メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

カーニバルだよ!

2006-02-28 07:37:23 | 催し物
いやあ、いろいろなラテンアメリカの国の話を聞いていると、
こんな田舎のカーニバルなんておとなしくて控えめっぽいですねえ。
期間はたったの一週間足らず、
大きな催しものがある日は一日か二日。
それだって、大したことないし。

というわけで、今年のカーニバル、ちょっとは面白いものが見られるかも、
という期待もあったんですが、
仕事仕事で出張続きのダンナ、無理っぽいです。
今日もお昼に帰ってきて「明日から出張~、ケレタロ」と言います。
このところずーーーーっと、毎週出張行ってるんですけど
それに、ケレタロって行ったことない~通ったことしかない~、
いいな~私も行きたいな~、
とよだれを垂らしてみましたが、まぁ犬猫のことを考えて断念。

ダンナが留守だと、ご飯作らなくていいので、楽ちんは楽ちんなんですが、
まあやはり運転手がいないと困ることもいろいろあります。

仕事じゃ、しょうがないか……

というわけで、ですね、
今晩と明日の晩のカーニバルの行列、行けるかな~と期待してたのも無理っぽいです。
ので、あっさり諦めて去年の写真出しちゃいます。
去年は私のカメラがとことん調子悪くて、
電池がすぐにダメになってばかりで、
数枚しか撮れませんでした。
まあそれでも、雰囲気くらいは伝わるか。

というわけで、まずはお昼の部です。



いまいち脈絡のない舞台で、子供たちが一生懸命ダンスをしてます。
こんな舞台がいくつもいくつも並んで街中を練り歩くのが
ここのカーニバル。



ここは一応エビの名産地、ということになっていて、
これは孤児院の子供たちのワゴンです。
小エビどもが踊ってるぞ。
ぶら下げてるゴミ袋にはお菓子が入っていて、ばら撒いてくれます。



子供ばかりじゃなく、年配のご婦人だって頑張ります。
そうそう、もちろん(?)「ミス・カルメン」の選出もあって、
その女王さまを乗せたワゴンも来るんですが、
写真、撮り損ねました。
また今度。

ワゴンごとに、それなりのコンセプトがあって、
インド風とか中国風(すごく紛い物っぽいですが)、
アステカ風とかよくわからないふうとか。

これはよくわからないのの、ひとつ。



単に、南国風?
引っ張るトラックが足りなくて(?)トラクターまでが田んぼから召集されてます。



お昼の部と重なってはいるんですが、
また風情が違う夜の部の行列もあります。



男性向け出血大サービス。



これは……アステカっぽいが、真ん中の tucan がよくわかりません。

屋台に乗っている人ばかりじゃなく、
その合間に踊りながら練り歩く集団もあり、
去年見た中では、ブラジル風サンバダンスの集団がもっとも迫力あって見応えありました。



一通り見ただけで、自分は踊ったわけでもないのに、
「あ~~腹減った」と腹ごしらえをする人。



pollo のタマル tamal です……。
油の塊です……。
私は過去にこれでお腹を壊して以来、見るのも苦手。
げふ。

来年はもう少しマシな写真をお見せしたいと、切に思います

ボナンパック 彩られた壁画の遺跡

2006-02-27 11:02:10 | 遺跡
そろそろ世間はカーニバルに突入しているようです。
カルメンではカーニバルの行列は月曜と火曜、
この週末も多少はイベントがあるようですが。

それはまた明日にでも、ということで、
今日はチアパスの遺跡めぐりの続き。

チアパス州とグアテマラの国境となっているウスマシンタという大きな河があります。
トニナーを訪ねたあと、パレンケ近くまでいったん戻り、
そこから南東へ延びる道を下っていくと、その国境線にほぼ平行に行くことになります。

その先に、ボナンパックとヤシチランという遺跡があります。
ヤシチランのほうはまた後日、ということで、
今日はボナンパックのほうを。

ボナンパック Bonampak は「彩られた壁画」という意味だそうで、
その名前の通り、見事に保存された壁画がたくさん残っているところです。
チアパス州の東の端っこを覆うモンテス・アスレス自然保護区の中にあり、
そのためでしょう、車で走って行くと10キロほど手前で停められ、
その先はバスでしか行けなくなっています。
途中の保護区にゴミを捨てる人や、ランを盗む人が絶えないための処置だとか。

ひとり60ペソ、ちょっとお高いですが、そういう理由ならしょうがないか。
問題は犬で、バスに乗せてもいいのか、と訊くとオッケー、
でも遺跡に着いて、そこで犬はダメと言われると困るけど、それは?
と訊ねると、それもオッケーとのこと。

ワンコは最初ちょっと怖がりましたが、私とダンナが乗り込むと、
取り残されては大変!と飛び乗りました。
走り出すと、これまたすさまじいガタガタ振りにパニックでしたが、
それをなだめつつ。



いやもう、ワンコでなくても脳震盪起こしそうですって。
おまけに、ドアはなし、窓ガラスもなし、ただの鉄枠に車輪とハンドル、って感じのバスです。
それで、ジャングルの中の一本道をひた走る。

そして着いた遺跡はこんな感じ。



ラカンドンインディオ、というのがこの辺に多いんですが、
ラカンドンの男性は、長髪が特徴らしいです。
肩を覆う真っ黒な豊かな髪、それに年配だとひげもびっしり、
肩は筋肉こんもり、短躯でがっしり、
いきなりジャングルの中で鉢合わせたりしたら、熊さんと間違えそうです。

そんなラカンドンインディオのお兄ちゃんが、ガイドを申し出てくれました。
頼むことにします。

このピラミッドをえっちらおっちら登っていって、
右手に並ぶ小部屋が三つほどあるんですが、
そこに残されている壁画、
噂にたがわず綺麗でした~。

全部はとてもお見せできないので、一部だけ。

こんなのとか


こんなのとか


こんなのとか


ええと、部屋ごとにテーマがあって、
四面の壁、天井などに描かれた絵の説明もそれぞれしてもらったんですが、
スミマセン、詳しい話は忘れました~

戦争の場面だとか、お祭りとか、
音楽の演奏してるところだとか、
いろいろありました。



もしもこの記事を読んでワンコを連れていこうと思う人がいるといけないので書いておきますが、
バスで辿りついた遺跡の入り口でももう一度お伺いを立てたら、
ノープロブレム!と英語で許可してくれたので、安心して連れて入ったんですが、
見学してると、ピラミッドの下のほうから大声で非難する人があり、
壁画のあるところにいた警備員さんも、犬は禁止だと言います。
何度も確認したのに~、ってことはこちらも言ったんですが、
とにかく人によって(かつ、気分によって)言うことがいくらでも変わるようで、
悪いことでもしたような言い方をされたのにはムカつきました。

