メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

やっとピラミッド

2010-04-28 10:00:00 | 遺跡
また空いてしまいました、すみません。

しかもエル・セリートのピラミッドと言って、ぜんぜんピラミッド出てこないし。
まあAzulさんのところでピラミッドの写真は出てるしなあ、
て、そういう問題じゃないですか。
ピラミッドにたどり着くまではまだまだいろんなサボテンやリュウゼツランが
行く手に現れるんですけど……。

 リュウゼツラン

 名前のわからない花

しかしとにかくピラミッドです。

 正面から

 ちょっとサイドから

ガイドさんの話によると……すいません、細かいところは忘れてしまいました。
が、トゥーラと似たようなサボテンに囲まれているなあと思っていたら、
トゥーラと同じ、トルテカ族が作ったピラミッドらしいです。
トルテカ族が滅びたあと、今もケレタロにいるオトミ族が増設したとかで、
元の姿がどんなだったかは、再現するのが難しいようです。
オトミ族が使ったあとは、スペイン軍が破壊しちゃってるでしょうしね。

そして、てっぺんにあるのは、このピラミッドを買い取ったお金持ちの邸宅。
詳しくはAzulさんのブログ記事でどうぞ。


プエブリートのピラミッド

2010-04-23 08:00:00 | 遺跡
ケレタロ旅行の話の続きです。
Azulさんに「どこ行きたいですか」と訊かれて真っ先に思ったのが、
その少し前にAzulさんのブログで紹介されていたピラミッドでした。

聞いたお話では、プエブリート(「村」の縮小辞)は土地の名前で、
ピラミッド自身は「エル・セリート」(「丘」の縮小辞)というそうです。
ちょうどダンナも仕事が早く終わってフリーになった時間に、
Azulさんに連れていっていただきました。

ケレタロの中心街を外れて郊外のほうへと道を進んでいくと、



こんなふうにわりと住宅街に近いところに、でーん、と見えてきます。
門から車を乗り入れ、受付で申し込むと、ガイドさんが案内してくれるんですが、
そのガイドさんがこんな感じ。



つば広の帽子を被った飄々とした感じが、な、なんかスナフキンだ~。

入ってすぐのところに、案内図が立っているので、それを素早く撮影。
でもガイドさんはこんなもの無視で通り過ぎてます。
まあ、見てみても、ピラミッドがひとつあるだけで、
看板見るほどいろいろあるわけでもないですが。



でも、ここもすばらしいサボテンやリュウゼツランが伸び伸びと生えていて、
どこかで見たなあ、この感じ……と思っていたら、
そうだそうだ、トゥーラもこんなふうにすごいサボテンがいっぱいあったっけ、
と思い出しました。
明日から、サボテンとピラミッドを紹介していきます~。

カラクムル再訪

2009-08-09 08:00:00 | 遺跡
さて、ダンナの休みを利用して、カラクムルへ行きました。
前にもここで紹介していますが、
カンペチェ州最大の自然保護区とマヤのピラミッド遺跡です。

もっと何度もここで写真をお見せしていたような気がするんですが、
シマちゃんと行ったときの話は書かなかったんだっけなあ?
それ以外にも、けっこう何度も行っているので、
今回はピラミッドの写真とか、あまり撮りませんでした。

が、一応何枚かは。



入ってしばらく続く細い道を歩くと、突然現れる遺跡。
この日はここに、何か野生の猫がいました。
イエネコより一回り大きくて、塀の上で固まってこちらをじっと見ました。
カメラを構えるより早く、逃げてしまって残念。
たぶんオセロットか何かだったと思われます。

そして、最初に出てくる大きなピラミッド。
私は今回はもうええわ~、と登らず下から見てましたが、
これが最初でたぶん最後の訪問の友人はしっかり上まで。



私はピラミッドのふもとに並んでいる石碑を写してみたりする。



こうして見ると、なんとなくイースター島のモアイっぽくないですか、これ?

