メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

雨季に入りました

2009-04-29 13:48:19 | ニュース
こっちではな~んにも書いてませんが、アクセス数だけが増えている……。
ので、インフルエンザの話はミクシィのほうで書いてたんですが、
まあこっちでも一応ちょこっと書いておきますか。
ミクシィ見られない人ももちろんいますもんね。

と言っても、むしろ日本のほうが情報出回っているらしくて、
私が書いても別に新しいこともないんですが。

とりあえず、私が住んでいるところはメキシコシティから1000km以上離れ、
ジャングルの真ん中と言っていいくらい高温多湿のところ、
しかも、幸いなことに雨季に入りました。
メキシコシティやそれより北でも、雨が降れば少しはマシになるでしょうか?
ともかく、私の住んでいるところでは患者が出たという話もなく、
あったとしてもそんなにすごい感染するとは思えないので大丈夫です。
それでも一応、用心はして、不要な外出は避け、
手洗いうがいを励行し、握手などもしないようダンナにきつく言ってます。
日に日に拡大しているようですが、
これで何とか押さえ込んでもらえるといいんですが……。



ところで、当初の「豚インフルエンザ」って名称が、
今日あたりから日本のメディアではいっせいに「新型インフルエンザ」に変わってますね。
そういうところ、日本って統制が取れててすごいよなあと思います。
ま、スペイン風邪にちなんで、メキシコ風邪にならなくてよかったです。
いや、将来はそうなるかもだけど。

いろいろ読んでいると、菌の発生地はメキシコなのか米国なのか?
スペイン風邪も、そもそもは米国が発端だったそうですね。
今回のも、情報が曖昧ですが、どうも米国で3月くらいから患者が出てたっぽい?
まあその辺は日本のほうが情報早いでしょう。
とにかく、メキシコでは大量の死者が出ているのは確か。

日本語サイトなんで、ご存知の人も多いかもですが、
私が見たうちの、科学的な説明を多少なりともしているところを
リンクしておきます。
ナショナルジオグラフィックの「豚インフルエンザに関するQ&A
ワイアードの「豚インフル:「死者は25歳から45歳」の理由や発生源情報

後者の下のほうには参考になるサイトへのリンクがさらに。
もっとも、英語みたいなので、私にゃ見る気も起こりませんが……。
それよりもワイアード記事の「シリーズ写真」のところをクリックすると、
flicklっていう写真共有サイトに飛ぶんですが……
そこに書き込まれているメキシコ人たちの意見に、ちょい愕然。
ここってメキシコの(いや世界の?)2ちゃんなんですかね?
こんなのは、ごくごく一部の若者、もとい、馬鹿者たちだと思います。
私が見聞きし、話をする範囲のメキシコ人はもっときちんと
事態を把握し、冷静に、自然災害には黙々と耐えるメキシコ人らしさを発揮して、
自己防衛と感染拡大の防止に努めています。



で、私の住んでいるところは湿度が高いので大丈夫、
と漫然と思ってたんですが、
実際のところ、どのくらいだと大丈夫なんだろう、と興味が湧いてきました。

ちょうど、上にリンクしたナショジオのサイトの関連記事に、
インフルエンザが冬に大流行する理由」なる記事があって、
相対湿度ではなく、絶対湿度が高いとインフルエンザ菌は死滅すると。

絶対湿度って何よ、どうやって計算すんの? と調べてみたら。
まずはこんな計算ページがありました。便利便利。
湿度計算シート

ここの気温のところに数字を入れると、全部計算してくれる。
ので、こちらのページとかから、たとえば私の住んでるところの
気温と相対湿度と気圧を記入します。
記入してエンター押すだけで計算してくれるよ~、すごい。
グレイのボックスにいろんな数字が出てきますが、
インフルエンザ菌の増加に関係あるのは「容積絶対湿度」だそうですので、
そこをみると、たとえば比較的涼しい現在、気温は28度、相対湿度は79%で、
絶対湿度は21.49g/m3と出ます。
へー。
多いのか、少ないのか?

