メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

幸せなふたり……

2006-06-30 07:20:57 | サッカー
すいません、またサッカーネタです。

サッカーの楽しさって、まあ人それぞれでいろいろあると思います。
純粋にゲームの楽しさもあるし、緊迫感とか逆転の興奮、
あるいは皆と応援するときの一体感とか、
お気に入りの選手が活躍するのが楽しみとか、
純粋に麗しきオノコを見るのが楽しいという向きも当然あるでしょう。
また、思いがけない乱闘や子供のような喧嘩シーンでさえ、
「何やってんだよぅ~~」と言いつつ楽しんでしまったりね。

今日はそんなサッカーの楽しみのうちのひとつをお裾分け?



先日あったW杯のブラジル対ガーナ。
結果は3-0でブラジルが悠々勝ったわけですが、
試合の中には見ものなシーンが何度かありました。

その少し前に行われたポルトガル対オランダの、
イエローカード、レッドカードが乱れ飛ぶ試合とは対照的に、
こちらはがさりげなく飛び交う試合。

まずはこちら、ロベカルことロベルト・カルロスと、
ガーナのアモアですかね? 黒くて顔がほとんど見えないんですけど。



明るい日差し、緑の芝生。
もたれかかって明るい笑い声を上げるロベカルと、
その肩に優しく手を置き、顔を覗き込むアモア。
いやもう、春のピクニックのひとコマです。

ところが!



ロベカル「何よ、もうっ! あなたなんか嫌いよ!」
アモア「ど、どうしたんだよ? なんか悪いこと言ったか? なあ、怒るなよ……」

青春映画の一幕ですね。
この後ふたりがどうなったか気になる人は映画を、じゃなかった、
試合の再放送を見てください。



そして同じ試合では別のカップルが。



突然よろけるガーナキャプテン、アッピア。
「あ……目眩が……」
それを後ろから支えるブラジルDF、ルシオ。
「お、おい、どうしたっ!? 大丈夫か?」

大丈夫でした。



アッピア「まあ、そんなに心配して……。優しいのね、あなたったら……」
ルシオ「当たり前だろ。お前がいないと俺は生きていけないよ……。それにこのお腹の子だって!」

……という会話が交わされているとしか見えないんですけども~~。
ユニからも一目瞭然でしょうが、
敵同士なんですぜ、こいつら!!

ええ、ええ、そりゃあね、選手同士がド突き合い、罵り合い、
審判の目をかすめて頭突きを食らわせるような試合よりは、
こんなほんわか~な試合のほうがまだしもではありますが。

まあ実際の試合は、ホンワカどころか、ガーナの雑だけど激しい猛攻、
それを受けて立ちながら、常にディフェンスラインの裏を狙うブラジル、
という展開……だったはずなんですが
この写真を見てると、何か間違えていたような気がしてなりません。



全然関係ないですが、
こちらは先日の選手紹介のときに試し撮りしたうちの一枚。
割と綺麗に映ったので、せっかくだから載せておきますね~。



メキシコの幸せなふたり……とは行きませんな、これは
でもふたりとも、なかなか引き締まったいい顔してるでしょ?

ホペルチェンのホテル

2006-06-29 08:56:32 | ホテル・レストラン
以前、ホペルチェン Hopelchen という小さい町を基点として、
いくつかの遺跡巡りをしたことがあります。
カンペチェ市からまっすぐ東へ80kmほど行ったところにある町です。
遺跡はほとんど紹介しましたが、
今日はそのとき泊まったホテルを。



これです。これ、ホテルです。
例によって犬連れの旅だったので、山小屋形式のところを探したんですね。

しかしこの辺の民家は全部このタイプでした。
土壁、楕円形、椰子の葉葺きの屋根。

こんな小屋がふたつありました。
二組の客を泊めるともういっぱいですね。
まあ当時建て増しをしているようでしたので、今はもっと増えてるかも。

さすがに珍しいと思ったので、資料的な写真も撮っていました。



部屋の中。
天井にはでっかいルーフファンがあり、
ベッドはシングルがふたつ。
広くはないですが、眠るだけなら問題なし。

窓にはこんな雨戸が。



屋根と壁のあいだは隙間がどうしてもできるのか、
虫除け網が張ってありますね~。

窓を留めている木片、わかるでしょうか?
ちょっと見えにくいですが、片方に釘一本で打ちつけてあって、
グルグル回るようになっています。
それで留めてるわけです。

で、ドアも同じでした。
鍵なんかなくて、こんな木片で留めるだけ。
ええと、夜中にドロボウが入ってきませんかね?
しかし、何とものんびりした村で、
道端には豚やらニワトリやらが悠々と歩き回ってるし、
なんだかドロボウもいないような気がする村です。
実際、夜中に襲われることはありませんでした。

もう一個の窓は雨戸もなく、



丸いです。というか、楕円形。
どうしてここの人たち、楕円形が好きなんでしょう?
格子もはまってますね。何のためなんだかわかりませんが。
虫除け網もついてる、偉い(?)。

で、裏から見るとこんなふうで、



飛び出したコンクリート部分が、シャワーと洗面所になってます。
ここだけは現代的です。
でもボイラーがうまく点火しなくて、冷水シャワーでしたけど。
まあいいか。

朝は例によって家畜や虫や鳥の大合唱で目が覚めますが、
爽やかな村の朝は気持ちがいいです。



しかし今思うともっともっと丹念に記録の意味で
写真を撮っておけばよかったよなあ、
村の朝ごはんとか通りとかお店とか。
と後悔してもあとの祭りなのでした。

これはブログを始める前に行ったところなのです。

モンテレイの山

2006-06-28 10:23:49 | 
新しいカテゴリ作ってみました。
スキャナがまたダンナのパソの不調で使えない状態ですが、
いずれは旅行で行ったいろいろな町も紹介してみようと思いますので。

で、今日は北部の大都会、モンテレイ Monterrey です。
ここには義母や義兄が住んでいるので、年に一度くらいは行くところですが、
その割には町をまるで知りません。
いつも車で決まったところしか移動しないしな~。

しかしモンテレイといえばこれ。



「鞍の山」Cerro de la silla です。
町のどこからも見えて間違いようのない特殊なこの形の山は、
モンテレイの象徴としてあらゆるところにシンボルで使われてますね。
ちょっと高さを調べてみたんだけど、サイトによって数値が違いすぎる~
1288mというのから1500m強、そして1820mというのまで。
どれがホントなんだよ~~ぅ!?

