メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ケレタロ教会ツアー その三

2010-05-09 10:00:00 | 観光
さて、教会に興味のない人には申し訳ないですが、もういっちょ。
だって、ケレタロの教会って言っても、カテドラル(大聖堂)は?

という話なんですけどね。
これ、実はAzulさんもどれがカテドラルだかよくわかんないんですよね~、
というくらい、ケレタロのカテドラルは地味なんですって。

普通の町だと、町の明らかに中心となっているところにある
一番大きな教会がカテドラルなんですけどね。
ケレタロは大きな教会がたっくさんあるうえに、
よくある同心円状に発達した町ではなく、
どこが中心なんだかもよくわからない。
まあ、モンテレイのカテドラルもけっこう地味でしたけど、
でもあれは一応それらしき公園に面してはいました。

ところが、ケレタロのはどこにあるのかもよくわかんないし。
でも市内をうろうろ歩いていて、ある小さな街角に来て、教会があって。
これはなんていう教会? と簡略地図を広げて、
えーと、さっきこの教会を見て、こっちに歩いてきて、この角……。
ああ、教会の印、あるある。

と思ったら、それがカテドラルって書いてありました。



うわ~、なんて控えめな。
塔が一本しかないし、それもすごく低いし。
でも、ファサードはさりげなく手が込んでます。
六本の柱が立ってて、おしゃれだし。

でも、中に入るとやっぱり地味かも……。



なんか網が張ってあるのはなんだろう、と思ったんですが、
どうやら天井の漆喰が落ちてくるので、それを受け止める用?
ああ、うちのキッチンの天井もこんななってる~、と変なところで親近感。



でも小さいステンドグラスはけっこうモダンでかわいいのでした。

ケレタロ教会ツアー その二

2010-05-08 10:00:00 | 観光
ケレタロの豪華絢爛教会第二弾、というか、これはですね、
最初に街中をタクシーで通り抜けたときに目に飛び込んできました。
うわっ、何あれ、と度肝を抜かれて、
そのあと結局Azulさんにわがまま言って二回も(夜と昼)訪ねていったという……。

サンタ・ロサ・デ・ヴィテルボ教会です。



何がすごいって、これ。



な、なんじゃあ、こりゃ!?と目を疑ったわけですよ。
これ、たぶん通常はフライング・バットレス(飛梁)と言われる部分でして、
教会の本堂部分は屋根がアーチになっている場合、
そのアーチが横へ広がろうとする力がかかるので、それを押さえるための建造部です。
これを外側に出すことで、教会全体の高さがいっそう高くできるようになり、
また壁を分厚くする必要がなくなって、ステンドグラスの窓が大きく取れるようになりました。

でも、こんなに大胆な存在感で自己主張するフライングバットレスを見たの、初めてです。
いや、すばらしい。

しかもこれ、色違いのレンガを積んでいるように見せかけて、
実は色塗ってあるだけ、というところも人を食ってます。

 

こちらはフライングじゃない普通のバットレスですが、同じデザイン。
しかもまたそれが、さりげなくおしゃれ。

そしてしかも、外側はこんなに突飛なのに、中は相変わらず~。

 

グアダルーペの聖母もちゃんといます。
これまた目を引いたのが、このすごい細工の説教台です。



どこまですごいんだ、この教会は。
そして丸天井は、これまた案外あっさり系だったりする。




ただ、このときはなぜか教会内の彫像がすべてこのように……

 

紫の布で覆われていて、見ることができませんでした。
Azulさん(のご主人)の説明によると、このときはもうすぐセマナサンタだったので、
そのために覆われていて、セマナサンタに外すのだろう、とのことでした。
そんな習慣というか儀式があるとは、これまた初めて知りました。

まだまだメキシコの教会には驚かされることがたくさんあります。

ついでに、このサンタ・ロサ教会の向かいにはすごい噴水があるとのことだったんですが、
このときはこれまた修理中。
水がすっかりなくなって、部品を外して修理だか清掃だかしているお兄さんたちが。
Azulさんによると、「ダンサーの噴水」と呼ばれていて、
夜はカラフルにライトアップされて、水が踊る噴水だそうで、
それを見られなかったのは残念ですが、
でもある意味、めったに見られない噴水の素っ裸~なところを見られたわけで。



