メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

春分マヤ儀式ツアーの連絡先

2006-03-04 07:25:51 | マヤ儀式ツアー体験記
突然ですが。

さっき資料を求めて棚をごそごそやってたら、出てきました。
去年の3月に参加したマヤツアーの連絡先です。

詳しい話はカテゴリをクリックして見てください。
で、今年も当然やるはずです。
興味あるかたのために、連絡先を書いておきます。

ツアーの名前は
EQUINOCCIO DE PRIMAVERA EN YUCATAN

春分の日(今年だと3月21日)を挟む前後5日間、のようです。

費用は、去年の例ですので多少の変更はあるかもしれませんが、
ひとり 4950ペソ   または 455ドル
ふたり 4100ペソ×2 または 375ドル×2
三人  3900ペソ×3 または 355ドル×3
ホテルの部屋が一緒であれば割安になるってことです。
向こうで、適当に単独女性同士を組み合わせたりすることもあります。
イヤならもちろん断わってもけっこうです。

で、連絡先ですが。
担当者はオシュキン Oxkin といいます。
フルネーム Ahaukin Oxkin Jose Luis Carrillo
またはその奥さんのケッタ、Ketta Bello に。

メールアドレスは
oxkin@hotmail.com
tresbellossoles@prodigy.net.mx
@を半角にしてください。

電話番号はメキシコシティ、
(0155)56 88 41 81
携帯電話は(01/044)(55)31 28 91 20
だそうです。

メールでコンタクトすると資料もメールで送ってもらえます。

私でわかることであれば、お返事しますので、遠慮なくどうぞ。

写真は使いまわしのでスミマセン

マヤ儀式ツアー最後の日

2006-01-13 08:13:25 | マヤ儀式ツアー体験記
というわけで、最後の日です。
メリダのホテルに戻って、翌朝みんなで朝食。
そのあと、最初の日に集まった集会用の広間で最後の儀式をします。

まずは今までさんざんやった、石とか花とか水とか
曼荼羅に広げての儀式。

それを済ませたら、曼荼羅の上を片付けて、
みんなで買い集めてきた豆・穀物類を山と積み上げます。



ちょっと水晶のかけらとかお金とか花も混ぜますが、
大豆、あずき、米、レンズ豆、黒豆、ひまわりの種、などなど、
なかなか壮観。

私はこのツアーの最中でも何が一番面白かったかというと、
遺跡やセノーテやも楽しかったですが、
いろんな形の変わった木の実を集めたのが一番の収穫でした。

よって、この穀物の山もなかなか魅力的。
これを数人でざっくざっくと掻き混ぜ、
さらにお祈りとかなんとかして清め(?)、
そのあと人数分に小分けして袋に詰めてお持ち帰りです。

そのあとは、参加者が自由に発言してよろしいってことで、
不思議体験語っちゃう人とかもおりました。
私たちは帰りのバスの時間が迫ったので、途中でさようなら。
てか、12時に終わると聞いていたので1時のバス取ったんですけどね。

というわけで、無事終了。
バスに揺られて6時間かけておうちまで。



朝から晩まで大勢の人と一緒にいるので、
そういうことに慣れていない私は疲れはしましたが、
面白い体験だったと思います。
集まっていた人たちも、まあ多少話の噛みあわないところはあったとしても、
それを押しつけるような感じはまったくなくて、
儀式も無理強いされることはなく、できること、やりたいことだけやっていればいいし。
私個人には、オーストリア人夫婦とドイツ語で話ができたのが嬉しかったかな。
ダンナ以外のちゃんとしたドイツ語に接するのは久し振りだったので。
マヤ儀式にキリスト教がかなり混じっちゃっているのが残念でしたが、
参加者の大多数がクリスチャンであることを考えれば、
そのほうがみんなには馴染みやすいんでしょう。
スペイン語のわからない人のためには別料金になりますが、
通訳もつけてくれるそうです。

