メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

たまねぎ村の20万人目

2008-01-31 07:52:02 | サッカー
いい加減古い話題ですが、もう出さないと~~。
nievesさんもお帰りのようなので、お待たせしました!

え~、去年の10月28日のことです。
もう3ヶ月も前!?

いつも楽しく読んでおります、
バ~ル~セ~~ロナ~~県、た~ま、ね~ぎ~む~ら~在住のnievesさんブログ。
(↑ これについてはこちら参照のこと)
毎度すごい賑わいなので、まあ読み逃げすることも多いんですが、
三ヶ月前のある日、こんな記事が出たんですよね。



カウンターがもうすぐ200000!!!
二万じゃないですよ、二十万ですよ。

しかも踏んだ方にはもれなく(いや、ひとりしか踏めませんて!)
プレゼントが!!

いやまあプレゼントも、その得体の知れなさが大変魅力でしたが、
それより何より、私はキリ番というモノを踏もうとして踏んだことがない。
踏まなくていいものはけっこう踏むんですけどね、まあ何とは言いませんが。

で、このときも、ドキドキ、でもどうせなあ、キリ番運のない私だし、
とか思いつつ、何回かカウンターを見るためだけに行っては
まだだドキドキ、もうちょっとだドキドキ、次にはもう過ぎてるだろうなドキドキ、

で……



出たぁ~~~~~!
nievesさん、お待たせしました、これがその証拠画像でございます。
燦然と並ぶ、000000000000(並びすぎ)。

キリ番踏めただけでも充分嬉しかったんですが、
もれなく、たまねぎ村絵葉書セット一年分、ですよ!

で、まあnievesさんと多少のやり取りののち、
本当に届いた~~~、スペインからの小包。

……?
なんかえらく、でかくて重いんですけど、これ。

と思って開けたら、ですね。
こんなものが入っておりました。

 リーガ・エスパニョーラ年鑑~~!

メキシコのサッカーはほぼ網羅してても、
世界で一番人気があると言われるスペインサッカーに関しては
悲しいほど何も知らない私ですが、
最近メキシコ人選手が次々とスペインその他欧州に買い取られていってます。
ドナドナちゃんたちは元気かのう~~、などと情報をあさったりしても、
何しろろくにクラブの名前もわからなかったりして、
ましてやどのクラブにどんな有名選手がいるのかとか、もうさっぱり。

でもこれがあれば、もう大丈夫!(読めばの話ですが)
たとえば、バルセロナのページだと、

 

こんな感じで、まずはクラブの紹介とこれまでの成績、選手一覧、
そしてさらには各選手のデータが、生年月日、身長体重履歴から飼ってる犬の名前まで、
は書いてませんが、まあサッカーに必要なデータはすべて出揃ってます。

しかも一部リーグのみならず二部リーグまで。

すご~~~い、nievesさん、ありがとう~~!

という、自慢話でありました。





……。
あ、忘れてた、絵葉書一年分。
こっちがメインの景品なんですけど

画像はnievesさんの都合により削除(2008年3月3日)


にしてもさ、nievesさんのブログを読んでいると、
呑気なところ、おおざっぱなところ、のどか~なところ、
スペインって言ってもメキシコと一緒やん!

と思ってたんですけどね。
この絵葉書を見ると、たまねぎ村なんておっしゃるからどんな「村」かと思えば、
いやいやいや、立派なヨーロッパの町じゃないですか!
ドイツで住んでいた町を彷彿とさせます。

ちょっと懐かしいような、みょ~におかしな気分になったことでありました(笑。



ところで、「ちゃんと景品いただきました!」って
トラックバック送ろうと思ったんですが、
nievesさんとこ、トラックバックは廃止ですか?
残念。

歩けそうな水面

2008-01-30 10:13:43 | 風景
カルメンの夕暮れ。



このくらいの時間の海って、穏やかで波がほとんどなくて
(まあ日にもよりますが)
水が黒くて、ゆらゆら揺れてはいるけど、
ぷよぷよゼリーみたいで、
このまんま、上を歩いて船までいけるんではないかと
ときどき思います。

空は……何色と言うんでしょうかこれ? 




