メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

メキシカンなバーガーキング

2010-09-12 19:59:42 | 催し物
ひっそりと再開します、ブログ更新。
すみません、もう最近熱意も消えてきて、ネタも尽きてきて、
メキシコブログじゃなくて、単なる亀の日常ブログと化してきそうで、
どうしようかと迷ってたりするんですが、
まあそんな感じでひっそりと、ささやかに続けられるだけでも続けていこうかなと。

というわけで、これからは大したことのない、なんてことのない一こま漫画みたいなブログになります。
今日は、これ。



週末出かけた道行きの途中のガソリンスタンドにあるコンビニ。
入ったら、まあここんとこどこもそうですが、
メキシコ一色。
9月の愛国月間、しかも今年は独立200周年ですからね。
いつもにまして、メキシコ三色だのこういった飾りだの、見かけます。

バーガーキングがソンブレロかぶってカッコつけてるよ。

椅子が並ぶ日

2010-02-19 08:00:00 | 催し物
これは先週の土曜日なんですが、昼過ぎに街中に行ったら、こんな風景でした。
メインストリートの町の中心部へ向かうほうの道筋に。

  

ひたすら並ぶ、椅子、椅子、椅子。

椅子の展示即売会、なわけはなくて。
2月13日、バレンタインデーの前祝いイベント、でもなくて。
カーニバルの日だったんですねえ。
たぶんカーニバルの行列は夕方5時くらいからだと思うんですが、
その道筋に沿って、この時間から場所確保。

 とにかくあらゆる種類の椅子が

ひたすら 

 ならんでおります。

 これは、貴賓席かな?

 お気に入りの一枚

そして、持っていかれないように、すべての椅子には紐を通してあるんですよねえ。
熱心だなあ。

カーニバルの行列は以前に何度か見に行って、ここでも紹介しましたが、
もともと私もダンナも人混みが好きではなく、
ワンコも人の多いところは嫌がるし、そもそも嫌がられるし、
今年は行く気もまったくなくてスルー。
なので、この土曜日に、ああ、今日行列やるんだねえ、と言ってたんですが、
その一部を見ました。



たぶん、行列の開始地点に向かうカーニバルの車。
他にも、いろいろ見かけましたが、それで充分ですって感じ。

しかし、行列は普通二日続けてやるので、土曜と日曜かと思ってたんですが、
その次の月曜も、そして火曜も、この手の車と、
そしてアステカの戦士なんかに扮装した人や、ティアラをつけて歩くお母さんたちを
あちこちで見ました。
カーニバル、いつまでやってんだ?
そもそも、いつもワンコの散歩に行く防波堤が閉鎖されてしまうので迷惑~。
ここ何週間か、熱心に太鼓とダンスもやってましたが、
それはまあ端っこのほうでやっていたので、ほほ~、と眺めただけですんだんですけどね。

まあでもとにかく、今年のカーニバルはもうそろそろ終わっていると思います。
バレンタインデーと日曜日とカーニバルが重なったんで、街中は大変だったかも。

溶けてるスノーマン

2010-01-04 08:00:00 | 催し物
前に寒かった話を書きましたが(書こうとしましたが)、
何だか変なお天気続きで、
ノルテ(北風)が吹いて気温が下がったかと思うと、
また28度29度くらいの、こことしてはちょうどいいくらいの快適温度になったり。
そういう日は、まあ日中に外へ出かけるとやっぱりちょっと暑いかな?
という感じなんですが、
そんな、寒い日と暑い日が二三日ずつ交互にやってきます。



とってもよく晴れて気温も上がっていた大晦日の日に見た風景。

雪ダルマ……溶けてるわ、これ。
クリスマス過ぎたからってわけじゃないよねえ。

ちょうど暑さとマッチした具合に笑っちゃったので、つい撮影。
通りすがりだったので、電信柱が邪魔になってしまいましたが。


これだけではあんまりなので、
こちらは元旦のクリスマスツリー。



日本では25日の夜にはもう、お店の飾りつけなどが
クリスマスからお正月のものに変わっていた、なんて話を聞きましたが、
そう言えばこっちでは「お正月の飾り」ってないもんなあ。
だから、クリスマスの飾りも1月半ばまで飾りっぱなし。
2月まで飾ってるところもあるし。
まあ便利と言えば便利でしょうか。

写真は、カテドラル前の広場に立つ巨大ツリーです。
もっとも今年、じゃなかった、去年はメキシコシティで
ギネスに挑戦ものの巨大ツリーを飾ったそうですので
(高さ110.35mで世界最高だったらしい。写真はこちらとか。日本語記事はこちら)、
それに比べたら、ちんけなもんですが。

