メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ナワトル語 応用編???

2006-03-02 06:26:30 | ナワトル語のお勉強
おおお、せにしえんたさんから(ってまたお名前出しちゃいますが、ごめんね)
ナワトル語の先生が確保できたようなお話が!
カーニバルのコメント欄参照~)

勇気百倍!
てことで、性懲りもなく続けます、ナワトル語講座です???

この前の第3巻、文法説明のあとには
一ページいっぱいに単語が並んでいて、
さらにそれを使った練習問題が載ってるわけですが、
そんなもん書き写しても、読んでくれる人いないよな~、
一人でやってろ、ボケッ!とか、石投げられるかも、
などなど、
いやあ、読みにきてくださる皆さんになんちゅう無礼な想像をしてるんでしょ、ったら……

でも、ただの練習問題(文字だけ)ばかりではなく、
このスグレモノの教科書には素晴しい挿絵もついてます!
     やろうとしていることに罪悪感を覚えて、やたらと持ち上げてる感が無きにしも非ず。

ええ、著作権とかいう言葉を知らない振りをして、ですね。
あくまでも一部、と言いつつムニャムニャだったりしますが、
挿絵つきで一緒にお勉強しましょう!

この前のナワトル語記事でやったことの、応用編ですので、
忘れている人は、ちょっと見直してください。

んで、これ。



Colli は「おじいさん」、「おばあさん」は Cihtli
Nantli は「お母さん」、「お父さん」は Tahtli
Tlacatl は「男、ひと」、Cihuatl は「女」
Telpochtli は「若者」、Huehue は「年寄り」
Ichpochtli は「少女」、Conetl は「子供」
Teopixquiは「僧侶」

うおおお、いきなりいっぱいいっぱいですね。
でもって、これに、
Ti- をつければ「あなたは」
Ni- をつければ「私は」
Amo は否定、

これで、上のページの台詞は全部解読できるハズ。

さて、次のページです。



最上段の三つは、同じ感じで否定形ですね。
下の二段が、複数形になってます。
冒頭にAn- をつけると「あなたたちは」
Ti- をつけると「私たちは」

で、上に羅列した名詞の複数形が使われてます。
絵を見ながら、どの単語の複数形なのか、考えてください~~

さらにあります。



新しい単語の追加もありますね。
Temachtiani が「先生」ってのは前にも出てましたが、
Tlamachtilli は「生徒」
Tlahtoani は「王」
Oquichtli Tlacatl のように「男」ですが、動物のオスにも使うようです。
Tlacatl のほうは、男性もしくは人間全般?

まだあるんですが、けっこう盛りだくさんになってしまいました。
続きは、動詞がいろいろ出てきますので、
それはまた今度、ということで。

お疲れさまでした~

接頭主語とはなんぞや?

2006-02-20 08:04:32 | ナワトル語のお勉強
もう、だぁ~れもついてきてくれてない気がするナワトル語ですが。
構うもんかい~わしゃやるぞ~

というかですね。
そろそろ(もう?)挫折しようかな~、と思いながら次の巻を手に取ってちょっと読んでみて、

なにこれ~~?

とびっくりしてしまったので、やっぱりネタにする~

ナワトル語の人称代名詞、前回やったヤツですが。
アレは省略可能、というのは書きましたよね。

しかしそれとは別に、「接頭主語」prefijos-sujeto なるものがあるんだそうです。

つまり、これは本には書いてないんですが、
動詞の人称変化、あれが普通(というか印欧語)では語尾変化なのに、
ナワトル語では語頭変化(そういう言葉があるのかどうかは知らない)だということ、
と理解していいと思います。
省略不可能である、という点も、そのほうがわかりやすい。

で、具体的には

      単数         複数
一人称   ni-          ti-
二人称   ti-          an-
三人称   ---          ---