 さらに暮れてゆく水面

やっぱり……歩けるように見えてしまいます。
そう思って防波堤を越えて、どっぷんと落っこちたら
ネットでびっくりニュースのネタなんかになりそう。
いつかそんな記事が出ていたら、私だと思ってください

屋根の上の訪問者

2008-01-27 23:59:55 | 動物
昨日の昼過ぎ、買い物から帰ってきたら、
屋根の上にこんな影が。



お帰り~、とは言ってくれなかったけど、
こっちを見下ろして平然としてます。
荷物を運び込んでからカメラを持って出てもまだいたので、パチパチ

大きさは中くらいですかね。



でもけっこう我が物顔で居座ってますな。
私がパソに向かってるとときどき屋根の上で、
ザザザザーーーーッと走る音がするんですが、あれは君かい。



週末なので、小ネタで。

大洪水のあと

2008-01-25 08:42:36 | 出来事
実は、うち、借家住まいをしているくせに、
隣町のヴィリャエルモサに持ち家があります。
間違って買っちゃったもんです。

まあ話せば長いことながら、
私は「いつどこに転勤になるかわからんのに家なんか買ってどうする」、
ダンナは「住めなきゃ人に貸せばいい、収入源になる」と意見が対立(メキシコ人て必ずこの発想だよね)。
あげくにダンナが勝手に会社からのローンを借りてしまいました。
借りちまったもんはしょうがない、ということで、
まあ当時ヴィリャエルモサへの転勤の話がかなり具体化していたので、
片道3時間のところを週末ごとに何度も往復して家探し。

で、新築庭付き買って、来週にも転勤だよ~、という話になって……
消えてしまいました、転勤。
まあこんなもんです。

じゃあ人に貸しますか、ってことで貸してたんですけど、
去年の3月に新しく入居した家族が、
入ったときの家賃以降、まったく払ってくれなくて、ですね、
まあ揉めたあげく弁護士を立てて出て行っていただきました。
家賃は半年分未払い、弁護士代、さらには3000ペソの電気代未払い。
収入源になるどころか、よけいなお金ばっかりかかります

だから言ったじゃないよ~~、家なんか持ってどうすんだって!!
分不相応なものには手を出すなってことですね。

で、出て行ってもらったのが10月。
11月の頭には、ヴィリャエルモサを未曾有の大洪水が襲いまして。
カイマンさんが新聞からの写真入りで記事を書いておられたので
そちらも参照してみてください こちら

mumuちゃんの同僚の旦那さんが当時ヴィリャを訪れた話では、
都心部は3~4mの浸水。
人とも動物ともつかない水死体がぷかぷか浮いて、地獄だったそうです。

メキシコ中から募金やボランティア活動で物資がかき集められ、
それでも何とか年内に避難生活をしていた人たちも
家に戻れる程度には復旧したようです。
もちろん戻ったって、何もかも水浸しの上、
火事場泥棒ならぬ洪水泥棒も横行していたでしょうから、
すっかり元通りというわけにはいかないでしょうが……。

さて、うちも、あの家どうなったかねえ、と言いつつ、
道がまだ閉鎖されてるとか、行くなら肝炎とコレラとチフスの予防注射を受けて、
あっちで飲み食いはしないで、持参のものだけ口にしろとか、
いろんな情報が錯綜して、行きかねてました。

家族がいるとかなら、たとえ少々の危険を冒してでも行くでしょうが、
まあうちの被害は、所詮、家一軒。

というわけで、やっと重い腰を上げて出かけたのが、
今年に入ってからの、1月5日。

町は、まあ少なくとも見た目にはすっかり以前と変わらず。
ただ、うちの持ち家に向かう道、いつも通ってるんですが、
このときだけは、うわ~、どんどん下り坂になってるよ……と。
しかも、途中の電線に、こんなものが。



家の二階ほどの高さのところに、ぶら下がる椰子の実。
上から落ちてきたわけではないので、つまり、この高さまで水が……?

さて、うちはどんなふうになってるか、と到着しましたら。

 浸水1m、くっきり

うわ~~、きったねえ~~!

 キッチンの勝手口のガラスが割れてました。
なるほど、ここから一気に流れ込んだか。水も、ゴミも。

階段下のトイレ 

 閉め切ってた小部屋

茶色いカスが一面にこびりついたところには、
何やら虫が這い回ったようなあとがびっしりと。
なんですかね、これ?

 ワンコも呆然?

で、これを日帰りで掃除するのはどう考えても無理だし、
それに街中であちこち目につく看板、「建物掃除引き受けます」。
さすが~~、洪水のあとの繁盛商売ナンバーワンですね?

