メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ルフィーノ・タマヨ博物館

2006-03-31 11:25:45 | 芸術・民芸品
以前に紹介した画家、ルフィーノ・タマヨですが。
オアハカには彼が集めた膨大な数のインディオ文化の埴輪コレクションの博物館があります。

以前オアハカに行ったときにも訪ね、しかしカメラがなかった話はもう三度目ですか。
それで、そこでどうしても気になった埴輪があったので、
博物館の場所を調べ(ダンナが泊まるホテルから一区画でした)開館時間を調べ、
写真撮ってきて~、と頼みました。
しかし最後の詰めの説明が悪かったのか、それともあまりに前のことで展示物が入れ替えられてたのか、
私が当時インパクトを受けた埴輪は見つからなかったとのことで、
代わりに、なんかいろいろ撮ってきてくれました。

それら、けっこう面白いのも多いんで、紹介します。



いきなり、埴輪の群。
タマウリパス州のウァステカというインディオの初期のものらしいです。
単純素朴だけど、群れると迫力。



コリマの戦士。しかし詳細はいろいろ言われているがわからないとのこと。
戦士としても、何ともぽっちゃりと、少年のようでかわいいです。



ワンコも集まってます。ワンコもぽっちゃりしてますねえ。
猟犬じゃなかったんでしょうか、これでは走るの大変そうです。
でもメヒコらしい。



これは比較的最近の、アステカの神さま、ショチケツァル、愛の神だそうです。
しかし……、お鼻、どうかなさいましたか?
それともイヤリングとおそろいの鼻輪かな?
いずれにしても、なるほど愛の神だから、大事なものがむき出しに(以下18禁。



こちらはナヤリットの女性たち。素朴な笑顔がたまりません。

ところで、以前この博物館を訪ねたときは、埴輪は埴輪、ただの土の人形、と思ってたんですが、
実はそうではないことを徐々に知りました。
単純でデフォルメされているように見えますが、これがけっこう的確に、
現実のメキシコ人の特徴を鋭く捉えていたりするんです。
こんな顔の人、いないでしょ?と思えるかもしれませんが、
この笑顔なんか見てると、ああ、いるよ、こんな感じの笑いをする人、と思い当たるんですね~。
昔の人ってすごいです。

そして、うおおおお!と叫んでしまったのが、こちら。


タヒンの笑う人たちが、こんなところに!!
うははは、笑ってます、みんな笑ってます。いい顔してるなあ~。



こちらは逆に、ムッツリ君。
この姿勢の民芸品、ありますよね。ベラクルスの出土品だそうで、
たぶん、女神トラツォルテオトルに仕える神官だろうとのこと。
こういう根暗もメキシコ人にはありがち?

こちらも味があってステキです。


死神。ベラクルス、トルテカ族のものだとか。
このひょうきんな顔、なるほどタマヨの絵を彷彿とさせるというか、逆ですか。

しかし、こちらの死神はもっとかわいい。
見て、これ~~~!


いやもうたまりません~~。
レプリカがあったら、抱っこして寝たいくらい。

そしてこちらは、もうどうコメントつけていいやら。


各自で好きな名前つけてかわいがってやってください。

オアハカ最大の遺跡・モンテアルバン

2006-03-30 07:25:20 | 遺跡
ミトラを見たら(シャレじゃないです)
モンテ・アルバン Monte Alban を見ないでは帰れないでしょう。
ということで、昨日の続き、また遺跡です。

こちらはオアハカの町からそう遠くないところにあったと思います。
何があるかというと、実は売りになるようなものは特になかったような。
ただ広くて、あちこちに住居跡や神殿というか祭壇のようなものがあり、
例の球戯場もあり、
昔はかなり栄えた町だった様子。

トップの写真はたぶん、一番奥のピラミッド(というほども高くないですが)に登って、
そこから中央広場を見下ろしたところだと思います。

以前、カメラを盗まれた直後で写真を撮れなかったとき、
ここのピラミッドのひとつに寄り添うように生えた木があり、
その木の下に白い粗末な木綿シャツを着て、帽子を被ったインディオのおじさんが座っていて、
それが実に何ともしっくりと見事な構図の絵になっていて、
うあああ、空き巣が憎いッ!!
とか叫んだのを、ダンナが覚えていたらしく、
こんな写真も
  ↓



うーむ、構図が違う……
木の下には誰かがいるが……なんか違う……
でもアリガト、気持ちだけ受け取っとく





こーんな感じで、やや掴み処がないですが、
微かな記憶では、ここにはダンサーの浮き彫り絵とかがあったんじゃなかったっけ?
写真には見当たりませんでした。

その代わりに、こんなのが。
         ↓



こりゃ、何ですねん???と訊ねたら、
でへへ、と嬉しそうに笑って、
「小さい博物館があって、そこにあった骸骨」、とな。
ほぅか……。よ~くわかりました

メヒコ人って骸骨、マジで好きやなあ~~~、と思ったことでした。
いやいや、私も好きですよ? とってもキュートだと思います、ハイ。

ラーメン模様の遺跡・ミトラ

2006-03-29 08:23:37 | 遺跡
これまた、ダンナがひとりで行って撮ってきました。
私もかな~~り前に行ったことがあるんですが、
ちょうどそのころは、それまで持っていた骨董品のごときミノルタカメラを
空き巣にやられたばかりで、カメラがなかったために写真が撮れませんでした。
ので、まあこれも、自分がまるで知らないところではなし、
ってことで、紹介しちゃいます。