ヤシチランには受付の看板にはっきり犬禁止のロゴがあったので、
それならそれで最初から連れて入らないので、問題はなかったんですが。

というわけで、遺跡にはワンコオッケーのところとそうでないところ、
いろいろのようです。
連れて行かれるかたは、入れない場合も計算に入れて行ってください。

チアパスのホテルいろいろ

2006-02-26 14:35:58 | ホテル・レストラン
さて、またチアパスに戻ります。
今日は泊まったホテルを紹介~。

ホテルと言っても、犬連れの私たちはたいてい cabaña カバーニャという
山小屋タイプのホテルを探します。
犬を外につないで、あるいは窓を開けて車の中に寝かせる、
という選択肢もあるんですが、
たいていかなりジャングルなところですから、
蚊やその他の虫に悩まされてかわいそうなので。

都会ではちょっと難しいですが、
田舎のほうなら少し探せば必ずあります。
犬を部屋に上げてもいいか、と訊ねると、
まあちょっとびっくりする人もいますが、
普段家の中で飼っていること、ベッドなどには上らないし
粗相もしないようしつけてある、というとたいてい納得してくれます。
してくれないところも、たま~にありましたがね

で、カバーニャってどんなのかというと、たとえばこんなの。



屋根は藁葺き、に見えますが、違います、椰子の葉葺きです。
裏から見るとこんなふうに。



これで雨が漏らないんだからすごいですよねえ。

広い部屋にはバルコニーとでっかいお庭がついてます。



イノシシでも出てきそうなジャングルですが。
いやあ、いい眺め
鳥とか、なんだかわからない動物の声が、わんわん聞こえてきます。
ワンコもご機嫌です。



バルコニーには柵があるので、リードを外してもよさそうなもんですが、
柵は数ヶ所でっかく破れております
そこから裏庭、もといジャングルへ走っていかれたら大変。
まあいつかは帰ってくるでしょうが、ノミダニその他、何を拾ってくるやら
でもまあ、ワンコはそんなこと気にする様子もなくニコニコしてましたけどね。

ホテルの向こうは川だったりします。



川のほとりを歩いていると、ヘビがするすると走ってたり。
で、こんなものも。



なるほど~、生活用水は川から直接ですか~。

さらにはこんなものも。



なるほど~、レストランの食器もここで洗ってるわけですか~。
洗濯も川でやってるのかもな~。
桃太郎の世界ですね。

ホテルの部屋でぶっ倒れて寝こける犬。



夜は、周囲に灯りがないので、満天の星空です。
空にはこんなにびっしり星があったのか~
ってくらい、満天です。

ラカンハーとかボナンパックというチアパスの村のホテル、
だいたいどこも、似たようなもんだから、写真ちょっと混ぜちゃいましたが。

この辺りで出会う人たち(インディオ)も、なかなかに興味深いんですが、
向こうにしても、オオカミみたいな犬を連れたアジア人なんて、さぞ興味深かったことでしょう(笑。
ただ、写真を撮るのは憚られたので、残念ながら人の写真はありませんです。
ごめんなさい~

日本人社会はちっちゃいぞ

2006-02-25 08:49:08 | 日系移民関連
また突然話が飛びますが。
昨日はでっかい話だったけど、今日はちっちゃい話です。

こないだシティへパスポートの再発給に行ったとき。
せにしえんたさんから、いいこと教えていただきました。

日本大使館にメールアドレスを渡しておくと、
いろいろソレ関係の情報がもらえるって話です。
私は、もちろんそんな気の利いたことやってません。
前に大使館行ったとき(って10年前かな?)メールアドレスなんか持ってなかったし。

というわけで、ついでにお願いしておきました。
メモ用紙にペラッと名前とアドレスを書いて渡しただけ、
メヒコ人相手だったらまあ87%は「なくした」とかでそれきりになるところでしょうが、
いや、さすがは日本大使館です
ちゃんと連絡来るようになりました

え、そんなん、みんな当然やってる?
まあまあ

んで、皆さんも見てると思いますが、
今日、というか今さっき、面白いのが届きました。
ので、今日はそれをネタにしちゃおう!

別に極秘情報じゃないですよね?
公開しちゃってもいいですよね?
怒られたら削除しよう……。

以下、引用。

--------------------------------------------
 皆様方のご協力を得まして、昨年10月1日時点のメキシコにおける在留邦人数の
結果がまとまりました。
 ここに改めて皆様方のご協力に対し感謝申し上げると共に本件調査結果を次のとお
りご報告申し上げます。

1.長期滞在者・永住者別及び職業別在留邦人数
 1.長期滞在者
  (1)民間企業関係者及びその家族      2413名
  (2)報道関係者及びその家族            8名
  (3)自由業関係者及びその家族        265名
  (4)留学生・研究者・教師及びその家族    309名
  (5)政府関係者及びその家族         275名
  (6)その他(メキシコ人の配偶者等)     258名
   小計                   3528名

2.永住者                   2002名

3.総数(1+2)               5530名

4.都市別在留邦人数(主要15都市)
メキシコシティー                    2388名
アグアスカリエンテス(アグアスカリエンテス州)      498名
ガルサガルシア (ヌエボレオン州)            241名
グアダラハラ(ハリスコ州)                221名
カンクン(キンタナロー州)                161名
サポパン(ハリスコ州)                  120名
ケレタロ(ケレタロ州)                  115名
ナウカルパン(メキシコ州)                111名
クエルナバカ(モレロス州)                107名
ティファナ(バハカリフォルニア州)             86名
モンテレイ(ヌエボレオン州)                84名
レオン(グアナファト州)                  58名
プエブラ(プエブラ州)                   53名
ウイスキルカン(メキシコ州)                52名
トルーカ(メキシコ州)                   44名


注)集計は行政区分都市単位で行っていますので、
一般的にモンテレイと言われる地域でもモンテレイ市、ガルサ・ガルシア市等、
グアダラハラもグアダラハラ市、サポパン市等に区分して集計しております。
---------------------------------------------

この統計、どのくらい実情を反映しているのか知りませんが、
え、メキシコ全土に住んでる日本人ってたったの5530人なの?

ドイツなんてデュッセルドルフ一都市だけでも6000人なのに(今は知らんよ、10年以上前の話)、
それにも満たないわけ?
うひょ~~!
メヒコの日本人社会ってちっちゃい~~!

それで、どうもよくわからないのが、ですね。
1.の「長期滞在者:その他(メキシコ人の配偶者等)」と2.「永住者」の違いです。
ぶっちゃけ、私はどっちに入ってるんだろ?

永住権取ってる人は後者ってことかしらん?
だって、メキシコ人と結婚してる人が258名って、絶対少ないですよね?
で、メキシコ人と結婚してて、たとえば教師してる人、とかはどこに入ってるわけ?

まあいろいろと不明な点も多いですが、追求はやめて。
次に面白いのはやっぱり都市別。
ほぼ半数がメキシコシティか~。やっぱしな~。
んで、カンペチェ州なんて数にも入りませんな。
タバスコ州もチアパス州も、影も形もないですな
さすが。

カンクーンには意外と大勢、日本人住んでるんですね~。
面白いのはモンテレイとガルサガルシアで、
これは隣接している、というかガルサガルシアはモンテレイの一部みたいなもんなんだけど、
ガルサガルシアに住んでる人のほうが、モンテレイより圧倒的に多かったり。
ガルサガルシアって、何があるの?

