メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

甘さの限界に挑戦する

2010-09-21 20:00:00 | チレとその料理
こないだメニューだけお見せした、チレ・エン・ノガーダですが。
実はAzulさんが自分で作ったお話をブログにアップしておられました。
勝手にリンク、こちらです。
何が入っていて、どんなふうに作るかは、Azulさんとこを参照してください。

別記事のコメント欄にも書きましたが、知り合いと会っておしゃべりしたときに、
チレ・エン・ノガーダがおいしいところない? という話になり、
薦められたのが、サンボルンス。
うーむ、私、サンボルンス(カルメンのね)で食べて、おいしいと思ったことがないんですが。
でもダンナが、タマーレスはあそこのがおいしいと言ってたし。
まあ、その知り合いも、サンボルンスで食べたわけではないそうですが。

とりあえず、土曜日のお昼ご飯に行ってきました。
何しろ、「こってりと、重いから!!」とメキシコ人が言うくらいですから、
相当の覚悟を決めて、お腹を空かせて出かけ、
そしてダンナはフルコース頼んじゃってましたが、私は単品で。



覚悟はしてたが……でかいよ。
チレ・ポブラーノのお腹を割って、なかにいろいろ詰め物が。



チレは、ヘタのほうが辛いので、先っぽのほうから食べてみました。
あら、ぜんぜん辛くない。よかった~。
上にかかっているソースはクルミから作っていて、甘い。
なかの詰め物は、ひき肉に各種干し果実を混ぜ込んだもので、確かにこってりと重いです。
そして、甘いです。

少々食べ進んだところで、中身をお見せしておきます。



まあ、ぐじゃぐじゃでよくわかんないでしょうが。

そして……このあたりで、すでに持て余す甘さ
さらに、チレのヘタに近づくにつれて激化する辛さ

でもとにかく、辛さより甘さに参りました。
最後のほうは、パンを食べてごまかしつつ、
辛かったときのために、と頼んだスイカジュースを激しく後悔しつつ、
結局ちょっと残してしまいましたよ。

そんなに甘い代物を食ったあとなのに……。
フルコース頼んだダンナには、デザートが来るんですぜ!
いくつかの選択肢からダンナが選んだものは……。

Capirotada(カピロターダ)なるもの。



ダンナ、メキシコ人のくせに(?)チレ・エン・ノガーダを食べたことがなかったそうです。
知り合いから、「甘い」と聞いて、俄然食べる気になって、この日、初挑戦。
ええ、完食してましたとも!

そしてこのデザートのカピロターダは、
「昔よく食べたなあ。もう20年くらい食べてないよ」にこにこにこ、
だそうです。

私も一口だけ味見させてもらいましたが……。
パンに、じっとりと蜂蜜をしみこませたような甘さの、各種果物とナッツ入りのブツでした。
ピーナッツでさえ、膨張しているほど、甘いソースがしみこんでます。



お。おえ~~~。


それでもダンナは、完食、してましたとも! ええ!



ただし、チレ・エン・ノガーダがまずいというわけではありません(たぶん)。
昔食べたのはこんなに甘くなかった気がするし(よく覚えてないが、普通に平らげたはず)。
知り合いのお薦めとはいえ、やっぱりサンボルンス@カルメンですからね。
きっと、どこかには、もっとちゃんとおいしいチレ・エン・ノガーダがあるのでしょう……。
これからも果敢な挑戦を……繰り返す気には、少なくとも今はなれませんが。

9月の食べ物

2010-09-16 20:00:00 | チレとその料理


これ、なぜか9月になるといっせいにあちこちのレストランのメニューに現れます。
チレ・エン・ノガーダ。
昔食べたことあるけど、そのころはまだデジカメがなくって。
そしてもう10年以上も食べてない。

ピーマン大のチレ・ポブラーノに詰め物をして、
白いソースにザクロとシラントロを散らしてます。
赤、白、緑のメキシコ三色が愛国月間である9月に合うのと、
たぶんザクロの季節が今ごろだから?