だそうです。
三人称はないんですね。

どこが具体的なんだか、これじゃさっぱりわかりません。
そこで、さらに具体的に、動詞を使います。

cochi は「眠る」という動詞なんだそうです。
アステカ人は「こち~」といびきをかいたのかも。などと無駄な想像をめぐらせつつ。

nicochi  私は眠る
ticochi  あなたは眠る
cochi   彼/彼女は眠る

ticochih  私たちは眠る
ancochih  あなたたちは眠る
cochih  彼ら/彼女らは眠る

複数であることを示すには、語尾変化。h をくっつければいいようです。

そんじゃ、さらに例を。
「泣く」というのは choca というんだそうです。
そりゃ、「衝突する」じゃないのか? それはスペイン語。

nichoca
tichoca
choca

tichocah
anchocah
chocah

簡単~。お手軽~。
動詞さえわかれば、ですが

「見る」っていうのは tlachia というんだそうです。
ハイ、行きましょう~。

nitlachia
titlachia
tlachia

titlachiah
antlachiah
tlachiah

コピペしただけ、ってばれてます? 
タグ書くのがけっこう手間なんで~えへ。


ところが、ですね。
この接頭主語、動詞の人称変化とはやっぱりちょっと違うんです。
というのは、名詞にも形容詞にも使えるスグレモノ!

「先生」、マエストロは temachitiani というんだそうです。
「だそうです」ばっかりだけど、全部受け売りなのでしょうがないです。我慢してください。

で、ハイ。

nitemachitiani 私は先生です。
titemachitiani あなたは先生です。
temachitiani 彼/彼女は先生です。

titemachitianime 私たちは先生です。
antemachitianime あなたたちは先生です。
temachitianime 彼ら/彼女らは先生です。

名詞の複数の場合は、語尾が me になるんですね。


形容詞の場合。
「良い」というのは cualli というらしいです。

nicualli  私は良い。
ticualli  あなたは良い。
cualli  彼/彼女は良い。

ticualtin 私たちは良い。
ancualtin あなたたちは良い。
cualtin 彼ら/彼女らは良い。

なんかまた、複数で語尾が妙~に変化してますが、もう追及しません。

ここ、何文字だったか忘れましたが、字数制限あるんですよね。
あんまり長くても、読んでいただくだけでも大変でしょうから、
今日はこの辺で~。

お疲れさまでした。
ancochih.
Amo nicochi. Nitlachia futbol. Futbol cualli.


Amo ってのは「ノー」なんだそうです。
「イエス」は quema なんだそうです。
そりゃ「愛する」と「焼ける」だろ?って。それはスペ(以下略。

ナワトル語の代名詞

2006-02-14 09:20:36 | ナワトル語のお勉強
久し振りにナワトル語のお勉強です。

というのも、のりさんからこんな情報が。
ナワトル語のウィキペディアですうひょ~!

開いてみても案の定、さ~~っぱりわかりません(笑。
まあところどころにスペイン語が混じっていて、
まだこれから「翻訳」するのかなあ、ということだけは何となく。

項目を眺めてもわかるのはスペイン語ばっかりなんですが、
まあとりあえずNahuatlってところをクリックしてみました。

うわ~、なんか書いてある……

一行目はたぶん「メキシコで昔から使われている言語」とか何とか書いてあるのだろうと推測。
あとは呪文のように訳がわからないので、横にある地図を眺めました。

ほ~~、一番使用人口が多いのは(と推察)、
ベラクルス州とプエブラ州あたりなのかぁ。
カンペチェ州はゼロですね……。この辺はナワトルより、マヤ語だもんなぁ……。

で、やっぱりアステカ王国のあった中部に集中してるんですが、
なぜか飛び地のようにドゥランゴ州(一番北の薄緑色)にもナワトル語人口が。
いろいろ謎です。

見ていてふと思ったんですが。
こないだのりさんが遊びに来てくださったとき、
やっぱりメキシコってアステカ圏とマヤ圏で違うね、って話をしてました。
もちろん融合している地域も多いんですが、そもそも違う文化です。
で、この地図を見てて、
支倉常長一行が見たメキシコはアステカ圏ばかりだったんだなあ、と。
ゲレロ州(西海岸の緑が一番濃いところ)のアカプルコに到着し、
メキシコシティへ行き、そこからベラクルスへ。

from Wikipedia in Nahuatl

あら、ベラクルスが書ききれませんでした~
赤い線が、ヨロヨロと常長たちが辿った道(推定)です。

まあそれでも十六世紀(だっけ?)には充分大変な旅だったでしょうが、
カリフォルニア半島のラパス(左の青い点)とかに到着、対岸に渡ってメキシコを縦断、というか横断、
メリダ(右の青い点)から出港、とかじゃなくてよかったですね、あははっ!

