興味がないと、するっと信じてしまう…。
それが、新聞やテレビの恐ろしい所だ。
産経で、こんな記事があって、愛読している陳胡痒氏のブログで紹介されていた。
【産経】40年以上販売されていた消炎薬「ダーゼン」、有効性を証明できず回収に
http://www.zaikei.co.jp/article/20110222/67709.html
えっ?ダーゼンは俺もよく飲むよ?ちゃんと効いていたような気がするんだけど…。効いてなかったの?
で、それに追い打ちをかけるように、陳胡痒氏が
「私は本当に思うのだが、病気をクスリで治すというのは、あれは自分が病気であるという強い思い込みを、このクスリは病気を治すことができるという信仰でゆるがせ、上書きすることなのではないかと。」
【陳胡痒】本日の健康オチ(2011年02月23日より)
http://blog.livedoor.jp/fgejtocfk4fk5j23dk5/archives/1567282.html#
と、この記事にコメントしている。
まあ、俺も薬については嫁さんの職業柄、普通の人よりゃずっと詳しいのだろうけど、積極的に語るだけの知識はないので、それ以上追求もブログの肥やしにする事もなく、放置してたんだけど…。
嫁さん(某総合病院薬剤師長)はこの記事に思うところがあって、武田(ダーゼン販売元)の日参しているか定かではないMRさん(薬品メーカーの、薬剤知識豊富な営業さんの事をMRと呼ぶ)に聞いてみたそうだ。この記事が各紙に掲載される前の話である。
すると、案の定な回答が返ってきたらしい。以下、嫁の受け売りである。
薬の有用性を確認する際、以前は、治験にてなんの効果もない偽薬(プラセボ)と治験対象の薬の両方を用いて、プラシーボ効果を考慮した上で偽薬の薬効を上回らなければ、有効性は認められなかったのだけど。
最近はこの治験が厳しくなっており、プラセボの代わりに有効性のある前世代薬を用いて、その薬効を超えなければならないのである。
だから、ダーゼンはれっきとした薬効があったのだが、前世代薬との戦いに敗れたとの事であった。MRさんに、「そうなんでしょ?」と確認した所、「そうなんですよ~。これから大変ですわ」と、言われたそうだ。
それで今後、消炎薬の治験では、ダーゼンを前世代薬として使用した治験が行われようとしていたのだが、ダーゼンの有効性が否定されてしまった為、今後さらに消炎薬の治験が厳しくなるとの事であった。塩化リゾチーム系は全滅ではないかとか、なんとか。
なんつーかねぇ。俺は新聞記事を読んで、「ダーゼン効かなかったのか!」としか思えなかったよ?多分新聞記者が無知なんだろうねぇ。と、嫁に話したら、嫁は
「そうよ!新聞記者なんて無知もいいとこなのよ!」
と、ちょっと憤慨していた。なんか過去にいろいろとあったんだろうなぁ。マジで。
それと、陳胡痒氏のサイトのコメントを嫁に紹介したのだけど、
「『医者が余命宣告をすると、患者のほとんどはその余命内になくなっている』なんて言うけど、私は余命宣告された人がその余命よりずっと長く生きている例の方を余程たくさん見たわよ。ウチのおばあちゃんだって、余命半年から30年近く生きてたのよ?」
とか言っていた。末期の患者も多い総合病院勤務の薬剤師長だから、その説得力は俺的には相当なもんである。俺には否定できない迫力がある。まあ俺が嫁さんに頭があがらんだけかもしれんけどな。
ちなみに、俺の友人の親父さんも、この間葬式だったんだけど、「いつ死ぬかわからん」とか言われながら数年生きて、何回も何回も危篤になっていたのだそうだ。葬式の時、その友人はもうすっかり覚悟完了してて、実にサバサバしたものだった。…俺は不謹慎な事を言っているかもしれないがな。少なくとも見た目上。
俺も自分の過去を思うと、余命よりたくさん生きた人の方が記憶に残っている。
あまり余命以内に逝ってしまわれた方を思い出せないなぁ。御家人さんぐらいだろうか。
モンスター新聞が日本を滅ぼす
それが、新聞やテレビの恐ろしい所だ。
産経で、こんな記事があって、愛読している陳胡痒氏のブログで紹介されていた。
【産経】40年以上販売されていた消炎薬「ダーゼン」、有効性を証明できず回収に
http://www.zaikei.co.jp/article/20110222/67709.html
えっ?ダーゼンは俺もよく飲むよ?ちゃんと効いていたような気がするんだけど…。効いてなかったの?
