2018年4月27日、朝鮮半島の2つの国、韓国・文在寅大統領と北朝鮮・金正恩委員長の首脳会談が板門店の韓国の「平和の家」で行われました。
「朝鮮半島の平和と反映、統一のための板門店宣言」が発表されました。 「しんぶん赤旗」で全文を読みました。
「南と北は、停戦協定締結65年になる今年中に、終戦を宣言して停戦協定を平和協定に転換し恒久的で堅固な平和体制構築のための南北米3者または南北米中4者会談の開催を積極的に推進していくことにした」
「南と北は、完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した」
同『宣言」は、前段部分で、「両首脳は、朝鮮半島でこれ以上の戦争はなく、新しい平和の時代が開かれることを8000万わが民族と全世界に厳粛にせん明した」と述べ、具体的な行動、取り組みを列挙しています。
そして、宣言の最後で、「文大統領は今秋に平壌を訪問することにした」と述べていることに、「宣言」の行動的、実践的重みを感じます。
私は、共同会見の中で語った、金委員長の言葉に触れ、彼の思いの一端を初めて知りました。 1950年の朝鮮戦争を始めたのは、彼の祖父である金日成です。 その孫である金正恩氏はまだ30代の若い指導者です。 一方、文韓国大統領は65歳、親子の年齢差があります。 文氏が生まれた年に朝鮮戦争が始まったことになります。 そうした2人が時代を超えて、世代を超えて首脳会談を成功させました。
金委員長は、改憲の中で、「民族の分断の悲劇と統一への熱望が、詰まった板門店で歴史的な責任感を持って会談に望んだ」「南北がまた手を組むことになるまで長い時間がかかった。 実際に会ってみると、やはり、わかつことのできない、はかの誰とも比べられない、一つの血肉とうことを実感した」
「韓民族と世界が見守るなかで署名したこの会見が、もう二度と死文化されないように、緊密に話し合いをしていい結果をだすために努力する」
朝鮮半島の人々、韓民族が100年以上にわたって歩んできた歴史、日本による戦前の過酷な植民地支配、戦後の冷戦下の分断国家の対立、戦争の苦難。
金委員長が、「私が通った道を北南のたくさんの人が行き来し、板門店が平和の象徴になれば、民族は限りない繁栄を享受することができるだろう」と語りました。
日本がその責任と役割をどう果たすのか。 大きく問われる時代が始まったといえるのではないでしょうか。
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