メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

おうまのおやこ

2010-09-18 20:00:00 | 動物
先週末、草を集める必要があって、ちょっとドライブに出かけました。
道からちょっと入ったところで、「あ、この辺。止めて」と車を降りたら、
馬がいました。



椰子の木につながれて草を食んでいましたが、
私を見てか、車を見てか、はたまた車の中のワンコを見てか、
ぶひひひひんッ!と鼻息が荒い。
うーむ、ワンコはちょっと散歩は控えたほうがいいかもね。

しかも反対側にもう一頭いるし。
と思ったら、こちらはフリーですか。



とことこと道を横切って、椰子の木の馬のほうへ。



ああ~、親子だったのか。
並んでようやくわかるくらいしか大きさの違いはありませんが、
それでも体つきや顔はまだまだ子供。
それで、お母さんが心配してたのかもね。

馬糞だらけのそこで、うろうろして草を集め、
戻ってくると、子馬はまた道の反対側でのんびり。



いいなあ。
いつか、馬飼いたいです。

帯のあるトンボ

2010-09-13 20:00:00 | 動物
週末、隣町のヴィリャエルモッサに出かけました。
手放したいけど手放せない持ち家、めんどくさい~、と言いつつ、
行かねばなるまいということで行ってきたんですが。

その家の前に、腕をぶんと振り回したら10匹はぶつかるであろう、
というくらいトンボが密集して飛んでいました。
いや、ぶつからないと思うけど、何だかちょっとひらひらと
頼りない飛び方のトンボだったもので。

 

でも、羽の黒い帯がきれい。

日本にもこんな羽のトンボ、いたよなあ、と検索してみたら、
ミヤマアカネとか?
でも羽の帯がこんなにくっきりしてないようです。

ホントはもっとじっくり写真撮りたかったけど、
何しろ用事で行ってるものだから、さっさと済ませて次行くぞ~!
というわけで、ワンコと引っ張り合いしながらの一枚しか撮れませんでした。

小鳥の砂浴び

2010-07-18 08:00:00 | 動物
自然保護区セントラのレストランで食事をしたわけですが。
レストランと言ったって屋根があるだけの広いバルコニーに、
プラスチックのテーブルと椅子を並べただけの簡素なところです。
ワンコも一緒にあがらせてもらって手すりにつなぎ、待たせます。

料理ができてくるまでかな~~~り時間がかかったので、
何だかどんどん暗くなって、雨が降りそうな空を見上げながら、
周囲の湿地帯の植物やトカゲ、虫などを眺めていたら、こんな鳥がいました。



バルコニーからちょっと離れた、車を停める砂地の道の突き当たり部分なんですが、
そこでせっせせっせと砂浴びしてるんですね。
テーブルのバッグにカメラを取りに戻って、
もういなくなってるかな~、と思いつつ見たら、まだいるし。

 ちょこんとお座り

 砂を浴び浴び

 後ろ姿

 前姿。てか、ぷぷぷ

色が特徴的ですが、図鑑では見つかりませんでした。
何ともつぶらな瞳やふわふわした体型(これは砂浴びしてるせいもあるでしょうが)から、
たぶん幼鳥かなあ? しかもメスだったりしたら、特定するのは難しいです。
アメリカムシクイの仲間じゃないかと思いますが。
大きさはスズメくらいでした。

で、あまりにパタパタと気持ち良さそうに砂浴びを続けているので、
思いついて動画に撮ってみました。







すみません、元動画はもっとコントラストがはっきりして色合いもましだったんですが、
youtubeにアップするため形式変換したら、こんなくすんだ画面になってしまいました。
でも、パタパタやっては頭を引っかき、
また、ぽかんとくちばしを開けて周りを見回しているお茶目な様子が見てとれると思います。

ひたすら幸せそうな小鳥の様子に、
こっちまでププププと笑ってしまいました。

カワセミとれました

2010-07-16 12:49:46 | 動物
昨日は、今月に入って二度目のヴィリャエルモッサでした。
あー疲れたよ。往復6時間。

でも用事は思ったよりスムーズにすんだので、途中の自然保護区セントラへ。
ワンコも連れていってたので、博物館とかはもう割愛して食事。
その話はまた今度書きますが、途中の道で何度かカワセミを見かけました。