さて、このサイトを多少なりとも解読できるようになるには、
気の遠くなるような知識量を吸収しないとダメっぽいですが。

今日はその第二歩目?
例の教科書、二冊目は人称代名詞のお勉強です。
18ページあるんですが……。

1ページ目:中表紙
2ページ目:奥付(奥付だけど前にある)
3ページ目:「母に」と献辞が。
4ページ目:白紙
5ページ目:レッスン1 ナワトルの代名詞、と書いてある。
6ページ目:代名詞らしき単語を呟くアステカ人の漫画が。
7ページ目:ようやくレッスンが始まり、まず「代名詞とはなんぞや?」がスペイン語で説明。
8ページ目:説明の続き。

そして9ページ目でようやく出てきます、ナワトル語の代名詞。
表になってます。
          正統でエレガントな形   代用できる形
     一人称    nehuatl         nehua/ne
単数   二人称    tehuatl         tehua/te
     三人称    yehuatl         yehua/ye

     一人称    tehuantin        tehuan
複数   二人称    amehuantin       amehuan
     三人称    yehuantin        yehuan

何だかいきなり、「代名詞は短いもの」という思い込みをものの見事に覆してくれます。
でもまあ、何とか……なりそうか……?
単数では二人称が te なのに、複数では一人称が te で始まるんですかい!
とか、混乱しないように(もうしてます)。

さて、この表にはまだ続きがあります。

           尊敬をこめた形
     一人称    ----
単数   二人称    tehuatzin
     三人称    yehuatzin

     一人称    ----
複数   二人称    amehuantzintzin
     三人称    yehuantzintzin

ちょ、ちょっと待った!
ええと、tehuantin が「私たち」で、tehuatzin が「(尊敬をこめた)あなたたち」ですかい!?
yehuantin が「彼ら」で、yehuatzin が「(尊敬をこめた)彼/彼女」ですかい!?
(てか、さっそく間違えてるし~。修正しときました)
複数形も、書き間違いじゃないです。目を皿にして確認しました。
教科書に間違いがなければ(ないとはまるで言い切れないところが……

ま、とにかく覚えるしかないですねッ! (←やけくそ

10ページ目には、解説が載ってます。
1) ご覧のように、一人称には尊敬を込めた形は存在しません、素晴しい謙虚さですね~。と書いてある。
   そ、そうかぁ??? 当然では、と思うのは日本人だけらしいです。
2) スペイン語同様、主格の代名詞は省略できるそうです。ほほ~。
3) 一人称代名詞は文章の主語となることがほとんどなので、これは主格である、と書いてます。
   一方、二人称は主語にも目的語にもなりうる。
   そ、そうかぁ~~? 一人称だって同じだと思うが。
   それに三人称はどうなんだ。言及がありませんッ!
4) 代名詞は、その人称と数、それに尊敬の度合いで変化する。それはよくわかりました。

11ページ目には、例文を言い合うふたりのアステカ人の漫画が。
12ページ目は白紙。
13ページ目には「代名詞とは何か?」に始まる試験問題が。
14から17ページには代名詞が並んで、ナワトル語をスペイン語に、スペイン語をナワトル語に、という練習問題。
18ページは、また漫画になってます。

これで一冊おいくらの本ですか?
まあまとめて買ったからいいけど、ばら売りだったら怒るかも。

は~、お疲れさまでした。

トップの写真は、カンペチェであちこちに見かけた扉の錠前です。
ちょっと面白い形だなと思って。
ナワトル語もこのくらい厳重な錠前がかかってるような気がします、ってことです(無理やり?