セノーテ サク・ムル・ハー

2006-01-12 09:14:31 | マヤ儀式ツアー体験記
天使の遺跡のあとは、食事を済ませてセノーテに行きました。

セノーテというのはチチェン・イッツァにもありますが、
そもそもユカタン半島というのはほとんど真水がないところなのです。
地質の関係で、川というものがなく、
あるのは海と、地下水だけ。
そのために野菜がけっこう高いんですよね、ユカタンとかキンタナ・ロー州って。
プエルト・モレーロスに住んでいたころ、水道局の人たちがストライキしたことがあって、
そうなると、この辺みたいに井戸から汲み上げるたってその井戸すらほとんどないので、
完全に水無し。ひどいもんです。庶民を殺す気かっての。
と所帯じみた話はこのくらいにして。

その地下水が聖なる泉として崇められたのは当然のことでしょう。
しかも、めっちゃ綺麗なんですよ、水が。
冷たいし。
流水と違って溜まり水というのは汚れるものなんですが、不思議。
必ずしも地下とは限らず、
こないだのジビルチャルトゥンのように普通の池のようなところもあれば、
チチェン・イッツァのように高い崖に囲まれたところも多いようです。
ダイビングスポットになっているところは、洞窟のようにくねくねと地下を通って、
別のセノーテに続いています。

で、このツアーで連れて行ってもらった二つ目のセノーテ、
サク・ムル・ハー Sak Mul Ha は、私が知っている10ばかりのセノーテの中でも
もっとも神秘的で綺麗なところでした。
ま~、50人ばかりのギャアスカうるさいアメリカ人高校生の団体が来てて、うるさかったですけどね
でもなおかつ神秘さを感じさせるくらいの迫力あるところでした。

入り口はこんなの。



写ってる女の子は私たちのツアーのメキシコ人です。
入り口までは土産物店がずらっと並んでいて、着換えのための小屋もあります。
この狭い入り口の階段を降りていくと、
途中のテラスに出て、目の前に広いがらんどうが広がります。



下には青い水。
天井には穴が開いていて、



穴の上には(写真では光ってしまって見えませんが)大きな木が生えています。
その根っこが、遥か下のセノーテまで伸びて、水を吸い上げています。



テラスから見上げる天井は鍾乳洞のようで、
木の根が下りる穴から入った光が金色に反射して天井を照らし出します。

テラスからさらに壁伝いに階段を降り、岩壁の一部に荷物を置いてひとりが見張り番に。
そこからさらに階段を降りていくと、水に入ることができます。
深さはさほどではなく、背が立たないところもありますが、
端のほうは浅くて子供でも立てるくらい。
木の根が降りている中島まで泳いでも楽々です。
途中には縄が張ってあるので、それを掴んで泳げない人でも多少は移動できるようになってます。

聖なる水を浴びて適当に遊んだあと、上に上がりました。
いやあ、ドミニカ人のおばさんで、小錦くらい太った人がいて、
降りるのは降りられたんだけど、登れなくなっちゃって、なぜか私が荷物持ちしつつ
後ろからエンヤコッラ!と大きなお尻を押してあがる羽目に。
狭い階段部分にはまり込んで動けなくなったらどうしよう!?
ってのが冗談じゃない恐怖でしたよ。

無事地上に戻って、土産物店のおばさんにマヤ語を教わったりしました。
いや、すぐ忘れちゃったけど。
一年くらいうちに住み込みに来なさい、そしたら完璧にしゃべれるようになるから、
と誘っていただきました。
行きたいなあ。一年かぁ。
とちょっとまじめに考えてしまう。

ヴァヤドリッドへ戻って、晩は再び街中を散歩して過ごす。

ヴァヤドリッド Valladolid のカテドラルはわりかしオシャレ。



鐘楼の端を飾る丸い柱なんか、他ではあまり見ないような気がします。



お~なんかすごく南国風~~。
って南国なんですけどね。

ちょっと、カテゴリがバラバラになってしまいました。
また特別カテ作って、このマヤツアーだけまとめてもいいですね。

あと半日でツアーは終わりです。

天使のいる遺跡 エク・バラム

2006-01-11 07:24:26 | マヤ儀式ツアー体験記
マヤ儀式ツアーの続きです。
春分の3月20日を過ぎた翌日は、
珍しいけど無名の遺跡に行きました。

