メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

公園のご神木に群がるリス

2006-02-13 07:41:55 | 動物
さて、「婦人会の新年会」と「トリビアの泉」をつなぐ要素は何でしょう?
答は「リス」なんですね~。
その心は? ちょいと長くなりますがご勘弁を。

1月末にシティへ行ったとき、お世話になったKさんはちょうど新年会の準備にてんてこ舞いでした。
まあKさんがやることは、15ほどあるテーブルの真ん中に置く飾り物を作る、
という比較的シンプルな課題(本人談)だったわけですが、
それでも、ああしようかこうしようか、試行錯誤に失敗を重ね、
丹念に作った手毬を犬にボロボロに噛まれて悲鳴をあげ、
なかなかに大変そうでした。
おまけに朝から晩まで電話は鳴りっぱなしで、
シナリオに変更がありますだの、参加者の数が増えただの減っただの、
いやもう大変ですって。

で、私は「大変だね~」と言いながらNHKテレビを見たり、
友人と遊びに出かけたりサッカーを見に行ったりしてたわけですが。
一応ちょっとはお手伝いもしました。

その飾り物に、新年だから少し松の枝をつけたいとKさんが言うわけです。
ここなら白状しても大丈夫だろうと思いますが、
それでふたりでこっそりと近所の公園に松の枝を採りに(盗りに)行ったわけですよ。
さりげな~くビニール袋を脇に、人の目が途切れる瞬間を狙って、
あちらの木の枝をぱきり、こちらの木の枝をむしりっ。
一回目はどの枝が具合がいいか見極めるために、いろいろな木の枝をむしってきました。
二回目はこれと決めた木の枝を鋏でごっそりと、いえいえぽっちりと、切ってきました。

その公園ですが、すごく広いんですよね。
ヘタすると中で迷って出られなくなるんじゃないか、というくらい(それは大げさ)。
そしてまた、リスが山ほど生息してるわけです。

で、形良き松の枝を求めてさ迷い歩いていると、ご神木が……。
トップの写真です。
何だか、聖母が現われたとか書いてあります。
しかし、その木を見上げる間もなく現れるのは、神々しい聖母じゃなくて、リス。

右からも



左からも



迫ってくるわけですよ。
リスって、それはそれは、犬や猫のようにいろいろな毛並みのがいるんでございます。
こんな真っ黒のとか。



グレイの、赤茶色の、まだらの、縞々の、
実にバリエーション豊かで、一匹ずつポートレートを載せてやりたいくらいです。

しかも、ちょっと人が足を緩めると、何か食べ物をくれるのかと走りよってくる。
これ見てください。



走って、逃げてるんじゃないんですよ。
私たちが行こうとしている方向に、逃がすまじ!と走って先回りして、



「なんかちょーだい?」と乗り出してくるわけです。
いやはや。
何も持ってないんですってば。

で、トリビアの泉ですね。
私はその番組、見たことないんですが。
シティに来るちょっと前に教えてもらったんですよ、
「リスが食べたあとの松ぼっくりはエビフライにそっくり」というのがあったとか。
その画像まで見せてもらって大笑い。
マジで、そっくりですって。

で、これだけリスがいるんだから、それを実地で観察してみようと。
けど、甘かったですね~。
これだけ広い公園に、これだけのリスがいても、
それを上回る人間が毎日公園にやってきてリスを甘やかしてます。
そこらの松ぼっくり(と言うには非常に小さいものだが)をやっても、
「こんなもんいらん!」と見向きもしません。
ちょっと鼻を寄せて匂いを嗅いで、ぷい。
かっわいっくな~~~い!

