メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

びびりのヤモリ

2008-08-30 12:13:52 | 動物
昨日の晩遅くに、台所の電気をつけて、軽い夜食をとろうとして、
ふと顔を上げたら、びっくりな至近距離にヤモリがおりました。
窓の桟のところです。

いきなり点いた電灯に目がくらんでいるのか、
ピンク色の全身をさらして、コーチョクしてます。
あはは、かわい~、と台所を出てカメラを取って戻ってきても、まだコーチョク。

 

固まっているのをいいことに、至近距離から撮影。
でも、さすがに台所の電球はそんなに明るくないので、手ぶれするし、
うーん、ASA(って言わないの? ISOって言うの? それともまったくの別物か?)を
ちょっと調整して明るくしてみようと思ってカメラをいじってたら、
コーチョクが解けて、消えました。

あら、残念、と思ったけどまあいいか、けっこう何枚も撮ったし、
しかもコーチョクしてるから何枚撮っても、どれもほぼ同じ。

と、カメラを戻して、窓を開けようとすーっと動かしたら……
窓の溝から、びっくり顔が覗いてる~。
笑っちゃったので、もう一度。



光の当たり具合でえらく色が違いますが、同一人物(?)です。
目が猫の目になってるのがよくわかります。
にしても、このビビった覗きっぷりは……(笑。

いや、あのさ、好きなところにいてくれていいんだけど、
窓の桟の隙間は、気がつかないで窓開けたら轢いちゃったりするかもよ?
気をつけてください、くれぐれも。

と思ってたら、一日後の、今さっき。
犬の散歩から帰って、ダンナがまず台所に入って、私もあとから入ると。
また窓の網戸に。



今日はコーチョク時間が短くて、一枚しか撮れませんでした。

ヤモリって、緊張すると尻尾がピン!と上向くんですよね。
前にカンクーン近くの村の研究所に住み込んでいたときも、
洗面所に2cmくらいの子ヤモリがいて、
やっぱり硬直して止まっちゃって、尻尾が斜め上。
あんまり小さくてかわいいので、そっと指を伸ばしても、なおもコーチョク。
頭撫でたら、さすがに3秒くらいして、ピュッと逃げましたけど。

しかし、うち、ヤモリ増えました。
猫がいなくなったらてきめんに。
まあヤモリはむしろ歓迎なのでそれはいいんですけどね。
以前は猫がいるからヤモリも学習するのか、するやつだけが生き延びるのか、
猫が届く低いところにうろうろしているヤツはおりませんでした。
それがこのごろは、床の上でも平気でチョロチョロ。
いやいいんだけどね、踏んづけるから気をつけてください。
グチャッとなったのは、私もイヤです。

そう言えばだいぶ前ですけど、めったに使わないバインダーを引っ張りだしたら、
その奥にヤモリの卵がふたつ並んでいたこともありました。
孵るかな、と思って大事に机の上に置いてましたけど、
光が当たるとダメなのかなあ、動かしたのがいけなかったのかなあ。
とうとう卵のまま、孵ることはありませんでした。
直径1cm足らずの、真っ白な薄い殻の卵でした。

夕焼けとシラサギ

2008-08-27 23:57:05 | 動物
このところ、目に美しくない写真ばかり続いてる気がするので、
久し振りに、と言っても代わり映えしなくてスミマセン。



防波堤での落日。

このくらいなら、今のカメラでも充分きれいに撮れるんですが、
限界を感じるのはこういうとき。
        



……しょうがないかぁ~。
手前にいるシラサギといっしょに撮りたかったんですが、
虻蜂取らず?

諦めて、サギ単体で撮れば、まあまあなんですけどね。



羽が一枚逆立ってる……(笑。

じっとこんな斜めの棒にしがみついて立っているかと思ったら、
電光石火、



魚食ってる~~~。
すげ~。
これをたまたまカメラに収めることができたのも、我ながらすげ~、
と言いたいですが、くわえてから飲み下すまで、数秒あるのですよね。
ジタバタする魚を取り落とさないよう、じっと構えて、
それからパクッとくわえ直して食べるわけですが、
自分のために死んでゆくお魚さんに、ごめんなさいと言ってる時間なのかも?
なんてね。

シラサギ(正確にはGarza dedos dorados、学名 Egretta thula)をしばらく観察し、
ゆるゆると波止場のほうへ歩いていくと、
太陽はもうかなり沈んで、色濃くなっておりました。