オアハカはインディオ文化が恐ろしく複雑なところです。
まあメキシコはどこでもそうかもしれませんが、オアハカはその中でもひどい。
さっぱりわかりません。
よって、オアハカから50kmほどのところにあるこのミトラ Mitla も、
ミステカ族が建てたとか、ミステカ族に影響を受けたチナンテコ族だとか、
サポテカ族(これがオアハカで一番人口多いインディオだと思う)だとか、
要するに、誰が作ったのか不明、ってことで。

オアハカ辺りになると、サボテンもウチワサボテンじゃなく、ハシラサボテンになります。
カッコいい。

そしてミトラの遺跡には、嫌がらせのように教会が建ってます。



そして、遺跡のほうには、ええと
何があるんでしたっけ?
っていうくらい、うちのダンナ、モザイク写真しか撮ってません

いやそりゃあ実に見事なモザイク、というよりこれはあれですよね、
ラーメン模様。



右にラーメン模様。



左もラーメン模様。



ここも、



こっちも、



あっちも、



そっちも、
ラーメンラーメンラーメンラーメン……。
ああ、ラーメン食べたくなっちゃった。
それも、マルちゃんのカップラーメンはいやです
ちゃんとラーメン模様のついたでっかい丼で、
チャーシューとかピンクのカマボコとか乗ってるのがいい~~~!

にしても、これだけ多様な幾何学模様を見せられると、感動しちゃいます。
この偏執的な情熱は、
昔の人って、何考えてたんやろ???と思わせるに充分。

結論:ここはたぶん、ラーメンモザイクしかない遺跡。
でもそれを見るだけでも充分価値あり。

ポポカテペトルとイスタシワトル

2006-03-28 07:40:11 | 風景
です。




で説明終わっちゃったりして……
まあそれじゃさすがにあんまりなので、
メキシコシティの南にある火山です。
ポポカテペトルのほうは活火山で、ときどきもくもくと煙と灰を吹き上げます。
奥のとんがってるほうがポポです。

何年か前にもかなり活性化して騒がれたことがありました。
その少しあとでシティに行ったら、そこらの道端で
白い煙を吐くポポの写真をボール紙の枠に収めて売ってました。
商魂たくましいぜメヒコ人!
てことで私もついつい一枚買ったはずですが、どこ行っちゃったかな~。
見つかったらスキャンして披露します、いつか。

ポポカテペトル Popocatépetl は雄岳、イスタシワトル Iztacíhuatl は雌岳というわけで、
それぞれ略称ポポとイスタ。
うちのダンナも、このふたつの正式名、きちんと発音できないことを発見しました。

イスタは皇帝の娘、ポポは戦士長で、悲恋物語がありますが、
それについてはNANAOさんとこの記事を見てください。
コメントのところからは別のかたの、噴火してる写真のあるブログへも行けます!

イスタのほうは、こんな空からじゃなくてちゃんと地上から見ると、
横たわった女性の姿に見えるのです。
それもNANAOさんところでどうぞ(サボりまくりですか、今日?)。

それからこれは笑い話で、chamoyさんところでも披露したので見た人はまたかよと言わずにお見逃しを。
ポポってドイツ語で「お尻」を表わす俗語です。
今でこそ私もポポと言えば火山、と脳内回路ができてますが、
来たばかりのころはポポと聞くたびに笑いを抑えねばなりませんでした。

で、研究所の寮にいたころですが、そこの学生の男の子に「なにニヤニヤ笑ってんだよ」と不審がられて説明したら、
「そうかぁ、じゃあドイツ人の女の子をデートに誘うときは、『ポポに登ろう!』なんて言っちゃいけないな~、
変な誤解されるよな~」
とみんなで爆笑したことでした。

ポポに女の子をデートに誘うのって、吊り橋効果で案外成功率が高いんかしらん?
と思わないでもないですが(命がけ?)。

またポポのアクセントを間違えると悲惨です。
それについてはchamoyさんのこちらの記事コメント欄を参照してください。

以前、知り合いの車でどっちだったかの途中まで登ったことあります。
何月頃だったか、さすがに寒くて、そこここに雪が残り、
そして硫黄の残り香(?)のする溶岩がいっぱいでした。
また行きたいな~、と思いつつ、今日はダンナが撮ってきた航空写真で。

セイバの実 続編

2006-03-27 06:49:13 | 植物
昨日の続きです。

実を半分ほじくり出して一応好奇心は満足したんですが、
考えてみたらあと半分も、このまま置いておいてもしょうがないし。
というわけで、昨日寝る前に全部ほじくり出し、繊維と種を分けました。
種は、129個ありました。一個の実に250個近く入ってたわけですね。

繊維のほうはまた使い道を考えようと思って、
机の上に丸めて放置。

で、今朝起きてみたら……。


何ですか、これはまた~~~!