カワセミはこれまでにも見てましたが、たいてい時速120kmで走っている途中。
止まって写真を撮るのとか、無理。
だったんですが、このセントラでは細い道でスピード出せないし、
また前後にもほとんど車は来ないので、適当に止まれます。

というわけで、撮影に成功~。
ふふふ、OTTOさん、まずはこちらが一歩先んじましたよ~。
ただし、お天気はそこそこだったんですが、道から逆光になる方向で、
あまりきれいな写真ではありません。
それに、メスばかりだったかも。

メキシコにはカワセミは5種類、大、中、小、極小と北部のがいます。
カワセミはスペイン語で Martin Pescador、漁師のマルティンといいます。
ところで、調べたら、「漁師のマルティン」、スペイン語では同じだけど、
日本語ではカワセミとヤマセミがいるんですね……。
ブッポウソウ目 カワセミ亜目 カワセミ下目に、カワセミ小目とヤマセミ小目(とさらに二つの小目)があります。

Megaceryle torquata (Martin pescador grande) クビワヤマセミ
Megaceryle alcyon (Martin pescador nortenho) アメリカヤマセミ
Chloroceryle amazona (Martin pescador mediano) オオミドリヤマセミ
Chloroceryle americana (martin pescador menor) ミドリヤマセミ
Chloroceryle aenea (Martin pescador enano) コミドリヤマセミ

アメリカヤマセミがamericanaじゃなかったり、
スペイン語の中サイズ(mediano)が和名ではオオ、小サイズが中、極小サイズがコ、と一個ずつずれてたり、
いっぺんに覚えようと思うとややこしいですな。

さて、まず出会ったのがこちら。



これはあんまり大きいと思わなかったんですが、たぶんクビワヤマセミです。
お腹が下のほうまで赤いから。
オスかメスかよくわかりません。
車を停めて、その影からこの一枚を撮りましたが、
逆光になるからと移動したら、すぐに飛んで逃げてしまいました。

それから少し行ったところで、橋の上に差し掛かったら、二羽いる!
車を降りてそっと近付きます。



これ、実は近いほうの小さいのが、いったん飛んでしまったんですが、
そのまま逃げるかと思ったら、もっと近くに止まりました。
なんですか、好奇心満々ですか?

  

 

すみません、とにかく撮りまくりました。
橋の欄干まで近付いても逃げないので、太陽ができるだけ横へ廻る角度に移動しつつ。
最後にこちらを向いてくれたので、胸の模様が見えますが、
これはたぶんオオミドリヤマセミのメスでしょう。
胸に赤い部分がなくて、両側に不規則な黒いぶちが入ってます。

それから、同じ電線に止まっている、こちらは明らかにでかいヤツ。
クビワヤマセミですが、これもあとで調べたらメスでした。

  

すみません、この二羽がどのくらい大きさが違うのか比較できないですね。
でも鳥の大きさに対して電線の太さが違うのはわかっていただけるかと。

クビワヤマセミはオスだと胸からお腹にかけて一様に赤いんですが、
メスは首の下にグレイの太いバンドがあります。

いずれにしても、ヤマセミ・カワセミの類は、すごい頭でっかちなプロポーションで、
遠目に見てもいっぱつでわかります。
そして、もじゃもじゃ頭がかわいい。
この日は、飛んでいるところも見かけましたが、写真は無理です。
しかしさすが自然保護区、ウジャウジャいて、しかも逃げないもんだな~、と感心した次第です。

別の鳥も面白いのを撮影してきましたので、また追って紹介します。

かわいい亀

2010-05-01 10:00:00 | 動物
今日はケレタロ、ピラミッドが一段落ついたので、ちょっとお休みして。
この前の週末、というか日曜日、朝から遠出しました。
ダンナの仕事関係で、エスカルセガ近辺の地層掘りに。