モンテレイはメキシコ北東部のヌエボレオン州の州都で、
メキシコで三番目に大きい都市、かな?
メキシコシティ、グアダラハラに次いで、だと思います(いい加減)。

アメリカ合衆国との国境に近い工業都市で、
メキシコ臭は他の中部・南部の町に比べて薄く、
何というか、西部劇の町なんです。
アメリカ風ではあるんだけど、ちょっと時代がかっていると言いましょうか(笑。

町の人たちのファッションも、老若男女ともに、とっても西部劇
あら、でもそんな写真がありませんね。
今度行ったときにはぜひ繁華街を行く人々をこっそり撮ってみたいと思います。



そんな感じで私には滞在期間を全部足しても大して馴染みのある町ではないんですが、
実は懐かしさを誘うものがあるんです。
それが、山なんですね。

9年住んだ北部ドイツは見事な平地です。
ある日、自転車で遠出をしていて、
おおおッ、山がある!!と思ったら、ゴミの山だった、
というくらいの平地です。
そして今また住んでいるのも、メキシコの海辺、
当然山なんかありません。

しかし、浦島な私といえども、一応子供時代の大半は
狭くて山がちな日本で過ごしています。
ですから、こう、目の前に山が迫る風景というのは、
とても心が和むのですね。

ですので、初めてメキシコへ来たとき、このモンテレイに到着して、
そのときは夜だったので何も見えませんでしたが、
翌朝この「鞍の山」を目の前に見たときは、感激しました。
特に、義母の家ってこの山の裾野にあるので、とても近いのです。





これはちょっと郊外の山の上から撮った町の風景。
こんなふうに見ると、メキシコシティとあまり区別がつきませんが。

まあ正直に言うと、モンテレイという町自体には
私はあまり面白味を感じません。
メキシコらしさが薄くて、大都会で人とスモッグ(シティよりはマシですが)、
何というか、人工的に作られた町のような気がしてしまうのです。
まあもちろん、住んだことのない表面的な印象ですので、
わかりませんが。



しかしやはり山だけは素晴しい。
もし将来何らかの理由で住むことになったら
(ありえないことではないですね、ダンナの家族がいるわけだし、
 私も大学に友人がいて、「もし離婚でもして職が必要になったらいつでも来てくれ」
 ドイツ語教師の職場を約束(???)してもらってますから 笑)
この山を眺めることに慰めを見出せるだろうと思うほどです。

鞍の山ももちろんですが、
こんなのとか、



どうです?
写真が小さくて迫力伝わらないかもしれませんが、
切り立つ岩山に、胸を突き刺されるような気がします。
この日、お天気が悪かったのも残念、青空を背景にこの山をもう一度見たいですね。



その隣にはこの巨大な屏風岩。
真ん中辺りに洞窟が見えます。
い、い、行ってみたい~~~~!
と浮き足立ってしまった私ですが、このときは義母が一緒だったので、
そういうわけにも行かず。
てか、ここ、登れるんでしょうかね??

岩山の下、木の下に馬がつながれて立っているのも(ちっちゃくしか見えませんが)、
ああモンテレイだなあ、と思う風景でした。


……あら~、「町」なんてカテゴリにしながら、
紹介したのは山だけですか?
まあぼちぼち、町も紹介しますので、ご勘弁を~

モノマネドリの物真似

2006-06-27 11:38:20 | 動物
今日はまた、メキシコによくいる鳥を紹介します。
これは以前、別のところでも『アラバマ物語』という本に絡めて
ちょっとだけ言及したことがありますが。



こんな鳥です。
グレイのほっそりした体と、
翼と尻尾と、そしてアイシャドウに黒。

見た目は地味な鳥ですが、
スペイン語では cenzontle、センソントレ、
英語では Mockingbird
日本語では アラバマ物語、じゃなくてモノマネドリ、です。

いや、『アラバマ物語』と邦訳されている小説の原題が
実は 『To kill a Mockingbird』というんですね。

街中でもよくいます。
うちの前庭の木に止まってさえずっていることもよくあります。

この写真は、車を駐車場に入れたら
こんな絶好の角度で柵の上に止まっていたので、
急いで車の中から撮影したんですが、
慌てていたのでピントがずれてしまいました。
実に残念。


「あら、足の辺がかゆいわね~~」


「それにしても気持ちのいいお天気だこと~~」


「でもなんだかさっきから見られてるような気がするんだけど……」


「うーん、こっちのほうかしらん?」

と言って、飛び去ってしまいました。



で、モノマネドリというんですが、
オウムのように人の言うことを真似するわけではないようです。
しかし、実に豊かな鳴き声で、すばらしい歌を聞かせてくれるんですよ。

ドイツに真っ黒でくちばしの黄色い Amsel という鳥がいました。
和名は苦労辿り、じゃなくてクロウタドリ(黒歌鳥)というんだそうです。

これも街中割とどこにでもいます。
これまた素晴しい声で鳴くんですが、
メキシコへ来て初めてこのセンソントレの声を聞いたとき、
てっきりメキシコにもクロウタドリがいるんだと思いました。
いやもう、そっくり。



それでですね。
私には密かな嫌がらせをする趣味があります。
まあどの鳥でもいいんですが、
庭に来てピイチクパアチク言ってるのを聞くと、
その物真似をしたくなるんですね。
もちろん、同じ声は出ませんが、
口笛やなんかで同じリズム同じメロディを奏でてやるの。

たいていの鳥は、一瞬何だろうという感じで黙ります。
それから、何か返してきます。
それをまた真似してやります。
するとまた呼びかけてきます。
また真似してやります。

人の言うことを真似する嫌がらせってあるじゃないですか。
あれと同じですね。
鳥も、しばらくはなんだかんだと話しかけてきますが、
そのうち同じことしか返してこない上に、
いくら「出ておいでよ」と呼んでも姿を見せない音痴の仲間に
嫌気が差して飛んでいってしまいます。

