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メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ハマイカジュースで実験

2010-10-24 20:00:00 | 食べ物・飲み物
だいぶ前ですが、友達からハマイカジュースは疲れ目に効くと聞きました。
そんなら、とは思っても、ハマイカジュース、家で作るのはけっこうめんどい。
どれくらいめんどいかは、OTTOさんの記事を参照してください。

で、まあちょっとした食堂とかならハマイカは必ずある飲み物なので、
そういうところでせっせと飲んでいたんですが。
ある日、パックになったのを見つけました。



おお~、水出しできるハマイカジュース!
麦茶でも煮出すのと、冷水でいいのとあったよね~。
どんなのか知らないけど、とりあえず買ってみるか。

で、4リットルの容器に作っては飲んでたんですが。
ある日ふとおかしなことに気付きました。



これ。
ハマイカを作るときはもちろん飲料水であるガラフォンの水を使うんですが、
飲んだあとのコップを水道水で洗うとき、すうっと面白いように色が変わる。
左の紫のがそれです。
右は、同じくらいのハマイカをガラフォンの水で薄めてみたもの。
まるでリトマス紙。

これは水道水に何かの成分が混じっているのか?
それともパックのハマイカに入っている着色料とかか?

でも一応パックの成分は



ハマイカのみ、となってます。
箱の正面にもでっかく「100%ナチュラル」って書いてあるもんねえ。
まあそれを頭から信じるわけじゃありませんが。
だって、水に入れたとたん、じわ~~っと色が出始めるんですよ。
ナチュラルな乾燥ハマイカであんな色が出るなら、誰も煮出したりせんわい。

でもとにかく実験です。
ペットボトルのハマイカジュースを買ってきて、
水道水で薄めてみました。



赤いままで、紫にはなりません。
てことは、やっぱり犯人は水道水じゃなくて、100%ナチュラルハマイカパックか!!

ちなみに、きちゃない話で恐縮ですが、
これを飲み始めてしばらくしてから、わたくし、緑色のウン○をしてました。
何だろう、と調べて、肝臓とか胆嚢とか、
いろいろ怖い病気があることを知りましたが、なんか違う気がする。
ほぼ毎日だけど、でも普通の色になることもあるし。
で、食べたものとかずーっとメモして、ウン○の色もメモして、
その一覧を眺めてて気がついたこと。
外食した次の日には緑じゃない。
で、どうもこの家で飲むハマイカジュースのせいか、と思い、
飲むのをやめてみたら、見事に緑は消えました。

うーん、いったいどんな着色料が入ってたんでしょうか。
でもまあ別にウンコが緑になるくらいどうってことないか。
とは思ってたんですが、
実はこのパックの写真を撮ってなかったので、
やむなく(?)もう一度買ってきたんですよね。
写真を撮ってから、箱を開けて中の袋を取り出して……

???

前となんか手触りが違う。
前より中身がごわごわしてて、すごくかさばってます。
そして水に入れても、前のほど色がざあ~~っと出てこないんです。
ほとんど出てこない。
20分ほど置くようにと説明には書いてありますが、
それでは何だかうっすらとした色にしかなりません。
やっぱり前は豪勢に着色料でも使ってたんじゃないかな。
にしても不思議なのは、外側はまったく一緒なのに、
なぜ、急に製品が変わったのか、そっちのほうが不気味です。

そして、新しいのになってからは、緑の○ンコにもお目にかかっていません。
めでたしめでたし……?

これなんてパセリ?

2010-10-23 20:00:00 | 食べ物・飲み物
カメの餌に、食べられる野菜をいろいろ研究中です。
野草も食べさせるといいというんですが、
排気ガスや犬猫の糞尿、殺虫剤などがついているかもしれないところは心配だし、
取ってきて、うちの庭で育った分なら、と思って、
いろいろ雑草を取ってきて植えたりもしてますが、
そしてそれを知らなかった掃除のおばさんに引っこ抜かれて泣いたりもしましたが、
野草はあんまり好きじゃないようです。
日本だとタンポポとか人気らしいんですが、この辺じゃ普通のタンポポなんて
生存競争に負けまくって、ぜんぜん見ませんしね。

野菜でも、日本だと小松菜、チンゲンサイ、モロヘイヤ、なんてのが
リクガメフードの定番のようですけど、
どれもない~~~。
大根の葉、カブの葉なんてのもいいそうですが、ない~~~。
そのうち日本から種を密輸して自家栽培しようとは思ってますが。

で、リクガメによい野菜、
シュウ酸が入ってなくて、カルシウムがリンに対して比率高く、
繊維やビタミンが豊富なもの。
ほうれん草がダメなら(シュウ酸が多い)アセルガもダメだよねえ。
サニーレタス、リーフレタスの類はよく食べてくれますが、
レタス類はあまり栄養にならない。
ノパールもよく食べるし、カラバサも好き、チャヨテもいける口です。
あとはニンジンもちょっと、トマトもたまにひとかけ、などなど。

でもそれじゃバリエーションが少ないので、
最近は週末ごとに複数のスーパーを廻っていろいろ開発中。
で、この週末はやっぱり新鮮な野菜ってメルカード(市場)でしょ、
ということで、行ってみました。
でも案外メルカードって葉物は置いてないですねえ。

バナナの葉っぱを食べるカメもいるとのことで、一束買ってみましたが、
見向きもしてくれませんでした。
Albacaってのは何だろうと思いながら買ってみたら、バジルでした。



