「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

真冬の滞在@八ヶ岳西麓原村(7) 山荘にこもってCDと本

2009-12-30 12:23:16 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
我が家の場合、山荘に行ったら可能な限り山荘にこもる。これには、我が家特有の理由が2つある。

●山荘は別荘であり、文字通りそれは「別の荘」、つまり鎌倉の自宅に対して「Anotherな家」である。わざわざ遠い八ケ岳西麓の「Anotherな家」まで出向いて行ったのに、そこからまたさらにあちこち出歩くと、それはそれで楽しいことには違いないのだが、その反面「Anotherな家」に滞在する時間は減り、滞在の喜び、価値が減ってしまうのではないか、というケチ心。
●あちこち出歩くとガソリン代が馬鹿にならない、というケチ心。犬の運動をさせるため農場に山荘から行って帰るだけで、走行距離11km。最寄りのガソリンスタンドで15km。もうホームセンターとなると・・・。都会なら大変な距離である。移動コストが大変なのだ。

幸い最寄りなら富士見のA-Coop(アグリモール)に今井書店(CDショップを兼ねる)がある。他にも諏訪地域南部は書店が多い。CDや本を買い込み、山荘にこもろう。



半世紀以上前のライブ録音。気難しいカナダ人ピアニスト、グールドがピアノ、帝王カラヤンが指揮するBPOによるベートーヴェン、ピアノ協奏曲No.3。このジャケットはどう見ても、ヘアサロンに来た近所のおっさん(カラヤン)に若いヘア・デザイナー(グールド)が「どう致しましょう?」と聞くと、おっさんが「角刈りにしてくれ!」と言っている図だ。この後グールドは冴えない気難しいおっさんになって行ったが、帝王はますますカッコ良くなった。そして帝王は音楽を一大ビジネスに仕立て上げ、自らのカッコ良さをよく認識してビデオも売りまくった。



ライブ録音の良い所は協奏曲や交響曲の最終楽章が終わった時にのみ、拍手が鳴ることである。このCDはベートーヴェンのピアノ協奏曲の後、拍手が鳴り、それにシベリウスの交響曲が続く。私の聴き方は「飲酒音楽(飲酒しながら、本でも読みながら聴く音楽。「飲酒運転」を真似た言葉)」のいいかげんなものなので、もしこれがライブ盤でなければ演奏の間に拍手が入らず、私は曲がベートーヴェンからシベリウスに切り替わったことすら気付かないであろう。情けなくなるような音楽鑑賞方法である。

他にもシナトラのクリスマス。アメリカンな雰囲気。スタバでよく使われるらしい。



でも冬はやっぱりコレでしょう! 冬オンナ広瀬香美。彼女自身のヒット曲を録音し直している。これを聴き、山荘の外の残雪を見ていると、景色がスポーツ用品店アルペンのテレビCMに見えて来る。



茶々之介君。「おれ関係ねえ」



山荘にはいくつか本が置いてある。思い出のあるのはこれ。AA(Automobile Association 英国のJAFのような組織)発行の海岸線ドライブガイド。500ページ近い本で、英国の海岸線沿いのドライブ・ポイントが地図と写真と絵で次々と解説される。彼の国は海岸線のほとんど全部が非常に美しいので驚く。ドライブが楽しい国だ。



開いたら、こんな感じ。



今回新たに持ち込んだ本はこの2冊。
●中島義道著「醜い日本の私」新潮文庫
●川口マーン惠美「ドイツ料理万歳!」平凡新書



私はこの中島先生が大好きだ。彼の「うるさい日本の私」を読んで以来の大ファンである。彼はこの「醜い・・・」でも吠える。

「高さの不ぞろいな貧弱な建造物が立ち並び、その表も袖も屋根の上も原色の巨大な看板で埋め尽くされ・・・」と彼は怒る。



こういう記述を見ると、私はいつも我が国の首都の玄関口である東京駅八重洲中央口正面のこの光景を思い浮かべる。中島先生の叙述を正確に反映した景色がある。どうしてこうなんでしょう?



川口マーン惠美さんの本はなかなか面白かった。「アイスバインは代表的ドイツ料理と言われるがあまりドイツでは見かけない」などと書いてある。私はアイスバイン好きなんですが・・・。ソーセージ、ビール、じゃがいも・・・。次々と料理が出て来て、全部試したくなる。その中に私は気になる記述を見つけた。



「ラクレット」とある。「クラレット」じゃない。クラレットはワイン。ラクレットはアルプス地方で生産されるチーズの名だ。そのラクレットを高温で溶かして、熱々の茹でジャガイモにかけて食べるらしい。へぇ~~。うまそうだなぁ~。やってみよう! でもラクレットをどうやって入手するか?ここは長野県諏訪郡である。



しかし!ラクレットは入手出来るのだ。お食事編は次回に。
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2 コメント

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Unknown (HISAKO)
2009-12-30 19:44:37
おちゃ殿、こんばんは!

そうanother houseと言うことは、生活をする場であって、観光の拠点ではない。
これは、大学村でも、つくづくと思うことだし、隣人たちとよく話をします。
でも、偶に来る、そして新しく来る人たちは、観光の拠点と思っており、旅館ではない、と文句を言いました。
生活の場、だから、東京と違った大学村の生活が、昨日の続きの様に始まる、何の不思議もないのが、他の人から見ると不思議のようですね。

グールドとカラヤンのベートーベンの三番ですか!!!
私はどうも、4番が好きで、でもこの頃はグールドのバッハにはまっています。
時々、うなり声が聞こえるでしょう?
初めは、泥棒が・・・とビックリでした!

来年は、急な寒さに破裂したらしい水道管の工事、少し手入れを、と考えています。
東京の方は、やっと終の棲家の構想が固まり、それもホッとしています。
Unknown (おちゃ)
2009-12-30 21:31:55
おひさ殿

そうなんですよ。Anotherな家からあちこち
動きまわる気がしなくなりました。
半分はただのケチ心なんですが。

グールドのうなり声。かすかだけど、ほとんど
うめき声ですねえ、あれは。ひとりカラオケみたいな
もの。あるいはバッハの曲の弾き語り(?)
牧伸二みたいなものでしょうか。

終の棲家構想は出来上がりましたか!
おめでとうございます。
隠れ家みたいですか?
サンダーバードの秘密基地みたい?
あまり精根詰めて、疲れないようにね。

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