エク・バラム Ek Balam です。
Ek はマヤ語で「黒い」、Balam は「ジャガー」という意味だそうで、
そう言えばマヤの歴史書というか預言書に『チラム・バラムの書』とかいうのもありましたっけ。

ここは何が珍しいかと言うと、出所不明の、背中に羽を生やした人物像があるってことで、
天使のように見えるので便宜上天使と呼ばれてますが、
マヤ民族に天使のような存在に関する文献は見つかってないらしく
(まあマヤ文明のほとんどが破壊されちゃってるので、だからないと決まったわけでもないですが)
正体は不明。

まずは遺跡に入って、ピラミッドが見える手前で、
また曼荼羅を広げての儀式。
それから、例のマヤアーチがしっかりと残っているところを
みんなで並んで順番に抜けます。
そのアーチの影から光へ出て行くことで浄化がどうとかこうとか……むにゃむにゃ。

中は割と木が生え放題の明るい林のような感じになっていて、
その向こうに巨大な建物が。



この中央の階段をひいこらひいこら登っていくと、
ちょうど真ん中辺りの左側、木に隠れてしまってますが、
左上を覆っている巨大な藁葺き屋根の下に、「天使」たちのいるテラスがあります。

このときはかなり修復中で、つっかえ棒とか緑のシートとか
人夫のおっちゃんたちとか、その履き捨てた草履とか、
いろいろありましたけど、とにかく天使もいました。

7人いるってことで、ここへ来るまでのバスの中で、
それぞれが天使ガブリエルだのミカエルだのラファエルだのと解説されたんですが、
な~んかな、それって違うだろ? マヤの遺跡になんでキリスト教の天使がいるんだよ?
と思ってしまった私はまじめに聞きませんで、すみません。
7人と言っても、はっきり翼が残っているのはふたり、
トップ写真に写っているのだけで、
あとの5人は翼部分が壊れてしまったということか、普通の人でした。

それから、あと半分、登るか降りるか?
迷いましたが、もう一度来られる遺跡でもないので、頑張って登りました。
いやあ、さすがに高いので気持ちよかったです。
なんと言っても風が強くて、しがみついてないと飛ばされそうだったんですが、
地平線まで広がるジャングルを見下ろしながら、
その向こうから吹いてくる風を全身に受けると、ホントに浄化されそう。
なんだかんだの儀式よりよっぽどさー、とか言っちゃったりして

だから、ずっとてっぺんに座っていたかったんですが、
儀式やるからみんな降りて~、と言われてしぶしぶ地上へ。
それでもみんなが降りてくるまで時間がかかるので、
そのあいだ土産物売りの兄ちゃんの連れている犬と遊び、
遺跡を見ながら日向ぼっこしてるイグアナとか、



悠々と滑空しているコンドルとか、



眺めてゆったりと過ごしました。
なんか、この遺跡にはイグアナがウジャウジャいて、嬉しかったです。
イグアナってぜったい、宇宙電波受信してると思う。
そうでなきゃ、日がな一日何してるんだ。それしかない。

そのあと、でかいセイバの木(カポックノキ)を囲んで、また儀式です。



いや、もういいよ……、
と言いたくなりました、正直。
まあ毎回、言ってることはなんか微妙に違うんですけどね。
ここでは、その7人の天使がそれぞれ舞い降りてきて、いろいろありがたいことをしてくれるらしいんですが、
そういうの感じるのがとっても鈍い私は、天使より
そこらで鳴きかわす鳥の合唱聞いてました。

そうそう、このとき撮ったセイバの枝の写真、見つけたので載っけておきます。



棘が、なかなかド迫力でしょ?

