「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

小八戸氏(八戸内記家)

2009-12-02 19:32:47 | 歴史・民俗

 城館跡探訪シーズン中ということで、天気が良ければ山野に出かけておりますが、本日は附馬牛町方面の未踏の館跡を候補にいれるも、どうも乗り気ではない。

 それでも一応、その方面に車を走らせましたが、途中で心変わり・・・汗

 今回は平地の屋敷跡ということで、附馬牛小学校にかつてあったといわれる小八戸氏の武家屋敷跡を訪ねることにしました。

 ただし、小学校敷地となって当時を偲ぶ遺構等は皆無です。

 

 薬師岳

 

小学校グランドに屋敷はあっという

 

 

 

宇迦神社

 小八戸氏とどのような関連があるかは、調べてませんので不明です。

 ただ、当時を偲ばせる雰囲気ということで画像取材しました。

 後は机上であれこれ・・・と記述ということになります・・・汗

 

小八戸氏

 八戸弥六郎直義(遠野南部氏)の二男八戸頼母義也を祖と伝える。

 義也は兄八戸弥六郎義長が父の遺言により実施した遠野検地打出高三千余石のうち二千石で分家、高知家格となった。

 当初は、附馬牛村、東禅寺村・・・以上遠野市、平館村(八幡平市)が知行地であった。

 高知(たかち)家格とは・・・ 盛岡南部家(南部藩)家臣で100石以上の家録の武士で、いわば上級家臣の家柄。

 八戸氏(大八戸・遠野南部氏)は、1万2千7百石ということで、盛岡南部家中では、ずば抜けた大身であり、他に南部家臣では1万石を越える家臣はいない。

 小八戸氏は遠野南部氏の分家であるが、遠野南部氏の家臣ではなく、盛岡南部家の家臣、すなわち南部藩士である。

 遠野南部家の重臣、新田家や中舘家、沢里家、福田家・・・等は遠野南部家の家臣であり陪臣となります。(家臣の家来)

 

 

 小八戸氏歴代は、盛岡藩の加判役(家老)を勤め、藩政の中心にいた人物が多く、中でも八戸上総(八戸篤義)は、南部家を救った忠義人と語られる逸材と称賛されている・・・どうやら作り話といった類のようですが、それでも逸話の題材となり得る逸材だった雰囲気がします。過去ログに八戸上総について記しております。こちら

 2代竹之助は僅か2歳で家督となるも翌年3歳で早世、3代八戸義謀は本家八戸義長室の弟で北宣継の二男と伝えられる。

 北氏により八戸氏分家が乗っ取られたと当時の遠野武士達は憤慨と伝えられますが、2千石の内、1千石は本家預かりとなって小八戸氏は家録1千石となる。

 後に八戸義涛の時に金方で2百石加増(文政4年)さらに文政10年に3百石加増されて1千5百石となった。

 知行地は附馬牛村、東禅寺村、紫波佐比内村、川目村・安庭村(盛岡市)の地方1千5百石となっている。

 

 

明治初年、小八戸氏武家屋敷の配置とされる。

 

 分家当時は家老に中館氏(覚右衛門)をはじめ、中津山氏、小笠原氏、野沢氏、及川氏、類家氏、坂本氏、松橋氏、大黒氏、佐郷屋氏、四戸氏、松崎氏、大橋氏、水越氏の諸氏が家臣団であったと伝えられる。

 ちなみに盛岡屋敷は本家八戸氏と同じ内丸にあったようです。

 武家屋敷には末崎氏、中舘氏、野沢氏、小笠原氏、長岡氏、十日市氏の諸氏であったことがわかりますが、附馬牛町で作成した小八戸氏の簡略な資料があったのですが、何処へファイルしたか探し出せなくて・・・大汗・・・確か家臣団の屋敷配置図も掲載してあったような?・・・こんな時、図書館の郷土資料室が便利なんですが、閉館中なので致し方なしです。

 いずれ小八戸氏に関しては南部藩諸家参考系図に詳しく掲載されておりますので、機会がありましたらさらに詳しく掲載したいと思います。

 

 片岸方面

 

上柳

 

 

おまけ

 

ネネ

 

何みてんの・・・?

 

美味そうな鳥っこだニャー・・・笑

 

雀が屋根に止ってました。

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2 コメント

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シマシマロールみっけ^^ (カニ)
2009-12-03 22:47:10
ネネちゃん、お外に出るんだ。おうちの中だけかと、勝手に決めつけてました・・・汗

ネネちゃんって名前でも、カニには『とらねこさん』に見えてしまいます。
返信する
とらねこ (とらねこ)
2009-12-05 09:24:02
カニさん
ネネも天気の良い日は散歩します。
というかテリトリー巡察ですね・・・笑

とらねこの語源は飼い猫からですから・・・笑
返信する

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