メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

まだまだ続くエル・セリート散歩

2010-04-30 10:00:00 | 植物
まだまだ続く、と言っても今日でおしまいにします。
旅行に出る前に、gooさんのサービスで大量写真アップ機能がお試し期間で使えたんで、
ケレタロの写真、とにかく使う予定のをアップしておけ~!
とアップしておいたら、そのときは一応、これとあれはこういう記事にして、とか
ある程度の構想を頭にアップしたはず……だったんですけどねえ?
旅行から帰ってきたら、頭、すっからかんになってました。

まあいいや(お得意の台詞)で、適当にちりばめてたら、
変な組み合わせの写真が残ってしまいましたよ。

というわけで、

 サボテンの上にできた鳥の巣

どんな鳥が住んでるんだ?と覗いてみましたが、
このときはお留守のようでした。
そう言えばこのピラミッドの敷地内には
センソントレ(物まね鳥)がたくさんいましたが、
この地域のはうち(南部)にいるのとちょっと種類が違うはずなんですよね。
図鑑によると、こちら(メキシコ中部)にいる種類のほうが鳴き声が豊富なんだとか。
でもピラミッドで鳴いているのを聞く限りでは、そんなに違いはなかったような?
センソントレがどんな巣を作るのか、図鑑には書いてませんでした、残念。



こちらはにょっきりハシラサボテン。
これぞメキシコ、ってなやつでしょうか。
こちらも新芽がぽちぽちと出ていて、かわいかったです。



だんだん怪しくなってきた空模様を見ながら、ピラミッドをあとにします。

入り口に戻ると、やっぱりリュウゼツランがすばらしい。



この葉っぱの裏の模様がね……



前にも、似たような写真を載せた気もしますが、気にしない。
レース編みのようなこの模様、単に葉っぱがまだ若くて
ぎゅっと重なっていたときについたものだと思うんですが、
でもやっぱり、芸術だよなあ、と見ほれてしまうのでした。

ピラミッドの敷地の隅っこに、



こんな石碑がひっそりと立ってました。
この村、エル・プエブリートの紋章のようです。
Azulさんによると、この下に彫られている幼子を抱いた聖母は
この村の教会にあるシンボルなんだとか。
そこまで見に行く時間はなくて残念でしたが。
小さな村ほど、昔ながらの伝統やシンボルが残っていて、興味深いです。

ピラミッドを覆う健康食品

2010-04-29 10:00:00 | 植物
なんだかブログの仕様が変更になって、
記事の投稿時刻が日本時間じゃなくて現地時間?になるように。
ああ、それって便利なんだけど、だけど、だけど、えーと、どうすればいいのだ?
もう長年、脳内換算で日本時刻を割り出して投稿するのに慣れているので、
いきなりメキシコ時間になっても戸惑いますって。

この記事をこのまま投稿したら、昨日の時刻に、いや、日本ではどうなるんだろうか???
なんだかよくわかりませんが、予約投稿もこっちの時間に合わせて出るんかしらん~?
一日一記事を守りたいんですけどね、一応。

まあそんなことはどうでもいいか。
エル・セリートのピラミッドの周りには、ハシラサボテンばかりでなく
ウチワサボテンだってたっぷり生えてます。



青空に映える、ウチワサボテンの新芽。



わさわさと青空に伸びるウチワサボテン。
ああ、おいしそう~~~。
なんて思うのはすでにメキシコ人化してますか?
この上のほうのウチワをちょんちょんと切り取って、
ふちをぐるっと包丁で切り、表面の棘をさっさっとなで斬りにして落とし、
適当にざっくざっくと切ってじっくり茹でて、
あとは自由自在、対コレステロール、対高血圧、対糖尿病の健康食品です。

