メキシコの隅っこ

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とさかのある遺跡 トニナー

2006-02-23 09:09:33 | 遺跡
今日は久し振りに遺跡の話にします~。

去年チアパスへ遊びに行ったとき回った遺跡のひとつに
トニナー Toniná があります。

ちょっと辺鄙な場所なんですが、いろいろと見所の多い遺跡です。

まず、全体が七層になっているんだそうです。
ガイドのおじさんが、えっちらおっちら杖を突きながら案内してくれました。



ここの建物は、こんなふうにすごく薄い石を積んで作ってあります。
こういうところは他にもありましたが、
どっちかといえば珍しい。

まず第一層にはがいます。



というのは冗談ですが、いるのは本当です。


トップにある写真は、第二層にある地底世界を演出した迷宮神殿です。
ガイドさんがいなければ素通りしたでしょうが、
ちゃんと案内してもらって、迷宮を通り抜けてきました!



こりゃど~ゆ~写真だよ!?って?
えへへ、地底世界だから真っ暗なんですよ~。
いや、雰囲気だけでも、と思って。
フラッシュ炊いて撮った写真もあるんですが、それじゃつまんないでしょ?

そして、十字形の窓がどの建物にも、必ず東西南北に。
この窓は、春分秋分の日になると、まっすぐ朝日夕陽の光が通るんだそうです。
マヤ遺跡ではたいていそんなふうになってるみたいですね。

何階層目だったか忘れましたが、



こんな彫刻とか。
これは太陽の運行を表わし、逆さまになった太陽の顔が見えます。
その右には、死神がいたりします。

他にも、球体で表わされた世界を食べている怪物とか、
翼をつけて踊っている人(↓)とか、



「翼をつけて踊ってる人」?
エク・バラムを思い出しません~? マヤ儀式のツアーで行ったところです。
あそこでは、天使だと言われたけど、
トニナーのは違うんだそうです、飾りで翼をつけているんだそうです。
うーん、そのほうがまぁ合理的な考え方だなあ。面白いかどうかは別として。

そんなこんなを見ながら七層登っていくと、
絶景かな~。



ソピロテ、気持ち良さそう~~。

さて、第七層にはこのトニナーが有名である(まぁそこそこ)根拠の建造物があります。



Crestorio クレストリオ、というんだそうです。
Cresta がニワトリなんかのトサカのことですから、
その辺から来た単語だと思います。
薄い石の板を水平に並べ、ここを風が通ると鳴る仕掛けなんだとか。
マヤ遺跡の神殿のてっぺんには割とあちこちにあるように思うんですが、
繊細な建造物だけに、壊れてしまっていることが多いです。
ここのは、綺麗に残っていて、風が吹くと本当に鳴り出しそう。


七層をまたえっちらおっちらと降りて、
入口のところにある博物館にも入りました。

まあいろいろありましたが、こんな感じで、



遺跡から見つかったいろいろな生活用品や備品が並んでます。

あんな人里離れたところなのに(ってのは偏見かな~?)
なかなか整備されてて、見所の多い遺跡でした。