で、それに追い打ちをかけるように、陳胡痒氏が
「私は本当に思うのだが、病気をクスリで治すというのは、あれは自分が病気であるという強い思い込みを、このクスリは病気を治すことができるという信仰でゆるがせ、上書きすることなのではないかと。」
【陳胡痒】本日の健康オチ(2011年02月23日より)
http://blog.livedoor.jp/fgejtocfk4fk5j23dk5/archives/1567282.html#
と、この記事にコメントしている。
まあ、俺も薬については嫁さんの職業柄、普通の人よりゃずっと詳しいのだろうけど、積極的に語るだけの知識はないので、それ以上追求もブログの肥やしにする事もなく、放置してたんだけど…。
嫁さん(某総合病院薬剤師長)はこの記事に思うところがあって、武田(ダーゼン販売元)の日参しているか定かではないMRさん(薬品メーカーの、薬剤知識豊富な営業さんの事をMRと呼ぶ)に聞いてみたそうだ。この記事が各紙に掲載される前の話である。
すると、案の定な回答が返ってきたらしい。以下、嫁の受け売りである。
薬の有用性を確認する際、以前は、治験にてなんの効果もない偽薬(プラセボ)と治験対象の薬の両方を用いて、プラシーボ効果を考慮した上で偽薬の薬効を上回らなければ、有効性は認められなかったのだけど。
最近はこの治験が厳しくなっており、プラセボの代わりに有効性のある前世代薬を用いて、その薬効を超えなければならないのである。
だから、ダーゼンはれっきとした薬効があったのだが、前世代薬との戦いに敗れたとの事であった。MRさんに、「そうなんでしょ?」と確認した所、「そうなんですよ~。これから大変ですわ」と、言われたそうだ。
それで今後、消炎薬の治験では、ダーゼンを前世代薬として使用した治験が行われようとしていたのだが、ダーゼンの有効性が否定されてしまった為、今後さらに消炎薬の治験が厳しくなるとの事であった。塩化リゾチーム系は全滅ではないかとか、なんとか。
なんつーかねぇ。俺は新聞記事を読んで、「ダーゼン効かなかったのか!」としか思えなかったよ?多分新聞記者が無知なんだろうねぇ。と、嫁に話したら、嫁は
「そうよ!新聞記者なんて無知もいいとこなのよ!」
と、ちょっと憤慨していた。なんか過去にいろいろとあったんだろうなぁ。マジで。
それと、陳胡痒氏のサイトのコメントを嫁に紹介したのだけど、
「『医者が余命宣告をすると、患者のほとんどはその余命内になくなっている』なんて言うけど、私は余命宣告された人がその余命よりずっと長く生きている例の方を余程たくさん見たわよ。ウチのおばあちゃんだって、余命半年から30年近く生きてたのよ?」
とか言っていた。末期の患者も多い総合病院勤務の薬剤師長だから、その説得力は俺的には相当なもんである。俺には否定できない迫力がある。まあ俺が嫁さんに頭があがらんだけかもしれんけどな。
ちなみに、俺の友人の親父さんも、この間葬式だったんだけど、「いつ死ぬかわからん」とか言われながら数年生きて、何回も何回も危篤になっていたのだそうだ。葬式の時、その友人はもうすっかり覚悟完了してて、実にサバサバしたものだった。…俺は不謹慎な事を言っているかもしれないがな。少なくとも見た目上。
俺も自分の過去を思うと、余命よりたくさん生きた人の方が記憶に残っている。
あまり余命以内に逝ってしまわれた方を思い出せないなぁ。御家人さんぐらいだろうか。
モンスター新聞が日本を滅ぼす