あれ?
この記事、カテゴリは「植物」でしたよねえ?
まあいいか。

空に向かってすっきり伸びるサボテンもいいですが、
こんなふうにちんまりうずくまってるのもかわいいです。



しかしアレですね、ここのウチワサボテンは
そこらで売ってるのより、棘がすごいですね。
もしかしてこれは食用じゃない種類?
まあ、うっかりその辺のものを食べないほうが安全かもしれません……。

やっとピラミッド

2010-04-28 10:00:00 | 遺跡
また空いてしまいました、すみません。

しかもエル・セリートのピラミッドと言って、ぜんぜんピラミッド出てこないし。
まあAzulさんのところでピラミッドの写真は出てるしなあ、
て、そういう問題じゃないですか。
ピラミッドにたどり着くまではまだまだいろんなサボテンやリュウゼツランが
行く手に現れるんですけど……。

 リュウゼツラン

 名前のわからない花

しかしとにかくピラミッドです。

 正面から

 ちょっとサイドから

ガイドさんの話によると……すいません、細かいところは忘れてしまいました。
が、トゥーラと似たようなサボテンに囲まれているなあと思っていたら、
トゥーラと同じ、トルテカ族が作ったピラミッドらしいです。
トルテカ族が滅びたあと、今もケレタロにいるオトミ族が増設したとかで、
元の姿がどんなだったかは、再現するのが難しいようです。
オトミ族が使ったあとは、スペイン軍が破壊しちゃってるでしょうしね。

そして、てっぺんにあるのは、このピラミッドを買い取ったお金持ちの邸宅。
詳しくはAzulさんのブログ記事でどうぞ。


サボテンって本当に、木なんです

2010-04-25 08:00:00 | 植物
またまたサボテンですみません。

ケレタロ郊外のピラミッド、エル・セリートにはこのタイプのサボテンがたくさんありました。



これもハシラサボテンの一種なんでしょうか。
種類については、手に負えないほど豊富らしいので、
最初から努力放棄してます、すいません。

見事な枝の広げっぷり。



そして、ちょうど花の季節だったらしく、こんな可憐な花が。



大きさがわかりにくいかもしれませんが、
1cmにも満たないくらいの小さな花です。

ところが、ピラミッドへの小道を歩いていると……



前の晩にでも風で倒れたらしい、巨大サボテン。
まあ道を外れて歩いていけばいいだけで問題はないのですが、
スナフキンのガイドさんは携帯でどこかに連絡を取って、
このサボテンのことを報告してました。

歩きながらAzulさんと、すごいねえ、と覗き込んだら、
その折れた部分が、まるっきり普通の木と同じなんですよ~。
なぜその写真を撮らなかったのか、自分でもよくわからないんですが、
写真なくてすみません(今日はこればっかりですみません)。

でも、どこからどう見ても、杉や樫と同じように、木。
これ、他のサボテンと同じやつだよねえ?
としっかり立っているのに近付いて見比べたら、
上のほうの緑の部分は普通のサボテンなんですが、
一番下の幹の部分は、がっちりと木化してるんですよねえ。

ああ、サボテンって木本だったのね、と納得した次第でした。

ハシラサボテンのつぼみ

2010-04-24 08:00:00 | 植物
ケレタロのピラミッド、エル・セリートで出会ったサボテン、
ピラミッドの写真をお見せするより前にすみませんが、こちら優先です。

ハシラサボテン(というのは便宜上の総称のようで、種名ではないです)が生えてたんですが。



サボテンって本当にいろいろあって、見ていて飽きません。
ここのハシラサボテン、私は実は初めて見るつぼみをつけてました。

ウチワサボテンの実は、なにしろスーパーで売ってますし、
そこらに生えているのにも、花や実をけっこう見るんですが、
ハシラサボテンはこんなところにポチポチとかわいいのが~、
と思っていたら、これが、存外伸びるんですねえ。

こんなふうに。



みょみょ~~~ん。

改めて見ると、Azulさんがブログで「これなんでしょう」って載せておられた、
正体不明のブツに似ているような気も?