というわけで、何ヶ所かに電話をかけてみましたが、
土曜の午後とあって、働いているところはどこもなし。
まあ前回の借家人に懲りて、洪水の直前から不動産業者に頼んでるので、
鍵はそこに預けてます。
そこと連係で何とかしてもらうしかないでしょう。

まあでもホント、うちはこんな程度の被害ですんで、よかったです。
転勤の話が当時つぶれれて幸運だったかもね~、なんて不謹慎発言も。
でもうちの財産といえばその大半がだったりしますから、
まあせっせと二階に運び上げたとしても、家具だの何だのの被害は出たはずで、
しかもその運び上げる時間があったかどうかも分からない急激な洪水でしたからね。
本だって、市場価値はゼロに近くても、日本語やドイツ語の、
しかも絶版とか入手が非常~~に困難なものとか、まあいろいろあるわけですよ。
カルメンではこんな洪水、起こらないでほしいもんです。
なんと言っても今の借家は平屋ですから。

さて、ヴィリャの新年を迎えた町の中では、クリスマスからの飾り付けが。



ちょうど隠れちゃいましたが、「タバスコは立ち上がる! おめでとう!」
と書いてあります。いや、「立ち上がれ」かもしんない。
タバスコは州の名前で、ヴィリャはその州都です。

あちこちにあったので、もう少しマシな写真を、と思ってたら、
帰る夕方ごろには急激に空が曇り……



雨は当分けっこうです、と言いたいであろうヴィリャの皆さん、ご愁傷さまです。

強風が吹き荒れるなら

2008-01-24 12:55:48 | 
ノルテと呼ばれる激しい北風の季節ですが。
私、これ、ユカタンからメキシコ湾沿いの地方だけだと思ってたんですよね。
でもどうやらメキシコのかなりの地域で吹くみたいです。

今シーズンはタンカーがプラットフォームにぶつかって大火災、
死者を20人近くも出すような被害が出るほど
このノルテも激しいわけですが、
まあだいたい、いきなり空がどんより掻き曇り、
雨が降るのかなと思っていたら、吹き始める強風。
雨はほとんど降りません。
そして半日から二、三日吹き荒れて、去っていく。
まあタンカー事故は例外で、めったな被害が出るものではありませんけど、
ハリケーン並みの強風となることもあります。

この時期は、ノルテでなくとも、
だいたい風が強い時期です。

で、こないだヴィリャエルモッサに行ったとき、
こんなものを見かけました。



電信柱にくくりつけられてはためく凧。
大きなロータリー交差点で、これ、売ってるんですよね。



見本を片手に、背中にはたたんだのをいっぱい担いで
売り歩くお兄さん。

この日は青空ながらも、おわかりのとおり
けっこう風のある日でしたから、
さぞかし商売しやすかったのではないかと思います。



八角形に尻尾をつけただけの、単純なものですが、
割とよく飛びそうです。



そう言えば去年ミネソタに遊びに行ったとき、
凧揚げしている人がいましたっけ。



おおお~、すごい~~。

        

真っ青な空に、気持ちよく上がってますね~。
そう言えば私も子供のころは、自分たちで凧を作っては揚げてました。
で、このときもちょっとお願いして、糸を持たせてもらったんですが、
あららら、ひゅるるる~、とあっという間に墜落。
ごめんなさい~~。
ま、さすがにン十年経ってると、そうそう一発では操縦感覚戻らないか。

しかしこの凧、よく見ると……



なかなか和風ですな~。
というか……「タコ」なのに「エビ」とはこれイカに……?

日本文化はカルメンにまで

2008-01-23 10:21:29 | 出来事
いきなりですが。



カルメンにもやっと(私が英語雑誌に用がなくなってから)できたサンボルンスにて、
こんなものを発見してしまった……。

ええ、ええ、それはね、
メリダでもこんな雑誌を見ましたし、
カルメンの本屋でこんなものを見つけてぶっ飛んだこともありますから、
何を今さら、と呟いてはみるものの……。

やっぱり、ねえ?

「OTAKU」 雑誌、買う人いるのか……。
調べてみればこの「OTAKU USA」はけっこう有名な雑誌ですか?
リンク先は公式サイト(当然英語)でございます。

よく見れば「AKIBA-KEI」なんつうのもあって、
こちらは公式サイトは見つかりませんでしたが、
まあいろいろと、何ですかその、メキシカンなアキバケイさんが
思ったよりも大勢おられるようでして、
またその書き込みも、スペイン語だからと言うのではたぶん無しに、
うーむ、よくわからんが、情熱だけは伝わるようんうん、という雰囲気……。

たとえばこんなサイト?ブログ?もありまして、
なになに、集英社が月刊少年ジャンプを廃刊にして、しかしその直後のお達しで
それに代わる雑誌として「ジャンプ・スクエア」(でいいんですか?)なるものを創刊するとか、
その発売日は毎月4日になりますとか、そんな情報がわざわざスペイン語でねえ……?

