南関東防衛局は今月4日、米海兵隊のオスプレイが「15日に東富士演習場で離着陸訓練を実施する可能性がある」と同局のホームページにアップしました。 その後、この情報に関する報道はありませんでした。 オスプレイの離着陸訓練は行われるのか、詳細が判らないままに15日を迎えました。
15日、東富士演習場周辺で監視活動を行っている「住民の会」の渡邉さんから、「オスプレイ1機が演習場内で午後0時34分から1時間10分間、離着陸訓練を実施し、飛び立った。 厚木基地に向かっていると思われる」との連絡が入りました。
大和市や綾瀬市にオスプレイ飛来の情報が入ったのは、11時49分でした。
「厚木基地周辺住民の会」関係者と連洛を取り合い、オスプレイの飛来に備えました。 同機が厚木基地に着陸したのは午後1時56分。 離陸時間は午後3時54分でした。
その後、同機は東富士で5回ほど離着陸訓練を行ったとのことです。 オスプレイは厚木基地で給油を行ったと思われます。
今回のオスプレイの飛来、訓練の特徴は、①岩国基地から厚木や横田基地を経由せず、直接東富士演習場に飛来し、訓練を実施したこと。 ②1機で飛来し、厚木基地で給油をし、東富士で訓練を行い、岩国に帰還していること。 ③史上最大規模の米韓合同軍事演習が韓国で実施されていること。などにあるように思います。
「しんぶん赤旗」16日付は、「垂直離着陸機・オスプレイの『定期機体整備』拠点の工事が、東京湾に面した陸上自衛隊木更津駐屯地内(千葉県木更津市)で始まっています」として、「市内外の2社が防衛省と契約し、駐屯地内の『K格納庫』にスプリンクラーなど消化設備、塗装区画の設置や機械・電気工事の準備作業をしています。 工事は12月28日までの予定。経費は日本の負担です」
「さらに滑走路近くに耐熱型のホバリング(空中停止)エリアを新設します」と「オスプレイのリージョナルデポ(定期整備拠点)建設の動きを報じています。
「首都圏はどう変わるのかー。 米軍横田基地(東京都)では空軍特殊作戦機CV22オスプレイ部隊の17~21年配備(計10機)が狙われています。 米海軍は空母に搭載できるHV22オスプレイの導入を決めており、横須賀や厚木基地(神奈川県)も配備の対象になりえます。 米軍や安倍政権の思惑を許せば、首都圏がオスプレイ(猛鳥ミサゴのこと)の”巣”にされる危険が高まります」と指摘しています。
首都圏の運動のネットワークの構築、強化をめざしたいと思います。