2/22東奥日報WEB社説で伝えておりました。
-向上の芽をさらに伸ばせ/むつ・中学生の学力-
中学生の学力低迷に悩んできたむつ市教委にとって、2013年度はうれしい年になった。県教委が公立校の小5と中2を対象に実施している学習状況調査の結果がこのほど公表され、同市の中2が、5教科を通じて初めて、英語の正答率で県平均を上回った。
5教科を合わせた平均も、県の60.1%に対し59.9%と、ほぼ遜色ないレベルまで上昇した。
生徒一人一人の習熟度に応じたきめ細かな指導など、地道な取り組みをあらためて徹底する努力が実を結んだ。前年度は大幅な不振。詳しく分析したところ、特に数学で正答率が極端に低い生徒が多く、危機感が高まっていた。
向上の芽をさらに伸ばす工夫が要る。市教委は、小中一貫教育の強みをもっと引き出してほしい。地域外の大学や研究機関との連携など、生徒に新鮮な刺激を与える試みにも知恵を絞ってもらいたい。
学校教育の課題の一つは、授業についていけない生徒がいないか目を配ることだろう。ところが、前年度の同調査で、厳しい現実を突きつけられた。
数学について詳しく分析すると、生徒601人のうち「正答率10%以下」が95人で最多。「11~20%」は80人、「21~30%」49人。これらの層で、全体の4割近くに達した。全生徒平均の正答率は43.2%にとどまり、県平均を10.6ポイントも下回った。ほかの教科も、正答率が低い層に分布が偏りがちだった。
正答率を10%刻みにして分布を調べたのは、この時が初めてだった。驚いた市教委は、さらに詳しく各中学校ごとの分析も行った。現場の危機感は高まり、授業が理解できているか、目配りがぐんときめ細かになったという。
その結果、13年度は、各教科とも、習熟度が低い層が減って全体を底上げ。特に、英語の正答率は、県平均61.5%を上回る64.0%で、内訳も「81~90%」が最多と健闘した。
このほか、長期的な取り組みも始まっている。市内全域を対象とした小中一貫教育は県内各市で初めての挑戦で、完全スタートして3年目。市教委はこの強みを伸ばそうと、13年度から小中の情報交換をさらに強化している。
学習状況調査で、同市の小5は既に11年度以降、各教科で何度も県平均を上回るレベルに達しており、中学進学後につまずかせないことが大切だ。
一連の努力は評価に値する。さらに、教職員の意識改革にも挑むべきだ。
学力低迷をめぐっては、市教委や学校現場の一部に「地元に大学がなく、生徒たちが刺激を受ける機会がない」といった声がある。だから仕方ない-と考えるなら甘えだ。ならば知恵を出す-へと変えたい。
例えば、市と青森中央学院大学が昨秋に結んだ連携協定に着目してはどうか。同大の力を借りれば、児童、生徒への刺激を生み出せる可能性はある。学ぶ楽しさに気づく子どもを増やすこと。市教委の責務だ。
-引用終わり-
少し前の川内中学英語での発表会の記事に何か可能性を感じていたところです。
生徒たちの刺激の機会で私に何ができるか、しばらく考えてみました。そこで3本の矢の目標設定に当てはめてみました。
1.国際感覚、特にベトナムを利用した海外体験/ベトナム交流支援:アンテナショップ
2.タブレットを利用した補習/地域活性化支援:実験ラボ
3.地産地消の学び/ 下北インフラ提案:下北再生エネルギー半島化プロジェクト
ベトナム嫁と町を歩いていると「こんにちわ」と良く小学生に声を掛けられます。「シンチャオと返せば」と言いますが未だそこまでは・・・。
多分、声を掛けた小学生たちは「ベトナム人だ」と分かっていません。外国語であいさつを返されたら、きっと彼らの海外に対する興味も格段と違ったものになってくるでしょう。
-向上の芽をさらに伸ばせ/むつ・中学生の学力-
中学生の学力低迷に悩んできたむつ市教委にとって、2013年度はうれしい年になった。県教委が公立校の小5と中2を対象に実施している学習状況調査の結果がこのほど公表され、同市の中2が、5教科を通じて初めて、英語の正答率で県平均を上回った。
5教科を合わせた平均も、県の60.1%に対し59.9%と、ほぼ遜色ないレベルまで上昇した。
生徒一人一人の習熟度に応じたきめ細かな指導など、地道な取り組みをあらためて徹底する努力が実を結んだ。前年度は大幅な不振。詳しく分析したところ、特に数学で正答率が極端に低い生徒が多く、危機感が高まっていた。
向上の芽をさらに伸ばす工夫が要る。市教委は、小中一貫教育の強みをもっと引き出してほしい。地域外の大学や研究機関との連携など、生徒に新鮮な刺激を与える試みにも知恵を絞ってもらいたい。
学校教育の課題の一つは、授業についていけない生徒がいないか目を配ることだろう。ところが、前年度の同調査で、厳しい現実を突きつけられた。
数学について詳しく分析すると、生徒601人のうち「正答率10%以下」が95人で最多。「11~20%」は80人、「21~30%」49人。これらの層で、全体の4割近くに達した。全生徒平均の正答率は43.2%にとどまり、県平均を10.6ポイントも下回った。ほかの教科も、正答率が低い層に分布が偏りがちだった。
正答率を10%刻みにして分布を調べたのは、この時が初めてだった。驚いた市教委は、さらに詳しく各中学校ごとの分析も行った。現場の危機感は高まり、授業が理解できているか、目配りがぐんときめ細かになったという。
その結果、13年度は、各教科とも、習熟度が低い層が減って全体を底上げ。特に、英語の正答率は、県平均61.5%を上回る64.0%で、内訳も「81~90%」が最多と健闘した。
このほか、長期的な取り組みも始まっている。市内全域を対象とした小中一貫教育は県内各市で初めての挑戦で、完全スタートして3年目。市教委はこの強みを伸ばそうと、13年度から小中の情報交換をさらに強化している。
学習状況調査で、同市の小5は既に11年度以降、各教科で何度も県平均を上回るレベルに達しており、中学進学後につまずかせないことが大切だ。
一連の努力は評価に値する。さらに、教職員の意識改革にも挑むべきだ。
学力低迷をめぐっては、市教委や学校現場の一部に「地元に大学がなく、生徒たちが刺激を受ける機会がない」といった声がある。だから仕方ない-と考えるなら甘えだ。ならば知恵を出す-へと変えたい。
例えば、市と青森中央学院大学が昨秋に結んだ連携協定に着目してはどうか。同大の力を借りれば、児童、生徒への刺激を生み出せる可能性はある。学ぶ楽しさに気づく子どもを増やすこと。市教委の責務だ。
-引用終わり-
少し前の川内中学英語での発表会の記事に何か可能性を感じていたところです。
生徒たちの刺激の機会で私に何ができるか、しばらく考えてみました。そこで3本の矢の目標設定に当てはめてみました。
1.国際感覚、特にベトナムを利用した海外体験/ベトナム交流支援:アンテナショップ
2.タブレットを利用した補習/地域活性化支援:実験ラボ
3.地産地消の学び/ 下北インフラ提案:下北再生エネルギー半島化プロジェクト
ベトナム嫁と町を歩いていると「こんにちわ」と良く小学生に声を掛けられます。「シンチャオと返せば」と言いますが未だそこまでは・・・。
多分、声を掛けた小学生たちは「ベトナム人だ」と分かっていません。外国語であいさつを返されたら、きっと彼らの海外に対する興味も格段と違ったものになってくるでしょう。