メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

メキシコ湾の真珠……?

2006-12-31 12:12:39 | 風景
日本はいよいよ大晦日ですね。
こちらはまだ30日ですが。
毎年この時期になると、時差をしみじみと感じてしまいます。
明日はもっと感じることでしょう(笑。

関係ないけど、またあったかくなってきました。
長袖シャツに長ズボン、靴下を履いて
扇風機もつけずにいたら、何だか汗をかくんです。
変だなと思って、お天気サイトでカルメンの気温を見たら、
30度でした。
道理で……。



そのカルメンですが、今年設立150周年だとかで、
例の防波堤にも記念碑(?)ができました。



なんか、別に模型ヨット(?)を設置しなくても、と思うんですが。
まあそれはいいとして、カルメン市は
「メキシコ湾の真珠」自称しております。
う~~ん……。

まあメキシコ湾を真珠貝の口を開いたものと見立てれば、
島のある位置は真珠がある辺り……になる、かな?

この模型ヨットにも堂々と書いちゃってますね、
Perla del Golfo

まあそうなんです、真珠のような町なんです。
てことにしておいてください。



せっかくなので、真珠のような町の風景をもう少し。



夕暮れのペリカン。



ペリカンとタンカーのツーショット。

明日の夕陽がメキシコで沈むころには、
日本では初日の出ですね。

今年は本当にいろんな方との出会いがあり、
ブログから思いがけない世界が広がりました。
見に来てくださる皆さま、どうもありがとうございます。
どうか、来年も引き続きよろしくお願いします

シュプヒルの塔に登った!

2006-12-29 09:08:50 | 遺跡
12月21日と22日は、シマちゃんと一緒に
カンペチェ州遺跡巡り~してきました。

21日はバラムクーとチカナーとシュプヒル。
22日はベカンとカラクムル。

どこも一応前に行ったことあったけど、そのころはまだブログもはじめてなくて、
おまけにお天気がいまいちだったりして、写真も少ない。
今回はお天気女シマちゃんが一緒だったので、
ほとんど晴天に恵まれて、いい写真が撮れました~。

で、順不同で紹介していきます。
今日は、シュプヒル Xpujil前にもお見せしましたが、
今回は到着したのが午後4時半ごろでしたっけ。

ちょうど西日を背負って、神々しく光っておりました。



で、前回の記事を読み返すと、私、
「両脇の塔は登ることを前提に作られてはいない感じ」とか書いてますが……。

冒険心旺盛なシマちゃんが塔をぐるっと回ってて、
「亀さ~~ん、ここ登れます!」と叫ぶ。
おいおいおい、ホントかよ~!

私も、(嫌がる)ダンナにワンコを預けて行ってみました。



 ↑ この塔の横っ腹に……



 ↑ こんな入り口、というか、トンネルが。

うーん、横向きにならないと通れないかも……。
てか、よく見つけたな~、こんなちっこい入り口。

それでもシマちゃんが登っていったので、
よ~し、私も! と行ってみました。
こんな ↓



階段なんですけどね。
とにかくコウモリの糞の匂いがするような気がする岩壁に
取りすがるようにして登っていくと、
ぽっかりと塔の中腹へ出ます。

う~~わ~~。



他の二本の塔が、目の前。
き~もちいい~~~!

しかし、下を見れば足元は



こんなん……。
ひえ~~(汗。
私、高所恐怖症ではないですが、
足腰にとみに自信がなくなってきてる今日この頃、
落っこったらど~しよ~?という恐怖が割と切実に感じられます。

しかしさすがシマちゃんは若いッ!



見よ、この余裕の笑顔!
……て、ほとんど見えませんか、スミマセン。
まあ一応人様の顔写真ですから。

しばし景色を堪能してから、
また岩壁に取りすがって下りました。



今日はいっぱい遊んでもらってご機嫌なワンコが、
おかえり~~
と満面の笑顔でした。

サンタさん惨殺事件!?