で、さらに調べたら、インフルエンザ菌はこの絶対湿度が11g/m3以下になると増えるんだとか。
11g!!
うち、楽勝やん。
道理で、普段からインフルエンザなんか縁がないと思いましたよ。

……まあ、ってことはもう何年もインフルエンザかかってなくて、
免疫も抗体もないってことかもですが。

インフルエンザの流行と絶対湿度の関係に関する詳しい数値は
こちらのブログ記事などを参照してください。
もう、勝手にぼんぼんリンクしまくってすみませんが。

で、たとえばメキシコシティの現在(深夜を回ってますが)の気温その他を記入。
気温20度、相対湿度32%、気圧1027mb(高いなあ)。
絶対湿度は、5.53g/m3……。
インフルエンザ、これは流行るよ。

メキシコ在住の皆さん、ご自分とこの絶対湿度を計算してみてください。



ともかくも、インフルエンザが猛威を振るわないためには、
湿度、雨!

で、こないだからぼちぼち、しょぼい雨が降ってはいたんですが、
今日、さっき、サッカー見てたら大雨です。

やったーーー、本格的な雨季だ!
と言えるくらいのざんざん降り。

で、以前、雨垂れの写真を撮りたかったのにうまくいかなかった、
そのリベンジ~。


遠慮なくざばざば降ってるとき。


ちょっと雨足が緩んだとき。

これ、ちょうどお隣の家が駐車場に屋根をつけて電器をつけて、
そこに水の膜が透けて、きれいに撮れたんですね。
ざばざばと降ってる感じ、わかってもらえるでしょうか?

まあ普段は、というか今日も、
雨が降り出すと、テレビは映らなくなるし、停電はするし、
雨漏りはするし、あちこちカビは生えるし、
いいことと言えば、降ったあとすっきり涼しくなることくらいだったんですが、
今回は、
降れ~降れ~もっと降れ~~♪
ですね。

メキシコシティや中部高原地帯などの普段乾燥しているところも、
雨季に入れば多少は雨が降るでしょうし、
そうなればインフルエンザもちょっとは勢いを失ってくれないかなあ。
5g/m3くらいしかないところに、雨が降っても7gくらいにしかならない?

こっちの雨をお裾分けしたいくらいです……。

とはいえ、今回の菌がどんなパワーを持っているかはまだわかってませんので、
油断はしないで、予防には引き続き努力を怠らないようにしようと思います。

海辺のトイレ

2009-04-19 09:23:54 | 風景
今日は久し振りに車でお出かけ~。
家にこもってばかりでは気がめいります!?

ワンコもうきうき、海辺に行きました。
そしたら……そう言えばセマナサンタにはここらにお祭りがやってくるのでした。
セマナサンタはとっくに過ぎてますが、
海辺の屋台とかはまだぼちぼち残ってます。
うーん、家にこもってるあいだにいろいろあったのだなあ。

と思いながら砂浜を車でゴロゴロ進んでいくと……。



普段見慣れないものが並んでます。
の、のどかな風景だなあ~~~。

公衆トイレです。



青い空、青い海、穏やかな波の音、涼しい風。海を見つめるふたり(?)。
まるでよく見るコロナビールのCMです。




まあそれはともかくとして、もう少し行ったところで車を止めて、
ダンナとワンコはお散歩へ。



あらら、さっそく……。
いや、やっぱり風に吹かれてするのが一番です!?
すみません、ワンコのちょっと恥らう耳の角度と、見下ろすダンナの見つめ具合、
遠くに偶然写ったピクニック女性のペアがなかなか良いなあと。
(ブツはちゃんと拾いましたので、ご心配なく)

それから塩水だらけの砂だらけになってご満悦のワンコ、
軽い足取りで戻ってきました。



ダンナの腹回りを見てはいけません。

いやあ、楽しかっただろうけど、あとが大変ですよ。
車も家も人も犬も、砂だらけ。
シャワー浴びたくらいじゃ退治しきれない細かい砂で。
でもまあいい気晴らしになったからいいか、ということにしておきます。

