メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

孫の手の手相

2010-07-27 18:45:38 | 芸術・民芸品
今日は、飲み水タンクのポンプが壊れました。
一番普及しているのは、手動でずいっこずいっことピストンを上下させて水をくみ出すヤツなんですが、
それがうちでは、ダンナだか掃除のおばさんだか、力入れすぎなんでは?
というくらいよく壊れてしょっちゅう買いなおしていたので、
数年前、とうとう違うタイプのを買いました。
それは、長いチューブがついていて、水圧で、タンクより下の注ぎ口から水が出てくるタイプ。
ちょっと言葉で説明するとわかりにくいかと思いますが、
とにかく、手動であれこれする必要がないので、壊れにくいんです。
お値段もちょっと高いですけどね。

でもそれで実際、ずっと問題なく使えてたんですが、それが今日、いきなりダダ漏れ。
こりゃ~あかんわ、ということになり、買いなおしにいったけど、ない~。
前に買ったスーパーは、もうとっくに名前も変わって中身も変わってるし。

どうしよう、と思案して、今ちょうどカルメンの聖母のお祭り、フェリアをやってることを思い出しました。
ありとあらゆる台所用品(安かろう悪かろうの典型ですけどね)を売ってるあそこならあるかも!
ということで、行ってみたら、やっぱりなかったんですが、
代わりに、孫の手を発見。

孫の手、メキシコでも本当に手の形をしてるんですが、
これが安いプラスチック製なので、ちょっと力入れて掻くと、ぽっきり。
もう、何本もダメにしてきました。
ちょうどこないだも、背中がかゆくて、折れて半分になったのでボリボリ、
しながらダンナに、新しいの買おうよ~、と言っていたばかり。

だったので、買いました、二本。



選んだのは私じゃなくダンナです、趣味を疑わないでください。
たぶんメキシコカラーのつもり?

で、これがなんか面白くて。
反対側が靴べらになってる、ってのも初めて見るタイプなんですけどね。

孫の手 と 靴べら。

何となく、合うような合わないような。
まあうちは靴べらはほとんどいらないので、たぶん用はないですが。

でも、この手がね……



ちゃ~んと掌のしわまでついてるんですよ。
誰か、手相を読んでやってください、この孫の手の。
まあどっちも同じ手相ってとこが、芸がないですけど。
てか、一個ずつ違ったら、それはそれですごいというか、怖いというか。



手の甲のほうも、何となく妙にリアル。
こんなところに凝らなくていいから、もうちょっと強度を何とかしてほしいです。
日本には竹の孫の手があって、いいですよね~。
メキシコにはないのかなあ、見てないだけかなあ。

さて、一本5ペソ(35円)だったこの孫の手、寿命はいかほど?
あ、手相見ればわかるのか?

飛んでるワンコ

2010-07-25 15:17:54 | 親バカ
こないだから何度もお見せしてる、島の真ん中辺の浜ですが、
最近お気に入りで、ちょいちょい散歩に行きます。
特に今は、ダンナが休暇中なので、気分的にも時間的にも余裕があるし。

で、なんか、ダンナが私の留守(日本滞在)中にこの砂浜に同僚たちと行ったときの写真を見せてくれました。
うわ~~~、鳥だらけ!!!
すごいすごい、と言ったら、じゃあ明日行こう、朝早くに、と言います。
でもこのところ(ダンナが最初に行ったのは3月、乾季)晩は雨降りで、朝もどんよりってことが多い。
何日か見送って、今朝ようやくすっきり晴れた朝になりました。

まあ早くったってうちのダンナのことなので、起き出したのが8時半、出かけたのは9時。
でもさすがにそんな時間には人っ子ひとりいません。



いつもは、この道沿いの廃屋でお弁当広げてピクニックしてる大家族とかいるんですけどね。


右はこんなの。
左は毎度おなじみの風景。


足元は貝殻ざくざく。
振り向けば、貝殻の山。


バードウォッチングに行くのに、犬を連れていくバカ夫婦。
今日は私がカメラ抱えているので、リードはダンナ担当です。



しかし朝も早くから爽やかな海にお散歩でうきうきのワンコ、
もう、歩みが宙に浮いてます。



後ろ姿も飛んでます。



なのに、なぜかついてる、足あと。

だいぶ歩くと、暑くなって来たので、腹いせの穴掘り。



地球をひっくり返す勢い……というわけではないですが。
何となく影が面白かったので。



はーやれやれ、と一息。



さてと、帰りますか~。



流木。



水もきらきら、砂もきらきら。
そう、貝殻だらけなのは波の荒い外側で、内側にはちゃんと砂が溜まるのです。

で、結局鳥は、まあいましたけどね、遠くのほうにしょぼしょぼと。
その写真や、もうちょいプラスアルファの写真はまた今度。

小鳥の砂浴び

2010-07-18 08:00:00 | 動物
自然保護区セントラのレストランで食事をしたわけですが。
レストランと言ったって屋根があるだけの広いバルコニーに、
プラスチックのテーブルと椅子を並べただけの簡素なところです。
ワンコも一緒にあがらせてもらって手すりにつなぎ、待たせます。