そして、いつもそこまでだけはたどり着く、第二メインのピラミッドに登って、
今回はきっちりと、その奥にあるメインピラミッドも登ってきました!
ただ……メインピラミッドの全景写真はないです。
第二メインのがすぐ前に立っているので、写せないんですよね。

まずは第二メインピラミッドのてっぺんから。



ひたすらジャングル。
その後ろの一番高いピラミッドのてっぺんまで、ひいこらと登ると……。



一面のジャングル。
はるか遠くに、埋もれるピラミッドが見えたので、
ダンナのズーム機能つきカメラを拝借して撮ってみました。



やっぱりピラミッドでした。



一番奥のピラミッドのてっぺんから、南を臨む。
見事に逆光になってますが、
このジャングルのどこかから向こうはグアテマラです。
藪こぎしてったら、あっさり国境越えますよね。
道も何にもないところです。
直線距離にして50kmほど。
まあ、こんなジャングルの中を徒歩で突っ切ったら、命の保証はないですが。

メインピラミッドの東側には、



こんなピラミッドがあって、コンドルたちがゆうゆうと飛んでました。
これもダンナのズームカメラで撮っているので近くに見えますが、
実際にはけっこう遠く、やっぱりジャングルに埋もれてました。
お宝、いっぱい詰まって……ないかな、やっぱり。
こうして見えちゃってるってことは、やはりある程度人の手が入ってるるんでしょうね。

ピラミッドのてっぺんで涼みます。



こんな穴のあいた木の枝が立っている。
これで天体観測をして時間を計った、わけではなく、
風が通ると笛のように鳴る、わけでもないと思います。
単に、穴があいただけ?



ピラミッドを降りる途中にあった石碑。
いまだ、色つき。



石碑を拝む人(嘘)。



ピラミッドのてっぺんで寝転がって風に吹かれていたら、
白い小さな月が出ていました。

ラ・ベンタ 最後の彫刻群

2009-07-31 08:00:00 | 遺跡
いよいよ、オルメカ文明コースも最後です。
というか、もう飽きちゃったらしいダンナがどんどん先に行っちゃうし~!
(↑ 実はデジカメの電池を前の日充電しなかったので、カメラ使えなくなった人)

 

これは「勝利の祭壇」だそうです。
もっともよく保存されて見つかったもののひとつだということで、
確かに、縁取りやサイドのレリーフなんかも綺麗に残ってますね。
正面の人はあぐらをかいて座っています。
メキシコ人って膝を折っての正座ができない人が多くて、
あぐらもかけない人が多い気がしますが(うちのダンナはどっちもダメ)、
オルメカ人はちゃんとできてるじゃ~~ん! と発見。
この正面の人が片手に持つ縄が、ぐるっと横に回って、
サイドにいるレリーフの人とつながっているとのこと。
縄目までくっきりと残っている一品ですね。



 

こちらは、上のに比べると保存状態がよろしくなくて見劣りしますが、
それでも何だかパワーを感じさせます。
「王の像」だそうです。
手に持っているのは権力を象徴する錫杖。
割れていたり薄れていたりで見えにくいですが、
王様の周辺には6人の人物が飛び回っているんだそうです。
日本でも、菩薩の周りに天女たちが飛んでいたり、
キリスト教の絵画ではイエスや聖母の周りに天使が飛んでいたりしますが、
どの文化も考えることは似ているのかなあ。



 

こちらは「若い女神像」だそうです。
周辺の四角い部分は口をあけたジャガーになっているとか。
上の勝利の祭壇にもジャガーモチーフが使われているとありましたし、
以前ご紹介した遺跡にも、ジャガーの名前のついたところがいくつもありましたね。
バラムクーエク・バラム  - 「バラム」=マヤ語でジャガー)
この女神さまは、上半身裸、ミニスカート(なんて書くとケシカラン検索ワードで来る人が増えるかなあ?)
長い耳飾りをつけ、兜か帽子のようなものをかぶっていると書かれてます。
オルメカで女性像は、かなり珍しいそうです。



さて、盛りだくさんなオルメカコースの最後には、吊り橋があります。



これを渡ると(写真は渡り終わったところから振り向いて撮ったもの)、
もうそこは最初に見た展示場のすぐそばです。
お疲れさまでした~。

と言いたいところですが。動物好きな亀としては、動物園は見逃せません!
もうこのころには汗だくで、ここまで汗かいちゃったらいっそ気持ちいいくらい。
で、動物園もいろいろ写真撮ってきたんですが、
まあそれはすべてお見せするほどのもんでもないので、
あと一日だけラ・ベンタにお付き合いください。

ラ・ベンタ 空を仰ぐおサル像

2009-07-28 08:00:00 | 遺跡
これもけっこう有名なものだと思いますが、
今回見たラ・ベンタの数々の彫刻の中では、私はこれが一番気に入りました。
も、もしや、親近感!?

