「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

ひっつみだんご

2006-02-01 13:41:22 | 遠野
 私の少年時代、農閑期には土木作業員として働きに出ていた亡き親父は、朝出かける際に「ばんげ、しっつみだんごでも、くでなっ」 ・・・とよく言っていたのを思い出す。


 

 当時ひっつみだんごを作るのは亡き祖母の仕事、粉を練ってボールに寝かせていた。
 今のようにいい感じの出汁が出る調味料などはない時代、出汁は煮干、たまに「かんつか」・・・(かんつかとはなんでしょうか・・笑)を乾燥していたものを使ってましたが、私は嫌いだった、しかも味が濃い、親父は3杯はお替りして食べていたのを思い起こす。
 具は人参、長ネギ、椎茸、秋であれば旬のキノコ(メイダゲ・ボリミギ等)・・肉は入っていない、極めてシンプルでしたが、他におかずがないので、食べるしかなかった。

 その後、祖母の味を受け継いだのが母親、具の少ないひっつみを経験した世代なのか、母親のひっつみは具沢山、だんごもお世辞ぬきで多くて汁が見えなくなるほど、しかし、それほど食べたいとは思わなかった。

 今や、「ひっつみだんご」は郷土料理として有名でもありますし、観光施設でいただく「ひっつみ」は美味しいと聞く・・・宴会なんかで飲酒後に食べた記憶はあるけど、家でつくる方が断然美味いと感じてしまうのは何故なのか・・・笑・・歳も重ねるうちにこうした料理が美味いと思える自分が居ります。

 画像は、山ノ神様が作った「ひっつみ」・・・

材料・・・鶏肉・牛蒡・人参・玉葱・長葱・椎茸

 たまたま我家を訪れた義妹家族もご相伴・・。



 姪で保育園児の「くーポン」・・ひっつみが好物とのこと。良いことですよね。

 なお、レシピをご紹介予定でしたが、作り方は各家々、大体同じということで、今回は記述いたしません。
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12 コメント

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今夜は団子汁? (うたこ♪)
2006-02-01 14:50:39
「晩御飯にはひっつみだんご汁が食べたいな」という意味でしょうか?

歳を重ねていくと食べ物の好みが変わってしまうこと、最近我が家もそのようです。

それにしても美味しそう…団子でなくのし餅だったら、関東のお雑煮ですね。
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おお、ひっつみ! (羚英)
2006-02-01 16:57:37
こんにちは(^^)v



早速のUPありがとうございます!

こちらがとらねこ様宅の「ひっつみ」ですか~。

奥様が作られたんですね♪

美味しそう~(^^)



>しかも味が濃い



ドキっ!私は濃くなりがちなんです。

食べ終わった時にちょうど良かったと思う塩加減が一番いいのに、ついつい…。気をつけてやってます^^;



具沢山の汁物というと、どうしても仙台系なので(仙台のお雑煮に影響されて)大根が考えもせず必ず入ってしまいます。

こちらで拝見した玉葱を入れて次回チャレンジしてみたいと思います



姪御さん、かわいらしいですね
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ひっつみ! (BAD)
2006-02-01 18:41:49
館主様、こんばんは。

ひっつみ、私も好物です。

いや、もしかして南部人で「嫌いだ!」といえる人は少ないのではないでしょうか?

私がお世話になっている八戸出身のご住職もひっつみ大好物で、修業寺時代もわざわざ八戸から粉を取り寄せて作ってくださいました。

県北大野村(洋野町)ではひっつみを「とってなげ」といっていましたが、大野のお隣八戸市では「ひっつみ」でした。

呼び方の分布を調べてみるのもなんだか面白そうです。

ところで「かんつか」は「かじか」のことですよね。
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とってなげ (睦月庵)
2006-02-01 19:48:19
美味しそうですね。



我が家ではひっつみのことを「とってなげ」と言ってました(他でも言うんでしょうか?)



