☆ 青山文平さんの「つまをめとらば」(文春文庫)が文庫版になっていたので、買って読んだ。
☆ 幼馴染、今は50も半ばを超えた爺二人の話だが、虚飾のないのんびりした会話の中に、それぞれが生きてきた人生がにじみ出ていて良かった。
☆ 深堀省吾は小禄ながら幕臣。妻を3度もらうが、最初の妻は浪費癖で借金を残され離別、次の妻は婚姻後数日で実家に帰り離別、3度目の妻は他所に男をつくられたので離別。今は男一人で隠居暮らし。どうも人の好さが災いしているようだ。
☆ 女に波風を立てられない平穏な日々を望んでいた時、幼馴染の山脇貞次郎と再会する。貞次郎は省吾の家の離れを間借りし、爺二人の平穏な日々が始まる。
☆ 時代物だが、現代劇としても何らおかしくない。二人の会話など、コミックの「セトウツミ」のようだ。
☆ 老境に入った二人だが、会話は少年同士のようでもある。ほんわかとしたこのリズムは作者の年季の賜物か。
☆ 幼馴染、今は50も半ばを超えた爺二人の話だが、虚飾のないのんびりした会話の中に、それぞれが生きてきた人生がにじみ出ていて良かった。
☆ 深堀省吾は小禄ながら幕臣。妻を3度もらうが、最初の妻は浪費癖で借金を残され離別、次の妻は婚姻後数日で実家に帰り離別、3度目の妻は他所に男をつくられたので離別。今は男一人で隠居暮らし。どうも人の好さが災いしているようだ。
☆ 女に波風を立てられない平穏な日々を望んでいた時、幼馴染の山脇貞次郎と再会する。貞次郎は省吾の家の離れを間借りし、爺二人の平穏な日々が始まる。
☆ 時代物だが、現代劇としても何らおかしくない。二人の会話など、コミックの「セトウツミ」のようだ。
☆ 老境に入った二人だが、会話は少年同士のようでもある。ほんわかとしたこのリズムは作者の年季の賜物か。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます