メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

鉄材屋さん

2009-10-23 08:00:00 | 出来事
これまただいぶ前の写真なんですが。

その昔、ハリケーンでうちの屋根の上の水タンクの蓋が吹っ飛んで、
それ以来放置してたらさすがにいろいろ生えてきてて、
鳥の死骸とか入るとやっぱ、イヤだよねえ。
その水で食器洗ったりシャワー浴びたりするわけですから。

で、タンクの掃除をしてもらったはいいけど、
蓋なしじゃあ同じことだし。
でもタンクの蓋を売ってるところを探しても探しても、ない。
そもそもタンクのタイプが古すぎるんですよね。
特注する話も家主さんから出たが、そのまま立ち消え。

何しろかんかんと直射日光、そして雨風にさらされるところだから、
生半可なものじゃあ持たない。

それで、とうとう考えたのが鉄板です。
タンクの口は45cm×45cm。
なので、適当な錆びない鉄板を少し大きめに切ってもらって、
置いて、ブロックで押さえればよかろう。

ということで鉄材屋さんに行きました。

鉄材屋さんなんて、まあだいたい出入りするのは職人さんがほとんどなんで、
私がうろうろきょろきょろ入っていくと目立つらしい。



まあ日本のも似たような風景でしょうが、
こういうの、けっこう好きなんですよね。
いろんな形状の、いろんな太さの、いろんな鉄材があって、ワクワクします。

適当な兄ちゃんを捕まえて、こちらの希望を伝える。
錆びなくて、湾曲しなくて、風雨にさらされても長持ちして、一番安いやつ。
そうすると、何たらかんたらの何ミリだな、と鉄板の名前と厚さを言ってくれます。
さすが~、プロ。
それを懸命に書き取って、レジにいく。
そこでその名前とサイズを言うと、値段を出してくれるので、
払って、領収書をもらい、それをそこらで働く兄ちゃんに渡すと、
その通りに切ってくれます。

そんなことをしている間にも、
どいたどいたー!って感じで、筋肉もりもり、汗でつやつやの兄ちゃんたちが
でっかい鉄板や長い鉄材を抱えて通り過ぎます。
すげえ、かっこいい~。
いいな~、私も男に生まれてたらこんな仕事したかった。

レジに並んでいる間に、異質な私とそれに付き添ってる(でも無言の)ダンナ、
周りから好奇心いっぱいの目で見られて、
果ては、それ何に使うの、用事があったらここに電話してくれたら行くよ、
などと営業してくれる職人さんも。

で、切ってくれてる間に、こっそり写真撮りました。



鉄管にゴミが詰まってるところもメキシコ、
さんざんぶつけたようにあちこち凹んでいるところもメキシコ。



材木屋さんとか、どうしてこうもワクワクするんでしょうねえ。

で、筋肉もりもり兄ちゃんが、私の注文どおりの大きさに
鉄板をバーナーで焼き切ってくれます。
その兄ちゃんに、こちらが素人さんだからと気を利かせて、
「おーい、切ったあとちゃんと冷やしてやれよ!」と別の人から声がかかる。
ぶっとい軍手をはめて鉄板を切ってる兄ちゃんも、「おうよ」と頼もしい返事。

で、切り終わった鉄板(あつあつ)を持って、
兄ちゃん、外へ出ました。
通りに出たところで、蛇口でもあるんかな、と思ったら……。
兄ちゃん、道の端っこの水溜りに鉄板の切り口を突っ込み、じゅーーー。
90度回して、またじゅーーー。

経済的と言おうか、エコと言おうか、すンばらしい。
こういう単純明快な方法、大好きです。

そんで、ほいよっ、とうちの車のトランクに入れてくれました。
おかげで、それでうちのタンクには立派な(?)蓋が今もついてます。

手術終了です

2009-03-21 10:40:00 | 出来事
何とか言いながら、家に戻ったら戻ったで、ついダラダラしてます。
皆さんにはご心配おかけしました~~、たくさんのコメントもありがとうございました!!!

いやあ、モンテレイは寒かったです。
さすが内陸というか、明け方の冷えこみ方は尋常ではなく、参りました。
が、とにかく行った翌日の土曜日には婦人科専門病院の医者と面談、
日曜の朝8時に手術と決定。

なんか部分麻酔という説明だったので、もしや手術の様子が見られるの!?
なんてウキウキして義姉に「亀~、あんたはぁ~」と呆れられたんですが、
いやだって一生に一度の体験かもしれないじゃないかっ!
とはいえ、さすがの私も自分のお腹がざっくり切られるところを(麻酔で痛くはないとしても)
見ていて平静でいられるかどうか自信はなかったんで、
手術前の麻酔医に、ドキドキしちゃったら全身麻酔に切り替えてもらえますか?
って訊こうと思ってたんですよね。
ところが……。

手術室に運び込まれて、麻酔医がやってきて、
横向きに寝かされて、看護婦さんに背中消毒されながら
「どこから来たの~」「日本です」「日本のどこ?」「大阪です」
までは覚えてるんですが、そのあとチチンプイプイのグー、で一発で寝ちゃった。
麻酔の針を刺されたのも気付きませんでした。

目が覚めたら手術は終わってて、
しばらくは舌がしびれてうまくしゃべれない感じはあったけど、
麻酔後の眩暈や吐き気はなし、
6時までは水も飲んじゃダメと言われたけど、
2時くらいには、腹減ったー何か食わせろー、と文句を言う患者。
食わせてもらえませんでしたが。

医者の話によると、皮膚は柔軟で問題なし、輸血は不要、
周囲の臓器との癒着はなし(アシストで入っていた泌尿器の医者も用無し)、
その他の臓器も問題なし(ワンコのように、15歳のぴちぴちギャ○とまでは言ってもらえませんでしたが)、
手術は一時間で終了。術後の発熱もなし。