というわけで、リス製エビフライの写真はありません。
あしからず。

天使の梯子

2006-02-12 10:43:00 | 観光
その日の気分でネタを選んでいるので、話があちこち飛びますが。
今日はメキシコシティです。

今回は珍しくまじめに観光してきました。
特に、大きな教会をいろいろじっくり見たかったので、
Bellas Artes芸術宮殿からカテドラルまでと、ソカロの周辺のめぼしい教会を。

んで、これはカテドラルです。
NANAOさんとこでも紹介されてましたね。
さすがにでかいです。

以前、知り合いに誘われて夜のツアーに行ったことあります。
普段見られないところなども案内してもらって、
暗い教会の中、あちこちに中世のカーニバルのようなきんきらの服を着た人がポーズを取って立ってたりして、
風情があって面白かったですが、暗いのでどこを歩いてるんだかよくわからなかったり。

そこで、今度は明るいうちに、自分でてくてくと歩き回ってみました。
あ、ここあのとき入ったのに、今は閉まってる!というところもありましたが。
その分、高い天井や柱のどっしり感、ゴテゴテバロックな祭壇などを眺めることができました。

で、天使の梯子です。
雲から射す太陽光線を言うんでしょうけど、これだって、天使の梯子だよね。



天使が降りてこないかな~、としばらく口を開けて見上げてましたが、
残念ながら私の汚れたおめめには見えませんでした。

それから、一旦外へ出て、隣接した礼拝堂へ入ってみると、ミサの真っ最中。
カテドラル本体のほうでも、入り口のすぐ近くの祭壇でミサをやってましたが、
そこはなんと、司祭がいなくてスピーカーから声が流れているだけ。
いいのか、そんな手抜きで。
しかし隣接したほうでも同じ放送でしょうかねえ。
司祭の姿は見えず。



これ、金曜日の昼前なんですよ?
この盛況ぶり。
しかも労働者風のおっちゃんから買い物帰りのおばちゃん、
大学生くらいの若者や、白衣を着たお医者さんっぽい人まで。

わっかんねー、と呟きながら外へ出たら、
修復工事をしていたおっさんからピューピューと口笛吹かれました。
それも不謹慎だな、おい

ま、とにかくでかい信仰の拠り処には違いないです。

古式ゆかしきジュース売り

2006-02-11 07:52:31 | 
これはまたカンペチェでの風景です。

日曜日の朝、カテドラルのふもと。
なんだか割とがら~んとしてひと気がない通りでした。

カンペチェって今回じっくり観光して歩いて気がついたんですが、
お昼休みが異様に長いです。
それがメヒコの標準? いやあ、古い伝統を大事にしているところは、でしょう。
                  ↑ 
                物は言いよう

そのシエスタの時間になっちゃうと、開いてるお店もちらほらしか見当たらないし、
物を訊ねようと人に話しかけても、こっちのおばさん、あっちの兄ちゃん、
み~~んな観光客ばっかりなんですよ。
いやはや、参りましたね。

そんな町で、黙々と日曜の朝仕事をしているこのお兄さんです。



何を売っているのかよく見えなくてすみません。
樽に入ったジュースを売ってるんです。

三輪車でこうして物を売ってる人はよく見かけますが、
ここまでぼろっちい、失礼、時代錯誤な、いえいえ、伝統的な古式ゆかしい三輪車(二輪車か)は初めて見たかも。
バックの建物と合わせて、地味~な配色が好みです。

この衝撃がわかってもらえるでしょうか

2006-02-10 08:14:30 | 出来事
メキシコに来て11年を過ぎましたが。
そのあいだに、これほど腰を抜かしたというか衝撃を受けたというか、
まあいきなりだったせいもあるでしょうか。
そんな出来事は他になかったような気がします。

そりゃあ、テレビをつければ日本アニメをやってはおります。
『ガッチャマン』の質の悪い画面を見たときは懐かしさのあまり涙が出そうだったし、
『ハイジ』の(実際に自分で見たことはなかったけど、友達がよく歌っていた)主題歌を聞いては思わず一緒に口ずさみ、
『キャプテン翼』だって、名前がオスカーだのラウルだのに変わっていてもかまうもんか、サッカーの話題ネタにはなる、と根性で何回か見てみたり。