料理ができてくるまでかな~~~り時間がかかったので、
何だかどんどん暗くなって、雨が降りそうな空を見上げながら、
周囲の湿地帯の植物やトカゲ、虫などを眺めていたら、こんな鳥がいました。



バルコニーからちょっと離れた、車を停める砂地の道の突き当たり部分なんですが、
そこでせっせせっせと砂浴びしてるんですね。
テーブルのバッグにカメラを取りに戻って、
もういなくなってるかな~、と思いつつ見たら、まだいるし。

 ちょこんとお座り

 砂を浴び浴び

 後ろ姿

 前姿。てか、ぷぷぷ

色が特徴的ですが、図鑑では見つかりませんでした。
何ともつぶらな瞳やふわふわした体型(これは砂浴びしてるせいもあるでしょうが)から、
たぶん幼鳥かなあ? しかもメスだったりしたら、特定するのは難しいです。
アメリカムシクイの仲間じゃないかと思いますが。
大きさはスズメくらいでした。

で、あまりにパタパタと気持ち良さそうに砂浴びを続けているので、
思いついて動画に撮ってみました。







すみません、元動画はもっとコントラストがはっきりして色合いもましだったんですが、
youtubeにアップするため形式変換したら、こんなくすんだ画面になってしまいました。
でも、パタパタやっては頭を引っかき、
また、ぽかんとくちばしを開けて周りを見回しているお茶目な様子が見てとれると思います。

ひたすら幸せそうな小鳥の様子に、
こっちまでププププと笑ってしまいました。

カワセミとれました

2010-07-16 12:49:46 | 動物
昨日は、今月に入って二度目のヴィリャエルモッサでした。
あー疲れたよ。往復6時間。

でも用事は思ったよりスムーズにすんだので、途中の自然保護区セントラへ。
ワンコも連れていってたので、博物館とかはもう割愛して食事。
その話はまた今度書きますが、途中の道で何度かカワセミを見かけました。

カワセミはこれまでにも見てましたが、たいてい時速120kmで走っている途中。
止まって写真を撮るのとか、無理。
だったんですが、このセントラでは細い道でスピード出せないし、
また前後にもほとんど車は来ないので、適当に止まれます。

というわけで、撮影に成功~。
ふふふ、OTTOさん、まずはこちらが一歩先んじましたよ~。
ただし、お天気はそこそこだったんですが、道から逆光になる方向で、
あまりきれいな写真ではありません。
それに、メスばかりだったかも。

メキシコにはカワセミは5種類、大、中、小、極小と北部のがいます。
カワセミはスペイン語で Martin Pescador、漁師のマルティンといいます。
ところで、調べたら、「漁師のマルティン」、スペイン語では同じだけど、
日本語ではカワセミとヤマセミがいるんですね……。
ブッポウソウ目 カワセミ亜目 カワセミ下目に、カワセミ小目とヤマセミ小目(とさらに二つの小目)があります。

Megaceryle torquata (Martin pescador grande) クビワヤマセミ
Megaceryle alcyon (Martin pescador nortenho) アメリカヤマセミ
Chloroceryle amazona (Martin pescador mediano) オオミドリヤマセミ
Chloroceryle americana (martin pescador menor) ミドリヤマセミ
Chloroceryle aenea (Martin pescador enano) コミドリヤマセミ

アメリカヤマセミがamericanaじゃなかったり、
スペイン語の中サイズ(mediano)が和名ではオオ、小サイズが中、極小サイズがコ、と一個ずつずれてたり、
いっぺんに覚えようと思うとややこしいですな。

さて、まず出会ったのがこちら。



これはあんまり大きいと思わなかったんですが、たぶんクビワヤマセミです。
お腹が下のほうまで赤いから。
オスかメスかよくわかりません。
車を停めて、その影からこの一枚を撮りましたが、
逆光になるからと移動したら、すぐに飛んで逃げてしまいました。

それから少し行ったところで、橋の上に差し掛かったら、二羽いる!
車を降りてそっと近付きます。



これ、実は近いほうの小さいのが、いったん飛んでしまったんですが、
そのまま逃げるかと思ったら、もっと近くに止まりました。
なんですか、好奇心満々ですか?