で、ダンナと義兄と義姉が取り出した臓器を見せてもらって、
ちゃんと写真も撮ってくれてました。
いやあ、おっきいエンブティード(ソーセージの一種)みたいだったわよ、と義姉。
その写真も載せようかと思いましたが、さすがに自重することにいたします。

でも後日の組織検査の結果を聞いたら、たったの420gだったそうで、
なーんだ、ダイエットにしてはあんまり効果的じゃなかったな、とがっかり。
期待したお腹も、なんかぜんぜんへっこんでないじゃ~~ん!
考えてみたら、お腹の皮がすでにそれなりにたるんでしまっているので、
たとえ420gの塊を取り出したところで、そこを占める臓器はまだいくらでも
重力にしたがって降りてくるのでありました……。

病室は一番安いところを頼んだんですが、さすが私立病院、
狭くてもテレビはついていて、サッカーの試合も見られました。
が、さすがに手術当日の日曜は人の出入りも多かったし、ほとんど見られず。
火曜の晩の試合をひとつだけ見ましたが、退屈なスコアレスドロー。
水曜にメキシコ代表の試合があるので、ダンナが「もう一泊するか?」と言いましたが、
ははは、いいよ~、と言いつつさすがにね……。

窓もない病室で、ベッドからばっちり見える位置に時計があるんですが、



義姉がいておしゃべりしてる時間以外は暇なので、
この時計の両脇の二本の銀色は何なんだろう……なんてことを考えてしまう。
で、ふと思いついたんですが、これってもしやドラえもん?
(たぶん違います)

3泊して退院して、あとはお義母さんの家でゴロゴロ。
日に日に治っていくのがわかるくらい調子よくて、
いやあ、体ってすごいよなあ、と他人事のように感心。

一週間後に抜糸ということでしたが、月曜が祝日だったので、火曜日に。
抜糸も一瞬、チクッともしないで終わってしまいました。

そのころには、うっかり本に読みふけったりしていると、
お腹を切ったことを忘れてつい普通に立ち上がりそうになったりして、
訪ねてきてくれた義兄その1家族からも、
知らないと手術受けたなんて思わないわね~、などとお誉め(?)の言葉。

まあそうは言っても、一度夜中に寒くて足をばたつかせたら、
あ、ヤバい、ちょっとお肉破いちゃった……と思ったことがあって、
それでも一夜明けてダンナの手助けで傷口をチェックしたら別に出血もなく、
それからは少し反省して自重はしてましたが。

一番の大敵は、寒い寒いモンテレイで、くしゃみでありました。
くしゃみしたとたん、お腹の中身が飛び出した、
なんてホラー映画にもなりませんて。

暇を持て余すのは最初からわかっていたので、
大量に持っていった本をせっせと読んでたんですが、
たまたま癌闘病する人の話が出てくるものがあって、
そんなのを読んでいると、私のように単純な体だと、
きっとコロッと死ねるだろうな、などと変なところに安心してみたり。

そして抜糸を終えて翌々日には直行便の飛行機で帰宅しました。
直行と言っても、モンテレイからタンピコ、ベラクルス、カルメンと飛び石。
しかも激安フライトだったせいか、

機内のトイレが壊れていて、私は朝早くに濃いコーヒーを飲んじゃって、
ベラクルスで飛行機を降りて空港内のトイレに行く羽目に。
何のために直行便選んだんだか……。
でもまあ階段の上り下りも別に問題なかったので良かったです。

4時間のフライトの末にようやく家に到着。
二週間も留守にしたら泥棒にごっそり持っていかれて……なんてことも覚悟してましたが、
それもなく、すべて無事。
ワンコを迎えに私も行くつもりだったのに、ダンナが強硬なダメ出しで、
ひとりで迎えに行って、ついでに中華のお昼ご飯を買ってきてくれました。
私は家でほっこら真っ白ご飯を炊いて、久し振りのお米だぁ~~
いやいや、モンテレイでもおいしいものを食べさせてもらって、
不満があったわけではないんですけどね、
でもやっぱりお米を食べないと力がつかないような気がするよ……。

ワンコも、二週間も預けられてすっかりいじけているかと思いましたが、
多少やつれた感じは否めないものの、水を飲んでご飯を食べて、
私の足元にぴったりくっついて一眠りしたあとは、
もうすっかりいつもの甘えた顔に戻ってました。
ただ、私がまだ思いっきりかがみこんでグリグリしてやれないので、
どちらもちょっと欲求不満が残っているようではあります。
ま、そのうちってことで。

その他のモンテレイネタも、わずかではありますが、いくつか仕入れてますので、
またそこらも交えつつ、徐々に復活していこうと思います。
サッカーブログのほうも追いつかないといけないので、
まだしばらくはゆっくり更新になりますが、どうかよろしく~~。



あーそうそう、まったく問題なし!と言いたい今回の手術でしたが、
ひとつだけ、しまったぁ~!と思ったことがありました。

手術前に、足の爪切っとけばよかった……orz

お腹切るとしばらくかがめなくなるので、足先に届かない。
シャワーのあと拭いたりするのはダンナを使ってるんですが、
爪を切るのはダンナにやらせるの怖いしなあ(ぶきっちょ)。

というわけで、皆さん、手術前には足の爪をお忘れなく!

メキシコでこんなもの売ってました

2009-02-13 13:34:36 | 出来事
友人が来ているあいだに、ちょっと立ち寄ったデパート。
普段はあんまり用事がないところなので、久し振りだったんですが。

そこで、こんなもの見つけました。



日本文字を見ると、ビビッと反応してしまうんですよね。

だけど……何これ~?