いや、待て待て、職業別だってよく見ると面白いぞ。
民間企業、つまり駐在員さんとその家族が圧倒的に多いのはいいとして、
報道関係者のこの圧倒的な少なさは何ですか
そりゃ~メヒコのニュース、日本で流れてなくても何の不思議もないにゃ~


などなど、いろいろ楽しんだわけですが。

でもねえ、大使館って本人が申告しなきゃわからないでしょ?
メキシコの入国記録チェックするわけでもなし。

この前聞いた話だけど、
トラテロルコ(メキシコシティの一地区)のアパートで老夫婦が殺された事件があって、
その奥さんのほうが日本人だったとか。
でも、事件があるまでだ~~れもその人のこと知らなかったらしいです。
大使館ももちろん。
シティに長くて、たいていの日本人なら知ってるというIさんでも知らなかった、
ということは、日本人とまったく没交渉で生活しておられたわけで、
そりゃそういう人だっているでしょう。
私だって、ネットがなけりゃそうなってます。

てことは、やっぱり5530人にプラスアルファがあるんだろうな~。
それって、どれくらいの人数なんだろうな~、
どこに住んで、どんなふうに暮らしてるのかな~、

などといろいろ夢想してしまうのでした。



ジャガーの花はでかい

2006-02-24 08:44:19 | 植物
昨日に引き続き、チアパスです。

チアパスはなんでも、でっかいぞ!

と思うんでございますね。
特に、自然。

だもんだから、私なんかチアパスに行くと、
道端の草まででっかくて、面白くって仕方がないです。

そんな中でも、これは名前にも圧倒されたお花。
ジャガーの花っていうんだよ!
何がジャガーなのか、どこがジャガーなのか、よくわからないけど。



この垂れ具合がジャガーの尻尾に見えるんだろうか?

でも、上向いてる花もある。



そこで、クイズを思いつきました。
これが「ジャガーの花」と呼ばれる理由は?

1.葉っぱが大きくて、葉陰にジャガーが休んでいそうだから
2.ジャガーが好きな匂いがするから
3.逆にジャガーが嫌いな匂いがするので、撃退するのに使ったから

さて、どれでしょう?
答は一番下ね~

とにかく、頭の上に燃えるように咲いてるでっかい花を
あんぐり口を開けて見上げていたさん一匹。

なぜかこの植物にだけは名札がついてた。



やっぱり見栄えがするから、通りがかる観光客がしつこく訊ねるんだろうか?
「この花、なんていうんですか?」って。

これは、前にも紹介したミソル・ハーの滝へ降りていくレストランと民宿のところにあったものです。
今日はオチも何にもないけど、これで~





え、クイズの答?
忘れてました。
↓ 反転せよ!
私にもわかりません

キャーーー、石投げないで  

とさかのある遺跡 トニナー

2006-02-23 09:09:33 | 遺跡
今日は久し振りに遺跡の話にします~。

去年チアパスへ遊びに行ったとき回った遺跡のひとつに
トニナー Toniná があります。

ちょっと辺鄙な場所なんですが、いろいろと見所の多い遺跡です。

まず、全体が七層になっているんだそうです。
ガイドのおじさんが、えっちらおっちら杖を突きながら案内してくれました。



ここの建物は、こんなふうにすごく薄い石を積んで作ってあります。
こういうところは他にもありましたが、
どっちかといえば珍しい。

まず第一層にはがいます。



というのは冗談ですが、いるのは本当です。


トップにある写真は、第二層にある地底世界を演出した迷宮神殿です。
ガイドさんがいなければ素通りしたでしょうが、
ちゃんと案内してもらって、迷宮を通り抜けてきました!



こりゃど~ゆ~写真だよ!?って?
えへへ、地底世界だから真っ暗なんですよ~。
いや、雰囲気だけでも、と思って。
フラッシュ炊いて撮った写真もあるんですが、それじゃつまんないでしょ?

そして、十字形の窓がどの建物にも、必ず東西南北に。
この窓は、春分秋分の日になると、まっすぐ朝日夕陽の光が通るんだそうです。
マヤ遺跡ではたいていそんなふうになってるみたいですね。

何階層目だったか忘れましたが、



こんな彫刻とか。
これは太陽の運行を表わし、逆さまになった太陽の顔が見えます。
その右には、死神がいたりします。

他にも、球体で表わされた世界を食べている怪物とか、
翼をつけて踊っている人(↓)とか、



「翼をつけて踊ってる人」?
エク・バラムを思い出しません~? マヤ儀式のツアーで行ったところです。
あそこでは、天使だと言われたけど、
トニナーのは違うんだそうです、飾りで翼をつけているんだそうです。
うーん、そのほうがまぁ合理的な考え方だなあ。面白いかどうかは別として。

そんなこんなを見ながら七層登っていくと、
絶景かな~。



ソピロテ、気持ち良さそう~~。

さて、第七層にはこのトニナーが有名である(まぁそこそこ)根拠の建造物があります。



Crestorio クレストリオ、というんだそうです。
Cresta がニワトリなんかのトサカのことですから、
その辺から来た単語だと思います。
薄い石の板を水平に並べ、ここを風が通ると鳴る仕掛けなんだとか。
マヤ遺跡の神殿のてっぺんには割とあちこちにあるように思うんですが、
繊細な建造物だけに、壊れてしまっていることが多いです。
ここのは、綺麗に残っていて、風が吹くと本当に鳴り出しそう。


七層をまたえっちらおっちらと降りて、
入口のところにある博物館にも入りました。

まあいろいろありましたが、こんな感じで、



遺跡から見つかったいろいろな生活用品や備品が並んでます。

あんな人里離れたところなのに(ってのは偏見かな~?)
なかなか整備されてて、見所の多い遺跡でした。

レメディオス・バロ と 山尾悠子

2006-02-22 08:41:31 | 芸術・民芸品
さて、昨日は暗い話題に付き合っていただいてありがとうございました

気を取り直して、またチアパスの遺跡めぐりの記事でも、
と思ったんですが、
どうも最近ちょっとマンネリのような気がしないでもない。
遺跡もいずれは紹介しますが、
今日は気分一新したいと思って、新しいカテゴリ作ってみました

お気に入りの画家など、紹介してみたいです。
当然、写真は私のオリジナルじゃなく、
どこからか引っ張ってきたパクリ画像となりますが、
うーむ、著作権の問題とかあるでしょうかねえ?
ネット上にいくらでも出回ってるものだし、
ちゃんと作者名も明記しますので、問題ないということにします。
あるようでしたら、その筋から連絡いただければ対処します。



で、メキシコの画家、というとフリーダ・カーロとかディエゴ・リベラ、
シケイロスにオロスコ、といった辺りが定番でしょうか。
フリーダ・カーロとか、私も好きな絵が何枚もあります。
まあその辺もいつか紹介するかも。



私の自慢(?)は、シケイロスの孫娘さんをちょっと知ってること~
仲の良かった学生の男の子の元彼女で、日系三世だというので、
おうちに遊びに行きました。
今もシティで芸術活動していると思います。
いつだったかアラメダ公園の辺りを通りかかったら、
彼女の展覧会の看板が立ってました。



んで、今日はレメディオス・バロ Remedios Varo です。
いきなり、メキシコ人じゃなかったりしますが。
1908年、スペイン生まれの女流画家ですが、メキシコに亡命し、
主な活動はメキシコで、ということで、
日本でも紹介されたことはあるようなので、知ってる方もおられるでしょう。
そうそう、あとで気付きましたが、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』の新装版表紙絵が、この人の『螺旋回廊』でしたね!

