メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

普通の(?)タコス

2009-01-30 07:12:15 | 食べ物・飲み物
ちょっとこのところ気持ちの上で落ち着かないことが続いて放置してました。
が、根性(?)で続けよう、食べ物シリーズ!

今日の写真もすべて友人のきりぎりす氏撮影です

どーーーーしても屋台のタコスが食べたい!!!
という友人の希望に、出かけました。
厳密には屋台ではないけど、まあ似たようなもん?

ちなみに、この手のタコスは、夕方以降食べるものです。
カルニータやバルバコアは朝から食べるのにねえ。

あ、もひとつついでに、私は何かと単数形で表記してますが
(カルニータスではなく、カルニータとか)
タコスは必ず複数形にしてます。
なぜかと言うと、必ず複数食べるから、ではなくて、
もちろん単数形で書くと、蛸だか凧だかわけがわかんなくなるからです。
その点、ご了承ください。
カルニータなんて、普通スペイン語でしゃべるときはたいてい複数形ですよね。

というわけで、タコスは晩食べるもの。
よって、写真も暗めです。

 店の内部

道路を背にして座るカウンターがあり、そこから覗いたところです。

まあ、すごく庶民的なところ。
ちなみに、私たちが着いたとき、席はほとんど埋まっていて、
そこを占領していた一家(と言っても大人だけ)もとても庶民的な感じだったんですが、
印象的だったのは、男が座って食って、女性が立ち食いしていたことでした。
たぶん夫婦と、その奥さんの妹か誰かだったのだろうと思います。
マッチョな世界はメキシコに確実に存在するのでありました。

で、こういうところはセットもありますが(ここは何個セットか聞き忘れました)、
タコス一個いくら、中の肉の種類と、トルティーヤの種類(トウモロコシか小麦か)、
そしてチーズを乗っけるかどうか、によって、値段が微妙に変わってきます。

一番シンプルな、アル・パストールの肉とトウモロコシトルティーヤでチーズなしの7ペソ。
ちょっと上等なビステック(ビフテキ)肉と小麦トルティーヤにチーズつきで16ペソ。
以前なら、それぞれ70円と160円でしたが、今だと45円と100円くらい。

まー、5個食べれば500円くらいにはなるわけで、
さらにそれに飲み物をつけたら600円くらい。
すご~く安い、という感じもしませんが。
でもやっぱり安いかな。
レストランなんかで50ペソや60ペソじゃ、ろくなもんないですもんね。

しかもやっぱりこういうところはおいしいです。
カウンターには、当然、ソース各種。

 お好きなだけどうぞ

で、アル・パストールってのは前にもチラッとお見せしましたが、



じっくり香辛料を巻き込んでじわじわと焼いた豚肉です。
それをトルティーヤの上にこうして削って載っけて、



最後に、てっぺんからじわ~~んと甘いお汁を垂らしているパイナップルのかけらを
ひょいっと切ってトルティーヤで受け止めて、皿に載せて客の前に、ドン!

このパイナップルのかけらが飛んでる写真、
友人は狙って撮ったんじゃなかったそうで、
あのパイナップル載せてくれるんだよ、と指したら、
撮った写真をカメラでチェックしていて、あ! と。
いや、お見事
というわけで、私も有難く使わせていただきます、貴重な写真。

出来上がりはこんな感じで。



手前の赤っぽいのがアル・パストール al pastor、
奥の茶色い肉がビステック bistec です。
どちらもトルティーヤはトウモロコシ。
アル・パストールには玉ねぎとシラントロがかかってて、
パイナップルのかけらは右のほうにはみ出てます。
そして、もちろんライムは欠かせません。

二個では食べたりなくて、追加注文。



これはビステックを小麦のトルティーヤに載っけてチーズも加えたもの。
一番上等、というか高価なヤツですね。
それに、またまた例のピコ・デ・ガヨ、トマトと玉ねぎ、シラントロのみじん切りをたっぷり。
ライムもすでに搾ってあるようです。

つやつやタコス、私は今お昼ご飯食べたとこなんですが……
食べたくなってきました。
今晩、行こうかな~~

カルニータのタコス

2009-01-23 05:48:21 | 食べ物・飲み物
ま~だまだある食べ物ネタなんですが、
友人が帰って日常が戻ってくると……
やっぱりこんなふつ~~の食べ物の話、面白いか???
という気分に戻ってしまうから不思議ですよね。

