メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

プラットフォームに舞うペリカン

2005-10-31 10:38:38 | 風景
また何の脈絡もない写真ですが。
おまけに、なぁんだ、もう見たよ、って人はごめんなさい。

メキシコで夕焼けの写真を撮るのは難しいです。
空気があまり汚れていないせいか、さほど赤く染まらないし、
たいてい広々しているので太陽も小さくしか見えないし。
夕暮れの色なんてたいていこんな紫かピンク程度です。

けど、私の住んでる町は海沿いでして、
しかもメキシコ湾沿いなので石油が出ます。
巨大なタンカーが幾隻も泊まっていたり、
こんなプラットフォームがぶっ立てられたりします。
ここに写っている三本柱のプラットフォームは
ある日突然出現し、一年半か二年ほどあったのですが、
またある日忽然と姿を消しました。

そんな海でも、ペリカンやカモメ、シラサギ、グンカンドリ、
みんな平気で船と一緒に浮かんでますね~。
ペリカンは群れを成してドラゴンのようにうねりながら飛んでいることも多いですが、
この写真のように孤独にひたすら飛ぶものもいます。
なぜか、夕陽を背に、東へ東へと。
もうすっかり暗くなって、鳥目にはきついだろうと思われる夕闇を飛んでいくのを見ると、
どこまで行くんだろうと、首が痛くなるまで見送ったりもするのです。

秋空高く

2005-10-30 11:43:54 | サッカー
サッカーをする少女。

今日の写真は撮りたてほやほやです。
少年サッカーの見学に行ってのひとコマ。

人を撮るのは苦手です。
カメラを向けるの、失礼だと思ってためらってしまう。
かと言って、前もって相手に断わると表情が自然じゃなくなってしまうし。

自分が、写真撮られるの好きじゃないからでしょうか。
犬を連れて散歩していると、
ハンチングのおじさんがすすす……と前に立ったかと思うと
いきなりパチッと写真撮られたり(犬が)、
遠くのほうからおばさんがビデオカメラでジーーーーーーッと
私たちの動きをいつまでもいつまでも追っていたり、
そういうことがあるたびに、む、と顔が引きつってしまう。

でも今日は、やっちまいました。
サッカーやってる少年の群れを写したりしたので、
この子もズームでさりげなく。

本当は、この子の妹、二歳くらいの女の子が
自分の頭より大きなこのボールを抱えて立つ姿がかわいかった。
髪の毛を頭のてっぺんで結んで、
ジャンパースカートの片方の肩がずり落ちて、
おっきなボールを胸に抱えてよたよたと歩いているのです。
でもカメラ向けたら、目を離さない母親に怒られそうで……(小心者)。
かと言って母親に、撮ってもいいですかと訊く勇気もなく。

でも我ながらこの写真はよく撮れてると思ひます(自画自賛)。

サンロマン教会:偶然の産物

2005-10-29 09:22:23 | 観光
建築物が続きますがごめんなさい。
今ちょうど、教会建築について勉強中なので教会の写真を。

これはカンペチェ州の州都カンペチェにある小さな教会です。
サンロマン教会。

案内板によると、昔この漁業の町でエビに流行り病が広がったことがあったとか。
おまんま食い上げになりそうになった町の人たちは
大急ぎで教会を建てて神の怒りを鎮めようとしたわけですが、
さて、いざ建てようとすると、どの聖人を祀ればいいかわからない、
そこで、適当に選ばれたのが、聖ロマンだったそうで。
それでもちゃんと流行り病は収まったんでしょうか。
いやはや、とってもメヒコなお話です。

この教会は、さすが要塞の町カンペチェにあるだけあって、
なかなかに頑丈で、窓が少なく、教会自体が要塞のような形をしてます。
塔は、一本だけ。
西に向いたファサードの向かって左にしかありません。

中には、黒檀で作られた「黒いキリスト像」があるそうで、
黒いマリアというのは聞いたことがありますが、キリストは珍しい。
ぜひ見てみたいと思ってるんですが、
今のところ、行ってみると閉まっていたり、道に迷って行き着けなかったり。
いつか見てみたいものです。

