メキシコの隅っこ

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ボナンパック 彩られた壁画の遺跡

2006-02-27 11:02:10 | 遺跡
そろそろ世間はカーニバルに突入しているようです。
カルメンではカーニバルの行列は月曜と火曜、
この週末も多少はイベントがあるようですが。

それはまた明日にでも、ということで、
今日はチアパスの遺跡めぐりの続き。

チアパス州とグアテマラの国境となっているウスマシンタという大きな河があります。
トニナーを訪ねたあと、パレンケ近くまでいったん戻り、
そこから南東へ延びる道を下っていくと、その国境線にほぼ平行に行くことになります。

その先に、ボナンパックとヤシチランという遺跡があります。
ヤシチランのほうはまた後日、ということで、
今日はボナンパックのほうを。

ボナンパック Bonampak は「彩られた壁画」という意味だそうで、
その名前の通り、見事に保存された壁画がたくさん残っているところです。
チアパス州の東の端っこを覆うモンテス・アスレス自然保護区の中にあり、
そのためでしょう、車で走って行くと10キロほど手前で停められ、
その先はバスでしか行けなくなっています。
途中の保護区にゴミを捨てる人や、ランを盗む人が絶えないための処置だとか。

ひとり60ペソ、ちょっとお高いですが、そういう理由ならしょうがないか。
問題は犬で、バスに乗せてもいいのか、と訊くとオッケー、
でも遺跡に着いて、そこで犬はダメと言われると困るけど、それは?
と訊ねると、それもオッケーとのこと。

ワンコは最初ちょっと怖がりましたが、私とダンナが乗り込むと、
取り残されては大変!と飛び乗りました。
走り出すと、これまたすさまじいガタガタ振りにパニックでしたが、
それをなだめつつ。



いやもう、ワンコでなくても脳震盪起こしそうですって。
おまけに、ドアはなし、窓ガラスもなし、ただの鉄枠に車輪とハンドル、って感じのバスです。
それで、ジャングルの中の一本道をひた走る。

そして着いた遺跡はこんな感じ。



ラカンドンインディオ、というのがこの辺に多いんですが、
ラカンドンの男性は、長髪が特徴らしいです。
肩を覆う真っ黒な豊かな髪、それに年配だとひげもびっしり、
肩は筋肉こんもり、短躯でがっしり、
いきなりジャングルの中で鉢合わせたりしたら、熊さんと間違えそうです。

そんなラカンドンインディオのお兄ちゃんが、ガイドを申し出てくれました。
頼むことにします。

このピラミッドをえっちらおっちら登っていって、
右手に並ぶ小部屋が三つほどあるんですが、
そこに残されている壁画、
噂にたがわず綺麗でした~。

全部はとてもお見せできないので、一部だけ。

こんなのとか


こんなのとか


こんなのとか


ええと、部屋ごとにテーマがあって、
四面の壁、天井などに描かれた絵の説明もそれぞれしてもらったんですが、
スミマセン、詳しい話は忘れました~

戦争の場面だとか、お祭りとか、
音楽の演奏してるところだとか、
いろいろありました。



もしもこの記事を読んでワンコを連れていこうと思う人がいるといけないので書いておきますが、
バスで辿りついた遺跡の入り口でももう一度お伺いを立てたら、
ノープロブレム!と英語で許可してくれたので、安心して連れて入ったんですが、
見学してると、ピラミッドの下のほうから大声で非難する人があり、
壁画のあるところにいた警備員さんも、犬は禁止だと言います。
何度も確認したのに~、ってことはこちらも言ったんですが、
とにかく人によって(かつ、気分によって)言うことがいくらでも変わるようで、
悪いことでもしたような言い方をされたのにはムカつきました。

ヤシチランには受付の看板にはっきり犬禁止のロゴがあったので、
それならそれで最初から連れて入らないので、問題はなかったんですが。

というわけで、遺跡にはワンコオッケーのところとそうでないところ、
いろいろのようです。
連れて行かれるかたは、入れない場合も計算に入れて行ってください。


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