こないだ行ったシティでも、道端に広げて売っている雑誌に
「Manga」だの「CosPlay」だのという単語を見て、一瞬首をひねったとしても。

それでも未だに、メキシコ最大の都会、最大の日本人数を誇るメキシコシティにも、
日本語の本を売ってくれる本屋はないのですよ。

数年前ドイツに「里帰り」したとき、立ち寄ったデュッセルドルフで
誘惑に抗いきれずに高○書店にフラフラと入り、
なんだかんだと割高でバカバカしいほどの値段の本を買い込んで、
重たいのにもめげずにメキシコまで背負って帰ったものです。
「高○書店さん、メキシコにもお店出しませんか~」などと店員さんに寂しげに呟きながら。

それが、ですね。
こないだの友人を案内して街中を歩いていたときのこと。
まああることは知っていても、普段はなかなか近寄らない界隈です。
賑やかで汚なくてうるさくて物であふれかえってるメルカードを抜け、
なんとも日本人離れした感性の土産物を冷やかしつつ見て周りしておりました。

それから、そうだ、サッカー雑誌を買おうという話になって、
メルカードのすぐ横にある小さな雑誌屋さんに入ったわけです。
大きなガラス戸の向こうには、見慣れた防波堤と海に浮かぶタンカーの風景。
私の部屋と変わらない大きさの空間に、数列の棚が並んで雑誌が置かれてます。
レジのお姉さんは珍しい日本人二人連れ(プラスもう一人やや国籍不明かも人)の私たちを無遠慮に眺めつつ、
なにやらお菓子を食べ、がんがんラジオを聴いております。

で、ふらっと入った棚の列に、見つけたのが上の写真のブツでした。

いきなりン十年前の中学・高校時代にタイムトリップいたしましたよ。
なにしろ装丁までがそのまんまですもの。
いや、この作品自体は当然、私が日本を出て遥かのちになってから出てきたものでしょうし、
読んだことはないんですけどね。
でもまあタイトルくらいはネット上のどこかで目にしてはおりました。

しかも、いきなり9巻と12巻!
どうしろっていうんですか?
いや、別にどうもしなくてもいいんでしょうけど。

おまけにスペイン語ですよ(たぶん)。
いや、日本語版だったらもっとびっくりするか。

なんだか衝撃のあまり、日本語で
「ぎえぇ~、これ見て~!」と友人に向けて叫んでしまいました。
友人はゆったりと近付いてきてこれを見て、
「ああ、花とゆめコミックスね」と至極当然のように言って、また離れていったんですが。
私は数秒呆然とそれを眺めたあげく、
レジのお姉さんからちょうど棚の反対側で手元は見えないのをいいことに、
バッグからカメラを手探りで取り出して、ぱちり。
衝撃で手が震えて、ぶれてるんじゃないかと思いましたが、ちゃんと撮れてるようですね。

でもできればこれは、この部分だけじゃなく
レジのお姉さんや他の雑誌と合わせて撮るべきでした。
だってこれじゃ、日本のお店で撮ってもあんまり変わらないんでは?
まあタイトルがアルファベットではないとは思いますけど、でもわからんもんな~。



カルメンに、花ゆめコミックス

なんかこれって、瀬戸物屋に象さんとか
箪笥の上に牛さんが座ってるとか
その手の不条理さを感じてしまう亀でした。

メルカードのトスターダ

2006-02-09 08:17:59 | 食べ物・飲み物
これは、ちょっと日本からのお客さまとかをお連れするわけにはいかない
内緒の食べ物屋さんです!?

メキシコシティで、お昼過ぎまで予定が空いていた日に、
泊めてもらったお宅のKさんが
「おいしいトスターダ屋さんがあるから食べにいこう」と誘ってくれました。

トスターダ tostada ってのは、油で固く揚げたトルティーヤに、
いろいろ具を乗っけてばりばりと食べる代物です。

コヨアカンのメルカード(市場)の中にあるお店へ行きました。
まあたぶん(たぶん?)日本の基準から行くと、きっちゃないところだし、
私やKさんは平気でも、慣れない人はお腹を壊すかもしれないです。
うーむ、我々の腸内細菌はどうなっているんだろう?