2006-12-28 10:56:18 | 催し物
もうクリスマスも終わってしまうので、
急いで残ってるクリスマスネタを……。

こないだこちらでお見せした
ヤシの木にハンモックのサンタさん、
前回は車が駐車しててうまい角度から撮れなかったんですが、
こないだ行ったらちょうどいい感じ♪



相変わらずのんびり~~。

なんですが、実はこの、最近増えてる気がする
空気で膨らませるタイプの飾りって、
昼間は……



こうなんですよね。
どうやって空気を入れるのか、簡単な方法があるんでしょうけど、
それにしても毎日二回、膨らませたりしぼませたり、
ご苦労さまなことです。

てかね、これ、死体が転がっているようにも見えませんか?
木の上のサンタさんなんかも、ほら。



セミの抜け殻状態。



それと、これもこないだお見せした、
未完成クリスマスツリーですが(画像直リン)。

「完成形の写真はそのうちに」なんて書いてたんですが、
先日、三日ほど出かけて帰ってきた晩、
何だか危なっかしいなあ~、と思いました。

夜になると、ランプがいっぱい点灯し、
あまつさえツリー全体がくるくると回ってたんです。
無駄だなあ、だって、どっちから見ても同じなのに、
回る意味がないよ、などと冷たく見ておったんですが……。

危ないと思った翌日の昼、
ほら~、やっぱり!



これは、実は二回目に通りがかったときです。
すでに人が来て、作業中。

修理してるのかと思ったら、昨日はもう取り外されちゃってました。
クリスマスの飾りは1月末くらいまで放置がほとんどなんですが、
こう早々に外されちゃうのもちょっと寂しいかもねえ。

なんて思ってたら、つい今、犬の散歩に出かけたところ、
あら~、ちゃんと復活してる!!
やるときはやるんだねえ、メキシコ人、こういうところだけは!

しかし夜、走る車の中から撮った写真なので、
ひどい手ぶれになってました。



ので、小さ目の写真で。
なんか……てっぺんが欠けている気もしますが、
気にしない、気にしない

PS. 昨日のイグアナクイズに解答を付け加えておきました。

ウスマシンタ河 と オレンジイグアナ

2006-12-27 07:50:31 | 動物
さて、またもmumuちゃんとこの話です。

エミリアーノ・サパタには、チアパス州とグアテマラの国境から流れてくる
ウスマシンタ Usumacinta というでっかい河があります。



前にもお見せしたヤシチラン遺跡なんかはこの河の上流にあるわけです。



グーグルマップからパクってきた地図ですが。
グレイの線がグアテマラとの国境で、
その一部の焦げた髪の毛みたいに縮れたところ、
これがウスマシンタ河です。

ちなみに、ウスマシンタとは「聖なる大きな猿」という意味だとか。
(mumuちゃん旦那さま情報)

グアテマラとの国境を形成しつつ北西に向かって流れ、
エミリアーノ・サパタの横を通り、
私の住むカルメンより西側でメキシコ湾へと流れこんでます。

さて、なんか妙に不正確なんですが、この地図をごらんください。



メキシコ湾に面した小さな湾の北側にある島、そこに私の住むカルメン、
黄色く CD. DEL CARMEN と書いたところがあります。
mumuちゃんが住んでるのは、そのほぼ真南、約100km、
赤い道路がT字型になったところにある、Emiliano Zapata です。

はい、直線距離ではたったの100kmなのに、
このふたつの町のあいだには、道がありません。

て言うかね、カルメンの南側には何にもないです、見事に。

よって、私たちが出会うには、西回りに Villahermosa 経由でぐる~~っと回るか、
東回りにぐる~~~っと回るか、しかないわけです。
ちょっとね、彦星と乙姫の気分ですわね。
【後日追記:「乙姫は竜宮城、彦星のお相手は織姫」でした……うひひ。
 謹んで訂正いたします】

黄色い道があるじゃないか、と言われるかもしれませんが、
これは村から村へと伝う、悪路。
こっちのほうが絶対時間がかかります。

ちなみに、この地図のどこが不正確かと申しますと、
エミリアーノ・サパタがチアパス州になってますが、残念、
タバスコ州ですから!!