そして私は庭でうるさい鳥がいなくなって、
静かにパソコンに向かえるというわけです……(笑。

その嫌がらせをする相手に、このセンソントレはぴったり。
歌声がバリエーション豊かなために、
私のほうも飽きないんですね~。
なかなか複雑なメロディを返されて、うまく真似できないと
意地になってやり直したりしてます。
いや本当は、センソントレ語を学んで、
会話ができればもっといいな、とは思うんですが。

またこの鳥は割と人懐こいようで、
こちらの姿が見えていても、こちらを見て
しきりと首を傾げながら歌いかけてくることがあります。
かわいい~~

というわけで、私のお気に入りの鳥です。
『アラバマ物語』というのも、小説として素晴しい作品で、大好きですしね~。
皆さんも見かけることがあったら、歌いかけてみてください。

メキシコ代表の小僧っ子ども

2006-06-26 15:39:12 | サッカー
終わってからこういうこと書くのも間抜けてますか?
どうせなら始まる前にやっとけよ、てな感じですかね?
いやだって、画像がないし。
と言っても、これもテレビ画面を写したもので画質悪いです、ごめんなさい。

でも今日はメキシコ代表の選手たちを、
いい試合してくれたことへの感謝を込めて紹介します。
ただし、最後のアルゼンチン戦にスタメンで出た11人だけ、
背番号順に。



まずは問題児その一、じゃなかった、代表監督。
リカルド・ラ・ボルペ Ricardo La Volpe



アルゼンチン人です。昔はゴールキーパーだったらしい。
ああ、それで守備のいい代表チーム作るのかな、とちょっと納得(笑。
ヘビースモーカーで、FIFAからピッチでの禁煙申し渡されたことはこないだ書きました。
口が悪くてマスコミに叩かれやすい問題発言も多いです。
でもとりあえずこの人が監督になってから、戦績はやや上がっている、かも。
少なくとも欧州に引き分ける率が高くなりました。
相変わらず、勝てはしませんがね~(がっくり。
派手なドラゴン模様のネクタイ各種を愛用。
見てくれがマフィアだとか飲んだくれの親父だとか、いろいろ言われてますが、
私は割と好きかも~



背番号1番、オスワルド・サンチェス Oswaldo Sánchez
ゴールキーパー



眉毛がつながってるのが特徴。
いや、けっこう女性に人気あるそうですが、既婚で4人の子持ちだそうですから!

メキシコは有名なホルヘ・カンポスをはじめとして、
ゴールキーパーはいいのをたくさん出していると思います。
特にちっこくてもどんどん空を飛ぶキーパーたちに比べると、
オスワルドはけっこう体格いいほう。身長184cm!
でも世界のGKたちは200cm近いのがザラですから、
やっぱりちっこいかもね。

安定したプレイでみんなを背後から鼓舞するGKで、
GKマニアの私にも充分及第点です。



背番号3番、カルロス・サルシード Carlos Salcido
左寄りのセンターバック



私がもっとも信頼するメキシコの守備。
ムッツリとオランウータンみたいな顔してますが、技術は完璧。
相手選手が気がつかないうちにその足元からボールを掻っ攫うのが得意で、
ポジショニングを外すことはほとんどない。
おまけにファウルも少なくて、国内リーグでもらうイエローは数えるほど。
メキシコリーグはカード乱発なんですけどね。

まあお気に入りだけに、つまらない不要なファウルかけたり、
相手にコーナーキック与えたりするだけで、
私に「ぶぁかもの~~!」と怒鳴られてますが、
まあそれもゆえってことで……



背番号4番、ラファエル・マルケス Rafael Márquez
センターバックだけど、スペインのバルセロナに長年所属するせいか
ひとり勝手に(?)攻めあがってしまう癖がある。



それでもさすがに厳しい欧州で揉まれているだけあって、
技術、判断力ともに抜群です。
代表ではキャプテン任されることが多いんですが、
4年前、さらに去年のコンフェデでもだったかな、
キャプテンやってると頑張りすぎてかレッドもらうやつ、
というイメージが私には強くて、いまいち安心できなかった(笑。
しかし今回はまあそんなこともなく、落ち着いてみんなを率いるキャプテンやってくれました。



背番号5番、リカルド・オソリオ Ricardo Osorio
右寄りのセンターバック



今回の功労賞、というかマン・オブ・ザ・マッチにはやはりこの人でしょう。
本来のポジションの守備ばかりではなく、縦横無尽にピッチに出現し、
相手選手からファウル無しにボールを奪い取り、
また相手ゴール前にボールを供給する、
敵チームにしてみたら悪夢のようなヤツだったかも。

去年のコンフェデでも活躍して、その後一年注目してたんですが、
怪我で長期離脱したんだったかな。
戻ってきてからも、調子が上がらずいまいちだったんですが、
今回は完全に復帰してくれました。

この三人(サルシード、マルケス、オソリオ)でメキシコ守備の鉄壁。



背番号8番、パベル・パルド Pavel Pardo
ミッドフィルダー



手薄になりがちなメキシコチームでは一番信頼できるMF。
調子に波があるとはいえ、おおむね安定したボール供給してくれるヤツ。
フリーキックやコーナーキックも左右を問わず任されることが多いです。
こないだのポルトガル戦でぶちきれたところをカメラに捉えられてしまったけど、
ラファがいないときはキャプテンをやること多いです。



背番号9番、ハレド・ボルゲッティ Jared Borgetti
センターフォワード



今のメキシコ代表の中ではもしかして一番有名かも。
メキシコ人には珍しくひょろりとした体型で、ヘディングが得意。
最多ゴール数の記録保持者で、去年のコンフェデ杯で活躍して、
イギリスのボルトンワンダラーズ(日本の中田ヒデがいるところ)へ移籍。
しかしやはり新人はなかなか使ってもらえず、苦労している様子。

今回の大会ではそのためにコンディションを心配していたら、
なんと初戦のイラン戦で足に故障、離脱。
メキシコ最高のハズのストライカーがぁ、と皆を泣かせた。
このトーナメント第一戦ではようやく復帰してくれたけど、
やはりまだ本調子ではなかったのか、不発のまま終わってしまいました。
悔しかっただろうなあ。