ということは深く考えずに、
やっぱりこういうところってそれなりにおいしいんですよね~。
メキシコ人もいっぱい来てます。カウンターはほぼ満員状態、
この後ろにも横にもカウンターがあって、そっちもほぼいっぱい。

私たちがどうにか座ったのは、メインカウンターでこのとおり、
ずらっと具が並んでいます。
それで、好きなのを注文すると、
中にいる兄ちゃんがチャッチャッとそれをあつらえて出してくれるというわけ。

私はモレとセビチェを頼みました。



モレ mole っていうのは……
いろいろ種類がありますが、一番有名なのはプエブラのモレ mole poblano
もうすぐNANAOさんのブログで紹介がありそうですので、詳しい説明はそちらを待ちましょう(笑。
ここではそのモレ・ポブラーノに削ったチーズとクリームをどっぷり。

セビチェ cebiche というのは、具はいろいろですが、
たいてい小エビなどの海産物を玉ねぎなどのみじん切りと一緒に酢(後日訂正:ライム)に和えたもの。
それにキャベツの千切りとアボカドを一切れ。

これはどちらも「上等」な具で、一個20ペソでした。
「安物」の具だと、15ペソでした。
ま、大して違わんか

Kさんが頼んだのは、これ。



うーむ、見た目、ほとんど一緒ですかね?
ティンガとタコです。

ティンガ tinga ってのは、なんだっけ? 豚肉だっけ?
モレと同じように煮込み系ソースで、チーズとクリーム。

タコはタコで、オクトパスです、タコスじゃないです。
こちらもキャベツたっぷり、それにアボカドをドカンと。

これに、そこらに並んでいるチリソースだとかメキシカンソースだとか
何でも好きなものを好きなだけかけて食べるわけ。

メキシコ人はこんなのを3つも4つも平気で食べるんですが、
小食でお上品な我々は一人二個ずつでいっぱいいっぱい。
でもいろいろ食べたいので、お互いに半分こずつにして四種類味わってきました。

お皿代わりになってるトスターダ(油で揚げたトルティーヤのこと自体もこう言います)が
けっこう割れやすいので、ヘタな食べ方をすると具がぼろぼろ落ちます。
これを指も汚さず具も落とさず綺麗に食べられるようになったら、
一人前のメヒコ人、でしょうか?
私はまだ、具を落っことすので、それをつまんで口に放り込んでます。
修行がまだ足りないようです。

公園の靴磨きと子供たち

2006-02-08 09:26:53 | 
週末の小旅行はカンペチェでした。

どうあがいても(?)田舎なので、
のんびりご飯を食べてお店を冷やかして、
暑い陽射しを避けて公園のベンチに座って、道行く人を眺める、
というようなことしかできません

日曜日のカテドラルの前の公園には、靴磨きがいっぱい座ってます。
みんな木陰に陣取り、新聞を読みながら待ち、
お客が座ると新聞は客の手に渡るという仕組み(?)ですね。

私たちがベンチに座っていると、すぐ横の靴磨きのおじさんのところへ
こんなかわいい女の子が座りました。
お母さんが、磨いてやってくださいと子供の靴を指します。
おじさんは、同僚のところへ青い靴墨を借りに行きました。
待っているあいだの子供を盗み撮りしたわけですが、
なんだか凛々しい顔で遠くを見つめてますなあ。

おじさんはこの子の前にしゃがむと、小さな紺色の靴を脱がせて、
それをじっくり時間をかけて丹念に磨いてました。

それでいくらだろうと思ったら、12ペソ(120円くらい)。
小さい靴なので割安のようです。
子供はぴかぴかになった靴を履いて、嬉しそうに高い椅子から飛び降りてました。

その様子を眺めているあいだに、反対側ではこんな風景が。



密着して立って、靴磨きの技術を盗もうとするかのように熱心に見つめる子供たち。
ここには二人しか写ってませんが、実はもう一人うんと小さな男の子もいました。
三人は兄弟でしょうか。
両親祖父母が立ち話をしているあいだ、じっくりと観察していました。
うーむ、子供だけじゃなくお客さんも観察に熱心だったかも?