匂いがきついですが、これはそこそこ食べてくれます。
でも三日くらいで葉っぱが黒くなってしまいますね。
まあ人間も食べたのでよし。

パセリもカルシウムが豊富でビタミンもたっぷりの良質フード。
ということで、スーパーでもあまり売ってないのでメルカードで探したんですが。
最初に聞いたところではお姉さんが、
「あるけど、あなたがほしいのは中国パセリ(Perejil chino)だよねえ」
と言うんですね。
私が中国人に見えるから?
chinoチーノってのはなぜかアフロなチリチリヘアについて言うので、
パセリ・チーノってのは日本で普通に見るあのパセリだろうなとは思いました。
「だったらうちにはないけど、あっちに4軒行ったとこにあるよ」
と教えてくれたので、そっちに行ってみましたが、
「ないよ~。あっちに5軒行ったとこで訊いてみな」
そっちに行って訊くと
「ない。そっちの店で訊いてごらん」
と、迷路のようなメルカードの中をたらい回しにされて、
あれ? これさっきのとこじゃね?
そしたら最初のお姉さんも気がついて、
「パセリ、見つからなかったの~」と言う。
うん、おたくのパセリってどんなんですか、と訊いたら、
こんなのでした。



え、これパセリなの。
よくわからんが、カメが食べるかどうかやってみよう。
「じゃあこれください」
とお金を渡したら、品を渡してくれながら、
「何に使うの」とお姉さんが訊くので、
イヤ、実はカメの餌なんです、と答えたら、わはははっと笑って、
「これ、カメの餌だから~」
こっちもあはははっと笑って、そうですか~、と受け取りました。
でも、食べなかったけどね

メルカードを出たところの向かいにある八百屋に入って、
サニーレタスを買うことにして、
兄ちゃんに、パセリありますかと訊いたら、あると言う。
冷蔵庫に山積みになってたけど、さっきのとは違うし、
じゃあそれください、と言ったら、「どれだけ?」。
うーん、一掴み、と言ったらごっそり出てきました。
まあいいけどね、と買ったけど、これもパセリ?
まあシラントロではないけど……。



あとで調べたら、これはイタリアンパセリというんですね~。
日本でも少しは出回ってるようですね。
これはカメ、まあまあ食べてくれました。
でもちょっと古くなるともうダメ。
贅沢なやつめ~~。

さらにそのあと行った別のスーパーで、
な~んだ、普通のパセリ売ってるじゃないか。



これも、気が向けばしょりしょりと食べてくれます。
でもこんなに大量にはぜったい無理ですけどね。
残りは人間が……それも無理か。

で、結局ネットで調べても正体不明のメルカードのパセリ、
掃除のおばさんに見せたら、
「あー、パセリPerejilね」と言うので、
この辺ではこれ、パセリで定着してるようです。
他に名前ない?って訊いたけど、ないそうです。
誰か、わかる人、教えてください~~。

タコの代わりにイカ

2010-07-09 20:53:40 | 食べ物・飲み物
サッカーの予言ですっかり有名になってしまったドイツのタコ、パウル君ですが、
大事なところでドイツの敗戦を予言しちゃって、しかも当たっちゃって、
まったく、気が利かないねえ……と言ってもしょうがないか。
ドイツではパウル君をサラダにしろとか言われてるらしいですが、
こちらは木曜にちょっと事務的な用事があって隣町のヴィリャエルモッサに行ってきました。

用事だったし、ワンコはお留守番だったし、お天気も曇りがちだったし、
まあ大きなカメラを抱えていくこともないか、と思い、またコンパクトデジカメ。
これはこれで、お手軽でいいんですよね~。

でもお昼ご飯はまた例の、ペヘラガルトを食べたレストランです。
またペヘラガルト食べようかどうしようか迷ったんですが、
ふと、パウル君のことが頭をよぎって、
よっしゃ! リベンジ(?)にタコ食うか!
と思ったんですが、タコよりイカのほうが好きなもので、ついイカを注文してしまいました。



イカ料理、ア・ラ・ベラクルサーナ、ベラクルス風です。
ついこないだ行ったベラクルスでも、別にベラクルス風なんか食べなかったのにねえ。

ア・ラ・ベラクルサーナってのは要するにいろいろな野菜と一緒に煮込んだものを言います。
この日の少し前からまた胃を悪くしていたので、
「これって野菜には何を使ってますか」と訊ねたら、
「トマト、玉ねぎ、ピーマンなどです」との答え。
「じゃあ、チレは入ってないのね?」と念を押したら、
「『白いチレ』が入ってますけど、ぜんぜん辛くないですよ、ぜんぜん!」と言う。
うーん、メキシコ人の「ぜんぜん辛くない」は当てにならないけど……。
しかも「白いチレ」って何だろう?
あれかな、名前に諸説あるけど、薄黄色いチレ

まあ何でもいいや、それ、と頼んでしまいました。
こういう、最後の詰めが甘いから、胃に負担かけちゃうんですよねえ。

でも、まあそこそこ辛かったけど、おいしかったです。
何より、たっぷりイカが入ってて嬉しかった~。
ずいぶん前ですが、カルメンのレストランでイカ料理を頼んだら、
ちっちゃい切れ端が3つか4つくらい入ってるだけで、ぜんぜんイカ食べた気になれませんでした。
今回のはちっちゃくてもたっぷり、お味もしっかり。

で、ダンナが
「これ、タコのパウルって言ってブログにアップしちゃえば?」だって。
いやいやいや、日本人はイカとタコの区別くらい見ただけでつきますから!



そう言うダンナは、エビと魚は食べるけど、イカもタコも貝もダメな人なのです。
でもこの料理は、「ソースがおいしそう~~」と、よだれ垂れそうな勢いで覗き込んでました。
実際、野菜の風味とチレの辛味が適度に混じりあって、おいしかったです。
お腹の具合も別にそれでどうということもなく、むしろ調子がよくなったくらい?
うん、きっと原因は何か別のところにあったのでしょう……。



ところで、だいぶ前になりますが、某友人としゃべっていたとき、
「あんたのブログの食べ物の話ってさ~、なんか物足りんと思ってたんやけど、
 最近気がついたわ、描写に心がこもってない、情熱に欠ける!」と怒られてしまいました。
え、どういうこと? と訊いて、具体的に説明もしてもらい、
ああなるほどねえ、と納得はしたんですけどね。

しかしやっぱりなかなかそんなふうには書けないもんです。
うん、実際情熱が足りないのだろうと思います。
おいしいんですよ、おいしいんだけど……。
前にも書いたように、私が本当に心の底からおいしいと思って、
情熱をこめて描写までしたくなるのは、白いご飯とかトルティーヤとかパンとか。
どうやらそういう主食系らしいと、最近自分でわかってきました。
まあその辺は個人的な好みの差、というしかないですかね?