この地層掘りも案外楽しいので、そのうち紹介しようと思ってますが、
今日はその帰り道に立ち寄ったレストランでの発見。

このレストラン、これまでにも何度も行ってるところです。
うちからカラクムルへ行く途中にあるところで、
カルド・デ・レスがおいしいんですよね~~~。

席についてから、手を洗いに行って戻ってきたダンナが、
「亀がいるぞ~」と言います。
え、ホント!? どこどこ!?
と、私もレストランの隅にある洗面台へ行きましたら、
こんな水槽が。



おおおお、折り重なっているよ!
やっぱり、かわいいねええ。

私、名前に「亀」とついてはいますが、
特に亀がごひいき、というわけではなかったりします。
子供のときから好きだったのは、ヘビ。
巳年だから。
でも、亀だってもちろん好きなんですけどね。
ドイツで飼っていた亀はよく懐いてかわいかったし。
なんと言っても爬虫類同士、ヘビと亀は顔つきがよく似ています。

「亀」という漢字も好きです。
だって、見るからに、いかにも、亀、でしょ?
亀亀亀亀亀亀……と並んだり折り重なったりしていると、目に見えるよう。

でも「浦島の亀」というHN、こんなに長年使い続けることになるとは思ってませんでした。
あんまりにもぴったりとフィットしちゃって、もう変えようとも思いませんが。
リアルで会う人たちでも、本名より「亀さん」と呼んでくれる人のほうが多いかも!?

そしてなんだかだんだん、本当の亀好きになってきたようで、
たまに気に入って買ってしまう置物なんかも亀が増えてきたし、
友人たちも、亀を見ると私を連想するらしくて、
なにかと「かわいいの見つけた~」と贈ってくれたりして、
だんだんコレクションが増えてきました。
そのコレクションも、いつかここで自慢させていただこうと思っとります。



でも今はとにかく、よそ様の亀で。
ああ、この顔がかわいいんだよねえ。
つぶらな瞳と、つんと柔らかく尖った鼻先、流線型を描く顎の線。
なんだかあんまり誉めると、自分が亀を名乗っているのが厚かましい気がしてくるのでこの辺で。

ハチドリ……のシルエット

2010-03-12 08:00:00 | 動物
ケレタロのセロ・デ・ラス・カンパーナスを散策中、
丘の一番端をぐるりと廻る道を歩いていたら、低い塀の向こうに
電線に止まったハチドリが。

あ、ハチドリ、と言ってAzulさんと立ち止まって眺めても逃げない。
そこでカメラを取り出す亀。



逃げないねえ。
逆光なので、いったい何色なのかすらわからないんですが。
とりあえず撮っておく。

 いい天気~

ん? あれは何? 

 変な人がいるけど気にしないでおこうっと

単なる黒い影じゃん~、とか言わないでください。
ハチドリがこんなふうに落ち着いて座っているところなんて、
なかなかお目にかかれないのです。

日曜の午後のペリカン

2010-03-02 08:05:54 | 動物
前にもお見せした魚市場の裏側ですが。
そう言えば、きりぎりすさんが遊びに来てくれたときもここでいっぱい写真撮ったなあ。
それもそのうち、と思いつつ放置してますが。

昨日(日曜)の昼過ぎというちょっと珍しい時間にこの辺りへ行く用事がありました。
で、ペリカンを見ると、ほむらに惹かれる羽虫のように……?
ふらふらと近付いていってしまう私、仕方なく後ろからついてくるダンナ。

というのもこの日は、こんなところにぎっしりペリカンがいたんですよ~。



なに、あんたら屋根の上に上がっちゃってんの~?
もうお昼廻っていたので、みんなお腹がくちくなって日向ぼっこ?



せっせと身づくろいをしたり、羽をわさわさと振ったり。
気持ちよさそうです。
先週半ばはまた雨降りでどんよりと寒い日が続いてましたしね。



ずざざざーーーッ!
と飛んでくるやつも。



下にもいることはいるんですが、いつもほどがっついてないし。
いや、まだ物欲しげな顔のもいますけど。



屋根の上でグルーミング。
サギのすぐ左のやつに注目してください。
肩をいからせ、首をぐぅっとたわめるように縮め……。



それから、思いっきり伸び。
そうです、昨日の写真はこのペリカンのくちばしなのでした。
わかんないでしょ?