というわけで、今日は、何の変哲もないカルニータです。
カルニータは直訳すれば「お肉ちゃん」、「肉」の縮小辞なんですが、
まあ料理では豚肉のぐつぐつと煮込んだものを指します。

まずは友人と行ったチェトマルの近郊で、
ダンナがどーーーしてもカルニータのタコスを食べたい、と言い張るので入ったとこ。
ここの写真はすべて、友人、きりぎりす氏が撮影したものです。



カルニータのお店って、たいていカルニータ以外のものはありませぬ。
この入り口に布をかけた鍋があるの、見えるでしょ?



そのお鍋には……豚肉がざっくざく~~♪
それをすくい出してまな板に載せてドンドンドンッ!



細切れにした肉をトルティーヤにのっけて、はい。



テーブルには当然、各種サルサ。



それを適当に好きなの好きなだけかけて。



食すのであります。
このとき私と友人はすでに食べていたので、友人の注文は一個だけ。
でも、我が家の誰かさんはたいてい5個くらい注文しますね。



と、すでにカルニータを食べていた友人でしたが、
カルメンに戻ってきてある日の朝。
またまたダンナがどーしてもカルニータを食べると立ち寄ったところ。



ここはまあ普通に食堂って感じのお店で、
通りに面してこんなショーウィンドウ?があって、そこで作ってます。



まな板はやっぱり木の切り株。



店内の様子。
ここまでの写真もすべてきりぎりす氏撮影です。
このとき友人が何気なくカメラを向けたら、
店で働く兄ちゃんたち、5人くらいいるんですが、
なんか、おおおお!って感じで盛り上がっちゃいました。
ま~、観光客なんか来ない町の、観光客なんか来ない店だもんねえ。
でも別に嫌がるふうではなく、むしろ写してほしかったのかも?

後日、またここにダンナとふたりで行ったんですが、
日曜の昼下がり、ものすごい繁盛で、
お持ち帰りを待つ人が行列をなしてました。
で、私たちが食べたタコスの写真、これは私が撮ったもんです。

 ダンナ注文、五倍タコス

カルニータの類には大きく分けて二種類あり、
Maciza マシサという筋肉部分だけのものと、
Surtido スルティード、「詰め合わせ」という意味ですがモツ入りのとあります。
お値段は同じです。
あと、seso セソ、つまり脳みそのタコスもあります。
これはちょっと特殊で、人によって好き嫌いがあるようです。
味がどうこうではなくて、脳みそってところに抵抗ある人、いますよね。
私は一度メキシコシティで食べたことがありますが、
なんかちょっとちゃんとあったまってなかったせいか、
あんまり味もしなくて、どこがおいしいのかよくわからなかった……。
また今度挑戦してみようと思います。

が、うちのダンナ、モツ入りすらも嫌悪する人で、
この写真も当然、マシサです。
私は嫌がらせで、もとい、写真を撮りたくて、スルティードを注文。



マシサはちょっとパサパサ乾いてるんですよね。
サルサをどっぷりかける人はいいんでしょうけど、そのままだと……。
で、スルティードのほうは脂身たっぷりって感じ。
でも普通のメキシコ人はあぶら大好きっ子が多いですから(うちのもそうなんだけど)
スルティードが好きって人も多いみたいです。



ダンナがマシサのタコスにピコ・デ・ガヨをかけたとこ。
ピコ・デ・ガヨ Pico de gallo ってのは直訳すると「ニワトリのくちばし」ですが、
トマトと玉ねぎとチレ・セラーノとシラントロ(香草の一種)のみじん切りを混ぜたもの。
ソースの一種としてどのレストランに行ってもたいていテーブルに備わってます。

あ、カルメンのカルニータは最初から玉ねぎとシラントロのみじん切りかかってますがね。



ついでに、食べてた私の横にあった、レフレスコ(炭酸飲料)の壜の山。
後日もう一度この店の前を通りがかったら、
この三倍くらいの山が店の前に積み上げてありましたが。
何となく、どれもストロー入ったままなのが絵として面白かったんで。