というわけで、今回も味気ない味の描写ですいませんが、
まあそこを写真が補ってくれるということで……。

イシュペロンのタマル

2010-06-06 12:22:36 | 食べ物・飲み物
うちのダンナの朝ご飯、今日はこれでした。



手前のはタマル、タマーレス、なんですが、
(前に紹介したのは、こちらとかこちらとかこちら
イシュペロン Ixpelón という種類。
何それ? と訊いてもダンナもよく知らないらしい。

出てきたのを見ると、普通のタマーレスのようにバナナやトウモロコシの葉で包んでいません。
まあ出すときに剥がしてくれたのかもしれませんけどね。

そして、でかい!



うっわ~、それ全部食べるの?
と内心で思いながら見てたんですが、心配無用でした。
ぺろりと平らげてました。
ダイエットのダの字も脳内を掠めないようです。
先日、数年ぶりに心臓医と面談して、体重落としなさいね~と言われたとこなんですけどね。

で、イシュペロンって何なのかと思ったら、よくわかりませんが、
フリホーレス豆の一種?
このタマル、確かに茹でた、しかしまだ形の残っている豆が混じってました。
真ん中にはこれまた茹でた豚肉が入っていた様子。
ちらっと検索してみた感じでは、カンペチェとかこっちのほう特製のタマルっぽいです。

ところで、それより私の目を惹いたのが、一緒に出てきた玉ねぎ。
普通はここでピコ・デ・ガヨが出てくると思うんですが、
今日のは赤いトマトじゃなくて、なんか黄色いよ?
この黄色いの、何? とダンナに訊いても、知らないと言う。
ダンナは一緒に出てきた別の赤いソースをザバザバとタマルにかけて食べてます。
私の注文したサンドイッチがなかなか出てこなかったので、
つい暇を持て余して、ひとかけら黄色いところを食べてみました。

黄色いピーマンかと思ったんですよね~。

……はぁ~~~~~……ッ!
と思わず声をあげてしまうほど辛かったです。
はい、チレ・ハバネロでした。
なんで食べる前に思いつかなかったかな~バカよね~私。
「小人閑居してなんとやら」と脳内に浮かんでも、反省はしません。



見た目はすごくきれいですよね~。
その私の反応を見て、嬉々としてこれをタマルにどっさり載せるダンナ。
幸せそうですね~。よかったですね~。

ケレタロで一番おいしいタコス

2010-04-18 08:00:00 | 食べ物・飲み物
ケレタロ宿泊の晩は、Azulさんに連れられてタコス屋さんへ行きました。
繁華街とは程遠い、普通の住宅街みたいな通りの中ほどにあるお店。
こういうところはやはり、地元の人の案内がないと見つからないですよね~。
Azulさん、ご主人と一緒に晩ご飯を食べられて、ラッキーでした。

昔は小さいお店だったそうですが、おいしいところはやはり流行る。
そしてお店を拡張したとかで、けっこう広々としたところでした。

よくあるようにメニューは書き込み式で、
ボールペンとともに手渡され、それぞれがほしいものの個数を書き込んでいきます。
ボーイさんはそれをしっかり復唱して確認。

ここのトルティーヤは私の大好きな緑トルティーヤ。



そう言えばずいぶん前ですが、このトルティーヤが緑か黒か、
このブログでも議論になりました。
このときも、うちのダンナとAzulさんの意見を聞いてみたら、
ダンナは私と同じ緑、Azulさんはグレイという意見。
うーん、何色なんでしょうかね、このトルティーヤ。
とにかく、ちょっと独特の香りのするトルティーヤです。

私が頼んだのはこのふたつ。
お昼ごはんがちょっと遅くて、たくさん食べてしまったので……。
しまった! と思ったときは後の祭り~。



片方はシンプルなアボカドとピコ・デ・ガヨ(トマト・玉ねぎ・シラントロのみじん切り)。

もうひとつはノパール(ウチワサボテン)と玉ねぎです。



ああ~、写真見てたらあの独特のトルティーヤの香りと味が思い出されて……。
また食べたくなってきてしまいました(これを書いている今、お昼時)。

うちのダンナもめっちゃ幸せそうに食べ、
ケレタロから帰るバスの中でも、「おいしかったなあ」と溜め息。
ケレタロへの出張はまだあるようで、
次もぜったいあそこへ行く! と息巻いております。
出張の楽しみができてよかったね~。
てか、私もできればくっついて、もう一度行きたい……。

スイス風エンチラーダ

2010-04-06 08:00:00 | 食べ物・飲み物
普通のエンチラーダを紹介したことなかったよなあ、
と気がついてしまったので、食べにいきました。

でも……普通のエンチラーダは普通、チレが入っているので辛い。
うーん、どうしよう、と迷ったあげく私が注文したのは、
すいません、スイス風エンチラーダです。



これまたお店によって微妙に違ったりするんですが、
基本、鶏肉とかを入れて折りたたむか巻くかしたトルティーヤを並べ、
そこへどばっとソースをかけたのがエンチラーダで、
その上に白いクリームをかけたのがスイス風。

と思ってたんですが、このレストランではチーズが載っかってました。
チーズの下に何やら白くなった部分があるの、見えるでしょうか?
そこにクリームが隠れています。

中身はここのは鶏肉で、
緑色のソースはぜんぜん辛くなくて、緑色のトマトのソースみたいです。
あ、写真の色が悪くてあんまり緑に見えないかもですが、
これ、一応サルサ・ヴェルデ(緑のソース)です。

分厚い手作りのトルティーヤに、ちょっとぱさぱさする鶏肉、
たっぷりのソースと、とろけたチーズとクリームと、
それらが全部混じりあってこってりと。
ああ、ケレタロでいっぱい歩いて少しは贅肉が落ちたか、
と思う間もなくこんなもん食べてたら、元の木阿弥ですね。

ケレタロ名物、エンチラーダ・ケレターナ

2010-04-05 08:00:00 | 食べ物・飲み物
ケレタロは、地理的にメキシコのど真ん中くらいにあります。
メキシコシティが真ん中という見方が一般的かもしれませんが、
シティがおへその位置だとしたら、ケレタロはみぞおちのあたり?