私が初めてこの人の絵を見たのは本屋さんでした。
いつも行くM.A. de Quevedo の本屋のレジの隣に、絵葉書が何枚もあったんです。

トップの絵は『太陽音楽』。
この画像では色がとてもくすんでますが、
私の持ってる絵葉書だともう少し鮮明な色合いです。
どちらがオリジナルに近いのかはわかりません。

木漏れ日を弦にしてチェロのように奏でる人。

こういうシュールな絵、好きなんですよね~。
しかも、彼女の絵は、光や音を手に取れる実体として描いたものが多く、
音楽を題材にしているものもたくさんあります。

これとか。


『フルート奏者』

笛の音がそのまま塔を織り上げていく様子です。


意味があるようでないようであるようなシュールな
『塔に向かう』






山尾悠子の『ラピスラズリ』を読んだとき、バロの絵を思い浮かべました。
静謐な雰囲気と、繊細な描写が同じ。

駅舎にある深夜営業の画廊で、古めかしい銅版画に出会うシーンから始まる
山尾悠子の『ラピスラズリ』は、圧倒的な描写力で読者を引き込みます。

「わたしが壁際に立ち止まって眺めていたのは
横並びに展示された三枚組みの銅版画だった。
時代のついた金縁で一枚ずつ額装され、
見たところ古めかしい意匠の小説の挿し絵として製作されたものらしいが、
今では骨董としての価値しかなさそうな古色蒼然とした腐食銅版画--」

「やや稚拙な画力ながら細部まで偏執的な熱心さで描きこまれ、
意味ありげなのにもどかしく意味のわからない画面の絵解きに心を奪われて、
あるいは視線をさまよわせながら実際には放心していただけなのかもしれなかったが。」

「経年による劣化の著しいシートには錆のような染みが点々と浮かび、
それは自然と黄ばんだ古書の頁から漂いだすあのほのかな臭気をわたしに連想させた。
絡みあう描線の要所要所に淡い手彩色が施されているのが、
疲れた眼に色インクが一滴ずつ滴り落ちるように、
いつのまにか沁みた。」


そしてこの不思議な三枚の絵が、目に浮かぶように描写され、
そこから、描かれた「冬眠者」たちの物語が始まる、という仕組み。

この導入部の絵自体も、また山尾悠子の作品そのものも、
バロの絵と通じるところがあるように思います。





『鳥たちの創造』

窓から射し込む星の光をプリズムで集め、鳥を作り出す不思議なフクロウ女……。

この人の絵は、見るだけでものすごく「物語」を喚起されます。
地味だけど、とても好きな画家の一人です。

事故は怖い、偶然も怖い

2006-02-21 07:55:12 | 交通
今日のは全然ゲージツ的な写真じゃなくてすみません。
おまけに長話になります。
それでも読んでやろうじゃないの、とおっしゃるかたは、どうかなぞを用意して、
のんびりとどうぞ。
あんまり牧歌的なお話じゃないんですけど……。

今日は郵便局へ行きました。
ダンナのお母さんがこないだから電話をかけてきては、
私に「どうして一度もお手紙くれないの」と催促。
お手紙なんて、自分の親にも出さないんだけどな~(メールは出すけど)。
と思いながらもしょうがないので、出しますと約束。

ちょうど、こないだカンペチェに行ったときに買った絵葉書がまだ使わずに残っているから、それで出そう。
というわけでちょろちょろっと書いて、ダンナに住所を教えてもらって。
ああ、私ってばなんて素直ないい嫁なんでしょう~、などと考えないでもないが、
まあそれは葉書にはもちろん書きません。

途中の店で買い物を済ませて郵便局へ。
モンテレイまでの切手6ペソ50ね。
で、私、払いましたっけ? 
今思い返すと、記憶にないです。
というのも、とんでもない話を聞かされたから。



話は戻りますが、2月6日(月)は代休祝日でした。
メヒコ、代休なんて前はなかったのに、いつの間にそんな気の利いたことを? 
6日のお昼ごろにのりさんたちが無事に帰国し、
私のほうは出張でダンナがいない一週間を満喫しようと
伸び伸びしていた月曜の晩、電話がかかりました。

名前を隠す必要もないんですが、やっぱりAとしておきます。
ダンナの友人で、息子は私たちの名付けっ子です。
そのAが電話をかけてきたので、
あれえ、ダンナは今出張でヴィリャにいるよ、というと、
ああそうだっけ、じゃあまた、と言って電話は切れました。

その晩電話をかけてきたダンナにそのことを話すと、
変だなあ、行くってことはちゃんと話しておいたから知ってるはずなのに、と言います。
まあちょっと忘れてたんじゃないの、と言って、そのときはそれで終わりました。

ところがあとで判明した話なんですが、
このときAは交通事故を起こして困ったことになり、それで電話をかけてきたらしい。
というのは、彼の怪我はさほどでもなかったんですが、
奥さんのEはこのとき仕事でフランスに行ってました。
よって、家はAと息子のOだけ、Aは入院。
まあ結局他の人の助けと
(実際私にはほとんど何もできることはなかったでしょうが)、
シティから駆けつけたAのお母さんと妹とで、
どうにかやりくりしたらしいです。

電話のときの声、まるで平静だったよ、だから何も気付かなかった、と
あとで私が言うと、Aは、
「ああ、あのときね、医者にたんまり鎮静剤を呑まされてたから。
おかげで、実は誰に電話をかけたかもよく覚えてないんだ」
とのこと。
そうだったのか。
それにしても普段と変わらなかったぞ~?

ダンナが戻ってきてからようやく詳しい話を聞いて、
ふたりで見舞いに行きました。
Aは、衝突の衝撃で全身、特に腰辺りの背骨に痛みがあり、首も動かない様子、
それでもシートベルトをしていたのとエアバッグが作動したのとで、
大した怪我はなかったようです。

ヴィリャからカルメンへの道の途中で、
どうやら彼の運転ミスで正面衝突したらしい。
相手の車には夫婦が乗っていて、助手席の奥さんは妊娠七ヶ月、
シートベルトをせずエアバッグも装備されていない車だったために、
衝撃でお腹をぶつけて流産。本人もあちこち骨折、
運転席の旦那のほうもヘリでヴィリャの病院へ運ばれ、
足の骨折、目蓋の切断などの大怪我でしたが、命には別状なかったようです。

どうも、Aは罪悪感から、私たちにもいろいろと話を脚色していた様子です。
正面衝突は、彼が車線を乗り越えてしまったために起こったようで
(どうしてそんなことになったのかはわからないけど)
しかもお腹の赤ん坊を死なせてしまったわけですから。