(と言ってもこの間数分なんですけどね、
 じっと待てない同行者が約一名と一頭いるもんだから、サギもゆっくり眺められんのです 涙)

突き抜ける、引っこ抜ける、電柱

2008-08-24 14:31:18 | CM・看板
あるブログで、世界の笑える画像ってのを見てたら、
あ~、これ、あるある、うちの近所にも! てのがありました。

まあ……多少規模は劣りますが。



これです。
どこがおかしいのかわからないかも?
じゃあ、拡大。



Carniceria(最後のiにアクセント記号)、肉屋さんです。
突き抜けてます。

これよりすごいのが載ってるのはこちらです。

どの写真も、すごい。
自転車の車輪のは、ドイツでは冗談じゃなくこんな状態になりかねませんでした。
廃車バスの地下室はステキです。
突き抜けているのは、こちらでは電柱じゃなく、街灯でしたね。

ただ、どちらも庇があとから作られたのだろうとは思います。
私が撮影した肉屋さんは、比較的最近できたものですし。
それまでは庇があったかどうかも覚えてませんが……。

上記、らばQさんの記事では、インドの列車の曲芸師、もといウェイターさんたちと、
橋を渡るヤギと人のが好きです。ほのぼの。



ついでに、電柱で思い出した写真をもう一枚。



なんじゃこりゃ、な写真ですが。
いつだったかモンテレイに行ったときのこと。

義母が住んでいるのは完全な住宅街のど真ん中、向かいは大きな公園。
なのに、ある朝起きてみたら、公園が見えないほどでかくて長いトレイラーが
家の前にどーーーーーーん、と停まってました。

いったい、こんなところで何してるんだろう、と不思議に思いつつ、
近所のコンビニに買い物に出たら、ワンブロック行ったところにこの光景。
さらに道の突き当たり、T字型交差点にも、
もう一本の電柱が引っこ抜かれて、電線が絡まって、別の電線から
だら~~ん、とぶら下がってました。
こちらのほうが面白かったのに、写真撮り損ねて後悔。

巨大トレイラーが慣れない住宅街を抜けようとして、
電柱を引っこ抜いたようです。
しかも、ごていねいに、二本も。

にしては、うちは停電もしなかったのが不思議でしたけど。

でも考えたら、この木製電柱って、日本なんかではもうほとんどないのでは。
光瀬龍という私の大好きなSF作家がいるんですが、
この人、もともとは生物学の教師をしていた人で、
『ロン先生の虫眼鏡』という生き物関係のエッセイを書いてます。
もう20年以上前に書かれた本ですが、その中で、
このタールがにじみ出る木製電柱がめっきり減ってしまって、
セイボウという数ミリの大きさの輝くハチが姿を消してしまったと言ってます。

まあメキシコの木製電柱は、お手入れなんかぜんぜんしてなくて、
コールタールがじわっとにじみ出ているなんてのも
あまり見ませんけどね……。

このモンテレイの引っこ抜かれた電柱も、その日のうちに新しいのになりましたが
(メキシコにしては驚異のすばやさ!)
それもコンクリートに変貌していたと記憶してます。
ま、メキシコにはセイボウがいるのかどうか、
いるとすれば、まだまだ生きていく場所はどこにでもありそうではありますが。

車のバックガラスいろいろ

2008-08-20 08:11:28 | 交通
これもぼちぼちネタが溜まったので、お見せします。

前を走ってる車に、いろいろ広告とかついてたりするんですが、
独創的だったり訳わかんなかったり、そういうのをご紹介。



サテライト追跡してます、って書いてあるんですけど。
ふーん……嘘だよね?
とか疑ってしまうのは、あれと一緒ですね、速度違反取締りのレーダー作動中。
しかもこれが会社の車とかなら知りませんが、
乗ってるのはどう見ても、お母さんと小さな子供。
そりゃあ、会社の車を週末、私用で乗り回しているのかもしれませんが、
その場合、サテライト追跡は、盗まれたときのためではなくて……?
うん、それならありうるかもしれない?