だからってわけでもない、というかまったく無関係ですが、
ケレタロ独特の郷土料理ってものがあんまりないみたい。
ケレタロのバスターミナルからホテルまで乗ったタクシーの運転手さんに
ダンナがケレタロの料理食べられるところある?と訊いたら、
ガリバルディ広場ってのがあってレストランがいっぱいあるというんですが、
そこにはタコスにトルタにエンチラーダに、何でもあるっていうんですね。
メキシコ全土にあるような「メキシコ料理」があるらしい。
でもケレタロ独自のものってのは、あんまりないのか?

唯一「ケレタロの」と名前がつくのがこれ、
エンチラーダ・ケレターナ enchilada queretana。



ここで、はた、と止まってしまう。
そもそも普通のエンチラーダってどんなものか知らなければ、
ケレタロのがどう独特なのかわかんないのでは?

簡単に説明すると、エンチラーダってのは
トルティーヤに具(蒸して細く裂いた鶏肉とか)をくるっと巻き、
巻いた状態のそれを皿に並べて、上からチリソースをだばっとかけたもの。
で、何となく想像できるでしょうか?

で、ケレタロのは、その上にさらにニンジンジャガイモなどの野菜がたっぷり、
そしてさらには、もろもろっとしたチーズを崩してのっけてあるんですね。



私が食べたレストラン(Chucho el Roto、犬の公園に面した老舗)では、
具の中身が鶏肉かチーズか選べました。
私は鶏肉を頼んだんですが、
トルティーヤまで赤くソースに浸してあって、味が奥までしみこんでます。

でも辛さは適度にピリ辛程度で、私でも平気。
乗ってる野菜もたっぷりなので、メキシコ料理にしては健康的?
ただ、最後に残ったサラダの菜っ葉を食べたら、
なぜかそこに一番辛いソースが降りてたまってたんでしょうか、
それとも菜っ葉だから辛くないという思い込みとのギャップ?
そこが一番辛かったです。

普通のエンチラーダもおいしいけど、これはいいですね。
辛いソースに沈んでドボドボになっているより、
私には食べやすかったです。
ケレタロに行ったら、これはお薦めです。

パルゴという魚を食す

2010-03-17 08:00:00 | 食べ物・飲み物
さてと、またお天気のいい週末だったので、
日曜日に行ってきました、最近お気に入りの海辺のレストラン。

前回行ったときは時間が早かったせいもあってか、
人があまりいなかったんですが、
今回は3時ごろだったので、かなりの人が。

人だけじゃなく、犬までが。

しかもノーリードが基本の(?)メキシコです。
一応遠回りして行こうとしたんですが、無駄無駄。
コッカースパニエルっぽいのとチワワがあっという間に近付いてきて、
スパニエルのほうはおとなしかったんですが、チワワのほうが、
がうがうがうとうちのワンコの鼻面に、うきゃ~~~!

いやね、うちのワンコが少々噛まれたって(イヤだけど)大したこたぁないですよ。
ちっとは血が出たり乙女のお顔に傷が残ったりするかもですけどね。
でももしうちのが、いやん♪と片手を振って相手を振り飛ばして、
内臓破裂で死んじゃった、とかなったらどーすんですか。
そっちの恐怖のほうが、うちとしては切実なんです。
なのに、ちっこいのほど、ガウガウと……。

まあ、ちょっとした騒ぎの末、向こうの家族が犬を回収。
周囲の注目を浴びながら席につきました。
ところがこの日は犬だらけですよ、このレストラン。
私たちの騒ぎを見てすぐにつないでくれたビーグル紛いの中型犬。
そしてさらに奥のほうで楽しそうに走り回る真っ黒のラブラドール。
お客に連れてこられている犬だけでも、うちのを入れて5匹。
さらにはそこらに徘徊するワンコも数匹。
特にさっきのチワワがまたこっちをチラ見しては寄ってくるので怖い怖い。

でもとにかく防御態勢を取りつつ食事です。
私はこの前のロバロのサランデアード~~、と迷わず注文したら、
今日はロバロ、すごく大きいのしか残ってないんですが、と言われた。
じゃあパルゴ? パルゴでいいです、ということに。
ダンナもパルゴのベラクルサーナ。

というわけで、料理自体は新しさゼロですが、魚はたぶん初登場……かな?

 サランデアードはやっぱり真っ赤

 半分にかち割られた口と目が怖い……

ダンナのほうのベラクルサーナ(野菜との蒸し焼き)はこんな感じで。



これじゃあどんな魚だかさっぱりわかりません、と思って、
まだしも形が残っている顔を撮影。



ていうか、パルゴは前にもリンクしたOTTOさんの記事で見てもらえばいいのか……。
というわけで、しつこくリンクです。
立派な生のパルゴはこちらからどうぞ~。

魚料理サランデアード

2010-03-07 08:00:00 | 食べ物・飲み物
なんかこのごろ毎週末、島の真ん中らへんにあるレストランに行ってる気が。
ここ、わりと最近(一年くらい前?)できたばかりで、
しかも中途半端なところにあるせいか、
そこそこ人は入って席がいっぱいになるものの、
そんなに人が多すぎて困ることもないんですよね。
それに、さりげなく料理がおいしい気がする……。