ぶわわんんん!とタンポポのように膨れ上がってる~~!

最初、猫の仕業かと思いました。
猫って、柔らかいものに爪を立ててフミフミするの好きじゃないですか。

でもよく見たら、そんな膨れ方ではありません。
どう見ても、手を触れずに膨れないとこんな形にならない、って感じ。
空気に触れて、湿気や乾燥の具合だろうか、とか考えましたが、
たぶん、窓からの風に吹かれてそよそよと膨れ上がったもの、というのが正解だと思います。

あ~びっくりした。
このまま、日々膨れていって部屋いっぱいいっぱい、家にいっぱいいっぱいになるかと思いました。

で、今日は午前中買い物に行ったんですが、その途中でこの実を落としたところを通りました。
昼間通るのは珍しいです。
そこでチャンスだ! じっくり観察。
向かいの大学施設には人がいて、
変なところに車を停めて、変な写真を撮ってる変な外国人をじいいいっと見てましたが。
気にしない気にしない。



全部じゃないですが、一部の実は熟して、殻を落としていました。
私が見つけた一部も、それだったんでしょう。



実の中身(繊維と種)は枝先に残り、
殻だけが落ちてしまうようです。



殻が落ちたあとの、綿毛に包まれた状態。
これが風に吹かれて徐々に膨らんで行き、種とともにバラバラになって落ちる、あるいは飛んでいくものと思われます。


ところで、新たな謎が。

枝のあちこちに、解剖したこの実とは違う形のものがついてるんです。



この左の。
何ですか、これ?
もこもこと固まった、ヘンチクリンな形のこれ。
別の種、ってなことはないだろうし。いやあるか?

しまった、宇宙電波を保存してるのはこっちだったか……!

てな冗談はさて置いても、雌株と雄株の種は違う、なんてのも変だし、
第一雌雄があるなんて記述はどこにもないし、
あったとしても、同じ株に両方つくのも妙だし。

誰か知ってる人、教えてください。


まだまだ続く、セイバの謎でした。

セイバの実

2006-03-26 07:12:02 | 植物
以前この記事で、セイバの木(カポックノキ)を紹介しました。
そこで、
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特に冬の、葉が落ちた枝振りが好きです。
なんだか、宇宙電波を受信して、そのデータを果実にこっそり蓄積しているような気がします。


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てなことを書いたんですが。

今がその季節。
まだ若い木には実が生りませんが、それなりの樹齢を重ねた木はびっしりと。

このごろよく行くワンコの散歩コースの途中にも、二本並んで実をつけたのがありまして、
見ているうちにむらむらと、生物学者(崩れ)の悪い性癖が。

あの実のなか、どないなってんねやろ?

そうなると、もう神秘もくそもありません。
ダンナもまた悪乗りするタイプなので、一緒になって石を投げて、
とうとうふたつほど落としてくれました。あっぱれ!

それが、これです。



まだ青いです。ごめんなさい。(←実に謝ってる
大きさは、ちょうど手の中に納まるくらい、大きいほうで高さ12cm。

さらに、木の下でこんなもの ↓ も見つけました。



セイバの実の、殻と思われます。
内側に、意味深な窪みがいくつも……。
ここにひとつずつ種が収まってるんでしょうか? どきどき。

実のヘタのほうは、こんな感じ。
ちょっと柿みたい?



お尻のほうはこんな感じで、ひめやかに割れております。



中からは、なんとも正体不明のものが見えてるんですが……。
さて、これを割って、いよいよ神秘の宇宙電波を蓄積しているチップを暴くか、
それともこのまま神秘として置いておくか。

多少迷いました。
と言うより、いやもしかして中身がぐっちゃぐっちゃのドロドロ、だったり、
あるいは足のいっぱいある虫がどわ~~っ!とあふれて部屋中に散ったらどうしよう、とか
まあ、いろいろハラハラドキドキしてみたわけです。

でも好奇心は亀をも殺す。
割ってみました。

うわあああッ!と、別の意味で叫びました。

銀の絹糸に包まれたトウモロコシが出てきたんです……。



な、なんだ、これは……。

見てください。



この銀糸、まるでクリスマスツリーの飾りにする天使の髪の毛のようだ。


滑らかに整ってカールしている部分は、どう撮っても光りすぎて綺麗に出ませんが、



こんな感じです。


さて、これでいったんは満足したんですが、やっぱりせっかくだし。
と、ひとつの実で六つのチャンバー(小部屋)に分かれているらしいそのうちの
ひとつをほじくり出してみました。
結果はこちら。



繊維部分はかなり膨れ上がります。ふわふわ。
ほじくり方がだいぶわかったので、今度はもう一個のチャンバーから全体をまとめてほじってみました。



繊維に包まれている種の感じがわかるでしょうか。


調べてみたら、やはりこの繊維、クッションの詰め物などに活用されているそうです。
また防水性にも優れているので、救命具の詰め物にも。
断熱材として使われることもあるらしい。

