おおおっ!?
来るブログを間違えたか?と思われそうに
異質な話題ですね。
いや実は、
mayuさんのところでサマータイムが話題になりまして。
お隣のアメリカ合衆国はメキシコより3週間早く
サマータイムに突入。
え、まだ3月ですけど?
まあ、年中夏みたいなメキシコでは、大して変わりませんが、
アメリカではどうなんでしょうか。
メキシコのサマータイムは今年はまだ、
従来どおり、4月最初の日曜日から10月最後の日曜日までです。
まあ、いつお隣に迎合して、早まるかはわかりませんが……。
ついでに書いておくと、
日曜の午前2時に、切り替わります。
サマータイムが始まるときは、午前2時に、すべてが3時になるわけです。
終わるときは、午前2時に、一時間余って、午前1時に戻ります。お得です。
日曜に変わるので、まあたいていの場合気付いて、
月曜の出勤に遅刻して恥をかく、ということは少ないです。
◆
で、日本にはないサマータイムですが、
これが省エネ対策だということも意外と知られてないんだなあ、
とは思ったものの、さて、私もえらそうなことを書こうとしたら、
実は大して知らない、ということに気付きました(汗。
まあ要は、日の長い夏のあいだだけでも、
一時間早起きして一時間早く寝ることで、電気を節約しよう、
ということなんですが。
人間の生活がいかに夜型にシフトしてるかってことですよね。
しかし、じゃあどれくらい節約できているのか、となると、
どこかで読んだけど、忘れた~、としか言えません。
あ、もしや、と思ってメキシコの電力会社のサイトを探したら、
なんかけっこういろいろ載ってました。
で、せっかくなので、それをご披露しておこうと。
メキシコの電力会社の公式サイト、トップは
こちら。
右上に、英語バージョンのボタンもあります。
まあ……中身は見てないのでどんなレベルかわかりませんが……。
で、サマータイム(horario de verano)については
こちら。
スペイン語ですが。
ここからいろいろリンクを辿っていくと、面白いデータがたくさん。
たとえば、
サマータイム採用の国の分布。
地図になってるので、スペイン語知らない人でもどうぞ。
赤い国がサマータイム採用、黄色いのが未採用です。
じゃあ実際どれくらいの節約になったのか、ということは
こちらに書いてあります。
が……さすが、メキシコの役所仕事、何が言いたいのかさっぱりわからん。
ですがまあ細かいことはいいとして、おおむね、で解読してみたところ。
2006年のサマータイムによる節電量は
1150 Millones kWh(キロワット時)。
Millonesってのは100万のことだから……
11億5000万キロワット時。
つうことですかね。
それがどのくらいの電力になるのか、というと、
バハカリフォルニア・スール、ドゥランゴとサカテカス、
三つの州の一年間の個人電力消費量に相当する、と書いてあります。
(個人、ってのは一人って意味じゃなくて、法人に対する個人かな)
三つの州の選択基準が今いちよくわからんのですが、
まあ要するに数字の帳尻合わせに選んだだけ?
そして、その前の年、2005年のサマータイムによる
節電から導き出される国の費用節約は
11375 Millones de Pesos
113億7500万ペソ、だそうです。
その余ったお金を、いいことに使ってくださいね~~?
政治家の懐に入れちゃ、イヤですよ?
◆
さて、
こちらにはちょっとしたデータが集めてあります。
2006年の時点でサマータイム採用しているのは86ヶ国だとか。
初めてのサマータイムは1916年、第一次世界大戦中に採用されたとか。
戦争中だから、節約に知恵を絞ったんでしょうなあ。
メキシコでサマータイムが始まったのは1996年の4月だとか。
私が来た、次の年だったんですね~。
来たときにはサマータイムなかったの、覚えてます。
でもそれも一年だけだったのね~。
なぜかメキシコでもバハカリフォルニアでは1942年(!)から
サマータイム使ってるとか。
どうしてだったんでしょうか? これは不思議。
まあそもそもあの辺は時間帯が中央とずれてますが。
その下には、この10年間の節約の数値が表になってます。
合計がいきなりてっぺんに来てるところだの、
入力明らかに間違えてるだろ、だのは、
まあメキシコだからと目をつぶってください。
年を重ねるごとに、数値が大きくなってるのも面白い。
◆
正直言うと、メキシコでサマータイムやるって聞いたとき、
意味あるのかなあ、と思ったんですよね。
それまで住んでいたドイツでは、すごく意味がありました。
緯度が高いので、夏と冬で日の長さがすごく違うんです。
でもメキシコは、そんなに変わらないし。
アメリカが早めたって聞いたときも思いましたが、
だったらいっそ一年中サマータイムにしてしまえばいい、
要するに、人間の生活リズムを強引にずらしてしまうことですよね。
でもきっと、そうするとまたズルズルと夜型にシフトしちゃうんだろうなあ。
ドイツなんかだと、それはできません。
子供のころ、冬場はまだ真っ暗な中、起きて
凍った雪をざりざりと踏みながら学校へ向かいました。
それはそれで、何だかワクワクしましたけどね。
まあその分、夏は日が長くて、
サマータイムだと夜の10時くらいまで明るかったです。
学生としてドイツに行ったころの私は、
暗くならないと勉強できなかったので困りましたが(笑。
今は……日本との時差が15時間か14時間(サマータイム時)で
コミュニケーションできる時間帯が微妙に変わるので、
サマータイムはけっこうありがたいかな~。
◆
というわけで、今日は写真無しですみません。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!