でも渋い兄貴風なので、ファンもけっこう多し。



背番号11番、ラモン・モラーレス Ramón Morales
登録はフォワードになってるけど、実は左サイドのカリレロ



世界のサッカー的にはこのタイプの選手はもう古いのかもしれませんが、
メキシコでは現役で活躍してます。
サイドを自在に駆け上がり、守備から攻撃まで広い範囲をカバーする選手。

ラモンは特にチビなので、縮小形のラモンシートと呼ばれることも。
チアパスのハグアレスに、エリベルト・ラモン・モラーレスという紛らわしい名前の選手がいるから、
それと区別するためにも、ラモンシートという呼称は便利。

小柄で快速というタイプ、私はけっこう好きみたいです。
チビで丸坊主、童顔なので、まるで昭和初期の小学生みたいですが、
これがなかなか侮れない。
ただ、やはり去年辺りから足を痛め、快速を武器とする選手だけに
その力を思うように発揮できない時期が続いてました。
今回もそのせいでしょうか、あまりスタメン起用されずに残念。
でも最後に頑張れる舞台があってよかったね。



背番号15番、ホセ・アントニオ・カストロ José Antonio Castro
右サイドバック



あだ名はグリンゴ(アメリカ人)。
なぜでしょうか、知ってる人いたら、教えてください。

代表に呼ばれるようになったのは割と最近ですが、
ちゃんと機能してました。
ところが本番の大会が始まるとあまり出してもらえず、
怪我でもしてるのかと心配していたんですが、そんなことでもなかった様子。

ラモンシートと反対側を、守備の位置からかなり高くまで上がって
ゴール前にクロスをあげたりもします。
呼ばれ始めたころは、ちょっとどうかな、と思ってたんですが、
これがどうしてなかなか、悪くなかったです。
もうちょっと活躍の場があればよかったね。



背番号16番、マリオ・メンデス Mario Méndez
右サイドバック



こいつはリーグでもパッとしなくて、どうして呼ばれたんだかいまいちわからない。
ところが本番になるとけっこう起用されちゃいました。
初戦のイラン戦でゴールのアシストをしたので、
全体としてはそう悪くなかったかな。
それでもやっぱり地味な印象の選手です。

この前紹介したテレフォンカードになっていたのは、この人。
でもまあこれからリーグでももっと注目して見てみようと思います。
もしかしたら縁の下の力持ちかもしれない?



背番号17番 フランシスコ・フォンセカ Francisco Fonseca
フォワード



ボルゲッティは「砂漠のキツネ」とか呼ばれてるらしいですが(誰に?)、
こいつは「メキシコのライオン」とか呼ばれてるらしいです(誰に???)。
いや、普段はというかメキシコでは、間違いなくキキン Kikínと呼ばれてます。
小さいころ亡くなったお兄さんの愛称が自分のになったとか。
そのお兄さんの写真を背中に、グアダルーペのマリア像を胸に、プリントアウトした
シャツをいつも着ていて、ゴールすると見せるので有名。
キキンの背後霊と言われてます。

クラブでは「ゴール前で麗しい譲り合いをするなッ!」と
某女史にしょっちゅう怒鳴られている。
でも役立たず、不甲斐ないとさんざんに言われて、
皆から忘れられたころに、ふらっとゴール前に現れてゴールしちゃったり。
だからやっぱり代表から欠かせないひとり。

今大会でもポルトガル戦でゴールしてました。
本当はもっと、遠慮しないでがんがんやってくれちゃってよかったんですけどね。



背番号18番、アンドレス・グアルダード Andrés Guardado
右寄りのサイドバック



今回の代表選手の中で一番若いと話題になった19歳。
若さで元気にサイドを駆け上がり、クロスをあげるタイプ。
元気すぎてプレイが粗くて荒くて、ハラハラさせるので、諸刃の刃。
でもチームが停滞して動きが鈍っているときに
この子が入ってくると活気が出ます。

その意味でうまく使えばいい活性剤になるぞ、と期待していたら、
アルゼンチン戦でいきなりスタメン起用。
この写真でもかなり緊張してます。
それでもいい働きしてくれました。ファウルもやらかして肝冷やしてくれましたが。
ところが後半入って少しして、故障で交代。
残念だったね。
でもまだまだこれからが楽しみ。慢心することなく成長してください。



アルゼンチン戦の時のスタメンはこれで全部です。
でももちろん、交代で入った選手たち、
これ以外の試合で活躍した選手たち、
そして試合には出る見込みもなかったけど、チームのために欠かせなかった選手たち。
本当はみんな紹介したい。
もちろん中には、「お前はいい! 出てくるな! おとなしくベンチに座ってろ!」
と言いたくなるのもいますが、
そういうのも含めて全部、かわいい馴染みある「うちの子」なんですねえ。
もういらんわい!とおっしゃる向きもあるでしょうが、
ふははは、ここは私のブログですから好きにさせてもらいますぜ!

またそのうちに。
あるいは気紛れでこれきりになるかも?

週末の平和な朝のワンコとの会話

2006-06-25 11:23:52 | 親バカ
いい試合でした。
メキシコらしい、立派な試合だったと思います。
それについて書こうと思ったんですが、
今まだ改めての録画中ですので、明日にします。

今日は、この写真を。
試合が始まる前の、静かな至福のひと時?



見つめ合って微笑むふたり~~
幸せな週末の朝のひとコマ、なんちゃって~。

メキシコは残念ながら負けてしまいましたが、
今までと打って変わって(苦笑)素晴しいパフォーマンスを見せてくれたので、
私を含め、ほとんどのメキシコファンは満足だと思います。

今この写真を見返しても、
同じようにホンワカと幸せな気分、
にちょびっとだけ寂しい気持ちも混じってますがね
まあ4年後8年後が楽しみになりました。



しかし実は、お客様も迎えて総勢5名、
試合中はメキシコチャンスが来るたびに
「そこだ! 行けッ! 行け行け行け~~~!
 だあああ、ダメだぁ~~~~~」

と叫びまくるもので、
ワンコはすっかりうろたえてしまって、



テーブルの下に避難してました

やや脱力気味の今日は、こんなところで~~

W杯特集その3

2006-06-24 13:21:59 | サッカー
どうも、怪しい雲行きで、
的ワールドカップは早々と終わってしまいそうな気配です。

ですので、ちょっと急いでW杯ネタを終わらせることにします



これはサッカー界でいろいろ人種差別をなくそうとか、
そういう運動で始まった募金腕輪の
まがいものですかね?
まあ、何でもいいんですが、
これは単にW杯で盛り上がってますよ~!という印?