あーーーー、今日も気持ちのいい天気♪
 



説明書きによりますと、この像は本来水平に設置され、
建物の一部として、その胴体で何かを支えていたらしいです。
ああ、だからすっきりとシンプルなのかもね。

でも今は、その重労働からも解放され、
すがすがしく天を仰いでいる、幸せそうなおサルです。
チラチラ木漏れ日、ジャングルを渡るさわやかな風を
満喫しているように見えます。

ラ・ベンタ ジャガーとジャガーの人

2009-07-27 08:00:00 | 遺跡
オルメカ文明のラ・ベンタ公園、
中間地点を過ぎると、いきなりジャガーの檻があります。

 

のっそりのっそりと歩いて、何やらかじってます。
神聖な動物なのに、いいのか、こんな檻に入れてて。
と思いますが、絶滅の危機にさらされている今、檻のなかのほうが安全に長生きできるのかも?
ジャガーのほうも、のんびり暮らして、毎日餌がもらえて楽チン~、とか思ってるのかなあ?
その辺は、動物に訊いてみないとわかりませんね。

動物園は、ラ・ベンタ公園に入ってすぐの左右あたりにまとまっているようなのに、
なぜジャガーだけここにいるのだろうと思ったら、
次に出くわす彫刻がこんなのでした。

 

写真の撮り方がだんだん投げやりになってますか、私?
いえいえ、このときは、こんな光と影のコントラストもいいかも、って思ったんですよ(たぶん)。
ジャングルの暑さで頭がだいぶ朦朧としてたのかも。

これは「人格化したジャガー」だそうです。
特殊な形から、王座の一部かも知れないとのこと。
ジャガーは「力」「権力」のシンボルだったそうで、
だとすれば王座を飾るのにふさわしいですね。

ラ・ベンタ 統治者とフクロウ

2009-07-26 08:00:00 | 遺跡
ラ・ベンタ公園、やっと前半が終わります。

まだまだジャングルに転がる 展示されているものが続きます。
これでも、あまりパッとしないのは飛ばしてるんですけどね。

  



これは「統治者」だそうです。
完全三次元の彫刻。
説明書きには、そういう彫刻を作ったのはオルメカ族が最初、とありますが、
どの範囲内で最初なのかはよくわかりません。
統治者だけあって、ふんだんな飾りが丁寧に彫り込まれています。
耳元から垂れる、紙を折りたたんだような飾りは
ベラクルス州のオルメカ文明にも見られるそうです。

頭にかぶっているのはジャガーの頭部を模したかぶとで、
あとでまた書きますが、オルメカにとってもジャガーは神聖な動物だったそうです。

 

それに比べて、これはいったいなんだ!?
というのが、こちら。
いや、あまりに見当がつかないので、つい写真撮ってしまいましたよ。
祭壇ではあるようですが、他ののように全身像ではなく、
目を閉じた頭部のみが中央に彫られ、
左右には上を指差している人物がふたりレリーフになっている、と
説明にあって、言われればまあそうかな、とわかるんですが、
なぜか「フクロウの祭壇」という名前。
フクロウの頭部がいくつか彫られている、というんですが、どこ???

などなどと言いつつ汗ダラダラ、ジャングルの中を歩くと、
ちょうどいい中間地点に、クーラーの効いたみやげ物ショップがあります。
何も買わないけど、入って涼む~。

そこを出て、さあ次に行こうか、と進むと、いきなりこんなものが。



いや、涼しげだし、女の子はかわいいし、眼福なんですけど、
ずーーっとオルメカのごっつい石像ばっかり見てきたあとにこれだと、
なんか新鮮というか、違和感というかね。

ここから、後半が始まります。

ラ・ベンタ 更なる展示物

2009-07-25 08:00:00 | 遺跡
すみません、もういいよって方も多いかと思いますが突っ走ります。

 

これは、パッと見、え、どこが頭なの?と思ってしまったんですが、
そう言うと、すでに写真を撮ってたダンナが「カメラ通すとわかる」というので、
写真撮ってみました。
おお~、ほんとだ!
石が割れてしまったか、あるいは削っていったら割れ目があったか、
で、未完成になった頭部だそうです。

 