このペリカン君、この伸びをする前にも
くちばしの下の袋を何だか広げて伸ばして、変なことしてたんですが、
写真には撮れませんでした。
こういうのは動画で撮らないと無理かな~。
これが私ひとりなら何時間でも粘ってまたやってくれるのを待つんですが、
何しろ亀の私より歩みはのろいくせに気は短いダンナが一緒なもんだから、
そんなことできるわけもなく、「もう行くぞー」。
ちー。



あら~、もうお帰りですか?
てか、このペリカン、こっちを思いっきりガン見してるんですけど……。

これは何でしょう?

2010-03-01 03:57:44 | 動物
またお休みしちゃってすみません。

大きな記事にするネタはまだけっこうあるんですが、時間が……。
でも今日は小ネタをいっぱい仕入れてしまいました。

ちょっとこれから海辺に食事に出かけるので、今日はこれだけで。

変なものを見て笑ってしまいました。



これ。
何だかわかりますか?

答えは明日お見せします。

ゴミ捨て場のコンドル

2010-02-20 08:00:00 | 動物
メキシコの家ってあんまり収納スペースがないんですが、
うち(って借家ですが)はシャワートイレ洗面所が2セットあるので、
そのうちのひとつを物置に使っています。

パソコンとかテレビとか、それからドイツからの引っ越しで使った段ボールとか、
私は子供のころから引っ越し人生だったもので、
何となく次の引っ越しで使うから、とそんなものを大事に畳んで物置に取ってました。
それをこないだ、ちょっとしたものを探すために物置をひっくり返し、
ついでに全部処分することに。
一応水は漏れないよういろいろ工夫してるんですが、
やっぱりすごいゴキちゃんの王国となってたんですよね……。

で、前庭にとにかく放り出したけど、これ、ゴミ収集車、持ってってくれないかも。
ちょっとお金を払えば持っていってくれるんですが、
ゴミ収集車が来るタイミングで家の前にいるのが難しい。
自分たちでゴミ捨て場に持っていくか。

ということになり、前はうちの近くにときどきゴミ山ができるところがあったんですが、
そこはたぶん不法投棄だったろうし、今は立派なサッカー場になってます。
でもどこだか、あったよねえ? とダンナに言ったら、うーん。
島のちょうど真ん中辺、うちから20キロくらい行ったところでした。

うちの車は普通の乗用車なので全部は入りきらず、とりあえず半分。
はるばると行ってきました。
島の端と端を結ぶ道路の途中で折れ曲がると小屋があり、
そこのお兄ちゃんに事情を話して、これ捨てたいんだけど、と言います。
そしたら、ここを行って右に曲がると秤がある小屋があるから、
そこでゴミの重さを量って、1キロ当たり30センターボ(2円くらい)だそうです。

無舗装の道をガタガタと進んでいくと、
秤のある小屋に来ましたが、段ボールなんだよね~、というと、
うーむ、量るのめんどくさいな~、いいや、そのまま入って、と
無料ゴミ捨て。あはは。
いや、ホントはトランクにふた箱ほど、その他のゴミも詰めたのが……。
ないしょないしょ。

で、さらに言われた方向に進んでいくと、ありました。
ゴミの山。



で、当然ですが、クロコンドルの山。
私とダンナが、まずはたたんだ段ボールを担いで登っていくと、
割と平気で、どこうともしません。
まあクロコンドルの写真は前にさんざん撮ったけどなあ、
せっかくだし、もっと撮りたい。
お天気悪いけど。

で、今度はトランクの中身入りの箱を担いでいくと、
ゴミ処理所の爽やかな笑顔のお兄さん、さすがメキシコ人です、
すかさず近付いてきてお手伝いしてくれました。
私は手が空いたので、そんなら、とカメラをこっそり出して近付いたんですが、
これが……逃げるんですよ。
そうか、ゴミを持ってると怪しまれないけど、持ってないとダメなのか~。
意外と賢いやつらめ。