種のほうは、油を絞ると料理に使えるんだそうです。


左右ふたつのチャンバーをほじくったあとの実は、こんな感じで。



真ん中に白い綿棒のような部分がふたつ、ぴたりとくっついてます。
この後ろに三つ目のチャンバーが隠れてるわけです。

開いてみました。



種は中心部に集まり、外側を繊維が守ってます。

これも無情にほじくり出して、種を数えてみたら119粒ありました。
これで半分なので、実一個にはざっと240粒ほど入っているということになります。


ただし、これはまた青い実を無理やりこじ開けたので、
自然に熟すのを待つと、繊維はもっと真っ白に、種はもっと黒くなるのかも知れません。

こちらに、こんな写真の紹介がありました。

というわけで、好奇心が満たされて、昨日の停電ストレスもすっかり吹っ飛んだ
単純な亀でした~

12時間停電

2006-03-25 13:42:04 | 出来事
ときどきこういう日があるんですな~。

今日は朝いつもどおりネットとメール。
ちょっと気を遣わなきゃならないスペイン語メールを放置していたので、
今日こそはと気合を入れて、ほぼ書き終えたところへ
掃除のおばさんがやってきて
「中庭へのドアが開かないんですけど……」
洗濯機が止まったので、干そうとしたら開かなくなっていたと言います。
しばらくガタガタしてみたけど、ダメだわコリャ。
取っ手(レバー式)の内部で壊れたみたい。
鍵屋さんに電話して来てもらうことに。

このごろこういう個人営業の人たちって、一昔前と比べてきちんとしてます。
すぐ行きますと言ってたんだけど、車がどうとかで行けなくなったので、
午後の3時になります、とちゃんと電話で連絡してきて、
そしてちゃんと3時に(いやホントは3時半回ってたけど)来るんですね~。
こじ開けてもらって、取っ手を付け替え、350ペソなり~~

それも困ったことだったが、もっと困ったのは、
ドアと取っ組み合っているうちに停電したこと。
まあそのときは、少し待てば戻るだろうと呑気に構えていた。

戻ることは戻ったんですが、
しかし、昼行灯ですよ。
いや、昼間なんだから当たり前なんだけど、
今日に限って、なぜにこの時期にノルテが吹いて雨が降るのだ!?
一日中どよ~~~んと暗いお天気なのです。
そして、昼行灯。

つまり、それだけ電圧が下がってるってコトです。
扇風機もヨロヨロとしか回らない。
パソコンの無停電装置は悲鳴を上げ続けてうるさいので、切ってしまいました。
せめてメールだけでも、と思ってパソの電源を入れてみたんですが、
ダメです、無停電装置の容量では、起動してメーラーを立ち上げる間もなく、
自動的に残留電力を計算して電源を落としてしまいます。

それでも日中は何とか、本を読んだりして過ごしました。
書きかけだったメールを出したいし、今日こそは仕上げてしまわなきゃならないものもあるというのに、
でも焦ってもしょうがないし!!!!!
鍵屋の兄ちゃんが帰って、
向かいのおばさんと停電の愚痴大会しながらコーヒーを飲みました。
そのあいだも、外はどんより、
天井の電球はぼわぁぁ~~ん、と弱くなったり、またちょっと回復しては、ふぅっ……と消えたり

電気局に電話かけて訊いてみよう、ということになり、
訊いてみると、
電信柱が倒れてコンデンサーが爆発してスッチャカメッチャカでただいま修復中ですが回復の目処は立っておりませんとのこと

早く帰ると言ってたダンナは晩8時回っても帰ってこないし、
ひとりで座って読みたくもない本(今は)を読んでいても、電球はぼわわん、と弱くなって、
文庫の細かい字が見えないくらいになる。
普段なら、この程度でもとにかく電力あるならまだしもじゃないか、と言えるんですが、
今日はパソ使えないと困るんだよ~~~!よ~~!よ~!

ようやくダンナが帰って、しばらく様子を見て、
ああ~もうダメだ、こんな薄暗いところに座ってじいっと待ってたら狂ってしまう~!
散歩いこ、散歩! とワンコにドライブの用意をさせたところで……

12時間を経て、ぱっちりと電球が灯りました……

あ、ドライブ取りやめ……と言いたいところだけど、
飛んだり跳ねたり回ったりしてはお目目きらきら、こっちを見つめるワンコを見ては、
それも言い出せず、まあしょうがない、行きますか~。

で、今帰ってきてパソを起動したところです。
うあああ、今日は一日何にもできなかったよ……。今夜は徹夜かしらん……
この歳で徹夜は辛いんだけどなあ~。
こんなに切羽詰ってるときでなければ、停電もそれなりに楽しめたんですがね~。

なんだか今日は、すべて一歩ずつ歯車がずれたような日でした。
とやや愚痴モードですみませんが、今日はこれで~。

ちょびっと笑える電話

2006-03-24 07:14:21 | 出来事
前によそで、電話にまつわるおかしな話を披露したことがありますが。

今日またちょっと笑える電話がかかってきました。
一度目、りんりん はいはい、どなたでしょう。

だいたい、あんまり知らない番号からの電話は出たくないもんなんですが、
今日はまあ出ました。てか、普通は出ます。
爽やかなお姉さんが
「すみませんが、セニョール・×××・××××(ダンナの名前)をお願いできますか」という。
不思議なんだけどさ、一般の勤め人が平日の午前11時に家にいると思うか、普通?
まあいいけどさ。