靴磨きも決して単純な仕事ではありません。
靴下を汚さないように注意しながら手早くやっても、15分くらいかかるでしょうか。
大人の靴磨きの値段は15ペソだったようです。

ちょっと検索してみたら
東京大学 靴磨き研究会」なるものがありました
たとえば

【靴磨きの熟練度を表す数式】
d={t-20}+(μABCDEcosθ)-1/2    
A:体調(1‐10)
B:靴墨の品質(1-10)
C:意気込み(1-10)
D:布の品質(1-10)、
E:所用時間(分)
μ:靴と布の摩擦係数
θ:靴表面と手のなす角度 
 
しかし部内でこの数式にはcos派 とSin派の論争が起きています。


だそうです
うーん、体調と意気込みまで計算に入れているところはさすがですが(?)
靴と布の摩擦係数 μ は布の品質 D と靴墨の品質 B を使うならあとは靴革の品質を考慮すれば割り出せそうですし、
靴表面と手の角度ばかりでなく、かける圧力や磨くスピードも大きく影響するのではないか?
おまけに、冒頭にある t ってなんだろう?

なんてぇことは、本職の靴磨きさんたちは考えないでしょうね~。
この人たちはひたすら実践あるのみ、本物の「職人」です。

こんな風景を眺めながら過ごすゆったりとした日曜の昼下がりでした。

人様のおうちの犬でも親バカ

2006-02-03 09:08:38 | 親バカ
まずは、今お客さまがいらしています。
本日昼過ぎ、無事に到着、無事に対面を果たし、無事に観光を、
と言いたいところですが、悲しいかな、
ほんの一時間も歩くともう他に見るものがないという田舎町です。
海に浮かぶタンカーを眺めながらコーラでも飲むしかないのでした。
明日はどうしよう……。

それでも合間の時間にブログだけでもアップしよう~。
ということで、今日はよそ様のワンコを紹介します。

シティでお世話になる日本人のご夫婦は、以前にもビーグル犬を飼っておられました。
それが二年ほど前だったかなあ、老衰で死んでしまって、
私も半下宿状態でいつもお世話になっては遊んでいたワンコだったので、とても悲しかったのですが、
その後釜にやってきたこのワンコ、そっくりなんですよ~。
思わず、前のワンコの名前で呼びかけてしまうくらい。

けれどもさすがに、老衰で死ぬ高齢のワンコと、ぴっちぴちの若犬とでは
パワーが違います。
まあ、ビーグルの特性なのか、それともたまたまこの二匹が似ているだけなのか、
その性質を一言で表すと、迷いなく、
「いやしい」
ですねえ。
飼い主さんも言ってるんですから間違いありません。
老いてもなお、食べ物にはいやしかった先代ワンコに、
さらに若さというパワーを味方につけたこのワンコ……。

いやもうね、大変でした。

ものすごく頭のいい子なんですよ。
「骨は?」とか「ロープは?」とか言うと、ちゃんと探して持ってくるんです。
ちょっと訓練すれば、もう何でも持って来てくれるようになるでしょう。
しかし、吠えるのが仕事の猟犬だったせいか、うるさい。
吠える吠える吠える。
うちの子が無口なのに慣れているから、よけいかも。

何かしてほしくて、要求があって吠えているのはわかるんですが。
ある程度その欲求を満たしてやり、吠えるなと教えればいいんですよね。
私も、向こうにいるあいだは、人さまのお犬さまを遠慮なく怒鳴りつけ追い掛け回し、
吠えないように教える努力をしました。
まあ、いるあいだにちょっとはおとなしくなったかなあ。
それとも単に、私の存在に慣れて、物珍しさがなくなっただけかも。

