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宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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「極めてむごい兵器」「もう一度、広島、長崎の写真を見てはどうか」-コリン・パウエル元米国務長官

2013年07月17日 | 核廃絶・平和

 「朝日」11日付、「インタビュー」記事に出会い、核兵器、戦争、外交等について、大事なヒントを与えられました。
パウエル氏は、湾岸戦争当時、統合参謀本部議長を務め、01年から05年ブッシュ政権の国務長官でした。いま、彼は、核兵器不要論者として知られているようです。

 同記事をお読みなった方も多いことでしょう。
以下、記事の内容の一部です。
=なぜ核兵器が不必要だと思うのでしょうか
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パウエル氏「極めてむごい兵器だからだ。まともなリーダーならば、核兵器を使用するという最後の一線を踏み越えたいとは決して思わない。使わないのであれば、基本的に無用だ」
「私は、軍事的な意味で無用だと言っている。・・・核兵器をすぐにゼロにするのはむずかしい。しかし、核廃絶という目標を持つのはよいことだ」

=北朝鮮に対して、米国は、通常兵器だけで抑止力があるのでしょうか
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パウエル氏「私の個人的な見方だが、通常兵力は強力であり、核兵器を使わなければならないことはない。もし北朝鮮が核兵器を使ったり、使おうとしたりしているとみた場合、米国はすぐに北朝鮮の体制を破壊するだろう。だから、軍事的に考えても、外交的に考えても北朝鮮が核を使う理由は見あたらない」

 また、パウエル氏は、次のような事実を明らかにしました。
「インドとパキスタンの間で(2002年)危機が起きた際、パキスタンのムシャラフ大統領に電話して、こう言った。『あなたも私も核など使えないことはわかっているはずだ。1945年8月の後、初めて核兵器を使う国やリーダーになるつもりなのか。
もう1度、広島、長崎の写真をみてなどうか。あんなことをしたいのか。考えたりもするのか』と。
もちろん、パキスタンの大統領の答えは、『ノー』だった。
インドも同様な反応だった。彼らは冷静になり、危機はさった」

=日本の核武装は心配していないのですね。
=パウエル氏「心配していない。2つの理由がある。
1つは、核武装を真剣に考えている、まじめな日本の政治家や自衛隊幹部に、私はあったことがないということだ。
2つ目は、核武装は、理にかなった行動ではないという点だ。
日本は過去60年で、原爆や戦争による壊滅状態から、すばらしい経済や生活水準を手に入れ、最も成功した国の1つとなった。大きな変化を、核武装なしにやり遂げたのだ」

 パウエル氏は、直接的には、アメリカの日本への核兵器の使用責任については触れていませんが、広島、長崎の被爆の実態を示し、パキスタンやインドを説得したことは、私たちの運動とも重なり合うものがありました。