それにしてもけっこう高いんですけど?
やっぱり募金の意味合いがこもっているのか、
単なる金儲けなのか!?
一個ならまあ買って悪くはないかなあ、と思う値段ですが、
やっぱりメキシコ三色の一色だけ、ってのもあんまり意味がないような……?
でも三つ買うのは高いぞ!
というわけで、こっそり写真だけ撮りました。



メキシコの代表マスコットはエスピニート espinito 君。

 

こんなヤツ。
か、かわいいですかね、これ???

トゲトゲサボテンのつもり、らしいんですが、
こんなんがボール蹴ったら、ぶすぶす刺さって、ボールが飛びませんて!



思いがけないところでサッカーグッズが出てきたのが、
テレフォンカード。

たまたま出かけて必要になって買ってみたら、こんなのが。

 

メンデスかぁ~~。
なんつ~マイナーな……
どうせなら、そりゃあ好きな選手のカードがいいですよね~。
一瞬、取って返して
「あの~、スミマセン、お○○のはありませんか~?」
と訊こうかと思ったんですが、
店のおばさんがちょっとそういうのを受け付けない人っぽかったので、
遠慮してしまいました。
今度、ぜひともサッカー好きそうな兄ちゃんのいる屋台で、
必要なくてもテレフォンカードを買ってみようと思います。



あとはぼちぼちスーパーネタ。



ちらしももちろんサッカー選手に宣伝してもらわないテはない!
てか、個人的には、政治家の宣伝(大統領選挙の候補者の)に
サッカー選手が顔を出すのはどうかと思いますです
そりゃあさ、個人の自由だし、誰を支持しようとそれを表明しようと、
自己責任なんですけどね……。
もうちょっとこの国でのサッカー選手の影響力を考えてほしいな、と。



ユニもレプリカも何でもござれ。
慌てて撮ったのでぶれてしまいました、ごめんなさい。



これはスーパーの入り口近くに設置されている
「メキシコ代表の棚」(仮称)
ここに、さまざまなサッカーグッズ(すべて緑色)が置かれ、
特売とか、集めた点数で安くなりますとか、やってるわけです……。

まあ他にもしょぼいのがあったんですけど、
あまりにもしょぼくて何が何だかわからないので、この辺で~~。

ああ、明日でメキシコのW杯が終わってしまわないといいんだけどな~~~!

犬と猫の物思い

2006-06-23 12:41:07 | 動物
力作(???)をアップした次の日は、いつも少し困りますね~
さらに力作を発表できればいいんですが、
そんなに面白いネタがいくつもあるわけではなし。

というわけで、困ったときの動物頼み?です。

ある日のこと。


猫が寝ているのは、本当は犬のベッドなんですけどね。
猫は、自分が寝たいところに寝ます。
犬は、何だかしょうがないなあ、という感じで黙って床に寝ます。

で、そうやって人のベッドを占領している猫の上を見つめる犬。
「なぁにぃ?」と見上げる猫。



窓の網戸にいたのは、トカゲでした。
先日紹介したイグアナと違って、外だから別にいいんですが、
トカゲのお腹を見ることなんてあまりないので、写真を撮ってみました。

そしたら、ワンコが



「わ~~い、一緒に見る見る~~」とベッドに足を乗せて覗き込み。
猫はそれで大揺れに揺れたベッドからスットントンと降りていきましたが、
あれえ、逃げないね、このトカゲ?

と思ったのは間違いで、
実は硬直していただけでした
一瞬固まったあと、全速力で逃げて行きました。



猫は、どこでも好きなところで寝ます。
特に好きなのは、ぽよぽよして柔らかいところ。
たとえば……



こんなところとか、



こんなところとか。

猫の目って、すごい透明で、変な色してますよね。





犬はだいたいタイル張りの床で寝転がるのが好きです。
暑いしね~。


「うひひ、ちょっと鼻がくすぐった~~い」


「うーむ……。犬も、我思う、ゆえに我あり……」


「うむ、これだ。よし、寝よう」

などと深遠なことを考えているのかも、
と思うのは親バカばかりなり?

まあ親バカでも何でも、ふたりが仲良く平和に暮らしてくれればよし!



猫の耳を、ベロリンと舐める犬。
おいしいかい?

もう笑うしかない試合展開

2006-06-22 09:16:27 | サッカー
今日はワールドカップ、リーグのメキシコ最終戦でした。
こんな日がそうそうあろうとは思えないので、
今日はもう我慢もしないでネタにします。

まあ、引き分け以上なら自力通過、負けてももう一個のイラン対アンゴラの試合結果次第で
トーナメント進出はできるというものの、
やはりここはきちんと勝って次へ進みたい。

とみんな思ってたはずなんですけどね!!

まず最初の問題児はこの人。



映り悪くてすみません、うちのテレビ画面をデジカメで撮影したもんです。
メキシコ代表監督(アルゼンチン人)リカルド・ラボルペ。
ドラゴン模様のネクタイとおひげがダンディな、
と言いたいところですが……。

ヘビースモーカーでして、試合中ベンチで吸ってるのを見つかり、
FIFAに禁煙を申し渡されました。
それ以来ニコチン不足でまともに頭が働いてません
今日なんか、スタメンから、そりゃないだろ!?てなメンバーでした。
はぁ。

おかげで、いつもはちゃんとしていたディフェンスラインがガタガタし、
その隙を狙われて、ポルトガルに先制されました。

泣き面にハチで、
問題児その二のメキシコキャプテン
ハンドの反則で相手にペナルティキックを与えやがりました
すでに2-0です。
嘘でしょ~?な展開。

それでも、ちゃんとメキシコ選手もゴールを決めました。
この人。



足踏まれてますが、キキン・フォンセカです。
顔が見えなくてスミマセン……。

ところがところが、まだまだ続く、メキシコの不運
てか、
お前ら、真面目にプレイしろよっっっ!

