アメリカの本当の危機

　ああ。こいつはあかんわ。

　何がって。ドナルド・トランプ氏の事だ。
　いや、彼が共和党の総裁候補の筆頭である事はよく知っている。
　そして、彼の言動も知っている。特に、日本に対する言動は把握している。「日本ではアメ車を見かけないから不公平」だの、日米同盟の片務性を指摘して「我々は命を張って日本人を守らねばならないのに、日本人はアメリカ人を助けない」だの、「安倍はずるいから、キャロライン・ケネディ嬢を接待漬けにして骨抜きにした」とか言いつつ、「じゃあ日米同盟を根本から見直す気なのか？」と問われれば、「ノー。今の日米関係はベストだ。私は日本を愛してる」とか言い出す奴である。

　でも、俺は別にこの時点では、トランプ氏が「ダメだ」とは思っていなかった。
　だって、アメリカ人からしてみれば、上記日本に対する要求は、別に矛盾しないし間違っていないからだ。その上で、日米同盟を重要と言うのであれば、別に問題はない。

　アメ車がイマイチなのは別に日米同盟に関係ない話だし、日米同盟の片務性は事実だし。キャロライン・ケネディがイマイチ役に立たないのは、キャロライン嬢が単に無能なだけで、やっぱり日米同盟にほとんど影響もない。

　これらのトランプ劇場と「日本を愛している」は共存可能な物言いなのである。
　どーせマスコミはどこの国でもほとんど同じである。発言者の意図なんぞお構いなしで、自分の解釈を優先した結果の可能性もある。自国の問題でもなし、実害が想定されるまでは静観かなぁと思っていたんだけど。

　この記事を見て、ちょっと引いちゃったわ。実害あるかもしれん。

【JB】米国政治：ドナルド・トランプのアメリカ
こんな人物を万が一にも大統領してはならない理由
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44735

トランプ氏は、一貫性の呪縛にとらわれるような人物ではない。人工妊娠中絶については、「私は中絶の権利に大いに賛成している」とも「中絶には反対だ」とも発言したことがある。

　銃規制については、「聞いてほしい、私は誰も中を所持していない状態を何より望んでいる」とも「合衆国憲法修正第2条（武器を携帯する権利を保証する条項）に全面的に賛成し、支持する」とも言っている。

　別にこれだけではない。トランプ氏の発言は日米同盟の件だけでなく、一貫性がなく、矛盾しているのだ。
　前述した日本に対する「放言」も、「日本を愛している」のくだりは、対日本バッシング発言より数日後。

　つまり。こいつは「最後に意見してくれた人に一番都合のいい事を言っている」可能性がすっごい高いのである。

　これは…。日本人なら体験済みのフラッシュバックのトラウマの黒歴史である。

　そう。あんちゃんだ。
　とりあえず、有名コピペシリーズの１つを紹介しておこうか。あんちゃんとは…。

ドンドンドン！
邦夫「誰だ？」
由紀夫「あんちゃんだよ。お前のあんちゃんだよ」
邦夫「ほんとに俺のあんちゃんか？」
由紀夫「ほんとにあんちゃんだよ」
邦夫「それじゃあ、俺の質問に答えてみろ。裏献金問題について小沢代表はどのように責任を果たすべきか？」
由紀夫「政権交代」
邦夫「やっぱり、アンちゃんだ！」

　考えてみよう。

　あんちゃんは金持ちで楽天家で、学歴上は秀才でバカである。親が超絶金持ちである点も一致する。

　都合のいい事ばかり抜かして国民を欺き、まんまと総理大臣の地位をゲットして、日本をシッチャカメッチャカにした挙句に、超絶売国奴のカン・チョクトに政権を譲って韓国で土下座した、日本の歴代総理で一番のバカである。



　マジで、同じ臭いがプンプンするんだけど。



　普通、バカとハサミは使いようである。が、それは狡猾な奴が得意なのだ。特亜に利用されまくる、特亜の手先たる特定日本人に踊らされる連中を見てればよくわかる。

　でも、悲しいかな日本人は狡猾度で特亜やロシアに数段劣る。
　アメリカ大統領が「あんちゃん」だったなら、日本人にそれを逆手にとって利用するぐらいの芸当ができるだろうか？俺は、それができるのは特亜＋ロシアだと思うのである。

　アメリカが共和党になったら、日本に対する当りも多少マシになるかもと思ってたけど…。ドナルド・トランプ氏がもし大統領になっちゃったら、そうも言ってられないような気がする。

　無能な味方って手強い敵より厄介な存在なんだよ。


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