「割れ物注意」、というか、「壊れやすいです」と書いてあります。
わかりにくいかもしれませんが、全体にもかなりオンボロです。
しかしガラスが割れたのをこんなふうに修理して、
しかもこの台詞、なかなかシャレが効いてます。



これはタクシーですが。
「ペンギン - 神は私の行く先をお護りくださる」
と書いてあります。
いや、それはいいんだけど、ペンギンとの関連がよくわからない……。



「100%カルメン人」。
メキシコにしては控えめでマジメっぽい文字でこう書かれると、
そ、そうですか、とつい背筋を伸ばしそうに。



これは単に一文字剥げちゃっただけなんですけどね、
「なおざり」って読めて笑っちゃった。
本当は「NACOZARI」ってところを通るコンビバスです。
ついでに、その右にあるのは「FOVISSTE」のFとラストのEが欠落、
(ホントは「FOVISSSTE」、Sが三つなんですが、まあいいか)
一番下の左は「HELIPUERTO」ヘリポートのHが欠落……と言いたいですが、
これはもしかして単純な書き間違いのような気も……(Hは発音しないのでよく落とされる)。



これ、パッと見て「SIGA FANTOMAS」かと思っちゃった……。
「亡霊についていけ」……?
しかしこれは、スピードを出せないトラックやトレイラーによくあるんですが、
ウィンカーを使って、追い越しの指示を出してくれるんですね。
左ウィンカーだと、「追い越していいよ」
右ウィンカーだと、「対向車来てるからダメだよ」。
それを「SIGA」「ALTO」の文字でわざわざ書いてあるわけです。
これもいつかネタにしようと思ってたんですが、
たまにトラック自身が追い越しのために左に寄ろうと
左ウィンカーを出すことがあって、これが紛らわしいんだよ~、
でもメキシコ人はそこらを実に器用に見分けますね。


そして、これがこの週末見かけたバス。



いきなり、目の前に巨大なヒップ。
一瞬、下着屋さんの広告かと思いましたが、
お尻とふくらはぎの整形手術してくれるところみたいです。
うーむ、じゃないんですかね……。
堂々と町のど真ん中走ってますもんね。
しかもお尻の一番美しい(?)部分に、巨大なクリップ?
と思ったら、これはバスのトランクの取っ手ですか。

で、私たちはこのあと数分に渡ってこのバスの後ろを走るはめに。
いや~眼福眼福。

エビ様その後(ちょっと追加)

2008-08-16 12:06:33 | 
さすがにネタがたまってきたので、更新速度を少し上げます。

以前からネタにしてきた我が町の立役者のエビ様ですが、
噴水はいつ復活するんだろうねえ、と言ったら
ダンナが、噴水廃止じゃない? と……。
んなアホな~~~、エビに水がないなんて考えられん!!!と猛反対(?)したんですが。

これ、もう先月だったかな、無事に噴水復活しました。

最初のシャッターチャンスは夜、でもなんか思ったより
面白い色合いで撮れたのでお見せします。



しかしこれじゃあいったい何なんだかさっぱりわかりません。
エビの正面から撮ったんですけどね。
そこで、横を通り抜けるときにもう一度挑戦。



惨敗。

それからしばらくしてのある日、今度は昼日中に通りがかったら
また水が噴いておりました。
ダンナが、「撮るのか?」とロータリーの横を抜けて
エビの横から近付くコースへ回ってくれたので、ばっちり。



……逆光ですが

横に回る前に撮ったのはこちら。



やっぱりよくわからないでしょうが、前にお見せした
リニューアル直後のエビ様はキンキラキンでした(こちら参照

それが、ですね、今は……真っ黒になってます。
うーむ、いったいどういう杜撰な手入れをしてキンキラキンになってたのか?
まるでオスカー・ワイルドの『幸せな王子』のように
金メッキを身包みはがれたのか?(しかしこの場合、はがしたのはツバメではないことは確か)

よくわかりませんが、まあいいや。
この台座部分のうっすら赤いレンガのところが、ですね、
かわいいんですよ。



これまた車の中から撮ったのを一部切り取って拡大しただけなので
画質が悪くてすみませんが、
何となくわかっていただけるでしょうか、踊るエビちゃんたち。



翌日の土曜日、やっぱり通って、少しマシな写真が撮れたので追加しておきます。

まずは踊るエビちゃんたち。



それから、黒くなっちゃってる様子。
右は、以前にお見せした、設置されて間もない工事中。
この写真もいまいちですが、少なくとも違いはわかっていただけるかと。

 

ところで、今日通りがかったとき……、
エビ様のおひげに、鳥が。



うーむ、ツバメには見えないけど、もしや?