というわけで、こんな写真で満足するしかありませんでした。



ゴミを担ぐ男たちと、トラクター。
まあお天気悪かったし、しょうがないか。

手伝ってくれたお兄さんには小銭を渡そうとしたんですが、
いらないいらないと手を振るんですよ。
いやいや、ちょっとだし、と言っても、
ここではチップをもらうのとか禁止なんですとおっしゃる。
そうですか~、すみませんね~、と帰ってきました。

ところでこのゴミの山、どういう処理をしているんでしょうか。
足元はビニールやプラスチックがほとんどで、
まあコンドルや犬たちがわんさかいるんだから生ゴミもあるんでしょうが、
思ったほどには臭いもなく、
そりゃあゴミの山だからそれなりに臭うけど、という程度。
息もできないような臭気というわけではないんですよね。
ホントは興味あったんだけど、あまり詮索するわけにもいかず、
そのまま帰ってきました。

鳥の島

2010-02-07 08:00:00 | 動物
イスラ・アグアーダのボート周遊、
イルカを見て、無人島に行って、さて終わりかと思ったら、
遠目にも鳥だらけだとわかるところへ近付いていきました。
あ、もしかしてあれが鳥の島?



しかもここにはなぜか白ペリカンもいます。
カルメンにはハイイロペリカンはたくさんいるんですが、
シロペリカンはほとんど見ません。
以前、メリダからセレストゥンに行ってフラミンゴ観察ボートに乗ったとき、
シロペリカンも見て、おおお、と思ったことがありますが。



ここにもウジャウジャいるなあ。
こんな近くにいるのに、なぜカルメンには来ないのだろう?

そして、さらにいるのが、グンカンドリです。
すごーーーーーい!



グンカンドリはカルメンでも、いつでも空を飛んでいるのが見られるくらい
ポピュラーな鳥なんですが(こちらとかこちら)、
前の記事にも書いてますが、飛んでいるばかりで、
どこかに留まっているところや水面に浮かんでいるところは見たことありませんでした。
いったいどこで休んでいるんだろう、と思ってたら、こんなところに。
まあすごい飛翔力のある鳥なので、数十キロくらい一跨ぎでしょうが。

ボートのおじさんの解説によると、この鳥、水面に浮くことはほとんどできないんだそうです。
どーりで、その辺で見ないはずだよ。
喉元に赤い袋があるのがオス、胸が白いのがメス、
頭が白いのは幼鳥。



ざっと見ただけですが、目に付いたオス鳥はこれ一羽でした。
あとは全部メスと幼鳥。
ハーレムですか?

もうすでに薄暗くなってきてたのと、
ボートがあまり近付けないので私のカメラのズームではこれが限界でした。
そのうちいいカメラを手に入れて、また行くぞー!

 

グンカンドリは何度見てもカッコいいですねえ。
こんなに大量に見られて、幸せでした。

地球とイルカ

2010-02-05 08:00:00 | 動物
イスラ・アグアーダのボートに乗って、ぶらぶらとカルメンのラグーナを散歩しました。
なんか適当なところに停めて、おじさんのおしゃべりとか聞いていると、イルカが~。

始めのうちはなかなか出てきてくれないし、
出てきてもまったく見当違いな方向に出てくるので、えっと振り向いたらもう消えるところ。
しかもおじさん、真後ろからボートで追いかけたらよけい逃げない?
もう少しこうさ~、横を並行するように走ったほうが……
とか思いつつ、これがまた根気よく粘るんですよ、おじさん。

イルカを追いかけてあっち向きこっち向き、広い広いラグーナを走るから、
方角わかんなくなったりしないか心配になるほど。



太陽は出てるし、それにまあちょっと行けば島や橋が見えてましたけどね。

ところで、ラグーナの内部なので、正直、水は汚ないです。
でも逆光で水面がぴっかぴかに光っていると、これがなかなか神秘的。





遠くのほうにイルカいますが、これじゃあゴミだか何だかわかりませんて。



ボートの水先案内少年が、うっふ~ん、ボクを見て、
ではなくて、その向こうのイルカを撮ろうとしたんですけどね。

こんな感じでなかなか写真は撮れないけど、でも見るだけは見たよな~、
でもおじさん、諦めないねえ。
ボート周遊の一行程は2時間ってことだったから、時間はたっぷりあるわけですが。