これ、某ファミレスのメニューなんですが、
じゃあ注文して実物を載せろやッ!と言われそうです。
でもこの写真を撮ったときは晩で、こんなもの食べられないし、
そもそも今、チレを(ポブラーノといえども)丸ごと食べる元気は私の胃にはないし、
それに、今日聞いた話では、ダンナの同僚がここでこれを食べたら
まずかったそうです。
まあそうだろうねえ、こんなファミレスじゃね。
どうせ食べるなら、もっと庶民的なところ、
こういう伝統料理をきっちり作れる人がいるところで食べたい。
しかし、そんな日はいつ来るのやら。
というわけで、今は写真のみで失礼。

チレ入りオリーブオイル

2010-01-30 09:52:16 | チレとその料理
これまで普通の家(豪邸だけど)だと思っていたところが、
実は本格的なイタリアンレストランだと教えられてびっくり、
行ってみたら本当にレストランでした。
それから何度か行ってますが、お高いけどおいしいです。
まあイタリアンをここで紹介しても仕方ないかと思って写真は撮ってませんが、
ピザも、前にお見せした個人経営のところと同じように
薄くてぱりっとした生地で、いかにもそこで焼いてますって感じ。
ただし、一回しか食べてませんがちょい塩気が利きすぎてたかも。
チーズのせいかもしれませんけどね。
でもパスタもおいしいし、ちょっと贅沢な食事がしたいときはいいです。

そこでいつもテーブルに置いてあるこれ、
オリーブオイルだと思うんですが。



レストランのおしゃれな雰囲気がわかるよう、ワインも一緒に撮ってみました。
このワインもテーブルに飾ってあるもので、注文したわけではありません。

でもこれではわかりにくいでしょうが、
オイルに、チレ・デ・アルボルが漬け込んである……。



調べてみたら、イタリアでもちゃんとこういうのはあるようで、
メキシカンにアレンジしたわけではなさそうですが。
ただ、チレ・デ・アルボルは乾燥チレで、
加熱すると辛味がオイルに染み出ますが、このままでも辛くなるの?
それとも加熱して、辛くしてますよ~、という飾りの意味で入れてるだけかなあ?

チレ・デ・アルボルは私もけっこう愛用するチレです。
常備していて、ちょっと炒め物とかするときに使います。
ただ、同じ大きさの一本を使っても、ほとんど辛くないときと、ものすごく辛いときがあるんですよね。
最初からオイルたっぷりに加熱して冷まして、それを置いておけば、
辛さが一定になっていいかもなあ、とこれを見てふと思いました。
ま、そんな面倒なことは、私のことですからまずやらないとは思いますが。

チレ・ピキンのサルサ

2009-12-06 11:06:04 | チレとその料理
こないだから、胃が~胃が~と言ってましたが、
薬を飲んでだいぶんマシにはなったものの、もういい加減胃カメラやってこい!
と日本の親が言うので、今日行ってきました。
一緒に見られる?と訊いたら、見られますよ~と言ってたくせに、
例によって麻酔にかかりやすい私、軽~い麻酔だと言われたんだけど、ほぼお寝んね。
はい、横向きになってね、とかには反応した覚えがあるし、
途中で何度か、うげ~~、とか言っちゃって、大丈夫大丈夫となだめられたのも覚えてますが、
それ以外はまったく夢の中でした。ちっ。
でもちゃんと写真と、ビデオもDVDに焼いてくれたので、それをあとで見て楽しみました。
胃袋って、深海生物みたいに不気味でした。
んで、結果はやっぱり胃炎と十二指腸炎、それと軽い胃ヘルニアだったそうです。
六週間分(!!)の薬を処方され、胃壁の粘膜を取ったものを月曜にラボへ提出。
細菌(ピロリ菌含む)の有無を調べるそうです。
まあとにかく、薬で治せる範囲なのは間違いないので、一安心です。
当分、チレ料理は控えることになりますけどね……。



で、昨日食べたペヘラガルトのお店で出てきたソースがね、
これがちょっと珍しい、チレ・ピキンだったんですよ。



 アップで

これ、どうなってんの? とダンナに訊くと、
ライムの汁につけてあるんじゃないかなあ、とのこと。
私は試食できないので、ダンナに食べてもらいましたが、
ダンナの分析ってあんまりあてにならないんですよね。
でもとにかくライムは入ってたようです。
見ると、ピキンも軽く潰れているし、種が出ていますね。
ダンナは水分のところだけを慎重にトトポに塗って食べました。
じいっとその口元を見守り(火を噴くかどうか)、辛い?と訊いてみましたが、
うーん、よくわからん、と言ってから、数秒後に「うん、辛い」とのこと。
ええい、まだるっこしい、この種の部分も一緒に載っけて食べれば?
とそそのかしたら、「イヤだ」と拒絶。
へえ~、うちのダンナでも辛いとイヤだなんて防衛本能が働くんですかね???

