メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

新世界への第一歩

2008-04-28 00:48:35 | 動物
昨日信号で停まったところで、こんな風景を見ました。





 よっこらしょ~
 遠くまで行くんじゃないわよ


頭しか出せないお母さんは心配そうでしたが、
仔犬のほうも、

 ここから先は……行かなくていいかも

 というわけで、座り込み

 あっちを見たりこっちを見たり

仔犬が首を伸ばして母犬の顎の下に甘えるシーンもあったんですが、
つい笑っていて写真撮り損ねました。残念。

で、ちょうど買い物袋を提げたおばさんが通り過ぎたら、
この母犬、すごい勢いで吠えつきました。
噛みはしなかったようですけど。
そのすぐあとに今度は逆方向から通ったおばさんは
それを見ていてやや用心して通ったからでしょうか、無反応。
もしかしたら最初のおばさんは気をつけてなくて、袋が仔犬に当たったりしたのかも?



前にも書いたような気がしますが、まだうちが犬を飼っていなかったころ。
モンテレイのお母さんの家に行ったら、
お母さんもしばらく留守にしていた庭から、野良らしい犬が吠えながら出ていきました。
住み着いてたのかねえ、と言いつつ家に入って一休みしてたら、
庭から変な声が聞こえて、真っ黒黒の仔犬がコロンコロンと三匹。
ポーチに並べて、どうしたもんかね、ミルクでもやってみるか?
と相談してたら、さっきの野良犬が戻ってきて、ああよかった。

というわけで、何となく私たちがいるあいだ、居着いちゃったんですが。
子犬を抱えていても、母犬はおとなしくて私たちの言うことをよく聞いて、
まったく問題なかったのに、
家の修理をしてもらうために入ってきた職人さんに噛みつきました。

まー、荒っぽい職人さんのことだから、
ちょっと邪魔、のけ、とかって母犬か仔犬を蹴飛ばしたか、
それに近いことをしたんじゃないかと思います。
なおも唸っている犬を私が抱きかかえて止めても、
私にはぜんぜん反抗しませんでしたし。

まあ噛んだと言っても、血が出るほどではなかったので、
適当になだめて(人も犬も)コトはすみましたけど、
昨日の母犬の反応を見て、このことを思い出しました。

母犬、強し。



うちのワンコ、去年、間違い手術をしちゃった話を書きましたが、
実はその後、すさまじい血尿が続き、
獣医さんがさんざん悩んだあげく、ホルモン異常だという結論で、
結局もう一度手術をしてもらって、避妊しました。

避妊後は、血尿はぴたりと止まってます。
まあまだ、ダラダラと膿が出てたりするんですけど、
子宮も卵巣も取っちゃったので、病巣になるところはないし。

猫がいたあいだは、仔犬を産ませると、
猫に対して態度が変わるかもしれないと心配して、
まあ他にもためらう要因はいろいろあったんですが、
結局交配はしないまま。
猫がいなくなったら、その心配がひとつは減ったわけですが、
その後具合がよくない状態が続いて、あげくに避妊。
まあどっちにしても、もう歳だから交配は無理だったでしょうけど。

でももし交配して仔犬が生まれてたら、
やっぱり猫に対しても、この母犬たちのようにガウッて言ってたんだろうか?
などと、いつまでも甘えた仔犬っぽい顔のうちのワンコを見ては思うのでした。

メキシコのお墓

2008-04-22 04:50:44 | 雑談
日本の隅っこ」も無事終了しましたが、
その中で、日本のお墓が面白いと紹介。

で、先日ちょっと時間のあった週末に、ふと通りがかったカルメンの墓地に
見学に行ってきました。
墓地というより、霊園といったほうがいいのかな。
スペイン語ではpanteon(oにアクセント記号)です。



カルメンには二ヶ所あります。
実は、それぞれ知ってはいたんだけど、今回行くまで
きちんと区別がついてませんでした。
この入り口の門がちょっと似てるからかな?

まず最初に行ったほうは、門から入るとまっすぐに伸びるメインストリート?
そしてそこから左右に、

 

こんな感じになってます。

ここは一律、三階建て。
たま~に、ちょっとお金持ちとか名門一家のお墓があって、



こんなふうに独立したお墓になってます。
この写真は、私たちも知っている一族のものでした。
カルメンはちっちゃいので、ちょっと名士だと誰でも知ってるもんです(笑。

メインの中央を歩いていくと、奥にはちょっと違う感じの区画があって、



もう少しランダムになってました。
でも道らしい道はついてなくて、けっこう草ぼうぼう?
まあもちろん、奥になるほど行く人も少なくなるわけですが。

そしてメインストリートの正面はこんな野原で、



向こうのほうに十字架がぽつぽつと立ってるの、見えるでしょうか?
これは……たぶん資金力の違い?
と思いつつも、実は私は、こういうのが一番いいなあ、と思ったりして。

というか、ですね。
この三階建てで並んでいるアパート、要するに棺おけにぴったりの大きさなわけですよ。
まっすぐに寝かされてコンクリート詰めって、うーん、どうなんだろ?
まあ死んじゃってるんだから、別にどっちでもいいっちゃいいんですけどね。
何となく、気分としては素直に土に帰りたいかもな~。

さて、もうひとつのほうは、と行ってみると、これがまた
ちょっと雰囲気が違って、もっとおしゃれ?