ガイドさんに確認すればよかったですが、
たぶんこれ、枝分かれの新芽ではなくて、つぼみだと思います。
ここから花が咲いて、それから実がなるんでは、と。

こういうのを見ていると、家じゅうサボテンだらけにしてみたい誘惑に駆られます。

プエブリートのピラミッド

2010-04-23 08:00:00 | 遺跡
ケレタロ旅行の話の続きです。
Azulさんに「どこ行きたいですか」と訊かれて真っ先に思ったのが、
その少し前にAzulさんのブログで紹介されていたピラミッドでした。

聞いたお話では、プエブリート(「村」の縮小辞)は土地の名前で、
ピラミッド自身は「エル・セリート」(「丘」の縮小辞)というそうです。
ちょうどダンナも仕事が早く終わってフリーになった時間に、
Azulさんに連れていっていただきました。

ケレタロの中心街を外れて郊外のほうへと道を進んでいくと、



こんなふうにわりと住宅街に近いところに、でーん、と見えてきます。
門から車を乗り入れ、受付で申し込むと、ガイドさんが案内してくれるんですが、
そのガイドさんがこんな感じ。



つば広の帽子を被った飄々とした感じが、な、なんかスナフキンだ~。

入ってすぐのところに、案内図が立っているので、それを素早く撮影。
でもガイドさんはこんなもの無視で通り過ぎてます。
まあ、見てみても、ピラミッドがひとつあるだけで、
看板見るほどいろいろあるわけでもないですが。



でも、ここもすばらしいサボテンやリュウゼツランが伸び伸びと生えていて、
どこかで見たなあ、この感じ……と思っていたら、
そうだそうだ、トゥーラもこんなふうにすごいサボテンがいっぱいあったっけ、
と思い出しました。
明日から、サボテンとピラミッドを紹介していきます~。

エコトイレ、別の意味で

2010-04-22 08:00:00 | CM・看板
今日こそは頑張って記事を書き溜めようと思っていたのに、
そんな日に限って(?)サッカーの試合が三つも立て続けにあります。
ので、今日はちょっと手っ取り早い話題で。

私、トイレマニアでは断じてないと思うんですが。
前にマヤ式エコトイレなどを詳細にレポしたこともあったりして()、
またこんな話題だと、やっぱりマニアだと思われるでしょうかね?
まあ思われても別に、痛いとかかゆいとかいうわけではないんですけど。

こないだ空港で入ったトイレに、こんな注意書きが。



「水を流す場合は50ペソ入れてください」と書いてあって、
コインを投げ込むスリットが……。

最初、私、50センターボ(1ペソ=100センターボ)だと思って、
財布を取り出しかけましたよ。
でもよく見たら、スリットはただの黒い線が描いてあるだけ。
そして、下に小さい文字で、
(すみません、暗かったので手振れして読めませんが)

「水の無駄遣いを続けていると、これが近いうちに現実となります」

と書いてあるんです。
な、なんだぁ、そうかぁ。
50ペソって、500円くらいです。
今のレートだともう少し安くなるけど、こっちの物価で言えばもっと高い感じ。
トイレ一回流すのに、そんなに払うことになったら大変ですよね。
ちょっと面白い、エコ意識の喚起方法だと思いました。

ハチ公映画を見ました

2010-04-20 08:00:00 | 親バカ
ちょっと今日は趣向を変えて、親バカコーナーです。

というのもこの週末、20年ぶりくらいに映画館に行きました。
知り合いから、秋田犬の映画やってるから見に行きなさい!!!と命令されたんで~。
いえいえ、もちろん私たちも見たかったから行ったんですけどね。

リチャード・ギア主演、日本映画のリメイク(またかよ)、
原題『Hachiko: A Dog's Story』、邦題『HACHI 約束の犬』、
そしてスペイン語タイトルは『Siempre a tu lado』、「いつもあなたのそばに」?
いつものことですが、みんな好き勝手つけてるなあ。
特に邦題が意味わかりません。約束の犬って日本語になってないような。