ボート乗りワンコ

2009-01-21 04:15:58 | 親バカ
また親バカですかぁ~、と言われそうですが、
切ないワンコをいつまでもトップに置いておくのも忍びなく、
かと言って食べ物ネタも(早くも)飽きかけてるもんで、
今日はとりあえず元気なワンコをば。

2009年1月1日は、海三昧の年明けとなりました。
午前中は島の西を回ってイルカを見に行くボートをチャーター。
ボートに乗るところが(当然ですが)ワンコ仕様にはなってなくて、
尻込みするのを無理やり引っ張り降ろして乗せましたが、
乗ってしまえば、もう何度もボートには乗ってるうちのワンコ、
すっかりご機嫌です。

 わーい、海だ海だ

 こっちも覗く(なぜそんなところに首を……)

 えへっ     うーん、いい風(Ⓒ亀ダンナ)

  

ざんざんと波を蹴立てて走るモーターボートの風に、気持ちよさそうです。
なんか違うのも混じってますか?

このとき見たイルカその他はまた今度。

ボートを降りて、今度は島の東端に行き、ちょっと散歩。
それから島の真ん中辺のレストランに行って軽く食事。
友人はペリカンを求めて裸足で砂浜をどんどん歩いていってしまい、
えーと、戻ってこないんですけど?
しまった、私の携帯を渡しておけばよかった、と思っても後の祭り。
ダンナが、「何かしなくていいのか?」と私を非難するが、
何かって、警察とか? 捜索隊とか?
いや、もうちょっと待ってもいいんでないの?

そんな空気にワンコが怯えた?
テーブルの下に潜り込んで、こんな顔。



足の甲が……重いんですけど。
まあ心配するほどのこともなく、友人は帰ってきました。

 帰る? もう帰る?

この顔を見たら、昔の写真を思い出しました。



まだ仔犬だった9年近く前、カメラもアナログ、
スキャナには虫が這ったような模様が……。
でもまあ、このときも今も、お間抜けな表情は変わってない、ということで。
大きさだけは変わりましたけどね~。



最後に、もみじのお手手。
砂の上で、むんっと踏ん張ってます。

切ないワンコ

2009-01-17 10:56:56 | 親バカ
今日からメキシコサッカー、国内リーグが始まるので、手短に。

年が明けてから、友人とダンナと三人で3泊4日の旅行に出かけました。
その話もまたおいおい載せていきますが、
今回は心を鬼にして(?)ワンコを獣医さんに預けていったんですよね。
お漏らしの問題もあるから、ホテルの床を汚しては困るし、
遺跡も最近何かと厳しくなって、ワンコ連れが許可されないところが多く、
そうなると何かと行動が制限されちゃうし。

 Ⓒ亀ダンナ

で、出かける前に獣医さんのところへ連れていき、
これ、獣医さんが出てきてくれるのを待ってるところなんです。
私はこの奥にいて、リードをがっちり掴んでます。
写真を撮ったのはダンナです。

あまりにもあまりなこの表情が、見るだけで切なくて、
旅行のあいだにも何度もこの写真を見て、
うあ~~、とか三人で言ってました(笑。

帰りにお迎えに行ったとき、
友人が、出てくる記念的?瞬間を撮りたいと入り口で張ってたんですが……

 Ⓒきりぎりすさん

すみません、あまりにもすっ飛んで出てしまって、
こんな写真しか撮れませんでした。

モレ:チレとチョコレートの絶妙コンビ

2009-01-15 09:20:22 | 食べ物・飲み物
親の仇のように食べ物ばかり続きますが。
まあ、すぐに飽きるから今のうち!?

モレっていかにもなメキシコ料理なのに、まだ紹介したことなかったですよね。
今日のお昼に食べて、友人の写真もあるので、ついでに。

 Ⓒきりぎりすさん

ま、カレーみたいなもんです。
チレとチョコレート(カカオ)、それに何十種類という調味料を混ぜ込んだ
味噌のようなものをメルカード(市場)などで売ってますが、
その組み合わせは無限で、種類はいったいいくつあるのかも知りません。

この写真のモレは一番一般的な、モレ・ポブラーノ(プエブラのモレ)というヤツです。
他に、緑のモレや赤いモレ、紫や黒もあったっけな?
ともかく、料理自慢のメキシコ人なら独自のレシピを持っているであろう、
レストランで食べても当たるか外れるかはわからない、
でもスーパーでは Doña Maria などというメーカーの
瓶詰めや紙パックのモレも売っていて、お手軽に作れる料理です。