ナワトル語の発音

2006-01-23 11:11:22 | ナワトル語のお勉強
今日は日曜日なので(関係あるかな?)、ナワトル語にしましょう。
教科書では豚肉の話のあと、名詞の変化や動詞の活用例が出てくるんですが、
今日はそこをちょっと飛ばして、発音のところを読みます。
ちょうど、chamoyさんのブログで
ナワトル語の発音って難しいよねえ、という話が出ていたことでもありますし。

まずは

母音

a, e, i, o, u の五つ。
発音はスペイン語と同じ、ということは日本語とも同じです。
これは問題なし。

子音

こいつが問題。

まずは

破擦音:  ch, tl, tz  (発音はスペイン語と同じ、まあそのまんま)
摩擦音:  j, x, z    (jの発音はスペイン語と同じ、喉奥で発するハ行見たい、と言えばいいかな?
               xは「シュ」の発音、z は「s」の発音)
側音:   l        (発音はそのまま)
鼻音:   m, n      (発音はそのまま)
閉鎖音:  p, t, k     (発音はそのまま)

それから saltillo なるものが言及されてます。
これもあって、閉鎖音だと書いてありますが、何なんだろう?
日本語の小さい「っ」みたいなのかな?

それから、メモとして、
ナワトル語にはない発音

B, D, F, G(*), Ñ, R, RR, V

だそうです。
Gに関しては、[ga,go,gu]がないそうで、ってことは[げ,ぎ]はあるのかな。

にしても、BとDとG(半分)がないってことは、濁音がほとんどないわけですね~。
独特の響きはそこから来るのかしらん。

それから、国際的発音記号による表記、
理想的アルファベット表記、
実用的アルファベット表記、
の三つが並べて書いてあります。

発音記号は記号なので、普通のアルファベットにかなり変な「記号」が混じってしまいます。
理想的アルファベットは、日本人には却って読みやすいでしょうか?

例文はこんなの。

【理想的アルファベットによるナワトル語】

kuix kemmanian aka tizitl otiknotz,
inik mitztla'powiz, in anozo ik mitztlakuikuiliz,
in anozo mi'chichinaz in anozo mitzkuakuikuilo:
kuix noze ik tiknotz,
immitznextiliz in tlein otikpolo:
anozo mixpan kiman atl?

これでは、スペイン語使用者の目には「k」だの「z」だのがやたら多くて読み辛い、ということで、

【実用的アルファベットによるナワトル語】

cuix quemmanian aca ticitl oticnotz,
inic mitztlahpohuiz, in anozo ic mitztlacuicuiliz,
in anozo mihchichinaz in anozo mitzcuacuicuilo:
cuix noce ic ticnotz,
immitznextiliz in tlein oticpolo:
anozo mixpan quiman atl?

では、主に「k」を「c」もしくは発音によって「qui」「que」に
saltilloと表わす「'」を「h」に
「w」を「hu」に、置き換えてますね。

ん? 「w」なんて子音、リストに載ってなかったぞ~~!
こういうところがとってもいい加減です……

え~と、どっちにしたってひじょ~に読みにくいし、
さっぱり意味がわからんぞ~~~!!!
というのは同感なんですが、
ま、発音の話なのでご容赦を。

一応ね、訳文載ってるんですよ。
載ってるんですけど、そのスペイン語がこれまた……

こんな意味だそうです。

「治療師を呼んで、運勢を読んでもらうか呪いを解いてもらうかしたのかい?
 それでそのために髪の毛を切ったのか?
 それとも、なくした物を見つけてもらうために呼んで、君の前に置いた水で占ってもらったかい?」

この文章を理解するには……
ナワトル語の発音だの文法だの単語だのを遥かに超えた文化理解が必要なようです。

道は長いぞ~~~
千里の道も一歩から。

ずん。

これが一歩目。

あ、目眩が。

ナワトル語をはじめましょう

2006-01-19 10:49:38 | ナワトル語のお勉強
え~と、クロコンドル Zopilote からいろいろ気になることが出てきました。

コメント欄で、「ろて」の -ote 部分は増大詞かも、なんて書きましたが、
微かな記憶を辿ってみると、
ナワトル語の -tle という語尾が言いにくいためにそれが訛って -lote になった
という話を聞いたような気がします。

それで、こんな本を持っていたことを思い出して引っ張り出してみました(写真参照)。

Tlahtolnahuatilli、古典ナワトル語の15巻にわたる教科書です。
15巻たって、一冊一冊が薄っぺらくて、中は漫画とか、まあ大した量は載ってません。
いつだったか文化会館で安売りしてて、興味本位に買って、
最初の数ページでくらくらして放り出した記憶があります。

