メキシコの隅っこ

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接頭主語とはなんぞや?

2006-02-20 08:04:32 | ナワトル語のお勉強
もう、だぁ~れもついてきてくれてない気がするナワトル語ですが。
構うもんかい~わしゃやるぞ~

というかですね。
そろそろ(もう?)挫折しようかな~、と思いながら次の巻を手に取ってちょっと読んでみて、

なにこれ~~?

とびっくりしてしまったので、やっぱりネタにする~

ナワトル語の人称代名詞、前回やったヤツですが。
アレは省略可能、というのは書きましたよね。

しかしそれとは別に、「接頭主語」prefijos-sujeto なるものがあるんだそうです。

つまり、これは本には書いてないんですが、
動詞の人称変化、あれが普通(というか印欧語)では語尾変化なのに、
ナワトル語では語頭変化(そういう言葉があるのかどうかは知らない)だということ、
と理解していいと思います。
省略不可能である、という点も、そのほうがわかりやすい。

で、具体的には

      単数         複数
一人称   ni-          ti-
二人称   ti-          an-
三人称   ---          ---

だそうです。
三人称はないんですね。

どこが具体的なんだか、これじゃさっぱりわかりません。
そこで、さらに具体的に、動詞を使います。

cochi は「眠る」という動詞なんだそうです。
アステカ人は「こち~」といびきをかいたのかも。などと無駄な想像をめぐらせつつ。

nicochi  私は眠る
ticochi  あなたは眠る
cochi   彼/彼女は眠る

ticochih  私たちは眠る
ancochih  あなたたちは眠る
cochih  彼ら/彼女らは眠る

複数であることを示すには、語尾変化。h をくっつければいいようです。

そんじゃ、さらに例を。
「泣く」というのは choca というんだそうです。
そりゃ、「衝突する」じゃないのか? それはスペイン語。

nichoca
tichoca
choca

tichocah
anchocah
chocah

簡単~。お手軽~。
動詞さえわかれば、ですが

「見る」っていうのは tlachia というんだそうです。
ハイ、行きましょう~。

nitlachia
titlachia
tlachia

titlachiah
antlachiah
tlachiah

コピペしただけ、ってばれてます? 
タグ書くのがけっこう手間なんで~えへ。


ところが、ですね。
この接頭主語、動詞の人称変化とはやっぱりちょっと違うんです。
というのは、名詞にも形容詞にも使えるスグレモノ!

「先生」、マエストロは temachitiani というんだそうです。
「だそうです」ばっかりだけど、全部受け売りなのでしょうがないです。我慢してください。

で、ハイ。

nitemachitiani 私は先生です。
titemachitiani あなたは先生です。
temachitiani 彼/彼女は先生です。

titemachitianime 私たちは先生です。
antemachitianime あなたたちは先生です。
temachitianime 彼ら/彼女らは先生です。

名詞の複数の場合は、語尾が me になるんですね。


形容詞の場合。
「良い」というのは cualli というらしいです。

nicualli  私は良い。
ticualli  あなたは良い。
cualli  彼/彼女は良い。

ticualtin 私たちは良い。
ancualtin あなたたちは良い。
cualtin 彼ら/彼女らは良い。

なんかまた、複数で語尾が妙~に変化してますが、もう追及しません。

ここ、何文字だったか忘れましたが、字数制限あるんですよね。
あんまり長くても、読んでいただくだけでも大変でしょうから、
今日はこの辺で~。

お疲れさまでした。
ancochih.
Amo nicochi. Nitlachia futbol. Futbol cualli.


Amo ってのは「ノー」なんだそうです。
「イエス」は quema なんだそうです。
そりゃ「愛する」と「焼ける」だろ?って。それはスペ(以下略。