そして今回、初めてサパタまでmumuちゃんを訪ねていったらば、
なんと、お知り合いのボートを借りてウスマシンタ河上りさせてもらいました!

それで気がついたんですけど、モーターボートがあれば、
サパタからウスマシンタ河を下り、
細い水路やラグーナを通って、カルメンまで来ることができるんですよねえ。
今度はその方法で行ってみようかしらん???

ま、それはともかくとして。
このボート周遊が、と~っても楽しかった!
何回かに分けてお見せしますが、
今日はやっぱりこれですよ、これ。



最初に見たときは、キノコでも生えてるのかと思いました。
二匹目で、ようやくイグアナだぁ~!と気付いた。

うわ~、見て見て、あれ!
と日本語でmumuちゃんシマちゃんに叫んだら、
ボート操縦のお兄さんも敏感に気を利かせて、近付いてくれました。

えええ~、なんでオレンジ色なの?
「オレンジ食べてるからじゃない?」とシマちゃん。
最初のは確かに、オレンジの木に寝てました(笑。

しかし、私たちがイグアナに感激すると見て取ったボートのお兄さん、
イグアナがいるたびに止まってくれます。

でも、このイグアナ、ほとんどどの木にも一匹ずついるんですけど、
って勢いでいるんですよ。

 

ここらの人は、このオレンジイグアナを Garrobo と呼ぶらしいです。
ネットで調べたら、ブラックイグアナとか出てきて、
よくわからん……。

しかし何と言っても目立つので、オレンジのばっかり見つかるんですが、
グレイのやグリーンのはいないのかな?
と訊ねてみたら、やっぱりいると言う。
目立たないだけで、探せばちゃんといました。



ほら、いっぱいいるでしょ?
て、実は、するすると逃げられて、思ったほど写りませんでしたが、
さてクイズ。
この写真には何匹のイグアナが写ってるでしょう?

答はこちら

でもマジで、オレンジ色のイグアナを見たのは初めてで、
いやもう感激しました。

チレのもうひとつの使い方

2006-12-26 06:53:16 | チレとその料理
本日25日、町は死んだように静かでした。
それもそのはず、昨晩は12時になるより前からバンバンと、
花火や爆竹が賑やかに鳴り渡り、
あちこちで遅くまでパーティが催されていた様子。

さすがに今日は、スーパーやお店も開いているところのほうが少ないです。



さて、23日はタバスコ州の隅っこ(?)に住む
mumuちゃんを訪ねて、一日お世話になって遊んできたんですが、
そのmumuちゃん宅で、こんなものを見ました。
許可を得て公表します。



とってもメヒコなクリスマスツリー!
赤い乾燥チレが飾りになってます。

しかもこのチレ、「チレ・デ・アルボル」(ツリーのチレ)っていうんですよね。
ああ~~、だからか!!!
と納得してしまいそうになりましたが、
たぶん違います

しかし、なかなかステキなアイディアだと思いませんか~?

おまけに、玄関のドアにも。



こちらは松ボックリもついてますが、
同じくチレつきクリスマスツリー。

でも、mumuちゃん曰く、
「なんかこっちは、ツリーって言うより松飾りみたいになっちゃって……」

うーん、言われてみれば確かに。
こんなところで思わぬ日本人精神が発揮されてしまうものなのか……。

いやいや、それだって全然かまわないじゃないですか。
クリスマス兼お正月で、ずっと飾っておけるし。

それに、これならガラス玉の飾りと違って、
猫にやられる心配もなさそうです。
来年は真似してツリーを飾ってみようかな、と思った亀でした。

サンタさん一家

2006-12-25 12:32:48 | 催し物
皆さま、クリスマスをいかがお過ごしでしょうか。
私は20日から23日まで、友人と遊び回ってまいりました。
本日24日は頭痛がするほど寝倒して、寝クリスマス。
まああとは静かに映画鑑賞でもしつつ、今晩明日を過ごす予定です。

