メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

マヤの伝統食用植物チャヤ

2008-05-29 13:37:48 | 植物
NANAOさんが記事にしておられたので(チャヤ
すごく古い写真を思い出しました。

一昨年かな、友達とメリダ旅行したときの写真です。
まだこのときのアシエンダ見学の話も最後まで行ってないし(おいおい)、
ウシュマルの写真も山ほど残ってるし……。
ま、そのうち。たぶん。

で、今日はこれです、チャヤ。



チャヤ、chaya という植物で、写真を見てもらってもわかるように、
2mくらいの高さにはなります。もっとなるかも。

けっこうごつい葉っぱに見えますが、というか、ごついですが、
これがマヤ伝統の食用・薬用植物。
私がこれを知ったのは、カンクーン近くの村の研究所にいたころで、
研究所の寮の裏庭に生えてました。
学生たちはそのほとんどが奨学金をもらってたりして貧乏なので、
みんなこの庭のチャヤをむしっては食の足しにしてたんですね。

そのうちのひとりが、古い古い藁半紙を閉じたような本を見せてくれたことがあって、
それがチャヤのレシピでした。
100種類載ってると書いてあったかな。
そのくらい、ありとあらゆる調理方法で食べられ、飲まれている植物です。

が、阿呆な亀は、相変わらず片手落ちで、
このメリダ旅行中に何度もチャヤ料理やジュースが出てきたのに、
その写真は撮らずじまい~、
と思ってたら、NANAOさんがちゃんと、ジュースにスープまで写真公開してくださってます。
上記リンクから、ぜひご覧になってください。

貧乏学生が庭からむしって食べるからって、ビンボー人の食べ物、と思うなかれ。
メリダ(ユカタン)では、高級レストランでもちゃんとチャヤ料理があります。
NANAOさんも書いておられるとおり、
マヤ人の知恵はすごくて、このチャヤも栄養満点、消化を助けて体にとてもいいとか。

ちょっと調べてみました。
学名は Cnidoscolus chayamansa.
カルシウム、ビタミンAやC、鉄分や燐が特に多く含まれているそうです。
こちらのサイトを見ていただくと(スペイン語ですが)
なんか、ありとあらゆる体の部位に効くみたいですね。
ハゲまで治るとか……。
こちらには、ちょっとだけ写真入りでレシピも載ってます(スペイン語ですが……)。

友人とのメリダ旅行では、日本からのご両親を案内してたので、
ある程度観光客向けの高級なレストランにしか入らなかったんですが、
それでも、あちこちでお目にかかりました、チャヤジュースにチャヤ料理。
で、こりゃ何ですか、ってことになって、
私も一目で自信を持って「これです!」と言えるほどには知らなくて
(だって研究所のは、いつもむしられてましたから……)、
あるレストランでは小さな鉢植えにちっちゃな葉っぱのついた植物が
ひょろっと伸びてて、それにチャヤと名札が。
うーーーん、でも研究所のはもっとでかかった、ような???
と、どこまでも記憶不全の私。

そしたら、ある民家で訊ねてみたところ、
もちろんあります、これです、と上記写真の立派なチャヤを。
しかも、むしられてないし~(笑。

これを刻んで茹でたり蒸したりミキサーにかけてジュースにしたり、
するわけです。
お味は、特にこれといったものではなく、ただの葉っぱ。
でも、肉やその他の野菜、それにチレなどで味付けして、
チャヤは栄養と分量(笑)を受け持つようです。

ただ、ユカタン以外ではほとんど見かけません。
私のいるカンペチェでも、見たことない(生えてるのも、レストランでも)。
本当に、ユカタン独特の植物のようです。
チアパスとかオアハカのほうならあるのかもですけどね。
そのあたりご存知のかたいらしたら、ぜひ情報お願いします!

電線にぶら下がる

2008-05-26 02:32:44 | 
いやはや、ご無沙汰してしまってスミマセン。
もう、前の記事に何を書いたかも忘れてます。
ネタにしよう、と思って写真を撮ることはあるんですが、それきり……。
イヤもう暑いし。
そのうち車の上で目玉焼き、やるかもしれません。

しかし今日は別ネタ。
メキシコ独特の風景ではないんでしょうけど、日々目にする、というほどでもないかな、と。

朝早くお買い物からの帰り道、草サッカー場の横でふと空を見ると。
電線に人がぶら下がってました。
うぎゃーー。
と言いつつ、そのときは呆然と見送っただけで通り過ぎてしまった。

ところがワンコを医者に連れてって(相変わらずの感染症で注射です)、その帰り道。
さっき見たより手前の電線に、また。
よしっ、カメラだ!



