今週27日(金)、歴史的な南北首脳会談が行われます。 私も会談に期待し、行方に注目しています。
22日付の「しんぶん赤旗」は、20日に放映されたテレビでに志位氏の「日米首脳会談・北朝鮮問題」に関する発言を掲載しました。 南北・米朝首脳会談を前にマスコミなどでは、「期待」と「疑念」の報道が錯綜しています。 特に、北朝鮮に対する「疑念」の声、報道が目立っているように感じています。
志位氏は、放送の中で質問者に対して、次のように答えています。
「松山(フジテレビ解説委員・松山俊行氏) 最近までの日本政府の姿勢としては、6カ国協議の失敗、教訓をもとに『行動対行動』といって時間稼ぎに使われてしまったという反省もあると思うんですけれども、北朝鮮の主張にかなり近いのかな、日本の政府のスタンスとかなり違うなと思うんですけれども」
「志位 先ほど言ったように、(『行動対行動』という原則は)北朝鮮というより、6カ国の合意だと。 今もそれを否定する国は6カ国ではありません。 日本も否定していない。 さっきもいったように、相互に不信がある中で進もうと思ったら、これが唯一の一番合理的な方法ではないかと(思います)」
「それともう一つ言いたいのは、(交渉が)時間稼ぎに使われるという話がよくあります。 しかし、レオン・シーガル氏という、94年の米朝『枠組み合意』の時のアメリカ側の交渉者だった方が最近、『(米朝の)核交渉の25年』という論文を書いているんですよ。 これを読むと大変面白いんですよ。 ”交渉をしている間は、核・ミサイル開発はとまった、交渉を続けなかったのが失敗の原因だ、ずっと交渉を継続しないといけなかった”といっているんですね。 これは大変大事なところで、確かに交渉しているときは(核・ミサイル開発は)とまるんですよ。 一番進んだのは、オバマ政権の第2期なんです」
「松山 『戦略的忍耐』といっていたころですね」
「志位 その通りです。 6カ国協議の共同声明が結ばれのが2005年9月でしょ。 その後、いろんなぎくしゃくがありながら、12年2月29日に、『閏(うるう)日合意』という米朝合意があるんです。 このときまでは交渉をやっていたんですね」
「志位 ところが、それが破られたといってオバマ政権が一切これからは『戦略的忍耐』ということで、『北朝鮮が非核化の行動をしなければ交渉しませんよ』という『交渉否定論』をとってしまった。 12年から16年までの5年間に、核・ミサイル開発がどーんと進んでしまった。 ここは大事な教訓だと思うんですよ」
「志位 私は、南北、米朝の首脳会談で一定の合意を見る可能性は大いにあると思うけど、その後が大事だと思うんですね。 交渉を続けるということが大切です。 交渉を続けて、非核化と地域の平和体制の確立までやりとげる。 交渉をあきらめたりしない。 どんな困難があっても交渉を続けて先に進むーーこれが歴史の教訓だと思います」
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