いませんけど、どちらさまでしょうか、と訊ねたら、
メキシコシティの大手ホテルだった。
出張でよく泊まるのかな。何たら会員になっているらしい。
で、用件を訊いたんだが、それには答えず、
電話番号を書き取らせて、月曜から金曜の8時から14時のあいだにかけてくれとのこと。
はいはい。
普段ならこういう勧誘だとか商売がらみの電話にはイライラしちゃうほうなんだが、
今日の私は珍しく、根気よくていねいに対応したぞ

と、つまんないことに自画自賛しつつ、パソに戻って作業を続ける。

その5分後。また
今日はよく鳴るなあ。
とえっちらおっちら電話まで行ってみると、

さっきと同じ番号からだぞ、おい

電話番号間違えて教えました、とか言われるんだろうか、と思いつつ
はいはい、と対応すると、
さっきと同じ爽やかなお姉さんが
「すみませんが、セニョール・×××・××××(ダンナの名前)をお願いできますか」
って、もしかしてこれは機械録音ですか?ってくらい同じ口調で言うのだ。

……。

これは、なぁに?
もしや、私、無限ループの時間の谷間に入り込んでしまったの?
UFOの話を書いたばっかりだし。

などとアホなことも一瞬頭の隅をよぎったが、
まあ普通はこう対応しますわな
     ↓
「ねぇちゃん、ねぇちゃん、寝ぼけてもらっちゃ困りますぜ」

  じゃなくて!

「さっきかけてきた人じゃないんですか?」

機械録音だったらどうしよう、という懸念も一瞬のこと。
「あっ、そうでした、すみません!」
ま~いいけどね

たぶん膨大なリストを前に、片っ端からかけてる、大変な仕事なのだろうな、と推測しつつ、
それにしたって、自分がほんの5分前に口にした名前、普通覚えてないか?
などとぼやきつつ、またパソに戻る。

しばらく経つと、三度の

てなことは、さすがにありませんでしたが、
メヒコならあってもおかしくはないです
三度目なら、私はもう出ませんから

いや、そんなに面白い話でもないんだけど、何となく頭から離れなくて
書いておきたくなったので。
写真の頭蓋骨は、そうそう、こんな笑いを私も浮かべちゃったかも、と
妙に共感してしまったので

メキシコには宇宙人基地が……

2006-03-23 08:16:07 | 観光
あるとか、よく言われます。
UFOの目撃件数が異様に多いんだそうです。

そう言えば去年だったか一昨年だったか、
ここに近いカンペチェ上空で空軍機がUFOに追っかけ回されたという話もありました。
テレビで映像も流してましたっけ。
興味あるかたはこちら参照

で、今日の写真はそのUFOの落とし物です。
もしかしたら墜落したUFOの破片かも。

トップ写真のは10トン強、
こちらの



これは14トンを超えると書いてあります。

どちらも、チワワ砂漠で発見されたそうです。

「そりゃ、隕石だろ?」って?
ま~ま~、似たようなもんじゃないですか。
宇宙から飛んできたことには変わりないんだし。

それにほら、地球上の生命は宇宙から飛んできた隕石についていたバクテリアだった、
てなパンスペルミア説もありますしね。
とすると、隕石はバクテリアの宇宙船です(強引。

てなオカルト半分面白半分の話は脇に置くとしても、
隕石って好きです。
地球じゃない星のかけら触ってるようなもんだし。



展示されているのはメキシコシティの町の中心部、
中央郵便局の裏辺りになります。
たまに格子が閉まっていて、近くまで行けないこともあるようですが、
普段はこんなふうにむき出しで展示されていて、
ぺたぺた触ることも可能。
みんなが触るので、つるつるに光った部分も。

でも触って、宇宙バクテリアに感染しても責任持ちませんのであしからず~。

フアレス生誕200周年記念

2006-03-22 07:53:23 | 催し物
今日(3月21日)はメキシコでも祝日です。

そう言えば9月15日って日本は敬老の日で祝日でしたっけね?
メキシコは16日ですが、メインイベントは15日の深夜なので、15日がすでに祝日気分。
しかしもちろん(?)敬老の日ではなくて、独立記念日です。

さて、3月21日はマヤ族やアステカ族、天体運行に異様な関心を持っていた民族には
春分という大いなる意味のある日なわけですが、
それで祝日なのではなく、
ベニト・フアレス Benito Juárez という昔の大統領の誕生記念日です。

数ある大統領の中でも、記念日があるのはこの人だけ。
まあいろいろな意味で、メキシコの歴史に重要な役割を果たした人だからでしょう。

メキシコの歴史、というと、もっとも重要な出来事がふたつ。
ふたつの世界大戦、ではなくて(メキシコはほとんど無関係)、
メキシコ独立戦争(1810年)とメキシコ革命(1910年)です。