麻薬犬

2009-04-14 06:05:17 | 親バカ
セマナサンタと復活祭も過ぎて、暑さもこれから緩む……はずなんですが。
いやあ、暑いです。
セマナサンタにふさわしい、かもしれない、十字架にまつわるお話を書こうと思ったんですが、
適当な写真がなくて~。
今はまだ外出もままならないので、そこらでちょっと、というわけにも行かず、
結局諦めました、ごめんなさい。またいつか。

で、今日はまた手短な話題。
こないだモンテレイから帰ってきたとき、カルメンの空港で
荷物が出てくるのを待ってたら、麻薬犬がいました。
いや、いつもいるんですけど、
前に見たときは、ちょうど着陸のときにヘリの写真撮りすぎてバッテリー切れ。
今回はちゃんと使える状態だったので、写真撮りました。

この年末年始に友人とドライブしたとき、
都市間道の途中で例によって麻薬警察の検問があったんですが、
友人が物珍しさから、その様子を写真に撮ったらとたんに、
機関銃担いだ兵士が近付いてきて、写真禁止!とのたまいました。
まあ、そうだろうけどよ~。
実は私もずっと以前にこっそり撮った写真あります。
ここにももう載せましたっけね?

で、空港だとどうかというと、



これは単にカメラをいじってる振りをしてこっそり撮ったんで、
肝心のワンコたちがまったく写ってないんですが。
あらら、えくぼの兄ちゃんにばっちり見られてるわ~。
でも怒られませんでした。
てか、もしかしたら私の正体バレバレかもですね。

というのも小さい町のこと、
どこかのお店に入って初対面の店員さんから
「今日は犬はどうしたの~?」なんて言われることも珍しくないくらい、
オオカミみたいな犬を連れてる日本人はこの町で有名らしいです……。

なので、このお兄さんたちも私のことを知ってて、
あの犬大好きおばさん、もとい、おねーさんだよ、と笑っていたのかも?
いや、それはいくら何でも自意識過剰ですかね???

んで、何とかワンコたちを撮ろうとしたんですが、けっこう難しいのよ~。
荷物が届くまでは、まだ動いてないコンベアに、



シェパード紛いのワンコと、



ラブラドール紛い?のワンコが、寛いで寝転がってます。
荷物を載せたカートが近付いてきて、コンベアベルトが動き出すと、
ワンコたちも立ち上がって、その上でウォーキング。
ときどき、まだぁ?と隣の兵士の兄ちゃんを見上げて甘える。

荷物が流れてきたら、作業開始。

 

せっせせっせと匂いを嗅いで回ります。
でも、タイミングが合わなくて、ラブちゃんの顔がぜんぜん撮れませんでした。



ところで、私がカメラのバッテリーを切らしたときのことですが。
同じ荷物待ちの乗客に、麻薬犬を見て同じく眼を輝かせ、
カメラを取り出したおじさんがいました。
あー、あのおじさんも相当の犬好きだな~、と、
カメラが動かない私は、構えて待つおじさんを羨ましく見てたんですが。
そのときの犬は、立派な若いシェパードでした。
荷物が流れてきて、そのときは最初から綱なしだったか、
仕事にかかるので外してもらったんだったか……
ちょっとよく覚えてないんですが、とにかく、さあ仕事だ!
となって、おじさんも、さあ!とカメラを構えたとき……。

ワンコがふっと頭を上げて遠くを見たかと思うと……
ダッシュ~~~~~~。
兵士のお兄さんの呼び止める声も虚しく、行ってしまいました。
うーん、訓練失敗バージョンだな。