元旦の朝の風景

2010-01-03 08:00:00 | 催し物
元旦の朝、割と早くに出かけたら、
こんな風景があちこちに見られました。



道端を覆う、爆竹の残骸。
片付けてから寝ようという発想は……ないでしょうね。
まあ翌日であってもあとで片付けるならいいけど……それも疑わしい。

元旦0時には、と言っても各家庭の時計には差があり、
メキシコには時報なるものがない(あっても局によってずれてる)ので、
フライングも大いに含めて0時には、
もうそこらじゅうから爆竹の音が鳴り響きます。
毎年のことですが、ワンコが怯えて私の足の下にもぐりこむくらいすごい。


ところでですね。今年は年末に道端で変な人形を売ってました。
あれなんだろね、と言いながらも写真は撮れずじまいだったんですが、

……と書いてたら、カイマンさんが見つけてきてくださいました。
それをこちらでパクらせていただきます。



等身大のふにゃっとした布でできた人形で、
白い髪やひげの、おじいさんおばあさんなんですよね。
中には小さい椅子に座らせたものもあり。
わりかし何ヶ所かで売っていました。
30日の晩に家の近くを散歩していたら、ある一軒の家の前にも
その人形がプラスチックの椅子に座らされていて。

何だろう、メキシコも核家族化が進んできて、
家に老人がいることがなくなってきたので、代わりに人形でも?
トラブル起こさないし、いいアイディアかもね???
うちにもソファに座らせたらけっこう楽しいかも。

なんてダンナと話してたんですが。

これ、実は Año Viejo という人形なんだそうです。
「旧年」と「歳をとった」を掛けてあるんでしょうね。
で、新年0時とともに、これを……燃やすんだって。

スペイン語のウィキペディアを調べたら、燃えてる写真がぁ~。

ちょっと怖い光景じゃないですか、これ?
まるで内戦か戦争でも起こっているような……。

ウィキの説明によると、古着と紙と藁で作った人形で、
メキシコからウルグアイまで、ラテンアメリカに広まっている習慣だそうで、
でも一番よく知られているのはエクアドルとコロンビアだとか。

もともとはスペインのいくつかの地方で見られる習慣だとかケルト文化だとか、
でもメキシコやペルーではインディヘナの伝統にも同じようなのがあるとか、
まあとにかくけっこう古い習慣ではあるようです。
でも、これまでそんなの聞いたことなかったよ……。
ダンナもまったく知らなかったと言ってます。

さらにウィキのメキシコでの習慣を読むと、
主にベラクルス、オアハカ、チアパスとタバスコ州で行われているらしく、
それ以外の地域では、これらの州の出身者たちが移住してきて
そこから広まっているらしい。
年末の3日くらい前からこの人形を家の前に置き、横に入れ物を用意して、
通りすがりの人のお布施を募るんだとか。
集まったお金では爆竹やガソリンを買うんだそうです。

まあ旧年のシンボルである人形を燃やして、
悪かったことは水に流し、じゃなくて火にくべて、
すっきり綺麗に新年を迎えましょう、というコンセプトらしいです。

ところで、まだ話に続きがあるんですが、
1日の夕方、近所のカフェにお茶に行ったんですよ。
そこには新聞とか雑誌が読めるように置いてあるので、
新聞を取ってきてめくっていたら、31日の新聞だったんですが、
こんな記事が。



記事にも人形の写真が出てますが、
その内容は、治安警察が、この人形に爆発物を仕込むのはやめてくれ、と。

うっそ~、そんな物騒なものなの、これ!?

記事をよく読むと、この島(カルメンのことですね)では
この人形を燃やすのはもはや伝統であるが、とか書いてあります。
えー。
今年初めて見たんですけど。
ただ、道端で(もしくは道端に面した店で)売ったのは初めてかもだけど、
今まではメルカードとか、私が普段あまり行かないようなところで
これまでも売っていたのかもしれませんね。
何しろ数日しか売りに出ないわけですから、見逃してたかも。

で、とにかく、メキシコ人賑やかなのが好きだからでしょうか、
この人形に爆竹とか花火を仕込むらしい。
というか、仕込んだのを売ってるらしい。
でもそれは、火傷や火事の原因になるのでやめるようにと、
売っている業者にも、また町の人たちにも呼びかけているということでした。

まあねえ、治安局だって年末年始に火事や怪我人続出、なんてイヤだよねえ。

この新年の爆竹の派手な音の何割かは、
この人形に仕込まれた爆竹の音だったのかもしれません。

いやはや、それにしてもまだまだ知らない「伝統」があるんだなあ。
何しろメキシコ人であるダンナすら知らないってんだから。
まだまだブログネタには困らないかも、と思った元旦でした。

一週間早いグアダルーペのお祭り?