見ているうちに、どうやら四頭連れのイルカたちらしいとわかってきました。
しかも、慣れてきたのか、だんだん近付いてくるんですよ。
いつも先頭のやつは背びれの先っちょが千切れているので、同じ個体だとわかります。
水面に現れて、ボートに向けてざざ~~っと迫ってくる。
背中のてっぺんの呼吸孔がぽっかり見えるくらい近くまできます。

そんなことを繰り返しているうちに、何となく写真も撮れました。
呼吸孔までは撮れませんでしたが。



海と、空と、イルカ。



だんだん雲が広がってきて、空と海の境目がよくわからなくなってきました。
空爆な空間のど真ん中。
なんかもう、世界はこれだけで完璧で、
他のものいらないんじゃないか、という気になってきます。



これはもうすっかり雲に覆われて、写真としてはいまいちですが、
三頭めのイルカの顔が見えているので載せておきます。



そして最後にさようなら~~。

いやあ、さすが、粘った甲斐がありました。
思えばちょうど一年と一ヶ月前の2009年1月1日に、
カルメンできりぎりすさんとボート乗ってイルカ見に行きましたが、
まあこのときもそれなりにイルカを堪能したし、楽しかったけど、
こっちのほうがよかったかなあ?
でも当時はここでこんなことやってるの、ぜんぜん知らなかったんですよね。
今回、広告が出ていて初めて知った。
まあこういうのは運不運もあるので、どのくらいイルカ見られるかは
そのときになってみないとわかりませんしね。

イルカがいることがわからないワンコは、退屈してました。
太陽が照っててけっこう暑そうだったので、
日よけに救命具をかぶせてやったり、水を飲ませたり。
それでもイルカが近付いてきて、みんながおおお~!と身を乗り出すと、
なになに!?と自分も覗いてましたが、
イルカが見えていたかどうかはわかりません。

たっぷり時間を過ごして、それでは、とボートが動きはじめて、
帰るのかと思ったら、まだ続きが。

生きた化石カブトガニ

2010-02-03 08:32:27 | 動物
昨日、月曜日は祝日だったので、お出かけしました。
って昨日も書いたっけ?
ボートに乗ってきたんですが、今日はそのボート周遊で立ち寄った無人島での収穫物、
興奮が冷めないうちに書かせてください。

ボートから島に上がって、砂と貝で覆われた浜に立ってわずか数秒。
ワンコが何やらふんふんと匂いを嗅いでいるので、ふと見下ろすと……。



うわああああっ、カブトガニだ!!!

メキシコにいるのはアメリカカブトガニ Limulus polyphemusですが、
日本にも普通のカブトガニがいます。(リンク先はウィキ)
古生代からずっと同じ姿で生き続けている古代生物です。

まだかなり臭かったですが、ワンコのウンチ袋を大量に持ち歩いているので、
それに包んでお持ち帰りしました。



これは昨晩、ダンナがフラッシュを焚いて撮った写真ですが、
今日の午後、これをきれいに磨きました。
ふふふ、生物屋はこういうのはお手のものです。



どだっ!
生きてるみたいでしょ~。

すでに昨日の晩ホルマリンを買いにいったんですが、見つからず。
実験用具とか売ってる店を教えてもらったけど、閉まってました。
ホルマリン漬けにするための平べったい蓋つき容器も買ってきたんですが、
これまた適当な目測で買ってきたら、尻尾が5mm長かった……orz
というわけで、臭いまんま洗濯場に放置。
今日、ダンナがホルマリンと容器を買ってきてくれる予定です。