メキシコもやっとメダル

2008-08-13 07:46:59 | サッカー
北京オリンピック、やってるみたいですね~。
しかし、男子サッカーが予選敗退したもんだから(あとで詳しく書きます)、
我が家的には「オリンピック? いつやるんだっけ……」というノリでした。

まあそれでも日本から開会式がどうとか、いろいろ情報が入るから、
始まったらしいことはわかっても、
まず時差があるし、しかもいつどのチャンネルでやってんの?
メキシコ人はどの種目に出てるの?
ってことが皆目わかりませんでした。

しかしさすがに今朝はサッカーサイトでもトップに、
「メキシコ初のメダル獲得~」と大きく出ていたので、
お昼くらいからやってる番組で見ました。

シンクロ高飛び込みの女子が銅メダル獲得です。
パオラ・エスピノーサ(22歳、向かって右)とタティアナ・オルティス(24歳)。



タティアナのほうが童顔ですな~。
飛び込みのときのリードしてたのはパオラのほうでした。



この子(パオラ)、ちょっとモンテレイにいるダンナの姪っ子に似てます。
でもふたりともかわいいなー。

 

金メダルは中国人ペア、銀メダルはオーストラリア人ペアでしたね。
みんな、おめでとー。

パオラとタティアナはこのあと、単独高飛び込みにも参加するらしいです。
そこでもメダル獲れるといいね~。

メキシコからは83人参加してるみたいですが(参照:メキシコヤフー選手一覧
も~いろいろありすぎて、誰がどうなんだか、何が何なんだか、さっぱりわかってません。
まあメダル獲ったらまた大々的に話題になることでしょう。
日本は着実にメダル獲ってるみたいですね、そちらも頑張ってください~。



さて、思い出すだけで腹が立つけど、でも書く。

今になって、意外とメキシコ男子サッカーが五輪予選敗退したこと知られてないんだなー
ということに気付きました。
そこで、その背景から経緯をざっと書いておこうと思います。
あー、思い出すだけでムカつくけど。

長ったらしいから、興味のある人だけ読んでね。


まずは監督であったウーゴ・サンチェス
この人はメキシコサッカー史上、最高のストライカーであることは間違いなし。
80年代という早い時期に欧州に渡り、レアル・マドリードで活躍し続け、
スペインリーグの得点王に5回輝いたためペンタピチチと呼ばれてます。
クラブとメキシコ代表、通算ゴール数は463本。
決定力がないないと言われ続けるメキシコ人で、これは画期的。

メキシコサッカーの英雄です。

選手を引退してからは監督として、メキシコのクラブ、プーマスを率いて
リーグ2連覇を果たして、プーマスの黄金時代も築きました。
が、その後調子を落としてガタガタになって、とうとう辞任。
もともと気が強くてオレサマな性格で、過激な発言で敵の多い人でしたが、
それからしばらくはどこ行っちゃったの、というくらい静かでした。

さて、そのころメキシコ代表の監督はアルゼンチン人のラボルペでした。
ドイツW杯でまたもベスト8進出が果たせず、解任。
そのあとに、「やっぱりメキシコ代表監督はメキシコ人でなくっちゃ~」という
かなり国粋主義的な意見が大勢を占めて、
そのころネカクサというクラブの監督にようやく返り咲いていたウーゴに白羽の矢。

俺様なウーゴは、長年の夢が叶って、幸せの絶頂だったと思います。
メキシコ国内の期待も、大いに高まりました。
もともとは2010年のW杯に向けての監督就任でしたが、
さて、ここで別の要因が絡んできます。

メキシコユース、黄金世代です。

2005年のU-17ワールドカップというのがありまして、
ペルーで行われたこの大会で、メキシコ代表、
史上初の「FIFA主催大会にて優勝」を果たしちゃったんですね。
しかも決勝はブラジルを余裕の3-0で破っての快勝。
そのときのメンバー、ジョバンニ・ドス・サントスやカルロス・ヴェラなどは
そのころからずっと欧州の一流クラブで大事に育ててもらってますし、
その他のメンバーもそれぞれメキシコの一部リーグクラブでどんどん活躍。

2005年に17歳以下だったということは、
2008年現在彼らは20歳前後です。
U-17で優勝したメンバーに、プラスアルファのU-23代表なら、
金メダルだって獲れるかも、と誰もが期待しちゃった。

何より、ウーゴ自身が、例によって俺様な態度と発言で、
やるなら金メダル、それしかない!」と強気発言。

ところが……。
ウーゴは自分が強い強い精神力で、欧州のトップクラブで活躍してきたから、
その自分の強気さえ選手たちに分け与えれば、みんな何だってできる
と思っていたらしいのですね。
しかしサッカーはそれだけで成り立つスポーツじゃないです。
選手たちの才能、特性、戦略と戦術。
それに加えてあらゆるコンディションと運が結果を左右します。