あとでこれを見た友人が、
「あ、どーも君」と言ってやっぱり写真撮ってました。
何やらのマスコットキャラクターとか言ってたような……。
すみません、日本の話は聞く端から忘れてしまいます。

しかし一度こうして覚えてしまうと、
なんかちょこちょこネット上で見かけるので、
日本では有名?
メキシコの片田舎でまで売ってるくらいだしねえ。

ウィキペディアで見てみたけど(どーもくん
なるほど、海外でも人気があるとのこと。
しかしやっぱり、どーもよくわからん(ゴメン)。
これは結局、「なに」なんですか???
なんでこんなに四角いの? なんで歯があるの? なんで「どーも」なの?

メキシコより不思議の国ジャパンでありました。

廃屋貸します

2008-09-09 11:05:26 | 出来事
週末にいつも散歩にいく防波堤は、町の中心部から通りを二、三本行ったところなんですが、
この町の中心部ってのが、まあ町の中でも一番古いわけですから、
建物はかなり立派な天井の高い、コロニアル風ではあっても、
かなりボロボロだったりして、
しかも、空き家が多いんですよね。
気にして眺めていると、かなりあります、空き家。

で、これは防波堤に面した通りにある家なんですが。



手前の青いのも、Se Renta、貸しますって書いてあるから空き家か。
でもその向こうの薄いオレンジの家、
これはもう私がこの街に来た10年以上前から空き家だったような気がします。



屋根は完全に落ちちゃって、ないし。



二階のバルコニーからはニョキニョキ木が生えてるし。
そもそも、二階の床がまだ存在しているかどうかも怪しいところ?

扉はすべて(かつては)がっしりとした木製で、
チェーンと錠前で閉めてはありますが、
数ヶ所破れて、野良犬とか入り込んでいそうです。

でも、



この左の角にある赤と白と青の看板、
これも Se Renta、貸しますって。

実はこの写真、もう何週間か前に撮って、アップしようしようと思ってたんですよ。
で、この週末は行った時間が遅くてもう薄暗かったので
写真は撮れなかったんですが、
実はこの看板、外されてました。

代わりに、二階のバルコニーに二枚、垂れ幕で SE RENTA とでっかく。
おおっ、貸す気満々、マジですか?

ううう~む、すごく興味はあります。
中、どんななってんだろ。
子供のころの廃屋探検とか、やってみたくてもこんな見事な空き家は
日本ではそうそうなかったもんな~。
でも大人になっちゃった悲しさ、堂々と覗くのすら気が引けて、
前を通るとき、さりげな~い視線でドアの隙間から覗くだけ……。

で、貸しますって、お家賃はいかほどなんざましょ、
てか、これを借りて、人はなにをしようってんだろうか、探検以外に、
と多少首をひねるのでありました。

ガがカになる日

2008-03-24 13:29:44 | 出来事
先日、「ガ」の話でけっこう盛り上がりましたが。

あれを見かけたのは、某中華レストランの前でした。
で、この土曜日にまた同じレストランに行ったんですが、その前に、
あら、同じ車が。

ところが、レストランに入ると、時間がうんと早かったせいか、
セマナサンタでそもそも人がいなくなっているせいか、両方か、
客は誰もいませんでした。

てことは、この車、レストラン関係者の?
などと思いながら食事を済ませ、店を出て、車のお尻を横目で見ながら
一旦帰ったんですが。

あとでふと気付く。
「ガ」、だったよな……?

で、本日日曜、ダンナを説き伏せてもう一度中華レストランの前を通ってみました。
ありました、車。
けっこう人目が多かったんですが、これは逃せない!
カメラだけ持って(コンパクトでよかったと思いました)、さりげな~くよそ見しながら
盗撮、成功~~!



ナンバープレートも消えているところがまた不思議なんですが、
間違いなく同一の車です。

「カ」。

ちなみに、横腹についていた「ガ」は消えてました。
左のサイドミラーの外側に、同じ黄色でまっすぐ横線が入ってました。
「一」かなあ、と思いつつも、そうは見えませんでしたけど。

にしても、謎は深まる一方です。

ガ?

2008-02-29 02:26:36 | 出来事
昨日は新しい記事を書こうと思ってたんですが、
朝6時前にどこか近所からのすごい爆発音とともに停電。
お国柄によっては「テロか!?」と思うところですが、
我がカルメンでそんな大それた事件があるはずもなく、
まあ5時間後くらいに復活。
と思ったら晩の9時前に再び、バンッ!
パソに集中していたので、びくっと飛び上がるほどの音でしたよ。
でもまあ、サッカーの時間だけは避けてくれたようで(?)よかったよかった。
今日はどうやら平穏のようです。



さてさて、言い訳はこのくらいにして。
と言いつつ今日は小ネタで手短に。

旅行から帰ってきて、家に何も食べるものがないし、
私も風邪でしんどいので、食事に出かけたときのこと。
ある駐車場でこんな車を見かけて、思わずパチリ。



「ガ」。
……。
意味がわからん。

が。(シャレではありません)

帰ってから、撮った写真をよく見ると、この車。



サイドにも「ガ」。

「ガ」ねえ。
ガルシアさんとかガブリエルさんとかガストンさんとかが、
イニシャルのつもりで入れたとか?
それとも単純に「蛾」が好きな人とか研究してる人とか蛾愛好協会会長さんとか?
それとも私が知らないだけで、そういう名前の有名なロックバンドとかあるんかしらん?
いやいや、日本のアニメキャラだったりして?