それでも間断なく、テーブルの上のものだって飛び上がって食っちまうわ、
ちょっと目を(足を)離すとスリッパをくわえて走るわ、
ベッドの上には飛び乗るわ……。

でもね~、やっぱりかわいいんですよね~。
だって、ほら。



ほら。



これ↑、寝てるんですよ。

そして、哀愁の背中。



13階の窓から、下を通る車や人を眺めて、無聊を慰めているのです。

この子の顔を一週間眺めて、家に帰って自分のワンコを見たら、
何だか耳が小さいし目も小さいし、変な顔~、と思ってしまいました。
ま、すぐにまた見慣れましたけどね。




明日からはお客様と二泊ばかりの小旅行です。
また更新が止まりますが、あしからず~。

アステカスタジアム

2006-02-02 10:42:28 | 観光
シティではいろいろ楽しいことがありましたが、
お友達と会った話などは、写真もそうそう公開できませんし、
となると、やはりまず公表できるのはこれ!

アステカスタジアムです。
メキシコで最大、
世界ではブラジルのリオデジャネイロにあるマラカナンスタジアムに次いで二番目
(データがもしかすると古いかも?)。
収容人数は、データによってまちまちだったりしますが、
メキシコサッカー協会のサイトにある数字だと、10万4000人となってます。
でも12万とか15万という説も。

さて、私ひとりじゃとても行けなかったんじゃないかと思いますが
(チケット購入に始まり、どこからどう行くのか、どこから入って席はどこなのか……)
今回は幸運にもサッカーを通じて知り合った友人と、その彼氏とがすべて手配し案内してくれました。


トップの写真は、これは巨大なSushi Itto、じゃなくて、
アステカスタジアムのロゴなんでしょうかねえ?
どう見ても、日の丸っぽい。

そしてその前の広場には、もう、これでもか、と言わんばかりに屋台が並んでいます。
このスタジアムをホームとし、この日の試合をするチーム「アメリカ」の
ユニから旗からぬいぐるみから、ありとあらゆる商品が。
鮮やかな黄色と爽やかな青が、アメリカのチームカラーです。

よく訊かれるんですが、なんでメキシコのチームなのにアメリカ?
ってのは、私もメキシコに来る前に似たようなことで不思議に思ったんですが、
メキシコ人がアメリカと言うと、合衆国(USA)のことではなく、
アメリカ大陸、南北を指すことが多いです。
よって、このチームのロゴには南北アメリカ大陸がデザインされています。

さて、スタジアムの写真を撮って喜んでいた私に、
友人の彼氏が言いました。
「カメラ持って入れないよ」
ええ~~!?

チアパスのスタジアムでも入るときに難癖つけられたんですが、
それはあくまでも難癖。
まさか本当にダメだとは思ってませんでした。
おまけに私は替えの電池まで持っているという念の入れよう……

電池は、その彼氏がスニーカーの土踏まずに押し込んでくれて、
「歩きにくいよう~」と言いつつもまあどうにかなりそう。
でもカメラ本体は小さいとは言え、どうしよう?
幸い、最近ちょっと痩せたのでズボンの腰周りが緩い。
そこに突っ込んでみましたが、いやあ、シャツを被せても露骨にわかるよ。

パンツの中が一番確実安全、というんですが、お手洗いにでも行かないとさぁ~。
警官がいっぱい立って見てる広場の真ん中じゃちょっと……。
で、靴下に突っ込んでくるぶしの辺りに固定し、ズボンを被せてみました。
うん、これなら行けるかも。

見ていると「荷物預かります」の屋台もあるんですが。
そんなところに預けるの、不安だ……。

まあ今日の試合は、比較的おとなしい組み合わせなので、
セキュリティもそんなにピリピリしてないし、様子を見てみよう、
ということで、鉄柵で列を作るように区切った入り口へ。
チケットのバーコードを読み取る機械が作動しません!
時間はたっぷりなので焦らずに。
ようやく読み取ってもらえて中へ入ると、
セキュリティのお兄さんお姉さんたちが身体検査。
バッグの中を軽く覗き、両手を広げて全身チェック。
両足を撫で下ろされたときには、もうバレたかと思いましたね

