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i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

むつ市への提案(24)歩行者安全強化プロジェクト

2012-07-19 01:54:59 | むつ市への提案
むつ市への提案を一日一項目作成しています。

1.提案題目

 歩行者安全強化プロジェクト

2.提案内容

 歩行者の交通安全の対象としては自動車、自転車があります。この2点について気の付いたことがあります。

① 歩行者の安全横断
 特に雪道でマエダの横断歩道を駐車場側から渡るときに転ばないように慎重に渡った記憶があります。
 ここに歩道橋を設置できないものかと思います。バリアフリー配慮で単なる階段では済まないとは思いますが、マエダの2階と直接ビルトインさせたらどうでしょう。
 また、むつ病院前の歩道橋も改善の余地はないでしょうか。
 県管理の国道かとは思いますが、市民の交通安全に資する要望ということです。

② 自転車通行の徹底化
 自転車は歩道を走行して良いのでしょうか。それは自歩道で幅員が十分広ければ問題ありませんが、むつ市では殆ど一般歩道ではないでしょうか。
 自転車の事故は18%減少してきているそうです。しかしながら、歩道上を走行している自転車の事故は9%増加しています。(7/18毎日新聞)
 昨年、警察庁は歩行者の危険などから、自転車の車道走行の徹底を打ち出しています。ご存じでしたでしょうか。

むつ市への提案(23)大湊線利用促進プロジェクト

2012-07-16 18:06:33 | むつ市への提案
むつ市への提案を一日一項目作成しています。

1.提案題目

 大湊線利用促進プロジェクト

2.提案内容

 大湊線は、平成3年~8年の乗降客伸び率が20%増を記録し、伸び率ベスト3に入ったことがあります。ところが、喜んでばかりもいられません。営業収支は100円かせぐのに314円かかり、全国ワースト17位に入っています。
 東北新幹線が新青森まで延伸され、更には新函館は5年後、その後は札幌までの延伸が決まりました。しかし、下北半島に呼び込む戦略は描けたでしょうか。
 下北半島は本州最北端という地形上の特異性から「ついでに立ち寄る」ということがあまりできません。つまり「目的があって立ち寄る」という何か理由が発生しないと行動に結び付かないのです。

① 帰省客を最大限利用する
 先ず、考えられるのはふるさとに帰省するという年中行事を利用することです。これは鉄道事業者か旅行業者の協力が必要です。企画もののアイデアです。例えば、大湊線に乗るとマイルが貯まりTポイントに加算できる。ある回数乗ると物産品のプレゼントが当たる。帰省切符を一年間有効な2枚つづりとする。その場合、繁忙期と閑散期で割引率を変える工夫もあり。

② 生活者を利用する
 食品、生活用品購入で貯めたTポイントと往復割引券、無料券が交換できる。
 
③ 観光客を誘致する
 新幹線新駅を起点とした回遊ルートを売り出す(大間フェリー、むつ湾高速船も利用)。下北で1泊させる工夫。例えば「むつ湾屋形船」「下北エネルギー施設満腹視察会」。

④ 集客イベントを企てる
 通学客の少ない休日に駅スタンプラリーで物産品が当たる。下北再生エネルギーファンドに出資の配当として無料招待券を配る。  

むつ市への提案(22)北限サル物語プロジェクト

2012-07-13 01:59:25 | むつ市への提案
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1.提案題目

 北限のサル物語プロジェクト

2.提案内容

 脇野沢の北限の日本サルが20匹、上野動物園に里子に出されたのは約3年前です。上野に移動して直ぐ「カジキ」は脱走を企てました。未遂に終わりましたが、何故か悲しくなる出来事です。温暖化気候の影響でサルの個体数は増え続けていています。民家近くに来ては悪さをするというので、訓練された犬が巡回しております。必要以上の数は捕まえて安楽死の運命になるのだそうです。せっかく気候が良くなって死亡率が減ってきたというのに・・・。

① 北限のサルを救う方法はないか
 上野のパンダの赤ちゃんが注目を浴びていましたが、残念なことに亡くなりました。愛らしい容貌に加え、中国との友好関係に繋がっているのでメディアの取り上げ方もすごいです。赤ちゃん誕生の時はTVのニュース速報に出ましたし、号外も配られたようです。
 北限のサルも注目を浴びることで引き受ける動物園を増やす工夫が必要と考えます。