とっても謎な「ガ」でありました。

大洪水のあと

2008-01-25 08:42:36 | 出来事
実は、うち、借家住まいをしているくせに、
隣町のヴィリャエルモサに持ち家があります。
間違って買っちゃったもんです。

まあ話せば長いことながら、
私は「いつどこに転勤になるかわからんのに家なんか買ってどうする」、
ダンナは「住めなきゃ人に貸せばいい、収入源になる」と意見が対立(メキシコ人て必ずこの発想だよね)。
あげくにダンナが勝手に会社からのローンを借りてしまいました。
借りちまったもんはしょうがない、ということで、
まあ当時ヴィリャエルモサへの転勤の話がかなり具体化していたので、
片道3時間のところを週末ごとに何度も往復して家探し。

で、新築庭付き買って、来週にも転勤だよ~、という話になって……
消えてしまいました、転勤。
まあこんなもんです。

じゃあ人に貸しますか、ってことで貸してたんですけど、
去年の3月に新しく入居した家族が、
入ったときの家賃以降、まったく払ってくれなくて、ですね、
まあ揉めたあげく弁護士を立てて出て行っていただきました。
家賃は半年分未払い、弁護士代、さらには3000ペソの電気代未払い。
収入源になるどころか、よけいなお金ばっかりかかります

だから言ったじゃないよ~~、家なんか持ってどうすんだって!!
分不相応なものには手を出すなってことですね。

で、出て行ってもらったのが10月。
11月の頭には、ヴィリャエルモサを未曾有の大洪水が襲いまして。
カイマンさんが新聞からの写真入りで記事を書いておられたので
そちらも参照してみてください こちら

mumuちゃんの同僚の旦那さんが当時ヴィリャを訪れた話では、
都心部は3~4mの浸水。
人とも動物ともつかない水死体がぷかぷか浮いて、地獄だったそうです。

メキシコ中から募金やボランティア活動で物資がかき集められ、
それでも何とか年内に避難生活をしていた人たちも
家に戻れる程度には復旧したようです。
もちろん戻ったって、何もかも水浸しの上、
火事場泥棒ならぬ洪水泥棒も横行していたでしょうから、
すっかり元通りというわけにはいかないでしょうが……。

さて、うちも、あの家どうなったかねえ、と言いつつ、
道がまだ閉鎖されてるとか、行くなら肝炎とコレラとチフスの予防注射を受けて、
あっちで飲み食いはしないで、持参のものだけ口にしろとか、
いろんな情報が錯綜して、行きかねてました。

家族がいるとかなら、たとえ少々の危険を冒してでも行くでしょうが、
まあうちの被害は、所詮、家一軒。

というわけで、やっと重い腰を上げて出かけたのが、
今年に入ってからの、1月5日。

町は、まあ少なくとも見た目にはすっかり以前と変わらず。
ただ、うちの持ち家に向かう道、いつも通ってるんですが、
このときだけは、うわ~、どんどん下り坂になってるよ……と。
しかも、途中の電線に、こんなものが。



家の二階ほどの高さのところに、ぶら下がる椰子の実。
上から落ちてきたわけではないので、つまり、この高さまで水が……?

さて、うちはどんなふうになってるか、と到着しましたら。

 浸水1m、くっきり

うわ~~、きったねえ~~!

 キッチンの勝手口のガラスが割れてました。
なるほど、ここから一気に流れ込んだか。水も、ゴミも。

階段下のトイレ 

 閉め切ってた小部屋

茶色いカスが一面にこびりついたところには、
何やら虫が這い回ったようなあとがびっしりと。
なんですかね、これ?

 ワンコも呆然?

で、これを日帰りで掃除するのはどう考えても無理だし、
それに街中であちこち目につく看板、「建物掃除引き受けます」。
さすが~~、洪水のあとの繁盛商売ナンバーワンですね?

というわけで、何ヶ所かに電話をかけてみましたが、
土曜の午後とあって、働いているところはどこもなし。
まあ前回の借家人に懲りて、洪水の直前から不動産業者に頼んでるので、
鍵はそこに預けてます。
そこと連係で何とかしてもらうしかないでしょう。

まあでもホント、うちはこんな程度の被害ですんで、よかったです。
転勤の話が当時つぶれれて幸運だったかもね~、なんて不謹慎発言も。
でもうちの財産といえばその大半がだったりしますから、
まあせっせと二階に運び上げたとしても、家具だの何だのの被害は出たはずで、
しかもその運び上げる時間があったかどうかも分からない急激な洪水でしたからね。
本だって、市場価値はゼロに近くても、日本語やドイツ語の、
しかも絶版とか入手が非常~~に困難なものとか、まあいろいろあるわけですよ。
カルメンではこんな洪水、起こらないでほしいもんです。
なんと言っても今の借家は平屋ですから。

さて、ヴィリャの新年を迎えた町の中では、クリスマスからの飾り付けが。



ちょうど隠れちゃいましたが、「タバスコは立ち上がる! おめでとう!」
と書いてあります。いや、「立ち上がれ」かもしんない。
タバスコは州の名前で、ヴィリャはその州都です。

あちこちにあったので、もう少しマシな写真を、と思ってたら、
帰る夕方ごろには急激に空が曇り……



雨は当分けっこうです、と言いたいであろうヴィリャの皆さん、ご愁傷さまです。

日本文化はカルメンにまで

2008-01-23 10:21:29 | 出来事
いきなりですが。



カルメンにもやっと(私が英語雑誌に用がなくなってから)できたサンボルンスにて、
こんなものを発見してしまった……。

ええ、ええ、それはね、
メリダでもこんな雑誌を見ましたし、
カルメンの本屋でこんなものを見つけてぶっ飛んだこともありますから、
何を今さら、と呟いてはみるものの……。

やっぱり、ねえ?

