あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

ハーグ条約批准と日本の国益と

2011年01月11日 21時43分11秒 | 政治(菅政権)
【読売】国際結婚の親権ルール、ハーグ条約加盟表明へ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1294633767/

 という事を、民主党がやろうとしている。
 要するにこれは何かと言うと、国際結婚して破局した時、未成年の子供を連れて母国へ帰国した場合に、どのように取り扱うかを定めた条約である。

 日本はこの条約に批准していない為、欧米諸国に非難されていた。
 その非難のきっかけは、2009年のテネシー州での国際結婚破局案件。
 アメリカ人男性と日本人女性の破局だったんだが、判決に「日本人女性とその子供が、州外に引っ越す時は父方の同意が必要」というものが含まれていた。
 で、日本人女性とその子が、州法を無視して帰国し、アメリカ人男性が子供を連れ戻す為に来日し、日本で未成年者略取で逮捕されたという。(後に不起訴)

 アメリカでは結構大きなニュースだったんだけど、この案件、日本では地味な扱いだった。

 難しい話なんだよねぇ。これ。

 ちなみに、この事件については、同情の余地なく男性側に非がある。なんせ母側の父親の援助を受けて九州大学で医学博士号を取得し、日本人に帰化までしていたのに、学生時代の彼女とヨリを戻し、不倫した挙句家族をほっぽり出して渡米し、不倫相手と結婚した男なのだから。

 ただ、アメリカ人夫は日本に帰化して日本で生活までしてた関係上、子供がアメリカに滞在している時間が短いので、ハーグ条約に批准してても、日本人妻にとって有利な状況には変わらなかったのではないかなー?と、微妙に感じるのだけど。
 要するに、この事件でハーグ条約がクローズアップされてはいるものの、この事件自身はあまりハーグ条約に関係なく、ハーグ条約日本批准賛成・反対派双方のプロパガンダ臭いのである。

 だからと言って、俺はハーグ条約加盟に賛成しているわけではないのだけどな。
 だだ、逆に、日本から欧米に連れ去られるケースでは、子供を取り返せないという問題もあるわけで、この条約は別にデメリットばかりではない。
 日本国内で、同意形成ができれば加盟もあるのではないかと思う。

 ずっと懸案であったハーグ条約批准。
 今回の問題点としては、「同意形成ができれば」である。
 現状、国民に対してこの合意を取ろうとしているとは思えないのが問題じゃなかろうかと思う。
 上記読売の記事によれば

米国が再三求めてきた同条約の締結により、米軍普天間飛行場移設問題などで揺れた日米関係の立て直しの一助にする思惑があるとみられる。


 とある。
 要するに、この件、普天間の問題で迷惑をかけたというバーター取引の1つなのである。「アメリカの言いなりなのかよ」と言いたくなった。
 正直、この件については、他の件とは異なり、「絶対に間違っている」とは言い難い。でも、十二分に叩かれる…つーか既に叩かれている理由はと言えば、国民を蔑ろにし、自身らの保身に勤しんでいるからだと思う。
 だって。ハーグ条約みたいなメリットデメリットどっちが大きいかよくわからんよーな条約批准を、自分達の失態である普天間の迷惑料として支払おうとしているのだよ?保身目的以外何者でもあるまい。

 こんな問題こそ、日韓共同でハーグ条約批准とか画策しろよと言いたい。
 韓国には、合同結婚式という形で拉致同然で生活している日本人妻がいっぱいいるんだからさ。

 これを普通、「国益に沿った行動」というのではなかろうか。

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ギリシャ債購入と夕張の地方債購入の類似性

2011年01月11日 21時18分33秒 | 経済
【三橋貴明オフィシャル】破綻・再生のルール化
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10763822458.html

 個人的に目ウロコだったので、短稿で申し訳ないが、紹介しておく。
 この三橋氏のエントリの中で、以下の部分だけものすごい勢いで目ウロコだった。

ちなみに、上記↑の「中央銀行が、地方政府の債権を買う」に近いことをバリバリとやっているのが、ECBがアイルランド債やギリシャ債を買い進めている現在のユーロだったりするわけです。


 おおう。そういえばそうか。そう考えたら妙だよな…。
 一応、予備知識を解説すると。
 要するに、ECB=日銀で、ユーロ圏=日本円圏、アイルランド=夕張である。

 ユーロ圏っつーのは、各国が自由に通貨を発行できない。んな事をすると訳分からんようになるからである。だから夕張みたいに破綻する国が出てくるのだ。夕張だって、自分で通貨が発行できれば、財政破綻なんぞしなかった。せいぜい夕張円があったとしたら、それが強烈にインフレするぐらいなもんである。まあ住民は破滅するかもしれないけどな。財政破綻してないだけだ。そう考えれば、なんつーか、リフレ政策っつーのは乱暴な考え方だなー。「リフレ政策は、日本だから実行可能」つーのがよくわかる話だ。

 すると、アイルランド債とかギリシャ債を買い漁るECBっつーのは、怖い図だなぁと、急速に納得できた。
 そりゃーねぇ…。日銀が破綻した夕張やら、破綻しそうな大阪、神奈川、東京、愛知あたりの地方債を買いあさったら、んでもって地方債で景気対策してその辺の地域が結果アホみたいに潤ったら…というか具体的に公務員が生活レベルを維持しちゃったりしたら、日本国民としては、どう感じるだろうねぇと。

 微妙に、ユーロ圏内の優等生であるドイツとかに同情したくなった。「なんか気持ちわかるわぁ」、みたいな。


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