なんだか未来都市の模型のようでしょ?
こんなのを見るのもけっこうワクワクするのでした。

ケレタロ教会ツアー その一

2010-05-07 18:00:00 | 観光
さて、ケレタロには何週間いたんだよ!?てなくらい
写真撮りまくってたのがまだまだ残ってるんですが。

メキシコ中部のコロニアル都市らしく、ケレタロには豪華な教会がたくさんありました。
しかもそのほとんどが市内に集中していて、歩いても廻れるくらい。
とはいえ、本当に歩くと暑いので、Azulさんの案内と車で、
ぐるぐるといっぱい廻ってきました。

これはそのうちのひとつ、サンタ・クララ聖堂です。



手前にネプチューンの彫像があり、ケレタロに多い噴水のひとつとなってます。

 

ここは塔とドームがタイルで覆われているのが特徴(ガイドブックによると)。
前にお見せしたホテルのレストランにあったテーブルセットと同じような、
青と黄色がきれいなタイルで、ところどころ覆われています。

しかし中は……

  

出たー、キンキラキンのウルトラバロック、とまでは行かない、
チュリゲラ様式。
まあこのくらいはまだまだ許せる範囲?

とか思いつつ、一番後ろのいすに座って正面祭壇を眺めていて、
ふと横を見上げると。



こっ、怖い! イエスさま、怖いです。
この血まみれイエス、初めてメキシコに来て見たときは
軽いカルチャーショックでしたねえ。
ドイツでも十字架にかけられたイエスは必ず教会にありますが、
ここまで血みどろじゃないです。
ラテンの(ってことはたぶんスペインやフランスも?)イエスって、
脇腹の槍で突かれた傷だけじゃなくて、とにかく全身血まみれですよね。
リアルに刺激の多いここらでは、少々の傷では
イエスの苦悩が伝わらないのだろうか……などと考えてみたり。

博物館のミイラ

2010-04-15 08:00:00 | 観光
ちょっと間が開いてしまいました、すみません~。
実は今回の旅行は何かとややこしい話になってまして、
先日ようやくおうちにたどり着いたものの、そのままダウンしてました。
でも知り合いのおばさんが電話かけてきて、
いないから心配したのよ~! すぐに会いましょう! とか
かかりつけの獣医さんが何やら文書を送りつけてきて読んでくれだとか、
のんびり寝てもいられませんて。
サッカーも着々と日は進んで試合やってるし、留守のあいだの用事も溜まってるしね。
というわけでぼちぼち復帰します。

その前に。
世界の広場ジャーナル』というウェブジャーナルから以前お誘いいただいたんですが、
ちょっと迷いつつも(これ以上手を広げていいものやら……)、
面白そうな企画ではあるので、週一回くらい何とかなるか、と
持ち前のお気楽さ(思慮のなさとも言います)で引き受けてしまいました。
その連載第一回がすでにアップされています。
こちらのブログとは少し趣の違う話を書いていこうかと思ってますので、
興味のある方はぜひ覗きにいってやってください。
他にもメキシコの記事、ラテンアメリカ各国の記事、世界中のいろんな国からのお話満載で、
ついつい読みふけってしまう、楽しいサイトです。

(ただし、メキシコは中南米に分類されてますが、実際には北米です。
 アングロアメリカとラテンアメリカに分類すればラテンアメリカなんですけどね。
 中南米と思われることが圧倒的に多いので、どっちでもいいと言えばいいんですが、
 つい先日、某友人に、「メキシコは北米!!!」と首根っこ掴む勢いで叩き込んできた手前、
 一応ここで注釈入れておきますね~)




さてと、ケレタロのお話の続きです。
とは言ってもこの写真を並べて、立派???な記事を書いて投稿ボタンを押したら
すべて消えてしまったのが、すでに何週間か前のこと。
なんかわりかし哲学的な?ことをつらつらと書いていたので、
もう一度一から書き直す気力も起きず、そのままになってました。

というわけで、もう同じのは二度と書けないので、適当ですみませんが。

ケレタロの郷土博物館の廊下になぜかぽつんと置かれていたミイラです。



グアナフアトのミイラ博物館は大昔いきましたが、
館内撮影禁止でしたので、写真は一枚もありません。
というわけで、ここですかさずパチリと撮ってきました。
ケレタロもグアナフアトとよく似た乾燥した高原気候なので、
遺体がミイラになりやすいのでしょうかね。