塔の下で揺れているのは椰子の花。
これはスープにするとおいしいそうですが、食い気の話はまたいつか。

自然はすんばらしいけども

2005-10-28 09:46:18 | 風景
でもたまには、こういう無機質な機能美(?)みたいなのも見たくなるんですよね。

うちからときどき日帰りで行く隣の都会は、
車で片道三時間、途中ところどころに村や小さい町を通りますが、
それ以外は、暑いときなど両側の緑がどっと溶けて道にあふれ出て、
車ごと緑の海に溺れないだろうかと心配になるほど
ひたすら、両側みどりみどりの木々の間を抜ける道です。

その途中に一ヶ所、幅広い川を渡る橋があります。
海が近いこともあって、橋の長さは約800m。
緩やかな太鼓橋になっているんですが、
そこを車で渡っていくと、上りの数秒間、
橋の欄干と、両側にまっすぐに立った街路灯の列と、空。
それ以外のものがまるで見えなくなる、その瞬間が、好きです。

息詰まるほどにあふれる自然から、いっとき解放されて
シンプル・イズ・ベストって気になる(笑。
ほんとにわすか二、三秒のことで、
すぐに両側に広がる巨大な川と、その向こうに続くジャングルの海を目にするわけですが。
そしてまた、みどりみどりみどり、ひた走る……。目指せ都会。

というわけで、
まあメキシコシティへ行けば超近代的な建築物はたくさんあって、
いつか写真を撮って回りたいとは思ってますが、
今日のところはこんな写真で。

え、これメキシコじゃないでしょ、って?
その通り。
これは、え~、一昨年遊びに行った某国の都会の片隅です。

メキシコの桜の下には

2005-10-27 06:35:05 | 植物
いやもういきなり季節外れですみませんです。

メキシコにも四月になると咲き乱れる桜のごとき花があります。
花の形は全然違いますけど。

花自体はけっこう大輪ですが、
こうして遠くから見るとわりあい桜っぽく見えませんか?
そしてこれがまた、儚くハラハラと散るのですね。
咲いている期間は短いです。

名前はMaculisといいます、ええと、たぶん。

そして、桜の木の下には死体が埋まっている、と言いますが、
メキシコの桜の下では、埋まってなんかいません。
山積みです。
ええ、車の死骸が。

今日は晩に見なけりゃならない、もとい、見たい
サッカーの試合がふたつあるので、
早めの時間に、手抜きですいませんね、勘弁してちょ

ベラクルスの朝

2005-10-26 08:19:08 | 風景


今日は少し趣向を変えてみます。

いやだって、ハリケーンの連続で雨続き、うっとうしいお天気なんです。
涼しいのはいいんですが、蚊が増えるし。

で、カラクムル周辺の遺跡に行ったときもお天気がいまいちで
からっと晴れた空の写真が少ないですしね。

だったら、さっさと飛んでお天気よかった遺跡の写真を載せればいいじゃないか、
とも思うんですけど、いや何となく。
まあ気分を変えてみましょうってことで。

で、何にしようかな~と考えてたんですが、
先週末ベラクルスが勝ったお祝いに(サッカーです)
ベラクルスの海辺の写真を。

かなり前のアナログ写真をスキャンしたものなので
画粒が粗いですが。

泊まったホテルは海沿いだったので、
朝早く起きて砂浜を歩きました。
朝の海には、夜のあいだに打ち上げられた珍しい貝などが
人の足に踏み潰されずに残っているのです。
けれども結局、足元を見るよりも、朝日に見とれてしまったような。

この前再読した遠藤周作の『侍』で、
17世紀に日本からメキシコへ、さらにスペインへ渡った支倉常長が
ヨーロッパへ渡る船に乗ったのもベラクルスでした。
この海をどんぶらこっこと渡っていったんですね~。