さらにこのテーブルにはお約束のハバネロのソースが並んでるんですが、



黄色いのと赤いのとあって、どっちも同じメーカーで、同じ表示で、
違うのは壜の首のところにある赤い字が、
片方は「とても辛い」、もう一方は「特別辛い」。
んで、どっちが辛いの? どこが違うの?
と鼻の先をこすりつけるように眺めると、裏に……



こんな表示がありました。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、下半分。
「辛さのレベル」とあって、縦線が並んでます。
黄色がトップで、その下が赤、そして、緑、一番辛くないのが黒だそうです。
黒いサルサって見たことないような……?
辛くないから売れないんかしらん。
でもこの表示を信用するなら、
赤と黄はほとんど辛さは変わらない気がしますけどね。

エンフリホラーダ

2009-11-21 08:56:46 | チレとその料理
放置しててすみません!
今週はちょっと週末に辛いものを食べ過ぎたせいかどうか、
胃の具合がよろしくなくて、なんとなくダラダラごろごろ過ごしていたり、
実は30年くらい前に好きだった漫画の、アニメ動画をネットで見つけてしまって、
けっこうどっぷりはまったりしてました。
いやあ、ネットってすごいですね、ヤバいですね。

んで、いったん放置するとリズムが崩れてしまって、ずるずると放置になります。
今日も薬飲んではみたんですが、胃が重いよぅ~~
単なる食べすぎだろ~、って? そうかも……。

ちょっとこの後、どのくらいの頻度で更新していけるかわかりませんが、
とりあえず今日は、元凶?となった、かもしれない、この料理。



またまたダンナの好きなファミレスですが。
料理名はエンフリホラーダというそうです。
あんまり聞き慣れない名前ですが、エンチラーダってのがあって、
enは英語のinに相当する接頭語、
chiladaはチレChileから来てますよね。
エンフリホラーダもたぶん同じで、フリホーレスFrijolesのソース料理です。

トウモロコシのトルティーヤに鶏肉をほぐしたものを包んで並べ、
上からフリホーレス(煮豆)のつぶしてソース状にしたものをかけてあります。
さらに、クリームとチーズ、アボカドとチレの細切り、
そしてチョリソ(香辛料の強い腸詰)をかけてありますね。
ここに載ってるチレは、チレ・セラーノです。
辛さから言うと中程度だと言われますが、ま~個体差あるしね。

んで、私は上に載ってるチレを脇にきっちりよけて食べたんですが。

フリホーレスのソースが……辛いじゃないかよ~~~!

上に載ってたセラーノは単なる飾りとか味付けじゃなくて、
使ってますよっていう証拠だったんでしょうか。

んで、この辛さ、ハバネロみたいに口の中がしびれるとかいうほどではなく、
まあ辛い~、と言いつつも完食できる程度ではあったんですが……。
そのすぐあとから、お腹が痛くなりました。
やっぱ、セラーノやハラペーニョは用心が必要なようです。

まあこれだけのせいでもなくて、この日のお昼に……
そうそう、書き忘れてましたが、これ、朝ご飯です。
で、お昼ご飯にダンナが作ってくれたステーキが……
なぜか最近のダンナ、コショウに燃えておりまして、
肉が真っ黒になるほどコショウをかけるんですよねえ。

だから! コショウは辛いんだってば!!!

うあ~、すいません、思い出すだけで胃が痛くなるので、この辺で~。

チリスープとチリソース

2009-11-07 08:00:00 | チレとその料理
おまいさんら、どんだけ外食してんねん!と言われそうですが。
はい、うちはけっこう外食多いです。
ダンナが休みだと生活がものすごく不規則で予測がつかないので、
腹減った! といきなり言われても。
で、そうなると外食、というのがお定まりに。

んで、どうやらなんかそういうのも面白いらしい、と
最近ようやく私もわかってきたっぽいもんだから、
何か食べるたんびにせっせと写真撮ってます。

死者の日の霊園に行った帰りにも、風邪引いてるダンナが、
あそこ行きたい、と言い出したのがファミレス。
病人の言うことには勝てぬ、というわけでもないですが、
まあ行きました。

で、定食というんでしょうか、
日替わりスープとメインディッシュと飲み物と食後のコーヒーのセット。
ふたりともその定食のいくつかあるうちから同じものを。

まずこの日の日替わりスープは、「プエブラスープ」だとウェイトレスさんが。
プエブラスープ sopa poblana って何ですか?と訊いたら、
チレ・ポブラーノのスープだと言うんですね。
何だかよくわからんが、まあいいや、それにします。
(日替わりスープの他に、コンソメスープとか選択もできます)



あはは、そこらで出てくるチリソースの緑色のを薄めたみたい。
飲んでみると、まあ普通のポタージュに
チレ・ポブラーノの味がついていました。
辛いけど、辛くてどうにもならないほどではまったくなく、
普通に飲める程度。
チレ・ポブラーノって季節差と個体差がありますが、
基本的にはあまり辛くない部類だと思います。

うーん、でも思い出してみれば、メキシコに来てすぐのころは
チレ・ポブラーノでも充分ひぃひぃ言うほど辛かった……っけ?
日本人の友人が、まだよく知らなくて、
スーパーでチレ・ポブラーノをピーマンと間違えて買って調理し、
ひどい目に遭ったという話もあったっけ。