7時閉館だよ~、と6時45分くらいから急かされて、
メキシコ人って店とか開けるときは平気で遅刻するのに、
閉めるときは早いよねえ、とAzulさんとブツクサ言いつつ、
追い出されてみたら、町はちょうど夕暮れの時間。
修道院の鐘楼がライトアップされて、とてもきれいでした。

本当はちゃんとミイラからこの鐘楼につながるような文章書いてたんですけど、
と、諦め悪くいつまでも言い訳してたりして……

博物館で見た変なもの

2010-04-07 08:00:00 | 観光
ケレタロ滞在の日の夕方、5時ごろに博物館へ行きました。
Museo Regional、郷土博物館とでも訳せばいいでしょうか。

ケレタロの修道院に幽閉され、ケレタロの丘で銃殺されたマキシミリアンの遺体を
ヨーロッパまで運んだ棺のあるところです。
ヨーロッパまで運んで、その棺だけまたメキシコに持ち帰ったのかなあ。

その棺も見たんですが、ガラスケースに入っていて、
光の反射がひどくて写真に撮れませんでした。
肩幅も狭く、足のほうにいたっては入るのかなあというほど細くなっていて、
まあ長い船旅をするにはぴったりサイズのほうがよかったのかもしれませんが、
死んでいてもこれは窮屈そうだなと思わせる棺でした。

そういったメキシコ独立戦争や革命の歴史関連の品もたくさんある博物館ですが、
遺跡から発掘された物品なども並んでいるし、
インディヘナの生活を再現したところもあり、
広くて見ごたえのあるところでした。
時間さえあれば、いくらでもじっくり見て楽しめるところです。

そのなかで、いくつか気になったものの写真を撮ってきました。

まずはこれです。



え、何の変哲もない、胸に手を当てて立っている人の像でしょ?
ところが、これ、後ろに廻ると、こんなものが。



背中に顔がッ!
しかも、さかさまッ!
なんなの、これは、いったい何のおまじないなの!?
説明書きを見ても、
「タムインTamuinの若者。ウァステカHuasteca族のレプリカ。
 ケレタロのハルパンJalpanにもよく似たものがある」
としか書いてないんですよ。
シャム双生児とかで、珍しいから神さま扱いでもされた人がいたんでしょうか?

もう一個、気に入ったのはこれ。



単なる、欠けた壷、なんですけどね。
ひょっとこみたいな顔に見えてしまって、ひとりで受けてました~。
かわいい~。
説明書きによると、近隣のアパパタロというところから出土した、
チチメカ族の陶器らしいです。

他にも面白いものがたくさんあったんですが、
何しろ7時に閉まるというので、けっこう駆け足でした。
一番気に入った展示品は写真いっぱい撮っちゃったので、
明日お見せしますね~。

サンタクルス教会の内部

2010-03-20 08:00:00 | 観光
ケレタロのサンタクルス修道院をぐるっと廻ってから、
教会のほうも見にいきました。



この手の大教会にしては、質素。
フランシスコ修道会の教会ってこんなもんなんでしょうか。



ステンドグラスもわりとモダンというか、地味な幾何学模様です。
こんなステンドグラスのほうが好きです。



どこの宗派であろうともメキシコの教会なら欠かせないグアダルーペの聖母。



正面の祭壇はそれなりに豪華です。
十字架にかけられたイエスを見上げる女性、これは誰?
聖母マリアかなあと思いましたが、ちょっと珍しい構図なんでは。

ところでケレタロって中部メキシコのコロニアル都市らしく、
どの街角にも教会が一個、って感じで教会だらけなんですよね~。
カルメンとかメリダだと、各街角に一軒、薬局があるんですが。
私はそんなに歴史とか詳しくないですが、
建築デザインにはちょっと興味があったので、
いろいろ独創的な教会もあったりして面白かったです。
このサンタクルス教会以外にもいっぱい教会見てきました。
最近は、教会に入っても皮膚がチリチリする、なんて神経質なこともなく、
すっかり慣れてふてぶてしくなっちゃったし。

というわけで、まだまだ続きます、ケレタロ旅行ネタ。
おいしいものも食べてきたし、博物館やピラミッドも面白かったし。
もうしばらくケレタロネタにお付き合いください。