ここんとこ、もうずっとどんより蒸し暑い日々が続いてます。
ので、こんな写真ですけど、これがカンカン照りだったりしたら、
こんな作業、とてもじゃないけどやってらんないかも。

 同じ人。

いや~、電線ってけっこうすごい強度あるもんなのね。
人がひとり乗っかってても平気なんだ……。

にしても、さっき見かけた人もこの状態だったんですけど、
ここまでどうやってきたのか、クレーンとかで持ち上げるんなら、
そのままクレーンの先っぽから作業すればいいのに。

などと思いつつ、その先にもまたひとり。

 二人目のおじさん

ダンナと、どうやってあそこまで行くんだろうねえ、と言ってたら、
その答が目の前に。

 鉄塔をのぼる、三人目

そしてさらにその向こうには……
すみません、電線が道から離れていってしまったので、
すごく遠い写真しか撮れませんでしたが。

 四人目は……

鉄塔を登りつめて、腹這いで電線を辿る人。
うぎゃーー(二回目)。

イヤでも冷静に考えたら、これ、ベルトのあたりにちゃんと命綱つけてますよね?
いくらメキシコでも……。
でも、もし、電線がぶちって切れたら……キレたら……きゃーーーー
……墜落死するのか、感電死が先か……? 考えたくなひ……。

メキシコじゃなくて中国の話でしたが、
高圧電線を盗もうとして鉄塔に登り、
ハサミでチョン!とやったら感電して真っ黒焦げになった
泥棒さんの写真見たことあります。
グロ写真なので、お薦めはしませんが……、検索すればすぐ出てきます。
その遺体を取り外す作業やった人も災難だよ……。
でもメキシコでもありそうな事件で、怖いです。



そう言えば、前~~に、すごい田舎道を走っていたら、
鉄塔建設中のところに通りがかったことがあります。
道から少し離れた野原に、ぽつん、ぽつん、と、半分くらいまでしかない鉄塔が立っている。
そして、アリンコのように小さく見える人間が四方から取りついて登っている。
なんか、すごくシュールな風景でした。
そのころは、今みたいに何でも写真に撮っておこうなんて発想がなくて、
ただただ、へえええ、と見るばかりでしたけど。

『鉄塔 武蔵野線』って小説があります。
ファンタジーノベル大賞受賞作品なので、私も興味持って読みました。
それからしばらくは、道を走っていても鉄塔ばかり目につきました(笑。

でも、この電線の途中に取り付けているオレンジのボール、
これは何なんでしょうか?
こんなにも毎日目にする送電線や鉄塔なのに、その構造や仕組み、
まったく知りませんです。
たま~に、鳥が片足引っ掛けて死んでるのとか見るんですけど、
あれも感電死?したんだろうか? どうやって?
とか、いろいろ知らないこと多すぎ。

でも今日は、電線の強度と電線作業の一端を垣間見て勉強になりました。

今日の夕焼け

2008-05-06 12:38:14 | 風景
ネタがないわけでもないんですけど、いやはや暑くて気力がないです。

数日前のテレビニュースでは、メキシコ各地で40度を超える気温になったとかって、
車のルーフに卵を割って載せてました。
目玉焼きができるらしいです。

って話を友達にメールで書いたら、
それやってブログネタにして~、と言われました。
ダンナに怒られるからやだ、と答えたんですが、
今日はホントに目玉焼きでも掻き卵でもできそうな車で日中出かけるはめになり、
その話をしたら、「やれば?」。
あら、ホント? と思ったら
「そのあと車洗えよ」。
というわけで、やりません。

それでも、夕方犬の散歩に行った防波堤は
夕焼けが綺麗でした。







雲がない日はこんなに染まりませんが、
今日はちょうどいい具合。

というわけで、メキシコ各地に在住の皆さま、
日本も暑いのかもしれないけど、
いや、世界中が温暖化で暑いのかもしれないけど、
とにかく、皆さまご自愛ください。