まあとにかく映画はお約束の展開、というか実話なんだしねえ。
ただし、え、ハチ公、野良犬になっちゃうの? というところは意外でしたけど。
ドアップ(映画館のスクリーンだからすごい迫力ですよ)で秋田犬をさんざん見せられて、
そのあとお昼ご飯食べる予定でしたが、まっすぐ家に帰っちゃいましたよ。

まあ、帰ってみたらうちのはあんまり秋田犬に見えませんでしたが。

ところで、日本の実家では、亀父が老後の趣味でバラを育ててまして、
その肥料をもらいに馬を飼ってる人のところまではるばると行くという話を聞いて、
ワクワクしていた私。
んで、連れて行ってもらいました~。
(そう、今回の旅行は日本とドイツでした。日本で会えなかった皆さんごめんなさい)



これがその肥料生産者。
残念ながらもう牧場から厩に入れられてしまっていて、
しかも食事時間だったらしくてあんまり遊んでもらえませんでしたが、
せっせせっせと食べては飲み食べては飲み、している馬くんに、
私もせっせせっせとちょっかい出しては写真撮らせてもらいました。

で、ここには実はワンコもいまして。



元気いっぱいいっぱいいっぱいの黒ラブくん。
何しろここに行く前に、「飛びつかれるから着替えとかな!」
と両親がせっせと着替えるもんですから、
なけなしの着替えを汚されては困ると、私まで着替えた始末。
でも行ってみたらこの通り、この日はつながれていたので、
うまく距離さえ取れば、飛びつかれることはありませんでした。

すでにうちのワンコの禁断症状が出始めていたので、
このワンコとも体当たりで遊んだんですが、
いやあすごいすごい、こっちの袖をくわえて引っ張るわ、
腕時計をくわえようとして私の手首を噛むわ、
おやつをやったら指まで食うわ。
しかも普段山の中を走り回っているというだけあって、
全身これ筋肉の塊、という感じで、ずっしり重いんですよね。
大きさはうちのと同じくらいだけど、体重は倍くらいあるんじゃなかろか(まさか)。
三歳くらいかと思ったら、七歳というからびっくりですよ。
とてもじゃないが、五歳以上にはぜったい見えません。

でもとにかく、どんなにやんちゃな子でも、
こんなして甘えて、かわいいんですよねえ。



亀父のデレデレ顔もそのままお見せしたいところなんですが、
まあ一応モザイクかけて、と。

しかしなあ、おやつやるとき手まで食うのはやめてほしい。
これってたぶん、普段手からもらっているかいないかの違いなんでしょうか。
うちはそんな頻繁にやるわけじゃないですが、
ハムのかけらとか氷とか、けっこうやってるし。
パクッと勢いで来るときでも、ぜったいに歯は当てません。

で、帰ってからそのことを思い出し、
かつ日本で、動画もばっちりのカメラを入手してきたので、
よし、撮ってみよう!

と思ったら、新しいので慣れなくて、
間違えてスローモーション動画で撮ってしまいました。
まあバックにはうるさいテレビのサッカー中継がついていたので、
音声のないスロー動画のほうがよかったかも。
それに、ワンコの舌なめずりがよく見えて、笑えました。




お暇な方だけ見てやってください。
軟骨をごっくんと呑みこむ喉の動きまで見えちゃってます。
それからこっちを見て、「何撮ってんの~」。
それから「もっとちょうだい」とダンナを見てます。
顔が黒くて、表情がほとんど見えないですがすいません。
これはカメラじゃなく撮影者の腕のせいです。



ところでまた宣伝ですみませんが、
例の「世界の広場ジャーナル」に二回目の記事が載りました。
毎週火曜日なので、言わなくても火曜日なんですけど、
ブログと違って直接の反応がないので、
どのくらいの人が読んでくれているのか、面白いのかどうか、
いろいろ不安だったりします。
ブラジルやトルコ、それにW杯開催間近な南アフリカなどからも記事が上がってます。
興味のある人はぜひどうぞ~。