マキシミリアン皇帝の部屋

2010-03-19 08:00:00 | 観光
ケレタロ、サンタクルス修道院の内部ツアーで見逃せないのが、
マキシミリアン皇帝が幽閉されていたという部屋です。

マキシミリアンはオーストリアから派遣されてヌエバ・エスパニアの皇帝として
メキシコに君臨していましたが、
メキシコ独立戦争が起こって最後にこのケレタロに来て、
しかしフランスのナポレオン三世がドイツとの戦争に焦ってケレタロから兵を引き上げてしまった、
そのためにマキシミリアンは多勢に無勢となって敗戦。
このサンタクルス修道院の一室に幽閉され、
最後はセロ・デ・ラス・カンパーナスで銃殺されたということです。
付け焼刃の知識で書いているので、間違ってたら訂正お願いします>他力本願



部屋の入り口の表札。
ぶれちゃっててすみません。
これによると、1867年3月13日から5月15日までは
この部屋はマキシミリアンの居住部屋とされ、
戦争に負けて捕虜となって5月15日から17日までの三日間、
同じくこの部屋に幽閉されていた、とあります。

部屋の中は暗かったのと、人がいっぱいだったので
あまり写真撮れませんでしたが、



修道院だからかもしれないけど、質素な天井にでかい絵。



そして、マキシミリアンの写真。

部屋の中にはなぜかけっこうな数のソファや肘掛け椅子と、
マキシミリアンが寝てたの?というくらい簡素な鉄パイプのベッド、
それもパイプの枠だけが残ってました。
しかしこんな鉄パイプのベッドって19世紀からあったんですかねえ。

狭苦しい(と感じたのは高校生の集団と一緒に入ったからかもですが)部屋から
ようやく外へ出ると、



ああ~、解放感~、青空~~~。
たとえ三日といえども、やっぱりあんな部屋に幽閉されるのはイヤかも。
銃殺はもっとイヤですけどね。

修道院の生活空間

2010-03-18 08:00:00 | 観光
ケレタロのサンタクルス修道院ツアーのお話を再開します。



水道橋から流れる水がこの修道院にも来ている、というか、
この修道院の尼さんのために水道橋を作ったってのが本音?
で、この狭い中庭に、水道橋からの水が流れ込んでいると説明を受けました。
それも面白いけど、この古い煉瓦の風情がいいです。
鉢植えが並んでるし。
中庭に面した窓にも鉢植えが並んでいて、
こっそりカーテンの隙間から修道士が水をやったりしてました。
白い鳩がとまってたりして、もう、絵に描いたような修道院。

キッチンのほうへ行くと、そこにも水が流れ込む仕掛けと水タンクが。



端々に写っているのは一緒のガイドさんについていた高校生?の集団です。
おしゃべりしたい年ごろなので、つい声が高くなったりもしてましたが、
メキシコ人としては珍しいくらい我慢して静かにしてました。



キッチンのかまど。
なるほど~、こんなふうに作って、下から薪で火をつけるのか。
この上にはちゃんと吹き抜けの煙突も。

さらに奥に入ると、こんなおしゃれなタイル張りの……



かまどに気を取られてガイドさんの説明を聞いてなかったんですが、
キッチンの奥にお風呂、なわけもないし、
流しにしてはでかいよなあ、と思ってAzulさんに訊いたら、
なんと、これ、冷蔵庫だったそうです。
すげ~。
水を張って冷やしてたんでしょうかね。



そしてこちらは、いかにも見本~、な修道士の個室。
実際に今の修道士が住んでいる部屋はどんなんなんでしょうね。
やっぱりこのくらい質素なのか、
それとも案外パソコンとかあったりするのかな。

修道院の壊れた日時計

2010-03-14 08:00:00 | 観光
ケレタロのサンタクルス修道院は、ガイド付きで中を見学できます。
ガイド料は、心づけってことで任意。
私たちが入ったときは、高校生くらい?のかなり大きなグループが一緒で、
大人数でゾロゾロと民族大移動になりました。
でも入る前にきっぱりと、中では静かにしてもらいます、
騒ぐ人は遠慮なくつまみ出されます、と注意が。



入ってわりとすぐのところにある中庭の噴水。
えーと、この修道院でももっとも古い部分とか言ってたような気が。
でもいろいろたくさん見たので、話がごっちゃになってるかも……。

この写真、帰ってからパソコンに移してよく見ると、
正面の顔の、水を吐き出す口の部分が……。



なぜか向こうに、空が見えてる!?
まっすぐ突き抜けて……と言いたいところですが、
向こうには空なんかないような気がするんだけど……。
もしかしたら異次元に突き抜けていたのかも?