というわけで、これは先週末の話ですが、
またまた行ってきました。
ワンコもこのごろはすっかり心得て、
レストランに到達する少し手前で車を降りて散歩。
最初の二回くらいは、え、え、車どこ? という感じで軽くパニくって、
ほらほら、あっちだよ、もう向こうで待ってるよと話しかけつつ
ワンコのテンションをあげてやって誘導しないと歩かなくなったりしましたが、
三回目からは車の行方もダンナの行方も気にすることなく、
マイペースでそこらの匂いを嗅ぎつつ悠々と散歩するように。
そして座ったら、海風の匂いを嗅いでます。

人間はそこで料理を注文。
常連になってくるとメニューを見ないで、
今日の魚は何があるか、で、それをこうこうこんなふうにできる?とか。
で、この日は小さめのロバロがあるというので、私もそれを。
で、ボーイがサランデアード zarandeado もできます、と言った。

前の記事で、OTTOさんがサランデアードって書いてくださったんですが、
実はそれ、私は初耳だったんですよねえ。
この辺ではぜんぜん一般的じゃない、と思う、たぶん。
私たちがよく行く魚料理レストランのメニューには載ってないもの。
このレストランのメニューにもなかったと思います。

私はちょっと胃のことがあるので、それ、チレ入ってない? と確認。
ボーイは、入ってません、と答える。
うーん、ダンナに限らずメキシコ人の「チレ入ってない」はあんまり信用できないんだが、
まあいいか、とそれを頼んでみました。

そしたら……来たのはこんなの。



どっひゃーーーー。
真っ赤。
というか、真っ黒こげ?

まあ赤いからと言って辛いと決まったわけではないですが、
これ、何の色ですかね?
というか、こんなに焦げてていいのか???

とものすごく懐疑的に食べ始めたんですが……。
いやあ~~~、おいしかった!



もともとロバロって魚が白身のほっこりとジューシーなおいしい魚なんですが、
その表面にこの赤い味付け、何なんですかね?>OTTOさん、名指し~

でも確かに辛くありませんでした。
いや、どうだろう、ほんのりと辛味もありましたが、
その上品さがたまりません。
ネットでレシピを検索してみましたが、
これまたふたつと同じのがない、というくらいバリエーションが。
チレも、グアヒーヨやアンチョを大量に使うと書いてあるところから、
アンチョの粉末を使うとか(これは納得、ここのは使ってたかも)、
チレは本当にまったく使ってなくて、ウスターソースだの醤油だのと書いているところも。

とにかく食べ始めたら、焦げてるのもまったく気にならず
(見た目の黒さほどに炭になっているわけではなかったようです)、
なんかぺろりと平らげてしまいました。

なんでカルメンではこのサランデアード、あんまり普及してないんでしょうかね~?
このレストラン、ますます気に入ってしまいました。

グアカモレ

2010-02-25 07:25:58 | 食べ物・飲み物
ああ~、しまった、食べ物の話が続くよ♪ どこまでも♪

実はだいぶ前になるんですが、東京在住の友人が、
メキシコレストランでご飯食べてきた~、と言って携帯からの写真を見せてくれたんですが、
そこの「グアカモレ(ワカモレ)」が……。
えーーーーと、それのどこがグアカモレなんですか?ってものでした。
よく覚えてませんが、とにかくアボカドはまったく関係なかったような。

アボカドのないグアカモレなんてありえません。

というわけで、それからしばらくいろんなレストランに行くたびに
グアカモレを注文しては写真撮ってました。
本当は、メキシコシティとかよその町だともっと違うかも、と思って、
そのうち出かけることがあれば、と寝かしてたんですが、行かないし……。
(いや、もうすぐ行くんですが、それはそのときでいいかと思って)

イヤ、何が引っかかってるかと言いますと、ですね。
私が知ってる範囲のグアカモレはトマトが入ってないのが主流なんですよ~。

どうも、私の感覚で言うと、
アメリカナイズされたちょっとおしゃれなところだとトマトが入っているけど、
うちが普段行くような庶民的?なところはトマトなし。
でも、ネットでレシピとか検索すると、トマト入りが主流。

納得いかねぇ~~!

でも、知り合いのメキシコ人のおばさん(メキシコシティ出身)に訊くと、
「当然、トマト入れるわよ~! ぜんっぜん味が変わるんだから!」と言います。
そう言えばOTTOさんも、自家製グアカモレにしっかりトマト入れてましたっけね……。

まあこういうのは味噌汁みたいなもんで、
それぞれの地域や家族ごとのレシピがあって、
どれが正解ってもんでもないんでしょう。

とにかく、絶対に入っているものは、アボカドと玉ねぎかな。
で、塩で味付け。ライムを絞ってもよろしい。
あとは、トマト、シラントロ、チレなどなど、入れたり入れなかったり。

というわけで、いろんなグアカモレをお見せします。



私が考える一番オーソドックスなグアカモレ。
某魚料理のレストランにて、20ペソ。
じっくりと、何が入っているか吟味しつつ食べましたが、
アボカド、玉ねぎ、シラントロ、そして塩でした。
念のためレストランのボーイに、これトマトは入ってないよね?と訊ねたら、
不満があったと思ったらしく、作り直させます、とか言うのであわてましたよ。
いえいえ、トマトなしでいいんですよ~、おいしいです、
ちょっと確認しただけです、と言い訳。



こちらはアラチェラのレストランで出てくるグアカモレ。
アラチェラは北部の肉料理=金持ちの多い地域=豪勢、って勝手なイメージですが。
でも、これだけで60ペソもするんですよ!!!!
原価は何ペソだよ、ってんですよ。
どんだけ手間かけて作ってんだよ、ってもんですよ。
アボカドとトマトと玉ねぎ、みじん切りにしてトトポ挿しただけ。