「OTAKU」 雑誌、買う人いるのか……。
調べてみればこの「OTAKU USA」はけっこう有名な雑誌ですか?
リンク先は公式サイト(当然英語)でございます。

よく見れば「AKIBA-KEI」なんつうのもあって、
こちらは公式サイトは見つかりませんでしたが、
まあいろいろと、何ですかその、メキシカンなアキバケイさんが
思ったよりも大勢おられるようでして、
またその書き込みも、スペイン語だからと言うのではたぶん無しに、
うーむ、よくわからんが、情熱だけは伝わるようんうん、という雰囲気……。

たとえばこんなサイト?ブログ?もありまして、
なになに、集英社が月刊少年ジャンプを廃刊にして、しかしその直後のお達しで
それに代わる雑誌として「ジャンプ・スクエア」(でいいんですか?)なるものを創刊するとか、
その発売日は毎月4日になりますとか、そんな情報がわざわざスペイン語でねえ……?

ま、考えたらメキシコサッカーの情報を縷々として日本語で垂れ流している私も、
オタク振りでは決して負けてませんかそうですか。

さて、上の雑誌コーナーで目立つのは「Atomix」とかいう雑誌。
これは、調べてみると、純然たるメキシコ雑誌らしいです。
……自慢していいのかどうかよく分かりませんが。
公式サイトはこちら
これはちょっと趣向が違うのかもしれなくて(ぜんぜん自信はないが)、
アニメとか漫画より、ビデオゲームの類の雑誌みたいです。

いまいち、区別はつかないんですけどね。

ああ、こういう雑誌を熱心に、むさぼるように読むメキシコの若者たちは、
きっと私より(ある種の)日本語に精通しているのだろうなあ。
私と来たら、秋葉原を「アキバハラ」と読むのだったか「アキハバラ」と読むのだったか、
それすらも覚束ない始末で、某友人掲示板で指摘されたことは覚えてるんですけど、
どっちに間違えてどっちが正解だったかすらあやふや。
アキバ系っていうんだから、アキバハラだろ? と思ったのが間違いでしたっけ???

こないだ行った隣町のヴィリャエルモッサでは
通りすがりにこんなものを目にして、思わず撮影。



確かビデオゲーム屋さんだったと思います。
いずれにしても、日本文化の浸透は留まるところを知らないのでありました。

メキシコ人だってやるときはやる?

2008-01-15 05:34:32 | 出来事
約2年前に、こんな風景をお見せしましたが。

難破船、と偽って、廃棄船。
まあ、ずっとずっとありました。
ヴィリャエルモッサに行く回数はちょっと減ってたんですが
(というのもかつてはヴィリャにしかなかったスーパーやお店がカルメンにもどんどんできて、
 もちろん町は向こうのほうがずっと大きいんですが、
 わざわざ行くほどでもないんですよね~、って、実はすごいことです 笑)
それでも、ああ、あの船はまだあるな、と確認しては安心(?)してました。

それが、こないだ久し振りにヴィリャに向かうとき、
そうそう、あの廃棄船は、と思って見たら……。




えええ~!?

まさか、朽ちて波に洗われていってるの!?

とびっくりしましたが。
すぐその向こうに現われた光景に、二度びっくり。



解体工事、してるわけですかもしかして?



この日は週末とあって、誰もいませんでしたが、
しかも私もずいぶん久し振りだったので、
いったいいつからこんな作業をしているのか、どれくらいの速さで進んでいるのか、
その辺はさっぱりわかりません。

でも……
メキシコ人のことだから、20年後も30年後も放置かと思ってた

なんか、それはそれで寂しいような、
っていうと我がままでしょうか?

最近街中でも、放置家屋とか空き地とか、どんどん減ってきてるんですよね。
ジャングルになってイグアナ天国だったり、
屋根が落ちて家の中に木がニョキニョキ生えちゃって、
壊れかけたドアの隙間から覗くと、タンスの裏の異世界を覗いてる気分、とか、
そういうところが、綺麗さっぱり整備されて、
新しく駐車場になったりお店になったり……。
さみしいよ~~

それでも街中はね、まあいろいろと人の都合もあるだろうし、
しょうがないか、と思ってましたが、
こんな、海とジャングルしかないところでも、
汚ない廃棄船は生き延びることが許されないんでしょうか。

なんてセンチメンタルになってしまう光景でした。



ああ、ホントに人が(メキシコ人が!!)働いてるんだなあ。
フクザツな気分……。

走るドア

2008-01-05 01:31:43 | 出来事


ドアを開けて信号を見る。

というわけではないんですけど、何だかシュールな風景に、
どこでもドア~! と叫んでしまいました。
隣にいたダンナには通じないのが、ちょっと寂しい。

もちろん正解はこちらで、



単に、家具職人さんが出来上がったドアをどこかにはめ込むために
運んでいるだけの光景なんでしょうけど。

まあ最初は、信号の手前で止まったら、目の前にこんな風景だったので。



ああ、これがどこでもドアだったら、
パッと開けたら向こうが日本だったりして、帰るのもラクチン、安くて早くて
いうことないのになあ、とちょっと夢想してしまいましたよ。
シティにちょいっと行ってビートルタクシーの状況を確認したりもできるよなあ。

しかし、よく考えたら、なぜに、立てて運ぶのか?
ドアを開けているのは、まあ風当たりがとか、倒れないようにドアで角度つけてとか
いろいろ理由はわかるんだけど……。
普通に閉めて、斜めに寝かせて運んではいけなかったんでしょうか。
あるいは立てるとしても、進行方向に平行にするとかね。
まあおかげでちょっと面白い風景見られたわけですけど。

ひぇ~またかよ! のハリケーン・フェリックス

2007-09-03 12:04:45 | 出来事
なんかもう、このままハリケーンブログになれそうな勢いです。
今年はマジで、ハリケーンの大当たり年ですかね?