この中庭の両端には日時計があったんですが。



「壊れているので、これで時間はわかりません」とガイドのお姉さん。
そうかぁ~、日時計って機械仕掛けの時計と違ってぜったい狂わないよね、と思ってましたが、
(太陽が翳ったら読めませんが、北ヨーロッパと違ってメキシコではそんな心配ほぼゼロ)
時計台そのものが壊れたら狂うんですね。



同じ中庭の、午後用の日時計。
こちらも壊れているようです。

でも何となく、壊れた日時計ってものに風情を感じてしまいました。

鐘の丘

2010-03-11 08:00:00 | 観光
ケレタロで水道橋と並んでこれだけは!と思っていたのが、
「鐘の丘」、セロ・デ・ラス・カンパーナス Cerro de las Campanas でした。

今は街の西部分のど真ん中になってますが、
歴史の長いケレタロで、ここで歴史が形作られたころはまだ郊外だったそうです。
そして独立戦争の仕上げとして、オーストリアのハプスブルク家から
メキシコに派遣皇帝として来ていたマキシミリアンが銃殺されたところ。

後年オーストリアが(フランスという説もあり)建てた礼拝堂が、
入ってすぐに見上げる坂道の上にあります。



礼拝堂入り口の表札。



格子が閉まっていて、中には入れませんでしたが、
覗いたところはこんな感じ。



あとで調べていたらこんなサイト(スペイン語)に、
この礼拝堂の十字架は、マキシミリアンをメキシコへ連れてきて、
そしてまたフランスへと連れ帰った船の材木を使って作った十字架が飾られているとか。
写真を見れば確かに十字架立ってますが、二本あるなあ(記述では一個)。
それに、船はフランスへ戻ったんなら、どこか取り外しちゃったんだろうか。
何となく、「これはイエスキリストが5歳のころの頭蓋骨」的な胡散臭さがないでもないです。

ところで、ここがなぜ「鐘の丘」と呼ばれるかというと、
ここにある石を打ち合わせると、金属的な響きがするから、だそうです。
ところがその石がどんどん盗まれてしまって、
今ではふたつしか残っていないとか。
この礼拝堂を覗いていたら、たぶんあれが、その石?



まだ少し早い時間だったので開いてなかったんだと思いますが、
開いていれば、この石の横の椅子に見張りの人が座っていて、
見に来た人は上の小さい石で下のをカンカンと鳴らすことができるのかも。

この公園は入場料1ペソでした。
中に博物館があって、そこの入場は別途15ペソだったかな。
でも博物館は街中にもたくさんあって、そっちに行くつもりだったので、
ここでは割愛。

丘のぐるりに散歩道がついていて、朝の気持ちのいい時間、
おしゃべりしながら街を見下ろしながら、散歩しました。

丘のてっぺんには、独立戦争後共和制になったメキシコの
初代大統領であるベニト・フアレスの巨大な像が立っています。



モレリアのハニツィオ島に立っている巨像を思い出す仕様ですが、
これは中を登れるようにはできてないみたいです。

ケレタロと言えば……

2010-03-09 14:03:55 | 観光
水道橋ですよね~~。

ついに行ってきました、ケレタロ。
ずっと以前、語学コースにいたころ、サン・ミゲル・デ・アジェンデに行くのに
長距離バスで通過したことはあったんですが、それきりだった町。
たまたまダンナが仕事で出張先がケレタロだというので、
わーい、行きたいッ!
ちょうどブログで知り合ったAzulさんにもお会いできるし~!

ということで、Azulさんにあちこち案内していただいて、
短い滞在期間で、けっこういろんなところを見て廻ることができました。
Azulさん、ありがとうございました!
なんと言っても久し振りの対面での日本語の会話は楽しかったですし、
ケレタロはさすが世界文化遺産の町だけあって、きれいで見ごたえありました。
その辺ももちろんまたおいおいご紹介しますが。

ケレタロのバスターミナルに到着するなり、街のロゴが水道橋、
ってくらいケレタロと水道橋は切っても切れない関係?