鶏肉を煮込んで、味噌のようなモレを溶き、ドロッとしたソースに仕上げ、
ご飯と一緒に食べます。
基本的には辛くて、カレーと似たようなもんですが、
チョコレートの独特な風味と、柔らかく崩れるほどに煮込んだ鶏肉のダシとで、
カレーとはやはり違います。

しかしやはり煮込み料理なので、時間と分量は多ければ多いほどおいしい。
というわけで私も昔は家で鶏肉と瓶詰めモレで作ってましたが、
最近はお気に入りの店を見つけてそこで調達してくる方がいいや~、と。

で、今日もまたお手軽にお昼ご飯はモレでした。



モレはやっぱりチレをたっぷり使ってるだけあって、
食べ過ぎると私の場合胃に来るので、ソースは控えめです。
ご飯の黄色いのはきっとサフランでしょう。



ハイ、アップ。

カウボーイのレストラン

2009-01-13 06:32:40 | 食べ物・飲み物
ダンナが去年の分の休暇の半分を今ごろとっているので、
1月末までは何かと外食が増えそうです。

んで、今日はまたダンナの有難い(?)提案で、
友人が食べ損ねたものを写真撮りに行ってきました~。



El Vaquero は、牛を意味する Vaca から派生した言葉で、カウボーイのことです。
この店も、数年前まではこんな立派な造りじゃなくて、
もっとしけた店だったんですが、
やっぱりおいしいと流行るんでしょうね、いつごろだったか建て直してこんなに。

中は、壁のあちこちに荷馬車の車輪だの、樽だの、
カウボーイのはく革ズボンだの、ピストルや猟銃だの、
牛の頭の剥製だの角だの、写真に飾りに魔除けに、
とにかくあらゆるカウボーイと西部劇に関係ありそうなものがディスプレイされてます。

椅子とテーブルも質素な木造の、いかにもな代物。

んで、まずは勝手にスープが出てきます。
その名は frijoles charros、チャロってのは馬乗りのことで、
フリホーレスはおなじみ、豆です。



豆とベーコンの煮込みスープですかね。
おいしいです。

テーブルにセットされるのは



ライムと緑のサルサ(ソース)と赤のサルサ、
それにトスターダ(トルティーヤを丸ごとカリッと焼いたもの)。
さらに、今日は料理が来る前からトルティーヤも出されました。

料理が来るまで暇(?)だったのでライムをアップ。

 

そして友人が食べたいと言っていて果たせなかった
Cazuela de queso、カスエラ・デ・ケソ、またはこのレストランでは
Queso fundido、ケソ・フンディード(溶かしたチーズ)と言いますが、これ。

 

木の板の上に載っけた鉄板に、じゅーじゅー言いながらやってくるチーズ。
ぶくぶくと、マジで沸騰してます。
これはチョリソ(香辛料のきついソーセージ)が混ぜてあるものです。

これ、『地球の歩き方』に載ってて、友人が食べたいって言ってたんですよねえ。
代わりに私らが今日食べてきてあげたからね~!!

糸を引くチーズを、トスターダかトルティーヤに乗っけて食します。
メキシコ人はもちろん辛いソースをぶっ掛けて!?

それからメインディッシュのアラチェラ、またはアラチェーラ arrachera。
日本語でははらみって言うんですか?
牛の横隔膜の部分ですが、これが柔らかくっておいしいんですよねえ。

 

こちらも同じく、鉄板でじゅーじゅーと湯気を上げながらやってきます。
ジューシーに炒めた玉ねぎもおいしいです。

んで、これをトルティーヤに乗っけてくるんで食べるわけですが。



この店のトルティーヤ、分厚いんです。
トウモロコシのトルティーヤなんですが、明らかに手作りで、
たぶんちょっとショートニングも混ぜてるんじゃないかと思うんですが、
もっちりとしておいしいです。
その分、お腹がすぐにいっぱいになりますが……。