でもホルマリン漬けにしたら、今はやわらかい部分も固まるし、
色も変わってしまうので、今のうちにと写真をたっぷり撮りました。



ナウシカに出てきそうな姿です。



左右に一個ずつあるこの目は複眼。
ウィキによれば1000個以上の単眼が集まっているそうです。

 脇腹のとげとげ

 頭のてっぺんの模様

 尻尾

尻尾の先は残念ながら、やや欠損していました。
でも尻尾にまでとげとげが生えてます。
とにかくこの甲羅はものすごく硬くて、そしてあちこち棘だらけです。

さて、裏返しますとちょっとグロくなるので、
そういうのが苦手な人は要注意です。

 裏から見た全身像

実は、持ち帰ってこの洗濯台に出して一晩明けたら、
蛆虫がいっぱいたかっていたことに気付きました。
磨くときにどんどん、出てくる出てくる。
いっそこのまま放置しておけばきれいに食べつくしてくれるんでは、
とか思いましたが、蛆のままではいてくれず、何かに変身するだろうし、
もうほぼ食べつくされているし、
関節部分まで食べられたらばらばらになってしまって困るので、
ごめんなさい~、と謝りつつ、全員流れていっていただきました。

 うじゃうじゃの足

カブトガニは、ウィキにも書いてありますが、
カニではなく、クモに近い仲間だそうです。
でもまあ足の感じとか見ているとやっぱりエビやカニに近いですけどね~。

スケッチしている暇はないので、足の一本一本、
棘の一本一本までわかるように大量の写真を撮りましたが、まあそれは割愛。
しかし古生代(4億年くらい前)から生きている動物の、
精巧な爪のひとつひとつ、並ぶ棘の精密さ、軽くて頑丈な殻の造りに、感動します。

足の下にある半月形をした膜をべろんとめくると……



半分くらい取れてなくなってますが、えらがあります。
肋骨みたいに、内臓を支えていた突起も並んでいるのが見えます。



えらの感じをわかってもらおうと、ホースで水を流しつつ撮ったんですが……
難しいですね。
平べったい丸いひらひらが、ぎっしりと一列に並んでいるんですが。

まだまだ乾いてないし、ホルマリン固定もしていないので、
こんなふうに……



関節のところでだらんと折れ曲がります。

 

ぶら下げて、裏表。
裏から見ると、半透明なのもわかるでしょうか。



改めて、正面顔。
左右の複眼の他に、中央正面に鼻の穴のように小さく二つ並んでいるのは、
鼻の穴ではなくて単眼です。



斜め後ろ姿。
こんな姿で、4億年も、どんな気持ちで生きてきてるのかなあ。

カルメンにカブトガニがいるという話は前から聞いていたんですが、
ダンナも私も実物を見たことはありませんでした。
今回、小さめの個体とはいえ、こんなのを見つけてラッキー。
いつか、生きているのを見てみたいものです。
どこへ行けば見られるのか、そのうちどこかから情報が入るのを期待してます。


空飛ぶ宝石……と言われるらしい

2010-01-29 08:00:00 | 動物
ハチドリは以前にも一度お見せしましたが(こちら)、
飛んでいるやつを見かけることは多々あっても、
たいてい窓の向こうにすい~~~っと飛んできて、
数秒そこらをうろうろっとして、またすい~~~~、です。
カメラを取りに走る暇なんかありゃしません。

ところが今朝、出かけるダンナを見送ってから門を閉めに出ると、
うちの前の垣根の花に、ハチドリが。
あら~、いるねえ、と思いながらもまたすぐ飛んでいっちゃうだろうと、
門を閉めたんですが、その門の動きにも逃げる気配がなく、
せっせと垣根の花を廻ってます。

あれ、これはもしかして間に合うかも!?
と思って急いで家に戻り、カメラを掴んで飛び出しました。
今朝は起きたときからまたしょぼしょぼと雨が降ってる……
という暗いお天気で、あんまり写真撮るのにいい感じではなかったんですが。

まず一枚目。



むあ~、やっぱり速すぎて写らないかも?