問題児その三、ストライカーのハズのオマール・ブラボ



せっかくメキシコがもらったペナルティキック(同点の大チャンス)
失敗しやがりました
あ・の・な~~~~!


問題児が三人もいれば充分でしょ?
ところがまだいる問題児その四
数少ない中盤の選手、ルイス・ペレスがレッドもらいやがりました

ぐわあああ、こんな状況で、ひとり少なくて、
どうやって勝てというのだ!?
引き分けろというのだ!?

いつもは最高のパフォーマンスを見せるはずのキャプテン(問題児その二)さえ、
今日はペナルティ与えただけでは足りずに、
更なるファウルで自らもイエローをもらうわ、
(笑顔で「え、ぼくですか?」と言ってましたが、さすがに引きつってましたな)
自分ちのゴールキーパーに膝蹴り食らわして倒してしまうわ、
もうさんざん。

それでもみんな、真面目に頑張ってましたよ。
フリーキックだって一生懸命蹴ってました。



サポーターだって、もう必死で応援を続けています。



素敵なエミリアーノ・サパタのおじちゃん(註:メキシコ革命の英雄)もさ~。
ほら、頑張らなきゃ~。

それでも絶好のチャンスにシュートを外したりして、
どうしても追いつけない。

くわ~~~、何とかして、この状況ッ!!

ってのを、実に雄弁に代弁してくれた選手が、このパルド。


きぃぃぃ~~~ッ!


誰か何とかしてくれッッッ!!

あ~~、よしよし、わかったよ、
ほら、そんなに怒ると血圧上がって血管切れますよ?
それに、そんなにイライラしてたら、また決まるものも決まらなくなるからさ~~。
落ち着いて、ねっ? よしよし。

と言いたくなるほど、見事に、
この試合でメキシコ応援していたみんなの代弁してくれたんじゃないでしょうか?
このときのパルド君。

こんなにイライラピリピリしているメキシコ代表を尻目に、
しっかりと愛し合うポルトガルキーパーとディフェンダー



あーあ、脱力。

というわけで、ですね、とりあえず負けてもトーナメント進出はできましたが……、
できましたが……

情けないぞッッ!!!

しょうがないので、こっそりと最後に
メキシコのおサルを載せておきます。



テレビの大画面にこの顔がアップで映ると、
いや、いろんな意味で迫力です(笑。
この人、ディフェンダーなんですが、今日はバンバン攻めあがってましたな~。
おまけに左サイドなのに、なぜか敵ゴール右隅のコーナーまで
ボール追っかけて走っていってるし。
おかげで最後の10分くらいはもうヨロヨロしてました(涙。
やれやれ。



でも、chamoyさんが鋭い洞察してましたが、
このくらい情けない結果だと、試合後の騒ぎもなくて、静かでよかったかも!?

大使館の警告も無駄に終わってよかったですね!?

イグアナの赤ちゃん

2006-06-21 08:34:10 | 動物
前にもイグアナの訪問を受けたことは何度かありますね~。
このブログでも以前、紹介しました。こことか。

しかし今日は……。



おいおいおい、家の中かよ~
いや、いいですけどね……。

イグアナの向こうに見えているのは単なる埃です、
気にしないでください。
天井にひびが入っているのも気にしてはなりませんよ?
そこから雨漏りするんじゃないの?なんて、訊いてはなりません!



どれどれ、と近付いて行ってみると、
あっら~、頭でっかちな赤ちゃんだねえ。かわいい~

ほら、



トカゲと大して変わらない大きさでしょ。
しばらくすると、キッチン入り口のすだれ(?)の陰に



隠れて覗いてるぅ~~
目はしっかりこっちを見てますな~。

それにしても、どこから入ってきちゃったもんだか……。
このまま家の中にいても、食べるものがねえ。
羽虫とか食べてくれるトカゲならいいんですが、
草食のイグアナには、レタスとか出してやらなきゃいかんでしょうか?
いやそれよりもさぁ、犬と猫がね……。

と思っていたらやっぱりでした。
猫に捕まってしまいました。
う~~む……。
でもそのあと、跡形もなく食べたということはないと思うので、
どうもまた逃げたようです。
これに懲りて、家の中に入るのはやめましょうね。



ちょっと古い写真で、グレイイグアナですが
外にいるのを写したのがありましたので、
ついでに載せておきます。



うちの前の芝を食ってたイグアナ。でかい~。



放置された植木鉢のあいだで、放置されたセメントが雨で固まっちゃった、
その上に鎮座ましますイグアナ。



これは亀的秀作、空を仰ぐイグアナ。

そして、このときにはごらんのように裏の塀には何の防御もなかったもんだから、
空き巣に入られました。
それで、家主さんに頼んで、一番手軽な防御策、
ガラスの破片を埋め込んでもらったんですが、
そうなると、それまでいっぱい遊びに来ていたイグアナが
来てくれなくなっちゃうな~
とちょっと寂しく思っていたんですけどね。

ところが、これですよ。



い、痛くないのか……?
いや、いいけど、これ、けっこうなスピードで走ってますよ?
足、切らないでね、お願いだから。


てな感じで、イグアナは我が家の半野良ペット?です。

W杯特集その2

2006-06-20 10:31:57 | サッカー
ちょっと公開すべき時期を逃してしまいましたが、
まずこれ。



BLOCKBUSTERって、日本でもありますかね?
レンタルビデオ屋さんです。
まあ最近はほとんどがDVDになっちゃってますがね。

W杯で大打撃をこうむるであろうこのレンタルビデオ屋、
こう出ました。

「我々はメキシコ代表とともに!
 6月8日(木)はすべて15ペソ!」


ちなみに普段のレンタル料は32ペソです。半額以下。
で、つまりW杯始まっちゃうと誰も借りに来なくなるであろう。
だから、始まる前日は全部半額にするから
みんなどんどん借りてね~、
その次の日からはサッカー見てもいいから、
ってことらしい。

か、かなり苦しいな。



スーパーに行くと、等身大の選手たちが。



何で、オソリオばかりいるのよ~~。



あ、ブラボもいた!
でも偏ってんな~~。
このスーパーの好みかしらん、それともこの支店だけ?