ケレタロで泊まったホテル

2010-04-19 08:00:00 | ホテル・レストラン
ケレタロにはけっこうホテルがたくさんあるようですが、
私たちが泊まったのは町のど真ん中にあるホテルでした。
でも部屋は裏道に面するほうの5階だったかな?(すでに記憶が曖昧)
なので、大通りの騒音に悩まされることもなく。

少し古いホテルらしくて、ドアのうちからかける鍵が壊れていたり、
コンセントがひとつしかなかったり
(それにテレビがつながっていたので、サッカー見ながらネットしようと思ったら
 パソコンはバッテリー駆動するしかありませんでした)、
多少は不便なところもありましたが、
お風呂などはとても綺麗でよかったです。
お湯が出てくるまで30分くらいかかったのも許せる範囲?
エレベータが壊れていて、5階まで階段を上り下りしたのも一度だけでした!?



こんなすてきな中庭があるの、帰る日にふと廊下の窓から見下ろして気付きました。
ここに座ってパソコンのんびりいじるのも楽しいかもね~。
ケレタロまで行って何してるんだ、と言われそうですが。

レストランにはこんなものが。



おしゃれなタラベラ焼き(紛い?)のテーブルセット。
実は日本の友達の結婚祝いに何を贈ろうかと迷ってたんですが、
これを見て決定しました。
同じようなのを探したんですが、見つからなくて、
でもメキシコシティに帰り立ち寄る予定だったので、
シティでだったら確実にこの手のいいのを売ってるところ知ってるし。
というわけで、アイディアくれたレストランにも感謝~。

このホテル、部屋数が多いからか、スポーツ団体客が多かったです。
二泊目の晩、外から帰ってきたらホテルの前に……



モンテレイの大学UANLのサッカーチーム、ティグレスのバスが!
うちのダンナが応援しているチームで、私も試合を生で見たこともあります。
もしかして、とわくわくしながらホテルに入りましたが、すでに人影はなし。
フロントに、ティグレス来てるの~?とミーハー丸出しで訊いたら、
来てますけど、ユースチームです、との返事。
なんだ~。
翌朝出かけるところを見かけましたが、確かに知った顔はひとつもなく、
十代後半の男の子ばかりでした。
が、みんなでかいでかい。
誰だよメキシコのサッカー選手は小さいとか言ったの!(私です

ケレタロで一番おいしいタコス

2010-04-18 08:00:00 | 食べ物・飲み物
ケレタロ宿泊の晩は、Azulさんに連れられてタコス屋さんへ行きました。
繁華街とは程遠い、普通の住宅街みたいな通りの中ほどにあるお店。
こういうところはやはり、地元の人の案内がないと見つからないですよね~。
Azulさん、ご主人と一緒に晩ご飯を食べられて、ラッキーでした。

昔は小さいお店だったそうですが、おいしいところはやはり流行る。
そしてお店を拡張したとかで、けっこう広々としたところでした。

よくあるようにメニューは書き込み式で、
ボールペンとともに手渡され、それぞれがほしいものの個数を書き込んでいきます。
ボーイさんはそれをしっかり復唱して確認。

ここのトルティーヤは私の大好きな緑トルティーヤ。



そう言えばずいぶん前ですが、このトルティーヤが緑か黒か、
このブログでも議論になりました。
このときも、うちのダンナとAzulさんの意見を聞いてみたら、
ダンナは私と同じ緑、Azulさんはグレイという意見。
うーん、何色なんでしょうかね、このトルティーヤ。
とにかく、ちょっと独特の香りのするトルティーヤです。