で、左の写真は夕暮れに撮ったもの、
と今までずっと思い込んでいたんですが、
よく考えてみたらベラクルスの西に海はないです。
???
謎です。
これも朝焼けだったのかしらん?
なにしろアナログ写真なので、撮った時刻の記録も何もなくって。

ベラクルスは素敵な町です。
夜、カテドラルの周辺に行くと民芸品の店が並び、
野外舞台で民族衣装の華麗なダンスが披露され、
レストランではおいしい魚料理とコーヒーを満喫しながら
マリンバ音楽を生で聞くことができます。
歴史の古い、落ち着いた町です。

しばらく行ってないけど、またそのうち行きたいなあ。

ベカン 円形祭壇のある遺跡

2005-10-25 10:28:27 | 遺跡
ここも、チカナーのすぐ近くにある小さな遺跡。
ぐるっとお堀に囲まれているのも特徴。
と言っても、行ったときはお堀は乾いてほとんど水はなかったけど。

男の子に案内を頼んで、一番高いピラミッドに登ったんだが、
普段の運動不足が祟って、てっぺんまであと少し、というところまで行くと
もうけっこう足腰がガタガタ。座って休む。
もう100mくらい登ったかと思ったのに、
案内の男の子はピラミッドのてっぺんで32mだという。
うーん、じゃあここは30m程度か。

お天気が悪かったので、こんな写真しか撮れなかったんだが、
よく見ると押さえつけるような曇り空がちょいと不気味でいいかも?

そして、これがここの特徴的な円形祭壇。


まあ要するに、丸いだけですが。両側と正面にピラミッドがあって
ここで生け贄を捧げていたらしい。もちろん、人間ね。
マヤに独特なサッカーとバスケを組み合わせたような球技場というのは
どこの遺跡にもたいていあるけど、ここにもあって、
その球技は戦争で捕まえて来たよその部族の捕虜同士を戦わせたとか、
そして負けたほうを、または勝ったほうをその名誉として、生け贄に殺したのだとか
学説はいろいろでよくわかってないようです。

それから、こちらはマヤ遺跡ではどこでも特徴的なマヤアーチ。

うんと細長くて、てっぺんが高い逆V字型。
マヤ人はかなり小柄だったらしいけど、他の遺跡では
子供しか通れないんじゃないかと思うほど細く低いアーチのトンネルもあった。

ここの案内の男の子は、はきはきとした13歳で、
特に植物に詳しくて感心した。
チューインガムの樹は、幹にナイフで切り込みを入れ、
流れ出る樹脂を取ってガムを作るとか、
マヤ人が煙草に使っていた大きな葉っぱは、茎が空洞になっているので
そこへ細かく砕いた葉を詰めてふかしたのだとか、
どこかから木の葉を取ってきて揉んで、匂いを嗅いでみろというので
嗅いだら、つんと覚えのある刺激臭。胡椒の樹の葉だとか。
遺跡案内でお金稼ぐのもいいけど、そのお金ででもしっかり学校へ行って勉強してほしいものです。


ウチワサボテン(ノパール)

2005-10-24 11:55:52 | 食べ物・飲み物
ええと、これはウチワサボテンの花です。
カニサボテンじゃないです。

ウチワサボテンにもいろいろ種類があるんでしょうが、
メキシコ全土に生えるこのサボテンはノパールと呼ばれて、
コレステロールや高血圧の薬としても良いそうです。

ノパール畑というのもあって、ウチワサボテンが等間隔に
一面に植わっていたりもします。
なかなか壮観です。

ノパールは市場やスーパーでも売ってます。
棘のついたままのもの、棘だけそぎ落としたもの、
さらにみじん切りにしたものなど。
茹でて、さまざまな料理に使います。
まあ料理方法は面倒なので解説しませんが~。

それよりも、これ。↓


これは、この花のあとに実るサボテンの実です。
スペイン語で tuna 。ツナじゃないです。
写真はほぼ実物大。にしようと思ったんだけど、ちょい大きすぎたかも?