トルティーヤの厚みを撮りたかったんですが、
比較対照がないとよくわからないか……。

このアラチェラはキロ単位で注文し、
私たちは最近、ふたりで4分の1キロを頼んでます。
それだとお店的には一人前なんでしょうけど、
実はこれで充分ということに、ようやく気づいた我々です。
ましてや今日は、チーズもありましたしね。

ところでこの店は、ダンナの育った街であるモンテレイの人がやってるらしいです。
そもそもカウボーイとかアラチェラってのはメキシコ北部のもの。
メキシコ北部は、湿潤なこのあたりと違ってかなり砂漠気候なので、
野菜が乏しく高価なため、肉料理が異様に発達してます。
ダンナも、実は野菜嫌いの肉好きです。
モンテレイの人って、呆れるほど野菜を食べず、ひたすら肉ばかり食います。

ダンナがモンテレイで休暇中に心臓発作起こして入院したとき、
病院に詰めている私を、ダンナのお兄さん家族がご飯食べに連れ出してくれたんですが……。
これがまた、脂肪たっぷりコレステロールたっぷりな油ぎったぎたの肉料理。
心臓発作を起こさないほうが不思議なのでありました。
(もっともダンナの発作はコレステロールのせいではありませんでしたが)

そして発作から幾数年、死にかけた(?)ことも忘れたダンナは
今日も元気に肉料理をたっぷりと食べてきたのでありました。
……私もですがね。

茹でトウモロコシ

2009-01-11 10:50:44 | 食べ物・飲み物
日本からの友人、都合12日間滞在したんですが、
そのあいだにいろんなものを食べました。
おおむねどれもおいしいおいしいと好評で、
しかも観光客なので、遠慮もためらいもなく写真を撮りまくり、
それがまたけっこうお店で受けちゃったりして賑わい、
その友人の写真も許可を得てますので、徐々にここで紹介していこうと思います。

が、今日はその友人ですら!食べ損ねたトウモロコシです。
ダンナが今日の夕方、急に食べに行こうと言い出し、
しかも「写真撮れば?」なんて言っちゃって、珍しく協力体制
(いつもは待たずに喰らいついてしまいます)。

私も友人を見習って観光客の振りをして(でもスペイン語しゃべってたらバレバレ?)
お店やトウモロコシの写真を撮ってきました。



夜空に輝くネオン、これが人気のトウモロコシのお店です。

道路に面して開けた店のカウンター。



一番手前に並んでいるのがソース類で、好きなのを好きなだけ使ってちょうだい方式。
さらによく見たら、ナッツ類なんかも並んでいました。
その奥に、蓋をかぶせてある大きなタッパーには
右から順に、溶かしたバター、マヨネーズ、おろしチーズ、チリの粉、そして塩。

赤い帽子のお兄ちゃんの前にあるでっかいバケツ、もとい鍋には
実をほぐしたトウモロコシが10kg分くらいゆだってます。
その向こうの鍋には丸ごとのトウモロコシがゆだってます。

トウモロコシは Elote エローテと言います。
これは植物としてのトウモロコシも指しますし、
丸ごとのトウモロコシの実のこともエローテと言います。

しかし、実をほぐしてバラバラにしたものは Esquite エスキーテと言います。

私はかじりつくのが大変なので、たいていエスキーテを、
かじりつくのが嬉しいらしいダンナはいつもエローテを注文します。



これがエスキーテ。
発泡スチロールのカップに、お玉でごっそりとトウモロコシを入れ、
そのうえからバターとマヨネーズとチーズ、
そして私は辛いのがあまり得意ではないので省略してもらいますが
たいていのメキシコ人はここにチレの粉、
そして少量の塩をかけてもらって、ドーン。

このままではチーズしか見えないので、ちょっとかき混ぜて。



アツアツのバターとマヨネーズとチーズに
あっさり味のトウモロコシがたまりません。
もちろん好みでライムを搾ってもよし、上にあるソース各種やナッツを混ぜてもよし。

エローテのほうは、鉄バサミで鍋からトウモロコシをつかみ出し、
木の棒を芯にグイッと差し込んで、
同じようにバター、マヨネーズ、チーズと(ダンナには)チレをたっぷり。



はいっ、チーズ。

食べながら出て行く人や、お持ち帰りに包んでもらう人もいますが、
店の端にベンチがあって、そこに座って食べてもよし。
食べていると、どんどん人が来て、注文してます。

