのたぐいなのだろうが、政府からこういった説明はいっぺんもない。もったいない話で、財政の厳しい折、また国債を使うのか、という議論が多いのだが・・
竹中元大臣もインフレ目標のことが実施すべきと言っているが・・まあ、一人25万円で、年収500万円の人なら5%の増収で劇的な効果が期待できるならいいんじゃない・・応援するよ・・