元を取ろうと、いっぱい写真撮りました。
トトポでアボカドディップをすくいとり、好きなようにトマトや玉ねぎをのっけて食べます。



これはダンナの食べ方?
トトポにアラチェラの肉の切れ端を載せ、その上にグアカモレをこんもり。

それからこちらは、某ファミレスチェーン店のグアカモレ。



飾り程度にトマトのみじん切りが、3,4切れ載ってますがね。
これはアボカド、玉ねぎ、シラントロ、
そしてチレ・セラーノが入ってました。
アボカドがわりと原形をとどめているあたりも、
いかにもアメリカを真似するファミレスって感じ(と偏見全開、いやメキシコのファミレスですが)。

でもとりあえず私たちが普段行くようなところでは、
トマトのみじん切りがしっかりと混ぜ込んであるようなのはなかったです。
うちで作るときももちろん入れませんし。

そう言えばうちのダンナ、グアカモレを作ると、
アボカドの種を真ん中にでん!っと埋め込むんですよね。
何のおまじないですか、って訊いたら、
こうしておくとアボカドが黒くならないんだ、と言う。
マジでおまじないかよ……orz
で、そのまま冷蔵庫に食べ残しを突っ込まないでください、お願いだから……。

ところでもう一個、グアカモレを見つけました。



ある日ダンナが「ガソリンスタンドで売ってた」と言って買ってきたサラダレシピ集。
ふむふむとめくってたら、グアカモレが。
サラダねえ、まあサラダかね?
これもトマト入ってませんねえ。
アボカドと玉ねぎとシラントロとチレと、塩とライム。

まあでもとにかく、これだけ並べたら、
グアカモレ=アボカド+玉ねぎ
ってのは確実であると言っていいかと思います。

(て、こんな真剣に検証するほどのもんかい!という声も聞こえそうですが)

追記。
別の記事を検索していたら、ああああ!
トマト練りこんだグアカモレの写真があった!

チェトゥマルのタコス屋さんに行ったときの記事ですが、
ここのグアカモレにはしっかりトマト入ってますね。



このタコス屋さんは純正メキシカン~、って感じのところでしたから、
トマト入れるのはグリンゴ(米国人)の勝手なアレンジ!
なんて私のイメージがやっぱり勝手な脳内創作なのでしょう。

それに、アボカド(緑)、玉ねぎ(白)、トマト(赤)で
メキシコ三色になるのだから、
こういうのも、メキシコ人好きですよね。

海辺のレストランの魚料理

2010-02-24 08:27:56 | 食べ物・飲み物
先日お見せした海辺のレストランで食べる料理。

何回か行って、ものすごく適当に撮った写真なので、映り悪くてすみません。
というか、風景と同じく、料理も逆光になっちゃうんですよねえ。
かといって、席を立ってテーブルをぐるっと回って写真撮るほどのパッションもなく。
そもそも私の座るプラスチックの椅子にはワンコのリードをくくりつけているので、
おいそれと立ち上がれないのでした。



これはダンナの注文したベラクルサーナ(ベラクルス風)。
魚(たぶんロバロ)を、各種野菜と香辛料とともに蒸し焼きにした感じです。



これもダンナの注文品で、鯛の尾頭付き、じゃなくて(いや、ついてますが)、
開いて、チレとライム味で焼いたものです。

この辺りのレストランで一般的な魚はロバロパルゴパンパノなんですが、
(リンク先は前のふたつはOTTOさんブログです。パルゴは最高級とありますが、こっちでは普通かも。
 パンパノは絵のあるスペイン語サイトへのリンクです)
この日、このレストランには、カルメンに珍しいウアチナンゴ Huachinango(鯛)があったんですね。
(リンク先はスペイン語ウィキです。絵があります)

たいていどこのレストランでも、魚を実際に見せてくれと頼むと
お盆に載せて生の魚を持ってきてくれ、そこから選べるんですが、
ウアチナンゴもその状態で写真撮らせてもらえばよかったかな~、と後悔先に立たず。

ま、私も味見させてもらいましたが、柔らかくってほっこりとおいしかったです。

さて、私が注文したのは「魚のフィレのムニエル」ってもんだったんですが、
ムニエルってムニエルでしょ?
と思ってたら、皿が来て、それをチラッと見たダンナ、
「お前の料理、なんか、変なのが来たぞ」と。



うははは~、ホントだ。
何、これ?
とボーイに訊いたら、alcaparraだと言いました。
初耳だ~、と家に帰ってから辞書で調べたら、
1.「フウチョウボク(風鳥木)」
2.「ケーパー(フウチョウボクのつぼみの酢漬け)」
とありました。ほー。



ケーパー、もしくはケッパーでウィキにも載ってます。
メキシコのものというよりは地中海あたりのものっぽいですが、
これが輸入品なのか、気候が似てるからメキシコでも育つのか、不明でした。
まあとにかく、ウィキにも書いてあるように、「独特の風味」としか言いようのない味。
酢漬けというだけあって、さわやかに酸っぱいんですが、
それにプラス、更なる不思議な風味があります。
なんでこれがムニエルなのかはよくわかりませんが、気にしない。

爽やかな海風に吹かれながら、海を眺めて食べれば、
まあよほどまずいもんでない限りおいしくいただけるってもんですよね。

メキシコの梅仁丹?

2010-02-23 08:06:28 | 食べ物・飲み物
こないだスーパーの出入り口でこんなものを配ってました。



パッと手渡されたので受け取ったんですが、
何、これ?