このふたつの年号を見て、「ン?」と思いませんか?
4年後の2010年には、また何かが勃発する、と信じているメキシコ人、多いようです。

で、私はまじめにメキシコ史を勉強したことがないので、
歴史上の重要人物、名前は知っていても、革命だっけ独立だっけ、とすぐごっちゃに~

フアレスは、ええと、独立のほうです。
もっと正確に言うと、独立戦争後、ぐっちゃぐっちゃだったメキシコを立て直した人、が正解。

生まれたのは1806年3月21日、ちょうど200年前。
オアハカの小さなインディオ村で生まれ、12歳まではスペイン語すら話さなかったそうです。

こないだボリビアで初めてインディオ出身の大統領就任、というニュースがありましたが、
メキシコでも、インディオと混血のメスティーソが大半のこの国では、
純血のインディオが大統領になることはやはり少ないです。
というか、今のところフアレス一人のようです。

さて、フアレスが生まれたのは独立戦争の黎明期。
戦争そのものは数年後にどうにか鎮まりましたが、
そのあと大統領になったサンタ・アナはメキシコ領土の半分を
アメリカ合衆国に売り飛ばしたりして(当時のメキシコは今の倍もあったわけです)
まあ借金とか経済状況とか、複雑な事情があったのだろうから
私はそれについてとやかく言いませんが(笑。
とにかく独立したと言っても問題山積み状態、だったわけですね。

そこへ登場したのがフアレス。
大統領に就任し、それでもやはり英仏西の介入で一時はその座を追われました。
当時のフランスはナポレオン3世の時代で、
イギリスとスペインが撤退してもナポレオン3世は引き上げず、
彼の送り込んできたマクシミリアンがメキシコに皇帝として君臨します。

結局マクシミリアンは処刑され、フランスの企みは失敗。
その後はフアレスが1872年に死ぬまで、
しっかりとしたメキシコ政府の基盤を築いていきました。

というわけで、
30年以上の独裁政権を築き上げてメキシコ革命を勃発させた
ポルフィリオ・ディアスと対照的な双璧をなす
(珍しく)善いほうの大統領というわけで、記念日です。

そう言えば、20ペソ紙幣の人物像もこの人ですね。
町の通りの名前や公共施設にも、この人の名前がつけられたり、
広場に立像があったり、割とあちこちで耳にすることの多い有名人です。



一応、間違いのないようちらちらと調べつつ書きましたが、
それぁ違うぞ!ということありましたら、指摘ください。
出来るだけボロが出ないよう、このくらいにしておきますが~

「梵天」という名の牛

2006-03-21 08:52:33 | 動物
これは、この辺でよく飼われている牛です。

背中のコブが特徴的。
しかしコブウシは何種類かいるようで、
これはブラーマン Brahman という種類らしいです。
インドから来たんかしらん?

うむ、確かに梵天さまのようなゆったりとした威厳に満ちていらっしゃる。



しかしやっぱり、近付いて写真を撮ると、「こいつ、何者?」って見られます。
あ、右端の牛は器用に、立ったまま片足上げて耳を掻いてます。


このブラーマンもすごいんですが、
北部へ行くと、よく似たセブー牛、というのがいます。
ブラーマンよりでかい(ような気がする)、
やはり背中にコブのある牛です。

初めてメキシコに遊びに来たとき、
田舎の道を友だちのおんぼろカブト虫(フォルクスワーゲン)で走っていて、
この牛に道を遮られました。
あれはカルチャーショックでした。

特にその牛が立派な雄牛だったのかもしれませんが、
胸元に垂れ下がる皮は銀のビロードカーテン、
天に向けて力強く曲がる角はマンモスの牙、
そして車なんかものともせずに、ゆったりと向きを変えるその肩は
太陽の光を照り返して、筋肉がもりもりとうごめき、
全身を覆う銀色の毛並みに太陽をきらきらと反射させながら
道から外れて歩み去っていきました。

メキシコに来てから、数え切れない牛を見ましたが、
あれを上回る大物には、未だに出会ったことがありません。
しかし、コブウシを見るたびに感動するようになってしまった亀でした。


クーラン、という名前に心当たりのある方は、
あれのモデルが誰だったか、もうおわかりですね~

メキシコの田舎の朝食

2006-03-20 11:04:41 | 食べ物・飲み物
メキシコの田舎で食べる朝食って、どうしてこうもおいしいんでしょうか~

この写真は、すみません、田舎のおいしい朝食じゃなくて、
この辺のレストランのです。
でも、ついてきたトルティーヤが絶品だったので(写真にはないですが)、
過去に食べたおいしい朝食をいろいろ思い出しました。

田舎って、ここも田舎ですけど、
こんな中途半端なところではなく、正真正銘の田舎。村。

そういうところの安食堂で食べるご飯のおいしさって、
忘れられないものがあります。



ひとつは、前世紀ですが、
なんだったか用事があって、カンペチェ経由でメリダへ行ったとき。

そのころ私はバイオリンを習っていて、
カルメンにはバイオリニストの先生がいなかったので、
カンペチェにときどき行ってレッスンを受けてました(過去形)。

そのときもカンペチェでレッスンを受け、メリダへ向かう途中、
カルキニー Kalkiní という村へ立ち寄ったんです。
ダンナが見ておきたいものがあると言うので、車で入っていったんですが、
藁葺きの屋根、石垣、まるで日本の田舎でした。