お気に入りの選手のこれがあったら、ぜひとも譲ってほしいところなんですが。
無理ですかね、って言う以前に私のお気に入り選手はいませんね





FIFA公認のシリアル
なんだよ、そりゃあ~~
と思ったけど、もしかしてW杯に出る選手たちは
朝食にいつもこれを食わされてんのかしらん?

よく見ると、



キーパーのデザインはいいんですけど、
裏には何やら、シュートだのセーブだののときに使う筋肉とか
そこに必要な栄養素とか説明が書いてあるっぽい?
ホンマかいな~~

その隣には



置いてる棚がたわんでおりますが。
これ、写真ではわかりにくいですかね?
paleta って、ペロペロキャンディなんですけど、
その箱がスタジアムの形になってるんです。
ちゃんと真ん中が凹んでます。
で、肝心のブツはたぶん、観客席の下に当たるところに入っているらしい。

うーん……要するに箱がやたらでかくなっただけ、という気もしますが、
サッカーバカはこういうのも喜ぶんでしょうな!
    ↑
自分は違うと思っている



ついでですが、今来たばかりの日本大使館からの
再三のお知らせ

---------------引用-------------------------

  2006年サッカーワールドカップにかかる道路封鎖等について


 現在ドイツにおいてサッカーのワールドカップが行われており、21日午前9時
(メキシコ時間)にメキシコとポルトガルの試合が予定されているのはご承知の通り
です。

 この試合でメキシコが勝った場合にはもちろん、引き分けでも決勝トーナメントへ
の進出が決まりますので、その場合はメキシコ市のみならず、各地方都市におきまし
ても、主な場所(メキシコ市では独立記念塔付近等)にメキシコの勝利を喜び大勢の
人があつまり、その地域近辺は通行不能となることが予想されます。

 メキシコが負けた場合でも、アンゴラの試合(同日同時間)結果によってはメキシ
コが決勝トーナメントに進出することが決まりますので、その場合でも人が集まるこ
とが予想されます。

 つきましては、大勢が集まって騒ぎますので、けんか等不測の事態が発生しないと
も限りませんので、特にメキシコ戦の情報には注意していただき、あわせて交通規制
等についても情報収集のうえ、その時間帯にはなるべく出かけない、人が大勢集まっ
て騒いでいるところには近づかない、また出かける際は迂回路等を使う等ご注意下さ
い。

 なお、当交通規制の予想は、試合結果、集まる人数等によって状況が変わるもので
すので、政府当局からの発表等によるものではなく、慣習による予想でありますこと、
念のため申し添えます。

---------------引用終わり------------(強調は亀による)

つまり、そんなこたぁ常識、ってことですね。
いやいや、交通規制の注意のため、とか言っても、
メキシコの試合結果を一生懸命に知ろうとしてくれるのは嬉しいですなあ
                           ↑ 
                      これが正真正銘のバカ

カリブ海での優雅な研究生活!?

2006-06-19 11:48:37 | 雑談
またまた古い写真からです。

以前、カンクーンからバスで半時間ほど行った村から
さらに2kmほど離れた村の、
そこからまた2kmほどマングローブの林を抜けたところにある、
某大学の海洋学研究所に住み込んでいたことがあります。
そのときの生活の一端を、恥ずかしながらお見せしませう。

研究所全体の写真は残念ながら撮りませんでした。
砂浜からすぐのところに建つ、長屋風の研究室と住み込み学生用の宿舎(二階建て)、
それにまあ研究用機具とかボートとか置いとくようなところ、
くらいでしたね。

で、部屋は二人部屋でしたが、
私ははじめの頃ひとりで使ってました。
こんな感じ。



小さい机が向き違いに置かれていて、
(当時はスペイン語もヨロヨロだったので、辞書の類がやたら多いです)
この手前に小さいベッドがふたつ。
奥に洗面所とシャワーがついてて、
キッチンも小さいながら完備。
自炊するしかないところですからね。
なかなかよくできた部屋でした。

その部屋の窓からの眺めはこんなの。



絶景かな~~。
ここに、パンツ一丁の子供が裸足で走っていたりして、
実にリゾートっぽい……て、いやいや、勉強しなくては!!

で、ここからカリブ海沿岸のいくつかの調査地点を選んで、
貝の分布と環境条件の相互作用について調べたわけですが。

その第一調査地点。



なんと言われようと、カリブ海ですから!
どこ行ってもこんなんですから!

第二地点はちょっと違って、岩がちなところ。
しかも写真を撮った日はどんよりとド迫力。



ここらの岩はもろい岩質で、波に削られてでこぼこしてます。
そこへかなりの勢いで当たる波が、
噴水のように高く飛び上がるのです。
中には、トンネルを抜けて飛び出すところもあり、
そういうところでは水が圧迫されて、いっそう高く噴き上げます。
なかなかの光景です。

でこぼこの岩は、こんな感じで、



白っぽく見えるところが窪んだ潮溜まりになっています。
潮溜まりというのは、潮の満ち引きで海底になったりむき出しになったりする
けれども水が溜まって残るところ。
スペイン語では pozo de marea と言います。

ここには引き潮のときにも乾燥に強い貝が残って頑張るのですが、
写真に見える黒い粒々が、その貝たちです。

この潮溜まりは、水が少ないので、太陽ですぐに水温が上がり、
水が蒸発すると塩分濃度も上がり、
生物にとってはなかなか過酷な環境となるので、
特定の貝しか住めないわけです。



これはちょうどその潮の境目となる岩場。
波のしぶきだけで、また潮が満ちるまでの乾燥に耐える種類の貝が
びっしりと集まってるのが見えます。

海の中には色彩豊かな魚やサンゴやヒトデ、ナマコ、ウニなどなど
いろいろな動物がいますが、
この辺りの貝は他の貝仲間と比べても地味で目立たない色合いです。

そんなふうに地味に懸命に生きている彼らを……



いちいちひっくり返しては種類を調べたり数を数えたりする
迷惑な動物もたまにはいます。

右端にある木枠は、50cm×50cmで、
内側にテニスのラケットのように5cm間隔で
テグスが張られています。
それを、こういう岩場に被せて面積を概算し、
そこにどんな貝がどれだけいるか、を数えるわけですね。