それにしても、どう魔が差したものかと思います。
ダンナが車で出かけたモンテレイで心臓発作を起こして入院したあと、
カルメンまで戻るのにどうしようかと思案した挙句、
Aに飛行機で来てもらって、車を運転してもらって三日かけてカルメンまで帰ったんですが、
そのときの運転だってしっかりして、決して不注意や乱暴なところはありませんでした。
まあ事故ってそれでも起こるから事故なんでしょうけどね。

Aのシティから来た妹というのは弁護士で、
まあAが有罪だとしても、かなりの罰金と数週間の服役だろうと言ってました。
ところが、メキシコは合衆国なので州ごとに法律が違うわけですが、
カンペチェ州の法律を調べてみたところ、それではすまないらしい、ということに。
大人はともかく、子供を傷つけたり死なせたりすると、当然罪はぐんと重くなるわけで。
カンペチェ州の場合、3年から6年の服役になるかも、と。

うああ、相手の人もシートベルトをしていてくれたなら、両方のために、
そうしたらもしかしたら赤ん坊は助かったかもしれないのに、と思ったことです。
まだ判決は下っていません。



それで、ですね。
今日の郵便局です。
切手をもらって、そのおばさんが
「こないだ来たときに話そうと思ったんだけど、急いでたようだから言わなかったんだけどね。
アレリが事故に遭ったのよ~」

と言います。
アレリってのは郵便局のお姉さんで、国際郵便の担当、
私は当然いつもなんだかんだとお世話になってる人です。

事故って、と訊きますと、車の事故で赤ちゃんを流産したとのこと。
ええ、彼女が妊娠してるのは知っていました。
いつもなんだかんだとお喋りしていた相手ですから。
それが、流産? 交通事故で?

でもまさかね。
Aの事故の相手はコアツァコアルコスの人だと言ってたし。
同じようなことがあるものだなあ。
交通事故、多いからなあ。

ところが、話を聞けば聞くほどに状況が同じ……
そもそも判決が下りるのに時間がかかっているのは、
こんな事故はカンペチェではめったになかったことで、
それで裁判所も判断しかねていると言ってたじゃないか。
しかも、2月6日だと言うんです。
考えてみれば、Aから電話があったのは、まさにその日。

うーん、街中で起きた事故だと言うならいざ知らず、
カルメンから百何十キロ離れたところで、
どうして私の知ってる人と知ってる人が衝突するんですか? 
そんな偶然はちっとも面白くも嬉しくもないです。

アレリとも付き合いは深くはないですが、長いです。
彼氏ができたのよ~、でも今はチリに行ってて来週帰ってくるの、海軍さんなの
などと写真を見せられたこともありますし、
妊娠した話も、まだ全然お腹が目立たないころから聞いてました。
彼女は糖尿病で、本当は子供を産むのはどうかと医者に言われたんだけど、
でも頑張って産みたいということで、
すごく大変だけど医者に診てもらいながら一生懸命節制しているんだとか。
そんな話を、日本からの小包が届くたびに聞いてたんですよ。

で、事故の怪我の手術も、彼女は糖尿病で、しかもO型のRhマイナス。
輸血用血液が充分集まるまで手術できず、ようやく先週終わったそうです。

まったく、事故は怖い。
突然やってきて、人生を変えてしまう。
Aとその家族にとっても、
アレリと旦那さんにとっても、
辛いことばかりになってしまう。



なんか呆然としながら、水道局へ行きました。
支払いがもう一ヶ月くらいほったらかしになってたから。
それでも別に止められもしないのは、さすがメヒコだよね。
ところがいざ払おうとすると、もう払ってあるよ、と言われるんですよ。
ええ~、そんなバカな? 
旦那さんが払ったんじゃないの~? と水道局のお姉さんたち。
いやだって、払いに行ってよと言ったら(水道局はダンナの勤め先のすぐ隣)
忙しいから無理、とか言われたくらいだから、そんなはずは。
1月27日に払ってるよ、背の高い男の人だったよ、旦那さんじゃない? 
って、お姉さん、3週間以上前に払いに来た人をいちいち覚えてるんですか? 
そいつはすご過ぎ。
うちのダンナ、まあチビではないが、そんなに背が高いと言うほどでもないけどなあ? 

何だかもう、おかしな夢でも見てるんじゃないか
キツネに化かされてるんじゃないか、などと考えながら帰りました。



水道局の話は、まあ前回払った領収書をチェックして謎は解けたんですが(やっぱり払っていた)、
帰ってきたダンナに
Aの事故で流産した女の人、私の知ってる人だったよ、
というと、しばらくは信じてくれませんでした。
私だって信じたくないですよ、そんなこと。
誰かの悪いいたずらとでも思いたいです。

写真は、いつだったか隣町へ行く途中で見かけた転覆トラック。
単なる転倒でしょうか、運転手は無事だったでしょうか。
クッキーを運んでいたらしくて、コンテナの後ろでは
オレンジ色のクッキーの箱を一生懸命積み替えている人たちがいました。

事故には気をつけませう、くれぐれも 

接頭主語とはなんぞや?

2006-02-20 08:04:32 | ナワトル語のお勉強
もう、だぁ~れもついてきてくれてない気がするナワトル語ですが。
構うもんかい~わしゃやるぞ~

というかですね。
そろそろ(もう?)挫折しようかな~、と思いながら次の巻を手に取ってちょっと読んでみて、

なにこれ~~?

とびっくりしてしまったので、やっぱりネタにする~

ナワトル語の人称代名詞、前回やったヤツですが。
アレは省略可能、というのは書きましたよね。

しかしそれとは別に、「接頭主語」prefijos-sujeto なるものがあるんだそうです。

つまり、これは本には書いてないんですが、
動詞の人称変化、あれが普通(というか印欧語)では語尾変化なのに、
ナワトル語では語頭変化(そういう言葉があるのかどうかは知らない)だということ、
と理解していいと思います。
省略不可能である、という点も、そのほうがわかりやすい。

で、具体的には

      単数         複数
一人称   ni-          ti-
二人称   ti-          an-
三人称   ---          ---

だそうです。
三人称はないんですね。

どこが具体的なんだか、これじゃさっぱりわかりません。
そこで、さらに具体的に、動詞を使います。

cochi は「眠る」という動詞なんだそうです。
アステカ人は「こち~」といびきをかいたのかも。などと無駄な想像をめぐらせつつ。

nicochi  私は眠る
ticochi  あなたは眠る
cochi   彼/彼女は眠る

ticochih  私たちは眠る
ancochih  あなたたちは眠る
cochih  彼ら/彼女らは眠る

複数であることを示すには、語尾変化。h をくっつければいいようです。

そんじゃ、さらに例を。
「泣く」というのは choca というんだそうです。
そりゃ、「衝突する」じゃないのか? それはスペイン語。

nichoca
tichoca
choca

tichocah
anchocah
chocah

簡単~。お手軽~。
動詞さえわかれば、ですが

「見る」っていうのは tlachia というんだそうです。
ハイ、行きましょう~。

nitlachia
titlachia
tlachia

titlachiah
antlachiah
tlachiah

コピペしただけ、ってばれてます? 
タグ書くのがけっこう手間なんで~えへ。


ところが、ですね。
この接頭主語、動詞の人称変化とはやっぱりちょっと違うんです。
というのは、名詞にも形容詞にも使えるスグレモノ!