春分のチチェンイッツァ

2006-01-10 08:25:51 | マヤ儀式ツアー体験記
さて~、皆さんもご存知のチチェンイッツァです!
ご存知ない方は、ええと、NANAOさんのブログの記事とか参考にしてください。
私のトップ写真は、西南の角ですね、有名なカスティージョの。

でもまあ、まずはジビルチャルトゥンの日の出を拝んで、ホテルへ戻って、
遅い朝食をすませ、荷物をホテルに置いていくものと持っていくものに仕分け。
この晩は別のところに泊まるのです。

チチェンイッツァまでのバスの中二時間ほどはさすがにぐっすりと眠って、
朝の寝不足分を取り返します。

チチェンイッツァもすごい人出でした。
前にも来たことあるんですが、比べ物にならない。
この日は日曜日だったのかな? メキシコ人は入場無料、
外国人は10ドル!!! 100ペソですよ。ぼってるなあ。
ツアーの費用に入場料は含まれているので、どっちでもいいんですが、
私はこのときもらったばっかりの永住権が嬉しくてメキシコ人として無料で入りました。
メキシコ人用入り口で「こらこら、外人はこっち!」とか言われたら、
水戸黄門みたいに永住権の書類を広げてやろうと思って手に握ってたのに、
なぁぁんにも言われずにメキシコ人に紛れて入ってしまって、ちょっとつまらん……

ツアーの皆さんがそろうと、整列して、法螺貝吹いて、お香を焚きます。
もう興味津々の外人さんが私たちをいっしょけんめー撮影したりして、恥ずかしい
それから遺跡に向かって歩きます。
さりげなく混じって一緒に歩くメキシコ人とかもいたりして、
林の中に場所を陣取るころには人数は倍くらいに膨れ上がってました。

そして、このときは無料参加もオッケーってことで、
みんなでまた曼荼羅広げて輪を作ります。



同じような儀式の繰り返しなので、私はちょいとサボって、樹の影に座って見てました。
なんか、木の棒持った四、五歳の男の子がやってきて、小さな弟と二人で私を不思議そうに見るので、
怪獣ごっこして遊びました。
儀式が終わって、その子がお父さんのところへ駆け寄っていって、
日本から来たゴジラ(私のこと)をやっつけた~!とか報告してます。
お父さんて、儀式を司っていたチチェンイッツァの神官さん(上の写真で赤いシャツ着た人)だったようです
いやすいませんね、儀式サボってお坊ちゃんと取っ組み合いなんかしてまして

それからしばらく自由行動で、遺跡の中を好きに歩き回ります。
私たちは前に一通り見ているので、まあのんびりとその辺を歩いて、
木の実を拾ったり、写真を撮ったりして。



戦士の神殿は側面や裏にもレリーフがいっぱいで、楽しいです。
柱の並んだ前庭(?)は有名ですかね。
ここでは、あんまり有名じゃないところの写真ばっかり載せることにします。

と言っても、これは有名か?
カスティージョの正面階段の一番下にある、ククルカン(羽毛のある蛇の神さま)の頭。



普段は、この階段を上まで上がって、ピラミッド内部にある墓室に降りていけるんですが、
この日だけはピラミッドは立ち入り禁止です。
ふたつある蛇の頭のあいだにチェーンが張られています。

2時半ごろ一旦遺跡を出て、近くの村のレストランへ食事に。
それからまた遺跡に戻ると、そろそろ時間なので、
人がカスティージョの周りに集まって座り込んでいます。
どんどん、どんどんどんどん、混んでくる。
ピラミッドの周りの広々とした芝生が、人の海に変貌していく。

そしていよいよの時間が近付くにつれて、日が翳りはじめました。
春分の日に顕現するククルカンは、ピラミッドの階段に映る影なので、
太陽が出てないとお目にかかれません。おいおい、見られるのかい?
マヤ人が風を呼ぶのに使ったという口笛で、みんなが風を呼ぶと、
すうっと雲が流れて太陽が現われるんですが、
また次の雲がかかって、日は翳り、ひんやりと寒くさえなってくる。