でもどういうわけだか、はいいいですよ、と通してもらえました。
それでも、中には随所随所にセキュリティのおじさんたちが立っていて、
巨大なスタジアムの外側をぐる~~~っと歩いて、
どうにか人けのないところでカメラと電池を取り出し、バッグに収めました。

で、結局こうして持って入ったカメラも、見つかったら取り上げられるか自分が放り出されるか。
ということで、小心者の私はこっそり取り出して写真を撮る、ということもできず。
でも試合が終わると、見ればカメラを持ってる人、うわ、ここにもあそこにも。
みんな撮ってるし~。
というわけで、最後に勇気を奮ってそそくさとカメラを取り出し、
決死の覚悟で撮った写真が、これ。



もう、選手たちも帰ってしまって、誰もいませんが……。



こちらはまだ、ゴールの後ろに広げる選手たちの出入り用トンネルを片付けてます。
ゴール裏の応援団の座席には、アメリカのロゴがでっかく描かれてます。

感動したのは、ハーフタイム中の余興として、タカを飛ばしていたこと。
アメリカのマスコットはワシなんですが、あれはタカだったと思うなあ。
鷹匠がフィールド中央に立って、紐をつけたサッカーボールを振り回してそのタカを操ってました。
タカは、3万人とあとで新聞で確認したスタジアムの観客が見る中を、
悠然と輪を描いて飛び続け、徐々に下降して、ふわりとフィールドに下りたのでした。

試合はね、面白かったです。
友達の彼氏は根っからのアメリカニスタ(アメリカファン)。
私たちの周囲も、一家そろって、爺ちゃん婆ちゃんから哺乳瓶をくわえた孫までがアメリカの応援をしてます。
うーん、この年齢からアメリカニスタとして育てられたら、筋金入りだわなあ。

けれども私と友人は、どちらかと言うと相手チーム、パチューカの応援をしてました。
GKがカッコいいから!? ま、私はね(GKマニアです)。

で、あげくにアメリカ、負けちゃいました。
いやあ、さすがにホームで、あれだけの応援を受けながら勝てない、ってのはかわいそうなもんです。
ファンもけっこう厳しくて、負けこんでくると黙り込む人も多かったですが、
まじめにやれ~!とブーイングを飛ばす人もいて、決して甘やかしません。
最後の最後で同点に追いついたかと見えましたが、オフサイドを取られて無効ゴールとなりました。

チケットを取ってもらった席が、フィールドを全部見渡せるいい席だったこともあるでしょうが、
テレビと違ってどこでも見ることができるので、
見逃すシーンもある代わり、気になる選手や喧嘩の様子などをじっくり見ることができて、
やはり生観戦なりの楽しみがあります。

シティに住んでると、こんな試合が好き放題見られるなんて、いいなあ~~~
でもきっと、本当に住んでいたら、
いつでも見に行けるわい、とか思って行かなかったりするんでしょうな、無精者の私は。
たまに行ってこんな試合を見られるのは、無上の喜びですね。
いや、幸せな一日でした。

パスポートの遍歴

2006-02-01 10:21:52 | 雑談
今回のシティ行きのメインイベントはサッカー観戦、
じゃなくて。
パスポートの再発給でした。

四冊目です。
そこで、四冊並べて写真撮ってみました。
少しずつ違うので面白いです。

一番左端のが、唯一日本で取ったパスポート。
当時は「一次旅券」と「数次旅券」がありました。
一次旅券は海外へ一往復するとそれで終わりの使い捨て。
そんなもん、今時誰もほしがりませんね。
そして、数次旅券のほうは5年間有効でした。
1986年3月6日に発行。

それが失効する1991年に、ドイツのデュッセルドルフにある日本領事館で取ったのが
左から二番目のパスポートです。
この時には一次と数次というのがなくなっていて、ただの「旅券」でした。
3月まで有効なのに、デュッセルドルフまで行くのがけっこう大変だったので、
余裕を持って1月31日に行ったら、その日から有効で、
1996年1月31日に失効するということになり、
一ヶ月以上も損をした! と怒った覚えがあります。