葉の部分と同じ、黒っぽい点々のところには
目に見えないほど細かい棘が生えているのでやや要注意。
素手で掴む私は義母に呆れられましたが、まあめったに刺さりませんけどね。
北の方のものは棘が強いのかもしれません(義母は北部在住)。
水にしばらく漬けておくと棘が抜けてしまうんだそうです(お母さんの知恵袋?)。

で、これがおいしいんですよ~~。
てっぺんとお尻を切り落とし、縦に切り込みを入れて、
分厚い皮をくるくるっと剥くと、
中にみずみずしい半透明で、皮と同じ薄緑色の果肉が。
黒い小さな種(ブドウと同じくらいの感じの)がいっぱい入ってます。
これは、噛むと歯が欠けるほど固いので、
噛まないよう用心しつつ、輪切りにしたのを口の中で押しつぶすようにして食べる。
さっぱり爽やかな甘味です。

残念なのは、季節物で、時期が限られていること(雨季)。
まあそれはしょうがないですね。
だからこそ楽しみでもあるわけで。


あはは、週末はサッカーが忙しくて、ちょい更新が辛いかも~。
というわけで、今日はこの辺で~。

チカナー:蛇の口の家

2005-10-23 11:18:27 | 遺跡
ご要望(?)があったので、もう少しチカナーの写真を出します。

これが名前の由来になったメインの建物、蛇の口の家。
大きな目玉がふたつ、その下に開いた口は、歯がだいぶ欠け落ちてますが。
入り口の梁の角材はオリジナルだとかで、
たわんではいるものの、しっかりと重い石を支えてました。
ぴと、と触ってきました。

ちょうどここに到着したころから空が曇って、バラバラと雨が。
ワンコともども高官のこのお屋敷にお邪魔して、雨宿り。
中は意外と狭くて、入り口の幅に土間、その両側に石の寝台、
そして裏へ抜ける出口からは、少し高くなったベランダが続き、
その向こうはジャングルです。

通り雨が過ぎると、すっきり涼しくなって、
ジャングルの緑も洗われた中をまた回りました。





この上の写真は、ほとんどの遺跡に見られる装飾なので、
また別の遺跡からの似たような写真も載せる予定ですが、
大きな鉤鼻が特徴の、雨の神さまチャクです。
顔をいくつも重ねて、神殿の隅から遠くを見ています。

以前にアップしたとき、
この鼻が「蛇口みたい」と形容した友人がいましたが、
大雨が降ったら、この鼻から蛇口のように水が流れたかも?

私たちが行ったときはほとんど乾季でもあり、
わずかな通り雨で、残念ながら雨の神さまの威力は拝見できませんでした。

チカナー:トウモロコシの神殿

2005-10-22 09:11:31 | 遺跡
今年の元旦は、カンペチェ州の南のほうの遺跡めぐりをしました。
向かいのメキシコ人夫婦と、うちは犬を連れて行ったので、二台の車で。

一番でかくて有名なのが、カラクムルという巨大な自然保護区にある遺跡なんだが、
その周辺には小さい、地図にも載ってないような遺跡が散在している。

これはそのひとつ、チカナー(ChicannaもしくはChicana、最後のaにアクセント記号)。
Chiはマヤ語で「口」、canは「蛇」(カンクーンのカンと一緒)、そしてnaは「家」だそうな。
名前の出所は、まさに蛇が大口開けたモザイク模様の入り口をした、マヤ高官の館。
それも壮観だったけど、こちらの写真は、トウモロコシの神さまを祭った神殿。
壁にはトウモロコシの季節ごとの姿がぎっしりと(描かれていたはず)。

カラクムルは、またあとで書きますが、とにかく広かった。
さんざん道に迷ったあげく、一番奥の一番高いピラミッドを見損ねたことに気付いたのは、
帰りに立ち寄った町のレストラン。
そこのおじさんが遺跡マニアで、いろいろお役立ち情報を教えてくれたのだ。
ああ、帰りじゃなくて行きにこのレストランに寄ればよかったね。後悔先に立たず。