チレ・ポブラーノは以前にもチレ特集で取り上げたと思いますが、
ピーマンより暗い緑色で、先っちょがとんがっています。
知っていると、簡単にピーマンと見分けつくんですけどね。
知らないとピーマンに見える、らしい。

まあとにかくこの日のスープは適度な辛さでした。

それから、メインディッシュはこちら。



ビフテキ、とメニューにはありましたが、しゃぶしゃぶよりは厚いかな?
下に見えている黄色っぽいのはワラチェと言って、
トルティーヤなんですが、わらじのような楕円形をしたもの。
そのワラチェの上にうっすらとフリホーレス(煮込みマメディップ)を塗り、
焼肉を乗っけています。

で、中央に置かれた小芋の横にかかっている赤茶色のソース、
これが料理名、Bistec de res con pasilla の Pasilla に当たる部分らしい。
チレ・パシージャ、またはパシーヤってのも以前に紹介したと思いますが、
これは乾燥チレです。

前のチレの話で金太な郎さんに教えていただいた考古学雑誌チレ特集を見ると、
このパシーヤってのはチレ・チラカを乾燥させたものなんだそうです。
この雑誌からもいろいろ情報、紹介していきますね。
前に書いたのの、間違いも発見しましたし。

チレ・パシーヤはちょっと酢っぱみがあります。
このソースもしかり。
ほとんど辛くはないです。ピリ辛くらい。

焼肉がもう少し上手に焼けていたらねえ……。
きっとものすごくおいしかったんだろうと思います。
ろくに料理もしないくせに、生意気言ってスイマセン。

うす黄色いチレ、名前は諸説

2009-10-25 08:00:00 | チレとその料理
今日は決して暇じゃないのに(ユースワールドカップ始まったし)、
知り合いのおばさんが、旦那さんが出かけて暇を持て余してお誘いの電話。
元来が気弱なわたくしなもんですから、誘われると断わりにくくて、
試合終わってからだったらいいよ~(亀ダンナもちょうど出かけてたし)と言って
おばさんのお買い物に付き合いました。

私ならぜったいに立ち寄らないようなお店できんきらきんのアクセサリーとか
ひらひらふわふわピンクのお洋服とかを見てまわり、
隣接したスーパーでお買い物。
そこで、おばさんがせっせと自分のお買い物をしているあいだにぶらぶらしてて、
実はけっこう前から探していたものを発見したので、無駄ではなかったですが、
その話はまたあとにして。

野菜コーナーで暇を持て余していたら、
昨日ご紹介したチレ・グアナレーニョに使われていたと思われるチレ発見。
ごそごそとカメラを取り出し、ぱちりと撮影。



これこれ、太さも長さも色も、こんなのだった。
で、名前を探したんですが、「チレ」としか書いてないよ……。
同行のおばさんに訊くと、「ああ、これは Chile chilaca よ」と言うんですが、
自信がなかったらしくて、そこらにいた別のおばさんにも直撃質問。
そしたら、そのおばさんは「Chile Ixcatic っていうんですよ」という。

私の知り合いのおばさんはそれで納得してるから、チレ・チラカは違うだろう。
イシュカティックという名前が難しくてすぐに忘れそうなんで、メモしました。

でもねえ、なんかうっすらと、このチレすでに紹介したような気がする。
と思って過去記事をひっくり返したら……こちら

ほら~、一枚目の右半分のチレ、これじゃない?
でもこれは、チレ・カリベだと、当時書いてます。
ただし、よく見ると、このチレ・カリベはもっと太短い。
今日のはすらっと長いです。

しかも同じ写真の左半分の深緑のが、チレ・チラカって書いてますよ、私。
じゃあおばさん、勘違いだね、やっぱり。

しかし……その下のカラフルなチレがチレ・シュカティック?
イシュカティックとは別物か!?

もちろんチレの名前には地方によってもいろいろあったり、
ひとつのチレにいくつも名前があったりしても不思議はないですが。

とにかくわかったのは……私の記憶力がいかにザルか、ってことでした。

チレ・グアナレーニョ

2009-10-24 08:01:35 | チレとその料理
今日はとうとうリアルタイムの更新です。
予約投稿の貯金が貯められなくなってきました。
ネタはまだまだあるんですが、時間がね~……。
そのうち隔日更新になるかもしれませんが、ご勘弁ください~。

で、今日はまたまた外食。
魚料理のレストランへ行ったんですが、
そこでダンナが珍しくメニューを丹念に見て、「これはなんだ?」。
チレ・グアナレーニョ、と書かれてます。
グアナル、というコロニーがこの町にありますが、そこの?
……とは思えないので、どこかにそういう地名でもあるのかも。