メキシコはサッカー大陸連盟ではコンカカフというところに所属してます。
「北中米カリブ海」地区です。
ここには、メキシコ、米国、カナダの北米三国、
グアテマラ、ホンジュラス、コスタリカなどの中米10ヶ国、
そしてキューバやプエルトリコ、トリニダード&トバゴなど比較的知名度のある国と、
たぶん大半の人が聞いたこともないようなカリブ海の小国がうじゃうじゃと、
ざっと40ヶ国ほど所属してます。
このなかで、まあ一番強いのがメキシコ、二番目は米国、あとは雑魚、
だったのが、最近米国がどんどん力を伸ばし、中米各国も頑張り、
メキシコはいつまでも努力しなくてもお山の大将、という時代ではなくなってきてます。
が、メキシコはコンカカフの大会ではとりあえずまだ、優勝して当然、なのです。

それなのに、まず去年の黄金杯(コパ・デ・オロ)ってやつに、負けました。
決勝まではどうにか行ったんですが、そこで、米国に負けた。
メキシコ、サッカーだけはUSAに負けたくないのですよ、なにがなんでも。
なのに、負けた。

しかもこのときの黄金杯優勝国は、2009年のコンフェデレーションズカップへの
参加権を得ることになっておりました。
つまり、優勝を逃したということは、このコンフェデ杯に出られない、
2010年の前準備である重要な大会を逃した、ということです。

これだけで、がーん。

それでも強気で俺様なウーゴ監督、
なぁに、代表はこれからよ。まだまだよ」とのたまい、
五輪は金メダル! と連呼し続けました。

五輪予選は大陸連盟ごとですから、これまたコンカカフです。
優勝して当然の(とメキシコ人が思ってる)顔ぶれを相手に、
しかもメキシコはU-17優勝メンバーです。

まあ欧州クラブでプレイする選手たちは、クラブ側が
そんなもんに選手貸し出せません、と言っちゃったので、参加できませんでしたが、
ウーゴ監督は「だいじょぶだいじょぶ、軽い軽い」とか言って、
とりあえず手持ちの選手で代表を結成。
これはまあ監督のせいではないですね、クラブがお給料払ってんですから。

しかし……五輪予選が近付き、練習のための親善試合では
ボロボロと負ける負ける負ける……
見ている我々は、だんだん不安になりましたが、
ウーゴ監督は「大丈夫大丈夫、へーきへーき、ちょろいちょろい」。

で……。
メキシコクラブもこれまでにないほどの協力体制をとって、選手たちを供出し、
ウーゴ監督のもとで長期合宿、数々の親善試合、あらゆることを犠牲にして練習し、
満を持して五輪予選が始まり……。

五輪予選、まずはグループリーグで4ヶ国ずつ総当たりをして、
その総合成績で上位2位までがトーナメントに勝ち抜く形式です(詳しくはこちらこちら)。

メキシコ、これまでも代表の参加する大会では、
いつも、決定力不足とかいろいろ言われて不安がられて、
それでも不思議とグループリーグはどうにか突破、
しかも何となく気がついたら一位、というパターンが多かったんですが。

今回は、なんと、なんと、なんと、
グループリーグ敗退!!!してしまいました。
トーナメントにさえ進出できませんでした……(詳しくはこちら)。

みんな、ぽかーーーーん。

コンフェデを逃し、五輪を逃し、
メキシコの黄金世代と言われる選手たちの活躍の場を次々と失い……。
ウーゴ・サンチェスがとうとう馘になったのも、無理はないと思います。
なんだかんだ、文句は言ってましたけど。はい。

そういうわけで、悲しいことに、北京オリンピックに
メキシコサッカーチームは参加していないのです。
アーメン。

ヘンな信号

2008-08-11 05:22:28 | 交通
ヘンな信号、といえばうちのすぐ側にあるのがヘンなんですが、
あいにくなかなか写真が撮れません。

どうヘンかと言うと……
直進と左折が青信号になってて(矢印型になってるやつ)、
でも同時に丸い赤信号がともるんです。
まあ普通に考えて、直進と左折は青なんだから、
赤信号は右折に対して、と思いたいところですが、
メキシコは右側通行ですから、右折は一番問題がなくて信号なんか要らないわけです。

