あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

エントリ書いててCDSがちゃんと理解できたような気が…

2008年10月31日 21時50分48秒 | 経済
 CDSがよくわからん。

 いや、その意味はちゃんと知っている。
 クレジット・デフォルト・スワップで、CDS。

 これは1行で説明すると、

「会社倒産時の債権を保証する保険」

 である。
 例えば、A社の債権をB社が100万円、年利10%で持ってたとする。この場合、A社が倒産すると、B社に100万円の損失が発生してしまう。
 そこで、C社が、「A社の債権原価を保証する保険(これがCDS)」をB社に販売する。
 C社は、A社が倒産した時、B社に100万円(時価)支払う。

 ここで、問題になってくるのは、C社が販売するCDSの価格である。
 通常、A社の倒産リスクが高ければ、この場合価格は10万を超える。年間利回りを超えちゃうのだが、そんなもん、購入して意味があるのだろうか…。だって、このケースだと、A社の債権を直接C社が持っているようなものである。B社だけが一方的に損しているように思える。

 それで、これがややこしいのだが、C社もA社の債権を買い、B社がA社の債権原価を保証するCDSをC社に販売する。
 こうすると、B社とC社の保険料は相殺され、ゼロになる。貸借対照表上から、保険料分が消え…。リスクの高いA社から、ノーリスクで年利10%の金利収入を得ている、安全企業B社、C社が誕生する…。

 えー?
 こうなると、CDSって、リスク隠しにしか使えないんじゃ…。

 とか、そんな事を考えてメダパニってたんだが、そうか。元金保証とかをする金融商品はCDSをかけて販売するか。例え倒産リスクが低かろうとも。
 実際、今回の金融危機、CDSはそれなりに効果的に発動しているそうだし。

 そうなってくると、上記B社C社のような粉飾決済以外の使い道なら、結構いいような気がしてくるから不思議だ。

 CDSの引き受け手大手であるAIGが潰せない理由が、今日、このエントリを書いててやっと合点がいったのであった。
 そりゃー、AIGを潰すと、CDSのおかげでガチガチの評価だった債権が、あっとゆーまに元金保証できなくなるもんな。ものすげー信用収縮率だろうよ。

 …つーか俺、り○な銀行とか▲村総研とか旧○クラ銀行とかでシステム開発した経験があって、それなりに金融知識はあるけど、それって約定の発生の仕方とか、運用レベルの話だし、専門家じゃないからな…。このエントリ、間違ってないだろうか。不安だ…。間違ってたらツッコミお願いします。


P.S.
 規制の緩和を繰り返すと、金融っつーのはここまでムチャクチャになるんだなぁ。
 CDSを使った、「BS(貸借対照表)からリスクを奇麗に消し去る方法」といい、先日やっと、国内でも禁止された担保無しの空売りといい…。
 特にこの空売りについては、福田政権の頃にアメリカが先んじて禁止してて、「空売り規制かけたら下げ相場で買い手がつかないんじゃ…」とか思ってたら、まさかこんな汚い手段だったとは…。

【蛇足:上記の空売り規制について】
 機関投資家は、貸し株の担保なしで、売り浴びせしていた模様。市場に10株しかないのに、100株売ったりしてて、バレたらしい…。そりゃ米で禁止したなら、日本の株価はだだ下がりだろうよ。絶対影響あるだろこれ。
 また、個人投資家はこの空売りはできない。機関投資家だけの特権。
 今朝の産経新聞で、JPモルガンのエコノミストが「この規制、絶対効果ない!」と断言してたけど、おほっ。腐っとるなお前。


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