でもさ、それ、「前菜」って書いてあるよ?
ボーイに、どのくらいの分量なの、と訊くと、「前菜です」と答える。
そりゃまあそうだろうけどさ。

チレの詰め物だそうで、中身はカソン(小型のサメ、煮崩した身をほぐして食べます)。
まあいいや、じゃあそれをふたりで分けて食べて、メインディッシュは別口に。



これが前菜です。
お皿は普通のメインディッシュのもので、スプーンもスープスプーンです。
チレは、何だろう、ときどきスーパーで見る薄黄色のがあって、
名前も用途もわからないんですが、それのように見えます。
にしてはちょっと長くて、20cmくらいあるかな?

赤いソースをまずはちびっと味見する。
うん、普通に辛いです。
私はチレ本体の、下半分を切ってお皿にとりました。
チレって、へたに近いほうが辛いんですよね。

まあ、普通に辛いかな。
食べられないほどではないですが、
最近いろいろと胃を酷使している私には、けっこうキリキリ来ます。

ダンナは、赤いソースを「これはトマト。辛くない」と
いやだからね、どうしてそう平然と嘘をつくのだ、嘘を!!??
で、スプーンでソースをたっぷりと掬い取り、かけて、ウハウハと食べてました。

そのあと、私が食べた残りの半分を、
「ほら、これも食べろよ、辛くないよ」と私の皿に移そうとする。
けっこうです、私はこっちの下半分をもらいます。
と言って、ダンナにへたのほうの半分を二つ譲りました。

そしたらダンナ、やっぱり、「うほっ、辛い、うん、これは辛い、うはははは」。
めっちゃ嬉しそうに辛がってます。
幸せそうだねえ~~?

挙句に、
「日本で食べたスパゲッティがおいしかったなあ」と思い出を語り始める。
そうだっけ? というかスパゲッティってどこで食べましたっけ?
ああ、東京で友人に連れてってもらったイタリアンね。
そりゃあダンナは辛いの食べたんでしょうけど、私は普通のを食べたからねえ。
そうかそうか、あそこのは辛かったのか。よかったね。
と言うと、ダンナ、
「うん、あれは辛かった。おいしかった」と繰り返す。

もう、完全にダンナの脳内では

 辛い=おいしい

なのであるなあ、とつくづく再認識しましたとさ。

ピザ屋のサルサ

2009-10-22 08:00:00 | チレとその料理
さて、昨日のピザ屋さんですが。

テーブルにつくと、当然、欠かせないものがどんどんどん!と載ってます。
はい、サルサです。

私たちが座ったテーブルにあったサルサを並べてみました。



左端から、マギー、ウスターソース、はいいんですよ。
そこから、ハバネロ、ハバネロ、ハバネロ、ハバネロ、ハバネロ、ハバネロ、ハバネロ。
9本中7本がハバネロソースでした。

赤いのはトマトベース、緑のはそのまんまハバネロとか。
ピザが来るまで暇だったんで、これらソースを一個ずつ取っては
原材料を読もうとしたんですが、
何しろちんまい字の上に、店内が暗くて読めない……。
オリーブ油とか、ライムとか、お酢とか入ってるのがあり、
とにかく、いろいろと含まれているものが違う、
まあ中にはメーカーが違うだけでほとんど一緒のもあるんでしょうが、
しかしとにかく、よくまあこれだけいろいろあるよなあ~。

しかも、隣のテーブルにも同じくらいソースが林立してましたが、
じいっと見てみると、こっちにはない種類もありました。
それも当然、ハバネロ、でしたがね。

それなのに、ピザとともに届く、こんなもの。



一番向こうはダンナの飲んでる炭酸飲料ですが、
その手前は酢漬けのハラペーニョ(チレの一種)。
黄色い筒はおそらく、からし?
そして……このサルサ・ロハは何?
とダンナに訊いたら、「トマトソースだろ。食ってみろ」と言う。

まさかね、これだけハバネロソースが並んでいるところに、
もう一個辛いのを持ってくるとも思えないし、と思って、
でも用心のため、ぽとっと皿に落として指先にぴっとつけて、ぺろり。

火を噴きました。

か~ら~~い~~~~じゃん~~~!

あああ、そう言えばピザを待ってる間に、
半分見えてるキッチンから、サルサがどうの、と言ってる声が聞こえ、
なんか匂いが。
「な、なんかチレのぴりぴりが空中に漂ってるんですけど」とダンナに言ったら、
「トマトの匂いだろ」と言う。
いや、これはチレの刺激だよ、空気に充満してるよ、
と言ってたんですが、ピザが来たときには忘れてました。

あれだったのかぁぁぁ。

ひぃひぃ言いましたが、幸い(亀も学習するのだ)、
ほとんど食べ終わってから実験したので、被害は最小限に食いとどめたぞ!