私が頼んだのはこのふたつ。
お昼ごはんがちょっと遅くて、たくさん食べてしまったので……。
しまった! と思ったときは後の祭り~。



片方はシンプルなアボカドとピコ・デ・ガヨ(トマト・玉ねぎ・シラントロのみじん切り)。

もうひとつはノパール(ウチワサボテン)と玉ねぎです。



ああ~、写真見てたらあの独特のトルティーヤの香りと味が思い出されて……。
また食べたくなってきてしまいました(これを書いている今、お昼時)。

うちのダンナもめっちゃ幸せそうに食べ、
ケレタロから帰るバスの中でも、「おいしかったなあ」と溜め息。
ケレタロへの出張はまだあるようで、
次もぜったいあそこへ行く! と息巻いております。
出張の楽しみができてよかったね~。
てか、私もできればくっついて、もう一度行きたい……。

ケレタロのマイナーな教会

2010-04-16 08:00:00 | 
さて、世界を股にかける(笑)旅行をしてきたというのに、
何事もなかったかのように、ケレタロの話を続けます。
なぜかというと、出かけるちょっと前にgooさんのサービスで、写真一括アップ機能が
無料ユーザーにも使えるようになっていたので、その隙にと、
ケレタロの写真を全部アップしたからなのでした~。
それに、旅行はメキシコ国外だったので、どっちにしてもここでは載せませんしね~。

というわけで、ケレタロはメキシコ中部のコロニアル都市らしく、
各街角に教会があるって感じのところですが。



うむむむ、これはなんという教会だったっけなあ?
すみません、放置してるあいだに忘れてしまいました。

でも内部はこんな、爽やかすっきり系の教会です。



ただ……。



な、なんですかね、この不気味なイエス像は???
まるで溺れている人のように見えるの、私だけですか?
十字架を担いで苦悩してるのはわかるけど……。
しかもガラスケースの中……。

教会の趣味って、ときどきよくわかりません。

博物館のミイラ

2010-04-15 08:00:00 | 観光
ちょっと間が開いてしまいました、すみません~。
実は今回の旅行は何かとややこしい話になってまして、
先日ようやくおうちにたどり着いたものの、そのままダウンしてました。
でも知り合いのおばさんが電話かけてきて、
いないから心配したのよ~! すぐに会いましょう! とか
かかりつけの獣医さんが何やら文書を送りつけてきて読んでくれだとか、
のんびり寝てもいられませんて。
サッカーも着々と日は進んで試合やってるし、留守のあいだの用事も溜まってるしね。
というわけでぼちぼち復帰します。

その前に。
世界の広場ジャーナル』というウェブジャーナルから以前お誘いいただいたんですが、
ちょっと迷いつつも(これ以上手を広げていいものやら……)、
面白そうな企画ではあるので、週一回くらい何とかなるか、と
持ち前のお気楽さ(思慮のなさとも言います)で引き受けてしまいました。
その連載第一回がすでにアップされています。
こちらのブログとは少し趣の違う話を書いていこうかと思ってますので、
興味のある方はぜひ覗きにいってやってください。
他にもメキシコの記事、ラテンアメリカ各国の記事、世界中のいろんな国からのお話満載で、
ついつい読みふけってしまう、楽しいサイトです。

(ただし、メキシコは中南米に分類されてますが、実際には北米です。
 アングロアメリカとラテンアメリカに分類すればラテンアメリカなんですけどね。
 中南米と思われることが圧倒的に多いので、どっちでもいいと言えばいいんですが、
 つい先日、某友人に、「メキシコは北米!!!」と首根っこ掴む勢いで叩き込んできた手前、
 一応ここで注釈入れておきますね~)




さてと、ケレタロのお話の続きです。
とは言ってもこの写真を並べて、立派???な記事を書いて投稿ボタンを押したら
すべて消えてしまったのが、すでに何週間か前のこと。
なんかわりかし哲学的な?ことをつらつらと書いていたので、
もう一度一から書き直す気力も起きず、そのままになってました。