こちらはあとからトリミングしてますが、やっぱりぶれぶれ。



鳥の体とくちばしがかろうじて見えるくらい。



おおおお! ベストアングル!
と思ったけど、またぶれてました……



暗いのでシャッター速度が遅く、すごい速さの翼がまったく写らない。
羽を切り落とされたような姿になってしまいます。
でもだいぶ写るようになってきた。



そして、今度こそ! うん、ハチドリらしい姿に撮れました!
が、このときすでに、近所のおじさんが出勤で歩いて近づいてきてて、
私がカメラ構えてるのを見て、歩道からは降りてよけてくれたんですが、
さすがに呑気なハチドリも、すい~~~っとどこかへ飛んでいってしまいました。
でもまあこれだけ撮れたら上等です。

海辺の収穫物

2009-12-19 08:00:00 | 動物
うああああ、こんなしょうもないもんお見せしようと思ったら、
どのカテゴリに入れればいいのかわかりません。
動物の残骸だから、動物でいいか……?

週末の海辺、散歩に行くだけなんですが、
職業病というか。



こんな貝殻でびっしりの浜ですが、見てもらうとわかるように、
そのほとんどが割れたり削れたりしていて、
完全な形のものはほとんどありません。
長いあいだ波に揺られ、浜に上がれば人間に踏まれ……。
まあ仕方ないですよね。

でもこんな中から、まだしも見られる貝を見つけるのがまた嬉しいもの。
数拾っても、結局邪魔になるだけってのはわかっているので、
厳選します(ほんまかいな)。

たとえば、これ。



Strombus、えーと、和名は前にもこのブログで……と調べなおす。
コンク貝でした、成長すると30cmになろうというでっかい貝の、幼生です。
写真の実物は高さ3cmほど。
でも表面の筋も綺麗に残っているし、
てっぺん(殻頂といいます)も欠けずに残っているので、
これは悪くないです。
タイかどこかの寺院を思わせるような螺旋部分もきれいだし。

余談ですが、貝の種類によってはこの殻頂、というのはつまり
貝が生まれたてのときに持っている部分ですから、一番古い部分ですが、
これが成長とともに取れてしまうものと、残るものとがあります。
残るものであっても、長い人生?のうちにはぶつかって欠けたりして、
それが大事な部分であればちゃんと修復もするんですが、
この赤ちゃん時代に貝(軟体部分)が入っていたところってのは、
ある程度大きくなれば、もう飾りというか子供時代の記念品みたいなもので、
欠けたままになってしまうことも多いんですよね。
特に、もう最初から殻頂は落としてしまうタイプの貝の、
殻頂がまだついたままの貝殻を発見したりすると、
貝の専門家たちは、おおお~~!と叫んで目を輝かせるわけです。
まあ知らない人から見たら、単なるアホですわね。



カニの爪です。
この辺ではよくあるものです。
でも、大きいほうの爪先と、手首部分が綺麗に動く逸品?です。
こういうものを見るにつけ、外骨格生物の面白さを感じます。



これは、このあたりだとそこそこ上等の部類なんですけど、
まあこんなのはお店に行けばもっと完璧で綺麗なのをいっぱい売ってるから、
あんまりパッとしませんね。



これは、不思議な形をした石。
珊瑚のように微妙に枝分かれしていて、
前後に突き抜ける穴が開いていて、
そこには小さな二枚貝がふたつ、どうやって入ったものか閉じ込められています。
そして、片方の穴から空気を吹き込むとピーピーと……だったら面白いんですが、
まあ普通に吹いたくらいでは、鳴りませんでした。
これ、石かなあ、珊瑚かなあ、とダンナにも見せましたが、
しかとはわからない様子。
触った感じは、普通に石なんですけどね。

 

そしてこれは、箸置き、ではなくて、ただの石です。
でもなんかかわいいので拾ってきました。

という具合に、我が家のガラクタは増えていくのであります。
これでも、子供のころ石を拾っては持ち帰り、
家が傾く~~!と親に悲鳴を上げさせていたころからはだいぶマシになってます。
貝は、石よりはだいぶ軽いですしね。
でも石も貝も、どっちも好きです。