恥ずかしながら、「ひっつみ」の名前は就職するまで知りませんでした。



八戸らしく我が家は煮干し出汁で、ジャガイモ、ゴボウ、ニンジン、長ネギ、椎茸が入ってます(私は鶏が入ったのも好きなんですが・・・)。



・・・ジャガイモは父の好みです。



湯漬けと並んで我が家の人気料理の双璧です。

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ひっつみ (とらねこ)
2006-02-01 19:51:24
うたこ様

ご無沙汰でした。

遅れましたが本年もよろしくお願いします。

はい、仰せのとおりの訳で正解です。

だんだんこってり系から和食系へと移行しておりますし、昔食べた懐かしい味も最近は好んで食べるようになっております。



羚英さん

だんご鍋の話題をいただいての今回の投稿、ありがとうございました。

各家庭それぞれの作り方、これが基本というものはないと思いますので、今回は遠野の我家のひっつみということでご理解願いますが、玉葱に関してはやはり自然な甘みがでるということでしょうかね、実は玉葱の入っているものは嫁さんが来てからでして、少し我家のひっつみも変化しております。



BADさん

八戸もひっつみ・・・岩手県の旧伊達領、県南ですと「はっと」というそうですが、呼び名の分布調査、これも面白そうです。



かんつか・・はそのとおりカジカです。

クギ(ウグイ)と共によく出汁に使ってました。でもこれらを今現在、出汁に使うということは贅沢なことかもしれませんね。

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とってなげ (とらねこ)
2006-02-01 19:57:35
睦月庵さん

「とってなげ」は八戸でもいうのですね。

BADさんのご紹介によりますと八戸も「ひっつみ」洋野町では「とってなげ」・・でも八戸と遠野の間柄、旧南部領のことを考えますと「ひっつみ」もあると思いますし、「とってなげ」は八戸の近所、洋野町でいうそうですし、まっ、どちらでも雰囲気は十分感じられます。



いつか各地域の「ひっつみ」を求めて行脚の旅もよいかもしれませんね・・・笑
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ばんげ! (たま千代)
2006-02-02 09:37:09
ひっつみだけでお腹一杯になりそうです。

遠野で何種類かを頂きましたが、皆個性がありますね。



伝承園やあえりあは、やや洗練された感じ。

余所の土地の人でも馴染める。んまい!

民宿のは、家庭料理そのもの。ほっとする味。

味が「濃い」のにはまだ出逢っていませんが、とらねこさん家のはんまそうです!



仙南では似たようなもので「すいとん」という名前はありますが、他の呼び名は知らないです。

ひっつみはそれとも少し違うんですよね。団子っぽくないから・・・



やっぱり、味わうならここ。

遠野のひっつみを食べに行くゾ!

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是非に・・ (とらねこ)
2006-02-02 14:17:49
たま千代さん、こんにちは。

昨日から大荒れでまとまった雪となりました遠野です。

考えてみれば、12月の末から丸1ヶ月はまとまった積雪はなかった遠野です。・・が、しかし、12月は記録的な降雪、まだまだ白銀の世界でしたが、さらにまた積もってしまいました。

春はまだまだなようです。



さて、ひっつみ・・・すいとんと同じようなものでしょう・・・違いはだんごを薄く延ばして板状にしていただく・・・そんなものかなと思いますが、すいとんそのものを食したことがないので、わからないのが本音です。



遠野のひっつみ・・・これは今や遠野を代表する郷土食、何度も食されていると思いますが是非にご来遠の際はご賞味ください。
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うつでも今宵は・・・ (romi)
2006-02-02 14:27:09
今晩はおねだりして「ひっつみ」にしよう!

既にコメントされてるので・・・

とってなげもひっつみもすいとんの仲間です。

出汁と具がそれぞれ特徴があるようですね。

薄く掌でのして鍋に入れるのがポイント。

分厚い団子みたいな我が家のすいとんは正しく

とって投げ風のひっつみです。

(鶏肉に牛蒡は欠かせません!)
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こんにゃ (とらねこ)
2006-02-02 15:58:20
romiさん、こんにゃ、しっつみだすか、あとでromiさん宅の「ひっつみ」をご紹介ください。
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