何となく、それぞれ個性を追求した感じになってます。
まあ端のほうには一律アパートもありましたけど。



 これも一族っぽい

 

いろんなタイプがあります。

 空き家

 なかなか涼しげ

というか、これと同じタイルのトイレとかシャワーのところありますよね。

こちらの霊園のほうが、木が多くて、鳥の声もにぎやかで、
そして、どん詰まりにはイグアナもいました。

 イグアナのお墓参り

このイグアナ、ホントにここで首を上下させて、
お参りしているような感じでした。
邪魔しないように遠くからズームで撮ったけど、
こういうときやっぱりズームのもっと効くカメラがほしいよなあ。

ところで、この霊園ではランニングシャツのお兄さんたちが働いてました。
草抜きとかしてるんだろうなと、あまり気に留めてなかったんですが、
帰りに近くを通りがかって、そこに置かれた手押し車に
どーん、と乗っけられたブツをよく見ると……

横っ腹の丸い金具に複雑な模様がついて、丸い輪っかがついている。

え、これ、もしや……棺おけですか?

金属でできてましたが、相当錆びて、朽ちてました。
中は……土くれとゴミが入ってましたけど……。

うーん、その辺、どうなってるんだろ、
もう家族も子孫もいなくなって、誰も手入れしないところは、
こうして掃除しちゃってまた次の人に?
そうでないと、どんどん増えていくばっかだもんな。
でもメキシコは火葬はほとんどしないと聞いているし、
こうやってお墓に入っている遺体って、どうなるんだろうか?
いくら密閉されていてもやっぱり自然に朽ちて崩壊?
それともミイラ化?

まあ金属の棺おけってやっぱり珍しいらしいので、
金具部分のすばらしかったであろう細工を見ても、
これはそれなりの身分の人だったのかもな~、なんてことも思い……
何となくドラキュラとか思い出したりもして。



ずっと以前、シティで語学コースに通っていたころ下宿していたおばさんが、
11月の死者の日に霊園に連れていってくれたことがあります。

話せば長いことながら、このおばさん、元軍人さんで、
偉い軍人さんの、愛人をやっていた人、らしい。
アデナウアー(だったっけな?)と握手している「ご主人」の写真とかありました。

おばさんの若いころの写真を見せてもらったこともありますが、
うーん、今のぶっといおばさんからは想像もつかない美女でありました。

で、愛人だった立場から、そのご主人のお墓には、正式な家族が錠前をかけちゃって、
お参りもできないとか何とか、まあいろんな話を聞かせてもらい、
外からだけおまいり。

それはまあいいんですが、そのシティの霊園はもっと広くて豪勢でした。
有名な喜劇俳優カンティンフラスのお墓とかもあったから、
やっぱり相当お金持ちと有名人が集まるところなんでしょうね。



さいごについでに、霊園で思い出した写真、
2003年に車でモンテレイに行ったときのものですが、
うちのダンナのお父さん、私がこっちにくる前に亡くなっていて、
私は面識ないんですけど、
ダンナも実はお父さんのお墓に行ったことがないとかで
(ここはここで、またいろんな家族の事情が 笑)、
このときは車だったので、一度ぜひ、と行ったんですよね。

それがまた、モンテレイから外れて村から村へと辿りたどり、
シエラマドレがどんどん近付いてきて、
やっとたどり着いた村の、そのまた外れのオレンジ農園の小道をガタガタと揺られ、
コヨーテの遠吠えを聞きながら着いた、お墓がここ。



うちの犬を連れていたので、一応まずかろうということで
私とワンコはちょっと外で待ってたんですが、
お父さんのお墓がどこだか見つからない~、というので、
結局入って一緒に探しました。
でも……見つかりませんでした。

あとでダンナがお兄さんに文句言ってましたけど、
せめてどの辺りなのか、地図でも書いてもらえばよかったのに。
そんなに広くはないんですけど、
ここは土葬で、十字架に名札がぶら下げてある形式で、
まあ普段手入れしてないほとんどのところは荒れ放題。
名前もなくなったような十字架もたくさんありましたしね。