さほど特殊な器具もいらない、研究設備もいらない、
ある意味とっても安上がりな研究でしたね~。
と言っても、この研究の行方はもう過去の話ですので、
深くは追求しないでください

ブリートス

2006-06-18 09:47:11 | チレとその料理
これは、こないだトルティーヤのところでちらっと話に出た
ロバちゃん こと Burritos です。



小麦粉のトルティーヤに、何やらグチャグチャと包んだものが三本。
付け合せにフリホーレス(豆)とグアカモレ(アボカドのすり身)がついてます。

で、中の「何やらグチャグチャ」は、食べてみたら
要するに朝ごはんに出るスクランブルエッグでした。
今日のブリートスは名前にノルテーニョ、norteño とついてまして、
この単語、「北の、北方の」という意味なんですが、
実はメヒコにおいては、これがモンテレイ(とその周辺)だけを指すのだという説と、
それはモンテレイの傲慢だ、チワワやバハカリフォルニアも
当然メキシコの北部(ノルテーニョ)だ、という説とありまして、
どちらが本当なのかは未だに謎なんですが。
で、今日のブリートス・ノルテーニョスは下に解説で、
「モンテレイ風」とありましたので、これはモンテレイにあるブリートスらしいです。

で、中身ですが、これもノルテーニョの machacado と呼ばれる、
牛肉の干し肉 carne seca を細かく砕いて
スクランブルエッグと混ぜたものが入ってました。
それも写真に撮ったんですが、至近距離からのフラッシュで撮ったら
光りすぎて失敗でした、ごめんなさい
ちなみに、食べてみたら辛かったので、
当然のようにチレが入っていたらしいです。



さて、今日の昼食に出かけたのはイタリア対アメリカ合衆国の試合が始まるころでした。
ええ~、今からご飯食べにいくのぉ~!?と言いつつ
しょうがないので付き合いましたが、
心配無用!
今ではどこへ出かけてもサッカーの試合は見られるようになってます。
このとおり。



で、前半だけレストランで見てきました。
いやいや、何だか波乱万丈な試合でしたね?

というわけで。
試合を見ながら上の空で食べたブリートスでした。

W杯特集その1

2006-06-17 11:43:35 | サッカー
ワールドカップ、23試合が終了しました。
今日は……溜め息~~。
まあある程度覚悟はしてましたが、まさか本当にやらかしてくれるとは、
さすが、メヒコですな!

今日はこんなネタ、どんなもんだろ、とは思ったんですが、
まあこういうときこそ景気付けが必要かも!?

というわけで、世間にあふれるサッカー商品その他、
そのほんの一部をお見せします。



サッカー観戦には欠かせないポテトチップスなどの駄菓子。
どれにもメキシコ代表選手の姿が。
これはほんの一例です。



一面の、ラファ・マルケス。
Rafael Marquez は、バルセロナで活躍するメキシコ選手です。
国内で充分稼げるのでメキシコ選手はなかなか海外へ行かないのですが、
彼はヨーロッパで成功している数少ない選手として、
代表ではキャプテンを務めることが多いです。
さすが、人気がありますな~
イケメン選手としても名高いようです。
面食いの皆さんは要チェック!?



今大会の公式マスコット、ゴレオ君。
でも全然売れなくて、このマスコットを売り出す権利を買った会社が破産したとか。
うーむ……。私も買おうとは思いませんが。



いつも買うトーストパン BIMBO にも代表選手の姿が。
これは、中に選手の写真の入ったサンドイッチ袋がおまけについているというもの。

パンのマスコットちゃんも


ちゃんと代表ユニ着てボールを蹴ってます。



これはペット用品コーナーで見つけた、ワンコ用ユニ
こんなもんまで~、買う人いるのかね?
うちのワンコにはどっちにしても小さすぎますが。
(↑ 大きさが合ったら買うのかよ!

他にもありますが、また後日ってことで。

たぶん究極にマイナーな遺跡:センポアラ

2006-06-16 13:18:28 | 遺跡
ワールドカップで忙しいです。
朝の8時から午後の4時まで見てます。
試合の合間の時間にどうにか家事とかこなして、
すべてをごまかしごまかし、やりくりしてます。
まあそれも来週火曜にはちょっとマシになり、
再来週にはもっと時間的余裕ができるでしょう。

そんな超人的非人間的生活をしているところへ、
今日は停電がありました。
普段なら、またかよ~~、で済むんですが、今は済まないです。
試合中だったらど~してくれんですかッ!
今日は幸い、午後5時過ぎから10時まででした。
録画予定もなかったし、支障なく済んだのは
日頃の行いのおかげでしょう。

というわけで、ブログもやっとこんな時間に更新です。
ああ、今日は立派な言い訳があってよかった……?



そこで、手早く紹介できるすごくマイナーな遺跡です。

アナログ写真をスキャンしていて見つけたんですが、
こんな遺跡に行ったことも実は忘れてました。
ベラクルスに昔行ったとき、合間の時間を利用して立ち寄った、ようです。

センポアラ Zempoala という名前だということだけは
かろうじてメモってありました。

記憶では、何だか田舎の砂埃の道を歩いていくと、
道端で少しだけ食べ物とか売ってる屋台があって、
遺跡には特に入り口もなかったような。
入場料も払ったかどうか覚えてません。

中はだだっ広い草原に、さほど高くないピラミッドがぽつりぽつり。
で、写真ときたら、これしかないです。



10年くらい前の写真で、しかもたぶん安物現像でしょう、
だいぶ色が悪くなってます。
何だかこの、石垣のでこぼこと、その後ろの枯れ木の対象性が
面白かったのは覚えてるんですがね。

アルバムに貼った以外の失敗写真なら
もしかしたらまだ出てくるかもしれませんが、
期待はできそうにないです。

もしこの遺跡について何かご存知のかた、
いらっしゃいましたら情報お願いします。