こっそり隠し撮り。



みんな気楽な格好をした庶民~って感じの人たちばかりです。
エローテもエスキーテも、この店では14ペソ。
ちょっと前までなら140円くらいですね。
今のレートだと200円くらい?
安くてカロリーたっぷりってことでしょうか。



半分食われたエローテ。
これ食べると、間違いなく口の周りから鼻のてっぺんまで、チーズまみれになり、
歯のあいだにはトウモロコシの皮が詰まります。
でもきっとそれが幸せなんでしょうなあ~ダンナの。



トウモロコシと言えば思い出すのは、チアパスの山小屋で
管理人のインディヘナ家族がお裾分けしてくれた、
本当に塩茹でしただけのトウモロコシのおいしさ。
柔らかくて、ほくほくで、本当のトウモロコシの味がしました。

そうだ、日本ではスイートコーンが主流?で
トウモロコシと言うと甘いものと思われているようですが、
メキシコでは甘くないです。普通(?)です。
いかにも穀物、という味です。
でもそれがおいしいんですよね。
トウモロコシから作るトルティーヤも、作りたてのおいしさは忘れられません。
何千年とメキシコで主食であることも納得です。

昔このブログで、焼きトウモロコシの写真も載せたよなあ?
と思ってだいぶ探し回ったら、
ちょっと関係ない記事の挿絵に載せてました。



これはメキシコシティで教会を見学したかったときに、
教会がお昼休みで閉まっていたあいだに
ダンナがその前でトウモロコシを売ってたおばちゃんからすかさず買ったものです。
茹でトウモロコシもいいんですが、焼きトウモロコシもおいしいんですよねえ。
はぐはぐと香ばしくて。

メキシコに来てトウモロコシを食べずに帰ってしまった友人、
残念でした。
また来て食べてください。
なんか、しばらく「友人食べ損ね食い物シリーズ」で
友人を悔しがらせるブログになったりして~

今年って丑年?

2009-01-09 11:51:54 | 催し物
日本にいると、年末が近付くにつれて来年の干支の動物が
町のあちこちに見られて、ああ来年は、とわかる仕組みになってますが(だよね?)
海外にいると、それがなかなかわかりません。

今年は丑年らしいですね。
というわけで、遊びに行ったカンペチェで見つけた牛さんでご挨拶です。



おめでとうを言う日はとっくに過ぎてますか?
気にしない、気にしない。
メキシコは、未だにクリスマスですもん。

町中にまだ飾ったままのクリスマスツリーも、
そしてナシミエントも。



しかしこの牛さんのあまりに立派な鼻の穴に圧倒されて忘れかけてましたが、
肝心なのはイエスキリストですよね。

牛さんの陰にいました、赤子のイエス。



というわけで、気分的には年が明けたんだか何なんだかわかりませんが、
ともかくも今年はなかなかに変則的な始まり方をした亀家です。
一年分くらいのブログネタを仕入れてきた気がしますが、
まあその辺はおいおいご披露することにして。

ひとまずはネット復帰のご挨拶でした……?

まだ明けてませんが

2009-01-01 12:42:30 | 風景
こちらは新年まで二時間ちょっとという時刻になりました。
数日前から日本の友人が遊びに来てくれてて、
いつもはダラダラするだけの年末年始ですが、
今年はちょっとは……と思いきや。
普段出かけたりもしないので、どこが開いているのかもわからない。

まあたっぷりお昼ご飯を食べたあと、犬を連れて夕方の防波堤へ。
じっくり座り込んで2008年最後の日没を鑑賞しました。

しかし考えたら、この今沈みつつある太陽は、
地球の裏の日本ではとっくに新年の太陽として顔を出しているのだよなあ。





夕陽を受けて、にへらと笑うワンコ。



いよいよ今年最後の太陽とお別れです。



そうして、たそがれる防波堤をあとに。
いつもなら、日没を眺める趣味などないダンナとワンコにせかされて
ちっともじっくり楽しめないんですが、
今日は友人が一緒だったので、久し振りに風景を堪能できました。

というわけで、日本の皆様、すでに明けましておめでとうございます。
地球の日付変更線の手前の皆様はまだですが、
ともかくも皆様、2009年もなにとぞよろしくお願いいたします。