あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

労働生産性キチガイ

2016年12月09日 23時26分57秒 | 国際
【東洋経済】「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実 日本の生産性は、先進国でいちばん低い
http://toyokeizai.net/articles/-/148121

 またこの話かと思った。

「日本人は『○○の分野で世界第○位』という話が大好きだ」

これは初めて日本に来てから31年、私が日本の皆さんに対して抱いてきた率直な感想です。

 という導入から…

ですが、不思議なこともあります。日本ではなぜか、欧州では当たり前の「1人あたりで見て、世界第○位」という話はほとんど聞かれません。

 という話になり、

・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10位
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50位

 こういう話になるわけだ。で。

能力が高いのに結果が良くない。これは、「潜在能力」が活かされていないことを示しています。

 こういう結論に至るわけだ。ウンザリだね。
 で、この日本をこきおろす「1人あたりの」ランキングを見てほしいんだけど。
 ノーベル賞受賞者数、及び五輪のメダル獲得数については、国単位での成果なので、1人あたりにする意味がまるでない。これで見るならインドや中国人のノーベル賞受賞者や、メダル獲得数が史上最悪である。中国人やインド人は、日本人より人種的に数段劣るのか?そんな事はあるまい。

 この2つは、他のランキングのある要素を薄めるため、戦略的に追加されたランキングだ。
 では、残りのランキングを見てみよう。

・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10位

 わかるだろうか。全部カネの統計なのだ。
 つまり、結局これらのランキングで日本が低迷している理由は1つだけなのだ。1人あたりの所得。日本の労働生産性が低いと、このイギリス人は言いたいのだ。


▲デービッド・アトキンソン (上記記事の筆者。バカ)

 ちなみに、労働生産性とは、労働人口を母数とする、1人あたりの収入の高さの事だ。
 労働人口を母数とする。これには失業者は含まれない。日本は他国と比べると失業率が極めて低い国である。失業率が高い国であるほど、当たり前だが労働生産性は高い。底辺を排除すれば、平均点は上がる道理だ。

 そんなわけで、日本は経済破綻しているギリシャよりも労働生産性は低いのだけど。何を言いたいんだろうねこのイギリス人。

 このイギリス人に限らず、日本の労働生産性の低さを叩く輩は後を絶たない。そして、この労働生産性の低さを、日本人一人一人の「総合的な能力の低さ」、上記イギリス人のバカの台詞を借りれば「「潜在能力」が活かされていない」と決めつける訳だ。

 そんなわけないのである。上記の通り、ちょっと考えれば判ることだ。
 では、なぜそんなに、日本の労働生産性を連中…欧米の連中は批判したいのだろう。

 もっと言えば、どうして連中は、日本の労働生産性を上げたいと思っているんだろう。俺は、日本の安価で質の高い労働力を脅威と見ているのではないかと思うのだ。

 だって。日本企業ってのは、こーゆー安価な日本人奴隷を使いたい放題なんだよ。
 米国だって中国だって欧州だって、自国以外の、他国の足をひっぱる事に長けているのである。

 俺は、こーゆー連中を、のさばらせてはいけないと思う。

 まあ確かに、日本の所得水準は低いとは思う。働いて得られるリターンは、庶民にではなく企業経営者に集結しているようには感じられるし、日本の社会にだって問題はある。でも、それは日本だけの問題ではない。社会を営む国家にとっての究極の命題ではないか。

 しかし、日本を叩く連中というのは、叩けば日本人が反省し、そこをカイゼンしてより良い国にできるような、「まさに叩いてほしい点」を絶対に叩かないのだ。

 そこを反省し、改善すると明確に事態が悪化する部分ばかりを叩いてくる。

 俺は、こーゆー連中が大嫌いで、そーゆー連中の詭弁に、少しでも多くの人に気がついてもらうべく、ブログを書かせてもらっているようなものなのである。

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