2009-12-14 08:00:00 | 催し物
前にも書きましたが、12月12日はメキシコの守護聖人グアダルーペの聖母の日です。

「メキシコはカトリックだけど多神教」というすごい話を、
こっちに来て間もないころに聞いて腰を抜かした話もどこかに書きましたが、
それはつまり、町ごとに守護聖人というのがあって、それを信仰しているから、
ということなのですね。
そして、国全体を守ってくれる聖人が、グアダルーペの聖母というわけです。
市役所と政府みたいなもん?

もっとも、グアダルーペの聖母、出現したのはメキシコシティ北部なんですが
バシリカのあるところね)
中南米にわたって広く信仰されているようで、
メキシコだけの守護聖人というわけでもないようです。

さて、こないだヴィリャエルモサに行った日ですが、12月4日でした。
私としては、グアダルーペのお祭りより重要な、
ワールドカップのグループ分け抽選会があった日です。
本当なら、四年に一度のこの日はテレビにしがみついて抽選を見守るはずが、
テレビは壊れてるし、でもネットで情報を探してドキドキするはずだったのに、
それも叶わず、旅路に、ということになってしまったわけですが。

カルメンからヴィリャへ向かう途中に、アタスタという村をとおります。
この村、やたらと細長くて、村境の標識が立っている両端を
通り抜けるときに車の距離メータをじいっと見ていたら、
端から端まで11kmありました。
ただまっすぐな一本道の両側に、小さな家がポツポツと建つだけの村なんですけどね。

まあそれはいいんですが、このアタスタ、
私たちが行きに通ったとき、どこの家でもカラフルな風船を飾り付けてました。
一軒や二軒なら、お誕生日とかかなと思うんですが、村じゅうです。
何かのお祭りかなあ、それとも12日に向けて、今から?

と言いながら行きは通り抜けたんですが、
帰りになった6時ごろ。
なんか車が多いな、と思っていたらとうとう村の真ん中で渋滞。

事故でもあったのかな、と思いながら待ってたんですが、
もう薄暗かったので、通りすがりに家々の飾り付けを撮影してもぶれるところ、
止まっているあいだに、そこから見えるおうちを撮らせてもらいました。



あ、これはまだ通りすがりにとっさに撮った写真です。
風船ばかりでなく、夕方にはこうして、
小さなテーブルを設置して、グアダルーペの肖像を飾り、
周りに花や果物、ろうそくを置き、祭壇を作ります。
そして、家の人たちは、その周りに座って何かを待つ。



これが停車中に撮った写真です。
家のお母さんが、コンビバスの運転手か乗客とおしゃべり中。



もう少しズームで。
祭壇の細かい様子はわかんないでしょうが、
なんとなく雰囲気はわかっていただけるでしょうか。

そして、長いこと待たされて、向こうからそろりそろりとやってきたのは、
やっぱりグアダルーペの聖母を掲げたトラックと、
その前後にそぞろ走る車の群れでした。

なんで一週間前にやっちゃってたのかは謎です。
もしかしたらグアダルーペがメインではなく、
アタスタの村の聖人の日で、
でもそういう場合でもグアダルーペは担ぎ出されることが多いので、
肝心の聖人のほうを私が見落としたのかもしれません。
そのトラックが私たちのところを通り過ぎたときはもうかなり暗かったですしね。

いやはや、とんだ時間がかかってしまいましたが、
お祭りの一端を見せてもらったと思えば。

でもつくづくカルメンって面白くないなあと思ってしまいます。
こういう村の楽しさ(さまざまな家畜や動物を見る楽しみを含め)もないし、
メキシコシティのように博物館や劇場があるわけでも、本屋があるわけでもない。
まあ私は、お買い物とかおしゃれなものには興味がないので、
そういう意味ではまったく不便は感じてないんですけどね。
ダンナが退職したら、ランチョで馬を飼いたいなあ、と思っている亀でした。

死者の日の祭壇

2009-11-05 08:00:00 | 催し物
死者の日の祭壇、オフレンダはこれまでにも何度か紹介しました。
カルメンで一番大きなオフレンダを飾るのは、たぶんですが、
ペメックスのクラブハウス、であろうと思われます。

で、これまでにご紹介したのは二回、
二回ともそこのなんですが、
ブログ始めた年の11月の記事はこちら
それから日本人在住者が増えて、一緒に見に行ったのが2007年、こちら
あら、ちょうど二年ごとになってますね。
たまたまですけど。

そして、今年はこんなのでした。



何だろうか、ペメックスの方針として、毎年このオフレンダは
ひとつの明確なテーマを決めて構築しなければならない、
とかって社内規定でもあるんでしょうか?