コンベアはどんどん動いて、流れてくる荷物を他の人たちは
無情に取っては空港を出て行きます。
そのあいだ、麻薬検査は、なし。

うーん、もしかして密輸人が作戦で、遠くからハムでも見せたんではないか、
などと勘繰ってしまいましたよ。

で、今回のワンコたちはどちらも引き綱をつけたまま。
あのときの教訓で、綱は外すなってことになったんかしらん。



もひとつついでですが、うちの犬がまだ一歳になるかならないかだったころ。
近所の公園を散歩させていたら、おじいさんが通りがかりました。
足腰がやや弱そうで、そろそろとひとりで歩いていたおじいさん、
うちのワンコを見て立ち止まり、じーーっとじーーっとジーーッと見つめる。
あんまり見つめるので、うちのワンコ、警戒してしまって吠える。
こらこら、となだめていたら、そのおじいさんがさらに近付いてきて、
「その犬、麻薬犬だろ」と言うんですね。
え、シェパードって意味だろうか? どっちにしても違います。
って言ってんのに、また
「その犬、麻薬犬だろ」。違います。
って言ってんのに、また「その犬(以下略。
違いますってばーーーー!
それでも、「麻薬犬だーー」と、ひとり呟きながら、そのおじいさん、立ち去っていきました。
まあ別にどっちでもいいけどさ。



さらにもひとつついでですが。
メキシコ映画の名作に『Perros Amores』ってのがあります。
日本でも上映されたんじゃないでしょうか、よく知らないけど。
三部形式で、犬にまつわる連作になっています。
貧しい青年が自分の犬を闘犬に仕立てて金儲けを試みる話、
交通事故で大怪我を負った女優がかわいがってる愛玩犬の話、
そしてゴミ拾いをしながら何頭もの立派な犬を飼っている浮浪者のおじさん。

シティにいるころ、本当に立派な犬を連れているゴミ拾いのおじさん見たことあります。
おじさんはまあ汚ないカッコしてるんですけど、
犬たちはがっしりといい体格につやつやの毛並み、
大事にしてもらっているのが一目でわかります。
そして、どこに行くにもぴったりとおじさんについて、
そうだよねえ、人間より犬のほうが信用できる生涯の伴侶だよねえ、
と納得してしまうような、誰にも引き離せない「家族」の姿でしたね。

映画ではラスト、何とも切ない結果になってしまうんですが……。

で、私もこの映画をレンタルで見てわりとすぐのころだったと思います。
ダンナが街中に用事があって、
私はワンコと公園に座って待ってました。
あれ? この話、前にも書いたことありましたっけね? まあいいや。
そしたらちょっと薄汚ない感じのお兄さんが寄ってきて、横に座って、
「その犬、闘犬」って言うんですよ。
違います、って言っても、麻薬犬主張のおじいさんと同じ、聞いちゃいません。
「闘犬だろ。売ってくれないか」って言うんですよ。
売りません、って言っても、闘犬じゃないです、って言っても、
いや、そもそもメスなんですけど、って言っても……。
売ってくれ、の一点張り。
ちょっと怖かったです。
もしも力づくで奪われたらどうしよう、って。
あの映画みたいに、闘犬に仕立てられて、毎日喧嘩させられて……。
想像しただけで、 号泣

まあ幸い人の目もあるところでしたし、
お兄さんもそのうち諦めて立ち去ってくれました。
うちののほほんワンコに闘犬なんか勤まるかいッ、と言いたいところですが、
でもそういうふうにしつけられたら、できちゃうと思うんですよね。
一度、近所の放し飼いの犬がしつこくしつこく吠えついてきたとき、
しっかりやり返したことありますし。

人間同士の格闘技なら、本人たちが納得づくでやってるんだろうし、いいけど、
闘犬とか闘鶏とか闘牛とかは、ちょっとイヤです。

マグロのようにどべーーっと寝そべっている我が家のワンコ、
オネショしようが、多少おバカだろうが、いいんです!
のんびりゆったり、ワンコライフを送ってほしいものです。

雲の上の町

2009-04-10 14:01:24 | 風景
モンテレイから帰る飛行機は、シエラ・マドレの上を飛びます。
20数年前に日本を出てからずーーっと、平地にばっかり住んでいる私としては、
モンテレイに行くと、すぐそこに山が見えることに感動するんですよね。

一度だけバスでモンテレイまで行ったことがあるんですが、
40時間かかったので、もう二度とやりません。
でも、このシエラ・マドレのふもとをバスでずんずんずんずん走るのは気持ちよかったです。
何しろ、ハンパじゃない迫力でそびえ立ってますから。