さて、ダンナはそのあいだ、
別のハバネロソース(任意)をどばどばとピザにかけて食べてます。



こんな感じ。
わかるでしょうか?
薄茶色にドロドロっとかかってるのが、ハバネロです。
私がこれだけ食べたら、ドラゴンになれます

で、五つ食べて、こっちのほうがおいしい、と言い切ったダンナ。
ふーん、それはよかったね、と言いつつ顔を見ると、
ねえ……唇が、変なんですけど。
上唇が、ぷっくりと腫れ上がってます

それどしたの、もしかしてチーズか何かにアレルギー? と訊けば、
「ソースかけすぎた」……。

コメントは、カイマンさんに叱られるので控えておきます(笑。

サルサいろいろ2

2009-10-20 08:00:00 | チレとその料理
もういい加減食べ物も飽きてきてるんですが、写真はまだまだあります。
今日はまたサルサのお話。



某焼肉専門レストランにて。
でもたいていのレストランや食堂ではこのくらい出てきますね。
トトポのところが多いですが、ここではトルティーヤを丸ごと焼いたトスターダ。
それをバリバリと割って、ライムと塩で食べてもよし、
サルサを好きなだけ塗りたくって食べてもよし。
注文した料理が来るまでの、ちょっとした腹ごしらえです。

 サルサ・ヴェルデ、緑のサルサ

この店のは、必ずボーイが「これは辛いです」と注意するほど辛いです。
この写真を撮ったとき、試食もしないで写真だけでは……と思って、
トスターダをひとかけ取って、このサルサを1mmだけ塗ろうとしました。
が、案外さらっとしているので、ぽとっと一滴。
ダンナに、「ん?」って了解を求めたら、「ん~」と顔をしかめる。
私レベルにはハードルが高いようです。
スプーンで落ちた一滴の半分以上を削り取り、このくらいかな?
食べてみました。

その後、口の中が痺れて、何にも味がわからなくなりました。

 サルサ・ロハ・赤いサルサ

こちらはトマトベースのサルサですが、トマトだけな訳がないですね。
ダンナは「辛くない」と言ってますが、
あいにく先に緑のを試食しちゃったんで、こちらの味はわかりませんでした。



こちらは別の、エビ料理のレストランというか食堂で出てくるサルサです。
ハバネロが崩れて沈んでいます。
ソース部分はぜんぜんどろっとしてなくて、ただの水のように、見える。
なんでこんな黒いの? 黒いつぶつぶは何?と訊いたら、
ハバネロを焼くんだそうです。
その焼け焦げたところがぼろぼろ剥がれて、ソースに粗挽きコショウのように。
辛い? とダンナに訊いたら、普通、と言ってました。
前の経験があるので、エビの味がわからなくなっては困る、ということで、
これも試食せずじまいです。

サルサいろいろ

2009-10-11 08:00:00 | チレとその料理
食べ物の話ばっかり続きますが、興味のない人はすみません、
もう少しだけ我慢してください。

実はうちのダンナ、最近ちょっとダイエットしてまして、
おかげで出っ張ってたお腹もどんどんへこんでます。
心臓を一度やられてるんですから、大いに頑張ってほしいところ。

……なんですが、私も何となく付き合ってこのところつましい食事ばかりしていて、
その反動でトルタとか食べたくなったようです。
ちょっと自分でもびっくりするくらい、前の日からトルタを楽しみにしてました。
食にあまり興味のない私は、本気でお腹が空かないと食べるもののことは考えないたちなんですが。

というわけで、ダイエットの週一の解禁日に出かけた食堂で、
私はトルタを、ダンナはタマーレスを。
タマーレスは明日お見せしますが、今日はそこについてきたソース(サルサ)。



チレ・ハラペーニョの酢漬けです。
これは私の食べたトルタに、辛いのが好きな人は入れるようにと出してくれたもの。
この、チレだけのってのはちょっと珍しい気がします。
たいてい玉ねぎと、それにニンジンもざく切りで一緒に酢漬けにしたものが
一番ポピュラーじゃないのかなあ。
それはまたどこかでお目にかかったときに写真撮ってお見せしますね。
酢漬けのことは escabeche と言います。

で、もうひとつ持ってこられたサルサはこれ。



なんかいまいち正体がわからない(壜とかに入ってない)こういうソースは
すべてサルサ・ロハ salsa roja 、赤いソースと言われる気がしますが、
まあベースはたいていトマトですが、
それにどれだけチレの味付けをしているかは、食べてみないとわかりません。