で、遊んできた中でご紹介したいものがいっぱいあるんですが、
まずはクリスマスネタを消化しておかないと時期外れになりますので、
今日は再びカルメンのクリスマス模様です。





屋外ポサーダです。
ポサーダ posada は、クリスマス前のパーティのことで、
まあ会社でも社員とその家族を招んで催したりするんですが、
学校のポサーダ(またはプレポサーダ)だと、
こんなふうに子供たちによるお芝居やダンスなどするみたいです。

この写真は、シマちゃんとカルメンを徘徊していて見かけた光景。



で、毎年派手になる気がする公園の飾り付けを、
これまたシマちゃんと冷やかしながら回ってたんですが、

 

こんな代物がところ狭しと並ぶ公園に、
キンキラキンの小屋がありまして、
さて何だろうと思いつつ(内心は、ナシミエント、キリスト生誕の置物だろうと思ってた)
ぐるっと回って中を覗いたら……こんなんでした。



サンタさんご一家、勢ぞろい。
しかも、子供にまで、ひげ
半分のけぞる私たちを尻目に、メキシコ人のお姉さんたちが、
平然とこのサンタさん一家をバックに記念写真を撮っておりました。

しかし……どー見てもこの子供は不気味だと思うぞ?



それでは、皆さま、どうかよいクリスマスをお過ごしください。

ふたりで見た夕焼け

2006-12-21 11:43:47 | 風景
今日はお客さまがいらしてます。
アカコヤグアのシマちゃんです。
むふふふ。
気持ち悪いですか、すみません。

で、何もない町カルメンを案内して回り、
せっかくだから夕焼けとタンカーを見ましょう、ということで、
シマちゃんとふたりで見てきました~。



昨日までお天気悪かったんですが、
今日はシマちゃんウェルカムで、いいお天気でした~。
いやあ、夕焼けも一段と綺麗です。

他にもまたネタになる写真が撮れましたが、
またいずれ~。

明日から三日ほどは出かけたりで忙しいので、
更新お休みします。
シマちゃんとまた楽しいネタ探しです。
次をお楽しみに~。

「働く手」の遺跡・カバー

2006-12-20 06:58:17 | 遺跡
目次を作る端から項目が増えたりするわけですが(笑。

こないだメリダへ行ったとき、ツアーでウシュマルへ行きました。
その途中に立ち寄った小さな遺跡、カバー Kabah です。

道路に二分されちゃっているんですが、その片方だけを見ました。
なんでも昔は、カバーからウシュマルまでまっすぐの
広い広い道があったんだとか。
今ではジャングルに埋もれてしまって、道などありませんが。

敷地は広くはないですが、綺麗に整備されてます。



ガイドのおじさん、メキシコ人ですが、ブロークンな英語で案内してくれます。
が、カバーという名前は「ウォーキング・ハンズ」という意味だと。
同行者はアメリカ在住の友人ですが、
「ハンズって何だろう?」と首を傾げます。
やっぱ、手じゃないの、「歩く手」
シュールな映像が頭に浮かんだりして。

説明が一段落ついたところで、スペイン語で訊ねてみました。
mano trabajando」だとのこと。
あ~~、ウォーキングじゃなくて「ワーキング」ですか!