こちらは、「四角い祭壇」。
かなり初期の作品と思われるとのこと。

  

こちらは「子供たちの祭壇」。
子供を抱いた大人たちの姿が四方に刻まれているとのことですが、
正面と左右のレリーフは残っていましたが、背面は消えてました(確か)。

これらの祭壇は太陽の運行に関係ある天文学的な意味を持っていたのでは、とのこと。
正面の子供を抱いた人物は洞窟、もしくは地下世界(死後の世界)へ潜りこんでいるらしい。
角が大きく欠けているのが残念ですね。

ラ・ベンタ 戦士たちの頭

2009-07-24 08:00:00 | 遺跡
ラ・ベンタ公園のジャングルの中を歩いていくと、
小道はちゃんと迷わないようにできていて、すべての展示物が見られるようになってます。
10数年前、母と来たときはこんなにいろいろなかったよなあ。
あれからだいぶ整備も進んで、その分入場料も高くなったということでしょうか。

さほど行かないうちに、これは10数年前も確かにあったよな、という
戦士の巨頭が、ふたつ立て続けに現れます。

 

若い戦士の頭部。

 

老いた戦士の頭部。



に~らめっこしましょ、あっぷっぷ。

ラ・ベンタ 最初に出会うのは

2009-07-23 08:00:00 | 遺跡
引き続きラ・ベンタ公園です。
ラ・ベンタは遺跡ではないですけど、古代文明を扱っているので、
このブログのカテゴリとしては「遺跡」に入れてます、あしからず。

入り口のでっかい木に圧倒されつつ、ジャングルの中の小道をたどっていくと、
最初に出会うのはこんなの。

 

「おばあちゃん」だそうです。
かわいい~~。
説明の札も写真撮ってきたので、一緒に載せることにします。
スペイン語と英語ですので、興味のある人は解読してください。

なんか、こんなふうに大きな木の根元にひざまずいているのを見ても、
まったく違和感がないというか、いや、それどころか、
あまりに自然に溶け込んでいて、彫像という気があまりしなかったりします。

もう少し行くと、今度は「お墓」。

 

お墓ねえ、うん、お墓だね。
中を覗いてみましたが、平べったい石が置かれているだけでした。
実際には中央に穴でも掘って遺体を埋めるのでしょう。
このタイプのお墓は、よそでも何度か見ました。

ラ・ベンタ 展示場

2009-07-21 08:00:00 | 遺跡
タバスコ州、ヴィリャエルモッサにあるラ・ベンタ公園、
入ってすぐのサル山のお次は、オルメカ文明の簡単な説明がある展示場です。
パラパ(椰子の葉葺きの屋根)になって壁に囲われたなかに入っていくと、
最初にお見せした巨頭とか、代表的なものが(レプリカかもしらんが)並んでます。



これも、どこかで見たことあるよな~。



これはガラス張りのテラリウム?みたいなところにありました。
どこかで写真を見たことのある風景です。
これに使われているのは「緑の石」という、オルメカではとても貴重な石だそうです。
翡翠ではないですが、チアパスのほうなどから産出するとか。

そういえば、サルヴァドール・デ・マダリアガというメキシコ人作家の書いた
「El corazo'n de piedra verde」(緑の石の心臓)という小説がありますね。
むか~し買ったけど読んでないや……。
スペイン人によるアステカ王国征服の時代を描いたもののようです。
3部作、しかも一冊目は800ページ以上あります(挫折した理由……)。
オルメカとはあまり関係がなさそうですが、
アステカでも緑の石は大きな価値を持つものだったのかも。



ずらっと並んでいる感じを撮りたかったんですが、ガラスが邪魔~。

ぐるっと真ん中の展示物(数はそんなにないです)を見て、通路を戻って、
外回りを見ようとしたところで、通路の出口でいきなり目に付いた……



おんぶお化け~~。
じゃなくて、カエルか。
と思いましたが、いや、これはやっぱり背負われてる赤ん坊?
首が……。

と思って前に回ったら、



あら、お母さんじゃなくてお父さんでしたか?
にしても、手足や背中に彫られた刺青? 文様がきれいです。



こちらも展示場にあったもののうち、何となく見覚えある有名人。
黒人系の顔立ちと、茫洋とした表情や姿勢が、なんか好きです。

ラ・ベンタ公園、巨頭のオルメカ文明

2009-07-19 08:00:00 | 遺跡
おととい行ってきたタバスコ州ヴィリャエルモッサ、私が住む町から車で3時間のところですが、
これまで何度も行っていながらも、用事で行くことがほとんど、
しかもたいていワンコを連れて行くので、ラ・ベンタ公園にはなかなか行けませんでした。