なにしろ一ページ目から机に向かった恰幅のいいおじさんが本を広げて
XIQUITTACAN QUENIN TLACEMPANAHUIA INIC YECTLI IN NAHUATLAHTOLLI!
とか叫んでるんですよ。
さっぱりわかりませんて。

しかしそれは置いて、次のページにはほっとすることにスペイン語で説明が。
曰く、ナワトル語は地上でもっとも美しい言語のひとつであり、
その音声と柔軟さと豊かさにおいてギリシャ語やラテン語にも匹敵するとか。
ほー。
曰く、北メキシコから南は遥かエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアまで話されていたとか。
ほほー。
さまざまな民族が乱立するこの地域で、ナワトル語はかつてのラテン語のような共通語の役割を果たしていたんだそうです。

よってナワトル語を学ぶことはメキシコ人の義務である!
とおじさんは主張してます。
ま、メキシコ人じゃなくても学んでもいいでしょう、たぶん。

それから文法用語の説明が少々あって、
ナワトル語はuna lengua aglutinanteであると。
これ、私は早合点して「膠着語」だと理解したんですね。
ところが、次の項目には、ナワトル語は屈折語だと書いてある。
一回目はこの辺で挫折しました。

あんまり関係ないので飛ばしてもらっても結構ですが、
屈折語というのは代表的なのは印欧語です。動詞が人称や時制で変化(屈折)する。名詞が格によって変化(屈折)する。
膠着語というのは日本語や、モンゴル語もそうだったかな? 単語単位では変化しないで、助詞をくっつけることで格や時制を表わす。
また、孤立語というのもあって、代表的なのは中国語。これは単語がまったく変化せず、文中における単語の位置で格を表わしたりします。

なので、膠着語だと日本語と似ているということに。
しかし屈折語でもある?
と混乱しました。中間的な性格の言語なのかな、とか。

しかしよく読んでみると、文法的な分類が膠着語というわけではなく、
単に、単語をいくつもくっつけて(膠着)ひとつの単語にできる、という意味だそうです。
なんだー、そんなの日本語だってドイツ語だってできるわさ。

と思ったら……。
出てきた例がこんなのです。

TIPITZONACACUAZNEQUI = Tu quieres comer carne de puerco.
「君は豚肉を食べたい」

そ、そんなこといきなり言われても。いえ、今は別に食べたくないです。
てか、さすがにこれをひとつの単語にすることは日本語でもドイツ語でも難しげですな。
いや、日本語は読点をあいだに入れなければ、これもひとつの単語と言えるか……?
KIMIWABUTANIKUWOTABETAI
うん、充分ナワトル語に対抗できるわ。

これを分解すると
  TI = tu 君は
  PITZO = pitzotl 豚 の語幹
  NACA = nacatl 肉 の語幹
  CUAZ = 動詞 cua 食べる の直説法未来形
  NEQUI = 動詞 ~したい(querer)の直説法現在形
になるそうで、
ふ~~ん、少なくとも語順は日本語と一緒だなあ。

というあたりで今日は息切れ。

でもちょっと各巻の巻末にある単語リストなど眺めてみました。
すると、ありましたありました。
Huexolotl = Guajolote 七面鳥
もっと見てると
Huilotl = paloma 鳩
おおっ、鳥だよ。さらには
Papalotl = mariposa 蝶
というのもありました。
ん? papaloteってスペイン語(?)で「凧」だよな。元は蝶だったのか。
で、あ、もしかして飛ぶものが -lotl なのか?
と思ってたら
Tlatzacuillotl = la puerta ドア
なんてのも。うーむ、ドアは飛ばんぞな。
じゃ、動くもの、とか?
実は別に全然規則なんかないとか?
アホロートル Ajolotl ってメキシコ特産の動物もいましたね。
まあもうちょっと読み進めば説明が出てくるかも。

ちなみに、拾い読みしてると
calco ってのが出てました。
cal は「家」で、カルコは「家の中で」という意味だそうです。
そう言えば地名に多いですよね、なんとかカルコ。
コマルカルコとか、ショチカルコとか。
コマル Comal ってのはトルティーヤを焼く薄い鉄板のことですから、
コマルカルコってのは家の中の鉄板、ってこと。
ほえ~
って、ホントか嘘か知りませんが、納得したところで今日はおしまい。

これからときどき(あくまでときどき)勉強していくことにします。