「先生」、マエストロは temachitiani というんだそうです。
「だそうです」ばっかりだけど、全部受け売りなのでしょうがないです。我慢してください。

で、ハイ。

nitemachitiani 私は先生です。
titemachitiani あなたは先生です。
temachitiani 彼/彼女は先生です。

titemachitianime 私たちは先生です。
antemachitianime あなたたちは先生です。
temachitianime 彼ら/彼女らは先生です。

名詞の複数の場合は、語尾が me になるんですね。


形容詞の場合。
「良い」というのは cualli というらしいです。

nicualli  私は良い。
ticualli  あなたは良い。
cualli  彼/彼女は良い。

ticualtin 私たちは良い。
ancualtin あなたたちは良い。
cualtin 彼ら/彼女らは良い。

なんかまた、複数で語尾が妙~に変化してますが、もう追及しません。

ここ、何文字だったか忘れましたが、字数制限あるんですよね。
あんまり長くても、読んでいただくだけでも大変でしょうから、
今日はこの辺で~。

お疲れさまでした。
ancochih.
Amo nicochi. Nitlachia futbol. Futbol cualli.


Amo ってのは「ノー」なんだそうです。
「イエス」は quema なんだそうです。
そりゃ「愛する」と「焼ける」だろ?って。それはスペ(以下略。

マヤのタバコの木

2006-02-19 13:41:57 | 植物
うわ~~~~!

アホですバカです気違いです。
サッカーを立て続けに4試合見てしまってこんな時間です~。



  ←サッカー地獄にいる亀


というわけで、今日は短い記事で勘弁してください~

でもこの写真は載せたかったんですよ~。
マヤ族がタバコにしていたという木です。
なかなかに迫力のある葉っぱの群でしょう? (ちゃんとクリック拡大して見てね

この葉っぱを細かく砕いて、
茎の部分を縦に割り、中軸部分に葉っぱを詰めて、
そのままパイプとして吸ったんだそうです。

と、どこぞの遺跡で案内してくれた男の子に教えてもらいました。
名前も聞いたんだけど……忘れました~
あとで調べて、わかったら書き足しますです。

調べました。
たぶんですが、学名 Cecropia obtusifolia ってヤツです。
スペイン語名は Guarumbo、マヤ語では K’onchle とか言うそうです。
各地における別名とか薬草学的なことについてはこちら参照(スペイン語)。

特徴として、幹がスカスカで、そこにアリが巣食うのだとか。
アリは住処とセルロースを提供してもらい、
木はアリによって他の虫を撃退してもらう共生関係なんだそうです。
ほ~。
アリがいるかどうか今度ちゃんと見てみます。


明日はちゃんとした記事を書きます~
だって明日は2試合しかないし……。
いつも読んでくださる皆さん、 &  です~。

うらぶれた魚市場の裏に

2006-02-18 09:06:13 | 動物
あら、また動物になってしまいました。
いや、ちょっとまた時系列に戻って紹介していかないと、
何を書いたか書いてないかごっちゃになりそう、ということで、
ご勘弁を。
おまけに、このネタはよそで見たことある人も多いと思いますが。

カルメンの間違ったイメージを植えつけよう!
というわけではありませんが、
一応こんな



うらぶれた漁港~、って感じのところもあるんですよね。
この日はこれまたどんよりとだったので、よけいに。

で、この手前に魚市場があります。



どんよりだろうがうらぶれていようが、
ここだけは熱気でむんむん、汚なくても何でも、
とにかく獲ってきたばかりの魚介類を売りさばいてます。
ちなみに、これは裏側です、念のため。

で、ここで魚を捌くと、そのクズを後ろの海にぽいぽいと皆さん捨てるんですよね。
だもんだから、当然各種海の鳥たちが群がってきます。

とりあえずお腹の空いてないグンカンドリ。



グンカンドリって、力強い翼がカッコよくて大好きなんですが、
たいていは高いところを旋回していて、
波間を漂ってるとか、見たことないような気がします。



ちょっと寂しいカモメちゃん。

でもだからって、ぼんやり空きっ腹を抱えているわけではありません。



ぐおぉぉぉ~~!
行くときは行くぞ~~!
ペリカンも真っ青。

ほら、私ってばお上品だから~。



波にゆらゆら揺られて、ご機嫌。

でも、獲物が落ちてくると……



ズザザザーー! おれが勝ったーーー!



ねぇ、ちょーだいちょーだい、もっとちょーだい♪
ペリカン三人娘の懇願の眼差し。

んで、取り合いの喧嘩だってしちゃうのです。



戦うペリカン。

シラサギもいるんですが、しら~っと立ってます(パクリのダジャレ)。



あ、これは割とくっきり映っているので、鳥類図鑑で調べてみました。
足先が黄色いので、
Garza dedos dorados(金の指のサギ、まんまだな)、学名 Egretta thula だそうです。
一応「シラサギの一種」と言っていいみたい……。
シラサギって種名じゃなかったんですね。

ちょっと調べてみたら、ウィキペディアにわかりやすくまとめてありました。
そうか、Egretta って属が「シラサギ」なんですね。
で、シラサギ属に「クロサギ」も含まれてたりするんですね……

ま、とにかくそういうわけで、魚市場の裏の皆さまでした。

生存競争は激しい

2006-02-17 07:58:48 | 動物
今日の朝、パソに向かっていたら

  ズザザザ! どさっ!

という物音が。
なんか、やらかしたな、と思って見に行きましたら、
こういうコトでした。



ヤモリです。
うちにはいっぱいいます。
こんなでかいのもいますが、小指の先のようにちっちゃいのもいます。

で、うちの猫、箱入り娘のくせによくやるよ……。
さすが猫、狩りの本能だけは失わないらしい。

とはいえ、昔は誰が見ても妊娠中と間違えるほど太ってたんですが、
缶詰のウェットフードを少しずつドライフードに切り替えてダイエット。
おかげでかなりほっそりとして、まあよかったじゃないの、と言ってるんですが、
ご本人はやはりドライフードではご不満の様子で、
こうして自分で栄養補給するようになってしまった……。
まあ運動にもなって、ダイエットに二重効果?

さぁて、どこで食べようかな。



キョロキョロとしているので、慌てて寝室のドアを閉めました。
だって前、食べ残しのヤモリの頭が枕に乗っていたんですもの。
それはやめてほしい。

ふーむ、どこか、落ち着いて食べられるところはないかしら?



こういうとき、私は静観することにしてます。
以前はヤモリを何とか救い出そうとしたんですが、
すでに重傷を負っていたりすると、救い出しても助けてもやれず、
かと言って私が息の根を止めて楽にしてやれるわけでもなし。

もうこれは生存競争、猫に捕まったお前が負けたんだ、諦めてくれ、
と見て見ぬ振り。

まあ好きなところで(ベッド以外で)食べてちょうだい、
と自分の部屋へ戻ろうとしましたら、ですね。

また

  ズザザザザーー!