……。
当たらんでええわいッ、そんなもんッ! 

というわけで、ディーンの次のエリンちゃんはハリケーンに成長する前に消えたみたいですが、
その次のフェリックス君は……
今朝の段階でカテゴリ2と言ってたのに、今もうカテゴリ……。
たった半日で……君、成長早すぎ。



しかも、また直撃コースっぽい……。
まあコースが大きく変わることもあるので、来るとは限りませんが。

ええと、窓枠の修理と裏庭へのドアの下。
何とかせねば。

おまけに。
「これどこから飛んできたのかねえ」とか言いつつ、
「壊れてるからもうきっといらないよね」と無情に捨てたタンクの蓋。
昨日発見したんですが、うちのでした

自信満々、「それ、うちのとちゃうよ」と断言したダンナ、
なぜかそれをあっさり信じて確認もしなかった私。
どちらが悪いでしょうか……。

早く蓋をつけて、今度は決して飛ばないように縛り付けねば。
ゴミがいっぱい入って水道管に詰まったら困ります。

まあ……
この辺に来るのは木曜とのこと。
まだ三日あるしぃ~、やぁ余裕余裕

……とか言ってる場合じゃないですね。
まあ土曜くらいは万が一の場合、サッカーも諦めるとしても、
日曜の昼には大事な代表戦が
それまでには何とか、電気とテレビ、確保したいもんです。



てなジョーク混じりもいいですけど、
やっぱりカンクーンのほうは真剣に心配です。
mayuさん、お気をつけて。
(でもコースよく見ると、ユカタンの端っこのカンクーンは微妙に外れてますか?)

あ、ちなみに昨日おしゃべりしたメキシコ人によると、
ディーンは降水量は大したことなかったけど、
あんなに風がきついハリケーンは未だかつてなかった、そうで。

ああ、道理ででっかい木がバキバキ倒れたわけだねえ、と納得。
今度のフェリックス君も風速270km/時とか出てましたけど……。
お手柔らかに頼んまっせ。

ハリケーンディーン

2007-08-23 04:16:51 | 出来事
生きてます~。
なんちって、実は予想よりはずっと被害も小さかったらしく、
先ほど見たニュースでは死者は出てないらしいとのこと。
いやいや、よかったです。

ただ、前の記事にコメントを入れたあとやっぱり少し
雨と風がやってきました。
でもまあカテゴリ2に、さらには1に落ちてましたので、
さほどでもなく。



うちの対策ってこんなの。しょぼ。
でもまあ割れるときは割れるしな~、大丈夫なら大丈夫でしょ。
と呑気に過ごした前半戦。

コースとしては、これは予想コースでしたが、ほぼこのとおり。



あ、ドイツ語ニュースサイトからパクってきたのでドイツ語ですみません。
「Mittwoch」=水曜と書いてある、そのすぐ下がカルメンです。

 

わーー、きれーー とか言って喜んでいたうちはよかったんですが、
午後2時、ハリケーンの目玉に入りました。



そこからハリケーンのやつ、また海上に出たもんだから、
元気を取り戻したんでしょうか。
後半戦はけっこう激しくなりました。

まず停電。
4時ごろから一時間ばかり、そして回復。
でもそのころには、造りのやわな我が家(っても借家ですが)では
裏庭に出るドアと、寝室の窓枠から水が浸入。
ビニールシートを貼ったりタオルをつめたり、
いろいろ対策するも虚しく……。
昨日は半日、床拭きで過ごしておりました。

そしていったんは回復した電気も、6時ごろ再びさようなら。
まあ懐中電灯とろうそくの用意はできてましたので、
困りはしませんが……退屈。

私の部屋の窓辺に、鳥が避難してました。

 

フラッシュを焚くと驚かせてしまうので、無しで。
哀愁の背中。
トルトリータでした。
かあいそうに、うちの中に入ってきてもいいよ、と言いたかったんですが、
いくらハリケーンがイヤでも、家の中はもっとイヤかもね。

そして停電のまま、不貞寝して、一夜明けると通り過ぎてました。
あっさり。



あー、やれやれ、これ片付けるのかー。
何のか知りませんがケーブルが一本、だらり~~ん。
うちの前庭にはどこかの水タンクの蓋も落ちておりました。

電気がまだ戻ってないので、街中偵察に出かけました。
前庭を掃除したとき、ワンコも出してやったら、狂ったように駆け回る。
そんなにストレスたまってましたか。
まあ夜中、だいぶ不安そうだったもんな。
寝ようとろうそく消したら、漆黒の闇だし。
ヒューヒューゴーゴー変な音は絶えないし。
というわけで、ワンコの散歩もかねて。

街中の被害状況です。

 

あさっての方向を向いている信号たち。
停電で、もちろん機能してません。
写真には撮り損ねましたが、縦型信号機の上半分がバッキリと折れてるのもありました。

  

  

かわいそーな木々たち……。
家つぶされた人も大変です。
うちのコロニー内の公園でも大木が根こそぎ倒れてました。
家にはぶつからなかったようで、よかったです。



店を開ける人たち。
お店やレストランはこんなふうにガラス戸を保護してました。
手前のおまわりさんは、機能しなくなった信号の代わりに働いてます。

  

  

最後の写真は自転車のお兄ちゃんに邪魔されてしまいましたが、
トタン屋根がぐにゃぐにゃになってるところです。
苗木屋さんでも、トタン屋根が倒壊して木々を押しつぶしてしまってるところとかありました。

でも嵐の去ったあとの不思議な平穏さ。
ハトたちは公園の真ん中に集まっておっとりと座り込み、
野良犬たちもなんだか清々しい表情でそこらに寝そべってました。
昨日一日どこに隠れてたんだろうなあ。
うちの窓に来ていたトルトリータも無事だっただろうか。

うちのファックス機や無線電話機は、電気がないと作動しないので、
普通の電話機(埃だらけ)を引っ張り出してきて、
ダンナの家族や私のシティの友達にも連絡。

翌日(今日)のお昼12時ごろにやっと電気も戻り、
テレビもちゃんとつき、スカイも最初はシグナル来てませんでしたが、
やがて復活しました。
とすると、うちの屋根から垂れてるケーブル、どこのだろ?

