14日付「朝日」紙は、「いずも活用策研究」、首相「戦闘機運用を念頭か」の見出しで、日本共産党の宮本徹議員の質問に対する安倍首相の答弁を報道しました。
同紙は、「海上自衛隊最大の護衛艦『いずも』について、『将来の活用方策に関する基礎的な調査研究や情報収集などは、防衛省においてかねて行っていると承知している」と答弁。
首相は、「いずもの空母化に向けた具体的な検討を行ってきた事実はない」としましたが、「今後の防衛力のあり方については、様々な検討を不断に行っている」と答弁しました。
同紙は、「複数の防衛省関係者によると、新機種の航空機はF35Bを念頭に置いている」と紹介しています。
F35Bは、米軍が前方展開核兵器の中心に位置づけ、より使いやすいものに改良をすすめているB61-12核弾道を搭載できるものとして開発されている」ステルス戦闘機です。
すでに、米海兵隊岩国基地に16機配備され、米韓合同演習にも参加しています。
航空自衛隊には、空軍仕様のF35Aが今年3月から配備が予定されています。
日本が配備を予定している機種が核攻撃能力を持つか、どうかにも厳しい監視が必要です。
「いずも」の活用方策については、7日の衆院予算委員会で日本共産党の宮本徹議員が、小野寺五男防衛相に質問していました。
8日付「しんぶん赤旗」報道では、「海上自衛隊が17年から『DDH(ヘリコプター搭載護衛艦)の航空運用能力向上にかかわる調査研究』を実施し、調査研究の応募者資格として、『いずも」『ひょうが』型護衛艦の『新種航空機を運用するために必要な機能・性能を検討、評価する能力』をあげています」
「宮本氏は、『新種航空機とは何か』と質問。 小野寺五男防衛相は『具体的なことが分からない』と答弁を避けました。 宮本氏は「新種航空機だから今積んでいるものではないと普通考える。 F35Bも含めて空母改修を検討している可能性がある」と質問していました。
宮本徹議員の質問に対する安倍首相や小野寺防衛相の答弁を報道で知るなかで、空母艦載機の移駐と移駐後の厚木基地の米軍と自衛隊の運用の方向性が徐々に明らかになりはじめているのではないか、と感じています。
特に、宮本質問と政府の答弁で感じることは、次のことです。
「いずも」は横須賀を基地としています。 同艦が空母に改修された場合、その航空機部隊の陸上基地に厚木基地が使われる可能性が高いということです。 オスプレイとF35B等を搭載した「いずも」がが米軍の空母部隊と共同して侵攻作戦を実行する。 このようなことが現実になろうとしているのではないでしょうか。
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