今年のテーマは過去の偉大な女優たち、のようです。
カルメンもペメックスも別に関係ないと思いますけどね。
どうせなら、綺麗な女優さんたちの骸骨姿を見せてほしかった。



でも骸骨になっているのは、おなじみカトリーナさんだけですか?
あ、船頭さんもね。

祭壇そのものはちゃんと伝統的な供え物で飾り付けてあります。



花とろうそくと基礎食品ですね。



死者の日のパンと切り絵も忘れてはなりません。



センパスーチル(マリーゴールド)の花びらで作った十字架。

祭壇の最上段、ひな壇で言うとお内裏さまとお雛さまが座るところには



メキシコの守護神グアダルーペの聖母と、
死者の日に欠かせない砂糖作りの頭蓋骨が。
女優さんたちの巨大ポートレートとカトリーナのミスマッチ具合もすごいですが、
グアダルーペの聖母と頭蓋骨も、こうして見るとなかなかミスマッチ。
でもメキシコではそんなこと誰も気にしないし、
こういうもんだと思って見てしまえばそれでいいのでしょう。

死者の日の霊園

2009-11-04 09:00:51 | 催し物
こちらでは一日遅れですが、日本では……気にしない気にしない。

というわけで、雨降りの死者の日の連休、
月曜2日の昼ごろにようやく青空が覗いたので、頑張って出かけてきました。

前にもここで紹介したカルメンの霊園ふたつ。
前回の写真と比べてもらうと、この日の感じがわかるかと思います。

そもそも死者の日がだんだんハローウィンになっちゃって、
スーパーにもあふれるのは頭蓋骨のお菓子の代わりに
米国製とおぼしき魔女だのゾンビだのの仮装とジャック・オー・ランタンばかり。
お菓子をねだりに来る子供たちに責任はないですが、
何だか無性にムカつくのも、正直なところ。

だったんですが、死者の日ってお墓参りするんだよね?
とダンナに訊いたら、知らん、と言うんですよ。
行ったことないの? と訊けば、ない、という。
薄情なヤツだなあ。
まあ家庭にいろいろ複雑な事情が……あるのかないのか知りませんが、
お父さんのお墓はちょっとやそっとじゃ行けない秘境にあるしなあ。

でも確か、そうだったはず、と思って、カルメンの霊園に行ってみたら……。
なんかすごいことになってました。
霊園の前の道路が通行止め、パトカーが何台も並んでいます。
いかめしい制服を着たおまわりさんたちがのし歩いてるし。

そして、霊園入り口に並ぶ並ぶお店。

 

お供え用の花が一番多く、ちゃんと死者の日のマリーゴールド、
スペイン語(というよりメキシコ語?)でセンパスーチルも売ってました。
最近じゃこの時期に見かけるオレンジ色はすっかりカボチャお化けかと思ってましたが。
あと、ケイトウの花もお供え用なんですかね?
センパスーチルと負けないくらいたくさん売ってました。

そしてもちろん、食べ物類の出店も各種。

かなり混みあう霊園の中を歩きます。
あ、ちなみに写真はふたつの霊園取り混ぜてご紹介してます。

 老若男女一家総出でお参りに



それぞれのお墓の前に、持ってきた椅子など並べて座り込み、
これまた持ってきたお弁当を広げ、お父さんは新聞を広げているところもあり、
完全にピクニック状態。
これなら死者も楽しくて、寂しい思いしなくていいですねえ。



マリアッチを呼んできてお墓の前で演奏してもらっている死者も。
いいなあ。

人はあんまり撮れませんでしたが、
並んでいるお墓を見ても、明らかに前回とは違って、
綺麗にお花が添えられています。

 

そして、どちらの霊園でもこんな感じの



臨時祭壇が設けられ、入り口にはミサの時間が何時と何時、と書いてありました。
あいにく私たちが行ったときにはミサはやってませんでしたが、
奥のほうの区画を区切ったお墓のところでは、
独自に司祭を呼んできたらしいお祈りの声が聞こえてました。