でも、私には、こういうところに行ったというだけでも貴重な体験でした。
なんかあの辺は、ぜんぜん空気が違うんですよね。
でもそういう話はまたいつか。

幽霊なんか写りそうにない(デジカメには写らないという話もあったけど)
メキシコの霊園でありました。

仲良し

2008-04-07 04:50:19 | 動物
いや~~~、暑いです。
気温はそんなに高くないと思うんですが、なんでしょ、
まさか日本でさんざん雪とたわむれてきたから、
ここ十何年の体感が変わっちゃった、ってなことはないだろうし。

と思ったけど、まあ普通に30度は越えてるみたい。
来週は34度とか35度とか予報が出てますな……。

で、昨日のお昼、午後の2時、一番暑い時間に出かけて、
街路樹の下を通りながら、なぜか頭上にこんなものがいるのが目についた。



鳥たちもこの時間は、じっと木陰で休んでいるんですね~。
これ、前にも紹介したトルトリータですかね。
つがいの絆が強い鳥のようですが、これもたぶん夫婦でしょう。

私がゴソゴソカメラを取り出しても、
こちらを窺ってはいるものの、動く気配は見せない。
それなら、と下をうろうろして、いい角度を探したんですが……。



うーむ、どうにも枝や葉っぱが邪魔して、うまく撮れないよ~。

だったら、と開き直って。



はい、お尻のアップ。

あら、このネタ、前にもイグアナでやりましたっけ?
にしても、鳥のお尻ってどうしてたいてい白いんでしょうね?
弱ったり病気になったりすると、糞がこびりついて汚なくなってわかりやすいですが、
わかりやすいからと言って、それが生存に有利になるとは思えないし……。
健康だと、自分でお尻を綺麗にするとき、汚れが目立つから
そのほうがていねいなケアができるってことでしょうか。
そもそも健康な鳥の糞は、羽にくっついたり、あまりしませんけど。

などと、ちょっと学術的っぽい(?)考察でごまかしてみる。
スイマセン、単に、暑くて涼んでるくせにぴったりくっついてる矛盾、
もとい、仲の良さが微笑ましかっただけです。

消えたエビ

2008-04-05 08:51:10 | 
この話題も、早く出さないと腐ってしまう……。

というわけで、「ガ」の点々が消えた話のすぐあとで、またなんですが、
今度はエビが消えたお話です。
そう、あのエビです、この前ご紹介した、この町の立役者

2月末に日本から帰ってきて、数日後。
いつものあそこを通りがかると……
ええええ~!?
工事してる。
で、エビが、エビが、いないよ~~!?

そのときはもう夜だったので、写真は無理でしたが、
その後何度も通るところなので、証拠写真撮っておきました。



前回の写真と見比べてください、
バックの建物(大学図書館)、いっしょでしょ?

ダンナに訊いても、いつからいないのかわからないという。
毎日通っていてもそういうことに気がつかない人だからな~……。

ぐるっと板で囲まれてるんですが、一ヶ所だけ空いてました。



噴水の土台もなくなって、更地になっちゃってます。

まあ今、この大通りをちょっとずつちょっとずつ
掘り返して下水道整備してるんですよね。
それが、この辺りまでようやく到達していて、
エビも噴水含めて修繕しているだけで、
工事が終わったらまた戻って……くるのか!?

というか、今はどこにいるんでしょうか?
どこかに移転されてそれきりになっちゃったら、
カルメンの人たちはどうすればいいのでしょう。
タクシーに乗っても「エビのところを右に入ってちょっと行ってね」
とか言えなくなるじゃないですか。
「あ、元エビがあったところ」とか言いなおしたりして?

無事に帰ってくるのを待ってますよ~

白いマクリース

2008-04-01 09:49:02 | 植物
またもやってきました、花見の季節。
という訳ではないんですが、放置しててすみません、どっちも。
生きてます。

前からマクリースの白いのを撮りたかったんですが、
なかなかシャッターチャンスに恵まれず。
それが、先日ようやく果たせました。

と言っても、メルカード(市場)の横の細道を、
車で通り過ぎながら撮ったものなので、
背景とか選択の余地はありませんでしたが……。

 

最近、画像ソフトをちょっといじってるんですが、
腕前が上がれば、こんな写真でも、
背景の汚ない構造物を取り払って、青空に合成とか、できるみたいなんですよね。
でも、私の腕ではものすごい手間と時間がかかりそうなので、やりません。

マクリース、ほぼ毎年お見せしているような気がします。
去年はちょっと遅いな、と言ってたら4月末くらいに満開になりました。
こちらとか、こちらでお見せしてます。

今年は、カーニバルもセマナサンタも異様に早く来た年でしたが、
セマナサンタのころがもっとも暑い、と言われるメキシコ、
確かにこのごろ暑いです。
マクリースも、今年はちょっと早めの開花、そのせいでしょうか?

このブログを始めて割とすぐのころにも、
でかい写真を一枚お見せしてます。こちらにあります。

うーん、桜色もきれいだけど、
真っ白のも良いなあ。
またいつか、もっとちゃんと綺麗な写真を撮ろうと思います。