  

 

すみません、とにかく撮りまくりました。
橋の欄干まで近付いても逃げないので、太陽ができるだけ横へ廻る角度に移動しつつ。
最後にこちらを向いてくれたので、胸の模様が見えますが、
これはたぶんオオミドリヤマセミのメスでしょう。
胸に赤い部分がなくて、両側に不規則な黒いぶちが入ってます。

それから、同じ電線に止まっている、こちらは明らかにでかいヤツ。
クビワヤマセミですが、これもあとで調べたらメスでした。

  

すみません、この二羽がどのくらい大きさが違うのか比較できないですね。
でも鳥の大きさに対して電線の太さが違うのはわかっていただけるかと。

クビワヤマセミはオスだと胸からお腹にかけて一様に赤いんですが、
メスは首の下にグレイの太いバンドがあります。

いずれにしても、ヤマセミ・カワセミの類は、すごい頭でっかちなプロポーションで、
遠目に見てもいっぱつでわかります。
そして、もじゃもじゃ頭がかわいい。
この日は、飛んでいるところも見かけましたが、写真は無理です。
しかしさすが自然保護区、ウジャウジャいて、しかも逃げないもんだな~、と感心した次第です。

別の鳥も面白いのを撮影してきましたので、また追って紹介します。

夏の夕暮れ

2010-07-11 08:00:00 | 風景
このごろずっと、バタバタしている感じでちょい疲れてます。
ネットでもいろいろご無沙汰しちゃってますが、
まあ生きてますってことだけは伝わっていると思うので、勘弁してください。

そういうときは、ちょっとした風景でも気持ちいいんですよね~。
先週お見せした海辺に行った日は、写真日和でした。
ダンナがちょうど休暇に入ったこともあって、お昼にワンコ連れて海を歩いたのに、
夕方もまた散歩に行こう、といつもの防波堤へ。
そしたら……見事な夕焼け。



あー、なんかこんな絵がありましたよねえ、誰のだっけ。
燃えるオレンジの空。

これはまだ少し早い時間で、防波堤に到着してすぐ。
のろのろと駐車場を探して車を進めるダンナに、早く~~!
こういうのは本当に、一分で消えていくんですから。
と言ったら、じゃあ行ってくれば、と車を停めてくれたので、
私だけそこから降りて、とりあえず走って写真、そして堪能。

車を停めてワンコを降ろし、防波堤のほうへ歩いていくころには、
もうこんな感じに暮れてきてました。



真っ黒い船のシルエットも、またよし。

そこからゆるゆると歩きつつ、振り返ってはオレンジ色を確認する。
そのうちに、一隻の船が動き出し、
じいっとたたずむ船たちのあいだを抜けて、夕日に向かって滑っていきました。



その、後ろ姿。
おーい、私も乗せてって。
何となく子供のころ好きだったナルニアとかに行けそうな気がしました。

タコの代わりにイカ

2010-07-09 20:53:40 | 食べ物・飲み物
サッカーの予言ですっかり有名になってしまったドイツのタコ、パウル君ですが、
大事なところでドイツの敗戦を予言しちゃって、しかも当たっちゃって、
まったく、気が利かないねえ……と言ってもしょうがないか。
ドイツではパウル君をサラダにしろとか言われてるらしいですが、
こちらは木曜にちょっと事務的な用事があって隣町のヴィリャエルモッサに行ってきました。

用事だったし、ワンコはお留守番だったし、お天気も曇りがちだったし、
まあ大きなカメラを抱えていくこともないか、と思い、またコンパクトデジカメ。
これはこれで、お手軽でいいんですよね~。

でもお昼ご飯はまた例の、ペヘラガルトを食べたレストランです。
またペヘラガルト食べようかどうしようか迷ったんですが、
ふと、パウル君のことが頭をよぎって、
よっしゃ! リベンジ(?)にタコ食うか!
と思ったんですが、タコよりイカのほうが好きなもので、ついイカを注文してしまいました。



イカ料理、ア・ラ・ベラクルサーナ、ベラクルス風です。
ついこないだ行ったベラクルスでも、別にベラクルス風なんか食べなかったのにねえ。

ア・ラ・ベラクルサーナってのは要するにいろいろな野菜と一緒に煮込んだものを言います。
この日の少し前からまた胃を悪くしていたので、
「これって野菜には何を使ってますか」と訊ねたら、
「トマト、玉ねぎ、ピーマンなどです」との答え。
「じゃあ、チレは入ってないのね?」と念を押したら、
「『白いチレ』が入ってますけど、ぜんぜん辛くないですよ、ぜんぜん!」と言う。
うーん、メキシコ人の「ぜんぜん辛くない」は当てにならないけど……。
しかも「白いチレ」って何だろう?
あれかな、名前に諸説あるけど、薄黄色いチレ