まだまだここでは、ちゃんとこれまでどおりのメキシコらしい死者の日やってるなあ、
と安心したことでありました。

カーニバルに出現したらしきもの

2009-03-01 12:31:27 | 催し物
あーだこーだで一週間がすぎて、気がつけばカーニバル終わってたみたいですね。
まあ毎年大して代わり映えもしないので、見に行きたかったわけでもないんですが。

今日のお昼、食事に行こうとした道の先で、
こんなものを発見しました。



赤い車が襲われてる!!!
……わけではなくて。

でもなかなか迫力ある風景。



けっこうよく出来てません?
リアルだし。
キングコングはメキシコでもテレビで何度もやってます。
人気あるみたいです。

で、たぶんカーニバルの行列のときは、
この差し出された左手に、メキシカンビューティが乗っていたものと推測。

やっぱり見に行けばよかったかなあ。

今年って丑年?

2009-01-09 11:51:54 | 催し物
日本にいると、年末が近付くにつれて来年の干支の動物が
町のあちこちに見られて、ああ来年は、とわかる仕組みになってますが(だよね?)
海外にいると、それがなかなかわかりません。

今年は丑年らしいですね。
というわけで、遊びに行ったカンペチェで見つけた牛さんでご挨拶です。



おめでとうを言う日はとっくに過ぎてますか?
気にしない、気にしない。
メキシコは、未だにクリスマスですもん。

町中にまだ飾ったままのクリスマスツリーも、
そしてナシミエントも。



しかしこの牛さんのあまりに立派な鼻の穴に圧倒されて忘れかけてましたが、
肝心なのはイエスキリストですよね。

牛さんの陰にいました、赤子のイエス。



というわけで、気分的には年が明けたんだか何なんだかわかりませんが、
ともかくも今年はなかなかに変則的な始まり方をした亀家です。
一年分くらいのブログネタを仕入れてきた気がしますが、
まあその辺はおいおいご披露することにして。

ひとまずはネット復帰のご挨拶でした……?

カトリーナさん

2008-11-03 06:02:57 | 催し物
他にもネタはあるんですが、まあせっかく死者の日だから、
ということで、2年も前の写真を引っ張り出してきました。

弟たちとオアハカに行ったときに立ち寄った、
わりと有名らしい民芸品店の入り口にあったものです。



いらっせ~~~い。

死者の日じゃなかったのに、きっとこれは
年がら年中いらっしゃるのでしょう。



微妙にリアルなような、そうでないような。

死者の日のお祭りは、いつかちゃんとしたのをやってるところへ
行きたい行きたいと思いつつ、
しかし私も出不精ですが、それに輪をかけて出不精のダンナの賛同を得られず、
今年こそは、ええい、私ひとりででも出かけてやる!!
とか思ってたんですが、よく考えたら1日2日はちょうど土日。

サッカー、あるじゃん。
ダメじゃん。

まあ……サッカーに囚われているあいだは、
そうそう出かけられる日なんかいつまで経ってもありゃしません。
チアパスに行って、ついでにサッカーも生で見る!
といってもチアパスのチームはそういうときに限ってアウェイだったりして。

そんなこんなで、メキシコに住んで十数年、
未だにまともな死者の日の祭りを見たことがないのでありました。
誰か、一緒に行ってくれる人がいればなあ、思い切れるんだけどなあ。
誰か行きませんか~?



そんな、死者の日のお祭り気分の薄い田舎町のくせに、
なぜかハローウィンだけは浸透しつつある……。

けど、そう言えば去年も、最初の日にお菓子買い忘れてて、
やってきた子供たちに、「悪いっ、明日、倍あげるからカンニン!」
とか叫んで、翌日はごっそり買い込んで待ってたのに
来なかった、という苦い記憶が。

ちなみに、ハローウィン用ばかりではなく、
誕生日に使うピニャータに入れたりするのに使う
安物の飴ちゃんとかその他の駄菓子、
2kgとか一袋になって、ごそっと売ってるんです。

去年はそんなのを買って、全部残っちゃったよ、これ……。
食べておいしいもんでもなし、どーすんだよ。
で、すべて掃除のおばさんとこにいきました。
まあ一族郎党親戚、子供はわんさかいるようなので、
喜んでもらえたと思えば無駄ではないですが。

んで、今年はどうしようかなあ、と思いながら、
結局買いに行く時間もなくてそのまままた夜になり……。
でも今年もやっぱり、もう来ませんでした。
なんだろ、コロニー町内会で一晩だけとか規定ができたんだろうか。
よくわかりませんが、買わなくてよかったと思いました。