などと遺跡そのものより謎なガイドさんに連れられて、
まずは右手奥のとっても印象的な神殿へ。



一面、雨の神さまチャックの顔顔顔顔顔……。
ここらは雨季と乾季がはっきりしていて、
雨以外の淡水がない地域なので、
雨の神さまはとても大切だったそうで。

その手前には、象形文字を刻んだ石がごろごろごろごろ、
いや、割と整然と並んでます。



なぜか、

 菊のご紋が。

チャックの神殿に上がっていって、一面の顔と対面。



ギョロ目にゾウのような鼻。
目の上下にはちゃんと睫毛まであります。
両側の四角いのが耳らしいです。

しかしさ、



「この穴は何だろう?」
鼻の穴、じゃないのかねえ?
「上向きに?」
……神さまだから。

などとおバカな会話を交わしつつ、
その裏手の建物へ。

途中、まだ修復中のところがあり、
いつから修復し続けてるって言ったっけな、
100年くらい前からだっけ?
なんか、気が遠くなるような作業だということはよくわかりました。



裏手の建物は、こんな人物像がふたり、男女。
王とその妃って言ってたかな。
女性のほうは頭が落ちてしまって、ありませんが。
下手の入り口のサイドにレリーフがあり、
戦争前と戦争後を表しているなどとガイドさん。
戦争後では捕虜の様子など見て取れました。
ウシュマルを始めとして、このあたり、かなり軍事的都市だったとか。

そして最後にメインの神殿。



ところどころに立っている円柱は、日時計だそうです。

水に関して、このあたりのマヤ族はかなり特殊な考えを持っていたらしく、
ウシュマルでもありましたが、
地下用水湖を作ったりして水を蓄え、
またその水が天に戻って雨雲となって循環し、地上に戻ってくるなど、
けっこう鋭い洞察もしていたみたいです。

道を隔てた向こう側も見学できるようでしたが、
この日はウシュマルメインのツアーで、
他にも予定があったので、これで終わり。
メイン神殿から反対側を見ると、
こんもりとピラミッドらしき山が見えていました。
またチャンスがあったら、ゆっくり見て回りたいものです。

ウシュマルも近いうちに改めて紹介します。

昨夜の訪問客

2006-12-19 10:12:50 | 動物
昨日ちょっと長い記事を書いちゃったので、
今日は短めで。

昨日の晩、ワンコの散歩から帰ってきたら、
玄関先の壁に変なものが。

なんだ?
と思ってよく見たら、こんなんでした。



まあ何の変哲もないカエルなんだけど、
なんか、ポーズがかわゆい。
「ん?」とこっち窺ってます。

お腹がうっすら黄色いですね。
耳は赤いし。
なんていう種類なんでしょうか。
単なるアマガエル?



ちょっと検索していたら、こんなメキシコのアマガエルが。

メキシコフトアマガエル

うーん、メキシコはアマガエルまで太ってんのんかい!
でも昨日のは、やせてましたから、違う種類でしょうね。
メキシコヤセアマガエル、なんちゃって

羽の生えた蛇の遺跡・ショチカルコ

2006-12-18 10:37:34 | 遺跡
おおっ、まだ(?)遺跡に興味を持って来てくださるかたもおられる!
ということで、9月に行ったのにまだ紹介してなかった
ややマイナー遺跡、ショチカルコ Xochicalco を。

この遺跡はメキシコシティの南、クエルナバカからわずかなところにあり、
シティから日帰りできます。

この遺跡が栄えたのは西暦700年から900年ごろ、
テオティワカンが滅びたあと、モレーロス峡谷一帯を軍事的に仕切った
要塞都市だったそうです。

山道をくねくねと登っていくと、
途中に受付と博物館があって、そこでまずチケットを買います。
博物館内もいずれ紹介しますが、今日はパスして。

その博物館からも、山のてっぺんの遺跡が見えています。



切符を買ってさらに山道を登っていくと遺跡への入り口。
中はまあ、相変わらずこんな感じで、



崩れたピラミッドや住居跡に、草ぼうぼう。

ですが、見晴らしがよく、さすが要塞として立地条件がよかったんだな、
とよくわかります。



あら、これより見晴らしよく、大きな湖が見えてた写真もあったのに……。
でもここが周囲より高いことはわかっていただけるかと。

見るものはいろいろあるんですが、ここのメインはこれ。



「羽の生えた蛇の神殿」です。
1909年に修復され、かなり綺麗にレリーフが四方ぐるっと見られます。

その一面を連続写真で。



写真合成ソフトで一枚にしようとしたんですが、
もこもこしちゃって、うまく行かないので
このままで脳内合成してください。

左右に大きな蛇が二匹。
そのくねくねのあいだに、当時の偉い王や神官の姿があり、

そして説明板にあった単語が、当時もその後もよくわからなくて
頭をひねってたんですが、
さっきこの記事を書こうとして丹念に読み、
あちこちに何度も出てくるのをつき合わせて推理(?)したら
わかりました!