ま、考えたらメキシコサッカーの情報を縷々として日本語で垂れ流している私も、
オタク振りでは決して負けてませんかそうですか。

さて、上の雑誌コーナーで目立つのは「Atomix」とかいう雑誌。
これは、調べてみると、純然たるメキシコ雑誌らしいです。
……自慢していいのかどうかよく分かりませんが。
公式サイトはこちら
これはちょっと趣向が違うのかもしれなくて(ぜんぜん自信はないが)、
アニメとか漫画より、ビデオゲームの類の雑誌みたいです。

いまいち、区別はつかないんですけどね。

ああ、こういう雑誌を熱心に、むさぼるように読むメキシコの若者たちは、
きっと私より(ある種の)日本語に精通しているのだろうなあ。
私と来たら、秋葉原を「アキバハラ」と読むのだったか「アキハバラ」と読むのだったか、
それすらも覚束ない始末で、某友人掲示板で指摘されたことは覚えてるんですけど、
どっちに間違えてどっちが正解だったかすらあやふや。
アキバ系っていうんだから、アキバハラだろ? と思ったのが間違いでしたっけ???

こないだ行った隣町のヴィリャエルモッサでは
通りすがりにこんなものを目にして、思わず撮影。



確かビデオゲーム屋さんだったと思います。
いずれにしても、日本文化の浸透は留まるところを知らないのでありました。

ドラム缶のある風景

2008-01-22 09:20:16 | 風景
ノルテ(北風)が吹き荒れた土曜から日曜、
そして今日に至るまで、空はどんより土曜も日曜も月曜も

寒いのは別にいいけど、空がグレイなのはいやだ~~、
あああ~~、うっとうしい~~~。

ドイツではこんな天気が半年とか平気で続いたもんですが、
メキシコでは三日でも、許せん

というわけで、今日は意味もなく青空の写真にします。



このくらいシャンシャンシャンと照ってみんさい!!



こちらはある村外れで見かけた風景。
このドラム缶が、何だかとっても好きです

あああ~、早く晴れないかなあ~~。


愚痴なんですけど、
ノートンアンチウィルスの今年のバージョンが具合悪くて、連日何時間も格闘
スカイの調子も悪くて、サッカー見ててもシュート打った瞬間画像がふっと消えたり
ついでにワンコの調子も相変わらずいまいちで、来月辺りにはやっぱり手術かな
と、不調尽くしでよけいに曇り空が重くのしかかるのでした……

は~や~く、晴れろッ!

セレストゥンの町にて

2008-01-21 06:20:04 | 
すみません、のある週末が始まると
露骨に更新が止まります。
が、今日は合間にがんばって、これだけ。

フラミンゴその他のついでに、
セレストゥンで撮った写真を数枚のみ。
町を紹介する、というほども写真撮らなかったので、
断片的なものですが。



三輪荷車を漕ぐおじさん。
シャツが……。



動物を見ると反射的にカメラを向けてしまう!?
というほどではないですが、まあ何となく。
しかしこの沼地の荒廃ぶりはちょっとすごかったですね。
まあそれも遷移の一環であるならいいんですが、
これはどうなんだろう……。



写真が少ないのは、お天気がいまいちだったせいもあるんですが、
これはソカロ(町の中心にある広場)、かな?
国旗の伸び具合で、風が強かったことがわかっていただけるかと。

にしてもこの国旗さ……?
なんかおかしくないですか?
誰か、オムツが足りなくてちょっと切り取らせてもらいましたか?
緑のふんどしでも作ってみましたか?


マングローブの動物たち

2008-01-18 09:19:22 | 動物
ええい、もう突っ走るぞ~!
……しばらくだけね。

てことで、昨日のフラミンゴの続きです。
ボートでフラミンゴを堪能したあとで、マングローブの林に連れて行かれます。



まあこんな感じの木々のあいだを抜けるわけです。
マングローブってのはヒルギ科の何種類か、それに近縁種が混じっているようですが、
その和名ときたら、メ(雌)ヒルギ、オ(雄)ヒルギ、ヤエヤマヒルギなんてのはまあわかるとして、
ヒルギ科以外の名前はヒルギモドキヒルギダマシ
なんて言われてもねえ、人間が勝手にだまされてるだけで、植物に悪気はあるまいに……。

で、桟橋?があって、そこで「ハイ、降りて~」と言われ、
マングローブのあいだに敷かれた板の道を歩くわけです。



周囲はジュラ紀と見まごう、ってことはないけど、
そこそこのジャングル。

ガイドさんの説明によると、マングローブには
赤いのと白いのと黒いのとあって、
赤いのは、ご存知、紅茶の成分でもあるタンニンを含んでいるわけで、
そのマングローブが多いところでは水が赤く染まると。