住所を聞いていたので、そこらを歩いている人に尋ねるんですが、
ここの人たちは、村内部を「住所」でなど認識してないんですね。
誰それさんちはあそこ、誰かれさんちはこっち、なら言えるんですが。

まあ結局いいや、ということになり、腹ごしらえをしようと、
村の食堂に入りました。

そういうところだから、日本人は初めてなんでしょう。
しかも私、レッスン帰りなのでバイオリンを持ってます(車には暑くて置いとけない)。
なんだか恐ろしく悪目立ちしてます。

とにかくそんな感じで、安物のパイプ椅子にがたがたのテーブル、
隅にはガンガン大音量でテレビがメキシカンな歌をがなり立てているところで、
朝ごはんを食べました。

まあだいたいパターンは決まってて、
掻き卵にハムかベーコンかチョリソ(香辛料たっぷりの腸詰)か干し肉か、
それにフリホーレス(塩辛く煮込んだ豆)とサラダ、
トルティーヤと生ジュース。

このカルキニーの朝食は、お腹が空いていたこともあったかもしれませんが、
絞りたて100%果汁のオレンジと、
お皿に山盛りの料理、手作りで出来立てほやほやのトルティーヤが

も~~涙が出るほどおいしかった~~!

おまけに、これだけ食べて、たったの16ペソ(160円)。
ま、当時ですが。
コーヒーがほしいんだけど、というと、メニューにはないけど出します、
とお湯の入ったプラスチックカップとインスタントコーヒーが出てくるのは
まあどこでも似たようなもんですが、
会計を頼むと、コーヒーはただ、というかサービスだったようだし。

しかしなんだか食べてるあいだも、
日本人バイオリニスト、という間違った尊敬の眼差しを
受けていた気がするのはきっと気のせいでしょう……。



もうひとつの忘れられない朝食は、もう少し最近。
一昨年くらいかな。

タバスコ州、ヴィリャエルモサから南へ下ったチアパス州との州境辺りに
テアパという町があります。
硫黄温泉で有名なところです。
そこに二泊ほどしに行ったとき。

テアパからさらにくねくね道を辿っていった先にある
小さな村で朝食を食べました。
そこは、半分建てかけ、ってな建物のテラス、というか
単に屋根の上にまだ何もないところ。
向こう側はワニがいそうな河で、テラスには手すりも何もなし。
隅のほうには鉄骨がにょきにょき出てたりします。

座ると、頭の真上にこんな



椰子の木がそびえてたりして、
椰子の実が落下してきたら、即死やなぁ、と思いながら食べた朝食。

ここは紙に書かれたメニューすらなくて、
何か適当に注文するだけです。

ライムジュースを頼んだら、これがおいしかった!
ライムの搾り具合(搾りすぎると皮からも汁が出て苦くなる)、
水と果汁と砂糖の割合、がけっこう難しいんですが。
甘すぎず酸っぱすぎず、絶妙。

これはもしや、と椰子の実落下の恐怖と裏腹に期待を膨らませたら、
料理のほうもすばらしかったです。

川べりに生えるジャングルを眺めつつ、
こんな単純な朝食に舌鼓を打ちました。
田舎の食堂って、どうしてこうもおいしいんでしょ~



ま、田舎ならすべての食堂がおいしいってワケではないので、
まずくても責任取りませんから~、あしからず。

上の写真のレストランでは、出てきたトルティーヤが
やたらと無骨に分厚かったので、最初「え」と思ったんですが、
機械作りじゃなく手作りなんですね~。
しかも作りたてのあっつ熱のトルティーヤは、おいしいです。
柔らかくて、うっすら塩味、トウモロコシのほのかな香り。

私はあんまり食に拘らないほうなんですが、
こういう単純な食事には感動するようです。
トルティーヤはおいしいです(力説

お菓子売りの優雅な朝

2006-03-19 06:53:09 | 
お菓子売りのおじさんです。
レストランの窓からこっそり撮影。

この三輪自転車は、この辺ではよく見かけます。
庭師とか荷物運びとか砥ぎ師とか
いろんな人が使ってます。
なぜか、いつもオレンジ色。

そしてこのお菓子売りのおじさんは
青い雛壇のようなのに各種お菓子を並べて売ってます。
この雛壇のもう少し小ぶりなのを、革ベルトで首から下げた
子供のお菓子売りもよくいます。
お菓子用のこの棚も、なぜかいつも青い。

しかしこのおじさんは優雅ですね~。
ハンモックを吊るしてないのが不思議なほど。
この通りはけっこう交通量があるので(一応この町のメインストリートです)
こうしていても、通りがかった車がちょっと止まって何か買ったり、
通りすがりの人が立ち止まったりします。

見てたら、このおじさんも携帯電話を持ってました。
携帯の普及はここ数年、すごいです。
こんな、って言うと悪いけど、一個1ペソ2ペソのお菓子を売ってるおじさん、
どのくらいの収入があるのか知りませんが。