ちょっとでも陽が出ているあいだに、前のほうで立つ人がいると、後ろからブーイング。
太陽が出て、どうやらくねり始めた影が映ると歓声と拍手。



まあ、こんなもんでしょうかね?
人の海で半分隠れちゃってますが、ピラミッドの下のククルカンの頭まで続く影と光のご神体です。

ざわざわとたゆたう賑やかでカラフルな人の海と、その真ん中に浮島のように立つピラミッドの対照性が面白かったです。

さて、太陽の位置が下がっていって、影が移動してしまうと、
人の海はダムが決壊したように流れて分散していきました。
広場の隅のほうで、舞台が立てられて、そこでマヤのダンスが始まります。
これは普段やってない、春分・秋分の日だけの催しでしょうか?



綺麗なお姉さんたち。



勇猛な戦士たち。



ドンドコドンドンドン、ブォォォ~~~、と太鼓と法螺貝の音楽で、
足につけた木の実のマラカスをジャラジャラと鳴らしながら
華麗に回ったり飛んだり跳ねたり、けっこう激しいダンスです。

こういうの、シティのソカロとかでもよくやってますが、
ここのはさすがに衣装も凝っていて、楽しかったです。
まあ、人が多すぎてあんまりちゃんと見えないのが欠点ですが……。

ツアーの皆さんと合流しつつ、バスへ戻ったんですが、
中にはちょっとヤバいトランス状態に陥っちゃった人もいるようで、
いやはや大変ですな。
神の啓示がどうたらとか使命を果たしたとか、言っちゃって、ちょい怖い。
何やらかしたんだ。

ま、いいや、ひと様のことは気にしないでおこう。
というわけで、この日はヴァヤドリッドという町へ行って、そこのホテルに宿泊。
夜は少し町の中を歩いて土産物などを冷やかし、早めに寝ました。

明日は天使のいる遺跡です。

ジビルチャルトゥンの日の出

2006-01-09 09:50:51 | マヤ儀式ツアー体験記
では、メリダのマヤ儀式ツアーの続きです~。

去年の春分は21日ではなく20日でした。
ので、翌3月20日、みんなで早起きしてジビルチャルトゥン Dzibilchaltun というところへ行きました。

ここは、私は友達に借りて読んだパット・マーフィの『落ちゆく女』というSFに出てくるので、
遺跡として名前だけは知っていました。
貸してくれた友達がメキシコへ遊びに来たとき、行きたいねと言いながらも、
どこにあるのか、どうやって行くのかさっぱりわからず、
結局ウシュマルとチチェンイッツァという観光コースで満足してもらいました。
それも充分楽しかったんですけどね。

で、その憧れ(?)のジビルチャルトゥンですが。
この日だけは特別に早朝から開放し、バスで乗りつける人が大勢います。
先着400名さままでだったかな?
なので、朝4時に叩き起こされ、4時半出発。
メリダの街中ホテルから20分くらいと聞いてましたが、もう少しあったような。
真っ暗ななか、入り口から細い道をくねくねと歩いていくと、
まっすぐ東に伸びる道へと出ます。
その東の端には四角い建物がぽつんと。

日の出は6時3分。
それまでは、500mほど手前にある石塀にみんなでよじ登って待ちました。
東の空がうっすらと赤く染まっていきます。
待ちながら、周囲の人たちとお喋りをしましたが、
毎年、それも春分と秋分と二回来る、というご近所の人もいました。

それから、ようやく太陽が顔を出しました。



あら、ちょっとずれてます。
長年のあいだに地軸がずれたんでしょう。
太陽が昇り始めると、みんなゾロゾロ石塀を降りて、太陽のほうへ歩き出します。

道から右のほうへ外れると、ちょうど建物の中央の門から太陽が覗くように見え、
その光を浴びながら歩いていくと、太陽が昇るのに従ってついていける、
とのことでしたが、
そのコースはもともとちゃんとした道ではないうえ、人が押し合いへし合いでしたので、
私は遠慮して普通の道を歩きました。