というわけで、もう同じのは二度と書けないので、適当ですみませんが。

ケレタロの郷土博物館の廊下になぜかぽつんと置かれていたミイラです。



グアナフアトのミイラ博物館は大昔いきましたが、
館内撮影禁止でしたので、写真は一枚もありません。
というわけで、ここですかさずパチリと撮ってきました。
ケレタロもグアナフアトとよく似た乾燥した高原気候なので、
遺体がミイラになりやすいのでしょうかね。



7時閉館だよ~、と6時45分くらいから急かされて、
メキシコ人って店とか開けるときは平気で遅刻するのに、
閉めるときは早いよねえ、とAzulさんとブツクサ言いつつ、
追い出されてみたら、町はちょうど夕暮れの時間。
修道院の鐘楼がライトアップされて、とてもきれいでした。

本当はちゃんとミイラからこの鐘楼につながるような文章書いてたんですけど、
と、諦め悪くいつまでも言い訳してたりして……

この木なんの木?

2010-04-10 08:00:00 | 植物
ケレタロの郷土博物館の中庭で、こんな木を見つけました。



空が明るくて、中庭はひんやりと薄暗いので、
ちょっと見えにくい写真になってしまい、すみません。

果実はこんな感じ。



パッと見、マンゴーみたいな色と形ですが、
地面に落ちてつぶれているのを見ると、もっとかさかさ乾いている。
拾って匂いを嗅いでもほとんど匂わない。
鼻をくっつけるほどにして嗅ぐと、あ、なんか覚えのある匂い。
やっぱりマンゴーか……?

と私は思ったんですが、あとで例のミニチュア展示の部屋にいたおばさんに
Azulさんが訊いてくれたら、なんと、サポテだと言うんですね。
あ~~、言われてみればそうかも?
Zapote amarillo、黄色いサポテなんだそうで、
私がよく見るサポテは皮が茶色くて、中がオレンジかなあ。
あれ……? それってマメイか?

何だか頭がごっちゃになってきて調べてみたら、
マメイはもともと「サポテ・マメイ」というサポテの一種?
しかも、日本で言うところの柿も、種類としてはサポテに含まれてる?



混乱してきたところで思い出したんですが、
この前(ってもうだいぶ前ですが)メリダに行ったとき、
途中何ヶ所かで止まって、ダンナの仕事の地層掘りをしたんですよね。
そのとき立ち寄ったランチョに、こんな木がありました。



あ~っ、これマメイだよね、と自分が言ったか、
サポテだよね、と言ったか、我がことながら今となっては何だか定かでないのですが……。



こんなふうに、幹に直接実がくっついている、変な木です。
でもケレタロの博物館のと、葉っぱも同じですね。

マメイはスーパーでも売っていて、
オレンジ色の果肉が柔らかくて、ほんのりと甘くておいしいです。
真ん中に大きな種が一個。
果肉に適度に筋っぽいものが混じってるところも、柿とよく似てる。

サポテ、はよく聞くけど、
じゃあ確かにこれ、と意識して食べたことがあるか、と言われると……
よくわからんのですが、とにかく
サポテにはいろいろ種類が(白とか黒とか茶色とか)あるのは知ってる、ような。

ちょっとまたそのうちきちんと確認してみようと思います。

絵に描いたようなオレンジの木

2010-04-09 08:00:00 | 植物
ケレタロの郷土博物館、と言っても元はたぶん修道院だった建物なので、
閑静な中庭があちこちにあるんですが、
そのひとつを通り抜けようとして、ふと目に付いたオレンジの木。