ま、むか~~し、十数年前、母親が来たときに一度行ってはいるんですが、
そのころはデジカメなかったし、普通のカメラはあったはずだけど、
写真撮った記憶があまりないし。

というわけで、もう一度行きたいと思ってたんですよね。
それで今回は心を鬼にしてまで、ワンコを置いていったわけです。

これからしばらくラ・ベンタ公園の紹介が続きます。
たぶん、何日も続きます。
興味のないかたは二週間後くらいに覗いてみてください、
もしかしたらそのあたりで別の話題になるかもしれません。


オルメカ文明は、ベラクルス南部からタバスコ州にかけて広がった文明で、
黒人系の幅広く唇の分厚い巨頭で有名ですね。





笑ってるよ~。

オルメカ文明が栄えたのは、紀元前1200年から300年くらいだそうです。
メソアメリカ最古の文明だとか。
アメリカ大陸に黒人系の顔をした文明があった、という話は
小学生くらいのときワクワクしながら読んだ『世界不思議物語』みたいな本に載ってました。
そのときはまさか自分がそのご近所に住むことになるとは夢にも思いませんでしたけどね~。

鼻くそ王子のいる遺跡・ベカン

2007-02-20 04:05:50 | 遺跡
ベカンは、前にも紹介してますが、
お堀でぐるっと囲まれていたり、
円形祭壇があったりする、ちょっと珍しいかもしれない遺跡です。

カラクムル遺跡群(と勝手に名付ける)のひとつ。

ここの案内板は、これまた珍しくカラフルで立体的。



見やすくていいんですが……
番号が振られてません。役にたたねえ~。

でもとにかく、一番北にあるピラミッドが一番高いということと、
手前の広場になったところに円形祭壇があり、
その南側に塔二本の大きなピラミッドと、
そしてぐるりにもそれぞれ建物がある、という概要だけは見て取れますね。

入り口は一番右にあって、
矢印が左を指しているのが順路です(一応)。

というわけで、去年の12月、これまたシマちゃんと行ってきました。

入ってすぐ左手に見えるピラミッド。

 とにかく何でも登ってしまうチバスな人と、

 とにかく黙々と歩くティグレスな人。

これで私がクルスアスルとかアメリカのシャツでも着ていたら完璧?

ティグレスな人が歩いているのが、地図で矢印に示される
マヤアーチの抜け道です。

抜けた右手にあるのが、高さ32mのピラミッド。



その隣にあるピラミッドは



てっぺんのトサカが綺麗。
これは登って、裏側へ(何とか)降りました。

ぐるっと回ると、例の球技場があり(でも何もなかったので写真もなし)、
そこを抜けて、
大きなピラミッドの裏側へ来ると、
そこに大仰なガラス張りで保護されたスペースがあります。

保護するのはいいんだけど……。
ガラス拭いてほしいかも。



曇ったガラス越しに、どうにか撮影してみたこれは、
シマちゃん命名「鼻くそ王子」です。
うん、でっかいのがふたつ、付いてますね。

彩色がまだ残っているので、大事にガラスかけているんでしょう。
ここは他にもいろいろと幾何学模様やなんかがきれいに残ってました。

 こんな塀の飾りとか。

 何かを表わしているのであろうマヤ文字とか。

 なぜか半分埋もれたマヤ十字とか。

円形祭壇を取り囲むピラミッド群、特に南のは圧倒的で、

 

いやあ、やっぱり青空の下、遺跡をお散歩するのは楽しいもんです。


蛇の口の家、チカナー

2007-02-17 07:45:43 | 遺跡
たまにはマジメに書かないと見捨てられてしまう~、
ということで、今日はまた久しぶりに遺跡の話を。

カラクムルへ行く途中にある小さな遺跡のひとつ、
チカナーは以前にも紹介しました。
こことかここ
写真がでかいですが、びっくりしないでくださいね。

前回はお天気今いちでしたが、
今回は、シマちゃんと一緒にカラクムルへ行った、昨年12月の写真。
シマちゃんのお天気パワーで青空でした。

まずは遺跡内の案内図。



わかりやすいというか、何もわからんというか。
順路くらい書いとけッ!と思いました。

まあでも道はそんなにいろいろないので、とにかく歩きます。



まずは遭遇するのは、このトウモロコシの神殿。



探検家が約一名、登ってます。
私たち(=私とワンコ)もあとから、えっちらおっちら追いかけてみました。

細い階段を登って、左右に分かれているのを、
確かシマちゃんは右に登ってたよな~。
と右に行っても、シマちゃんはもう影も形もない!?