1200mを超える建築物が、街の東側に当たる道路沿いに伸びてます。

Azulさんのお話によると……って、これ、私が書いちゃっていいのかなあ?
まああくまで又聞きレベルなので、いずれ詳しいお話はAzulさんのところで読める、
ということにして、ここではさらっと。
この水道橋、ある尼僧に懸想したお金持ちの男性が(侯爵だったかな?)、
その尼さんに、街の人たちが水がなくて困っていると言われて一念発起、
水道橋を建てて尼さんに感謝はされたけど、
尼さんは、「私は神に仕える身ですから」と侯爵の求愛を拒否。
うーん……それって一種の結婚詐欺では……?
まあ、「作ってくれたら結婚してもいいわよ~ん?」とは言ってなかったんでしょうね。
勇み足だった侯爵の泣き寝入りってわけですか。

まあそれはいいんだけど、この水道橋、水が流れる部分が、ものすごく細い。



柱はこんなにごっついのにねえ。



真下から眺めたところ。
細いでしょ~?
いったい、時間あたりどのくらいの水が流れてたんでしょうか。
まあ細くても、深ければそれなり?

水は確か、ラ・カニャーダというところから引いているんだとか。
ケレタロからそんなに離れていない街のようですが、
そこには豊かな水源があったのでしょうね。

ところで、ある教会と修道院を見学したときにも、
この水道橋から水を引いていましたという説明があったんですが、
水道橋自体は軽い傾斜をつけて水を流していたと思います。
が、ケレタロ側で水がたっぷりになったとき、どうやってその流れを止めてたんだろ?
というところが気になってしまいました。
どこかに水門でもあって、必要以上は流れてこないようせき止めたりしてたのかなあ。
そのあたり、ガイドのお姉さんにAzulさんが訊いてみたりしてくれましたが、
あんまりよくわかんなかった、みたい。



ま、とりあえずあんまり難しいことは考えずに、
この立派な古い建造物を、あが~、と口を開けて見上げてきました。

それから展望台に行って、全貌を。



夜になってから、仕事の終わったダンナを連れてもう一度、
この水道橋沿いの道を車で走ってもらったんですが、
ライトアップはされている……のかなあ? という程度の弱くて不規則なランプ。
それでも、端のほうまで行くと、車や通りの家々の明かりが少なくなって、
アーチがそれなりに照らし出されてはいましたが、
よくある観光客向けのライトアップみたいな派手さはまったくありませんでした。

前にモレリアの水道橋をお見せしましたが、
こちらは柱部分と水道部分の幅が同じですよねえ。
支えきれないってこともないと思うんですが、
まあ何らかの理由があって、ケレタロのはこんなに細くなっているのでしょう。

島の反対側のボート周遊

2010-02-04 09:19:03 | 観光
土日に泊まりで出かけたときのこと、
こんなものを見かけました。



カルメンの町は島の西端にありますが、反対側の東の橋を渡って、
カンペチェに向かう道が始まるところにある村、イスラ・アグアーダというところです。
イルカと、鳥の島をボートで見に行くツアー。

メリダにいた土日はものすごくお天気悪くて、
せっかくのユカタン半島でもまったく遊ばないで帰ってきたんですが、
その翌日の月曜日、祝日はなぜかそこそこいいお天気。
じゃああれ行ってみようか、ということになり、午後から出かけました。

まずはこの写真を撮って、電話をかけて値段とか訊いてみました。
そしたら……ひとり100ペソだって言うんですよ。
普通はボート一隻あたりいくらという計算で、まあ600から800ペソくらいが相場。
犬連れてるんだけど大丈夫かな?というお伺いにも、ノープロブレム!

通り抜けることは何度もあっても、村自体の奥に行ったことはなかったので、
教えられた道を探しつつ行ってみると、ボート着き場がありました。
海(というかラグーナ)に突き出た桟橋の突き当たりはパラパ(椰子の葉葺きの屋根つき)になってて、
なんかそこに20~30人くらいがたむろしている……。
もしや、ひとり100ペソってモーターボートとかじゃなくて
でっかい観覧船みたいなやつなんじゃないの?
うちのワンコは人見知りが激しいので、あまり大勢と一緒だとなあ……。

で、ちゃんと話を訊いてみると、やっぱりモーターボートで、
6人まで600ペソ、そこから一人増えるごとに100ペソ追加、ということ。
なーんだ、じゃあ相場くらいか。