うっそうと薄暗いジャングルの中なので、多少手ぶれしてしまいました。
でも水が赤く、かつ透きとおっているのはわかるでしょうか。
「泳いでもいいよ~、綺麗な水だよ」と言われましたが、
いかにユカタンであろうとも、11月。
わーいっ! と飛び込む物好きはさすがにいませんでしたね。
いや、いたっけか……? すでに記憶が曖昧。

マングローブ、スペイン語で Manglar
もとはグアラニ語からできた言葉なんだそうです。
へええ~、知らなかったよ。
グアラニ語って、ウルグアイとかボリビアあたりのインディヘナの言葉です。
それで、「捻じ曲がった木」という意味なんだとか。
まあ確かに、グネグネと曲がってます。

で、この入り組んだマングローブと潮の満ち引きによって
複雑な生態系ができているので、動植物が豊かなことでも有名。



シラサギ、で済ませようかと思ったんですが、
こないだあれだけウダウダ書いた手前、そうも行かないか……。
と調べてみました。
よくわからんけど、たぶん、アマサギ Bubulcus ibis



ぼけぼけのコイツは、たぶん、アメリカササゴイ Butorides virescens



ナマケモノ

です。
単に、木の幹にできたコブです。
それともアリの巣かな?



この子は……図鑑を端から端まで舐めるように見ましたがわからず。
カワセミ、にしては頭が小さくてバランスがぜんぜん違うし。
寒くて体を膨らませているだけかもですが、
幼鳥の可能性もあります。そうなると、お手上げ。

写真に撮れるくらい大きなのはやはりこういう動物ですが、
木の根っこ辺りや水の中には、貝とかカニとか
いろいろな水棲動物がいるはずです。
マングローブ探検も面白いですよ?
(ホントは、作ってある道だけじゃなく、ザバッと潜るともっと面白い。
 カルメンで研修やったときにやりました……)

フラミンゴの踊り

2008-01-17 12:35:52 | 動物
これは一昨年の11月でしたかねえ?(すでに記憶が曖昧)
友人とメリダへ遊びに行ったときのネタですが。
動物はいつまでも腐らないからまあいいや、なんて放置してすでに一年数ヶ月。
いい加減に処理していくことにします。

で、メリダと言えばフラミンゴ。
実は私とダンナ、うんと昔にメリダに車で行って、
フラミンゴを見よう! とあのときは確か
プエルト・プログレソまで行ったんですが……。
ダンナ、村に辿り着いただけで達成感に満たされたらしくて、
食事だけして帰ってきちゃいました……。
何しに行ったんだーーー! という私の叫びも虚しく。

そういう失敗(?)があったので、今度こそは!?
という気合で、メリダからバスに乗ってセレストゥンまで行ってきました。

はいっ、と町?村?の真ん中で下ろされて、しばし呆然。
まあでも歩いてもたかが知れている程度の広さなので、ちょっとうろうろして、
人力車のおじさんたちと交渉して、
こちらは5人だったので、二人乗り人力車を3台チャーターして。



こんな感じで、ボート乗り場まで。
このボート乗り場で、先日お見せしたダイサギに遭遇したわけですね。

ボートに乗り込んで、お天気はいまいちでしたが、
まあその分暑くなくて助かったかも、というラグーナを渡っていきますと、
おおお、いるいるいる、ウジャウジャと。



水の色が赤茶けているのは、マングローブから滲み出るタンニンの色です。
汚染されているわけではありません。
それもいずれじっくりとお見せしますが。



こんなボートで、そっと近付いて観察するわけですね。
写ってるのは当然、よそさまのボートですけど。
ちょうどこのころには、うっすらと青空にもなってくれて、ちょうどよかったです。

というわけで、フラミンゴを心ゆくまで堪能したわけですが。
気がついてみると、

 全員、下向き 


全員、下向き 


 全員、下向き


なんでやねん~~~!