と猫がテレビテーブルの下からソファの隅まで走りました。
おい~、テレビひっくり返してくれるなよ?
と見やると、

あははは!
ヤモリに逃げられた様子です。
ソファの下を覗きこんでしばらく虎視眈々をやっておりました。

いやあ、ヤモリもバカにしたものではない。
死んだ振りでじっとくわえられたまま、隙を狙っていたらしい。
あれだけ走れたなら、怪我も大したことはなくて、
きっと生き延びてくれるでしょう。
また捕まるその日まで。

というわけで、めでたしめでたし。

ただし、逃げられたほうのアホ猫を見ていると、
昨日のサッカーでサポータの笛を審判のそれと聞き違えて、
一旦しっかり取ったボールを落とし、相手選手にゴールを決められた
どこぞのおバカGKの姿が重なって見え、
思わず溜め息が漏れた、というおまけつき

無人の修道院

2006-02-16 07:49:25 | 観光
シティに行ったとき、主に教会を訪ねて回ったわけですが。
ソカロ(カテドラルのある中心部)に近い通りにある古い修道院を見ようと思いました。

Mexico desconocido(知られざるメキシコ)』という雑誌がありまして、
メキシコの各地の珍しい様子や観光名所を写真入りで紹介してるんですが、
以前その特集版でメキシコシティガイドなるのを買ったことがあります。
それを眺めて、行けそう&参考になりそうな教会をピックアップしたわけです。

この旧修道院はラ・メルセー La Merced(慈愛)という名前で、
17世紀終わりごろに建てられ、
モリスコ様式(ムハデル様式ともいうらしい、モーロ人、アフリカ・イスラム系の建築様式だそうです)だとか。
いや、難しいことはわかりませんが、雑誌に載ってた写真がきれいだったから。
そんだけ~

雑誌には平日の8時から14時まで、とあったので、
午前の早めの時間に出かけ、カテドラルやその他の教会、
それに国立宮殿を観光しつつ東へ東へと歩きました。

もういい加減暑いしくたびれてお腹も空いてきたな~、
と思いつつ、あと一息だし、せっかくだから、と目指す通りに入りました。

ソカロの周辺って、すごい人と活気です。
道端に布を敷いて商品を山と積み上げ、「安いよ、安いよ~!」と叫ぶ人たちでいっぱい。
マジで、いいんですかその値段、と言いたくなるような安さで、
ありとあらゆるものを売ってます。




で、修道院がある通りも、狭くて物売りでいっぱい、
でも歩行者天国かと思いきや、車が人と店を掻き分け掻き分け、
時速2kmくらいで走って(?)たりします。

私もスリにやられないよう用心しながら、人を掻き分け、店を覗き、
歩くこと5ブロック。
ようやくそれらしい長い壁が見えてきました。

でも……閉まってる。
実はその前にも、コヨアカンの小さな教会を訪ねたら閉まってました。
だから、あ~またか~、あの雑誌当てにならんな~、と溜め息。

どうしよう、と思案しつつ、お腹が空いてたので、
ちょうどその向かいにあった駄菓子屋さんで、カボチャの種を蜜で固めたお煎餅を買いました。
一個4ペソ(40円)です。ソカロの前だと4個で5ペソなんですけどね(安すぎて怖くて買えない)。

で、おじさんからお釣りを受け取りながら
「ね~、この修道院、開いてないんですか?」と訊いてみました。
そしたら
「入るには許可書がいるんですよ」とのこと。
許可書? どこでもらえばいいの、そんなもの。
がっかりです。
「すごく綺麗だって聞いたから見たかったんだけどな~」と愚痴ると、おじさん、
「うーん、じゃあいいや、ちょっとおいで」と手招き。

な、なんだ!? 変なところへ連れて行かれたらどうしよう
と思わないでもなかったですが、まあ人を掻き分けついて行きました。

そしたら、おじさん、ズボンのポッケから鍵束を取り出します。
「ほんとはね、許可書がいるんだけど、いいよ、入りなさい」
門の錠前を外してくれるのです。
へ!? 

おじさん、あなたは何者ですか?
どして、たまたま声をかけた駄菓子屋の親父が、修道院の鍵持ってるんですか?

ものすご~くわかんなかったけど、感謝して入りました。
入り口はこんな感じで、



衝立が立っていて、外から覗くことはできません。
通りの喧騒は案外遮られ、四角く周廊に囲まれた中庭はしんとして
スズメが賑やかに鳴いてました。



最近何か催し物でもあったのか、展示パネルがたくさん立ってましたが。
それでも素晴しい廊下の彫刻はこんなの。



だ~~れもいない、無人の修道院中庭を独り占めして、
鳥たちの鳴き声に浸ってぐるっと一周。

堪能して出て行くと、おじさんは門の前に立って待っててくれました。
普段は全然使ってなくて、結婚式とかコンサートなどに使いたいという要望があるときだけ、
特別に開けるんだそうです。
そんなところにたった一人で入らせてもらって、貴重な体験をしました。

あとで家に帰ってから日本語のメキシコガイドを見ていたら、
やっぱり8時から14時とあるので、もしかしたら以前は普通に開いていたのかもしれません。
いい加減な雑誌だなーさすがメヒコ、とか思ってましたが、
まあ何事も諦めないで試してみるもんです。
そういう点、とってもフレキシブル(いい加減とも言う)なメヒコが、けっこう好きです

昔、サカテカスかどこかに遊びに行ったら月曜日で、休館だった博物館も、
ダンナが世間話を織り交ぜながらお願いしたら入れてもらえたことありましたっけ。
などと思い出した出来事でした。

世間は冬、おりんぴっく~

2006-02-15 08:57:48 | 親バカ
いやあ、何だか日本ではオリンピックで盛り上がっているようですね~。
メヒコには冬なんかないから関係ないも~ん、などとうそぶいてましたが、
ホントかしらん?
メキシコが参加してないのは確かだし、サッカーで忙しい私は見る時間ないけどさ~。

とはいうものの、寒いです。
尋常ではない寒さです。
北風が吹きまくるのは、ノルテの季節だからしょうがないとしても、
そればかりか冷たい雨が降って一日グレイの空、
靴下をはかないでいることなど不可能。
朝は熱~いコーヒーのカップをしか!と握り締めて手を温めないと、
キーボードもマウスも指先がかじかんで辛いのです。

しょうがないので、Tシャツジーパンの上からセーターを着込み、
膝にはひざ掛け、というババくさい格好。

こうなると、ちょっとは冬季オリンピックなるものも気になったりして、
テレビをつけてみたら、特設チャンネルが一個だけありました!
そこで一日中、あれこれやってる様子です。
男子のフィギュアスケートをちょっと見たんですが、
やっぱりロシアとかカナダとか、いかにも「寒い国」の人は
歴史を感じさせる安定したプレイ、じゃなくてなんて言うんですかね?
日本人もひとり、けっこう上位に入ってるみたいだよ?