ダンナはしっかりと人の群に混じって、ばっちり写真を撮りましたので、
それを拝借。



この写真の下半分には、群がる人々の頭がいっぱい写ってました。
それも一興ですが、ここではカット



完全に日が昇り、すっかり明るくなって、
みんなが遺跡の建物のふもとに集まると、でかいスピーカーが用意してあって、
そこから大音量で、遺跡の説明とかしてくれます。
うーん、ちょっと興醒めな気もしないでもない……。
ですがまあ、綺麗な風景であったことは間違いないので、よしとしましょう。

そのあと、広い遺跡の中をしばらく自由に歩き回りました。
マーフィの本では、セノーテが重要な役割(時空を越える)を果たしています。
どれどれ、と見に行きました。



意外と小さく、底も浅いセノーテでしたが、
くっきりと底の見える水は冷たそうに澄んでいました。
でもここは泳ぎ禁止。
うっかり入ると、時空を越えて飛ばされてしまうから?


というわけで、ご来光を拝んだあとは、午後のチチェンイッツァです。
それはまた明日。

マヤパン

2006-01-07 08:56:12 | マヤ儀式ツアー体験記
昨日の続きです。

洞窟の瞑想を済ませて、近くのセノーテで少し泳ぎました。
セノーテはまたあとで別のところを紹介しますので、ここはパス。
小さなレストランで食事をし、
近くの遺跡へ。

マヤパンというんですが、ここはそこそこ有名かも。
もちろんパレンケやチチェンイッツァ、ウシュマルほどじゃないですが、
マヤの歴史の中でけっこう重要な役割を果たしたとかで、
その手の本になら紹介されています。
今日は、誰かさんの先回りしてウィキペディアの記述を紹介しておきます。

ウィキペディア:マヤパンの項目

すごいなあ、誰が書くのか知りませんが、知ってる人は知ってるもんですねえ。

この遺跡で有名なのは、トップの写真の丸寺、Templo Redondo
ククルカンの神殿、Castillo de Kukulcan です。
建築物は、チチェンイッツァと似た様式らしくて、
なんかすごく既視感がありました。



ククルカンの神殿、目眩するほど急なピラミッドです。
階段のちょうどてっぺんに取りついている人は、同行のオーストリア人女性で、
登山をやっているとか言って、ひょいひょいと。
うひゃー。
と言いつつ私も頑張って登りました。



絶景かな~。
て、マヤ遺跡はどれ見ても似たようなもんじゃん、というには悔しいから。
でも風が気持ちよくて、人はツアーの人たちしかいなくて静かで、
のんびり過ごしました。

でも、遺跡見物に来たわけじゃないのです。
精神の浄化のためにやってきたのです。
そこで、丸寺に入ってお祈りします。

丸塔は、直径10m強、入り口が四つあり、中央は直径4.5mの柱。
柱を囲んでいる円形回廊に全員で手をつないで輪っかになって、
オーーー、とかウーーーー、とか唸ります(?)。
するとその声が反響して、増幅されるんですね。
まあその声が天まで届くとか、響きによって心がどうとか、
そういうのはよくわかりませんが、
とにかく面白い音響効果ではありました。

もうひとつ、ククルカン神殿の裏っ側に、ここには珍しいフレスコ画があります。



ワシとコンドルの融合した生命体を描いたものらしいですが、
なんかそれよりも、その周りにいる戦士たちの姿が、
首のところだけ穴ぼこになってるんですね。
これ、なんで? と訊ねると、切った首をそこに置いたらしいです。
ぶるぶる。

で、どこがワシとコンドルの融合なんだ?
そもそもそんなに写実的でもないのに、どうしてそんなことがわかるんでしょう?
きっと偉い学者が見れば、ちゃんと区別できるんでしょうねえ~。

と感心しつつ、その日はホテルへ戻りました。

洞窟での瞑想

2006-01-06 08:09:06 | マヤ儀式ツアー体験記
今まで、この話題を出すと長くなると思って
のらくらと延ばしてましたが、そろそろ覚悟を決めます。
新年だし(?)。