メキシコの北半分の、太平洋岸近くにあるのがシエラ・マドレ・オクシデンタル、
東のメキシコ湾側にあるのはシエラ・マドレ・オリエンタルです。
地図で見ると、オクシデンタルのほうが圧倒的にでかいんですよね~。
オリエンタルでこの迫力ですから、オクシデンタルはどんなもんだろ。
いつの日か、拝んでみたいものです。



今回はそのちっちゃい方のシエラ・マドレを飛行機から見下ろして
写真撮ってました。
あいにく、曇り空の日で、地上はどんよりでしょうね。



飛行機だとつねに快晴ですけど、
山はてっぺんしか見えない……。



まさに浮島って感じで、山脈のてっぺんがのきのきと。



ところが、ふと目についたんですが。
町があるよ!!!



雲より上に……。
この街から見る雲海は、いったいどんな風景なんでしょうか。



幾重にも重なる山脈。
この写真にも、町らしきものが写ってます。



遥か遠く、下のほうに、すれ違う飛行機がいました。
アリンコみたいにちっちゃいよ~。

南下するに従って、シエラ・マドレも岩ばかりでなく、
緑に覆われた岩肌になっていきます。



それでもこんな山の中に、くねくねと人のつくった道があるのでした。
一度でいいから、こんなところに行ってみたいものです。

昼のイグアナ夜のイグアナ

2009-04-04 13:00:43 | 動物
昨日はちょっとした出来事がありました。
誰も来る予定のない午前中、いつもどおりパソコンに向かっていたら、
表の門のかんぬきの音。
む、誰だろ、と思う間もなく、ワンコも聞きつけ、吠えながら居間へ。
それを制しつつ私も行って、居間の窓から覗くと、
門は閉まっていて、その向こうに、水売りのおじさんが。

どうも、私が出てきそうな気配に慌てて門を閉めたと見えます。
まあよく知ってる人だからいいけど、……怪しい。
その日は水を買う予定もなくて、ガラフォン(20リットルの容器)も出してませんし。

なんですかぁ? と訊いたら、
「えーとちょっとそこのイグアナ獲りに入らせてもらっていいでしょうか?」

はぁ?
と玄関を出てみたら、なるほど、ポーチに立派なイグアナが。
体長40cmくらい、尻尾も入れたらゆうに1mは越えるくらいのやつ。

うーん、イヤとは言いにくい……。
地道な商売してる人ですしね。
そのくせ、しょっちゅうお釣りを間違えて、
しかもお釣りを多く返してくれちゃう人なんですよね。

はぁ、まあどうぞ。
というと、おじさん入ってきて、隅に置いていたバケツでイグアナを押さえ込み、
ガッツリ両手に握って検分。
「うーん、まあ小さめだな」
だったら置いてってください、と言えない小心者の亀。
だって、今晩お肉が食べられる!と思ってるであろうおじさんに、
水を差すのは申し訳ない気がして。

このおじさんには、うちの椰子の実とかあげたこともありますが、
イグアナは初めてです。
生きたままお持ち帰りいただきました。

お昼に帰ってきたダンナにその話をしたら、うわー、って顔。
「ダメって言えばよかったのに」。
そうですかね?
うちのペットですって言えばよかったかなあ……



裏庭のパパイヤの木には、もうグリーンイグアナが
最低二匹は常駐しております。
パパイヤの若い葉っぱもどんどんかじられて、
お世辞にも美しいとは言えない姿に。

それでもハチドリは来るし(花ももうほとんどないんですけど)、
パパイヤもめげずにどんどん若葉を出しているので、
そのままイグアナと朝晩、顔を突き合わせて暮らしてます。

んで、見ると写真撮りたくなるんですよねえ。

ある昼下がりのイグアナ君。



何とも器用なかっこうですが、
もう最近はわかっているのか、それとも保護色を信じているのか、
別に逃げようとはしません。
じろり、とこちらをにらみはしますけど。

で、笑っちゃったのが、夜のイグアナ君。
ある晩、西日が去って薄暗くなった時間に、
カーテンを開けて少しでもひんやりしてきた空気を入れようとしたら、
あら、珍しい、こんな時間にまだいるの、あんた、
と話し掛けて、その格好!