なんかこう、皆さん共通のリズムでもあるんでしょうか?
ハイ、一斉に顔突っ込んで~~、ブクブクブク、とか。
フラミンゴだから、フラメンコのリズムで?
なんてぇ我ながらくだらないダジャレで自分を慰めたくなるほど
(いやよけいミジメになりますか……)
皆さん、見事なそろいようで。

で、何十枚か撮った写真をつくづく眺めてみると、ようやく。



いたいた、メキシコのフラミンゴといえどもリズム感の悪いヤツが
ありがとう、私は君が大好きだよ、と言いたくなるほど新鮮。

もうひとり、というか一羽発見。



こちらは、他のもやや顔を上げかけてますから、
まるっきりずれているというわけではないですね。
むしろ上のヤツのほうがきっぱりずれているだけ、リズム感が悪いというより
単なる天邪鬼? って気もしてきますが。

ちなみにこの写真は光り具合がなかなかよろしい、と
自分ひとりでお気に入りなんですが、
     


ひと連なりに見えるこの群にも、リズムの断層があるようで。

どうせなら動画を撮って、リズムを見極めるべきだったか、と反省。
後悔先に立たず。

帰りには白ペリカンの群にも遭遇。



カルメンにはほとんどハイイロペリカンしかいないので、
真っ白いのは神々しく見えます。
くちばしは金色だし、手前に数羽いるグレイのが(でもこれは幼鳥か?)
……まあこれはこれでよろしいのではないかと。


手抜き穴開き携帯機(写真差し替え)

2008-01-16 05:00:33 | CM・看板
続編コーナー、その2です。

以前にこんな広告をお見せしましたけど。
ボコボコ穴開き広告。

それがですね、しばら~~~く経ってある日、気がついた。
直ってます。



やっぱりあれはまずかったか……。
やらかした人、怒られたかもしれないなあ。
同じ商品の、でも違う広告になってます。

どこでどういう会話が交わされて、張り直すことになったのか、
何となくいろいろ想像してしまいますが、
ともかくも、あれでは広告にならん! と判断した人がいたんでしょうな……。

と思って、また数日後(よく通るところなんです)、
今度はお天気のいい日に別の角度から見たら……



やっぱり穴ぼこだらけじゃ~~ん!

というか、よく見れば、つまり前のあのチーズ状広告を取り外さずに、
そのまま上から張っただけですかい!?

まあ……強化という意味では穴ぼこ広告もまだ立派に役に立っているわけで。
でも日が当たることのほうが多いこの広告、
これはいくらなんでも目立ちすぎなのでは?

マメなように見えて、やっぱり手抜きのメキシコ人なのでした。

しかも、ですね。
さらに数日後、風の強かったお正月を経てのある日。
また通ったら今度は。



これは前にお見せしてた写真がちょっと肝心部分見えなかったので、
後日撮りなおした写真です。これならはっきり見えると思いますが、
なぜだか、丸い穴が、開きかけている……。

何かが飛んできてぶつかって破れたとしても、
普通、糸目のある布やビニールシートなら、その糸目に沿って破れて、
こんなふうに丸くはならないと思うんですが……。
しかも、裏のと二枚重ねて破れてる気がするし。

よほど切り口が鋭く研磨された円管でも飛んできて貫いた、とか
ありえないことが起こらないと、こんなふうになるもんだろうか?

何度も通るところなので、じっくり眺めるチャンスを逃さず
穴をよ~く見てみました。



こりゃどう見ても、刃物でぐるっと切っただろ?
垂れ下がった部分はすでに、風に煽られてボロボロになってますが。
にしても、こんなところにわざわざ登って切るなんて、
なんか恨みでもあるんでしょうか?

宣伝されている携帯よりも、そんなことのほうが延々気になるのでありました。

メキシコ人だってやるときはやる?

2008-01-15 05:34:32 | 出来事
約2年前に、こんな風景をお見せしましたが。

難破船、と偽って、廃棄船。
まあ、ずっとずっとありました。
ヴィリャエルモッサに行く回数はちょっと減ってたんですが
(というのもかつてはヴィリャにしかなかったスーパーやお店がカルメンにもどんどんできて、
 もちろん町は向こうのほうがずっと大きいんですが、
 わざわざ行くほどでもないんですよね~、って、実はすごいことです 笑)
それでも、ああ、あの船はまだあるな、と確認しては安心(?)してました。

それが、こないだ久し振りにヴィリャに向かうとき、
そうそう、あの廃棄船は、と思って見たら……。




えええ~!?

まさか、朽ちて波に洗われていってるの!?

とびっくりしましたが。
すぐその向こうに現われた光景に、二度びっくり。



解体工事、してるわけですかもしかして?



この日は週末とあって、誰もいませんでしたが、
しかも私もずいぶん久し振りだったので、
いったいいつからこんな作業をしているのか、どれくらいの速さで進んでいるのか、
その辺はさっぱりわかりません。

でも……
メキシコ人のことだから、20年後も30年後も放置かと思ってた

なんか、それはそれで寂しいような、
っていうと我がままでしょうか?