この二冊は、ドイツの学生ビザでけっこうページが埋まってます。
そもそも24ページしかないです。

メキシコに来て一年足らずの1996年1月29日。
今度は損をしないように(?)ぎりぎりに再発給の申請をしました。
メキシコシティの日本大使館です。
このときは、5年のの他に10年のもできていると知って感動しました。
おまけにちょっと小型になって、赤も渋めです。
ページ数は48ページに増えてました。

でもこの10年パスポート、ほとんど白紙状態。
ようやく8年目だかに日本へ帰ったときのハンコがいくつかついているだけ。
メキシコのビザは特別な小冊子でくれるので、パスポートには用がないのです。
でも、ビザの申請のたびにパスポートの全ページのコピーを提出しなければならず、
見開き24ページもの白紙ページをせっせとコピーするのはバカバカしかったです。

そして今回もかなりぎりぎりの1月25日に新しいのをもらいました。
今度のは5年パスポートで、紺色です。
なぜ5年のにしたかというと、
今年の3月からIPチップ入りのパスポートが発行されることになり、
しかし私は今はそれがもらえない、5年ならチップ入りのでなくても普通に使えるが、
7年後8年後にアメリカなどに入国の際、ダメだと言われるかもしれない、
との説明を受けたからです。
ま~、5年後にもう一度来ることになってもいいかぁ~、シティに来ればいいことだしな、
というわけで5年のをお願いしました。
あの、ド目立ち赤パスポートよりいいかも。

しかし、パスポートの写真にまともなのを使ったことがありません。
最初のは、ものすごく急いで作ったので、
写真もオーバーとマフラーを取らないままの格好で写ってます。
父親が呆れてましたっけ。

二冊目のは、住んでいる町で撮ってもらった白黒写真が、
ドイツ人の友人曰く「凶悪犯罪者の指名手配写真みたいだ」。
でもお金払っちゃったし、かまうもんかい!
と持っていったら、胸まで写ってないのでダメですと言われ、
日本領事館の近くの、心得た写真屋さんで撮り直し。
これも急いでいたので、髪の毛が飛び跳ねてます。

三冊目は写真をそのまま貼るのではなく、読み込んで直接コピーするタイプのですが、
これが一番まともかなあ。
でもコピー技術がまだよくないのか、ぼんやりと幽霊のようです。

そして今回の四冊目は大使館の近くの写真屋で撮ってもらったんですが、
肩に提げていた鞄を下ろしてそのまま撮ったので、
ブラウスの襟がずれてました。

ま、いいや。

というわけで、今度は2011年1月25日までのパスポートです。
次のはIPチップ入りかぁ。
今から楽しみです……?

とりあえずただいま~

2006-02-01 07:50:31 | お知らせ
先ほど、シティから帰ってまいりました。

ダンナが昨晩、急な出張で隣町へ出かけ、入れ違いになってしまいました。
今晩は(まあさほど重要ではないですが)リベルタ杯プレイオフの試合、
明日と明後日は国内リーグ戦がダブルということで週日に試合、
そして木曜にはアメリカからの友人が遊びに来ることになっています。
週末はまた遊びに出かけるのです~
遊びに出かけても、サッカー関係の友人なので、どこかで試合を見てるんじゃないかという気もしますが(笑。

シティではNANAOさんはじめ、いろいろな人と会って楽しく過ごしてきました。
その辺りの写真もまたぼちぼちと紹介していきたいと思ってます。
特にNANAOさん、ひとまずここでお礼を申し上げておきます~
とっても楽しかったです! ありがとうございました!


今日は家の片付けとか犬猫のメンタルケア(?)とかサッカー観戦(???)とかでバタバタするかも。
またあとで、時間を見つけて写真の整理ができたら、記事をアップするかも、ということで~。