まあ何でもいいや、それ、と頼んでしまいました。
こういう、最後の詰めが甘いから、胃に負担かけちゃうんですよねえ。

でも、まあそこそこ辛かったけど、おいしかったです。
何より、たっぷりイカが入ってて嬉しかった~。
ずいぶん前ですが、カルメンのレストランでイカ料理を頼んだら、
ちっちゃい切れ端が3つか4つくらい入ってるだけで、ぜんぜんイカ食べた気になれませんでした。
今回のはちっちゃくてもたっぷり、お味もしっかり。

で、ダンナが
「これ、タコのパウルって言ってブログにアップしちゃえば?」だって。
いやいやいや、日本人はイカとタコの区別くらい見ただけでつきますから!



そう言うダンナは、エビと魚は食べるけど、イカもタコも貝もダメな人なのです。
でもこの料理は、「ソースがおいしそう~~」と、よだれ垂れそうな勢いで覗き込んでました。
実際、野菜の風味とチレの辛味が適度に混じりあって、おいしかったです。
お腹の具合も別にそれでどうということもなく、むしろ調子がよくなったくらい?
うん、きっと原因は何か別のところにあったのでしょう……。



ところで、だいぶ前になりますが、某友人としゃべっていたとき、
「あんたのブログの食べ物の話ってさ~、なんか物足りんと思ってたんやけど、
 最近気がついたわ、描写に心がこもってない、情熱に欠ける!」と怒られてしまいました。
え、どういうこと? と訊いて、具体的に説明もしてもらい、
ああなるほどねえ、と納得はしたんですけどね。

しかしやっぱりなかなかそんなふうには書けないもんです。
うん、実際情熱が足りないのだろうと思います。
おいしいんですよ、おいしいんだけど……。
前にも書いたように、私が本当に心の底からおいしいと思って、
情熱をこめて描写までしたくなるのは、白いご飯とかトルティーヤとかパンとか。
どうやらそういう主食系らしいと、最近自分でわかってきました。
まあその辺は個人的な好みの差、というしかないですかね?

というわけで、今回も味気ない味の描写ですいませんが、
まあそこを写真が補ってくれるということで……。

海辺を歩く

2010-07-04 17:01:28 | 風景
今日は久し振りに、島の真ん中へんにあるレストランまでご飯食べに行ってきました。

ベラクルスに行くあいだ獣医さんに預けられて悲惨な状態で戻ってきたワンコですが、
そこからすっかり回復したようで、これまでにまして、元気元気。
いつもの散歩じゃ物足りな~い、と不満そうな顔をするので、
今日はお天気もいいし、じゃああそこで存分に歩かせて存ぜよう、ということで。

いつもならレストランの500mくらい手前で車を降りて歩くんですが、
今日はもうちょっと手前で降ろしてもらって、そこから細長く砂州が延びているところへ。
ダンナは車でレストランまで。



砂(貝殻)と水と空。
ぽつんとプラットフォーム。
広々とした景色は気持ちが広がりますね。



レストランはこの先。
まだまだ歩くぞ。

 

ワンコも、暑いけどご機嫌~。

ところが……。



あれ? お父さん、どこ?
ひとり足りないことに気付いてしまいました。
それからは立ち止まり、振り返り、暑いから早く行こうよ~。
ダンナと車はあっちだってば。
と、なだめすかし、歩いては止まる。



でも、この顔が撮れました。
前から撮りたかったんですが、なかなかチャンスがなかった顔。
右だけですけど、上唇が牙に引っかかって、むにゅっと持ち上がってます。
これ、散歩に行くよ~、とか言われて、わーいわーいと喜んだあと、
きゅっと口を引き締めて、煌めく目で私の顔を見たりするときに、
こんなふうに、しかも両唇がむにゅっと持ち上がって、ものすごく面白い顔になるんです。
またいつか、もっとちゃんとしたのが撮れたらいいなあ。

ちなみに今日は、せっかくの新しいカメラを持っていくのを忘れてしまい、
いつものちっちゃいコンパクトデジカメでした。

レストランにたどり着いて、日陰に座ると、
ゆうゆうと歩くサギの姿。



これも大きなカメラがあればもっときれいに撮れたんでしょうけど、
コンパクトデジカメではこれが限界。
まあ、また行くので、そのときは忘れないで、いいほうのカメラを持っていきます。



それでも、相変わらずの風景を眺めながら食事をしました。
食事は毎度代わり映えしないので、省略。

今日は早い時間に行ったので、人も犬も少なくてよかったです。