というわけで、うちの被害はゼロ。
町の様子を見てると、まあ運がよかったかもね。
カテゴリ1(最弱)だったとはいえ、被害のあった人たちにはお気の毒です。



今現在、ディーンはベラクルスに再上陸。
カテゴリは2にパワーアップしているようです。
かなりのっぺり広がって、目玉なくなってる~。
それでもまだかなりの風速を保っているようで、
被害が出ないことを祈ってます。

以上、ハリケーン情報でした!?

センスのある生活

2007-05-09 07:09:16 | 出来事
ちょっと前に、というのは実は2月末のことなんですが、
プチショックな出来事があって、ミクシィのほうで愚痴ったというか
ネタにしたことがありました。
今日はその後日談を、と思ったんですが、
もちろん前段をご存じないかたのためにもう一度、
遡って話をします。
ミクシィでもう読んだよ~、というかたは、下の◆印まで飛んでください。


(以下、ミクシィからのほぼコピペ)

日本の扇子を、愛用しておりました。
これは確か、20ン年前日本を出るとき祖母がくれたもの。
私にじゃなくて、誰なりとお世話になる人へのお土産にしてね、
って言われた記憶があるけど。
うはは、適当な人が見つからなくってさ~。

渋いウグイス色に紫のリンドウの花が
金粉にまみれて描かれていて、
桟の部分にも彫刻の入った逸品。

自分で使ってた安物の扇子は、
長年のうちにボロボロになってしまって、
だったらこれ、上等だけど自分で使ってまえ~、と思って。
焚き染めたお香の香りが、初めのころはしてました。

バッグに入れて持ち歩くに便利、
ひょいと開いて額にかざせば咄嗟の日除けにもなるし。
メキシコは暑いから、大活躍。

で、普段はバッグの中で、その辺には置いてないんだけど、
ここんとこ(というのは2月の話ですが)、たまに急に暑くなるので、
先日テレビを見ながら取り出してパタパタやって、
そのまま居間のテーブルの上に置いていた。

日曜の晩は、何ともなかった。
月曜の夕方見たら、折れてた
両端の太い桟の、片方が根元からバッキリと、
外向けに、くの字に。
内側の細い桟も二本ほど。

 

うあ~、掃除のおばさんだよ。
物珍しくて「何だろこれ」と開こうとしたに違いない。
斜めに開かず、まっすぐ横に引っ張ったんだろうと思う。
月曜、仕事終わって帰るときの様子がそう言えばちょっと変だったんだよね。

物は盗まないから重宝してるおばさんなんだけど、
好奇心が強いんです。
日本語の本とか、ときどきこっそり引っ張り出して見てるの、
知ってるんですけどね。

明日おばさんが来たら、叱らなくてはなりません。
それもまた気が重い~。
でもうちは、値打ち物は何にもないけど、
ドイツのものと日本のものは、壊したら取り返しがつかないんだから、
気をつけてもらわないと……。

とはいうものの、やっぱり開こうとしてバッキリ、
やっちゃったおばさんを想像すると、
メキシコ人だよなあ、と笑いがこみ上げてきちゃうのでした。
日本人ならやらないよねえ、子供でも?



という記事を書いたら、まあ、
「日本の子供もやるよ~」「私もやったよ」などというコメントや、
「これで亀さんのところにドドッと扇子が届くんでは?」という人もいて、
よっし、扇子がいっぱい来たら、それを使って
メキシコ人向け扇子の開き方講習会やります!とか、
あと、掃除のおばさんがどう言い訳するか!?に注目する
メキシコ人の心理研究に熱心なマイミクさんたちもいたりして、

おばさんの言い訳:
掃除するのにテーブル動かしたら、扇子が落ちたんだけど、
拾ってそのままテーブルに載せたんだけど、
折れてるなんて気が付きませんでした~。


あのな~、床に落ちただけでこういう折れ方しますかっての!
でも追求してもしょうがないし、弁償させるわけでもないので、
も~しょうがないゎね、気をつけるのよ!
てことで〆ときました。



と、前置きが長くなりましたが。

で、今日郵便局から「小包届いてるよ~」コールがあって、行ってみたら、
扇子がドドッと届いてたわけです。

まずは、母親から二本。
たぶん、うちのどこかに転がっていたのであろうものを
袋に入れて他のこまごま雑多なものと一緒に。
もしわざわざ買ってくれたのだったら(もちろんそうでなくても)、ありがと~!



でもまあ一本(赤いほう)は、何たら祝賀記念、とか書いてあるので、
たぶん転がってた、が正解?
いえいえ、有難さが減るわけはなくて、
メキシコ人にあげたらこういうのこそ喜びそうだよね。
自分で使うにしても、気軽に使えていいかも。

で、さらに、友人Yちゃんから、こちらは
綺麗な紙包みで箱入り。おお~!