glifo って単語で、
最初はそれ、グリフォンだろ? と思ったんですが、
それは grifo です。
同じ説明の英語版では、glyph って単語になってて、
それも英和辞典で調べたけど載ってないし……。
「九つの目」がどうこうって書いてあるんですが、
それもよくわからん。

と首を3回転くらいひねって、ようやく思い当たりました。
ヒエログリフの glifo か!!!
象形文字のことらしいです。

で、この蛇のくねくねのあいだにある象形文字がどれも同一で、
「爬虫類の九つの目」という意味の文字なんだとか。

しかしまあ、それよりも私が感動したのは、これです。



座る王様の、手首に花の腕輪。
これ、自然に生えたもんですよ?
でもまるであつらえたよう。
灰色の石に、ステキなアクセントでした。

さて、ここはけっこう広い遺跡で、
人々の住居跡や、更なる神殿、ピラミッドなどなどあるんですが、
お天気もいまいち、友人の具合が良くなかったこともあり、
ぐるっと簡単に一周して帰りました。

が、人はほとんどいないし、
のんびりピクニック気分で訪れるにはいいところです。

今回は石の写真ばっかりになったので、
最後にもう少し柔らかい写真を。

 崖に一面のヒナギク。

 真っ赤な葉脈がかわいい葉っぱ。

いや、お粗末でした。

これ、何だと思いますか~?

2006-12-17 13:07:10 | 動物
まだ旅行ネタもいろいろ残ってるんですけど……。
どうもオーソドックスな観光ネタばかりでは
飽きてきたらしいです、私……。

まあ残ってるのもまたネタ切れになりそうなときに
どんどん出していきますけど、
今日はまたちょっと別ネタ。

私の机の横に、ゴロンと転がってるオブジェが三つあります。
これ。
なんかかわいくないですか?

 えへへ……

 わーいッ!

オブジェって言ってもこれ、自然物です。
以前お見せした北のほうのサボテン砂漠に行ったとき、
見つけて拾って、
当時ドイツまで持ち帰りました。
それからまたメキシコまで持ってきたという……。

もう一個は、ちょっと怒った顔してます。

 ムッ……。

もう一個は……うーん、形容しがたい顔だ。



というふうに、顔に見立てて喜んでるんですけどね。

これ、何だかわかるでしょうか。
たぶんですが、
牛の背骨じゃないかな。



これならわかる?

かなりでかいです。
もしかしたらマンモスの背骨かも……(ありえん)。

なんかあまりに綺麗に白骨になってたもんだから、
感動して拾っちゃったんですね。
なんて言ってもでかいし。

この三つ、たぶんこういうふうに組み合わさって

 骨・三兄弟

牛の体の一部を構成してたんでしょうね~。
ちょうどこのころ、ドイツで脊椎動物比較形態学の講義とか取ってたので、
まあボロボロとあちこち欠けているとはいえ、
これも勉学のサンプルとして活用しました。

でも、十年以上見ても見飽きない、
なかなかお気に入りのオブジェです。

大砲もクリスマスの飾りつけ

2006-12-16 12:00:15 | 催し物
いやあ、12月ですね!
……遅い?

先週末から街中もどんどん飾りつけをし始めてます。



時計塔に巨大ろうそくとか……。

ってこれ、実は



大砲モニュメントでもあるんですが。
カリブ海の海賊をやっつけた大砲の、なれの果て。
それもクリスマスになれば、平和な飾りで
けっこうなことで。





リュウゼツランと椰子の木とクリスマスツリー。
考えてみたらちょっと珍妙な組み合わせ?