すまんね、フラッシュたいてしまいましたよ。
「寒いんですもん~」。
にしても、よく転げ落ちないなあ。

イグアナは爬虫類であるなあ、と思った姿でした。

ちなみにここんとこの気温は、最高で33度から34度、
湿度もあいまって、体感温度は37度くらい行ってます。
で、朝晩はけっこう涼しくなって、27度くらい。
イグアナにはちょっと寒いらしいです。
人間は過ごしやすいんですけどね~。

まあセマナサンタのころがもっとも暑いと言われるメキシコ、
この暑さももうしばらくでしょうか。

ちなみに、今週末からサマータイムが始まり、
日本との時差は14時間になります。

メキシコで和風のお米

2009-04-02 09:17:20 | メキシカン和食
またすっかりご無沙汰してしまいました。
体調はいいんですが、何とも中途半端なところで、じれったいです。
考えたら手術直後よりはずっとずっとマシになってるんですけどね……。

まあそれはともかくとして、前の記事でお米を炊く話を書いたもんだから、
友人からメールで問い合わせがきました。

メキシコ(海外)でお米ってどうやって炊くの?

うーん、考えてみたら当然の疑問かもしれません。
その道四半世紀になろうという私は、炊飯器というものの存在すら忘れかけてますが。
いやいや、海外生活している日本人でも、
ちゃんと炊飯器使っておられるところは多いのだろうと思います。
でも、私はもう20年以上、お鍋で炊いてます。

ドイツに行ったときは、そもそも学食で済ませることがほとんど、
学食が閉まる日曜だけは何とかしのぐ、という程度だったので、
わざわざ炊飯器を置く必要もなかったです。
ドイツは日本と電圧が違うので、変圧器も必要ですしね。
家族持ちなら炊飯器は必需品でしょうが、私は学生の一人暮らし。
それでも、まあ食べたくなったときには鍋で炊いてました。
ドイツは電気コンロが主流なので、火加減が目に見えないという欠点があります。
でもまあ、沸騰したら完全に切って、あとは余熱で、くらいがちょうどだったかな。

メキシコは日本と同じでガスコンロです。
私も初めのころはメキシコシティやカリブ海などに長期出張(?)で
料理もたいしてしませんでしたが、
カルメンにいれば、ふたり分の昼食は作ります。
その基本はやっぱり、お米を炊いたご飯となります。

ダンナはメキシコ人だからトルティーヤの日もほしいかなと思って、
お伺いを立てたこともあるんですが、
別にいらん、との仰せ。
あそ。
まあ外食すればトルティーヤは嫌でもついてくるしねえ。

で、初めのうちはなんとも思わず、
ドイツでも同じようなもんだった細長いお米を炊いてました。
どう炊いてもパサパサで、お箸で食べられるものじゃないけど、
まあ基本的にはカレーのような感じのおかずで、
スプーンかフォークとナイフで食べるので、問題なし。
ただし、おいしくはなかったです。
いろんなメーカーのを試してみて、一番日本人の感覚に近かったのは
モレーロス米でした。

しかし、数年前からスーパーでもこんなお米が売りに出されるようになりました。



「米緑平野」。
意味不明です。
しかも「25分間くっつきます」と書かれてます。
25分しかくっつかないのか?
ますます意味不明です。
このメーカー以外にも日本文字で「おすし用」とか書かれたのも出回りました。
日本食ブームか何かだったんでしょう。
お値段は普通のお米よりずいぶん高かったですが、
でもそれだけの値段の差分、お味も違うよな、と愛用するように。