② サルの命名
 先ず、名前が付いているのは良いのですが、魚の種類の名前ではイマイチです。今度から子供たちを中心に公募したらどうでしょう。新生児への方言命名「イノグ」「ガラッコ」などは良いアイデアでしたが・・・。

③ 北限のサル物語
 児童絵本や小説の主人公(「吾輩は猫である」のような)などに登場させて、カジキの気持ちを物語にしてやりたいところです。一方、猿芝居の「猿を尋ねて三千里」の定期公演や続編にも期待が持てます。

④ サルのキャラクター化
 少し名前が知られるようになったら、バッチやシール、ストラップあるいはサルのお菓子などに展開したい所です。

⑤ サルの話題作り
 サル回し芸とのコラボや動物行動学の公開実験などで話題作りも必要かと考えます。また、飼育員の方の日記も上手く活用したい所です。「下北のサルの糞は臭くない」こんな豆知識は面白いです。

⑥ しかしながら、自然環境の厳しい下北の地に順応してきたDNAを大切にしてあげて、極力自然と共存する方法を模索していきたいところです。
 

むつ市への提案(21)会津藩とのコラボ強化プロジェクト

2012-07-08 14:39:01 | むつ市への提案
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1.提案題目

 会津藩とのコラボ強化プロジェクト

2.提案内容

 むつ市は幕末の歴史的経緯から会津若松市と友好都市の関係を結んでおります。福島の原発事故、再生エネルギーに賭ける状況も、むつ市と似ていることから友好関係を更に進めてみたらどうかと考えます。

① 再生エネルギーを福島に学ぶ
 これは今後「下北再生エネルギー半島」を目指すときにアドバイスを受ける必要性から考えたことです。例えば、福島では原発の廃炉に向けた取り組みが先行されます。また、再生エネルギーでは洋上風力、地熱発電、木質バイオマスなどが先行開発されております。特に下北が今後目指す地熱発電において温泉発電も含めた知見が必要となってきます。また将来を睨んだスマートコミュニティも導入実験が始まっています。会津にはその方面のアドバイスが可能ではないかと思われます。

② 先を見据えた教育に学ぶ
 会津若松に会津大学という最先端の大学があります。青森からの入学、編入の枠を作って戴き、雪国における情報通信の重要さを体感して学ぶことで人材を育てて戴きたいと思います。会津大学は日本初のコンピューター専門大学で4割が外国人教員という海外にも通じる人材育成を目指しています。幕末の会津藩校日新館は初の民間創設であり、文武両道であまりにも有名です。先を見る歴史があります。

③ 特産品技術のコラボ
 表参道に「RIN(リン)」という地方の名産品を扱ったお店があります。ここの商品は気の利いたプレゼント品として人気があります。この店で福島の「会津塗」と山口の「萩ガラス」がコラボした「ぐい飲み」があり非常に感心しました。陸奥湾ホタテ貝殻の「螺鈿細工」や下北ヒバ材使用の「曲げわっぱ」などが考えられないか、と思います。

④ 斗南藩忘れじ
 「斗南藩、幕末人情伝」なる番組、映画がほしいところです。会津藩は学問や躾教育などに優れ、「什の掟」などは特に有名です。どんな思いで斗南藩を作ったか、「会津の魂」を描いた番組製作を望みます。

むつ市への提案(20)自衛隊との連携プロジェクト

2012-07-08 14:37:51 | むつ市への提案
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1.提案題目

  自衛隊との連携プロジェクト

2.提案内容

 大湊自衛隊は地元の経済、雇用にも大きな役割を果たしています。しかしながら、ここで更に一歩進めた関係に着目してはどうか、と考えます。

① 護衛艦の一般公開
 大湊で年2回程度、定期的に一般公開の日を設定しては如何でしょうか。地元住民の理解のみならず、全国からマニアが押し寄せる可能性があります。県外の人の訪問を考えて定期にした方が良いと思います。