それで、そのあとで立ち寄った小さな遺跡では、
子供たちが小遣い稼ぎにガイドを申し出てまとわりついてくるのを、
まあ迷うくらいなら頼もうか、ということで、案内してもらった。
このチカナーで案内してくれたのは、ちょっと内気な10歳くらいの男の子。
ちゃんと、それぞれのピラミッドや神殿の由来を説明してくれる。
全部暗唱してるのか~、本格的だな。えらい。

同行していた向かいのご夫婦の、旦那のほうが、インディオ語は何を話すんだ、と訊ねると、
自分や両親は話さないけど、祖父母がチョル語を話すと言っていた。
チョル語は、大きく分けて六つあるというマヤ語の一種。
でも、この子の祖父母の世代が死に絶えたら、チョル語も消えてしまうんだろうか?

しかしまあ考えてみたら、マヤ族というものがそもそも分散してしまって、
この遺跡のようにボロボロになってるんだからな~。
いずれは消えてしまうのも仕方のないことなのか。
石は消えても、言葉は残る、というわけにはいかないようです。

今日はややメランコリックに……?(笑

カテマコのカテドラルはちょっと怖い

2005-10-21 09:41:10 | 観光
これは、カテマコ(人口4万5300人)の町の中央にある
大聖堂(カテドラル)です。

これのどこが怖いかって?
いやだって、よ~~く見てください。
怖いでしょ?
左手前にはオランダ代表10番のユニを着た女の人が。
(サッカーの話はしない約束、してませんから)

いや、怖いのはそれじゃなくてですね。
このカテドラルですよ、何だか怖いのは。
私は霊感なんてゼロの、鈍い人間ですが、
しかしややアクマ寄りなところもあって、
アンチキリスト教、特にアンチカトリック。
でも、観光で入る分には、そこらの教会は、まあだいたい平気です。
あんまり異様なミサの熱気とか漲ってると逃げ出しますけどね。

ところがこのカテマコの教会は、まるで閑散として
ミサはもちろんのこと、神父さまの影すらなかったというのに、
中に入ると、お肌がチリチリと逆立つようで、
うあ~~~勘弁してくれ、と逃げ出しました。
ね、怖いでしょ?

いやさすが、メキシコ一の魔術師や祈祷師の集まる聖地です。

で、これがその内部。
頑張って(?)写真だけは撮りました。
何か、隅のほうに写ってませんか? ヘンなものが……。



あ、ひとつの記事に複数の写真、入りました!

カテマコ:メキシコのお地蔵さま

2005-10-20 11:15:09 | 風景
カテマコからの細いガタガタの山道を辿っていくと、
車に驚いた馬が数頭たてがみをなびかせて走るジャングルを抜けて
ナンシヤガNanciyagaというところへ出ます。
自然保護区で、車から降りるとすごい動物の吠え声がするんだが、
これがまたちっちゃなクモザル。
枝を揺らして駆け抜けていく。

入り口があって、さらに徒歩で山道を登っていくと、
土産物の店やちょっとした食事のできるところがあり、
そこからガイドがついて、ぐるっと案内してくれるという仕組み。
ジャングルの中につけられた道を回りながら、
アステカの石カレンダーやら、オルメカ文明の頭部偶像やら
トトナカ文明も混じっているらしい。
いや正直言って、訳がわかりません。

焼けた木(プラスチック製)が前に立つ小さな小屋があって、
ガイドの兄ちゃんが誇らしげに
ここでショーン・コネリー主演の映画撮影があったのだと説明。
『Curandero de la selva(ジャングルの祈祷師?)』というらしいけど
知らないなあ、そんな映画。

この辺は良質の泥の産地らしく、黒い泥を顔に塗ってお肌を綺麗にしてくれる。
大きな木の葉で作ったひしゃくで水を飲ませてくれる。
そしてジャングルの中の小屋にいるクランデーロに
おまじないで身体浄化というのもしてもらった。
お香を焚いて煙を体中にかけながら、いい香りのする小枝の束で
全身を痛いほどビシバシと叩いてくれるのだ。
浄化されたかどうかはよくわからないけど、
とにかくこんなジャングルの中を歩くだけで気分はよくなるよね。