来年こそは、逃げも隠れもせずに子供たちを待てるよう、
頑張ろうと思います……???
いやそれよりもやっぱり、どこかにお祭り見に行きたいなあ。

田舎劇場でマヤ音楽

2008-11-01 15:25:04 | 催し物
先日、向かいのおばさんとおしゃべりしてたら、
なにやら、セルバンテス・フェスティバル?とやらで、
この田舎町の劇場に、インターナショナルな催し物が続いているそうです。

ドイツの楽団や、モロッコの音楽、インドのダンス(ナニ!?)、
キューバの音楽、などなど。
へー。

金曜の晩は、マヤの伝統ダンスなんだよ~、一緒に行かない?
と誘われましたが、金曜の夜はサッカーあります。
まあそうね、考えとくわ~~、(断わる口実を)。

ところがだ。
金曜は魔の「ハローウィン」なのであった……。
あああああ、また忘れてたよ、お菓子買うの!!

すでにここでも過去に書いてますが、
メキシコだろ、死者の日だろ、ハローウィンじゃねぇだろッッ!!
という、苦い苦い思いがありまして、
子供たちには楽しいイベントなんだろうと思いつつ、
お菓子がない罪悪感が拍車をかける、
Queremos Halloween! Queremos Halloween! という子供たちの声への苛立ち。

サッカーを見るには居間に座らねばならず、
居間に座っていると道路から丸見えで隠れるところなし。
カーテン閉めればいいんですが、テレビの音声は漏れるし、
これはどう考えても、落ち着いてサッカーなどみられません。

というわけで、諦めて劇場に行ってきました。
とはいえ、ちょっと別の用事があったので、向かいのご夫婦とは別に、
少し遅れて。
入場無料なので、出入りも自由です。

で、入っていったら……。
耳をつんざく音量で、こんな舞台でした。



うーん……?

サンボルンスのウェイトレスさん、じゃなくて、民族衣装は着てますが、
ドラムにエレキギターにバイオリンとボーカル、パーカッション?
これが……マヤ音楽?
ダンスは、どこ???

聞こえてくる音楽は、まあ「メキシコ音楽」ではあるようですが、
歌詞はすべてスペイン語。
そのほうが意味わかるからいいですけどさ、
マヤ音楽は、いつ始まるの……?



唯一、手ぶれしないで撮れた写真。
私は一番後ろの列に座って、まあズームで撮れるだけ撮ってみたんですが。
バイオリニストさん、どう見ても、総白髪。

あとで聞いた話によると、このおかた、94歳だそうです。
バイオリン弾くわ、サックス吹くわ、パーカッション各種にバンジョーまで弾いてました。
すげ。

そう、バンジョーまで出てきちゃったんですよ。
ボーカルのお姉さんが舞台をリードしてるんですが、
「さて、それでは、伝統楽器、バンジョーです!!」というアナウンスとともに、
始まる、カントリーみゅ~~~じっく~~~。

ねーーー、マヤ音楽は、どこ??? ダンスは、どこ???
てか、何でも「伝統」ってつければいいってもんじゃないぞ!?

 タンバリンとバンジョー、両脇のパーカスも

なぜに女性ばかりなんだか、最初を逃した私にはさっぱりわかりませんでしたが、
それでも音楽そのものはそれなりのレベルで楽しめました。
マヤじゃなかったけどな。

そこらのおばさんたちのように見えて、やはりプロではあるようです。
終わりに、CD販売もやっておりました。
インターナショナルな活動を続けている本格的マヤ音楽グループなんだとか、
終わってから合流した向かいのご夫婦の解説。

音楽自体はそこそこ楽しめたけどさ(遅れていったので30分だったし)、
本気でマヤ音楽とダンスを求めていったとしたら、怒るかもしれません。
ま、無料だしな。
ハローウィンの悪夢から逃れるにもいい口実でしたし。

帰ってくるころには、子供たちも回り終わって……
明日のためにお菓子、買ってこなくては~~~。

悪夢は続くのでありました orz

世界一すばらしい国旗?

2008-09-16 06:14:55 | 催し物
週末も過ぎたし、また更新しようと思ったんですが、
考えてみたら明日は祝日、独立記念日ですね。
まあうちはダンナが風邪でダウンしてますので、別に何があるわけでもありませんが。
てか、なぜダンナは風邪を引くのに、私は引かないのだろう……?
高いところにのぼるのが好きだから?