② 原発の重大事故発生を想定した合同防災訓練
 東通り原発が事故を起こすと、下北半島の西通り住民は海で避難路が絶たれてしまいます。自衛隊の船舶あるいはヘリコプターなどでの避難訓練が重要です。提案ではなく是非行ってほしい事ではありますが・・・。

③ 自衛隊員によるまちの活性化
 自衛隊員の特徴を打ち出して購買、消費に繋げては如何でしょうか。自衛隊員の必要な品物、例えば自衛隊用防寒着、自衛隊用下着、自衛隊用防寒靴の開発など。また、市の行事への参加も可能であれば面白いと思います。例えば市民文化祭や体育祭に「元祖海軍コロッケ販売」(海軍カレーはあるような事を聞いたことあります)など。「この時、ここでしか味わえない」というレアな人気が出てくると思います。また、スポーツ、音楽隊のみならず、文化活動も考えられます。北洋館での社交ダンス会など。自衛隊内での趣味やサークルなどもあるのではないでしょうか。

 自衛隊と一般市民との交流イベント年間スケジュール表みたいなものがあると便利でしょう。キーワードは自衛隊と市民との共生です。

 あまり自衛隊の事を知らずに提案しています。お許し下さい。



むつ市への提案(19)高校生活用プロジェクト

2012-07-06 05:23:38 | むつ市への提案
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1.提案題目

 高校生活用プロジェクト

2.提案内容

 先にむつ工のEV電気自動車の製作や高校生レストラン成功のニュースがありました。

① 高校生をまちづくりに参加させよう
 地元に興味を持ち、注意深く観察し、改善力、提案力が磨かれる。地元愛を大きく持つ大人になる。例え県外に就職してもUターンを考えたり、ふるさと納税に参加したりする。

② 高校生は究極の地産地消
 青森で自給率の高い項目の将来性を考えて開発、研究に力を入れる。例えば、食料の自給率の高さ:農作物の栽培、新物産品、新料理のアイデア、エネルギーの自供率の高さ:小型風車の製作など。商品化が出来るようになれば地元に留まれる。

③ 高校生にアイデアを託す
 商店の空き店舗利活用を高校生に託してみる。古い思考の大人では思いつかないアイデアが期待できる。社会教育として効果は計り知れない。

むつ市への提案(18)短命県脱却プロジェクト

2012-07-06 04:58:06 | むつ市への提案
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1.提案題目

 短命県脱却プロジェクト

2.提案内容

 先の全国統計にて青森県は5年前に続き、全国最下位の短命県となりました。新聞紙上では良く長寿国の長野県との比較が載せてあります。どちらも雪国リンゴ王国であるところが皮肉です。

① 専門の先生方が調査に乗り出してはいますが、生活者サイドからのアプローチも重要です。シロウトの考えは単純です。私は風土(考え方)に起因すると思います。

② 必要以上に悩み、ストレスを感じる人が多い。つまり、積極前向き思考ではなく、消極後ろ向き思考、受け身の人が多いという事です。良く言えば「人の話を良く聞く」と評されます。慎重な割に手を打つのが遅い、というのも重要です。何を言いたいかと言えば、「自分から積極的にがん検診をしない」ということです。がんの発見時は殆ど手遅れです。また、症状や経過について医者とのコミュニケーションが下手で、オカシイと思っても言わない人も多いです。

 ここからが提案です。

③「がんをオープンにしましょう」です。あっちこちでがん患者なのですから、オープンに情報交換しましょう。検査の報告を日常の話題にしましょう。新聞、テレビの病気特集や番組を繰り返し放送しましょう。ドクターGのビデオを貸し出しましょう。

④「地域で検査受診率を競い合いましょう」です。その数値を重要な成果指標として市役所職員の成果給に反映させましょう。

⑤「病気になった時の事を文章にしましょう」です。病気になったときの対処方法や段取りを手際よく進めましょう。エンディエングノートを書く決まりとしましょう。

開き直ることで見えてくるものもきっとありましょう。

むつ市への提案(17)Tポイントカード相互利用プロジェクト

2012-07-05 13:20:33 | むつ市への提案
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1.提案題目