何より……そこには右に折れる道がありませんてば。

さて、この赤信号は何に対してともっているのだろう、と
いつも不思議に思います。



しかし、昨日だったか通ったある道で。



これは写真撮れました。
少し手前で赤になったんですが、その前に見て
何あれ、と思ったので、待つあいだにカメラを出して、
青になったところを撮影。

ま、これは簡単、
赤信号が壊れてつきっぱなしな訳ですね。

たまに、赤とか青が電球が切れたように、
まったくともらなくなっちゃったのは見ますが、
ともりっぱなしは初めて見ました。



もうひとつついでに信号の話。
メキシコではよく、交差点なんかに昔なつかし、
交通整理のおまわりさんが立って、ピピーッとか笛吹いてたりします。
もちろん、いつもそういう交差点なんじゃなくて、
信号が壊れているとか、道路工事中で信号が止まってるとかいう場合だけですが。

でも……たまに、ちゃんと信号が働いてるのに
交通整理のおまわりさんが立ってることもあるんですよ……。

その場合はやっぱりおまわりさん優先なんですけどね、
はっきり言って機械のほうがいいんですけど。
あれやると特別手当が出るとかなんでしょうかねえ?
それとも、暇を持て余してとか?



もひとつついでですが、
青信号って緑色ですよね。
太古の(?)日本人が青と緑の区別をつけてなかったころの名残だとか。

私の友人(日本人)がドイツにいたころ、ドイツ人の友だちと歩いてて、
「あ、信号が青になった! 渡ろう!」って言ったんですけど、
ドイツ語で「青」ってまんま「青(blau)」と言ったので、ドイツ人が「???」に。
という笑い話をしてくれました。

ところが今、私、この記事を書いてて、
「青信号」とはちゃんと書くんですが(緑信号とは言わない)、
「緑になった」って書いてて、気がついて書き直しました。
うーん、日本語が不自由になってきてるみたいです……。



さらに思い出した笑い話です。
日本の大学(奈良)に通っていたころ。
名古屋出身の友人Aさんと、大阪出身のBさんと三人で道を歩いてました。
Bさんは大阪人とは言っても割とおっとりとして、
普段からせかせかしたところはない人だったんですが、
突然、
Bさん「あ、信号が青や! 走ろう!」って言ったんです。
そしたら
Aさん「え、どこに信号があるの?」

まあ……どのくらいの距離だったか、確かに数十メートル先に
信号はあったんですが、
Bさんも私も腹を抱えて笑ってしまって、当然信号は渡れませんでした。

大阪人は確かにせっかちだ、と実感した出来事でした。

ちなみに、メキシコ人は絶対信号が青だからと走ったりはしません。
ただし、赤信号でも、車でさえ堂々と無視したりはします。

赤トゥナ

2008-08-05 12:53:09 | 食べ物・飲み物
先日(ってもうひと月も前ですか?)ウチワサボテンの実を紹介しましたが
そのコメント欄で、赤いのはどうなんだろうという話が出て、
そのときはスーパーにあった赤いのって小さくてぶよぶよで、めっちゃ高かった。

でも、あれ、もしかして去年のだったんかしらん?

この週末スーパーに行ったら、普通に売ってました、普通の赤いトゥナ。
カイマンさんのところでもお伺いを立てたら、
そこらに生えているのは食べられないこともないけどおいしくない、と
お知り合いのメキシコ人の話で、
ああ、やっぱりなあ、そうだよなあ、食べられるものをメキシコ人が見逃すわけないよなあ(?)
などと納得してたんですが、これは売ってるんだから食べられるよね?



赤黒いのからちょっと緑が混じってるのまで、いろいろ買ってみました。

さて、中は何色?

 やっぱり真っ赤です

でも中心はちょっと白っぽかったりする?
と思って切ってみました。

 芯の芯まで、真っ赤っか

味は、緑のトゥナ(tuna blanca白トゥナ)とあまり変わらず、
ただ緑にありがちな草っぽい香りがありませんでした。
あの爽やかさが好きな人にはちょっと物足りないかもだけど、
でも普通においしいです。
値段は、白トゥナがキロ8ペソ、赤が10ペソとすこ~し高いです。

皮が緑っぽいのはどうなんだろうと、それも切ってみました。



さっきのほど毒々しい赤ではありませんが、でもやっぱり赤いですね。
これは、サラダとかに入れるときに色合いを考えて使うといいのかも。
この赤、Betabel(ビーツっていうの?)を思わせますね。
この赤トゥナも食べ過ぎるとオシッコが赤くなるんかしらん……?
たくさん買ってきたので、そのうちその結果もわかると思います。
え、いらん?