それはともかくとして、せっかくだから国旗の写真を披露します。
と言っても独立記念日とは関係なくて、
カンペチェにはいつ行っても巨大な国旗がはためいてます。



撮ったのはだいぶ前で、
当時構築中だったサッカーサイトのトップに使おうと思って、
旗のはためき具合と雲の感じとか、いろいろいろいろ何十枚か撮ったうちの
数枚だけ。



必死に写真を撮る私に、先に行くダンナとワンコ。
ワンコが、何してるの~、と振り返ってます。
私ゃ忙しいのよっ。



しかしでかい。
これがうっかりヒモ切れて落ちてきたら、
真下を走る車にふわっとかかって、運転手は前が見えずパニック、
事故になることは間違いなし!?



ちなみに9月16日は独立戦争が「始まった」日で、
独立が成立した日ではないんですが。

カルメンの街中では「2008年独立記念日、もうすぐ200周年!」とありました。
そうなのよね、1810年だったから、あと2年。
そして1910年にはメキシコ革命が始まっているので、
2010年にも何かでっかいことが起こるに違いない、と信じるメキシコ人、多し。

いや、私は「ワールドカップ優勝」だったらいいな~、と思ってるんですが。
ダメ? 無理?

ところで、このメキシコ国旗、意外と人気があるようで、
国旗というと何となく戦争を思い出させる日本やドイツのものと違って、
私もメキシコ国旗は大好きなんですけどね。

なんでもスペインの新聞サイトがやった読者投票では
メキシコ国旗が圧倒的一位だったようです。
投票結果の出ているサイトはこちら
「もっとも美しい国旗第一位」ですって。

確か途中経過では日本の日の丸も30位くらいには入ってたと思いますが、
最終的に上位10ヶ国から最終決戦を行って、
やっぱりメキシコがダントツ一位。
スペイン語のサイトだし、スペイン語圏の国旗ばかりなのも当然、
その中で人口とネットの普及率とか考えたら、
まあ妥当な結果でしょうか(ぜんぜん、ホントに美しいとか解釈しない亀)。

とは言いつつ、上位3ヶ国の国旗のデザインがあまりにもパターン化されてて、
何だかこの形式そのものに、ラテンアメリカ人の血が騒ぐ要素でも入ってるのか?
などとも考えたくなりますね。

いやいや、でも青空にはためくメキシコ国旗、
普通にとっても美しいと思います。

1月1日の風景

2008-01-13 07:36:41 | 催し物
し、しまった、こんなネタ、出し忘れてるうちに腐ってしまう~!
というか、すでに朽ち果ててますが……。

去年の年末、NHKの『地球アゴラ』ではこんな話題を紹介いたしました。

まあやっぱり、見た目にインパクトあるのは
スーパーの大量販売の景色ですよね。

でも、テレビ出演で気にして年末、あちこち見てると、
ちょっとした雑貨屋さんの店頭にも
真ん丸の針金にびよ~~ん、と穿かせた赤パンツ黄パンツ、
小売の下着屋さんにもちらほら。
まあ、要するに、どこでも売ってるってことですか。

で、なぜか1月1日、珍しく早めに起きたダンナと出かけたら、
がら~~ん、と人けのない駐車場に面した
ちょっとオシャレな下着、いやランジェリーと言うべきですか、を売ってる
私なんか一度も入ったことがない(自慢にならない)お店の店先に、
まだ売れ残った寂しい下着が。



皆さま、よい新年をお迎えください(いつの話ですか)。

クリスマスのピニャータ

2007-12-24 11:00:03 | 催し物
ピニャータってこのブログでは書いたことなかったですかねえ?

張りぼてで作った、カラフルで大きな飾り物で、
中には駄菓子がいっぱい入ってて、
子供たちの集まる誕生パーティなどでこれを紐でぶら下げて、
目隠ししてスイカ割り、じゃなかった、ピニャータ割りをするものなんですが。
で、無事に割れると駄菓子シャワーで、子供たちが大騒ぎでそれを拾うという、
まあとても楽しい遊びです。

で、いずれまたピニャータ専門?のお店の写真も撮ってこようと思いますが、
実はですね、以前にどこかで、これはクリスマスパーティ用だ、と
書かれているのを読んで、ちょっと「?」だったんですよ。

というのも、私の認識では、誕生日が主体で、
まあクリスマスも子供たちが集まるところでは楽しいから使う、
というものかと思っていて、
うちのダンナに訊いても、そうだと言うんですよね。

普段売っているピニャータは、
クマのプーさんやディズニーのキャラクター、
普通の女の子やお姫さまなど、
殴って壊しちゃっていいの?みたいにかわいいものがたくさんあります。
星型のものが基本らしいんですが。

んで、最近街中を車で走っていて、気がついたんですが、
普段はピニャータ売ってないような店、
雑貨屋さんとか果物屋さんとか、に売ってるんですよ、ピニャータ。

 

一個30ペソ(300円くらい)、二個で50ペソと書いてますね。

で、こうしてこの時期売り出しているのは、
どれも星型だ~!