表に書かれているのは「質屋」の広告。
どこかに新しくオープンして、その宣伝ですかね~。

で、裏にも表にも、中身がなんであるか書いてないんですが、
好奇心で開けて食べてみました。



なんかすごく既視感のある、これ、なんだっけ、
と思って、うっすら思い出したのが、梅仁丹。
ただし、味が同じかどうかはわかりません。

でもこのメキシコ製梅仁丹、こんな無料配布の駄菓子にしてはおいしかったんですよ~。
たぶんだけど、これ、チャモイです。

チャモイとは何ぞや、という話はこのブログでもしましたっけ?
ミクシィのメキシココミュで意見を募ったことはありましたね~。
そのときも意見百出で、結局はっきりこれが正解というのはわからずじまい。

1.チャモイという植物があり、その実を干したもの、あるいはそこから抽出したエッセンスである
2.ChabacanoもしくはCiruela(どちらも梅の実に近い果物)を干してライムとチレで味付けしたものである
3.タマリンドベースの練り物にライムとチレで味付けをしたものである

大きく分けて以上の三つの答えが出てきました。
3のソースは確かに存在します。
スーパーでも売っていて、原材料とか見るとチレとライムとその他いろいろ着色料とか。
アイスクリームのチャモイ味とか、料理のチャモイ味なんかには
このソースを使っている場合がほとんどだろうと思います。

しかしまた、干した果物のようなお菓子をチャモイという名で売っていることもあり、
これも確かにチャバカノ(多数派)やシルエラから作っているものもあるようです。

こちら、以前にミクシィでこの話が出たとき、見かけて買ってみたチャモイの写真。

 

チャムキートという商品名ですが、モノはチャバカノだと書いてあり、
種を抜いたチャバカノを酢漬けにして着色料とチレで味付けした感じでした。
はっきり言って、ひっじょ~~~にまずかったです。
見た目の感じと味が似ているので、梅干だという人もいましたが、
日本の梅干とは違うもので、
チャモイが何かまったく知らない人に説明するには「梅干みたいなもの」でいいんでしょうが、
これが何であるのかの説明にはなりませんよね……。

チャモイという植物がある、という説は、その植物自体を見たという人がおらず、
またその学名もわからないので、検証不可能。
チャモイという植物の実を使う代わりにチャバカノなどを使うようになった、という話もあり、
まあ何だかよくわかりませんが、
こちら、ミクシィで友人が見つけてくれたメキシコ人の質問「チャモイってなんですか」。
ここですら、意見が分かれて訳わかんなくなってます。
が、まあ基本的にはライムとチレの味のする酸っぱくて赤いものをチャモイというようです。

で、このお菓子なんですが。
まさに、梅干の味なんですよね~。
酸っぱくて、ピリッと辛くて。
仁丹のあの独特な苦味というか臭みはないです。
あれえ、これおいしい、とダンナにも薦めたらお気に召したようで、
ふたりで4袋、あっという間に食べてしまいました。

これ、普通に市販はしてないのかなあ。
あると思うんだけどなあ。
チャモイのお菓子って上にも書いた干し果物をチレとライムと着色料でどっぷり、
ベタベタにしたようなものがあるんですが、それはちょっと……。
でもこの梅仁丹みたいなのはすっきり、大きさや分量も程よく、
ああ、チャモイっておいしいものだったのだな~、と開眼した次第(笑。

このメキシカン梅仁丹、どこかで見つけたらぜったい「買い」です。

セシーナとウブレ

2010-01-22 10:50:58 | 食べ物・飲み物
すみません、性懲りもなく食い物ネタです。

こないだウブレ(乳房)のタコスを食べた人気の食堂に再挑戦。
なんか表まで人があふれてたんで、こりゃ無理かも~と思ったんですが、
五人連れのおじさんたちが大きなテーブルが空くのを待っていたので、
奥に小さいふたり掛けテーブルは空いてました。

無事に座って、テーブルの上の小物などを眺める。
この食堂、El Negro(黒んぼ)というらしいです。
紙ナプキン立てが特製。



その他の常備品は、塩と爪楊枝とハバネロソースですね。

ダンナの注文したセシーナが来ました。
セシーナ cecina ってのは、牛肉の薄切りにけっこうこってりと味付けして焼いたもんです。
もしかしたら焼く前にちょっと干し肉っぽくなってるかも。



真ん中の肉がセシーナで、右奥の黒っぽいのが煮豆のフリホーレス、
そして左側の赤いのがエントマターダ entomatada と言って、
トルティーヤを折りたたんだ上にトマトソースです。



あーそうそう、ソースをかけるのを忘れてはいけませんね。
ダンナがぽとぽとと、それでも控えめにハバネロソースをかけたところでもう一度撮影~。

そう言えば今朝のニュースで、ドイツのアウグスブルクにて、
14歳から16歳の少年8人が病院に担ぎ込まれた話が出てました。
なんでも、タバスコソースの100倍の辛さである53万スコヴィルのソースを
「肝試し」として、壜から直接飲んだんだそうです。
10人飲んで、8人が病院行きに。

病院の話では、少年たちは顔が緑色になっていたとか。
辛さのあまり肌や粘膜をやられるのはもちろん、呼吸器系にも障害が出て、
ひどい場合には神経系が麻痺して死に至ることもあるのだぞ、と出てました。
ばっかだねえ~、君ら、メキシコ人じゃないんだからさ~。
しかし飲んだ量が違うのだろうとは思いますが、
10人のうち病院に行かなかったふたりは、肝試しの勝ち組ですか?

なんてぇ、どうでもいい話はいいとして。

ダンナのお皿が来て、ダンナが食べはじめて、食べ終わりそうになっても
私が注文したものが来ないんですけどーーー。
と叫んだら、おばさんが慌てて持ってきました。
これです。



セシーナとウブレの焼肉セット。
ちなみに、すいません、これ朝ご飯です。
でもおなかは大丈夫です、ちゃ~んと胃の薬呑んでますから!?