というわけで、ワンコも連れて桟橋へ。
桟橋のすぐ下では、海草がゆらゆら。



ボートに乗り込んだところで、もう一組乗りたいって言ってるけどいいかな?
とボートのお兄さんたちが訊いてくる。
向こうが犬さえイヤでなければいいですよ~(うちの払い分安くなるからむしろ歓迎)。
ということで、6歳くらいの男の子連れの家族が乗り込んできました。
ちょうど6人(?)乗って、出かけます。



快晴~~~~。

一緒になった子供とお母さんはうちのワンコに触ってもいい?と訊いて
ちょっと撫でたりしてくれましたが、
すいません、よその人にはまっっったく愛想のない犬で……(汗。
完全無視。

メリダへの道中でちょっとダンナの仕事関係で、
途中の農場に立ち寄って入らせてもらったんですが、
そこにいたワンコたちは吠えながら駆け寄ってきても、
ちょっと手を出して匂いを嗅がせてやるともう尻尾振って擦り寄ってくるんですよね。
うちの犬に慣れていると、いいのかこんなに知らない人に愛想振りまいて?
とちょっとびっくりしてしまうくらい人懐こい。
それを見ていた翌日に、うちのワンコの態度を見ると、ねえ……。
でもまあ性格だからしょうがないですよね。

 なんかいるのー?

 わくわく期待

ということで、続きは明日~。

バカラールのラグーナ巡り

2009-11-26 08:00:00 | 観光
バカラールに行ったからには、七色の水をたたえるというラグーナを
ボート周遊せねばなりません。
こんな桟橋から、



仔犬とたわむれつつ、

(c)きりぎりすさん



出発します。
この日はあいにく雲が多くて、ピーカンというわけにはいきませんでしたが、
まあそのほうがボートに乗っていても陽射しがきつくなくてよかったかも。



こんな空も美しいし。



逆光でなければそれなりの青空だし。
というわけで、写真が多くなるので、ラグーナのお話はまた明日~。

メリダの教会

2009-09-29 08:00:00 | 観光
久しぶりにメリダの写真なんかを見たら、青い空が綺麗~。
というわけで、実に、三年近く前になるメリダ旅行のときの写真、
小ネタ過ぎて以前なら出すのに困っていたような写真をちょっと掃きだしていくことにします~。



これはどこだか出かけた日の帰り道、
バスの中から見かけた小さな教会。

地味だけど堅牢、
青空に映えて、良いなあと思ったのでバスの中からとっさに撮影。



電線が邪魔ですが。

セントラの見晴らし台

2009-09-07 08:00:00 | 観光
セントラ自然保護区の博物館めぐりの最後に、
見晴らし台への登頂があります。

案内のお兄さんが、みんなに高所恐怖症はないですかとしつこく念を押してました。
前に、登ったはいいけど、腰抜かしちゃって降りられなくなって、
大騒ぎになりながら担ぎ下ろしたことがあるんだとか。
まあ、怖い人は怖いんでしょうけどねえ。

 こんなのです

 てくてく登る

 手すり越しに見下ろしたところ

落っこちたらワニのえさ~。

 足元はこんな感じ 


てっぺんまで行って見晴らす景色は気持ちいいです。

 河の三叉路

 メキシコ湾に向かう下流方面

誰も腰を抜かすこともなく、無事にあがって、降りてきました。

ところで河の三叉路のところなんですが、
前にもボートでここを通ったときに河の名前を聞いて、
帰ってから地図で調べたけど、どこだったかよくわからず。
そのころはグーグルマップとかなかった(か、私が知らなかった)ので
手元のメキシコ道路地図をスキャンして載せてます。

今回もやっぱりわっかんないなあ、と思ってグーグルマップを見たら……
な~んだ、ここじゃないか、とすぐにわかるよ。

 

グーグルマップ(右)のほうの、サン・イシドロと書かれたすぐ左に
河が三本合流するところがありますよね。
見晴らし台はこのすぐ下流に立っているわけです。

一番右(東)の河は、グアテマラとの国境から流れてくるウスマシンタ。
それが合流地点から下流になると、グリハルバという名前になります。

しかしこの辺の河は入り組んでいて、あちこちで合流するので、
名前がものすごく複雑なようで、
あちこちで調べてもどれが本当なのかわかりませんでした。
はっきりしているのは、ウスマシンタとグリハルバだけ、ってことでご勘弁~。