  Tポイントカード相互利用プロジェクト

2.提案内容

 現在、首都圏で運用されている生活関連のサービスポイントカードに「Tポイント」があります。これは、TSUTAYA、ファミリーマート、ドトールコーヒーなどが提携しているカードです。
 一方、むつ市のスーパーや商店においても各々ポイントカードが存在すると思います。
 一般に青森の人はポイントを集めることが好きな傾向にあると感じます。しかしながら、運用をもっと充実させるための工夫が必要であると考えます。日常の楽しみの機会(コンテンツ)を提供することは結構重要なことではないかと考えます。

① Tポイントカードを選んだ理由
 全国展開していることから、出稼ぎ、就職、学業などで青森を離れて暮らしている人も青森に戻った時に相互利用できます。現在日本で4人に1人が会員らしいです。

② Tポイントは生活密着型
 Tポイントカードは非常に生活密着型の視点を持っています。衣食住、娯楽、車などに契約店が多いのが特徴です。ネットでの利用、確認も出来、アンケート、抽選、クイズなどで加算の機会が常にあります。

③ 全国と地域のコラボ
 「Tポイント」と「むつ市のうまいは日本一」「てっぺん下北」の協賛店が相互利用できるよう提携することを提案します。
 

むつ市への提案(16)ベトナム交流プロジェクト

2012-07-04 14:13:56 | むつ市への提案
むつ市への提案を一日一項目作成しています。

1.提案題名
  
  ベトナム交流プロジェクト

2.提案内容

 ① 日越外交40周年記念「杉様と50人の里子たち」のドキュメンタリー番組
 
 ② 下北のホタテ、ナマコ、マグロなどの海産物をリンゴ輸出とセットで売り出す

 ③ かわうちシェルホールにベトナム海岸3,000kmの貝殻を展示

 ④ EPA経済連携協定の仲間入りの機会に、ベトナム人の介護福祉士候補を積極招へい


 *なぜベトナムに着目しているかと言いますと、私の嫁(予定)がベトナム人なのです。

  昨年、シェルホールの館長に記念写真のシャッターを押して戴きました。
  もう覚えていらっしゃらないと思いますが、すでに伏線を張っていました。

  
 *本日の東奥日報で「弘前でベトナム人手術成功」「来月、韓国が弘前でロケ」という
  記事が出てしまいました。

  私の提案と大いに関連しています。しょうがないので新幹線からアップしておきます。
  

むつ市への提案(15)風力発電特区プロジェクト

2012-07-04 10:26:33 | むつ市への提案
むつ市への提案を一日一項目作成しています。

1.提案題名

  風力発電特区プロジェクト

2.提案内容

 青森県の風力は2012.2現在、30万8千kw、203基で全国一位です。2020年までに60万kwの目標が
あります。しかしながら、地元資本はわずか9基しかありません。
固定資産税はありますが、地元雇用にはそんなに繋がらないという意見もあります。

 一方、7/2枝野大臣は福島の風力を見学し、再生エネルギーの主役である風力発電を推進し、
北海道や青森北部に「風力発電重点整備地区(仮称)」を創設して、送電網の拡充や発電事業者
への補助を考えている、とコメントしました。予算は3,000億円と出ています。

 ① 地元資本の「下北風力ファンド」の立ち上げ・・・地元自治体、銀行の積極関与

 ② 風力発電の「計画的開発」・・・無秩序な開発は避けて下北全体をエネルギー半島とする

 ③ 地元発電事業者「下北電力」の創設・・・下北独自の電力安定供給で企業を呼び込む

 参考:6/28東京都は「自前の電力300万kw創出プロジェクト」に向けて「官民連携インフラファンド」の
運営事業者を決定した、と発表しました。


 *提案書第一弾の「下北再生エネルギー半島」と関連します。当面は風力発電から地熱発電に拡大して
  いきます。

むつ市への提案(14)

2012-07-03 06:33:42 | むつ市への提案
少々考え直しました。

むつ市への提案書は「下北再生エネルギー半島化プロジェクト」と「ベトナムとの交流プロジェクト」がせいぜいかもと、7/末までの締切りまでと自分で区切りを決めていました。