ああ、そうか、クリスマスだから、
クリスマス用のは星型ってことなのか!
と、本当かどうかはわかりませんが
私的にはとても説得力のある説明がつきました。

ん?
ピニャータの星型のが基本、ってことは、じゃあやっぱりクリスマスが起源ですか?
……。
まあいいや(いい加減)。

この星形ピニャータがクリスマスを過ぎたら一斉に姿を消せば、
説得力はなお増しますよね。
て、実は新年パーティにも使うから、まだしばらく残ってたりして(笑。
それについては、また続報でお知らせしようと思います。

こんなに何年も住んでいても、こんなことに気付いてなかったりして、
テレビ出演のお話なんかお受けしたおかげで、
ちょっと普段よりも観察力がついた、ような気がします(笑。
いつまで続くかが問題ですけどね~。

こんな死者の日の祭壇あり~?

2007-11-03 13:15:41 | 催し物
今日はカルメンの日本人全員集合!(って3人ですけど)
で、死者の日の祭壇 ofrenda を見に行こう、って話で、出かけたんですが。

まずは文化会館。閉まってる~~!
じゃあ博物館。閉まってる~~!!
じゃあねえ、石油会社のクラブだ、もうあそこしかない!

と行ったわけですよ。
ここにも写真を載せた、と探したら、一昨年でしたか。
このてっぺんの写真、こういうのを期待して行ったんですけどね……。

今年のこれは……これは、なんだ!?



マジかよ~~~! と叫んでしまいましたよ。
中央奥にかかっている肖像画は、メキシコのお札にもなっている、
ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス、
植民地時代の女流詩人で有名な、尼さんです。

が、巨大なアンモナイト、それを囲む骸骨の尼さんたち。
床に敷き詰められているのは、一応センパスチルの花びらで、
その合間にろうそくと死者の日のパンやタマーレスや、
なんやかや、置いてはありますが……。

んで、尼さんたちは何をしているかと言うと、

 

バイオリンにフルート、ピアノ、それに……
一番右のは何でしょう? チェロかギターか? 弓らしきものを持ってるからチェロかなあ?
と思ったけど、ビオラらしいです、うーむ……。

いやあ、しかし何だよこれは~~、と三人で叫びまくり、
まあブログネタに、それと記念写真?も撮って、
しかしつくづく見ても、これはもう笑うしかないよねえ、



この手とか、この構え方とか(中世だということを考慮してもまだ不自然でしょ)、
などなど酷評して帰ってきました。

まあ一応横に説明書きらしい看板があったんで、
それも撮影。



スペイン語読めて、興味のある方はクリックして読んでください。
実は私も、帰ってからじっくり読んだんですが。

これによると、このトンデモ祭壇、本当に、
ソル・フアナの時代の死者の日の飾り付けだと書いてあります。

ホ、ホントか~~~~ぁ?

当時、17世紀のスペインやヨーロッパの死者の日は
メキシコの陽気なドンチャン騒ぎとは全然違って、
厳粛で真剣なものだったと。

こ、これのどこが「厳粛で真剣」なのッ!?

ともかく、植民地時代のメキシコには女子修道会がいくつもあり、
アウグスティーナ、クラリサ、ヘロニマ(ヒエロニスム会)などが代表的なもの。
ソル・フアナはこのヒエロニスム会に所属していて、
この祭壇は、10人のミューズを表わしているんだそうです。

ソル・フアナと、9人の骸骨。数は合っとるな……。

ソル・フアナはいくつもの詩を書いて、当時それが作曲・演奏された、
その他に、音楽に関する論文も書いていて、そのタイトルが
「カラコル(巻貝)」だった、その原稿は今では失われているが。

だからってアンモナイトはなかろうに……。

しかしこのアンモナイト、「音楽の調和と楕円形」を象徴しているとか。

さっぱり意味わかんね~んですけど。

尼さんたちはクインテット(五重奏)のピアノとバイオリン、
ビオラとフルートを演奏しており(四人しかいないカルテットなんですけど?)、
残りの四人は(五人いるけど)、この女流詩人の死の旅に同行する半円形を象徴。

ともかく、この看板の主張によれば、
メキシコシティのサン・ヘロニモ旧修道院では、
毎年このような祭壇が飾られているんだそうです。

そうかいそうかい、うん、バカにして悪うございました。
メキシコって、本当に何でもありの国なんだと、再認識した12年目の死者の日でした。