手前の、どー見てもこれは「おあげ」だろ?ってのがウブレ(乳房)です。
うどんに乗せたら絶対誰でも、おあげだと信じて食べるに違いない。

こないだのタコスのときはみじん切りだったので、だいぶ見た目が違うなあと
ワクワクしながら一口、おいしい~。
ただし、熱々でないと、冷めちゃうとちょっとかなり味が落ちるようです。
というか、味がなくなる。
やっぱり熱いうどんに乗せて……

ぱくついてたらお店のおばさんが来て、
「遅くなってごめんなさいねえ、今日はひとり風邪で休んじゃってて」と言います。
いやいや、戦場のような食堂内の様子はよくわかりますからお気になさらず~。
そしたら、「ウブレ食べるの、はじめて?」と訊かれました。
いや~、先週ここでタコス食べたのが初めてで、おいしかったんで、今日二回目。
というか、おばさん、忙しいのにそんな気を遣ってくれなくても。
こういうところ、ものすごくメキシコ人だよなあと思います。

ちなみに、私のお皿に載ってる白いの、チーズなんですが、
これがまたおいしいのですよ~。
ここでつくってて、キロ単位で売ってるので、最近ダンナが買ってきます。
でもふたりで一キロ食べ切れないうちにやはり匂ってくるので、
半分くらいは掃除のおばさんにお裾分けですが。

おまけにここで作ってるゴルディータ(甘口のおせんべい)がこれまたおいしくてですね~、
これもダンナが次々買ってくるので、ふたりして競争で食べちゃって、
ダイエットしてるはずなのに太りそうですってば。いやはや。

まあ今はもうダンナが仕事に行ってるので、
そうそう外食のチャンスはなくなってしまいましたが、
この食堂にはこれからもちょいちょい行くことになりそうです。
ウブレいっぱい食べたら、私もちっと胸が大きくなるかしらん~~?

別名プチェーロ

2010-01-16 08:18:04 | 食べ物・飲み物
寒いときは熱々スープに限ります。
というわけでもないんですが、このごろ我が家(というかダンナ)のブームがこれ。



前にも「カルド・デ・レス」としてお見せしたことがあるんですが、
今度はうちの近所の食堂でのカルド・デ・レス。
カルドは煮込みスープのことで、レスは牛肉。
なんですが、どうもこの南東部ではそれよりも
プチェーロ Puchero という名前のほうが通りがいいらしいんですね。
変な名前~、と思うんですけど、スペイン語辞書を見ると「豆などの煮込み料理」とある。
要するに同じようなものなのかなあ?

とにかく、ぶつ切りの肉(たいてい牛肉)と各種野菜をごった煮にしたものです。
ここではジャガイモ、ニンジン、トウモロコシ、チャヨテ、カラバサなどなど。
肉も含めて、スプーンですっと切れるくらい柔らかく煮込んであります。
トウモロコシだけは手にとってガジガジかじるしかないですけどね。

うち(のダンナ)がお気に入りのプチェーロは二ヶ所あるんですが、
私はこちらの食堂が好き。
プチェーロ自体はもうひとつのほうがしっかり煮込んであっておいしいんだけど、
こちらのは、トルティーヤが手作りでおいしいのと、
ご飯がちょっとついてくるんですが、これもおいしいんですよ。



付け合せのアロス・メヒカーナ(メキシコ風ご飯)と、
お約束のライムにチリソースですね。
トルティーヤの写真はなくてごめんなさい。
このライスはこのままスープにぶち込んでもよし、
あくまでつけあわせとして別口で食べてもよし。

メキシコ料理としては珍しいくらい野菜たっぷり食べられるのもいいです。



なんかちょっとgooさんの不具合があったりしたようで、
予約投稿すると記事が消えるという恐ろしい話もあり、
せっかくですが、またやや不定期になるかもしれません。
私のほうもまた何かと忙しくなりそうですので。
毎度のことながらすみませんが、気長にお付き合いくださいまし~。

牛のお乳のタコス

2010-01-11 08:00:00 | 食べ物・飲み物
なんか変なものばっかり食べてる気がします……。

昨日の朝、ダンナの会社の前にある軽食堂へ朝ごはんを食べに行きました。
前からそこのセシーナがおいしいんだよ~、という話を聞いていて、
一度連れてってよ、と言ってたんですが、
行ってみたら閉まっていたり、満員御礼だったり。

で、何度目かのチャレンジでようやく入れたんですが、
結局セシーナは注文しなかったので、また今度。

行く途中で脳みそのタコスの話をしていて、
ダンナが「そう言えばあそこ、ウブレのタコスがあるなあ」と呟きました。
ウブレ ubre とは何ぞや? と訊いたら、
牝牛のぎゅむぎゅむするところ、と手つきで説明してくれる。
あー、乳房か。

行ってみたら、もう本当に軽食堂って感じのところで、
ボーイがメニューも出さずに、何にしましょう?と言うようなとこです。
あ、メニューないのかな、と訊いたら、でもちゃんと出てきました。
それをじっくり眺めてみたら、ウブレ、いろいろあるようです。
タコスセットとか、他の肉と混ぜた料理とか……。
タコス一個だけってのは……と探したら、隅のほうにあったので、
あ、これ一個だけ食べてみる、と注文。
あとは普通に朝ご飯のハムエッグを頼んだんですが、
いやあさすが、すごい分量で、食べきれないほどでした。

がまあそれはいいとして、牛の乳房のタコス、これです。



はいっ、と目の前に置かれたとき、なんとも独特の香りがしました。
ちょっと生臭甘ったるいような……。
お乳(ミルク)の匂いともまた違うんですが。

あ、これはライムがほしいかも、と思ったんですが、
とりあえずこのまま食べてみようと、一口。



そしたら、匂いはまったく気にならなくて、
普通のおいしいお肉と同じような味でした。
こんがりよく焼いた、脂ののった肉の細切れって感じ。
うん、これなら違和感なく他の料理にも使えそうです。

帰りの車のなかで、ダンナが思い出したように、
「そう言えば雄牛の精巣のタコスもあるよなあ」と。
そ、そいつはまた精力つきそうですね……。
どこにあるの、と訊けば、よく行くアラチェラの店にあったよ、とのこと。
牛を扱うから、当然と言えば当然ですか。

よし、じゃああとは目玉のタコスと血液のタコスと精巣のタコスと……。
なんか私、変なものに変身しそうな気がします。