と、ワンコが階段の向こう側をしきりと覗く格好。
む!? 何者!?



未知との遭遇
だって、ほら!
   ↓


宇宙人の残したモールス信号。かも。

そして前にもお見せしましたが、これが名前の由来の、
「蛇の口の家」チカナー。



何度見てもすばらしい、大口ですな~。
他にも、いくつも崩れたピラミッドがあって、
整備も半分、いかにも埋もれた遺跡~、って感じです。

もっとも、道はちゃんとついていて、



こんな感じののどかな散歩道。
ワンコもご機嫌で歩いておりました。

途中に、井戸かな?
こんなものがあって、

 

ワンコと一緒におそるおそる覗いてみましたが、
中には別に、水も、その他の怪しげなものも、ありませんでした。

30分くらいでぐるっと一周できる遺跡です。
小振りだけど、最初のピラミッドや蛇の口の家の表面のマヤ文字は
保存状態非常に良好で、見ごたえあると思います。

ショチカルコ博物館 と マヤの球技

2007-02-03 08:11:45 | 遺跡
マヤ遺跡を訪ねると、ほとんどどこにでもあるのが、
球技場(跡)です。

この球技というのは、捕虜にやらせて勝った方を神への供物として殺したとか
いや負けたほうだとか、いろいろ説があるようですが、
ともかくも、膝や肘にプロテクトの革を巻き、
掌は触れずにボールを輪っかに通す、という、
サッカーとバスケットの合いの子のような球技だったとか。

という話はあちこちで聞いたり読んだりしていたんですが。

前にも紹介したショチカルコの遺跡、
その受付があるところが博物館になってまして、
非常に駆け足だったんですが、ぐるっと見てきました。

そこで、いや~びっくり!というモノを見たんで、今日はそれを。

 これはおなじみ、球技用の石の輪っか

 球技の再現図

ええ~、何ですか、このムショの壁みたいなのは!
こんな高いところにある輪っかに、ボール通すの!?
これに比べたら、バスケもサッカーも、子供の遊びとしか思えません。

これってもしかして、常にスコアレスドロー(0-0)で、
両方のチームが生け贄になるような陰謀じゃないの!?
と言いたくなりました。

でもさ、サッカーでさえ点数がなかなか入らなくて面白くない、
なんていう批判があるくらいですから、
絶対スコアレス、なんてゲームはゲームじゃないですよね~。

ついでに、その横にあった展示物。

 カイマンの頭蓋骨(カイマンさんごめんなさい)

横にあった説明によると、ワニ(カイマン)やオオトカゲの頭は
大地を表わす選手たちの象徴だったんだとか。



ワニと同じショーケースに、こんなものがあって、
これはよそでも何度か見てまして、
いったい何だろうね、トイレの便座じゃないの、などという会話を。
しかしこの博物館で、ワニの頭蓋骨と一緒に、球技に使ったか関係あるものらしい、
とはわかったものの、そこにあった説明を読んでも、具体的にどう使うのかはわからず。
やっぱり、試合中の緊急用トイレかしらん?



あとは、この博物館で目立った展示物をざざっと。



これは「赤い人」と呼ばれるものらしいです。
ショチカルコは戦士の都で、支配者も軍人だったとか。
トゥーラともつながりがあったようです。
そして、この赤い人はその戦士の象徴。



本来はこういう形をしているもののようです。
説明も(スペイン語ですが)興味ある人は頑張って読んでください。

 中庭のレリーフ

 月(?)の中の男。大地の死を表わすモチーフだとか

 ジャガーが噛み付きそうな容器

 戦士だろうけど、赤い人よりどこかひょうきん?

時間がなくて本当に上っ面を眺めただけでしたが、
なかなか充実した博物館でした。
クエルナバカから近いので、興味のある方は立ち寄ってみてください。