そのうちこのエキゾチックなパックは消えて、今はこんなの。



米粒の見た目も他のとかなり違います。
太短くて、それなりに大粒……かもしれない。

一度このパックがスーパーに置かれなくなり、パニックになりました。
友人から、Mitsuki のお米のほうがいいよ~、という情報も仕入れてたんですが、
これもまたコンスタントに置いてあるものではなく、
しかも私が買ったときはたまたま古いのを掴まされたのか、
あんまりおいしくなかった……。カリフォルニア米らしいですが、
それよりこっちの Verde Valle のおすし用のほうが、
私の炊き方ではふっくらと炊けるんですね。

メキシコシティなら、日本食品店に行けばお米は売ってます。
ちゃんとした日本人向けの、コシヒカリとか。
高いですけどね。しかも、重いし。
昔、知り合いがシティにいたころ、5kgとか10kgとか分けてもらって
あああ~やっぱりおいしい~~、と食べてたころもありました。
でもやっぱり高嶺の花。

んで、スーパーで切れたとき、また以前使っていた細長お米に戻りましたが……
ああ、まずいです。
一度おごってしまった舌はなかなか戻らないんですね。
まあしばらくしたらスーパーにまた常備されるようになったので一安心。
でも家にも大量にストックすることにしました。
虫が湧かないよう気をつけて……。

で、そのお米をどうやって炊くかと言うと。



こんな感じです。
底の厚いお鍋にお米を砥いで水を張り、15分放置。
この15分をわずかでも省略すると、芯が残ります。
人によってはザルにあげて放置という方法もあるようです。

それからホントは最初強火で、沸騰したら弱火で。
でも私はたいてい、面倒なんで最初から最後まで弱火で。
それなら一度タイマーをセットしておけば勝手に炊けますし。

蓋の上に載っけてるのは……アンモナイトの化石です。
うちはダンナの仕事柄、化石がゴロゴロしてまして、
この化石はもういらない、と放り出され、
ペンキを塗った刷毛を綺麗にするのに使われ(黄色くなってるのがペンキ)、
そのままゴミに出されるところ、私が台所で重石代わりに。
ガラスの蓋は沸騰具合が見えていいんですけど、
ぐらぐら水分飛ばしちゃうより、やはり圧力かけないとね。

メキシコシティだと、こんなお鍋じゃ炊けません。
標高2300mで気圧も低いので、お湯が100度にならないんですね。
なので、圧力鍋を使っている家庭がほとんどだと思います。
うちは圧力鍋、買いたいな~と思いつつ、もう何年。
圧力鍋は出来具合を途中で見ることができないのがネックです。
慣れたお鍋のほうが失敗がないし。

一度だけ、スーパーで炊飯器売ってたんですよ。
中国製の、しかも、120ペソ!(1200円くらい)
うーんうーん、使えるんだろうか、でも安いし、とダメモトで買ってみました。
ダメでした。
保温ができるのが唯一の利点。
でも炊くほうは、どう水量を調節してみても、
焦げ付くか、べたつくか、どっちか。
そのうち面倒になって、棚に放り込みました。
そもそも、蓋がぜんぜん固定されないので、グラグラガタガタ、
いっくらでも水分飛んでいくんですよね。
アンモナイト使ってもダメなくらい蓋がでっかいし。

というわけで、我が家では上記のおすし用米を
普通のお鍋でガスコンロにかけて炊いている、というのが真相。
炊けるお米は……

 

蓋を取ってざっくりかき混ぜたところです。
うーん、写真の腕前のせいか、ご飯がそもそもなのか、両方かも。
まあ、こんなもんです。
まずいお米を炊いたのと比較すればもっとわかるのかもだけど……。

でもですね。
中華レストランで出てくる真っ白お米は、安物を使ってるらしくてまずい。
おすし用が切れて以前のお米に戻したときも、まずかった。
なのに、うちのダンナは平気なんです。
違いがわからんって言うんです。
嘘でしょ~~~、こんなに明らかに違うのに!!
トルティーヤの違いはわかっても、ご飯はわからないんだそうです。
そんなもんかねえ。
もう14年、とは言わないが、7,8年はほぼ毎日ご飯食べてるくせに……。
とはいえ、料理下手くそな私には、そのほうがありがたいかもですね。
グルメなダンナじゃなくてよかったです。