しかしながら、ここ2~3日のタイミングでかなりニアポイントのニュースが飛び込んできました。

「川内のメガソーラー調査開始」「木質バイオマスと下北森林組合」「青森北部の風力発電重点整備地区の創設」「リンゴ輸入の青森トレーディング会社の発足」「新幹線の延伸」「青森~名古屋、三沢~札幌の新航路」

個人的にも、ある事について「ベトナムでの可能性の模索」というテーマで宿題を戴きました。

私はこのタイミングに意味がある、と「ピン」と来ました。

むつ市への提案書は一日一項目、つまりあと20項目作成することにしました。

1項目1枚で許して貰いましょう。何に着目したかが重要なのですから・・・。

もちろん、内容はこのブログでご紹介しますよ。提出する提案書は原則公開されるようですので特に問題は無いでしょう。



むつ市への提案(13)

2012-07-02 01:06:39 | むつ市への提案
7/2むつ市への提案書「下北再生エネルギー半島プロジェクト」を送付しました。

構想は独りヨガリで妄想も多分に含まれています。しかしながら、下北に元気になってもらいたい気持ちは十分入っています。

メインプロジェクトに挙げた地熱開発は、いまWOWOWでドラマ「マグマ」が放映中です。

さて、次のテーマは「ベトナムとの交流プロジェクト」です。提案書は間に合わないかも知れませんが・・・。

今週7/6からベトナムに向かいます。青森⇔韓国⇔ベトナムの経由です。天気が良ければ脇野沢から高速船を使ってみます。

お土産は次の通り準備しました。「リンゴ」「サクランボ」「歩数計」「資生堂シャンプー」「ニベアクリーム」「薬用リップクリーム」「生姜のどあめ」「やみつき綿棒」「ブレスケア」「温度計」「最新カップ麺」「クールまくら」「ベトナム指さし会話帳ミニ」

「リンゴ」と「サクランボ」は市場調査を兼ねています。レストランのデザートで試してみて彼らの意見を聞いてみようと考えています。

結果報告は後ほど・・・。


むつ市への提案(12)

2012-06-26 19:24:56 | むつ市への提案
今回はエネルギー施設のうち【(2)温泉発電】について述べたいと思います。

【(2)温泉発電】
温泉発電は小規模地熱温泉発電(小型バイナリー発電)と言います。メーカーから「マイクロバイナリー発電器」が新発売され、問い合わせが多くなっているようです。

本日、「地熱エネルギーのポテンシャルを考える」というシンポジウムに参加してみました。経産省副大臣やエネ庁のヒアリングも受けた、とメーカーは言っていました。かなり注目されているのでしょう。今回、色々なことが新たに分かり、自分なりに考えてみました。

確かにメリットも多く、既存の温泉にボーリングなしで利用できるのは利点です。初期投資6千万円が5.6年で回収できて、15年で約1.0億円の利益が出る、というのも試算上は間違いないでしょう。

しかしながら、大きな仮定があります。95℃の熱湯が75t/h出続けて60kwです(70℃から可能ですが24kwです)。

このメーカーに来ている問い合わせの分析データが出ていました。全国では500件を超えているそうですが、東北の内訳はどうでしょうか。

・温泉事業者7件、機械エンジニア3件、コンサルタント3件、自治体4件、大学1件、その他10件
・2012.4~現在の納入実績は9件で、兵庫3件、九州5件、その他1件
・NEDO実証実験の松ノ山温泉(新潟)は動いたり動かなかったり・・・。
・先ずは50kw1台入れて、後に追加も可能
・100~130℃用(100kw)はシステム開発中
・今は自立発電出来ない(防災拠点にならない)が、来年3月目途に開発中

まだ、出たばかりで発展途上という感じでした。

このシステムは、温泉業者との話し合いの材料に使えるので注目度は大きいようです。メリットと課題を挙げてみましょう。

-メリット-
・安心・安全なシステム
 不活性ガスを使用しているので毒性が無い。半密閉型を開発したので漏れが無い。
・簡易方式
 60kwはタービンボイラー主任技術者が非選定。離隔距離不要で狭い土地に可能。コンパクトなシステム。
-課題-
・温泉業者は個人経営が多く、保険サポートなどのリスク軽減必要。
・温泉側で熱源量を正確に把握されていない場合が多い。調査に数百万円掛かる。
・機器まで導入する区間のエンジニアリングに問題が多く、判断できる人材が少ない。この区間のメンテに湯布院では50~100万円/年掛かっている。
・100~130℃は現在タービンボイラー主任技術者が必要。