 

留めゴムつき、専用の布袋つき、しかもおそろいのデザインで、
しかも、ハスの花カエル~!
あまりにラブリーで笑ってしまいました。
これ、布扇子に刺繍なんですよ~。

むむむ、これは掃除のおばさんの目につくところには絶対に置くまい!
ダミーとして、祝賀記念扇子を置くことにしよう……
などなど策略を巡らせる亀。

しかしこれにはまだオチがあって。
この上品で綺麗な扇子の箱の、底に入っていた紙を何気なく開くと……



正しい扇子の開き方
正しい扇子の閉じ方

写真の図解入り~~~!

もう爆笑してしまいました。
これをスペン語訳して、おばさんにコピーしてあげようかしらん。
Yちゃん、至れりつくせりの扇子のプレゼント、ありがとう~。
母親にももちろん、感謝です。

しかし、じっくり読めば、正しい扇子の開き方閉じ方、
むむむ?
けっこう難しいんですけど……。
私は正しくない開き方閉じ方、していたような……。
反省して、これでじっくり学ぶことにします、講習会開く前に。

で、そうそう、タイトルのオチを忘れるところでした。
これで無事に、亀にもセンスある生活が戻ってまいりました

メキシコにおける日本の文化……?

2006-11-27 13:44:36 | 出来事
今日はまだ、引き込んだ風邪が完全に治ってないのと、
サッカーの試合が3つ+1つあったので、
短い記事でお茶を濁します。

とは言っても、これ、もしかしたらメリダ一週間旅行の中では
異質の収穫だったかもしれません。

写真を撮ろうとしても、普通じゃ撮れないです。
が、今回は、おとりになってくれた同行者のおかげで、
ばっちり、というか何というか……。

夜だったのと、ズームを使ったのでかなりぶれてしまいました。
それでも、ちゃんと読めるでしょ?
18禁対策でぼかしたわけではないんですが、ちょうどよかった?



道端とかアーケードにある、屋台に洗濯バサミで止めて
いろんな種類の雑誌を売ってるところですが。

HENTAI』……。

まあこれまでにも、『MANGA』だとか、
Cosupure』だとかいう雑誌を見かけたことはあります。
特に後者は、一瞬首をひねりましたね~。
あ!
と思い当たったときには、マジで声を上げそうになりました。

しかしな~……。
『ヘ○タイ』ですか……。

まあ思い返してみれば、マヤの儀式ツアーに参加したとき、
ガイドのインディオのおじさんが、
日本アニメの戦う少女が可愛いんだよねえ~、
とデレデレしていたこともあり、
街中でも日本のアニメだろうと思われるギョロ目少女の絵なんかも
確かに見かけます。
いやいやいや、私だって、漫画で育った世代ですから、
そういうものの魅力はわかるつもりではおりますとも。

でもなぁ~、
メキシコ初めての日本人の(しかもやや年配の)ご夫婦を案内して、
いかにもメキシコらしいところを見ていただくには、
やはりマヤ文化の色濃く残る、
かつ、まあ観光地として整備もされているメリダあたりがいいんでないか?
ということで行った、その町で、
こんなものを見ると、何とも複雑な気持ちですね。

どうせ日本語のまま定着するなら、
もうちょっとこう……『変態』じゃない単語がいいかもなあ、
などと思ってしまうのは、贅沢なんでしょうか?

これをどう評価すべきか

2006-08-08 06:37:23 | 出来事
今日は別ネタを考えてたんですが、
直前で変更になりました。

本日、月曜日の午後4時、こんなもん(写真)がドアの下から差し込まれたわけです。

なんかこう、表現とか表記にいろいろ言いたいことはありますが
(14:PMってなんだよ、とか、apartir や ala は分けて書きましょうとか)
まあいいとして。
言いたいことはわかります。

つまり、
明日、火曜の午前6時から午後2時まで停電
しますよ、ってお知らせですね。

こういうモノを見ると、
頭の中がいっぺんに、ポジティブとネガティブ
せめぎ合います。

なぜに、平日の午前中いっぱい。
でもまあお知らせするだけマシか。
それにしてももうちょっと早く知らせてくれてもよさそうなもんだが、
まあ今日洗濯は済ませたからまだしもだったし、
まるでお知らせ無しよりマシか。
でもこれ、本当に2時には電気が戻るんだろうか。
一番暑い時間に扇風機も無しで過ごすのか。
お昼ご飯作るのには間に合うのかな。
まあサッカーの時間じゃないだけマシか。

……などなど。

で、よく見たらですね、
アンシーラ地区とサンミゲル地区?

うちじゃないじゃん!!

なんだ~~
しかしだったら、なんでこんなものをわざわざ?

拾い上げたドアの前で思案してると、
道の向かい側を、どうやらこれを配って歩いているらしい人が。

ちょいとちょいと、兄ちゃん。

と呼び止めてみた。

ねえねえ、これさ、こう書いてあるってことは、
ここらは関係ないのよね!?
(もしかしたら多少は影響があるかも、という話かもしれない)

と問い詰めると、

「いや~、アンシーラからず~~~っとあっちまで、
 全部停電するんです」


と手をぐる~~~っと回して示してくれました。
やっぱ、そうですか……

明日の朝6時から午後2時まで停電……。
何をして過ごすか、今から考えておかねばなるまい……。
パソから必要なものをプリントアウトしておくか……。

パソなしテレビなし音楽なし、
冷蔵庫なし、扇風機なし。

うーん、どう考えても
街中の図書館かカフェにでも避難したほうがよさそう。



しかし……
やっぱり感無量。

お知らせするようになったなんて、
メヒコも成長したよなあ~!!!


と思う反面、

いいのか、そんなことで感動してて!?

とも思うのでした……。



追記です。
昨日の記事本文に、もうちょっとまともな写真を追加しました。