最近街中でも、放置家屋とか空き地とか、どんどん減ってきてるんですよね。
ジャングルになってイグアナ天国だったり、
屋根が落ちて家の中に木がニョキニョキ生えちゃって、
壊れかけたドアの隙間から覗くと、タンスの裏の異世界を覗いてる気分、とか、
そういうところが、綺麗さっぱり整備されて、
新しく駐車場になったりお店になったり……。
さみしいよ~~

それでも街中はね、まあいろいろと人の都合もあるだろうし、
しょうがないか、と思ってましたが、
こんな、海とジャングルしかないところでも、
汚ない廃棄船は生き延びることが許されないんでしょうか。

なんてセンチメンタルになってしまう光景でした。



ああ、ホントに人が(メキシコ人が!!)働いてるんだなあ。
フクザツな気分……。

1月1日の風景

2008-01-13 07:36:41 | 催し物
し、しまった、こんなネタ、出し忘れてるうちに腐ってしまう~!
というか、すでに朽ち果ててますが……。

去年の年末、NHKの『地球アゴラ』ではこんな話題を紹介いたしました。

まあやっぱり、見た目にインパクトあるのは
スーパーの大量販売の景色ですよね。

でも、テレビ出演で気にして年末、あちこち見てると、
ちょっとした雑貨屋さんの店頭にも
真ん丸の針金にびよ~~ん、と穿かせた赤パンツ黄パンツ、
小売の下着屋さんにもちらほら。
まあ、要するに、どこでも売ってるってことですか。

で、なぜか1月1日、珍しく早めに起きたダンナと出かけたら、
がら~~ん、と人けのない駐車場に面した
ちょっとオシャレな下着、いやランジェリーと言うべきですか、を売ってる
私なんか一度も入ったことがない(自慢にならない)お店の店先に、
まだ売れ残った寂しい下着が。



皆さま、よい新年をお迎えください(いつの話ですか)。

カルメンの町の立役者

2008-01-12 13:46:52 | 
そう言えばこのブログでカルメンを紹介したことってあんまりなかったかも。
はじめのころは、カルメンということもあまり書かないよう気を遣ってましたもんね。
でも、はっきり書いていたおかげで連絡いただいたり、
知り合ったり、訪ねてきてくれるお友達が大勢いたりしたわけなので、
個人情報はあんまり載せるなってのは、まあ私の場合あんまり当てはまらなかったかも。

というのと、こないだのNHKさんとのお話の中で、
「カルメンは一言でいうとどんな町ですか?」てな難問を出されて、
「メキシコの典型的な田舎町」なんて答えてみたんですが、
それじゃあ「売り」にならないらしい。
カルメンの売り、売りってなんだ!?

エビか……。

石油も産出するんですが、そういうと、またなんか間違ったイメージ持たれそうだし。

というようなことがあって、長年、写真を撮ろうと思いつつ
なかなか実現しなかった日常風景を撮影してみました。

カルメンの目抜き通りのちょうど真ん中あたりに、
こんなものがあります。



バックがうるさくてよく見えませんか。
ではこちら。



巨大な、エビの噴水。エビーのロータリー。

africaさんご一家がカルメンまではるばると来てくださったとき、
もしかして一番受けたのがこれだったかも。
それまで、私は特に疑問も抱かず見てたわけですが。

いやいや、これ、じっくり見ていただくと、
なかなか精巧な造りなんですよ。



きっちりと、胸脚の関節のひとつひとつ、爪の先までリアルに、
そして額角(頭の上のトゲ)も見事に、
うむ、生物学者もケチのつけようがないくらいよくできてます。

まあ腹肢(お腹にあるお祈りの手みたいなの)はちょっと
杓子定規に並びすぎてる気はしますが……。

なんでエビなの~~!?
と訊かれたんですが、そりゃあやっぱり……
カルメンがもともとは漁業、特にエビ漁で大きくなった町だから?
ああ、この町の立役者なのね~、と言われて、
うーむ……(笑。

噴水は、節水のためか出てないことも多いんですが、
年末年始、シャッターチャンスを狙ってみると、割と出てました。

夜はライトアップもされて。



ちょっと私のカメラ、夜景には弱いみたいで、
車の中からはこれが限界。

そして。



夕暮れにたたずむ哀愁の背中。

カルメンは、エビの町です。

サギはこうでなくっちゃあ

2008-01-11 10:40:40 | 動物
この前(て去年ですけど)何の解説もなく写真を載せたら、
案外サギって日本じゃ知られてない鳥?
ってことをようやく認識できました。
この辺だと海が近いからってのもあるでしょうが、
ホントにそこらにいくらでもいるんですが。