実はこれ、まだ完成してません。
左に置いてあるてっぺんを載っけて、
後ろに見えてるへんちくりんな建造物の真ん中に
高く掲げられました。
完成形の写真は、またそのうちに(おいおい)。



そして、道端に並ぶお店。



ポインセチアはこの時期、
ずらっと並んで真っ赤な海に、そして薄黄色いのもありますよね。
モミの木もこんなふうに道端で売ってるんですが、
一本150ペソ(約1500円)。
高いんだか安いんだか……。
シティなんかだったらもっと安いの売ってるんでしょうか。
うちは買ったことないですけど。



夜は(去年も似たような写真をお見せした気がしますが……申し訳ない)
さらに賑やか。

 ヤシの木も満艦飾~。

 でっかいツリー。

 公園に並ぶ雪ダルマ。

 トナカイもいます。

しかし今回の大受けはコレ!
なかなかメヒコらしくてオリジナルじゃございませんか?



ヤシの木のハンモックで昼寝するサンタさん。



これらは町が公費でする飾りつけなんですが、
個人の邸宅掘っ立て小屋にも
住む人の好みでけっこうド派手な飾りをするところもあります。



こんなんとか。
いやはや、すごい。

うちですか?
一応物置のどこかに、数年前に買ったプラスチックの
クリスマスツリーがあるはずなんですけど。
どうしようかねえ、今年は飾ろうかねえ?
と言ってるうちにクリスマスが迫り、
今から飾ってもすぐに片付けなきゃならないね、面倒だね
ということになるのがオチなんです。
無精ですいません。

食われるサボテン

2006-12-15 07:24:22 | 植物
またまたメキシコ移民さん改めカイマンさん(お! 爬虫類仲間ですね)の
こちらの記事から思い出した写真を。
以前にも紹介したトゥーラで見かけたサボテンです。



あまりに似た写真なので笑ってしまいましたが、
私はこれをキツネみたいと思う感性を持ち合わせてませんでした。
脱帽!

もっとも私のキツネサボテンには、顔に穴があいてます。
これ、まあ何かに食べられたんだろうとは思うんですが、
こんなトゲトゲのものを、
しかも真ん中から食べるって、誰なんでしょう。
鳥がつついて食べるんでしょうかね?



こちらも食われちゃってますが、
たくましく新芽(?)を出してます。
瑞々しく鮮やかな緑色がとっても印象的でした。

そしてこちらも……



食われたのか?
それとも、誰かのおうちですか?
ネズミか小鳥か……。
ちょっと住んでみたい気がするんですけど。



ついでに、同じトゥーラで見た、サボテンの花を。



何メートルもの高さになるサボテンもあれば、
こんなふうに、気をつけないと踏んづけてしまいそうなのも。
そして、草花に混じって花を咲かせてました。



こちらはやや高いところにひっそりと咲いていた花。
トゥーラに行った日は一日曇り空で、
光の具合が冴えない写真が多かったんですが、
これは苦労した末に会心の一作です(笑。

世界一辛いチレ

2006-12-14 08:17:54 | チレとその料理
今日は手っ取り早く食べ物ネタで。

モンテレイのお義母さんの家にて。



うわああああっ、これは、あの、
一粒でゾウもぶっ倒れると言う(言わない言わない)
辛さナンバーワンのチレ、ピキン pikin(後ろの i にアクセント)ですか!?