こちらは明らかに、ダンナの注文したタマーレス用。
でも、私はハラペーニョの酢漬けは食べないんですが、
さすがにあのでっかいトルタ、最後のほうはちょっと持て余したんで、
このサルサ・ロハを、うっすらと塗って食べました。

かける前に、一応ダンナに「辛い?」と訊いてみました。
そしたら、自信を持って「辛くない。まったく」と答える。
でもさ、ソースにチレ・ハバネロが沈んでるよ?
と言っても「辛くない」と言います。

まあ、これまでの体験から、
ダンナの「辛くない」はピリ辛~普通にかなり辛い、
「ちょっと辛い」は相当辛い、
「辛い」はマジで火を噴きそうなくらい辛い、
「ものすごく辛い」は私なら死ねるくらい辛い(と推定。命が惜しいので食べない)
ですが。

でもこのソースはトマトだけだと言い張ります。
ハバネロは沈んでいるだけだと。
だったら、ハバネロ入れる意味あるか?
と思いつつもまあ、2,3滴をトルタに塗って食べました。

普通に、辛かったです。

だから~、ほら~、ハバネロ入ってるってばさ~。



まあこのくらい味音痴のダンナだから、
普段の私の料理でも平気で食べてるんでしょうけどね~。

火を吹くおいしさ

2008-11-30 07:18:16 | チレとその料理
どーも話題が動植物に偏りがちなのでちょっと反省しました(嘘)。

今日のスーパーのレジの横で見かけたスナック菓子。
毎度のことながら、よくこんだけ辛そうなのを並べるよな~。



とにかくメキシコ人にとっては、

 =おいしい

なんですよね~~。
我が家のメキシコ人約一名さまも同様で、
たまに「お、これおいしい!」なんてことを言うかと思えば、
それはすなわち辛いからだったりするわけで。
おいしいと言わせたければ辛くすればいいんだから単純明快。
しかしそれでは私の繊細な胃が破れてしまいますので、
まずくても、辛くないものを食べていただきます。

しかしこういうイラストが
    


売りになり、
こういうコマーシャルが
    

(埋め込み無効のため、クリックするとyoutubeページへ飛びます)

流されてるんですからね……。
どんだけ好きなんだよ、って話ですよ、まったく。
というか、その君たちが飲んでる水には……深く考えるのはやめましょう。

生チレ特集 その2

2008-11-07 07:36:25 | チレとその料理
「その2」って、「その1」はいつやってん……、という亀っぷり。
すみません、「生チレ特集その1」はこちらです。

とは言っても、オーソドックスな生チレはだいたい網羅してたような。
でもですね、そのあともずっと、スーパーでたまに見かけて気になるチレがありました。
名前がわからなくて、ずっとずっと放置だったんですが、
先日スーパーに行ったら、珍しく値札がちゃんと品物と呼応している、気がする。
しかも、何だか聞きなれないチレがいくつか並んでいる。
日曜のわりと朝早くだったので人も少ない。
これはチャンスだ!!

というわけで写真撮ってきました。
買わないのにねえ。
でも、知らないチレを買ってもどうやって食べたらいいかわかんないもんね。

ずっと気になっていたのはこちら、右側です。



こんな薄黄色いチレって、他にないので目立ちます。
シルエットは何となく「暴君ハバネロ」のキャラクターと似てますね。
長さは8cmくらいです。
そう言えばあの暴君ハバネロって、チレ自体は形がぜんぜん違うんですが、
モデルはなんなんでしょうね???

で、この黄色いチレは Chile Caribe というんだそうです。
カリブのチレ?
もしかしたらこっちのほう、南部に特有な種類なのかもしれません。

左側に写っている、キュウリのようなチレは、
Chile Chilaca というらしいです。
でかい~~。
色はちょうどチレ・ポブラーノの色濃いやつみたいですね。



その隣にあったこれは、生のハバネロに似てますが、ちょっと違います。
表面がツルッとして、ころころとしてて、小振りです。
これは Chile Xcatic というようです。
乾燥チレのカスカベルによく似てますね。
これを乾かしたらカスカベルになるとか???
(乾燥チレ特集その1はこちら

さらにその隣に、



すみません、ぶれました。でも何となく見える?
これは Chile Dulce というようです。
乾燥したチレ・デ・アルボルと形が似てますが、もっと長いです。

ただし、Chile Dulce(甘いチレ)とは、普通のピーマンのことをそう言う人もいますよね。
辛くないから、「甘いチレ」。単純。
この写真のチレが辛くないかどうか……買ってないので確かめられませんが。