私がメキシコに来た十年+α 前には、普通の電話がなくて、
契約しようにも空き番号がないです、と言われ、
しょうがないので携帯電話を契約しようとしたら、
ものすごく厳しい審査がありました。
収入はもちろんのこと、
本当にその住所に住んでいるか、日曜日に抜き打ち検査の訪問まで。

でもプリペイドシステムができて、
すごく気楽に使えるものになったんですね、メヒコでも。
しかも、日本やアメリカから中古の携帯電話を大量に流してもらって、
電話機自体はただ同然の値段で売ってるとか。
なるほど~。


何だかとってもゆったりとメキシカンな生活している
お菓子売りのおじさんを、今日はご紹介しました~。

笑う人のタヒン

2006-03-18 10:12:48 | 遺跡
まだありましたね~、遺跡ネタ。

これは珍しく北のほう、ベラクルス州のポサリカの南側にある遺跡です。
なんか、すでにどなたかのブログでも紹介されていたような気が……(健忘症。
「それは私~!」って人、名乗りあげてくださいまし~。
リンク張らせていただきたいですので

モンテレイからの帰り道に立ち寄ったんですが、
ええと、日曜日だったか祝日だったか、
で、すごい人でした。

かなり広いところなんですが、いやもう人だらけ。
それでも気持ちよく散歩できました。

何しろ眺めはいいし。



ワンコもオッケー。



異人さんが約一名写ってますが、気にしないでください。

あまりにすごい人出で、ワンコが興奮したり怯えたりしたらどうしよう、
とちょっと不安だったんですが、
却って神妙に足元にきちっとついて歩いて、
他にもワンコがいましたが、お互いちょっと挨拶しただけでおしまい。
いつもこうだと、楽ちんだな~。

まだまだ道のりが遠かったのであまりゆっくりできなかったのが残念。
ゆったりとお散歩するには半日でも一日でも取っていいくらいのところです。

ここにぜひとも来てみたかったのは、ある本で紹介されてた
ここからの出土品「笑う人」が見たかったからなんですが、
遺跡の受付横に付属の博物館も見て回ったのに、
ありませんでした。
あとで調べたらハラパの人類学博物館にあるそうです。
参考ページはこちら。「笑う人」の写真も一枚だけですがあります。

せっかく見たかった「笑う人」、ないのか~、とがっくりして出てきたら、
ダンナと待たせていたワンコが



「わーい、どこ行ってたの~? ねえ、もう帰る? 帰る?」
と笑ってました。
いやもう、暑いし人いっぱいだし、早くクーラーの効いた車に戻りたかったようです。

ま、こんな笑顔でもいいか~、と諦めて帰りました。
でもやっぱり、いつか行きたいな~、タヒンもう一度と、ハラパの博物館。

理不尽な交通標識

2006-03-17 03:38:50 | 交通
昨日の記事をアップしたときはきれいに忘れてたんですが、
こんな写真もあったのでした。

これは数年前ダンナの実家へ車で行って、
その帰りに、ダンナが通った小学校や住んでいた村、
亡くなったお父さん(私は面識なし)のお墓を訪ねたい、と言って、
ヌエボレオン州のすごい田舎をガタゴトと走ったときです。

え、これ見てくださいよ!
この風景ですぜ!?
そこにこの標識ぃ~~?

こうしてばっちり写真が撮れていることからも
充分推察してもらえると思いますが、
どこでもお好きに停車してください、ってなくらい何もない、
通る車なんか数えるほどしかいない、この田舎道で、
荷馬車の通行禁止!!!

ありえねぇ~~!

両側、ひたすら広がる畑と果樹園、
ねえ、この道でホントに合ってるの?
と言いつつも、人に尋ねようにも車も家もなかなか見当たらない、
ってところですよ!?

しかもこれひとつじゃなくて、複数立ってました。
だからこそ、次ので停めて~、と言って停めてもらって、写真が撮れたわけです。



しかしご存知ですか?

メキシコシティという大都会の、
トラルパンのような大通り(片道5~6車線はあろうかという大幹線)でさえ、
荷馬車がカッポカッポと、車の排気ガスをものともせずに
通ってる国ですよ???

そりゃまあ、それにだって多少はびっくりしたことを白状しますが。
でもそこらの普通の道に荷馬車が走っているってのは、さほど珍奇なものじゃありません。



いや、もっとびっくりした、というか笑ったことがあります。
去年訪ねた義兄の住む合衆国との国境の町で。
バスに乗っていて、ふと角のガソリンスタンドに……
荷馬車が!
馬が、神妙な顔して後ろに荷台をつけて、
ガソリンポンプの横に立ってるんですよ~!

私、目がおかしくなったかと思って、
勢いよく振り返ってその風景を見送っちゃいました。
後ろの席の人がびっくりしてましたが。
見間違いじゃありませんでした。

何をしていたかまではわかりませんでしたが……。
まさか馬にガソリン注入ではあるまいし、
何してたんでしょうか。
馬車の車輪に油でも???



そんな、荷馬車にも車と変わらない市民権(?)のある国で、
こんな標識を見るとはね~~。

ヌエボレオン州って、すごく変です(力説。
まあでも~……。
もしも仮に荷馬車が違反してここを通っていたとしても、
取り締まる人がだ~~れもいませんわな
虚しい標識だこと……