このシンポジウムの内容を加味して考えてみると、下北でこのシステムを直ぐにでも可能な場所は1~2ヶ所のような気がします。バイナリー発電を全部の温泉が出来るわけではありません。しかしながら、他の場所と違うだろうと思われるのは、下北の温泉業者で地熱に大反対する所は無いのではないか、と思う点です。つまり、地熱開発の可能性のある温泉地とはカスケード利用などの共存が可能であるだろう、と考えます。

むつ市への提案(11)

2012-06-26 04:08:55 | むつ市への提案
今回は【将来有望発電施設】について述べてみたいと思います。

【将来有望発電施設】
私の提案では次の3項目を挙げました。このブログの中でも最近6か月の関連トピックスを挙げてきました。

(1)海流発電
(2)洋上風力発電
(3)高温岩体発電

この3項目は大袈裟に言いますと日本のエネルギー政策を救うかも知れない技術です。何れも未だ初動もしくは実証実験段階です。しかしながら、恐らく10~20年後には実用化の可能性はハッキリしてくるでしょう。

これらの技術を試行すべき絶好の場所が下北なのです。

海流発電は、大間沖や尻屋沖が海流の早い適地であることは、環境省のポテンシャルマップでも既に明らかになっています。青森県も調査に予算計上しているようですので、大きな期待をしています。

津軽海峡は洋上風力の適地でもあります。公海区域に気を付ければ候補地はかなり広域です。
茨城県では洋上風力発電の事業者を7/6から公募すると発表しました。現地周辺では既に民間業者が7基の洋上風車を稼働させています。沖合いの浮体式洋上風力の開発も間もなくです。

高温岩体発電は、実は下北が適地であるかどうか、まだ分かりません。研究そのものが日本では中断されていましたので今後の研究に期待です。これは地熱半島化プロジェクトで期待する下北の地熱ポテンシャルの高さに着目しました。なお、オーストラリアでは実用化直前ということです。
高温岩体発電については丁度地熱ドラマ「マグマ」がWOWOWで放送されています。

将来のエネルギー政策に大きく貢献する「下北再生エネルギー半島」であってほしい、とむつ市NEXT50に向けて思っている次第です。

むつ市への提案(10)

2012-06-23 17:29:11 | むつ市への提案
今回は推進施設のうち【(2)小水力発電】について述べてみたいと思います。

【(2)小水力発電】
6/25号日経コンストラクションでは、「鹿児島に国内最大級の小水力発電群」という見出しで掲載しています。2017年までに県内40か所に合計2万4000kw、一般家庭5万世帯分の小水力発電施設を設置するようです。出力は350~1,600kwで総事業費240億円の見込み、とあります。単位コスト100万円/kw程度です。
各地の事例は小水力利用推進協議会などが公開していますので、参考にできるでしょう。

小水力発電は、一般に1,000~10,000kwを小水力、100~1,000kwをミニ水力、100kw以下をマイクロ水力と言います。マイクロ水力であれば一般電気工作物なので面倒な手続きが要りません。ただ、売電というより、小規模補助電力となります。

あと課題は、河川や水路の管理者、水利権などの調整でしょうか。また、ゴミなどの掃除管理、電線整備、洪水時、渇水期などの課題もあります。が、少々のメンテは地元で可能な部分もあり、事故が発生しても大事には至らない、という利点もあります。

小水力発電は完全に現地の地形条件(水量と落差)に左右されるため、実際に調査しないと確認しにくいところがあります。

アイデアとしては、県内の有効な設置個所を兎に角ピックアップして、管理者に善し悪しを判断してもらい、協議会に持ち込むのが良いでしょう。可能性調査を行うことと、整備スケジュールを策定することが大切です。

下北の小水力発電について、実は構想があまり練れていません。有効な設置個所があまり絞れていないのです。

下北で思い当たるのは、かわうち川で幾つか可能性がありそうなのと、大湊アーチダム付近でしょうか。