あ~、しかし寒い寒い。
うん、このくらい寒けりゃオリンピックも気分出るかなあ。
ね~?
と犬猫を見たらば、こんな格好で。



あ~あ、ふたりそろってヤマネになっちゃって。


そもそもこのソファというかベッド、ワンコに買ってやったんです。
人間のソファには乗っちゃダメだよ、てことで、
あんたのはこっち。

買ってやったときの、アナログ写真なのでちょっと色が悪いですが。



なかなか得意そうでしょう。
ところが。


「何さ~、文句ある!?」
「いいえ、ございません……」



まあ数年前はまだワンコのほうは怖いお姉さんに遠慮があったわけです。
それが、今じゃ、というか、寒いのでそうも言ってられないんでしょうね。
仲良くヤマネ。
まあ丸くなってる分にはスペースも足りてるしね。

ところが、しばらくすると猫が立ち上がって部屋を出て行きました。
ご飯でも食べに行ったのかな、と思ってたんですが、
戻ってこないので、キッチンへ行くときに探してみたら、
家の中で唯一直射日光の当たる床にうずくまってました……。
やっぱ、寒いよね~?

しかし床に触ってみると、タイルはやっぱり冷たい。
それで、ワンコのタオルを敷いてやると、このとおり。



これ、ワンコの食卓の真ん前なんですけどね。
そんなこた、関係ない!
陽が当たっていればいいのだ!

でも「頭さらして尻さらさず」なところが、
熱帯育ちの猫のアサハカさでしょうか……。

というわけで、猫も寒がるほどに寒いのです!
オリンピックもちょっとは見ようと思った今日でした。
でも明日はサッカーですが。

ナワトル語の代名詞

2006-02-14 09:20:36 | ナワトル語のお勉強
久し振りにナワトル語のお勉強です。

というのも、のりさんからこんな情報が。
ナワトル語のウィキペディアですうひょ~!

開いてみても案の定、さ~~っぱりわかりません(笑。
まあところどころにスペイン語が混じっていて、
まだこれから「翻訳」するのかなあ、ということだけは何となく。

項目を眺めてもわかるのはスペイン語ばっかりなんですが、
まあとりあえずNahuatlってところをクリックしてみました。

うわ~、なんか書いてある……

一行目はたぶん「メキシコで昔から使われている言語」とか何とか書いてあるのだろうと推測。
あとは呪文のように訳がわからないので、横にある地図を眺めました。

ほ~~、一番使用人口が多いのは(と推察)、
ベラクルス州とプエブラ州あたりなのかぁ。
カンペチェ州はゼロですね……。この辺はナワトルより、マヤ語だもんなぁ……。

で、やっぱりアステカ王国のあった中部に集中してるんですが、
なぜか飛び地のようにドゥランゴ州(一番北の薄緑色)にもナワトル語人口が。
いろいろ謎です。

見ていてふと思ったんですが。
こないだのりさんが遊びに来てくださったとき、
やっぱりメキシコってアステカ圏とマヤ圏で違うね、って話をしてました。
もちろん融合している地域も多いんですが、そもそも違う文化です。
で、この地図を見てて、
支倉常長一行が見たメキシコはアステカ圏ばかりだったんだなあ、と。
ゲレロ州(西海岸の緑が一番濃いところ)のアカプルコに到着し、
メキシコシティへ行き、そこからベラクルスへ。

from Wikipedia in Nahuatl

あら、ベラクルスが書ききれませんでした~
赤い線が、ヨロヨロと常長たちが辿った道(推定)です。

まあそれでも十六世紀(だっけ?)には充分大変な旅だったでしょうが、
カリフォルニア半島のラパス(左の青い点)とかに到着、対岸に渡ってメキシコを縦断、というか横断、
メリダ(右の青い点)から出港、とかじゃなくてよかったですね、あははっ!

さて、このサイトを多少なりとも解読できるようになるには、
気の遠くなるような知識量を吸収しないとダメっぽいですが。

今日はその第二歩目?
例の教科書、二冊目は人称代名詞のお勉強です。
18ページあるんですが……。

1ページ目:中表紙
2ページ目:奥付(奥付だけど前にある)
3ページ目:「母に」と献辞が。
4ページ目:白紙
5ページ目:レッスン1 ナワトルの代名詞、と書いてある。
6ページ目:代名詞らしき単語を呟くアステカ人の漫画が。
7ページ目:ようやくレッスンが始まり、まず「代名詞とはなんぞや?」がスペイン語で説明。
8ページ目:説明の続き。

そして9ページ目でようやく出てきます、ナワトル語の代名詞。
表になってます。
          正統でエレガントな形   代用できる形
     一人称    nehuatl         nehua/ne
単数   二人称    tehuatl         tehua/te
     三人称    yehuatl         yehua/ye

     一人称    tehuantin        tehuan
複数   二人称    amehuantin       amehuan
     三人称    yehuantin        yehuan

何だかいきなり、「代名詞は短いもの」という思い込みをものの見事に覆してくれます。
でもまあ、何とか……なりそうか……?
単数では二人称が te なのに、複数では一人称が te で始まるんですかい!
とか、混乱しないように(もうしてます)。

さて、この表にはまだ続きがあります。

           尊敬をこめた形
     一人称    ----
単数   二人称    tehuatzin
     三人称    yehuatzin

     一人称    ----
複数   二人称    amehuantzintzin
     三人称    yehuantzintzin

ちょ、ちょっと待った!
ええと、tehuantin が「私たち」で、tehuatzin が「(尊敬をこめた)あなたたち」ですかい!?
yehuantin が「彼ら」で、yehuatzin が「(尊敬をこめた)彼/彼女」ですかい!?
(てか、さっそく間違えてるし~。修正しときました)
複数形も、書き間違いじゃないです。目を皿にして確認しました。
教科書に間違いがなければ(ないとはまるで言い切れないところが……

ま、とにかく覚えるしかないですねッ! (←やけくそ

10ページ目には、解説が載ってます。
1) ご覧のように、一人称には尊敬を込めた形は存在しません、素晴しい謙虚さですね~。と書いてある。
   そ、そうかぁ??? 当然では、と思うのは日本人だけらしいです。
2) スペイン語同様、主格の代名詞は省略できるそうです。ほほ~。
3) 一人称代名詞は文章の主語となることがほとんどなので、これは主格である、と書いてます。
   一方、二人称は主語にも目的語にもなりうる。
   そ、そうかぁ~~? 一人称だって同じだと思うが。
   それに三人称はどうなんだ。言及がありませんッ!
4) 代名詞は、その人称と数、それに尊敬の度合いで変化する。それはよくわかりました。

11ページ目には、例文を言い合うふたりのアステカ人の漫画が。
12ページ目は白紙。
13ページ目には「代名詞とは何か?」に始まる試験問題が。
14から17ページには代名詞が並んで、ナワトル語をスペイン語に、スペイン語をナワトル語に、という練習問題。
18ページは、また漫画になってます。

これで一冊おいくらの本ですか?
まあまとめて買ったからいいけど、ばら売りだったら怒るかも。

は~、お疲れさまでした。

トップの写真は、カンペチェであちこちに見かけた扉の錠前です。
ちょっと面白い形だなと思って。
ナワトル語もこのくらい厳重な錠前がかかってるような気がします、ってことです(無理やり?