そこで、以前にメリダにフラミンゴを見に行ったとき、
ちょうど興味が鳥に向いていたところに出現したサギをバシバシ写真撮ったことを思い出し。
それでじっくりと見ていただこうと思った次第。



白いから全部シラサギと言っちゃうんですが、
シラサギというのは種名ではなくて属名なのだ、と以前にも
ここに書くため調べて知って、書いたことあります。
クロサギもシラサギの一種なんですよ。
アオサギってのはまた少し違うんですが、
でも今日のこの写真、アオサギの一種なんだそうです。

混乱しないでください。

ウィキペディアのサギ科のページを見るとわかりやすいと思いますが、

シラサギは Egretta という属の総称で、その中には、
クロサギとか、アカクロサギとか、サンショクサギとか
君たち、何色なの!? って名前がずらずらと。

そしてアオサギは Ardea という属全体を指すこともあれば、
その中の Ardea cinerea という種を指すこともあるようで。
アオサギの仲間には、ムラサキサギとかもいるわけで、まあ紫は青の一種ですか。

で、肝心のこの写真の鳥は、Egretta でも Ardea でもなくて。
Casmerodius albus といいます。
でもウィキのこの鳥のページに飛ぶと、
学名が Ardea になってたりして、いまいち統一されてない……。

まあ分類学ではよくあることで、同じ属にするか分けるか、
こっちに入れるかあっちに入れるか、学者や本によって意見が食い違うんです。
動物は同じなのにね。

というわけで、和名はダイサギというそうです。
まあアオサギの一種でしょ、と思ったら、シラサギの一種とか書いてありますが……。
ええいっ、細かいことは気にするな!!!
まあこの辺が、ウィキの限界ってことで。

ダイサギって、「大鷺」かしらね、でかいし。
と思ったら、ええ、そう書いてはあるんですが、
さらに亜種として「チュウダイサギ」と「オオダイサギ」があると……。
「コダイサギ」がいなくてまだしもだった……?

まあそういう面倒なことはともかくとして。
濁った水にも映る真白き姿を堪能してください。



ふんわり翼はマシュマロのよう。
ウィキのページに、
「チュウサギと似るが、チュウサギは体長が小さい。
 またダイサギはクチバシが長く、また眼下にある口角の切れ込みが
 眼より後ろまで食い込むことで容易に判別できる。」
とありますが、ホントだ~、写真拡大してもらうと、目の下に
くちばしから続く切れ込みがくっきりと。

私たちが写真を撮っていると、
のしのしと歩き始めて

 首が長いよ~

木の枝に上がって、

 よっこらしょと伸びをして。



優雅なS字型の首を休め、長い足もちょっと気取ってポーズ。
おめぇ、観光客慣れしてんな?



ついでに、これまでにこのブログの隅にチラチラと出てきたのを探してみると。

花盛り~、とか。
そうそう、こんなふうに群れることもあるんですよね。
水辺の木に、夕暮れになると集まってくるところがあるので、
いつかその写真も撮りたいと思ってます、って
2年近く前にも書いてますが……。

それから魚市場に集まる鳥たちの末尾にも。
これはちょっと種類が違う、足先が黄色いヤツでした。

それから、ゴミの山でコンドルたちと混じってゴミ漁り……。
これも、ちょっと小さいので、足が黄色いヤツかな?

そして、こないだお見せした、道を堂々と歩くやつ

ま、こんな感じで、どこにでもいる鳥です。
でもまあできれば、やっぱりメリダのやつのように、
カッコだけでもいいから優雅に水辺にいてほしいもんですよね、
ゴミ漁りとか道端うろうろよりも。



さらについでに、魚の食べ方も書いておきます。
て、サギの話ですよ。

一度、サギが水に突っ込んだくちばしに魚をくわえたのを見たことあります。
あの長いくちばしに、垂直にくわえられた魚、
ビチビチと暴れております。
くちばしの両側で跳ねているその魚、どうするんだろう?
手があれば掴んでまっすぐにできるけど……。

と興味津々眺めてましたら、ですね。
しばらくビチビチしてるのをじっとくわえ、目は宙を見つめ。
それから、バクッとくちばしを動かして魚をずらす。

うわ、落とすよ!

と心配するこちらの気も知らずに、
バクッ、バクッ、と何度かくちばしのあいだで動かしていくと、
あら不思議、いつの間にか魚はくちばしと平行になって、
そしてゴックン、とサギの喉へと滑り落ちていったのでした。

いやあ、器用だよ。
まあそうでなくては生きていけないわけですがね。