このチレ、こっちのほうでも一応売ってはいるんですが、
とても少量、しかも高い、新鮮じゃない、
おまけに、シティ出身の知り合いに言わせると、ちょっと違う、とのこと。

それで今まで紹介するのをためらってたんですが、
こんだけあれば間違いなし(?)。
お義母さんも、ピキンだと申しておりました。

シティの人が言うには、ピキンはもうちょっと
先がとんがっているとのこと、
そう言われれば確かにそんなのを見たこともあり、
これはカルメンにあるのと同じですが、
割とコロンと楕円形です。

さて、この大量の殺人的チレ
何でも、近所のランチョからもらってきたとのこと。
なんで広げているのかというと、
日持ちさせるために乾燥させるんだそうです。

にしても、この量は……(汗。

これだけじゃなかったです、
キッチンの隅にはさらに、タッパーにどっさりと。

私が感動してあんまりしげしげと眺めてるものだから、
ダンナが嫌がらせでお母さんに、
「亀(仮称)が食べてみたいって言ってるよ」

いいえ、けっこうでございます!

私には、チレ・アルボルでも充分な辛さ、
ピキンなんて、一粒でも目が潰れるに決まってます!

しかしまあ見事な風景ではありました。

グアダルーペの祝日

2006-12-13 06:41:46 | 催し物
今日(メキシコ時間)12月12日は、メキシコで大事な祝日です。
仕事は休みになりませんけど。

去年も書いたっけ? と思ったんですが、
書いてませんね。
一年も経つと記憶って薄れるもんです。
……歳のせいだろ、って?
それ、おいしいですか?





メキシコの母、メキシコの守護神、
グアダルーペの聖母を祀るバシリカ寺院です。

今日は、そのグアダルーペの祝日。
お誕生日です。

ヨーロッパもそうですけど、
一年365日、ほとんどすべての日に聖人の名前がついてます。
それぞれの誕生日らしいです。
そして自分の洗礼名をもらった聖人の日ってのは
本当の誕生日と同じか、もっと盛大にお祝いする日。

なので、今日は全国のグアダルーペ(男性女性ともに使う)さんが
お祝いしてるんでしょうけど、
グアダルーペの聖母はメキシコ人すべての母ですから、
これは国を挙げてのお祝いです。

バシリカでは一日中、何万という人が集まって、
朝から晩までミサとイベント。

 

聖職者ももちろんですが、



有名な歌手やマリアッチが入れ替わり立ち代わり、
母を称える歌を捧げてます。
写真は歌手のルセロ。
ちょうど画面が切り替わるところを撮ってしまったので、
二重になってますが。

この人、10年前にテレノベラに出てるのを見ましたけど
(学校の宿題で)
なんか……顔変わってないなあ~。
未だに二十歳みたいな顔してますね。

そして熱狂的に歌い祈る人々。



テレビでは、ローマその他、外地にいるメキシコ人も
グアダルーペの肖像画を掲げて町を練り歩き、
お祝いしている様子を映してました。

聖母のお誕生日ですから、
マニャニータスは外せません。
音痴な人も、そうでない歌手たちも、少年合唱団も聖職者も、
いやはや聖俗入り乱れて、
母なる聖母へお祝いを歌っておりました。

そう言えば、うちの近所でもここ数日、
午後になるとおばさんたちのとてつもなく音程の外れた
アヴェ・マリアが聞こえてきてました。
そのおうちでは、玄関の外に祭壇を組んで、
グアダルーペの聖母の肖像を飾り、
毎年きちんとお祝いしてます。



そして、12月に入るとあちこちで目につく光景。



自転車に乗った少年たちが、
グアダルーペを背中にしょって、
町から町へと巡礼の旅です。

ちょっと拡大。



おそろいのシャツにおそろいの鉢巻。
たいまつも自転車の荷台についてますが、
このときのは消えてました。
聖火リレーみたいなもんかと思うんですけど、
消えててもいいみたいです。

これ、いろんな集団が、あっち向きにこっち向きに、
走ってるんですけど、
どういう仕組みになっているのか、
ダンナに訊いても知りませんでした。

かなり遠くの町から来ているらしいのもいて、
何日もかけて走るんだろうなと思いますが。



メキシコ人のマザコンは有名ですけど、
これ、窮極のマザコンだよなあ、
これが根源なのか、マザコンだからここまでグアダルーペが大切にされるのか、
どっちなんだろう、
と今日のバシリカでのイベントを見ながら思ったことでありました。