去年の3月、春分に合わせて、マヤの儀式ツアーってのに参加しました。
ツアーって私はそもそも好きじゃないんですが、
このときはダンナが珍しく、行きたいと明確な意思表示をしたのと、
ダンナの入院騒ぎから半年足らずだったのとで、
私もついついほだされちゃって、まあそんなに行きたいなら……と。いやホントについ。

まあいろんな意味で面白かったですが、ぜひとももう一度、とは思いません。
でも面白い珍しい体験だったことは間違いないので、
これから何日くらいになるかわかりませんが、
連載していきます。
まあ合間に別の話題挟むこともあると思います。


で、3月18日、メリダへ行きました。
そこのホテルに全員集合するわけです。
途中で加わったり減ったりで、人数は変動しましたが、30人前後だったかな?
ほとんどが女性、しかも複数回目の参加ってことで、みんな顔見知りの様子。
でももちろん初めての人たちもいて、
シティに留学中のロシア人女性、オーストリア人夫婦、
ドミニカ共和国(だったかドミニカだったか自信がない)の女性たち、
それにメキシコの各地からわらわらと集まってきたようです。

一日目は指導者の男性から、いろいろと講釈を受けました。
うーむ、マヤの儀式と聞いてたんですが、かなりキリスト教が混じってます。
私としては、やや勘弁してほしい状況もありましたが、
どうにか切り抜けました。

精神世界がどうとかとか、内面の光がたら天の導きがどうしたたら、
苦手なんですよね~。
そういう理論自体は面白い(かもしれない)と思うんですが、
どうもそういう話をする人たちってのは、ひじょ~に熱い
いやもう、暑いのは勘弁してください。と逃げ出したくなるほうなんです。

でもとにかく、せっかく参加費払ってんだから、と懸命に聞いたのを
あとから記憶に頼ってメモしました。
ええと。
真ん中に白と緑の絡み合ったような小さな渦巻きが世界のシンボル。
その周りに赤、黄、黒、白の四色があって、
その外に1から13の数字をマヤ文字で書いた列、
さらに外に基本四色が5回繰り返した20の枠が取り囲んでいる。
四つの色は人種を表わしていて、それらがすべて交じり合って世界を作っている。

とか何とか……。
いやもう、難しい話はわかりません~。

まあ初日はそんな感じで終わって、初めての人たちはお喋りしたりして
少し馴染みあいました。

で、翌日はみんなでバスで出かけ、洞窟へ行きました。

こんなとこ。


いろいろ捧げものを持って、法螺貝を吹いて心を清らかにして
大地の母の懐へ。
ええと、清らかになれない私もよろしいんでしょうか?
ってな感じで、ビクビクと入っていきました。

天井は、うっかりすると頭打ちそうなくらい低いですが、
足下は平らに踏み固めてあって、危なくはないです。

で、広くなったところにみんなで輪になって座って、
真ん中に、昨日聞いた曼荼羅を描いた丸い布を広げ、
その上に捧げものとろうそくを置きます。
花(大地)、水晶(大地)、水、ほら貝(空気)、ろうそく(火)の
四つのエレメントに対応するものをそれぞれの色のところに並べるわけです。



正面の、山吹色の服を着たおじさんが指導者で、隣の女性はその奥さんです。

それから各自持ってきた水晶か、持ってない人はもらったのを手に握って、
なんだかんだと唱和しつつ、闇の中で瞑想。
盛り上がってくると、感極まって泣き出す人もいれば、
「居心地のいい態勢でいいですよ」と言われて寝転がって、
いつの間にかいびきをかいてしまう人も。

それからろうそくに火を灯し、
それを隣の人へ受け渡していく形でぐるっと一周。

心が清められたんだかどうなんだかよくわかりませんでしたが、
とにかく洞窟の周りに生えている樹とか、面白かったです(それかよ!

では、続きは明日~