しかも、甘いチレ、めちゃ高いよ……。



これは、チレ・カリベとドゥルセはともかく、
真ん中の二つの名前は覚えられ~~ん! てことで撮ってきた写真です。

なんかよくわからないなりに、この名前でいろいろ検索してみると、
サルサ(ソース)の作り方とか、
ユカタン料理のレシピとか出てきます。
興味のある人は探してみてください。英語もけっこうあったような。

画像検索すると、ますますどれがどれなんだか混乱することは請け合います。
私も、この名前がぜったいそれぞれに呼応していると
自信を持って言えるわけではないので、そこらはご勘弁を~。
もし、絶対確実、どこを調べても誰に訊いてもこれはこの名前!!
という情報がありましたら、ぜひぜひお寄せください。

ペキンチキン

2007-02-25 09:32:19 | チレとその料理
今日は、写真撮りたさに中華レストランへ行ってきました。

 レストラン「九龍」

割とおいしいです。
お値段も、中華にふさわしく気軽に行けるくらい。
初めて行ったときは、帰りの会計でいきなり
おじさんに中国語しゃべられてしまいましたが。

内装はなかなかに中国っぽく……?

 

いろんなものがちりばめてありますが、
あんまりよく見えなくてすみません。

で、前に行ったとき、
むむむ、これは!?
ってものを食べてしまったんですが、
その日はなぜか超満員で、写真撮るのためらってしまった。

ので、今日はリベンジだぁ!
でも私にはあれはもう一度食べるの辛い(からい・つらい)から、
ダンナに注文させよう、と思ってたのに、
そういう日に限って(いやいつも)ダンナは違うものを食べたいと言う。

うむ~、何のために来たの!?
諦めきれない私、思い切ってもう一度同じものを頼みました。

ペキンチキン

なんか、語呂が悪いですけど。
ペキンダックならぬ、ペキンチキンです。
要するにダックの代わりにチキン使ってるんでしょ?

と思って注文したわけです。

テーブルの上にはソース類。



しょうゆとケチャップ、はいいとして、
ハバネロソース(赤)とハバネロソース(黄)と、
Spirachaって何だか知らないが、それも要するに辛いソース

まあ……メキシコだしね。

で、ワクワク、出てきたペキンチキンは、こんなんでした。



チレのてんこ盛り~~~

これは今日のですけどね、まだマシで、
たったの22本しか入ってませんでした。
初めて注文したときは、28本入ってました。

薄切り唐揚げのチキンに、2mmくらいのみじん切りニンジン。
そしてこの、チレたっぷりのソース。

このチレはたぶん、中の上くらいの辛さのチレ・アルボルだと思います。
我が家の基準ですと、これを一本か二本
二人前の焼き飯とかに入れるとちょうど程よいピリピリ辛さ。

それが……28本。

死ぬかと思いました。

でも今日はね、前よりおいしかったです。
辛いことは辛かったんですが、たまらん、というほどではなく、
さらには前は揚げの衣が割とグチャッとしちゃってたのに、
今日はパリパリだった。

うん、これは案外いけるかもしれない、
と思い始めた、辛さ不感症への第一歩?

ところで……ペキンダックってこんな料理でしたっけね???

チレのもうひとつの使い方

2006-12-26 06:53:16 | チレとその料理
本日25日、町は死んだように静かでした。
それもそのはず、昨晩は12時になるより前からバンバンと、
花火や爆竹が賑やかに鳴り渡り、
あちこちで遅くまでパーティが催されていた様子。

さすがに今日は、スーパーやお店も開いているところのほうが少ないです。



さて、23日はタバスコ州の隅っこ(?)に住む
mumuちゃんを訪ねて、一日お世話になって遊んできたんですが、
そのmumuちゃん宅で、こんなものを見ました。
許可を得て公表します。



とってもメヒコなクリスマスツリー!
赤い乾燥チレが飾りになってます。

しかもこのチレ、「チレ・デ・アルボル」(ツリーのチレ)っていうんですよね。
ああ~~、だからか!!!
と納得してしまいそうになりましたが、
たぶん違います

しかし、なかなかステキなアイディアだと思いませんか~?

おまけに、玄関のドアにも。



こちらは松ボックリもついてますが、
同じくチレつきクリスマスツリー。

でも、mumuちゃん曰く、
「なんかこっちは、ツリーって言うより松飾りみたいになっちゃって……」

うーん、言われてみれば確かに。
こんなところで思わぬ日本人精神が発揮されてしまうものなのか……。

いやいや、それだって全然かまわないじゃないですか。
クリスマス兼お正月で、ずっと飾っておけるし。

それに、これならガラス玉の飾りと違って、
猫にやられる心配もなさそうです。
来年は真似してツリーを飾ってみようかな、と思った亀でした。