きれいな丸いオレンジが均等に散らばって葉に埋もれ、
木の足元には落ちたオレンジがひとつ。

同じ中庭のもう一方の片隅にも、オレンジの木がひっそりと。



こちらは実が少なめでしたが、噴水と並んでこれまたステキな木です。

オレンジの木って、ラテンアメリカ文学で大きな役割をすることが多い気がします。
ブラジル人作家ですがホセ・ヴァスコンセロスの書いた『ぼくのオレンジリマの木』、
(同名のメキシコ人教育者がいますが別人です。
 この作品、日本では絶版になっていますが、『わんぱく天使』という題で角川文庫から出てました)
これは貧しい暮らしをしている5歳の少年が、
心のよりどころとして庭のオレンジの木と会話をするというところが出てきます。
日本では考えられないような貧しさの中で、
家族や周囲の人たちとの交流、そしてすべてが失われていくことを
わずか5歳にして学んでしまう人生の厳しさ。
何度も何度も読み返しては涙を流してしまう作品です。

もうひとつオレンジの木が印象的だったのは、
ニカラグア人女性作家のジョコンダ・ベリの書いた『La Mujer Habitada』。
『宿られた女』とでも訳せばいいでしょうか。
日本語訳は出てないと思います。
これもあまり書くとネタバレになってしまうんですが、
若い建築家である主人公の女性が、独裁政権のラテンアメリカの架空の国で、
庭のオレンジの木から実を食べているうちに過去とつながっていく話です。
インディヘナと宗主国の過去の戦いと、
現在の独裁政権を握る将軍との戦いが見事に折り重なっていく、その仕組みに
オレンジが大切な役割を果たします。

どちらの本も、まだメキシコに来る前に初めて読んで、
オレンジの木には何かラテンアメリカ人を惹きつける魅力があるのかと
不思議に思っていました。
実際にメキシコに来てみれば、こうしてどこにでも生えていて、
どちらかと言えばかわいい印象のある木なんですけどね。
それでもやはり、オレンジの木を見るたびにこの二つの作品を思い出します。

ミニチュアインディヘナ

2010-04-08 08:00:00 | 
これ、博物館の展示物なので、本来なら「観光」カテゴリに入れるところですが、
あえて「人」カテゴリに入れます。
「人」カテゴリはなかなか写真も撮れず難しいカテゴリなので、こんなのでごまかす。

ケレタロの郷土博物館を見ていて、ある一室に入ったら、こんなものが。



どーん!と横たわるガラスケース。
近付いてみたら……中にはインディヘナの生活ぶりが、かわいい人形で
あれもこれもそれもどれも、ちまちまと見事に再現してあったんですよね~。

というわけで、全部じゃないですが、目に留まったのを写真撮ってきたので、
端からお見せしてしまいます。

 メルカードで売っているらしいこまごまとしたもの

 こちらも同じく

 じっくり見れば同じものは一つとしてないくらいいろいろ

 機織のおばあちゃん、かわいい~

 赤ん坊を抱きながらピニャータを売る女性

 フィエスタのご馳走を並べている一家

 ガラスケースの突き当たりにある教会

 その教会の内部もちゃんと作られてます

 焼きトウモロコシを売る若夫婦

 焚き火でスープでも作りながら晩餐、音楽を楽しむ

 おもちゃ屋さんのおじさん、ドン・シンダ!?

 子供たちがピニャータ割りをしているところ
左上にいるおじさんがピニャータを吊るした紐を揺らして叩きにくくします。

 新聞売りの屋台
これを見て気がついたんですが、インディヘナと言っても昔の生活ではないんです。
新聞は今現在本当にこのままのデザインで売っているもののミニチュア。

そして考えたら確かに、フィエスタもピニャータもトウモロコシもメルカードも、
私たちメキシコ在住の人間が普段見慣れている風景そのままなんですよね。
ただ、現実にはこういう人たちの周りにも車が走り、ビルがそびえていたりするだけで。

そしてこのミニチュア、目を凝らせば凝らすほどに、
細部まで実に見事にできているんですよ。
新聞なんて指でつまんだら半分以上隠れてしまうくらい小さいのに……。
人形たちだって、三つも四つも手のひらに載るくらいの大きさです。
ここに、メキシコの生活の基本がすべてつまっていると言っていいくらいでした。