そして、ジャングルのところどころにお地蔵さまが、
ではないのだけど、そうとしか見えない偶像が、
花を添えられてたたずんでいる。
メキシコのお地蔵さまは女性もいるのであった。

カテマコ:カヌーたちの昼寝

2005-10-19 13:04:57 | 風景
ベラクルス州に、カテマコという小さな町があります。
メキシコで最高のクランデーロやブルホたちがいると言われるところです。

クランデーロ(女性形ならクランデーラ)というのは治療師・祈祷師、
ブルホ(女性形ならブルハ)は魔術師。

去年になりますが、そこへ行ってきました。
クランデーロの話はまた別の機会にするとして、
カテマコには大きな湖があり、
周囲の低めの山地に広がって複雑な水系となっています。
その辺は自然保護区にもなっていて、
ボートに乗って野生の猿を眺めたりできます。

これは、そのボート着き場にあった光景。
少し離れたところにはシラサギが長い細首を支えてこちらを見ていました。


このブログ、一記事に一枚しか写真アップできないのが残念。
これから数日、カテマコの写真を一枚ずつアップします。

グリーンイグアナの訪問

2005-10-18 22:48:48 | 動物
イグアナが日本でペットとしてけっこう人気だ、
と聞いたのはいつ頃だったっけ。

いや実際、かわいいです。
うちの辺りは田舎ってこともあって、
屋根の上で運動会をしてドタバタと走り回る音が聞こえたり、
喧嘩に負けたのか、ドサドサッと裏庭に転落してしばらくほけ~っとしてたり、
塀の上で何匹も並んで日向ぼっこしていたり。

一番多いのは、グレイで太っててでかい奴。
これもそのうちハンサム君を紹介しますが、
今日はグリーンイグアナのほうを。
グリーンのは、グレイのと同じくらいでかくて太った奴と
すっきり長くてスマートな奴(写真)といますが、
これは種類が違うのか同じ種の若いのと歳取って貫禄が出たのの違いなのか。
よくわかりません。
グリーンのでかいのはこの辺にはあまりいなくて、
ジャングルになった空き地などにひっそりと日向ぼっこしているのを見かけるくらい。
細いほうは、グレイのより少ないですが、この辺に割と普通にいます。

で、この写真はうちの居間の窓に突然へばりついていたやつ。
尻尾が長い~~~、と感激しました。
写真じゃ切れてしまってますが、この三倍くらいあります。

で、家の中から犬と猫がこのイグアナを見つけまして。
二匹並んで窓の前にお座り、しかし全身緊張、視線は釘付け。
大小はあってもまるで同じポーズです。
その熱い視線に耐えられなくなったのか、
イグアナが網戸を伝ってするりと上へ移動すると、
犬猫は、あああ! 行っちゃう! と尻を浮かせて体を乗り出し、
それに驚いたイグアナが一気に窓枠の上まで駆け上がると、
犬猫はまたそろって後ろ足で立ち上がって見送りました。
いやはや、息がそろって見事なもんで(笑。

いつかイグアナを餌付けして庭で飼ってみたいと思ってるんですが、
犬猫がいるあいだは無理かなぁ……。

こんな学校、ちょっと流行らないかも?

2005-10-18 10:45:26 | CM・看板
今日は頑張ってもう一枚。
お笑い写真です。

今はもうありませんが(無理もねえや)、
かつて近所にあった、英語学校の看板です。
建物も張り切ってぴかぴかにペンキ塗って、
看板出して……。

INGLISH SCHOOL ですか……(脱力。

まあ一応弁護しておきますと、
スペイン語では「英語」を「Ingles(eにアクセント記号)」というので、
そっちと混同したんでしょうが……。
あんま、言い訳になんないですか……。